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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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TOT2011.jpg自分自身もこういうものに参加するのは久しぶりではあるんだが、危機感の積もるチーム状態の中で、今回はTalk on Togetherに行ってきた。

オフィシャルやネットラジオで再アップされるものだから、あんまり詳しく書いても意味ないので、端的に書くけど、まあチーム状態がこういう時だから、みんな否定から入るし、だから質問もそういうものだったし、一部でブーイングやら指笛やら、感情的になる人も居たけど、全体的には荒れずに、そして”茶番劇”にならないで、それなりの有意義な時間は作れていたと思う。ただまた今回の会に対してギャーギャー言う人も出てくるだろうけど、始めに断っておくと、サポの質問に対する社長とGMの答えは、形式的なものがほとんどで、特別驚いたり批判したりするレベルではない。これは今年に限った事ではなく、つまり何ら変わりはないという事。そしてGMの言葉にストレートに反応する意味もない。どうしてかというと、去年だって会でフィンケを散々庇いながら、結局フィンケを切ったのも柱谷GMだ。今年だってここではペトロを庇いながらも、最後はどうなるかは・・・ね。繰り返すけど、監督の生の言葉以外、つまり社長とGMの言葉は、あくまで大人の世界の形式的なものである。
ただ、こういう会に良くありがちなグダグダ感は、今回はほとんど無かった。これは、ペトロの回答がストレートなのと、島崎氏の司会進行が上手かったのも原因だろうね。

ペトロは現状を素直に「恥ずかしい」と言った。これは監督の言葉としては聞き捨てならない面があり、つまりこれでは自分のミスを認めるようなもので、揚げ足を取られそうな事が確実な危険な言葉ではあるのだが、しかしペトロは素直にそれを認めて正直に言葉に出した。これは偉いと思った。別にペトロを支持するとか擁護するとかではなく、この言葉は良い悪いに関係なく、重要性がある言葉だった。この言葉を生で聞けただけでも、行って良かったと思った。

まあ低迷のそもそものは、柱谷GMの要求するものに対して、ペトロはペトロなりに必死になって表現はしようとしているんだけど・・・ちょっと柱谷GMの意向ばかりが強くて、ペトロが傀儡になってるかもしれないという印象は受けたな。本当はペトロはもっと柔軟にやりたいんだけど、それを許さない環境があるって事は、柱谷GMの言動で再認識したよ。この時点からして、今季の成績がしっくり行っていない原因だろう。
ただ組織としては、そういう環境の方が成り立っているとは言えるし、今回かなりコミュニケーション面を強調していたけれど、強調しているからこそ、コミュニケーション面に関しては悪くないのだろう。例えそれが、”表面上”のものだとしても。

あと通訳さんの問題は、かなり影響しているのは確認した。
ペトロはあのオープンな性格だから、かなりストレートに、端的に答えていたのだが、たまに長い話になると、・・・通訳が何を訳してるのかわからないような話し方になる。これはちょっと・・・

ペトロの言葉で、出て行った選手云々というくだりがあったが、通訳さんはその話を、その一つ前の何の関係もない話と合間を明けず、無理矢理話を繋げてしまった。いや誤魔化したと言った方が正しいかもしれない。ペトロがその件で「闘莉王」と名前を出したのに、通訳時はその名前すら出なかった。
あれはさすがに会場全体から通訳に対する「・・・何だ?」みたいな雰囲気が・・・
メディアでペトロの言葉に対して疑問が上がっていた原因、今日のあれを見てしまうと、やはり通訳さんの問題があるかもしれない。

あと、次があったら、次回からペトロの「いろはす」だけ2本にしてあげようよ。ペトロだけまあ「いろはす」飲みまくる飲みまくる。最後は大事そうに紙コップの残水をすするペトロ。
GMでも通訳でもいいから、空になったペトロの「いろはす」に気付いて、自分の分けてあげろよ・・・
それと橋本社長、ペトロが熱弁振るってる最中に、手に持ってるペンを両手でクルクル回して遊ぶのはやめましょう。柱谷GMは微動だにしない姿勢だっただけに、社長さん・・・
って、水とかペンとか、どこに注目してんだよ、俺。

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試合が無いので、空いた期間で、今まで思っていたレッズオフィシャルの”報道”方法について疑問を呈したいと思う。

レッズのオフィシャルページは、2009年に新たに監督に就任したフィンケのマネジメント意向も強くも加わり、これまでの体裁のみを扱う”情報型”サイトから一新し、クラブ自らが内部情報までを発信する”報道型”に切り替わって今に至っている。
欧州や南米などサッカー先進国ではスタンダードなこれも、現在までこの方式を採用している日本のサッカークラブは極少数で、つまり日本では未だ馴染んではいない特異な方法と言える。

実は自分はレッズのオフィシャルページ構成については、昔から疑問を感じている部分が少なくない。例えば怪我人の全治情報などをオフィシャルで載せるクラブは多数だが、反してレッズがそれに関する”公式”情報を載せるのは稀である。この部分に関しては自分のみならず、過去に多数のサポーターからも指摘されていた部分で、一時は”選手情報の外部流出を避けるため”との噂もあったが、レッズの本当のところの考えは未だわからない。しかし選手が怪我をした時、それを心配して、いち早く正確な安否情報を得たいというサポーター心情から反した、クラブのこの意向には疑問がある。

さて最近、いや前々からそれ以上に大きな疑問を感じているのが、浦和レッズオフィシャルメディアが管理する、監督などとの質疑応答である。
試合が終わり、監督の会見コメントがいち早くオフィシャルページに載る。これはこれで良いだろう。ところが、これとは別に質疑応答というものが存在し、試合の前後に監督へ質問が浴びせられる。そしてそれに対して律儀に答える監督が居る。それが細部までオフィシャルに素早く掲載される。
果たして、これは必要あるのだろうか?話を戻せば、これこそクラブのオフィシャルページが”報道型”になった故というのはわかる。しかし、質疑応答の記事を書くというものは、クラブではなく一般記者の仕事であって、その記者が自分の言葉で見聞きしたものを報道するのが本筋である。それを本来監督を囲うはずのクラブが、逆に監督に対する質疑応答を掲載する事に、果たして何の意味が存在するのかが理解できないのだ。
クラブからすれば、自らが管理しているページ上で、監督の言葉を一字一句正確に載せて、どの報道機関よりもいち早くサポーターに情報を提供することこそ”正しい”と判断しているのだろう。しかし、この質疑応答の掲載は、外部報道の役割を根底から奪う一方、クラブ自らが監督の抱える”機密”さえも世にさらけ出しているのと同じで、安易に戦術面や戦略面を暴露しかねない、大変危険な行為に繋がるという認識は無いのだろうか。

自分はこの質疑応答を”信用”していない。なぜならば、そのほとんどが”体裁”であってほしいと思っているからだ。しかし、もしこれが体裁でなかったとしたら、この質疑応答を掲載する事は上記にも書いたように、外部報道の役割を奪う一方で、監督の戦術面や戦略面をクラブ自ら公式に暴露している、大変危険かつ愚かな行為と言える。
そしてあながち自分の危惧した事が、まんざらではないような事が起きているから恐ろしいのだ。一度載せた監督の言葉を後になって抹消する。無かった事になっている。果ては捏造されているとまで噂が立つ。一時問題視されたこの事件も、外部報道に任せておけば起きなかった現象であり、クラブがオフィシャル報道の本質を履き違えているからこそ起きた、尤もな証拠と言えるだろう。

これに先立ち、欧州の有名クラブのオフィシャルサイトを10チームほど覗いてみたのだが、このような細かい質疑応答を載せているクラブは皆無だった。監督の発言面で言えば、ほとんどが短い体裁コメントか、長文であっても、メルマガのように定期的に監督自らが”体裁”を語るものであった。そう、”体裁”である(これが重要)。あくまでその域を出ないレベルのものであった。

そもそもを言えば、この方式は、外部報道による誤報や捏造を避けるため、クラブ自らが情報発信するという”方向転換”から始まった。ところがそれは、壁を作ったレッズと監督の方策に対して記者連中からの激しい反発を招き、それが一時のマスコミによるレッズ批判に繋がったのだ。
しかしその方式を提唱していた最有力人物は既にクラブを去り、新たな監督のもとで、クラブとマスコミは、かつてのように良好な関係を復活させている。クラブ自らが細部までさらけ出す必要性は、もはや無くなったのだ。そのような状況下で、いまだに過剰な”報道型”を続ける意味が、果たしてあるのだろうか。

サッカー先進国の真似事も良いだろう。そこから学ぶものは大いにあるのだから。しかし、それを履き違えて扱ってしまうと、自らによってクラブの質を落としかねないような事態に繋がる。果てはチームの”戦い”に多大な影を落とす事になるだろう。
そういう警鐘を鳴らす意味で、クラブにオフィシャル報道に関する疑問を書いてみた。
一部の人には大変残念な事実ではあるが、今のレッズは、山田直輝のチームではないという事だけは、ハッキリさせておかなければならない。

ペトロの采配において、どうも山田直輝が冷遇されているかのような"風評"が目立つが、ではなぜペトロが直輝の起用に積極的ではないのかと問われれば、ようするにレッズは直輝中心のチームではないからである。もっと言えば、ペトロは直輝のプレースタイルを考慮していない。

こうなった流れは、至極単純に説明出来る。
ペトロが就任した時点で、直輝は、前年、一昨年と繰り返し見舞われた長期離脱の影響から抜け出せておらず、怪我は完治したとはいえ、まだまだそこから復帰を目指す調整の段階であった。つまりこの時点で、早くもペトロの目指すチーム作りの構想から外れていただけの事である。それに加えて、直輝のポジションには、過剰なまでの選手層で溢れかえっており、マイナスからスタートしている直輝にとって、この時点では入り込む余地が無かったのである。

前監督がいくら直輝を高評価しようとも、新しい監督になれば、大抵の選手は同じスタートラインに立つ事になる。故に先ず新監督がチョイスするベストメンバーは、就任前の自身の研究と、就任後から開幕までの短い期間に自らの眼で選んだ選手という事になるのだ。だからこそ先ずは安全圏として、ベテランが優先的に起用される場合がある。ベテランは過去のデータが豊富だからである。そしてチームを纏める力を持っている。波風を立てずに選手を優先起用して行くには、先ずはベテランの力こそが偉大なのである。そこに間近に活躍していた選手や助っ人外国人が加わる。この順序を間違うと、社会通念が崩れてしまう。それはどこの会社でも社会でも同じだ。
話が少し逸れたが、つまりフィンケ時代のレッズの中でも、とりわけ間近の過去1シーズンのレッズを徹底的に研究していたペトロにとって、そのシーズンを棒に振った直輝のデータは極めて乏しく、レギュラークラスの選手から程遠い存在に見られても何ら不思議ではなかった。
直輝ほどのレベルの高い選手をすぐに見抜けないのはおかしいとの意見があるが、ひとつ断っておくと、どの監督も神様ではない。特に日本から離れていたペトロには、何度も言うようだが、直輝のデータも皆無に近かったという事だ。

これを責めてはいけない。これが自然の流れだからである。そして現在、むしろ直輝を起用しているのはペトロ自身である。幸いなことに、ペトロは直輝の才能を認めている。その証拠に、だからこそ万全の身体作りを終えた直輝を起用している。例え前半限りで下げようとも、例え途中出場が多かろうとも、それをどう扱うかは監督だけに許された特権であり、選手を一番わかっているのも監督であり、逆に言えばサポーターが見えるのは表面的な部分が大半である。だから好き勝手が言える。責任が無いからである。しかし監督は違う。責任ある重大な立場に居る。

代表に選ばれ、その代表で結果を出した直輝に関して、レッズを絡めた場合に疑問を抱く人は居るだろう。しかしそういう人に問いたいのは、代表選手が、所属チームでも必ずしも先発メンバーでなければいけないのか?その選手中心のチーム作りをしなければならないのか?という事である。
もしこの問いに”イエス”と答えるならば、それこそチームバランスも社会通念も無視した、自分の好み優先の考えと言わざるを得ないだろう。
直輝はマイナスからスタートしている。これは誰も責められない事実。そういうチームで監督から信用を勝ち取る為には、最終的には選手自らがアピールするしか道はないのだ。レッズに所属している選手は直輝1人ではないのだから。そして繰り返し言うが、今のレッズは、山田直輝のチームではないという事だけは、ハッキリさせておかなければならない。

ここで改めてもう一度、ハッキリと自分の考え、姿勢を明確にしておく。

開幕前にも言った。
開幕してからも言った。
もう一度言う。
何度でも言う。
それは、自分はペトロと心中する覚悟は出来ている、という事である。

自分は何故ペトロを受け入れたか。
欧州で指導者としては成功していないペトロを、普通なら危機感を覚えて始めから不安視するのが当然だろう。フィンケの時は、名前が挙がってからいきなり不安先行の記事を書いていた自分が、どうしてペトロの時はその逆だったのか、疑問に思う人も居たと思う。
ただひとつ勘違いされたくないのは、ペトロに対して自分が不安を抱かなかったというのは間違いで、それは過去の記事を読んでいただければわかる事だと思うが、不安は、あった。ただその度合いが、フィンケの時より低かっただけの事である。そこは単純である。
では何故その度合いがフィンケより低かったのか。そこも理由は単純。フィンケは20年ものドイツでの指導者としての経験と成績と評判という、明確な事実・研究材料があった。そこから導き出した自分の答えが、明らかな大きい不安だった。
対してペトロは、指導者そのものの事実・研究材料というものが無かった。いや、無いと言えば嘘になる。成功していないという事実はあった。ただ、フィンケに比べれば指導者歴があまりに短く、それ故に未知数でもあった。ペトロ就任前に「どう転ぶかわからない」と書いた意味そのものであり、「ギャンブル」と表現したのもその理由だ。

ここからが本題。
そんなペトロを自分が受け入れた理由。それはレッズOBだからである。
そしてペトロを支持し続けている理由。それはレッズOBだからである。
OB監督だから受け入れたのか?OB監督だから支持し続けるのか?・・・「イエス」である。
あまりに単純で、あまりにお馬鹿な理由と思う人が沢山居るであろう。しかし、自分のペトロを支持する理由の根底にあるもの、自分をペトロ支持に動かしている源は、偽らざるそれなのであるから仕方がない。
自分は現役時代のゼリコ・ペトロヴィッチという選手が大好きだった。だから指導者としてレッズに帰ってきてくれた事には歓喜した。そしてペトロと共にレッズが歩む事を願った。だからペトロを支持している。
フロントはそんなサポーター心情を逆手にとっているのかもしれない。いや、だからこそペトロを招聘したのであろう事は否めないだろう。でも自分は端からそんな事は気にしていない。フロントの思惑なんて関係ない。自分の意思でペトロを支持している。

思えばギドの時もそうだった。レッズに初タイトルをもたらしたオフトを辞任に追い込み、無理にでもギドが招聘された時、指導者としての経験が無いギドに不安を抱きながらも、自分が現役時代に応援した大好きなギドがレッズに帰ってきた、その部分は喜んだのだ。
ただあの頃のレッズは黄金期の扉を開けつつあった上がり調子の時期。だからこそ犬飼社長(当時)もギドを招聘したのだ。戦力面でも資金面でもギドでも成功する確信があったのだ。「レッズの英雄に恥をかかせる訳にはいかない」と公言し、戦力面でも万全の体制を整え、その後も全面バックアップ体制を敷いてギドをサポートしたのが、あの頃のフロントだった。
今回はそれとは真逆の状況でのペトロ招聘。しかし「レッズの英雄に恥をかかせる訳にはいかない」のであれば、下がり調子のチームに、本来であれば「レッズの英雄」を招いてはいけなかったのは明白である。ところが今のフロントは、それでも招いてしまった。自分が不安視した唯一の部分が、そこだったのである。しかもそれに先立ちフロントは、福田に監督就任の依頼をしていたのだ。坂道を転がり続けていた中でも、平気でそういう人事を選択するのが、レッズの今のフロントなのである。その後に起こるかもしれない”悲劇”など想定していない。恐ろしい事である。
レッズのフロント然り、これからそういう仕事を目指す人にも覚えておいてもらいたい。OBを監督として招く事の難しさ。諸刃の剣となりうる事。そして覚悟を持つ事の絶対性を。

少し話が逸れたが、つまりそういう苦しい状況でも、招かれてしまった、そしてオファーを喜び自らレッズに飛び込んで来てくれたペトロを今更拒絶する事など、自分は出来ないしやりたくない。サポーターだって選手だって苦しんでいるが、それはペトロとて同じで、今一番苦しんでいるはずのペトロをここで見捨ててしまったら、ペトロはどうなってしまうのか。それは火を見るより明らかである。監督とは孤独な立場である。その立場の人間が本当の意味で危機的状況に迫られている時、それでも支えて行くのがサポーターの役割でもあると言える。
もちろん温情まがいの気持ちでチームが救われないのは分かっているが、ペトロを支持し続けている身で、掌を返したようにペトロを非難する自分は想像できない。自分が受け入れたペトロを支持し続けたい。

では、このままペトロを支持し続けて、レッズがJ2に落ちても構わないのか?
余計ペトロに恥をかかせる事になるのでは?
それならば早く辞任してもらった方が、解任してしまった方が・・・

わかる。当然みんなその気持ちであろう。

しかし自分にとって、それはもはや愚問である。
もちろん自分の本意はレッズの身そのものである。だから構わないなんて露程にも思っていないし、恥をかかせたくないし、一刻も早い決断が迫られている事も理屈ではじゅうぶんわかっている。しかし、ペトロを受け入れた以上、ペトロと心中する覚悟は出来ていると言い放った以上、もしここでペトロへの支持を辞めてしまったら、それは自分のこれまでのサポートは偽り、言葉はでまかせという事になってしまう。自分に大嘘を吐く事になってしまう。それだけは絶対に嫌なのである。自分はそこまで御都合主義ではない。
だから、意地なのである。。意地はとっくに認めている。そう言っている。もはや退路は断った。
ならば、もう後ろを振り向かずに、このまま突き進むしか、自分のサポートの方法は無いと決断したのだ。それが自分の発した言葉への責任であり”けじめ”だ。
こんな自分を馬鹿だと思う人も居るだろうが、どうか放っておいてほしい。理解しろとは言わない。放っておいてほしい。だから自分もペトロ不支持の人に文句を言うつもりもない。

最後に繰り返すが、自分はこれからもペトロを支持し続けるし、ペトロと心中する覚悟は出来ている。
後は、スタジアムで声を張り上げるだけだ。

いきなり過激なタイトルを付けてしまったが、その前にペトロの戦術について話をしたい。
そもそも戦術とは、何ぞや。

広辞苑によると、戦術とは以下のように書かれている。

【戦闘実行上の方策。一個の戦闘における戦闘力の使用法。一般に戦略に従属。転じて、ある目的を達成するための方法。】

さて最近、掲示板等において、ペトロに戦術が無い風な書き込みが目立っている。自分はここに違和感を感じているのだが、そもそも戦術を持たない監督など、現代サッカーにおいて存在するのだろうか?
自分的な結論から言えば、そんな監督など存在しないと思っているのだが、その戦い方で結果が出ないと、どうしても戦術が無いと揶揄されてしまうのも世の常だ。

”戦術・闘莉王”と皮肉られたかつてのゲルトも、広辞苑からすれば、それは”戦闘力の使用法”に当てはまり、つまり立派な戦術という事になる(ただ自分はあの当時、あまりにその場しのぎの戦術が多かったゲルトに怒り、戦術が無いと書いてしまった事はあるが、今から思えばあれは軽率だったと反省している)。

さてここに、2人の”攻撃的なポゼッションサッカー”という戦略を掲げたレッズの監督が居る。フィンケとペトロだ。2人は戦略は同じだが、戦術が大きく違っている。

フィンケはどうだったか。選手間の距離を縮めてショートパスを繋ぎながら数的優位を作り出して敵陣に迫る、これがフィンケの大まかな戦術の概要だ。これも立派な戦術のひとつ。しかしレッズでは余りにこの戦術に縛られ過ぎて、プロセスであるはずの戦術が目的になっているかのようだった。これでは広辞苑の”ある目的を達成するための方法”とは違っている。更に言うとそこに”戦闘力の使用法”の概念が無い。故にそこから先の成長が一向に現れなかったのも必然だった。

さてペトロである。ピッチをワイドに使いロングパスとウイングの仕掛けを主体に素速く敵陣に迫る、これが来日当初にペトロが描いた戦術の大まかな概要だ。
先ず、仕掛けるタイプの選手を多く保有しているレッズにおいては、”戦闘力の使用法”に叶った戦術を選んでいると言える。問題は、”ある目的を達成するための方法”だ。今はこの方法が上手く機能していない。そして機能していないという前提で、現在までのペトロレッズの戦い方のおさらい。

ペトロが当初進めていた戦術、それを神戸戦までのチームは、実に忠実にこの戦術を披露していた。
震災があり、大幅に中断期間が設けられた。この間にペトロがどういう修正か指導を行ったかは不明だが、山形との公開トレーニングマッチでは、当初の戦術に加味して、仕掛けがウイング一辺倒だったものから、仕掛けながらも間近の選手が常にフォローに入りながら敵陣に迫る場面が多く見られた。そして名古屋戦では、名古屋が攻めて来る裏を取り、ショートカウンターから前線で多くの選手が仕掛けと絡みを繰り返し、次々チャンスを作り出した。ここまではまさに理想的。
ところが仙台戦以後、基本は引いて守るカウンター戦術を主体とするチームとの戦いが続くと、次第にロングパスや仕掛けが影を潜め、上手くブロックを作って守備網を形成する敵陣に手も足も出なくなる。

ここから見える事。
単純明快で、ピッチをワイドに使いロングパスとウイングの仕掛けを主体に素速く敵陣に迫る、これが仙台戦からプッツリ無くなっている。一体、この戦術は何処に行ってしまったのだろうか?そもそもこの戦術は、引いた相手を崩す戦術ではなく、相手が完全に引く前にロングパスで素速く前線に預けて攻め潰す戦術である。そういう戦い方を主体にするはずが、それに反して試合を増す事に、引け腰のサッカーに戻りつつあるのだ。
ペトロが戦術を変える意思が無いのならば、去年に逆戻りしたかのようなサッカーを静観せず、檄を飛ばしてでも、当初自分が推し進めようとした戦術を選手に強要すべきではないだろうか?

最近のペトロからは覇気が消え、弱気で後ろ向きな発言が目立つようになった。ペトロも、何かを恐れ始めているのだ。特異な体質を持ったレッズというクラブの目に見えない”何か”に、徐々に後退して行っている。
過去、その”何かに”挑んだ監督で、成功を収めた監督は実にわずかしか居ない。ペトロには、是が非でもそのわずかな監督の一人に入ってほしいのだが、今のままでは、そうではない監督の一人に入ってしまう可能性の方が高い。
自分がやり方を変える気はないと公言したのだったら、だったら弱気になるな。自分を信じろ。自分の戦術を信じて、それを貫き通せ。フィンケだって、そういう面があったからこそ、成功はしなかったが支持するサポーターも多く居たのだ。
自分は断言するが、ペトロが本当に身を粉にしてレッズを率いてくれるのであれば、どんな結果になろうと文句は言わないし、散々フィンケを否定し、ペトロを手放しで受け入れた以上、そしてそう書いて来た以上、ペトロと心中する覚悟は出来ている。

『もし、レッズのためにプレーするなら、レッズを愛さなければならない。そして、もし、レッズを愛するなら、100%ファイトしなければならない』
このペトロ自身の言葉を、そっくりそのままペトロに返したい。本当にレッズを愛してくれているのならば、真っ向からレッズを率いて敵にぶつかって行ってくれ。現役時代の貴方がそうだったように。
本日、アウェー仙台戦チケット発売日。
当初争奪戦必至と思われていたユアスタのビジター自由席だけど、蓋を開けてみたら、1時間位は完売と復活を繰り返していたから、発売開始時間である13時から1時間内に購入に走った人は、ほぼ買えたのではないだろうか。
自分はローソンでロッピーに陣取って、片手に携帯でイープラスへ攻勢を仕掛けたら、ロッピーは瞬殺だったものの(その後復活)、イープラスで買えたので、仲間の分あわせてビジター自由席は確保した。

これでようやく仙台行きが確定した訳だけど、まあここまでの道程は実に大変なもの。
元々今年の仙台遠征は確定していたので、早めに仙台繁華街の格安ビジネスホテルを確保してあったのに、そこに大震災の影響で対象のホテルが営業不能になり、あっちからキャンセルを喰らう始末。
別のホテルを確保しようにも、その頃には既に何処も彼処も同じく営業不能か満室かの状態で、ちょっと高めの宿は残っているものの、それも目を離せばすぐ埋まってしまう状態。震災の影響+レッズ絡みのベガルタホーム開幕、そして楽天のホーム開幕というトリプルパンチなのだから、29日は宿不足に陥るのも当然といえば当然なのだが。
まあ、何とか別の安いホテルを確保出来たから良かったものの、それでも最初のホテルより全然高いのだから、この時点で早くも予算オーバー。
尤もキックオフ時間が早まったから日帰りも考えたが、電車がまともに復旧しない限り、それは危険な算段なので、ここは無理にでも宿を確保する方が無難と考えたのだった。

その電車は在来線がようやく復旧して仙台まで最短で行けるようにはなったものの、それでもキックオフ時間が早まったせいでに間に合わないから、必殺の在来線は使えなくなった。
で、贅沢新幹線の出番な訳だが、その東北新幹線は不通となっている福島-仙台が25日に復旧の見通しだが、これを待って乗車券やら指定券やらで動いていたら遅いと判断。だいたい当初復旧予定だった20日が25日に延びているのだから、もし仮にこれで25日もダメとなったら、29日すら怪しくなって仙台までの交通の便を失う危険性もある。
まあ最悪は愛車を駆り出すという手もあるにはあるのだが、とはいえチケットも宿も確保しているのに、肝心の交通の便が無くなって直前で慌てるよりは、ここは夜行バスに切り替えるというのが賢明と判断し、先ほど夜行バスを予約したのだった。まあ、まともに寝られないし尻と腰が痛くなるという部分はあるが、こっちの方が安いし早く着くから、それはそれで良しとしとこう。

後は、仙台から地下鉄が泉中央まで復旧するかどうかってとこかな。一応現地では29日に合わせて急ピッチで復旧作業が続けられているらしいが、もし間に合わなかったらバスが出るという事だから、ここは大丈夫だろう。

と、一時はどうなるかと思われたが、今年も何とかかんとか仙台へ行ける事になってホッと一息。
去年、試合後の国分町の利久で牛タン喰いながら一杯やっていた時は、まさか翌年の仙台と東北がこんな事になるなんて露程にも想像しなかったが、・・・まあ今年も、何とかここまで漕ぎ着けることが出来て良かったよ。・・・ん、そういえば、去年、この仙台からの帰りに携帯の画像機能がぶっ壊れて大変な事になったのを思い出した。あれから修理を経て同じ携帯を使い続けている訳で、今年は携帯が壊れませんように。
参考:去年の仙台遠征

あ、仙台遠征も良いが、その前に24日のこっちのホーム開幕戦で勢いを付けねば・・・!!
ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第10節 浦和2-1名古屋 得点/24分・安居(浦)、70分・サンタナPK(浦)、90+2分・和泉(名) ・・・次の試合/J1リーグ第11節 川崎-浦和(Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu=5月3日16:00キックオフ)


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