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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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セネガルの敗退が決まった後だけに、アフリカ勢として唯一残っているモロッコに期待がかかるが、前の記事でも書いたけど、ヨーロッパの影響を強く受けている北アフリカ勢らしく、アフリカらしからぬヨーロッパ調のサッカーをするモロッコと、緻密なパスサッカーを志向しながらも、内実は野性的な性格を持つスペインという、実に複雑な性質を持つチーム同士の面白い対決という構図。
お互い所属する大陸は違えど、海を挟んで隣り合う国同士、ジブラルタル海峡ダービーだな。

スペインの戦い方はハッキリしているし、モロッコも守り方はハッキリしているし、ただ決勝トーナメントでは、自陣に引き籠ってドン引きサッカーをしている訳には行かないという、現実も理解しているモロッコ。攻めに転じると単なるカウンターに頼らずに、それなりに人数を掛けて繋ごうとするのもモロッコ。
このバランスだとスピード感が無い代わりに、偶然性があるシーンも生まれ難いから、なかなかゴールが生まれないのもわかる気がした内容。もちろん惜しいシーンからの、決定力を欠いた内容だったというのはあったけれど。

ただサッカーの神様から見たら、もしかしたらスペインに対しては天罰を与えたかのような試合かも。即ち日本戦で、決勝トーナメントでブラジルに当たりたくないからと、明らかに途中から流して2位突破狙いなサッカーをしていた疑惑があるスペインだから、今回はそうは行かないよと言わんばかりに、モロッコの粘りに悩まされ、スペインにとってしっくり行かない内容に終始した。
スペインは地に足を着けたサッカーを志向している割に、目の前の敵を考えず先走るから、こうなる。

ゴールが生まれなかったのはお互い様だが、天運に見離されたという意味では、PK戦で3人蹴って3人連続失敗という、前日の日本以上に酷いPK戦を演じてしまったスペインは、まさか伏兵モロッコに負けるなんて思っていなかっただろうから、こんな事になるならば、日本に素直に勝っておけば良かったと、今更ながら悔やんでいるかもしれない。
モロッコにとっては、今回の決勝トーナメントに関しては、一応番狂わせという事になるのだろうか?でもスペインのパスサッカーも、最近は組織的なチームには通用しなくなって来ている感があるから、時代に取り残されて行かない為にも、そろそろ何かを変えて行かないといけない時期かもね。


ポルトガルとスイス。失礼な話だが、戦う前から、結果はともかく、内容はだいたいわかりきったものだから、ある意味で一番面白味が薄い対決である。決勝トーナメント1回戦のトリを飾るには、あんまり相応しくない対決だな。

ゾマーもビックリの反転シュートをゴンサロ・ラモスに決められた時点で、スイスは早くもプランが崩れた。自分から前に出て行くチームではないから、前半の早い時間帯からそれを強いられるのは本意ではない。
ここで状況によりドロー狙いも許される1次リーグならば、一旦落ち着いて虎視眈々と同点ゴールを狙えば良いのだが、これが1発勝負の決勝トーナメントとなると、それが許されないから、それこそ前半から追加点まで許したとなれば、その時点で守備のチームは詰んでしまう。
せめてスイスは、前半唯一の得点チャンスとも言えたシャキリのギリギリ枠内ロングフリーキックが決まっていたら、また違っていたかもしれないが、あれがキーパーに弾かれた時点が勝負の分かれ目だったのかもしれない。

Cロナウドが先発を外れた理由が良くわからないポルトガルだが、逆にCロナウドがピッチに居ない方が、後輩選手は気兼ね無くノビノビやっていたように見えた。Cロナウドが前線に居ると、どうしても彼にボールを集めないといけなくなるから、たまにそれが足枷になってしまう。
大量得点のポルトガルだが、チームメイトからしたら、今回こそCロナウドはベンチでおとなしくしていてほしかったんじゃないかな。
しかし目の前でCロナウドの代役の筈のゴンサロ・ラモスにハットトリックまで見せ付けられては、絶対に心中は面白くないCロナウドをこのまま使わなかったら、せっかく見えた準々決勝がどうなるかわからん。監督としても、Cロナウドにヘソを曲げられてしまったら困るだろうから。
それにしても6得点は、決勝トーナメントらしくない大味な試合。スイスは監督が冷静なムラト・ヤキンじゃなかったら、完全にブチ切れな内容になってしまった。


ふぅ、これで準々決勝まで、ちょっと一息つける・・・。


結果試合/決勝トーナメント7日
モロッコ0(延PK3-0)0スペイン
ポルトガル6-1スイス

次の試合/準々決勝10日
◆クロアチア-ブラジル ~エディケーション・シティ・スタジアム/アル・ラーヤン0:00
◆オランダ-アルゼンチン ~ルサイル・アイコック・スタジアム/ルサイル4:00
W杯カタール大会ロゴ




※日時表記は日本時間
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クロアチアは旧ユーゴスラビア構成国の中では、言うまでもなく抜きん出た実力ではあるが、浮き沈みの激しいセルビアに比べて、クロアチアは長年安定的な強さを保てているのは、スロベニアと並んでイタリアに近いからってのはあるのかな?クロアチアやセルビア程には無いにしろ、スロベニアも良い選手を輩出しているし。
やはりサッカーが盛んで強い国に接していると、その影響をモロに受けるものなのだろうか。そのクロアチアの陰で、当のイタリアがすっかり本大会から遠ざかってしまっているのは、何とも皮肉な話だが。

しかしそのクロアチア、ここまであんまり選手を入れ替えて来なかったツケか、やたら動きが重かったから、縦へのスピードならば勝負できる日本としては、もっとそこを突いて行けば勝てない試合ではなかったと思うんだけど、これまでの試合から比べると、ちょっとペースダウンが目立ったというか、それとも今大会で初めて自分たちが先制点を奪った事で、逆にリズムが狂ったのだろうか?

ただこれまで対戦したチームと決定的に違ったのは、クロアチアの守備が頭脳的だったというか、日本の縦へのスピードをかなり研究していたようで、不用意に前掛かりにならずに、常に後方に選手を余らせて、カウンターを喰らいそうになると、出足の速い動き出しから日本のスピードを切る守備の繰り返しだった。

逆にこれがクロアチアの攻撃の物足りなさにもなっての、淡白な攻撃故の延長PKまで縺れたとも言えるが、日本の勝機が少なかったのだから、PK戦をもっと大事にしたかったが・・・。
PKは半分は運とも言われるけれど、キーパーのリヴァコヴィッチの反応も素晴らしかったが、今回のPKのキックの質を見ると、運ではなくて、キックそのものが全て緩く甘かったと思う。勇気を持って勢いと狙いを付けて蹴られるかどうかだが、今回に限っては、そうではなかったと思う。もちろん技術面も含めて。そうでなければ、4人中3人も失敗する事はなかなか無いかと。
気持ちが切れていたかもしれないし、気持ちが逃げていたかもしれないし、120分間耐えた事で疲弊していたのだろうが、何となく失敗するだろうという雰囲気を自ら作り出してしまうのも、またPK戦である。厳しい言い方にはなってしまうが。

まあここまで良く頑張ったと言えるが、それでも破れない16強の壁の現実。あと一歩という表現は繰り返されるが、前大会だってあと一歩だったし、それが90分ではなくて、前大会準優勝の相手に延長PKまで縺れたという意味では、半歩くらい前進したとも言えるが、しかし勝負は無情で、でもPKを含めての実力と現実と考えるしかない。

日本の敗退により、完全にオマケになったクロアチア戦記念。クロアチアのクリスマス料理『ベゲタのバカラル煮込み』
クロアチア語でバカラルとは鱈。北の海でしか獲れない鱈は、アドリア海にしか面していないクロアチアでは貴重品で大変高価な魚とか。
ローマ・カトリックの国だからクリスマスイブは肉食が厳禁な為、この日は魚料理がメインになる。特に首都ザグレブでは、クロアチア人にとって豪華な食材となる干し鱈を使った料理が振る舞われるんだって。煮込み料理にする人が多いとか。
じゃあクリスマスも近いし、丁度良いじゃんって事で、今回の記念料理はこれにする。

干し鱈なんぞ探さなくても日本には普通に鱈があるから、甘口の塩鱈を買って来て、玉葱とか馬鈴薯とか茸とかピーマンとか、東欧でも一般的な材料で煮込む事に。
味付けは、コンソメは牛鶏ベースだから今回はご法度として、じゃあ塩に胡椒にニンニクにオリーブオイルに・・・待てよ、これだけでは、単なる洋風煮込みでありポトフとたいして変わらん。クロアチアのイメージなんぞ全く沸かない。
助けてマリッチ!って事で、何かこれがクロアチアだ!という物をネットで探したら、面白い物を発見した。
クロアチアには「ベゲタ」という変な名前、もとい面白い名前の国民的な万能粉末調味料があるらしい。それこそこれさえ有れば、クロアチアでは何でも料理になる的なやつ。
おお、ならばそれ使えばクロアチア料理っぽくなるじゃん!って事を閃いたのだが・・・あれ待てよ?遥かバルカンの国の調味料なんぞ、日本でどうやって手に入れれば良いのだ?と思ったら、地元ららぽーと富士見のカルディで売っていた(笑)

ベゲタ これが入手したベゲタ。どう見てもインド人にしか見えないコックのおじさんが怪しい。原材料は6種の乾燥野菜や塩や砂糖に香辛料などで、肉は使って無いからOK牧場。
粉末のまま一口ペロリと舐めてみる。しょっぱいターメリックみたいな味がするが、よくわからん不思議な味だ。
これを塩や胡椒や香辛料やニンニクやオリーブオイルと伴にドバドバ混ぜ込んで、具材をじっくり煮込む。何かコンソメでもないターメリックでもない、いやその中間?的な、不思議な香りがしてきた。で、じゅうぶん煮込み終わったら、味を馴染ませる為に一旦熱を取る。

ベゲタのバカラル煮込み 『ベゲタのバカラル煮込み』の完成である。
色が怪しい・・・うーん?煮込みとしては我ながら完成度が高くて普通に喰えるが、日本人には馴染みが無い味というか、作っている時にも感じたコンソメとターメリックの中間みたいな?ちょっとパンチに欠ける気がするが、良く言えば雑味が無くて優しい味というか、よくある類いの調味料や出汁がガツンと効いた味が濃い煮込みとは違い、具材の旨味で楽しめる健康的な煮込みって感じ???
そうか、クロアチア人にとって、鱈とはそんなに貴重な食材だったのか〜それが普通に安く手に入る日本は、何て贅沢で幸せなんだと、これからサザエさん見てタラちゃんが出てくる度にクロアチアを思い出してしまうよと、しみじみ感動しながら涙を流して喰う(嘘)


結果試合/決勝トーナメント6日
日本1(延PK1-3)1クロアチア
ブラジル4-1韓国

次の試合/決勝トーナメント7日
◆モロッコ-スペイン ~エディケーション・シティ・スタジアム/アル・ラーヤン0:00
◆ポルトガル-スイス ~ルサイル・アイコック・スタジアム/ルサイル4:00




※日時表記は日本時間
だめだこりゃ、フランスもイングランドも、ポーランドやセネガルに対して、レベルが違い過ぎる。フランスやイングランドのようなチームと戦うには、何か強烈に対抗できるストロングポイントを持っていないと、全く持って話にならない。

そういう意味では、単純にサッカーで負けているポーランドはともかく、セネガルはブラックアフリカの最大の武器である身体能力で対抗できる筈なのだが、最近のブラックアフリカのサッカーも変に色気付いて来て、やたらヨーロッパのサッカーを意識するようになってから、何となく身体能力が二の次になって来ているような気がする。
昔は組織力や技術こそ二の次で、それこそ身体能力だけで暴れ回っているような選手やチームも少なくなかったが、逆にそれがヨーロッパのサッカーとの明確な違いを生んでいて、だからこそ意外なところで番狂わせが発生するから面白かったのだが・・・。

イングランドもアフリカンのサッカーに全く付き合わないからな。局面ではガツンと行くんだけど、全体的にはしっかり相手との間合いを取って、ボールを持たせる時は持たせて、中ではしっかり蓋をしながらサイドに追い詰めて行く。
全て計算ずくでサッカーをやっているから、突発的なアクシデントを招きにくく、ピンチを生まないから無理な守備をする必要もない。イングランドがここまでイエローを1枚も喰らっていないのが、わかる気がする。
とはいえ、さすがに身体能力があるセネガル相手には、少しはイエローも出るのは仕方がないだろうと思って見ていたんだけど、それでも1枚も出なかったのだから凄い。

相手が前に出れば、上記の守備から攻撃への切り替えが速いから、ロングカウンターの元祖を持つイングランドならば、差のある相手をこれで仕留める事が出来る。一時期やたら色々な事をやろうとして低迷した時代から、原点回帰してそれを現代サッカーに融合させている今のイングランドならではの戦い方。

セネガルは1次リーグでイングランドに耐えきったアメリカみたいに、前に出ない(出られない)状況を作られた方が良かったかもしれない。
尤も1次リーグと違い、PK戦にもつれ込まない以上は、点を獲らなければ勝ち上がれない決勝トーナメントだから、自陣に引き籠っているだけでは勝てないんだけどさ。

これでアフリカ勢はセネガルも消えたから、残るはモロッコだけか。ただモロッコはアフリカ勢としては、一番ヨーロッパのサッカーに近い性質を持っているから、ブラックアフリカ勢とはちょっと見所が違う。
まあ相手のスペインも、いくらパスサッカーの雄とはいえ、ヨーロッパのチームの中では比較的野性味ある部分を持ち合わせているから、それがアフリカのチームなのにヨーロッパに近い性質を持つモロッコと対戦するとなると、ごちゃ混ぜな性質を持つ同士で、面白い試合になるかもしれない。


結果試合/決勝トーナメント5日
フランス3-1ポーランド
イングランド3-0セネガル

次の試合/決勝トーナメント6日
◆日本-クロアチア ~アル・ジャノブ・スタジアム/アル・ワクラ0:00
◆ブラジル-韓国 ~スタジアム974/ドーハ4:00
W杯カタール大会ロゴ




※日時表記は日本時間
さて始まった決勝トーナメント。初っ端から波乱を期待したが、この辺まで行くと、そう簡単に番狂わせなんぞ起きないものだな。

ヤングアメリカも、1次リーグは若さと勢いで突破した感があるが、さすがに決勝トーナメントともなると、優勝候補に貫禄を見せ付けられる結果になった。
とはいえ自分、応援しているドイツが1次リーグでズッ転けた以上、もはや今回のワールドカップの何に期待を寄せているかと言うと、今回こそ過去に優勝経験が無いチームに優勝してもらいたいと思っているから、そういう意味では、優勝経験が無いチームの中で一番優勝の可能性があるオランダには、生き残っておいてほしいとは思っている。

ただひとつ問題がある。オランダって、個人的にどうも素直に応援できない部分がひとつだけあるのだ。
それはヨハン・クライフの存在で、クライフってオランダファンのみならず、世界中のサッカーファンの中でも取り分け人気がある大レジェンドな訳だが、でも自分はクライフ大嫌いなの。
だってクライフって過去にベッケンバウアー全盛時代の西ドイツに決勝で破れた恨みからなのか、ドイツの事をやたら嫌っており、あるインタビューでクライフの口から、今なら確実に放送事故になるであろう、聞くに耐えない口汚い表現でドイツを罵倒したのを目の当たりにして以来、ちょっとクライフの人間性に疑いを持ってしまった。あんな事をメディアの前で堂々と言えるなんて、この人は一体どんな性格でどんな育てられ方をしたんだろう?的な・・・あの日以来、自分はクライフを大嫌いになってしまったのだ。
今のオランダには何の恨みも無いんだけど、オランダ代表って聞くと、真っ先にクライフのドイツに対する酷い悪口が浮かんでしまう。だから14って数字もあんまり好きじゃないんだよね。この番号を付けている選手には悪いけれど。

だからと言ってアルゼンチンは優勝経験があるから、ここに優勝されても面白くないし。でもオーストラリアでは、やっぱり勝てないよな。メッシも35歳なのに、全然衰える気配が無いのが困ってしまう。
アルゼンチンってビフテキ狂いと言われるほど牛肉大好きな国だから、オージービーフのステーキ肉を買ってきて、アルゼンチンとオーストラリアの融合だ!とかやろうと思っていたんだけど、いざ肉の値段を見たらオージービーフでさえ高騰しているから、買うのやめた(苦笑)
ちなみにアルゼンチンのステーキって、豪快にウェルダンな焼き方で味付けは塩一択らしいから、ステーキの喰い方としては自分好みなんだけどね。
フランスのビフテキみたいに、赤身の熟成肉をレアで、上品なソースをつけて、みたいな喰い方は堅苦しい。だいたいソースは甘ったるいから嫌いだ。肉は良く焼いて塩胡椒ぶっかけて喰う、ワイルドかつシンプルなので良いのだ。
だから複数人で焼肉に行くと、しっかり焼こうと生ビール飲みながら待っている内に、周りの人に先にどんどん肉を取られて行くんだけど・・・肉はしっかり焼け!!


結果試合/決勝トーナメント4日
オランダ3-1アメリカ
アルゼンチン2-1オーストラリア

次の試合/決勝トーナメント5日
◆フランス-ポーランド ~アル・トゥママ・スタジアム/ドーハ0:00
◆イングランド-セネガル ~アル・ベイト・アリーナ/アル・ホール4:00
W杯カタール大会ロゴ



※日時表記は日本時間
グループGはブラジルが既に第2戦で決勝トーナメントの進出を決めているから、残り1枠をカメルーン含めて三つ巴状態だが、自分としてはセルビアとスイスの対戦に注目する事になる。ブラジルのような派手なチームも、あんまり見過ぎると逆に疲れちゃうし。
まあそうじゃなくても、セルビア対スイスなんて地味地味同好会好みのカードだし、前にも書いたけど、自分の住む市とセルビアのシャバツ市が密接な姉妹都市関係だからってのはあるが、だからといって、別にセルビアを凄く応援している訳ではないけどね。
ぶっちゃけ監督としては、Jリーグ内では敵同士の元名古屋の情緒不安定なピクシーより、個人的にシュツットガルト時代から好きな選手だったムラト・ヤキンを贔屓してしまう。
まあ国としてはセルビア、監督としてはスイス、って事になる複雑な試合だ。

しっかし、ワールドカップなのに、レベルが高いんだか低いんだか、よくわからん内容になった。
守備のチームなのに、前半だけで自陣で2度もミスって自滅失点するスイスと、逆転してリードしているのに、一旦落ち着いて守る事を知らないから再逆転されるセルビア。

お互いに中盤なんか端から無視して、単純に敵陣へのボールの蹴り合いである。これでワールドカップじゃなかったら、何かどこかのカテゴリーが2部クラスの、地方クラブチーム同士の試合を見ているかのようだったが、高等技術から繰り出されるスーパープレーが連続の試合より、こういう肉体と肉体がぶつかり合うだけのような試合も、たまには面白いものである。

つまり両チームとも実に落ち着きが無いサッカーだが、まあセルビアは元々守備度外視の、攻撃一辺倒の落ち着きが無くわかりやすいチームだから不思議に思わない。
そもそもピクシーが一番落ち着きが無いからな。リードしている時はテクニカルエリアから飛び出さんばかりの凄い剣幕で絶好調で喚き散らしているし、同点に追い付かれるとシュンとしちゃって呆然と立ち尽くしたままだし、リードを許すと即やる気なくしてベンチに籠るし。普通の指揮官と真逆の行動で、性格そのものだから、実にわかりやすい。
おまけにPK疑惑の抗議でセルビアの控え選手が大挙してのピッチ侵入でイエロー喰らってるし。ロスタイムにはセルビアのミレンコヴィッチがキレて、両軍乱れてのエキサイトだし。さすがヨーロッパの火薬庫だ。

スイスは、まさか他会場のカメルーンが、ブラジル相手に終了間際にゴールを奪うなんて思っていなかっただろうから、終わってみれば安堵の勝利だったろうに。

さてさてこれで、決勝トーナメント16強が出揃った訳だ。結局のところ、ほぼほぼ順当な国が勝ち上がっている上に、次の対戦もいきなり優勝候補同士がぶつかるって試合も無いから、ちょっと面白味には欠けるかな。
ここに2大会連続ドイツの名前が無いのが、実に情けなく悲しくさびしいが・・・。


結果試合/1次リーグ3日
グループH   韓国2-1ポルトガル
グループH   ガーナ0-2ウルグアイ
グループG   カメルーン1-ゼロブラジル
グループG   セルビア2-3スイス

次の試合/決勝トーナメント4日
◆オランダ-アメリカ ~ハリファ・インターナショナル・スタジアム/アル・ラーヤン0:00
◆アルゼンチン-オーストラリア ~アフメド・ビン=アリー・スタジアム/アル・ラーヤン4:00
W杯カタール大会ロゴ



※日時表記は日本時間

日本対スペイン戦を待っていたら、岩波のカタールのアル・サッド移籍の報道が飛び込んで来て、それこそ一気に目が覚めた。おいおい、よりによって何でやねん?と思ったけど、アル・サッドって日本やアジアから引き抜くのが上手い、油断のならないクラブだからな。
しかしまさか岩波が狙われるとは、全くの予想外だった。どうして岩波なんだろう?いくらレッズでレギュラーとはいえ、そこまで目立つ存在ではないと思うんだけど。もしかしてカタールでワールドカップをやっているからって、レッズサポ相手に捏造報道している訳じゃないよな・・・?

気を取り直して、今日対戦の第3戦のグループ内も、かなり複雑な状況になったな。一応ランキング2位のベルギーでさえ1次リーグで敗退するのだから(いくらFIFAランキングがアテにならないとはいえ、自分ベルギーがどうして2位なのか理解不能)、やっぱり各国のサッカーの底上げは、過去にも増して近年は著しく、確実に進んでいるという事だ。

ハモンイベリコとスペインワイン さてスペイン戦記念、スペイン産生ハムとスペインワインだ。
スペインの生ハムといえばイベリコ豚。幸い某スーパーで本物のハモンイベリコがタイムサービス半額で売っていたから、これに同じくスーパーで半額で売っていたスペイン産ニンニクとスペイン産バージンオリーブオイルとその他数種類の香辛料を混ぜて作った特製オイルをかけて『ハモンイベリコ・アホオイルがけ』だ。ちなみに「アホ」とはスペイン語でニンニクの意味だ。アホ〜アホ〜(カラスかよ)
そしてそれを攻めるのは、某スーパーで5百円以下で売っていたスペイン産ワイン「カーサ・アンティグア・ヴィーえーと何とかかんとかント」とかいう、カスティーラ・ラ・マンチャのワイナリー、ボデガス・フェルナンド・カストロで作られたスペインで高級ワインに使用されるテンプラニーニョ種を使用(自分で何を言っているのかわからない)した、ようするにとにかくスペイン産ワインだ!
気を取り直し・・・ふっ、今回はなんちゃってバージョンではなく、メイン食材は正真正銘スペイン産!つまりモノホンの本物なのだ!
タイムサービス半額とか、オリーブオイルも消費期限間近ので安く買えたやつとか、安いワインとか、付け合わせのカマンベールチーズは家にあった百円のとか、右から左まで貧乏臭いとこが、ちょっと問題だけど・・・。

日本の1失点は想定内だったが、それより前半だけで3バック全員がイエローを喰らった時は、後半どういう守り方をするんだ?と思っていたが、スペインが後半いきなり、キーパーから無理に繋ぐ深海パスだけサッカーの自滅劇を、見事にやって自爆失点した。堂安の奪ってからのシュートも凄かったけど。
スペインは、こういう戦い方で良かったのか?更に日本に勝ち越しを許した後、他会場のコスタリカがドイツに逆転した時間帯だけ、このままだとスペイン自体が敗退するから本気でスイッチを入れて攻めに入り、再びコスタリカがドイツに追い付かれると、完全に手を休めて流しっ放しのサッカーに戻る。決勝トーナメントで絶対にブラジルに当たりたくないからと、2位狙いが見え見えの戦い方であったが、第3戦目でこういう余裕を持てる状況を作れたのはスペイン自身の力だから、そこは文句は言えないのだが・・・。
ただそれを考えると、日本はスペインの状況とコスタリカ対ドイツの状況の狭間で、積極的に来ないスペインを相手に守れた運はあった。もちろんその運を手繰り寄せる為に、積み重ねて来たものがあったからこその、運も実力の内と言えるのだろうけれど。
しかし日本の戦い方は、試合前はスペインには人数をかけたハイプレスが有効とか言われていたのに、実際はドン引き引き籠りの完全なカウンター狙いがメインだった。結果的にこれが良かったんだけど、立ち上がりからハイプレスがメインのサッカーをやっていたら、果たしてどうなっていただろう?でも前半のスペインの冷静なパス回しはともかく、2位狙いも不味くなった時間帯のスペインのスイッチの入り方を考えたら、やっぱり下手に人数を掛けて前へは行けないよな・・・。

スペインの戦い方こそが1次リーグ3戦目の妙ではあるが、第3戦目まで4チームとも、得失点差により勝ち上がりも敗退もあるという状況は、客観的に見ると実に面白いものだ。
ワールドカップとは、世界最高峰のプレーや決勝トーナメントに於けるレベルの高いチーム同士の対戦も良いのだが、実は1次リーグのこういう数字勘定のハラハラ感が、ある意味で一番面白いのかもしれない。

ただ個人的に応援しているチームが、それに関わっていると話は別なのだ。
つまり一方のドイツは、初戦で日本に敗けたのが全てだったが、2大会連続の1次リーグ敗退は、もはや衰退の域に達しては抜け出せなくなっている事を意味している。メディアはまさかの敗退とか言っているけど、中身は全くまさかではないのだ。
ドイツは国内リーグの扱い方から、真剣に考え直さないといけない。国内リーグに強力な外国人選手が氾濫しつつ、バイエルンだけ活性化して、他国の選手を強くしている一方で、ドイツ人選手はガラパゴス化。今のイタリアも、少し前のイングランドも、この状態になり、自国の代表が弱体化した。明らかにドイツも同じ道を歩んでいる中、新しいチームで臨んだものの、明確な中心選手が現れないし、どうにもしっくり行っていない。
これからのドイツが、どういう方向に向かうのか。それこそイタリアと同じ轍を踏んで、本大会に手が届かなくなるまで落ちぶれて行くのか。本当に危機感を持って考え方を変えないと、4年後が無くなってしまうよ。


結果試合/1次リーグ2日
グループF   クロアチア0-0ベルギー
グループF   カナダ1-2モロッコ
グループE   日本2-1スペイン
グループE   コスタリカ2-4ドイツ

次の試合/1次リーグ3日
グループH   ◆韓国-ポルトガル ~エデュケーション・シティ・スタジアム/アル・ラーヤン0:00
グループH   ◆ガーナ-ウルグアイ ~アル・ジャノブ・スタジアム/アル・ワクラ0:00 
グループG   ◆カメルーン-ブラジル ~ルサイル・アイコック・スタジアム/ルサイル4:00
グループG   ◆セルビア-スイス ~スタジアム974/ドーハ4:00
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※日時表記は日本時間
ようこそ!!
試合終了/YBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦 鳥取2-5浦和 得点/12分・武田(浦)、15分・サンタナPK(浦)、35分・田中(鳥)、52分・敦樹(浦)、55分・中島(浦)、64分・松木(鳥)、90+3分・中島(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第10節 浦和-名古屋(埼玉スタジアム2002=4月28日15:00キックオフ)


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埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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