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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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左サイドが手薄だと思われていたところに、ようやく宇賀神という一筋の光が現れて落ち着くかなと思ったら、今度は右サイドが落ち着かなくなってきた。
『あっちを立てればこっちが立たず』とは良く言ったものだが、今のレッズのサイドバック事情が、まさにそんな感じなのだろう。

もともと近年のレッズの右サイドは、暢久の主戦場であった訳だが、その暢久のポジションがフリー状態になるとともに、それに変わる右のスペシャリストが現れないまま来てしまったのが、右が不安定になったそもそもの原因である。
本来は平川がその役目を果たさなければいけなかったのだが、残念ながら平川は加入以来、シーズン通して右サイドに定着する事が出来ないままピークを過ぎてしまった。これは、本来右が本職だった平川を、チーム事情から左ウィングバックにコンバートしたオフトにも責任があるのかもしれないが、皮肉なことに、その左でのプレーの方が、右でのプレーより遙かに評価が高いのも平川なのである。そして、アレックスや相馬が加入前の左サイドを唯一支えていたのも、平川なのである。果たしてそれが平川にとって良かった事なのか、それは今となってはわからないが・・・。
その平川は、暢久がセンターバックに回った事もあり今年の開幕スタメンに右サイドバックとして名を連ねたものの、少々残念なプレーもあり、以後の信頼を勝ち得たとは言い難い。おまけに右足を痛めて別メニュー入りするなど、早くも雲行きが怪しくなって来た。

そこで高橋の登場となる訳だが、高橋も開幕前に足を痛めて、最近ようやく別メニューから全体練習に戻ったばかり。無理は出来ない。
ただし悠長なことは言っていられない訳で、本来は次代の主力として高橋こそが右サイドバックとして安定したプレーを見せない事には、チーム戦力の底上げもままならない。
昨年の高橋のプレーを見た限りでは、正直まだまだ危うい部分は否めないのだが、当初の課題であった守備力も試合を増す事に身に付いてきたし、後は怪我がちな部分を徐々に改善しながら更に経験を積ませる事によって、近い内に必ず計算が立つ選手に成長すると見込んでいる。

もう一人、17歳・岡本の存在が、ここのポジション争いを刺激している模様。
今朝のスポーツ紙数紙が、岡本の3日後に迫ったホーム開幕戦で先発の可能性を伝えている。
開幕前に行われた徳島とのプレシーズンマッチでも高評価だった岡本だが、鹿島戦でも先発の呼び声が高かったし、実際ベンチ入りを果たしていたのだから、ここは思い切って先発で使ってみるのもアリかもしれない。
そして内心穏やかではないであろう高橋と、苛烈なポジション争いを繰り広げてくれたら、レッズの右サイドバック事情は明るい未来が待っていると、そう信じたい。

ベテランと若手の間で、すっかり空洞化してしまったレッズの右サイド。
ここに飛び込み、自分の空間を作る選手は、果たして誰になるのか。

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昨日行われた横浜との練習試合は、3-1で勝利した模様。
非公開だったから詳細は不明だけど、漏れてくる情報では先制された後の3得点らしい。

相変わらずセルが絶好調らしくて、昨日も横浜選手陣が舌を巻くようなキレキレの動きを見せてチャンスを演出していたとのこと。なんだか恐いくらいに順調な仕上がりのセルだが、今から飛ばし過ぎて、開幕前にガス欠に陥ってしまわないかといらん心配もしてしまうのだが、何はともあれ、ダイエットに成功して今季は一皮剥けそうなセルに大きな期待がかかる。

で、ついにサヌが後半途中から出場。何とか開幕1週間前で試合に出られるように間に合ったようだけど、肝心の内容については、良い動きを見せていたとの情報と、イマイチだったという情報の2つがある。で、フィンケ曰く「あと3、4週間したら優れたコンディションになる」らしいから、開幕から数試合については、やはり先発は厳しいだろう。

厳しいといえば、スピラ(これからは愛称で呼ぶことにした)なんだけど・・・
昨日も試合前のアップ中に筋肉を痛めたらしくて、結局は欠場してしまった。
これでスピラが故障するのは既に3度目。合流からもう3度、これはちょっと異常な数字だと思う。
確かに欧州時代から怪我が多い選手という話だったが、まさかここまで酷い状況に陥るとは想定外。蓋を開けてみたら大変なことになってしまっている。同じ豪州代表、かつてのゼリッチの姿が脳裏を過ぎる。
前向きに考えれば大事を取ってとの話もあるが、実際問題として開幕1週間前でまたも大事を取っているようでは、この先も計算が立たないということだ。まだ期待外れかどうかはわからないが、現時点で言うとスピラに関しては、限りなく赤に近い黄色信号が灯っている感じ。

となると、センターバックの坪井の相棒は、やはり暢久という事になってしまうのだろう・・・なぁ。まあ生え抜き日本人コンビでのセンターバックということで連携面に関しては悪くないし、坪井のスピードと暢久のフィジカルの強さに期待は持てる。が、こうなると”高さ”が無い。幸い暢久は空中戦に強いから、ある程度は耐えられるとは思うが、後はそれを90分持続して守りきれるかどうかだろう。それと、暢久がセンターバックに入るとすると、右は誰が入るのだろうか?高橋、宇賀神、平川、代志也、岡本、更に堀之内も・・・色々名前だけは上がるのだが・・・

なんじゃこりゃ。勢いに任せて書き殴っていたら、結局ネガティヴ記事になってしまったぞ。
こんなんではイカンな。何か明るい話題を見付けないと。
まあ攻撃面に関しては、エジ1トップ気味にして、その後ろに達也、セル、柏木、ロビー、原口、宇賀神など過密になって良い競争が出来ているので心配はしていない。問題は守備。やはり守備。ああ、どうなる守備。・・・もう山岸の神かがりスーパーセーブ発動しかないな←結局それか

そんなこんなで、ついに開幕まで1週間をきった・・・

いつも悠長に構えている方なので、試合日程が正式発表されてから、ようやく仲間と(大慌てで)準備を始めるのであった。

開幕2節までが去年と同じという事で以前から物議を醸し出していたけど、それ以外にも気になる部分がいくつか。
その中でも気になったんだけど、3月21日に山形、4月10日に新潟の2点のアウェー、まだまだ北国では冬の寒さが抜けきらない時期に、この間隔で北国2チームとレッズを当てるJリーグって・・・オイ!!この時期はまだまだ寒いから、寒冷地帯では集客に影響する事を考えて、「レッズならば・・・」とでも考えたのだろうか。更に勘ぐると、サッカー協会犬飼氏からJリーグに対し圧力が・・・秋春制を推し進めようとする犬飼氏が、レッズならば集客減を最小限に抑えられるだろうから秋春制のデータ収集にはもって来いだと思い・・・な~んてのは考え過ぎだろうけど・・・

まあ、かと言っても自分自身は、今年は仕事の関係で山形に行けるかどうかが不透明なので、現時点ではこの日程にどうのこうの言える立場ではないんだけどね。
新潟は行けると思う。会社の新潟美人のネーちゃん曰く「4月でも平気で寒い。雪降るよ」・・・
あと3月27日セレッソの長居。実は仕事の関係で長居を取るか山形を取るか、みたいな状態に陥っている部分もあるんだけど、チケット入手の確実性を考えたら、断然長居なのは明らかなんだよね。
うーん、どうなる山形・・・

現時点では4月までの予定しか立てていないので、3~4月の自分の予定は、ホームゲームと、アウェーは鹿島国、長居、新潟となる予定。
5月はエコパ、そして仙台は行きたいよなぁ・・・ところが仙台で有給休暇取ると、その次の平塚では休めなくなるというパターン・・・どうなる、俺。

ってか、何で万博って夏が多いの???
ちょっと毎年対戦相手と対戦時期が偏っている気が・・・
Jリーグって、真面目に日程組んでいるとは到底思えなくなって来た。コンピュータ任せにしてないかい?
ブツブツ・・・・・・・  ・・・

905bb3c3.JPGマンUみたいにV字が入らなくて良かったな、新ユニ。
デザイン的にはちょっと微妙なんだけど、また襟付きだ。去年が赤一色を強調したデザインから一転、今年は白も入っている。前面の番号はお腹の部分から脇腹の部分に戻った。位置的にはその方が好きだ。
柏木の番号は予想通りの8。そして注目の9は・・・今年も空き番になるとのこと。またも9が空き番という事が何を意味するのか。実際問題として、9が2年連続で空き番になるのは異常事態と捉えたい。即ち、これは日本人なり外国人なり、9を継ぐ選手が現れない限り、レッズの絶対的エースストライカーも現れないという事だ。もちろん伝統にばかり拘っていても良くないとは思うが、そうは言っても9はレッズも他のチームも特別な番号。特にFW登録されている選手は、その辺をよく考えて、臨んでほしい。

さて、いよいよ明日からチームも始動という事で、それに当たって自身もいよいよシーズンモードに気持ちを切り替えたいと思う。

先ず、去年と比較してのチームの戦力状況。
dd9bf626.JPG攻撃面に関しては、柏木の加入で様子は変わると思う。柏木の持ち味である激しいプレーメイクのスタイルは、フィンケが推し進める運動量を伴ったパスサッカーはもとより、昨年明らかに不足していた”速さ””激しさ””アグレッシブさ”というものが、柏木のプレーから産まれる事を期待したい。
ただこれは前にも言った事だけど、フィンケの組織サッカーというのは、選手の個の能力を消してしまう弊害も孕んでいる。ここでフィンケがガチガチの組織サッカーに拘り過ぎず、柏木のスタイルを変に押さえ込まない事が前提と言える。これは原口やセル、そして梅崎など個人技が優れたオフェンシブな選手全員に同じ事が言える訳で、去年はここでの矛盾点が、攻撃の停滞に繋がった節があった。だから、今年は攻撃に関しては、せめてバイタルエリアでは、選手のプレースタイルを優先するような柔軟性を持たせないと、また元の木阿弥になってしまう恐れがある。

また、それを更に支える中盤の底では、やはり阿部の存在が左右するだろうし、啓太が最大の持ち味である献身的な動きを取り戻し、阿部がフリーになれる時間を多く作る事、そしてそこから1点でも多くの得点を産む事が必要になって来る。
ただ啓太の不調が続くならば、細貝を本来のボランチに戻す決断も必要だ。細貝に関しては代表級のフィジカルを武器に、その当たり強い守備力と、そして近年は得点力も著しくアップしており、本音を言えばシーズン通して、細貝こそがこの位置に定着するべきだと思っている。
ちなみに付け加えておくと、ボランチ柏木の声もあるが、彼はボールを失うミスが少なくないため、個人的にはボランチ柏木は避けてほしいところ。
何れにしても去年は、このセントラルな位置の迫力不足がチーム不振の一因であった訳で、ここの立て直しは、チームの沈浮の鍵を握っている事だけは間違いない。

1149305a.jpg闘莉王が抜けたDFラインは、今年に関しては”賭け”の部分が強い。ファーストチョイスはマシューと坪井の凸凹コンビになるだろうが、坪井は先ずは課題である安定性を保てるかどうかに懸かってくる。そして新加入のマシューに関しては、超長身であることは期待出来ても、総合的な能力はまったくの未知数。ブンデスでの試合出場数は明らかに少なく、五輪壮行試合時の日本との対戦では、かなり競り負けていたという話もあり、これはもう使ってみないと、どうとも言えないというのが本音だ。
そして懸念されるのが、センターバックには絶対的なバックアッパーが不在だと言うこと。恐らく今季も阿部や暢久の併用が考えられるが、何れにしてもこの位置の層の薄さは致命傷に成りかねない危険を孕んでいるだけに、今後も補強を含めた早急な対応が必要になってくる。
更に問題なのは両翼。暢久や平川など高齢化が進む右サイドは、若返りを図る意味でも高橋のレギュラー獲りが絶対条件。尤も高橋に関しては試合経験を増す事に課題であった守備力も身に付けられて来ており、今季は計算出来る選手になるのではないかと見ている。
深刻なのは左サイド・・・どうするのだろうか。引き続き細貝や平川を置く限り、無難な選択ではあってもそれ以上は望めない。補強が無いのならばやはり永田の成長も必要だし、両サイド可能な宇賀神という選択肢もあるが、果たして・・・。

以上、個人的には、期待する部分と不安な部分で大きな開きが出てしまっている。どの部分も安定感に欠ける恐さがあるのは否めない事実だと思う。ただ何も悪い風にばかり捉えているのではなく、闘莉王が抜けた穴の心配が大きいが、マシューは未知数故に期待と不安の2つが共存しているという事だし、柏木へは期待がかなり大きいという事である。柏木に関して更に言うと、ロビーが本当に6月までならば、後継という問題でも柏木の存在が大事になってくるのだ。
そして何より、去年つぼみを付けた多くの若手が、いよいよ今年に大きな花を咲かせられるか、といった楽しみな部分もある。そして何と言っても最終的には、そう、得点源エジミウソンがストライカーとして、しっかり点を取る事、これが最大の鍵になる。それと同時に、達也と高原の復活が、得点力アップの条件だ。
もう一つ、残された外国人枠の存在。アブドライ・バは断念した可能性が高いが、サヌーを始めとした新外国人獲得の可能性は残されている訳で、この残された1枠をしっかり生かしてほしいところ。

3ec29097.JPG後はこれを生かすも殺すもフィンケ次第。フィンケも去年は手探りな部分があったかもしれないが、だからこそ上手く行かない部分も多々あっただろうし、それ故にある程度の我が儘も通した。ただし2年目の今年は、言い訳が効かないシーズンになるのだから、しっかりと責任を持った、結果を出す指揮をお願いしたい。もしそれが出来ないようであれば、レッズには不要の監督になるだろうという事だけは今からハッキリ言っておく。

そして加えてこれも今から言っておくけど、自分的には、今年は去年よりも危険なシーズンになると思っている。その理由は様々だが、最大の理由はやはり、戦力面にしても資金面にしても、運営面で、様々な部分で大きな下支えが無くなっているという現実的な事実があるからである。
だからと言ってそれに攣られて去年のような小粒には纏まってほしくはない訳で、だからこそかつての栄光を取り戻すためにも、今季はひとつの成果を得なくてはいけない年になる。一見矛盾しているようであるが、それが出来ない限りは明るい未来も無いという事だ。
そして今年は我慢はしない。言いたいことはハッキリ言う年にする。
だからこそ、覚悟は、出来ている。ただしそれは信念を持っての覚悟であるから、決して変な風に捉えないでほしい。
上記で下支えが無くなっていると書いたが、だからこそ我々サポーターがチームを後ろから支えて行くのだ。

さあ明日からいよいよ、2010年の浦和レッズが始まる。

新年あけましておめでとうございます。

例年の如く3時までドンチャン騒ぎしていたから、やや二日酔い気味でお目覚め。
今レディースが国立で決勝戦を戦っている最中だけど、うーん、自分、今年も国立へは行かなかった。毎年行っていた元日国立も、去年から行っていない訳で、何かすっかりダラけてしまっているなぁ。まあレッズがまた決勝に勝ち進む日を期待して・・・

レッズ情報。
・・・も、今年は例年に比べて静かだから、現時点ではアッと驚くような動きは見えて来ないな。
そんなんで、新年だからと言う訳でもないけど、一応(噂話を含めた)去年までのレッズの動きを整理しておこう。

選手補強
MF柏木(←広島)[獲得成功
DF森重(大分→F東京)[獲得失敗
FW赤崎(佐賀東高→進学)[獲得失敗
FW高崎(←水戸)[レンタルから復帰
MF宇賀神(←流通経済大)[特別指定から正式加入

放出選手
DF闘莉王(→名古屋)[完全移籍]
DF橋本(→栃木)[レンタル移籍]
DF近藤(→岡山)[完全移籍]
FW小池(→草津→水戸)[草津レンタルから完全移籍]
DF野田(→岡山)[レンタル延長]
MF赤星(→山形→未定)[レンタル終了/戦力外]

MFロビー(6月まで?)
MF阿部(海外からオファー待ち?ドルトムントの名前が挙がっている。オファー無ければ残留か)
FW高原(高年俸がネックで移籍難航。残留濃厚)

クラブ人事
監督/フィンケ[続投]
TD/信藤健仁[解任]
強化責任者/柱谷幸一[就任]

リストアップ中?オファー?
DFアブドライ・バ(ポルト)
MFサヌー(ケルン/ブルキナファソ代表)

掲示板、噂レベルの補強対象(ウソか誠か、信じるも信じないも貴方次第)
DFロッキ・ジュニオール(パルメイラス/元ブラジル代表)
DFアダイウトン(サントス/元U-20ブラジル代表)
上記2人に関しては、レッズがブラジルで3人のDFを調査中との話が発端と思われ、特にアダイウトンは2年前に獲得内定まで至った経緯があることから、再び噂の対象となっていると思われる。ちなみにブラジルへ渡った強化部は、然したる成果も無く帰国済との話もアリ。
DF永田(新潟)
新潟との契約が未だ延長されていない事から、DF補強が難航中のレッズ移籍の噂が浮上。
MFニック・カール(豪州代表/クリスタルパレス)
アジア枠での補強対象として昨年夏から名前が挙がっているが、その後の動向は不明。

・・・今の所、こんな感じかな。
ってか、なんだこりゃ。あらためて見てみると、ホントにパッとしないな、今年は。あれから新聞報道も下火になってるし。
出すだけ出しておいて、まさか柏木のみなんて事にでもなったら大変だから、柱のアニキにはしっかり仕事をしてもらわないと。

9724676f.gifってことで、今年こそ良い年になりますように。
今年も当ブログをよろしくお願い申し上げます。

今年は早めに総括を。
と、その前に、自分が開幕前に、フィンケとレッズに対して、どういう気持ちを持ってスタートしたのかを、改めて明確にしておきたい。
自分的には、フィンケという人物の名前が挙がった瞬間から、レッズの今季に対してかなりネガティヴな感情を抱いてしまっていた。それはフィンケに対する記事フォルカー・フィンケでは小粒な感想や、フィンケの事を今の内に書いておこうで書いた通りの理由なのだが、その他にも補強白紙は危険大お願い闘莉王、KY・・・等々、まさに不安と心配の記事のオンパレードであった。
しかし、相馬放出で始動の記事ではそれを少し反省し、「しばらくはフィンケが作るレッズを忍耐を持って観て行きたい」とも宣言させてもらった。だからシーズン中は極力フィンケに対する否定的な意見は、一応避けたつもりである。

実際開幕前、レッズの掲示板等では、フィンケに対して「ワクワクする」「楽しみ」という言葉が溢れかえっていた。極端な話フィンケに肯定的な意見が9割、否定的な意見が1割といったところだった。ネガティヴ意見ばかり書いてしまった自分は、どう見ても後者だろう。もっと言うと、肯定的な意見には明らかにフィンケに対して買い被り的に楽観視しているものも多く、これに危険すら覚えていた程である。
そして「我慢」というフレーズが一人歩きして、実際何をどう我慢するのか、どこまで我慢出来るのかといった、明確なものが無いままスタートしてしまった感がある。

不安は現実のものとなってしまった。
当初、フィンケ本人すら予想していなかったと言う好成績で、一時は首位に躍り出たレッズであったが、夏場以降失速し始めると、早くもフィンケの手腕を疑問視する声が上がり、カップ戦を含めた8連敗では不満が爆発したかのように「フィンケ無理」「解任しろ」の大嵐となってしまった。それを決定的なものにしたのが松本山雅戦の敗北。ここに来て肯定的な意見と否定的な意見の割合は、見事に入れ替わっている。
そもそもクラブの判断ですら、この時点でフィンケ解任の可能性を含んでいたのだから、サポーターが怒るのも無理のない事であった。

クラブとサポーターは、フィンケに対して一体何を求めていたのだろうか?
選手育成を主目的に置いてフィンケを招聘した意図はわかる。しかしフィンケの「優勝を求められていたらレッズに来なかった」的な発言からもわかるように、だからこそフィンケと闘莉王の軋轢も生まれた。サポーターも結局は我慢が出来なくなった。ここが理想と現実の違いである。

フィンケが敷いた報道管制のおかげで、レッズの内部事情は見えにくい物になってしまったが、ここ毎年のように繰り返されてきた選手と監督の確執劇は、少なくとも今シーズンは未だ無くなってはいないようである。
そしてフロントの体たらくはもはや伝統化しつつある。人事を一新して置いた筈の信藤TDは、まったく明確な仕事を果たせぬまま休養へ。藤口前社長の後を受けて就任した橋本社長は、未だレッズとサッカーを把握し切れていない様子。
過去の失敗を踏まえて改革を断行するはずだった期待のシーズンは、蓋を開けてみたら、まだまだ底に潜んでいた不安要素を、さらに掘り起こしては炙り出す為のようなシーズンになってしまった。
クラブとチームに対する疑問点も解決されていない。例えば、不況でありながら選手の高額年俸や過去の違約金が足を引っ張っているとは言え、これだけの観客動員数と優良スポンサーを誇るクラブが、何故補強も出来ぬと言葉に出るほど資金不足に陥っていたのか。そもそも本当に資金不だったのか。経営の不備は無いのか。
一部若手選手を除けば、相変わらずサテライト暮らしの若手を多く抱えている点も、育成を掲げている割には物足りない。
考えれば考えるだけ、今のレッズに対する疑問と不安は増加しているのだ。

ただ、そういった不安要素をさらに洗い出すためのシーズンであったとも言える訳で、そこは前向きに考えた方が良いかもしれない。
実際に、この1年で選手もサポーターも、レッズに対する意識の改革という意味では、得た物は少なくなかったように思える。色々と矛盾や葛藤が生まれたシーズンであったが、そういうものを含めて、レッズ自体を見つめ直すには、必要な年であったのかもしれない。

しかし、いよいよ来季からは、言い訳の出来ないシーズンになる。
今季レッズはサポーターに我慢を強い、クラブ自体にも変革の猶予は与えられたはずである。
レッズ規模のクラブでありながら、シーズンをタイトル度外視のような姿勢で動いていた今季、これを無駄にしないために、来シーズンがある。
もしここでまた過去と同じ過ちを繰り返すようであれば、本当にレッズは未来の無い、危機的なクラブになってしまうだろう。

チームの成績こそ低迷したが、フィンケの方策に間違いが無いとするならば、それは今季に実をつけたものが来季、2年後、3年後に次々と花が開くような夢のようなチームになっているだろう。
反対に、もしフィンケの方策が実を結ばなかったとしたら、それは今季以上に悲惨な現実が待っていると、今から覚悟した方が良い。
ある意味で”賭け”に近いものがあると思う。しかしクラブはフィンケを選んだ以上、その”賭け”に勝ってもらわなくては困る。旅とは先が見えぬもの。その旅の先に何が待っているかなど、今は誰もわからない。それも”賭け”なのである。でも一度旅を始めた以上、何処かに必ず終着点が無くてはならない。そしてここまで旅を続けて来た以上、もはや再び道を外れて迷って頓挫することだけは、もう許されない。

来季こそ、本当に厳しい目で、レッズを見て行きたいと、本当にそう思う。


最後に、すべてのレッズサポーターの皆さん、今シーズンも大変お疲れ様でした。
本当に紆余曲折あり気の休まらないシーズンでしたが、それでもレッズというクラブがある以上、以降もそれを支えて行くのもまたサポーターの使命でもあります。だからますますの強い意志を持って、また来季に繋げて行きましょう。
お疲れ様でした。

ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第14節 浦和3-0京都 得点/42分・安居(浦)、55分・凌磨(浦)、77分・サンタナ(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第15節 磐田-浦和(エコパスタジアム=5月19日14:00キックオフ)


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うえ
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男性
自己紹介:
埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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