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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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新年あけましておめでとうございます。

例年のごとく年越会で深夜3時までドンチャン騒ぎしていたから、3時間しか寝ていない上で、今年はここ2年行っていなかった元日国立観戦を眠い目を擦りながら決行。ようはレッズレディース目的である。

2c03efb8.jpgうーん、なでしこリーグってあんまり観ないから、相手のINAC神戸の実力がわからなかったものの、ぶっちゃけ余裕で勝てると思っていた。ところが、神戸は強かった。この試合だけ観れば、完全に神戸にポゼッションを許してしまっていたし、特に前半は神戸ペース。レッズは中盤で粘ってボールは奪うんだけど、そこからの神戸の守備が固くて、前に上手く繋がらないまま跳ね返されてはカウンターを喰らう繰り返しだったな。それでも堂園の素晴らしい同点ゴールの時は飛び上がったけど、・・・逆転できないまま後半も終了。
と、あれれ、女子って延長戦やらないの?てっきり延長突入かと思っていたら、いきなりPK戦のアナウンスでズッコケてしまった。そのPK戦も、レッズは3本も失敗するわで、おまけに神戸も2本失敗しているのだから、一体どんなPK戦やねん・・・
結局PK戦で負けて、レッズファミリー今年最初のタイトルを逃す・・・うーん・・・

e02f4017.jpg8228aab1.jpg明治神宮に初詣の後、新宿に繰り出して思い出横丁へ。

レッズレディース敗北により、ここで早くも今年最初の・・・まさかのザ・やけ酒が炸裂である。
あああ・・・


と、しんみり飲んでいたら、後から試合を終えた清水サポが入って来た。その彼らは「J2に落ちてでも良いから、天皇杯は優勝したかった」と悔しがっていた。・・・気持ちはわかるが・・・J2に落ちてまでとは、ちょっと言い過ぎではないかい?

いや、まあ何をどう言おうと別に良いか。元日国立でチームをサポート出来る状況がうらやましい。
レッズも今年は優勝を争えるチームに復活してほしいところだが・・・
そうなれるように、今年も頑張ろう。

今年もよろしくお願い申し上げます。
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今シーズンも終わるにあたって、総括の時期がやってきた。
今年は、これまでのレッズの経緯を踏まえて、この1年のみならず、2年を1セットとして考えた。そしてそれに関連して、もっと前に遡って見て行きたい。

”それ相応”という言葉がある。その時々の状況や立場、条件に相応しくあるべき意味を表す言葉である。
果たしてレッズというクラブ及びチームは、それ相応の運営をして来ただろうか?

話をオフト監督時代に戻す。あの頃のレッズは念願であったタイトルを初めて獲得し、絶頂期への階段を登り始めた時期だった。
犬飼社長の改革によって更に勢いに乗ったレッズは、大物選手を次々に獲得し、それに準じて好成績を維持しつつ、タイトルを総なめにした。
大型補強を支えたもの。それは常に埼玉スタジアムという6万人規模の超大型スタジアムを埋めるファン・サポーターのチケット売り上げであり、グッズ売り上げであり、優良スポンサーから生まれる豊富な資金に他ならなかった。
絶大な人気と強力な戦備の相乗効果によって、ますます膨れあがる人気と戦力と成績の相乗効果。飛ぶ鳥を落とす勢いで世界に向けて拡大路線を辿っていたレッズ。あの頃のレッズは、間違いなく日本のサッカークラブにおいては最大のビッグクラブであったし、日本で唯一世界に通じられるクラブであったはずである。

しかし、J1復帰以降のレッズが辿った”それ”は、禁断の領域でもあった。このような路線を拡大して行くには、相当の覚悟と自信、そして何よりも確固たる”裏付け”を持ち合わせていなければ、到底維持できないものだったのだ。
禁断の領域、そこに踏み込んだ以上、一度でも手を緩めてしまったら、少しでも後戻りしてしまったら、足下から一気に崩れる、常に危険を孕んだ領域だったのである。そこにレッズは足を踏み入れてしまったのだ。
しかし当時のレッズが、その領域に足を踏み入れなければならない状況があった。それは、日本最大数のサポーターを抱え、埼スタという巨大なキャパを得た以上、その人気を拡大させ維持して行く必要があったのだ。それには、常に優勝争いをする地力が必要になる。その為には、その禁断の領域に踏み込むしか、道はなかったのである。そしてその領域に踏み込む為の一番の”裏付け”こそ、スタジアムを埋める大レッズサポーター群の存在だったのだ。

巨大なスタジアムを常に詰め尽くして、大型補強を繰り返しスター選手を揃え、期待通りに常にド派手な優勝争いを繰り広げてはタイトルを総なめにする。そのチームを応援するファン・サポーターにとって、これほど至福な状況は、他にない。そしてそれは、世界のどのビッグクラブでも持ち合わせている条件であり、求めるべきものの究極形なのである。
生き物は、味を占めるものである。レッズでも多くのファン・サポーターが、多分に漏れずそういう究極形の状況に、素直に味を占めていたはずである。それも弱かった頃から支えてきたサポーターならいざ知らず、強くなってからレッズを好きになった人ならば尚更、レッズはスター選手を揃えて強い、勝利と優勝という概念が当然になってしまう。
ところが、その概念が崩れた時、一体どうなってしまうだろうか。

答えはひとつ、”冷める”のである。

そして、実際に、多くのファン・サポーターが、冷めてしまったのだ。
著しい観客動員の減少。当然であり必然である。この2年、レッズで行われて来た事、起きて来た事を良く思い出してみてほしい。かつて膨張を続け巨大化したレッズと、この2年間との大きなギャップ。それを鑑みれば、何故このような事態に陥ってしまったかが、容易に理解出来るであろう。

08年の失敗。そしてシーズンの終わり。しかしその時点では、まだ盛り返せる力はクラブにもチームにもあった。それだけのサポーターも、有力選手も保持していたからである。ところが、その後レッズは致命的な判断ミスを犯してしまう。それまでの拡大路線をストップさせたのだ。
そしてクラブとチームにまったく相反するタイプの監督を招聘し、その監督に多くのタクトを許してしまったのだ。これが第一の間違いであり、最大の過ちだった。そして有力な人材が去って幹部の多くが入れ替わっていた当時のフロントに、もはやそれを軌道修正するだけの判断力も、決断力も指導力も無かった。そして、それに比例してますます小粒化するチームにあって、成績低迷に歯止めがかからなくなる。そのような煮え切らないクラブとチームに、多くのファン・サポーターが、やがて冷めて行ってしまったのである。

禁断の領域、それは一度でも手を緩めてしまったら、少しでも後戻りしてしまったら、足下から一気に崩れる、常に危険を孕んだ領域。そこに足を踏み入れてしまったレッズは、何処かで道を誤り、やがて手を緩め、後戻りしてしまった。そして全ては瓦解してしまった。
そうならない為に、手を緩めては、後戻りしては絶対にならなかったのである。拡大路線を維持し続けるには、更なる拡大路線を歩んで結果を出し続けるしか、それを維持する方法は無いのである。
それは一見して自転車操業と同じように見えるかもしれない無理がありそうで危うい方法だが、禁断の領域にある以上、それを続けなければ、やがては維持出来なくなり、崩れていってしまうのだ。一度でも派手に手を拡げた以上、いざ舵取りを誤った時には、その反動で大きな代償を払う事になるのだ。そして実際に海外のビッグクラブと言われる多くのクラブが、それを繰り返しては成功し、道を誤れば失敗しているのである。

冒頭で”それ相応”という言葉を書いたが、その時の状況でそれ相応の方法を選ばなければ、何事も上手くは行かないのが社会通念というもの。レッズが禁断の領域に踏み込んだまま、それ相応の運営を続けられていたならば、ここまで崩れる事は無かったかもしれない。
多くのサポーターを抱え、多くの優良スポンサーを抱え、多くのスター選手を抱え、名実共に多くの結果を出してきたレッズというクラブとチームには、そのクラブとチーム相応のやり方があったはずだし、相応の結果を出さなければならなかったし、絶対にそうし続けなければいけなかった。しかしその路線を変えた時から一転、一気に坂道を転がり落ちて行ったのだった。

2010年シーズン。ついには坂道を転がり落ち切ってしまったレッズは、これから再生の道を歩む事になる。
レッズは多くの大きなものを失ってしまった。積み上げたものが崩れる時は一瞬。その無くしたものを取り戻すのは簡単ではない。しかしクラブは落ち込んだ観客動員を取り戻し、スポンサーからの信用を取り戻し、赤字を解消し、チームは成績を向上させなければならない。
来季、またひとりレッズの英雄が監督として帰ってくる。そのペトロは「レッズをあるべき姿に戻す」と言った。その”あるべき姿”とは、満員のスタジアムで強いレッズが優勝争いを繰り広げる、そういう姿に他ならない。
しかし今のレッズの状況を見れば、それが容易ではない事は明白である。2年前よりも1年前よりも、レッズは更に厳しい状況に置かれている。それでも再生を成し遂げなければ、更に厳しい現実が待つ事になるのだ。
もしかしたら、フィンケの時に使われた”我慢”や”覚悟”とは、本当はこれからこそ必要な言葉なのかもしれない。

悲惨な現実も味わい続けたこの2年。レッズサポーターにとって多くの意見対立も生まれたこの2年。しかしこの2年が無駄であったとは思いたくないし、無駄なシーズンなど何処にも無いと信じたい。だからこの2年が有意義なものであったと信じたい。その上でのこれからである。
サポーターも一歩成長して、今度こそ団結してクラブとチーム支える時がやって来たのだと思う。


と言うことで、今年も厳しいシーズンとなってしまいましたが、1年間お疲れ様でした。
最後に、今年も数多くの方々に当ブログを訪問いただき、本当にありがとうございました。
今年は例年にも増してレッズに対して厳しい事を書き綴ってしまった感があり、読まれた方の中にはもしかしたら気分を害された方も居らしたかもしれませんが、それもレッズを思う故であり、その点ご理解とご容赦いただけたら幸いと存じます。
では、今年はこの記事が書き納めとしたいと思います。また来年も、どうぞよろしくお願い致します。
皆様、良い年をお迎えください。それでは。

今日、本当は例のシーチケホルダー限定イベントに行く予定だったんだけど、急遽”同行者”の具合が悪くなり、自分も結局行かない事に変更。
せっかくの日曜の予定が完全に狂ったが、まあレッズフェスタもロクに行かない自分だから、こういう試合以外のファンイベントに行かなくても不思議ではない。来季のシーチケ申し込みも既に郵送で済ませているし、まあ糞寒い中でお人形さん貰って選手と握手するだけのイベントでは、あんまり行っても意味は・・・。

時間が空いた良い機会だから、シーズンチケットについて考えよう。
レッズが今回このようなイベントを初めて開いた背景には、ここ2年で激減した観客数に比例して、当然起きると予想されるシーチケホルダーの売り上げ低下を懸念してのものだと断言出来る。
自分は駒場時代からレッズのシーチケを十数年保持し続けているが、過去シーチケホルダーに対してこのようなイベントが開催された経験は皆無。つまりクラブがシーチケホルダーの増減に対して、ようやく危機感を覚え始めたのだろう。

レッズのシーチケホルダーに対する特典率は、恐らくJリーグ各クラブで売られているシーチケの中で、最低ラインだと思う。他クラブのシーチケ特典を見てみると、割引率も高く(中には6割引なんてものもある)、ファンクラブ無料入会権や、更なるホームゲームチケット優先購入権、スタジアムへの優先入場権、グッズ割引権、中にはレプリカユニフォームまで付けているものもある。
対してレッズのシーチケ特典は、割引率1割、微々たるグッズ1つか2つ、そして継続権。・・・これだけである。他クラブのシーチケに比べて、如何に特典率が少ないかがわかる。
他クラブがシーチケに多大な特典を付ける理由は、シーチケが売れないという切実な背景があるからに他ならない。しかしレッズの場合はシーチケが売れていたのだから、特典が少なくても問題は無かった。また殆どのシーチケホルダーも、特典など求めていなかった。特典など付ける位なら、その分の金をチームの強化費に充てて欲しいと言った意見も少なくなかったし、むしろ入手困難なレッズの駒場開催チケット全試合分を、予め購入出来る事こそ”特典”であると考えていたからだ。そして自分もそう思っていた。
だから犬飼氏が社長に就任した当時に行われたシーチケ改革での、ナビスコ杯決勝チケットのシーチケホルダー優先販売は、ホルダーにとって狂喜乱舞ものの特典だった。それだけレッズのシーチケホルダーは、大がかりな特典に免疫が無かったのである。

駒場中心の時代、常にキャンセル待ちが続くレッズのシーチケは、クラブにとってもサポーターにとってもひとつの大きなステータスだった。その後、駒場開催が激減したものの、キャパの広い埼スタ開催が中心となっても、スター選手を揃え派手な優勝争いを続けている内はチケットも飛ぶように売れ、拡大したシーチケ枠の売り上げも好調だった。
スター選手が次々居なくなり、チームの成績も低迷し、観客も激減したこの2年。キャパの広い埼スタで客足が減る事によりチケット入手も容易になった。そしてシーチケを持つ意味も無いと考えるサポーターも増え、シーチケの価値が激減した。こうして、チケット売り上げに対するクラブの危機感がようやく芽生えてきた。
その中でもシーズンチケットは、スポンサー探しと同等にクラブ運営の生命線である。クラブの経営方針は、その年のスポンサーとシーチケの売り上げ数によって左右されるからである。そのシーチケ売り上げ数にまで不況の嵐が押し寄せている今、レッズがシーチケホルダー集めに必要な事とは一体何なのか。

ここからは個人的な事を言わせてもらう。
シーチケホルダーにとって最大の”特典”は、その”恒久的”なシーズンパスの権利であって良いと考える。ただし本来それは特典ではなく、シーチケホルダーに与えられた当然であり唯一の権利であり、ここはクラブがシーチケを捌く上で勘違いしてはいけない部分である。
だからと言って闇雲に特典を増やしたところで、それがシーチケの売り上げ増加に繋がるかと言ったら、また違うとも思う。それは他クラブのシーチケ売り上げの苦戦が証明している。
ハッキリ言ってしまえば、無駄な特典などいらないのである。割引率は増えれば嬉しいが、反面で現状のままでも良いし、使うか使わないかわからないグッズもいらない。ましてや今回のような、中途半端なイベントもやってもらいたくはない。
しかしそのために必要不可欠な条件が存在する。それはクラブチームが強くなる事。これこそ、シーチケを増やす最大の近道であると考える。チームが強くなり優勝争いを繰り広げ、大物選手補強も活発化し、話題が集中すれば、自ずと客足は伸びるはずである。そしてチケットが売れれば入手困難になり、シーチケの価値が復活するのである。
しかしチームが強くなるためには、当然チケットを売り上げて、強化費を増やさなければならない。独立採算性となったレッズでは、チケットの売り上げ、特にシーチケホルダーの確保は、スポンサー確保と並んで、運営上の双璧である。
チーム成績の向上と売り上げの向上、つまりこれは、”卵が先か鶏が先か”の次元の話になってしまう。しかしこの先は、この二兎を常に念頭に運営しなければ、更に客足は遠のくだろう。

唯一言える事は、今のレッズは、客に追われる立場から、客を追いかける立場に変わったという事である。その1発目の現れが、今回のシーチケホルダー限定イベントの開催であろう。
自信を持ってチームを運営していたかつてのレッズならば、それに魅力を感じて客も自ずと付いてきたはずである。しかしそれが崩れた今、逆に様々な手法を使って、こちらから客を追わなければいけなくなってしまった。
商売通念上、かつて盛況していた会社組織が、逆に客を追うようになってしまったら、常にその負い目を感じて運営して行かねばならない。しかしそれでは自信も余裕も生まれず、悪循環に陥る危険を孕んだままで本当の解決には成らない。しかし今のレッズ運営は、その負のスパイラルにはまりかけているのだ。
ここから抜け出すための戦いが、これから始まろうとしている。

いよいよ赤字に陥るレッズ。ここから来シーズンにかけてのレッズは、本当の意味でクラブの将来を左右する期間になるのだ。

※このシリーズは【レッズが客を追い始めた】と題して、いよいよ人気が低迷し始めたレッズの危機を、複数の事例からひとつを絞って、サポーターの立場から感じた事を踏まえて書いて行きます。今回はシーズンチケットを絡めました。

フォルカー・フィンケとは、一体何だったのか。今季限りでの退団が決まった以上、良くも悪くもこれ以上フィンケに固執する意味は無くなるので、後任監督が発表される前に、フィンケに関しては改めて早めに総括しておきたい。

その前に、2年前の自分のフィンケ評2点である。(以下リンク参照)

◆フォルカー・フィンケでは小粒な感想

◆フィンケの事を今の内に書いておこう

この話は、これ抜きには語れないものがある。何故かと言えば、2年前に自分がフィンケに対して抱いていた不安、そして危惧した事が、残念ながら現実のものとなってしまったからだ。

以下に書くことは、フィンケを支持していた人たちにとっては、少々気分を害する文章になっているかもしれない。しかし自分はフィンケとは相反する考え方の持ち主であり、率直な自分のフィンケに対する考えを書かせてもらったに過ぎない。そこを理解いただいた上で、読んでもらいたい。

就任前からフィンケという人物評は、ある意味でひじょうに分かりやすいイメージを持つ事が出来た。
フィンケが16年間にフライブルクで行ってきた政策や指導、そして言動。これを見れば、レッズでこれから起こるであろう事態は、揚々に予測出来たのである。

プロスポーツに必要な意識とは何か。それは間違いなく闘争心や野心、競争力であると言える。すなわち力のある者こそが力を付け、勝者こそが一番であるという、至極単純な理屈。これは資本主義に繋がる思想である。
ところがフィンケの基本的な考え方は社会主義的なものに近く、この思想は、平等主義や平和主義に繋がるものもあるが、一方で資本社会に必ず生まれる競争主義とは相反するものである。
この思想をプロサッカーに持ち込んだ場合、そこで一体何が起こるのか。
先ず、フィンケが育成や若手を好む理由がここにある。外部からの選手補強は、チーム内に強烈な格差を生む。それが大物選手や有力選手であればあるだけ、その格差は拡がる。一方で自前の選手を育て上げたり、未だ注目されていない選手を探り当てて補強する場合、その格差は最低限の拡がりで済む。そして監督自身は、自らの範疇に置いて扱いやすい選手だけを動かして行く。
格差は常に不満の種である。しかしそれが最低限で済んでいれば、そこには大きな不満も生まれず、騒動も起きない。
フィンケがスター選手不要論を唱えたのも、この思想が大きく影響していた故だと断言出来る。
これはチームの指導方法にも大きく繋がるもので、個人能力を組織力で大きくカバーし、お互いがお互いを助け合うフィンケ流サッカーに、それを乱す恐れがある突出した能力の選手は、絶対にあってはならないのである。

フィンケにとって不幸だったのは、招かれたクラブが、自身の思想とはまったく相反する環境に置かれたクラブだった事であろう。
日本一の観客数を誇る人気クラブにおいて、そこから得た豊富な資金を注ぎ込んで大型補強を繰り返し、タイトルを総なめにし、派手に成長を続けていたレッズに、突如招聘された人物こそフィンケだった。そしてレッズの当時の環境とはまったく正反対の思想を持った人物を招聘してしまったクラブ。この過ちが、2年後の今を決定付けたのである。

それでもフィンケにとって、自らの考え方を和らげ、あるべき環境に見合った行動を選ぶチャンスはいくらでもあった。しかし終始一貫して、フィンケは考え方を曲げなかった。
過去に指揮していたクラブ同様、監督としてだけではなくマネジメント部分にも侵入し、クラブ運営に影響を与えはじめた。
自らの考え方に反する選手は容赦なく構想外とし、その一方で補強は最小限に留めている。
このやり方は、次第にチームから競争意識を奪い、向上心を削ぎ、戦力の底上げが不可能になるまでに至る。17歳や18歳の選手に多くの出場機会が生まれる環境は、競争社会であるはずのプロ組織において、本来は異常な状態なのである。それに先立つスター選手の放出は、チームから”手本”を奪うと同時に、観客減少に致命的な役割を果たしたと言える。

63004244.jpgそのよう中でも、結果が伴っていれば、もっと支持は拡がっていたはずである。
残念ながら、フィンケのこれまで行ってきた多くの政策は、そのほとんどが裏目に出てしまった感は否めない。また自身がそれを認めず、論点をすり替え、言い訳じみたフィンケの言動が、多くの反感を買うはめになった。
観客数の著しい減少のすべてが、フィンケの責任であるとはいえない。しかし、フィンケの言動に伴わない成績低下が集客の減少を招いたのも、動かざる事実である。

フィンケには、監督としての範疇を超えた部分にも、大きな責任がある。自らの希望によってコーチ2人を招き、自らの希望による選手補強も果たした。一方で従来のスター選手を遠ざけた。そして自らチームを指揮した。そうした上で今の成績がある。
著しい情報統制を慣行し、閉鎖的な環境を作り上げたのも、フィンケの希望故である。本来味方に付けなければいけないマスコミの多くを敵に回してしまったのも、フィンケ自身なのである。

このようなフィンケのやり方は、注目が希薄なクラブや小規模クラブでは異を唱える者も少なく、それだけ腰を据えて政策に打ち込む事が可能である。ところが、常に結果優先を求められるレッズ規模のクラブでは、絶対に通用しない。
しかしフィンケには、従来のやり方しか選択肢が無かったのであろう。絶対と思っている自身の思想と、これまで行ってきた自身の政策。結局はそこに行き着くのである。
端から見れば無理があり理想にすぎないかもしれないやり方も、フィンケにとってはそれが現実なのである。それはつまり、フィンケの確信犯だったのかもしれない。

以上の事から、フィンケに対してクラブが契約を更新しなかった事は、至極当然と言える。
このような事態に陥っているにもかかわらず、フィンケ自身は来季に向けた補強に、異を唱えていたという。
しかし、このままでは来季のレッズがどうなっているか、容易に想像は付く。
それでも危機的状況に陥る危険を払ってまで、クラブが尚もフィンケに希望を委ねる価値は、無しと判断したのだ。

68ab2fe7.jpgフィンケにもし”3年目”があったとしたら、一体どうなっていたか。
しかしその議論は、フィンケの反論も含めて、もはや不要である。これ以上、存在しなくなった事に関して話を進めるのは、至極ナンセンスというもの。
1年目があり2年目があった。そして3年目というチャンスを勝ち取れなかった時点で、フィンケの負けなのである。

51af6973.jpg駒場の芝をもらって来た。
1人1枚のはずが、何故か1人何枚でもOKになってた。係員のオジサン自ら「はいはい~、1人何枚でも持っていってくださいね~」・・・いいのかオイ。
途中から皿に2枚とか3枚とかてんこ盛りになっているの出して来るし・・・これじゃ庭に敷き詰めるだけの分もらうのも可能ではないか。実際超大量に持ち帰っている人、沢山居たし。

血と汗と涙の歴史の詰まった駒場の芝。
認定書まで付いてるし、なんだか感慨深いなぁ・・・

それにしても・・・
d947c5f6.jpg
あああああ~

駒場のピッチがどんどんはげて行くぅ~~~~

これはちょっと見るに耐えない状態・・・
(とか言いながら写真撮ってるケド)



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20aea7cb.jpg0723733c.jpg









5fc7b228.jpg











ひとときの別れ。
駒場スタジアム、また来る日まで・・・
スポーツ紙や専門誌では、そろそろ来季に向けた補強や選手や監督の去就問題が取りだたされているが、今年のレッズは去年に比べて、この類の報道が頻繁である。
報道は読む側にとって明るいものもあれば、陰を落とすようなものもある。
現時点ではどれが捏造記事なのか、どれが憶測記事なのか、はたまたどれが真実なのか、書いた本人にしかわからないのだから、読む側にとっては自分で判断するしか無いのだ。

さて先日、フィンケの去就について数紙が報じていた。
この記事については、あくまで曖昧かつ淡泊なものであったので、この記事が何を意味するのかというと、あまり意味を成さないものだと思う。フィンケの成績や落ち込む観客動員の事実がある事からすれば、この時期にこの類の報道が成されるのは至極当然であって、過剰に反応する類の記事ではなかった。掲示板等では侃々諤々な話になっていた所もあったようだが・・・。
但しこういう類の記事が出た事によって、サポーターが来季に向けた自己の考えを思い起こさせるきっかけにもなった訳で、では自分はというと、ここで今一度フィンケに対する考えを明確にしておきたい。
その前に、シーズンも終盤に差し掛かろうという大事な時期に、今更監督に対する考えなど話している場合ではないのかもしれないし、「終わってから話せ」と怒られそうなのを承知で書く事を許していただきたい。、自分は、全てが決まってから、後出しジャンケンのように話しをする事は大嫌いな性格である。だから今しかないのである。そこを理解してほしい。

結論から言うと、残り試合の成績がどうであれ、また仮にACL出場権を獲得出来たとしても、フィンケがレッズの監督として指揮を執るのは、今シーズン限りにしてほしいと思う。
自分は夏の広島戦敗北直後にフィンケに限界を感じたと書いたが、彼を支持する心はもっと以前から低下していたし、成績云々もそうだが、フィンケを支持出来ない理由は、フィンケ体制下のレッズで起きて来た事実そのものが原因である。自分以外にも居るであろう反フィンケの立場を取っている人と、ほぼ考えは同じだと思う。

監督を支持出来ないのに、何故スタジアムに通うのか?と言う人も居るが、別に自分は監督の存在に左右されてスタジアムに行くのではなし、レッズというクラブとチームを応援しているからこそ通うのである。だからフィンケの指揮するチームの負けを願った事など毛頭無いし、勝ってほしかったし、これからも勝ち続けてほしい。
もちろんフィンケはレッズではあるが、レッズそのものではない。一件矛盾しているようだが、自分は監督ではなくレッズを応援している。それだけだ。そこも理解してほしい。

・・・いや、まあ別に理解してくれなくても良いか。
だけど自分は、フィンケを支持している人に自分の考えはぶつけたいが、だからといって頭から否定するつもりもないし、むしろ人それぞれ考えが違うのだから、逆に相反する考えを持ったサポーターが居る事こそ自然の成り行きであると考える。これで全員が全員反フィンケだったり、逆に全員が親フィンケだったとしたら、それこそ怖い。色々な考えがあるからこそ、色々なものが生まれる。レッズは宗○集団ではないのだから、これで良いのだ。

ただし、ひとつだけ言いたい。
自分の考えを明確にしておいてほしいという事。
サポーターであれば、多かれ少なかれチームに対して「ああなってほしい」「こうしてほしい」という願望があるはずである。そしてそういう考えが生まれる時期こそ、そろそろ、または今なのである。
ただ漠然としていたり、全てが終わってから考えるのではなく、予め自分の考えを明確にしながらチームを応援する。それが大事だと思う。
ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第11節 川崎3-1浦和 得点/18分・脇坂(川)、35分・大久保(浦)、49分・佐々木(川)、90+3分・家長(川) ・・・次の試合/J1リーグ第12節 浦和-横浜マ(埼玉スタジアム2002=5月6日17:00キックオフ)


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