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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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W杯カタール大会ロゴ 最後は、今大会を象徴するかのような試合になった。即ち今大会は、アルゼンチンはメッシ、フランスはエムバペと、2大スターがクローズアップされ続ける中で、その通りに両チームと両スターが活躍し続けて、そして両者が最後の最後まで魅せに魅せて、その上で、今大会は取り分けPK戦が盛り上がる中、決勝でも両スターがPKを決めて、PKで追い付き、更に延長でもPKが引き分けを生み、PKで記録を達成し、そして最後の最後もPK戦で決着という、最後までPK尽くしの大会であった。

後述するが、そういう元々の大スター選手がクローズアップされ過ぎて、やや他の選手やチームが目立たなくなってしまっていた部分もあったが、それだけ特定の選手の存在感が異常に大きく、そして期待通りに異次元の活躍を見せたという事だ。

最後にPKが絡み過ぎる点の取り合いになった展開が、果たして決勝に相応しい内容だったかどうかはわからないが、ドラマチックなものを何度も生んだという意味では、大変に盛り上がった決勝になったと思う。

アルゼンチンは36年ぶり3回目の優勝だが、これでメッシは、ようやくマラドーナの亡霊を振り払う事が叶った。
このメッシとアルゼンチンの今の姿を、空の上から、マラドーナはどう見ているのだろう・・・。


さて、これで今回の夢の祭典も終了。
今回のワールドカップは、過去の大会に比べると、ややサプライズ性に欠けたかなと感じた。初の中東地域が理由による異例の12月開催や、オフサイドテクノロジーの導入、正確に計ったロスタイムの長さなど、運営面では新しい部分は確かに有ったものの、肝心のチームや選手に関しては、例えば開催国枠であるカタール以外での初出場チームも無かったし、従来のスター選手は注目通りの活躍を見せる一方で、明確な新星的選手は現れなかった。
決勝トーナメント進出チームもほぼ順当だったし、決勝に進出したのは、結局は下馬評通りの優勝候補チームだった。歴史や勢力図を大きく塗り替える程の、インパクトがあるチームは現れなかった。
強いて言えば、モロッコがアフリカ勢初のベスト4を達成した事くらいか。勿論これはこれで新たな歴史を作った訳だから、称賛に値する成績ではあるが。

それにしても、十数億人もが熱狂するとされるこの世界最大の祭典の裏では、世界中に影響を及ぼす戦争真っ最中の国もあるのだから、このギャップを考えたら、夢の祭典と言われるこの大会が、如何に残酷な現実と乖離しているかも気付かされる。
同時にその残酷な現実の真っ只中に居る人が、空爆に怯えながら、また銃を片手に握りながら、真っ暗闇の寒さの中でテレビにネットに噛りつき、必死になって一時を楽しんでいる様子を見ると、本当にこの祭典が夢のようなものなのだと、改めて思わされる。
次の大会が行われる頃には、果たして世界はどうなっているのだろう。

その4年後はワールドカップ史上初、アメリカとカナダとメキシコによる3ヶ国共同開催となる。

スモークサーモンとチョリソとバドワイザー そこで、それを記念して、スモークサーモンと辛口チョリソを喰いながら、バドワイザーを呑んで、今大会を締めよう。

カナダで魚と言えばサーモン。サーモンと言えばカナダ。スモークサーモンはカナダ3大土産のひとつ。カナダ人は魚をあまり喰わないとされるが、サーモンは別腹で、カナダ人はサーモン大好き。
チョリソは世界一般では豚の腸詰め全般を指すが、スペインからメキシコに渡った時に、メキシコ人が唐辛子を混ぜ込んで辛口にしてしまった。これを日本で初めて提供したのが東京のメキシコ料理店エル・アミーゴ、というのは以前ここでも書いたな。
今大会の公式ビールでもあるバドワイザーは、誰でも知っているザ・アメリカビールだが、日本で売られている殆どのは、実は韓国の工場で生産されたやつ。ここが納得行かないが、まあ雰囲気だけアメリカって事で。メキシコ用にコロナビールも買って来れば良かったな。

話がかなり脱線したが、真面目な話、この3ヶ国共同開催には、ひとつだけ疑問がある。
北はカナダから南はメキシコまで、緯度が南北で大幅に違うと、気候や時差が違ってくる。それでも1国開催ならば仕方ないが、それが3つも国を巡るとなると、気候や時差だけに留まらず、様々な環境が大きく違ってくる。これが振り分けられた会場により、不公平さを生まないだろうか?
また出場枠も拡大される為、1次リーグの仕組みも変更される。これが従来の勢力図を崩すキッカケになるかどうか、注目したい部分である。

そんな4年後に思いを馳せつつ、さてそろそろ現実に戻る事にしよう。


結果試合/決勝19日
アルゼンチン延3(延PK4-2)延3フランス

※日時表記は日本時間
W杯アメリカ・カナダ・メキシコ大会ロゴ







Let's meet in three countries next time...
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ワールドカップ中に興梠復帰の正式発表が来るとは、つい数日前までは思っていなかったが、まあ興梠復帰報道は先日のみならず、ワールドカップ前から報道されていたから、そこは慌てず待っていたという事で、とりあえず「おかえり慎三」である。
しかし来季の新ユニフォーム予約受付直前の興梠復帰発表は、当然ながら新ユニの売上に直結する訳だから、このタイミングがベストではあった訳だ。
その新ユニ、ホームは首から両肩にかけて黒が入るが、これまた何とも微妙なデザインだ。この黒を避ける形で、表面全ての圧着位置が全体的に下がっているように見えるが・・・?
首周りもスッキリし過ぎているから、ぶっちゃけTシャツみたいに見えてしまう。均等に黒を横に敷くより、左肩にかかるようにラフな柄で黒を掛けるようなデザインの方が格好良いのに、とは個人的に思うが、それにしても微妙である。
とはいえ自分、いつも言うけど、毎年必ずユニを新調する人じゃないから、買うか買わないかは、これからゆっくり検討するよ。


さあワールドカップも残すは2試合。決勝の前に、3位決定戦である。
クロアチアとモロッコの対戦を記念して作るのは、何と例の両国の料理(こう書くと東京は両国にある相撲料理みたいだな)を作った時に使った調味料、つまりクロアチアの国民的調味料ベゲタと、モロッコの国民的調味料ハリッサを混ぜてしまうという合体技。
一体どんな味になるのだろう?とは思ったけど、ぶっちゃけ両調味料とも全くかけ離れたような味ではないから、作る前からだいたいの想像はついた。

使う食材は、鯖だ。何故に鯖?と思うだろうが、別に深い意味は無い。たまたま昨日買った鯖フィーレが、1枚家に残っていたから。
但しベゲタとハリッサが鯖に合うのか?というのは別の話で、ここは完成して口にしてみないとわからない。そもそもクロアチア人とモロッコ人が、鯖なんぞ喰うのか?というのも知らん。
工程は簡単だ。両調味料やその他の香辛料とオリーブオイルを鯖に塗り込み、ニンニクと白茸と供に蒸し焼きにしてみる。

鯖の蒸し焼きベゲタ&ハリッサまぜまぜ味 『鯖の蒸し焼きベゲタ&ハリッサまぜまぜ味』
黒胡椒と白茸を散らせ過ぎて、パッと見何の喰い物かよくわからんようになっているが、真ん中に鎮座するのが鯖である。
まあ、想像内の味だ。一時期流行った鯖カレーに近いような近くないような、それをもっと複雑に、そして辛くスパイシー感をアップさせたような、またベゲタ効果でかなりしょっぱ目。ハリッサ効果で鯖の生臭味が消えて、旨味だけ残っている。まああの辺の国の香辛料や調味料は、肉や魚の臭み消しで使う意味もあっての独特の濃さになっているから当然か。
これ結構ビールに合ったのは良かったが、飯のアテにするなら、パンに挟んで喰ったら美味いかも。

ベゲタ&ハリッサまぜまぜチキンカレー もうひとつ。同じくベゲタとハリッサを混ぜてルーを作った『ベゲタ&ハリッサまぜまぜチキンカレー』だ。
他のカレールーは一切使っていないが、ベゲタとハリッサと家にある香辛料とニンニクとオリーブオイルで、アラビアチックなカレーが完成した。つまり液体ドロドロな日本の改造カレー的なやつじゃなくて、本場のあの辺で喰われている香辛料が旨味なカレー的なやつ。これはこれで美味い。

ってか、まさかベゲタとハリッサが3位決定戦で相見えるとは、あの時は思っていなかったから、偶然とはいえ恐ろしいものである。

とはいえ鯖は、普通に塩焼きで、醤油たらした大根おろしを乗せて、白飯のアテで喰った方が遥かに美味いな。
余談だが、白飯に合う焼き魚のベスト3は、1鯖の塩焼き、2秋刀魚の開き、3銀鮭の塩焼きだと思う。異論は認める。

さて1次リーグ初戦で当たり、スコアレスドローを演じたクロアチアとモロッコ。この両者が再び3位決定戦で戦う事になるとは、あの時点では予想していなかったが、尤もクロアチアは過去の大会成績からして無くはないと思っていたが、モロッコがアフリカ勢初としてここに来るのを予想したサッカーファンは、恐らく世界中でも数えるだけだろう。
モロッコに関しては決勝行きは逃したものの、アフリカ勢の新記録を達成した以上は、ベスト4に留まらず、3位という自らの記録更新を期待してしまう。

ただフランス戦同様、モロッコは早い時間帯に失点してしまうと、どうもリズムが狂うのかな。やっているサッカーの質は変わらないのだが、気が焦るのか、ちょっとボールの扱いが乱雑になる気がする。
幸運にもすぐに同点に追い付いたから良かったものの、相手が守備の固いクロアチアだけに、少ないチャンスをモノにしていなかったら、その後も後半の2度の超決定機を外した場面を見ても、フランス戦と同様の内容になっていただろう。

同点のままならば、守備を重視しながらもバランスをとるであろうクロアチアに対して、ポルトガル戦のような、地に足を着けて相手を往なしながらの戦い方が出来たのかもしれないが、しかし前半の内に更なる失点を許してしまっては、再びフランス戦と同様の展開になってしまう。

クロアチアはクロアチアで、試合巧者の戦い方は出来ていたものの、こちらもやや繋ぎの部分で乱雑さが見えていたのも事実で、縦にスピードを求めながらも巧みにプレスを仕掛ける同士のチームがぶつかると、たまにこういうボールが暴れたままの展開が長くなる。それはそれで見ていて面白いのも事実ではあるが。

舵取りする選手でも、モロッコのアムラバトみたいに、自らボールを刈り取りながら前へ繋ぐ選手と、クロアチアはモドリッチのように、周りの選手を自らタクトを振って動かすのとでは、少し違って来るが、この舵取り役2人の超絶に質の高い同士の、中盤の引き締め方が極上だったな。凄い対決であった。

総合力で上回ったクロアチアと、あと一歩で自らの記録の更新が叶わなかったモロッコではあったが、3位決定戦という最後の試合でも、互いに持ち味を発揮し合っての、素晴らしい内容にはなったと思う。
あとモロッコの方は、センターバックに怪我人さえ続出していなかったら、もう少しどうにかなっていた可能性はあったかな?両者この時点で疲労も負傷箇所も満身創痍であったのは間違いない筈だが、中2日のモロッコはやや不利な面はあったにせよ、クロアチアの選手層の厚さと比べると、余計にそう思ってしまう。

さてモドリッチはワールドカップで見るのは、この試合が最後になったと思うが、優勝まであと一歩だった前大会と、ファイナリストを逃した今回と、やっぱり悔いは残る歴史ではあった。贅沢な悔いの残り方だけれど・・・。


結果試合/3位決定戦18日
クロアチア2-1モロッコ

次の試合/決勝19日
◆アルゼンチン-フランス ~ルサイル・アイコック・スタジアム/ルサイル0:00
W杯カタール大会ロゴ




※日時表記は日本時間
何という勿体無い試合か。開始早々からゴールが生まれなければ、結果はともかく、途中までは全く違う内容になっていたかもしれないが、それが予想外に早い時間帯にフランスが先制してしまった事で、色々な面で試合が狂ってしまった。

ただそこからのモロッコ、やっぱり単に守備が固いチームではなく、攻撃面でも幹がしっかりしている。確かにフランスは早々に先制した事で無理に前に行く必要は無くなったとはいえ、前掛かりになったモロッコに対して、守勢に回り過ぎたのは、モロッコの鋭いパスワークに対して、自陣の高い位置で全くインターセプトが出来なかった故。
モロッコはとにかくボールを不用意に後ろに下げる事をしないで、相手を休ませず確実に、そして素早く前線に繋いで来るから、守る方からすると息つく暇がない。結局これで最終ラインまで押し込まれる。

守備のチームが試合序盤から攻勢に出ざるを得なくなるような、こんな重大なプラン崩れがあっても、エリア内に侵入するまでは、ほぼ完璧な繋ぎ方が出来る組織力は凄かった。
モロッコがアフリカ勢とはいえ、ここまでの新たな歴史を作っただけの強さの根拠が、この試合でも試合内容から証明された。

ただそれ以上の、つまりどんなに押し込まれても、ゴールだけは割らせないフランスの守備という、更なる強さも見てしまった内容。

早々の先制点が変な化学反応を起こし、互いの本来のチームプランを崩しての、攻守の逆転現象が生まれた。
それがある意味で凄く面白いゲームを生む事になったが、それでもモロッコにゴールが生まれていれば、更なる極上の内容になっていたのだが、そこが上手く行かないのも、またワールドカップという大舞台である。
モロッコは、本当に相手のエリア内に侵入するまでは、ほぼ完璧だったのだが・・・。

でもやっぱり最後は個人技なんだな。フランスの追加点のエムバペのラストパス前の異次元の掻い潜り方。モロッコはチームとして相手の守備網を掻い潜るのが巧いが、エムバペはそれを独りでやってしまう。これを完璧にやられたら、ファーから侵入して来るコロ・ムアニの存在どころではないよな。
フランスにあって、モロッコに無かったもの。点差以上に、その差は大きかった。
ただ繰り返すけど、モロッコのチャンスの質からしたら、本当に勿体無い試合だったし、チャンスとピンチは紙一重という事を考えたら、モロッコに何時ゴールが生まれていても、不思議ではなかった内容。
それだけに、早過ぎたフランスの先制点、早過ぎたモロッコの失点が、本当に悔やまれる。これが無かったら、果たして内容はどう転んでいたのだろう・・・?

でもやっぱり、フランスはフランスか。フランスもモロッコもチーム状態は怪我人含めて満身創痍な筈なのに、フランスの方は全く戦力が衰えないばかりか、勝ち進めば勝ち進むだけ、逆に強くなっているように見えるのだから恐ろしい。

フランスとアルゼンチンの決勝、一体どうなってしまうんだ。ただメンタル面に波がありメッシ次第な感もあるアルゼンチンに対して、今のフランスは穴が見つからないから、それを考えたら優勝はフランスとは思うが、果たして・・・。

今大会でアフリカ勢初のベスト4という快挙を成し遂げたモロッコは、ファイナリストになる夢は逃したが、まだ歴史を作るチャンスは残されている。ベスト4に留まらず、即ち3位になる権利は残っている。3位決定戦は、ここに注目しよう。

モロッコはフランスを喰えずに終わったが、自分はフランスを喰う。
かといってまさか、フォアグラやエスカルゴや熟成赤身肉なんざ喰う訳にもゆかんから、フランス料理は料理でも、高級レストランで出されるようなやつではなく、フランス家庭料理にする。

チョリソとマッシュルームのラクレット風 『チョリソとマッシュルームのラクレット風』
ドロドロに溶かしたラクレットチーズを具材の上にかけて喰う、仏東部オートサヴォワ地方の郷土料理のなんちゃって版。
ラクレットチーズは無いが、この前やったブラジル料理で使った例のとろけるチーズが余っているから、なんちゃって版ならば、それで簡単に作れる。
食材は、フランス人が大好きな馬鈴薯は大抵使うらしいが、あとハムやらソーセージやら、他は何でも良いみたいだから、今回はチョリソとマッシュルームを使ってみる。スタミナ摂取用にニンニクも数粒加えちゃえ。

この前のブラジル料理ほど背徳感は無いが、それでもソーセージに芋にチーズだから、結構なカロリーにはなるな。
にしてもフランス料理って、どうしてこう何でもかんでも乳製品を使うのだろう?なんて言ったら、日本料理だって何でもかんでも大豆を使うだろって言われそう・・・。


結果試合/準決勝15日
フランス2-0モロッコ

次の試合/3位決定戦18日
◆クロアチア-モロッコ ~ハリファ・インターナショナル・スタジアム/アル・ラーヤン0:00
W杯カタール大会ロゴ



※日時表記は日本時間
当然クロアチアを応援するから、今回はアルゼンチンを喰ってやる。それも大会もいよいよ準決勝だから、今回は食材も奮発してみる。

肉キチの国アルゼンチンは、牛肉消費量世界一。とにかく肉だ。ビフテキだ。豪快に炭火でバンバン焼いてモリモリ喰らう『アサード』だ。

味付けはお上品になんちゃらソースとかではなく、基本ワイルドに岩塩一択がアサード。焼き方も、レアなんて絶対に許されず、ウェルダン級で中までしっかり焼くのがアルゼンチン。部位一番人気は、当然アルゼンチンでもサーロイン。
嘘か誠か、アルゼンチン人って殆ど野菜を喰わないらしいが、牛肉が主食と言われるほど肉ばっか喰ってて飽きないのかな?と思う。日本人がこれやったら、大腸癌まっしぐらだな。

なんちゃってアサード 肉はニュージーランド産オーシャンビーフのタイムセール半額品だが、皿からはみ出る大きさと肉厚のサーロインステーキ肉を買ってきて、アルゼンチン人の喰い方を真似てみる。
ノー野菜でとにかくビフテキのみ。肉を喰ったら酒、そしてまた肉、酒、肉、酒、肉・・・野菜喰わせろよ!
やべ、やっぱりステーキ肉だけで付け合わせに野菜類が無いと、どうも胃に来そうな気がして、時折フォークが止まる。味付けは自分元々塩派だから構わないんだが、やはり肉には何か野菜が無いとキツいものがある。アルゼンチン人って年中こんな喰い方していて、よく平気だな。一体どんな胃腸してんだよ。

アルゼンチンはこんな肉の喰い方をしているから、こういう場で肉々しい得点力を発揮できるのか。クロアチアこそ、本来はこんな失点をするチームではなかった筈だが。

クロアチアは最初の失点の仕方が全てかな。地に足を着けてサッカーをするチームが、キーパーが相手を倒す形でPKを与えてしまっては、いきなりリズムが狂ってしまう。
ここまで冷静に数々のピンチを救って来たリヴァコヴィッチが、相手にPKを与えてしまったという事実だけでショッキングな内容なのに、そこをメッシに決められてアルゼンチンのテンションを上げてしまうという、泣きっ面に蜂みたいな失点の仕方をしてしまった。リヴァコヴィッチは、あそこで1発レッドにならなかっただけマシだったが。

自分たちから前に出る形を作ってしまったが、追い付かなければいけない状況でも、時間帯からしたら焦る必要はなかったが、そこも自陣で落ち着けずに2失点目もカウンターからやられたし、これもクロアチアらしくない失点。
更に乗りに乗らせてしまっての、メッシに個人技まで与えて華を持たせて3失点目と、もはや全ての面で押しきられてしまった。
普通にアルゼンチンが強かったと言ってしまってはそれまでなんだけど、やっぱりクロアチアは最初のPK失点から、自分たちでリズムを崩したのが全てだと思う。

しっかしメッシって本当に35歳か?若い頃は若い頃で個人能力の凄さは当然だったが、今や周りを使い使われと、このバランスが栄えているのが凄いし。独り善がりしないところが、某国の某選手とは違う。
そういう意味では、モドリッチも同じなんだけど、今大会は黒子に回り過ぎた感があって、もう少し目立っても良かったというか、もっと目立ってほしかったが、まあ37歳という年齢の落ち着きだったのかな。試合がどうなろうと、最後までピッチ上のプレーを見続けたかったが、3位決定戦を見据えて、今回は3失点でベンチワーク自体が試合を諦めたのだろう。これでモドリッチをベンチに下げたシーンが悲しかった。

さてアルゼンチン、今大会こそ準決勝がピーク病を克服できるかな?決勝の相手によるけれど。


結果試合/準決勝14日
アルゼンチン3-0クロアチア

次の試合/準決勝15日
◆フランス-モロッコ ~アル・ベイト・アリーナ/アル・ホール4:00
W杯カタール大会ロゴ




※日時表記は日本時間
ポルトガルには何の恨みも無いし、優勝未経験国としては寧ろポルトガルも応援しているのだが、運命の悪戯か優勝未経験国同士が準々決勝で当たるとなっては、欧州勢と南米勢以外で唯一生き残っているモロッコには、是が非でも勝ち上がってもらい、アフリカ勢初のベスト4という歴史を作ってほしいと思い、モロッコの応援として、タジン風チキン料理を作る。

但しタジンは、砂漠で貴重な水は使わないから、具材に含まれた水分だけを頼りに蒸す。
具材は出来るだけ隙間を開けず、ギュウギュウのギチギチに配置するのがコツというので、昭和の通勤ラッシュの如く、肉も野菜も穀物も、これでもかというくらい寿司詰め地獄にしてやる。
塩胡椒や香辛料やニンニクやオリーブオイルで下味を付けてアフリカっぽくしたら、さあタジン料理用の例のトンガリ鍋で、と言いたいところだが、家にそんな鍋なんぞ無いから、ららぽーと富士見の東急ハンズで買って来ようかと思ったけど、そこに金かけるのもバカらしいから、ここは普通にレンチン蒸しでいいや。

ハリッサ しかし代わりに新たな調味料に手を出す。北アフリカの定番「ハリッサ」だ。唐辛子をベースに様々な香辛料からなる辛口調味料。もちろんモロッコ料理にも使われる。
普通にそこら辺のスーパーで売っている。近所のベルクにハウス食品のチューブ版があったから買ってきた(笑)。
これを肉にベッタベタに塗りたぐる。アフリカチックな怪しい色と、あの何とも言えないムアッとした香りがしてきた。よしこれで完全なモロッコ料理だ!(ムリヤリ)

タジン風ハリッサチキン モロッコ料理『タジン風ハリッサチキン』だ。
自分でも訳がわからなくなるくらい、凄い種類の香辛料や調味料を使っているだけあって、先ずは怪しさ満点の強烈にスパイシーな香りが鼻を突く。アフリカ料理屋やインド料理屋の横を通り掛かっただけでプンと漂って来る、まさにあの匂いだ。
一応昔入った某アフリカ料理屋で喰ったそれっぽい味はするが、ハリッサ効果かその時に喰ったのよりも更に辛くてスパイシーになっていて、パンチの効き過ぎたヤバめの味の何をどう表現して良いやら、かなり訳がわからん複雑な味になったが、とにかくこの訳のわからなさがアフリカだ。
ふっ、カサブランカの風が俺を呼んでいるぜ。

そういやレッズがACLで2回目の優勝をした時の、出場したクラブワールドカップの5位決定戦の相手が、このモロッコのヴィダード・カサブランカだったな。マウリシオ大先生がスーパーミドル決めて、DFなのに大会得点王になった試合。ああ懐かしい。

ちなみにタジンって、あっちの言葉で「鍋」だから、タジン鍋って表記すると鍋鍋になっちゃう。お隣の国のチゲ=鍋をチゲ鍋と言っちゃうのと同じだな。

で、そんなこんなで料理のおかげか、本当にモロッコが歴史を作ってしまった。アフリカ勢初のベスト4、準優勝進出。まさに歴史を見たってやつだ。

この試合、数字だけ見ると、圧倒的にボールを支配するポルトガルに対して、前半で得た虎の子の1点を守ったモロッコという事になるが、中身はそういう単純なものではなくて、ディシュプリンを根深く植え付けられたチームが、強い身体と途切れない集中力の下で、超戦術的に守りきった質の高い堅守速攻のモロッコという事になる。
見ていて楽しい攻撃はいくらでもあるが、見ていて楽しい守備はそうは無い。しかしモロッコの場合、その守備があまりにも美しく強くて速いから、本当に見ていて面白いのだ。

幹の強さから決して倒れない、弾かれない対応からの、サボらない守備でボールを掻き出し決定的なピンチを作らない。
意思統一されているから、選手の連動を伴ったポジショニングや動き出しが、ポルトガルの前からの激しいプレスを掻い潜る身のこなしからの、素早いボール交換に繋がる。
不用意に後ろに下げない事が徹底されているからミスが少なく(前が駄目ならば必ずセーフティにクリア)、奪われない上に、そこからの攻撃への転換から一気にアタッキングサードまでボールを持って行く速さ。

ガタイの強さを存分に活かした打点の高いヘディングも凄い。何度かこれを繰り返していたが、そのひとつが実った先制点だった。

後半から守勢に回っても、前半からやる事は同じだから、集中力さえ持続すれば、決して崩れない。鋭いパスが往来しようが、危険なシュートを撃たれても、スーパーセーブ連発のヤシン・ブヌの集中力も凄かった。

ただモロッコは、レギュラークラスのCBに怪我人が出続けている事が大きな懸念材料。
元々左太ももを痛めながらも強行出場していたロマン・サイスが、今回ついに続行不可能となり途中で退いた。そこからやや最終ラインがぎこちなくなった。
これが夢にまで見た準優勝の場で、何処まで影響するか・・・。

ポルトガルはCロナウド投入後から散々のチャンスは作ったものの、モロッコの強さと高さと集中力を破れないまま、終盤の数的優位も活かせずだったが、力負けもそうだが、やや古典的で繊細さに欠けるサッカーからして、戦略から負けていたと思う。単に守るスイスには通用したサッカーも、超戦術的に守るモロッコには通用しなかった。高さのあるモロッコ相手にアイデア無くロングボール放り込んでいても、弾き返されるだけだったし。まあ必然的な負けかもしれない。
またスイス戦もそうだったけど、Cロナウドを途中から投入すると、得点の期待値から盛り上がるのは確実なんだが、チームメイトがCロナウドに遠慮して、どうも動きがぎこちなくなる。組織としては崩れ気味になるから、諸刃の剣なんだな。
Cロナウドの涙で終わったが、Cロナウドが現れて以来、かつては隠れ優勝候補とも思っていたポルトガルは、未だに優勝が無いまま、恐らくこれがCロナウドにとって、最後のワールドカップだろう。
ポルトガルは良くも悪くもCロナウドのチームだった時代から、ここ2試合で先発を外れたCロナウドがピッチに居ない時の戦い方を、今後にどう活かすかが課題だな。


英仏戦争は結局フランスだが、極上の試合の割に面白味が無いというか、わかりきった選手とチーム同士が、普通にレベルの高い試合もわかりきっているから、意外性が無いというのが本音。こういう対決は、準優勝や優勝でやってほしかった。
でもこの強烈な破壊力を持つフランスと、強固な守備からの高レベルな掻い潜り速攻を持つモロッコがぶつかる訳か。こういう構図の方が、個人的には面白いよ。


結果試合/準々決勝11日
モロッコ1-0ポルトガル
イングランド1-2フランス

次の試合/準決勝14日
◆アルゼンチン-クロアチア ~ルサイル・アイコック・スタジアム/ルサイル4:00
W杯カタール大会ロゴ



※日時表記は日本時間
日本がブラジルと当たった時に作る予定が、日本敗退でお蔵入りになりかけたが、どのチームでも良いから、ブラジルの勢いを止めてくれ!って事で、やっぱりブラジル料理をやってみる。

ブラジルの喰い物と言えばシュラスコだが、串焼き肉に塩だけなシュラスコを作っても単なる焼肉になるだけでつまらんし、かといってブラジル料理の定番隠し味ココナッツミルクを使った料理も甘ったるくなるから嫌。そこで日本人の口にも確実に合いそうなものとなると・・・。

ブラジルの家庭料理『フランゴ・ア・パルメジアーナ』
その名の通りイタリア系移民発祥と思われるが、ようはチキンカツにトマトソースとチーズをたっぷりかけて焼いたもの。こんなん絶対に美味いだろ。
ただこれ、揚げ物にソースだけでも結構なカロリーなのに、そこに更にチーズとか、ブラジル人はどんだけヘビーなもん喰ってんだよ!?って話になるが、元々ブラジル人は肉大好きでも、シュラスコに代表されるように、シンプルに肉そのものだけ焼いて、味付けは基本岩塩一択な国民性だから、それとは180度違う肉に油に衣にソースにチーズなんていうとんでもねー濃厚な料理が、ブラジルで受け入れられているのは、ちょっと意外な感じがする。

フランゴ・ア・パルメジアーナ うぅ、なんじゃこれ、見るだけでキチみたいな高カロリー仕様。スゲー食欲をそそるものの、こんなの喰って胃もたれしないか心配である。
ちなみにトマトソースは、南米らしくチリソースを混ぜて辛くしてみた。味は予想通りなんだが、とにかく揚げ物にソースにチーズというのが、喰っている最中も背徳感満載状態の気持ちに陥る。

ブラジル人ってこんな滅茶苦茶なもんばっかり喰っているから、サッカーのレベルも滅茶苦茶なんだな。ライバルのアルゼンチンも、牛肉消費量世界一が意味する通り肉ばっかり喰ってて、野菜は全く喰わない国民性だし。
とにかく常に高タンパク高カロリーな食事をしないと、サッカーは上手く強くならないのだ(んな訳ない)。

サッカーとパルメジアーナの組み合わせで思い出したが、そういや名門パルメイラスは、元々はイタリア系移民が作ったクラブチームだから、昔のパルメイラスの選手は、このジャンキーな喰い物を摂取しながら、クラブを強く大きくして行ったのだろうか。

なんてブラジルの古き時代に思いを寄せていたら、とんでもねー試合になった。
これ準々決勝じゃなくて、準優勝や決してだったら、間違いなく伝説的な試合になったんじゃないか、という素晴らしい内容。いや準々決勝でも、ワールドカップの歴史に残る名試合。

攻めるブラジル対守るクロアチアという単純な構図ではなく、お互いに知的なバランスを保ちながら、自分たちのサッカーを保持して進んだ名試合。
中盤の制圧はクロアチアが強かに、相手の圧力に全く動じない、冷静に往なしての地に足が着いたボール回し。
対して敵陣に入るとパワフルにテクニックにと、鋭く繋いでフィニッシュまで持って行くブラジル。
その上で、どんだけファインセーブしてんだよリヴァコヴィッチは・・・クロアチアのシュートコースを限定させる頭の良い組織的守備と一体化はしているが、それにしてもリヴァコヴィッチ、改めて凄かった。

お互いに延長に入っても足が止まらないのも凄いんだけど、それだからこそネイマールの個人突破と背後はリヴァコヴィッチまで交わしての先制ゴールも魅せてくれたが、それがあったから更に魅せてくれたクロアチアの同点弾。前大会準優勝の意地とバルカン魂だな。

だから更に更にPK戦が活きるんだが、繰り返すけど、またどんだけ止めるんだよリヴァコヴィッチは・・・。
こういうの見ると、やっぱりPKって運じゃないよ。蹴る方は技術とメンタルが左右するし、キーパーの方も技術と、そしてやはり「読み」の力だ。いや読みも技術のひとつだ。だって日本戦もそうだったけど、リヴァコヴィッチって殆どのシュート方向に反応しているんだもん。この高確率ともなると、絶対に運や偶然なんて言えない。
もっと言えば、高い技術や強いメンタルがあればこそ、運が付いて来るものなのだと思う。
そして同時にシュートを失敗した方だって、やっぱりコースや勢いが甘い。今回もそうだった。ここも運ではなく、メンタルが左右するのだ。それを改めて証明した試合になったと思う。

いや本当に惜しいな。繰り返すけど、この試合が準々決勝ではなくて、準優勝や決勝であってほしかった。でも繰り返すけど、本当に素晴らしい試合だった。
クロアチアは前大会の成績から繋がる勝ち上がり方になったが、一方でブラジルは、決勝どころか準優勝にも手が届かず。今回は過去に比べても優勝に手が届くメンバーと言われていた筈だったのだが、それがまさか準々決勝で姿を消すとは。これがワールドカップの怖さなんだろうけれど。

それにしても、日本戦では早々にベンチに下がってしまったモドリッチだったが、今回は120分しっかり戦った上でPKまで成功させているじゃん。やっぱりこの準々決勝を見据えての前回の交代策だったのは明らかだが、クロアチアはこういうところも強かなんだから、そりゃ日本は勝てないし、ブラジルにも勝っちゃう筈だよな。しかも2試合とも延長PK勝ちってところが、ある意味で本当に強かだよ・・・。


クロアチア対ブラジルはクリーンな劇的白熱だったが、オランダ対アルゼンチンは糞みたいな白熱っぷり。
アルゼンチン自爆でオランダの追い付き方も滅茶苦茶だが、アルゼンチンはボールベンチ蹴り込みとか、よく退場者が出なかったと思う。オランダ黄5枚、アルゼンチン黄8枚。うわーい。これ新記録じゃないのか?歴史上これを上回るイエロー枚数あるのかな?ただこんだけ景気良くイエロー乱発して、退場者ゼロって・・・。
こういう大試合で選手を退場させると、主審も後で何をされるかわからんから、迂闊にイエロー2枚目や1発レッドは出せないんだろうな。
しかしそれが試合をコントロール不能にして、余計に荒れるんだけど。この主審は試合をぶっ壊したとして、ワールドカップの歴史に名前を刻んだ。

PK戦だから仕方ないけど、何かアルゼンチンの勝利は納得行かんわ・・・。


結果試合/準々決勝10日
クロアチア1延(延PK4-2)延1ブラジル
オランダ2(延PK3-4)2アルゼンチン

次の試合/準々決勝11日
◆モロッコ-ポルトガル ~アル・トゥママ・スタジアム/ドーハ0:00
◆イングランド-フランス ~アル・ベイト・アリーナ/アル・ホール4:00 
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※日時表記は日本時間 
ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第4節 平塚4-4浦和 得点/11分・興梠(浦)、23分・ルキアン(湘)、32分・鈴木章(湘)、46分・鈴木章(湘)、55分・松尾(浦)、64分・前田(浦)、74分・ルキアン(湘)、81分・グスタフソン(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第5節 浦和-福岡(埼玉スタジアム2002=3月30日15:00キックオフ)


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埼玉県富士見市在住

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