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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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ポルトガルには何の恨みも無いし、優勝未経験国としては寧ろポルトガルも応援しているのだが、運命の悪戯か優勝未経験国同士が準々決勝で当たるとなっては、欧州勢と南米勢以外で唯一生き残っているモロッコには、是が非でも勝ち上がってもらい、アフリカ勢初のベスト4という歴史を作ってほしいと思い、モロッコの応援として、タジン風チキン料理を作る。

但しタジンは、砂漠で貴重な水は使わないから、具材に含まれた水分だけを頼りに蒸す。
具材は出来るだけ隙間を開けず、ギュウギュウのギチギチに配置するのがコツというので、昭和の通勤ラッシュの如く、肉も野菜も穀物も、これでもかというくらい寿司詰め地獄にしてやる。
塩胡椒や香辛料やニンニクやオリーブオイルで下味を付けてアフリカっぽくしたら、さあタジン料理用の例のトンガリ鍋で、と言いたいところだが、家にそんな鍋なんぞ無いから、ららぽーと富士見の東急ハンズで買って来ようかと思ったけど、そこに金かけるのもバカらしいから、ここは普通にレンチン蒸しでいいや。

ハリッサ しかし代わりに新たな調味料に手を出す。北アフリカの定番「ハリッサ」だ。唐辛子をベースに様々な香辛料からなる辛口調味料。もちろんモロッコ料理にも使われる。
普通にそこら辺のスーパーで売っている。近所のベルクにハウス食品のチューブ版があったから買ってきた(笑)。
これを肉にベッタベタに塗りたぐる。アフリカチックな怪しい色と、あの何とも言えないムアッとした香りがしてきた。よしこれで完全なモロッコ料理だ!(ムリヤリ)

タジン風ハリッサチキン モロッコ料理『タジン風ハリッサチキン』だ。
自分でも訳がわからなくなるくらい、凄い種類の香辛料や調味料を使っているだけあって、先ずは怪しさ満点の強烈にスパイシーな香りが鼻を突く。アフリカ料理屋やインド料理屋の横を通り掛かっただけでプンと漂って来る、まさにあの匂いだ。
一応昔入った某アフリカ料理屋で喰ったそれっぽい味はするが、ハリッサ効果かその時に喰ったのよりも更に辛くてスパイシーになっていて、パンチの効き過ぎたヤバめの味の何をどう表現して良いやら、かなり訳がわからん複雑な味になったが、とにかくこの訳のわからなさがアフリカだ。
ふっ、カサブランカの風が俺を呼んでいるぜ。

そういやレッズがACLで2回目の優勝をした時の、出場したクラブワールドカップの5位決定戦の相手が、このモロッコのヴィダード・カサブランカだったな。マウリシオ大先生がスーパーミドル決めて、DFなのに大会得点王になった試合。ああ懐かしい。

ちなみにタジンって、あっちの言葉で「鍋」だから、タジン鍋って表記すると鍋鍋になっちゃう。お隣の国のチゲ=鍋をチゲ鍋と言っちゃうのと同じだな。

で、そんなこんなで料理のおかげか、本当にモロッコが歴史を作ってしまった。アフリカ勢初のベスト4、準優勝進出。まさに歴史を見たってやつだ。

この試合、数字だけ見ると、圧倒的にボールを支配するポルトガルに対して、前半で得た虎の子の1点を守ったモロッコという事になるが、中身はそういう単純なものではなくて、ディシュプリンを根深く植え付けられたチームが、強い身体と途切れない集中力の下で、超戦術的に守りきった質の高い堅守速攻のモロッコという事になる。
見ていて楽しい攻撃はいくらでもあるが、見ていて楽しい守備はそうは無い。しかしモロッコの場合、その守備があまりにも美しく強くて速いから、本当に見ていて面白いのだ。

幹の強さから決して倒れない、弾かれない対応からの、サボらない守備でボールを掻き出し決定的なピンチを作らない。
意思統一されているから、選手の連動を伴ったポジショニングや動き出しが、ポルトガルの前からの激しいプレスを掻い潜る身のこなしからの、素早いボール交換に繋がる。
不用意に後ろに下げない事が徹底されているからミスが少なく(前が駄目ならば必ずセーフティにクリア)、奪われない上に、そこからの攻撃への転換から一気にアタッキングサードまでボールを持って行く速さ。

ガタイの強さを存分に活かした打点の高いヘディングも凄い。何度かこれを繰り返していたが、そのひとつが実った先制点だった。

後半から守勢に回っても、前半からやる事は同じだから、集中力さえ持続すれば、決して崩れない。鋭いパスが往来しようが、危険なシュートを撃たれても、スーパーセーブ連発のヤシン・ブヌの集中力も凄かった。

ただモロッコは、レギュラークラスのCBに怪我人が出続けている事が大きな懸念材料。
元々左太ももを痛めながらも強行出場していたロマン・サイスが、今回ついに続行不可能となり途中で退いた。そこからやや最終ラインがぎこちなくなった。
これが夢にまで見た準優勝の場で、何処まで影響するか・・・。

ポルトガルはCロナウド投入後から散々のチャンスは作ったものの、モロッコの強さと高さと集中力を破れないまま、終盤の数的優位も活かせずだったが、力負けもそうだが、やや古典的で繊細さに欠けるサッカーからして、戦略から負けていたと思う。単に守るスイスには通用したサッカーも、超戦術的に守るモロッコには通用しなかった。高さのあるモロッコ相手にアイデア無くロングボール放り込んでいても、弾き返されるだけだったし。まあ必然的な負けかもしれない。
またスイス戦もそうだったけど、Cロナウドを途中から投入すると、得点の期待値から盛り上がるのは確実なんだが、チームメイトがCロナウドに遠慮して、どうも動きがぎこちなくなる。組織としては崩れ気味になるから、諸刃の剣なんだな。
Cロナウドの涙で終わったが、Cロナウドが現れて以来、かつては隠れ優勝候補とも思っていたポルトガルは、未だに優勝が無いまま、恐らくこれがCロナウドにとって、最後のワールドカップだろう。
ポルトガルは良くも悪くもCロナウドのチームだった時代から、ここ2試合で先発を外れたCロナウドがピッチに居ない時の戦い方を、今後にどう活かすかが課題だな。


英仏戦争は結局フランスだが、極上の試合の割に面白味が無いというか、わかりきった選手とチーム同士が、普通にレベルの高い試合もわかりきっているから、意外性が無いというのが本音。こういう対決は、準優勝や優勝でやってほしかった。
でもこの強烈な破壊力を持つフランスと、強固な守備からの高レベルな掻い潜り速攻を持つモロッコがぶつかる訳か。こういう構図の方が、個人的には面白いよ。


結果試合/準々決勝11日
モロッコ1-0ポルトガル
イングランド1-2フランス

次の試合/準決勝14日
◆アルゼンチン-クロアチア ~ルサイル・アイコック・スタジアム/ルサイル4:00
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※日時表記は日本時間
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無題
こんにちは。
モロッコ料理が美味しそうです。

今日でベスト4が決まりましたね。
モロッコがアフリカ勢初のベスト4進出。
W杯に新たな歴史が加わった事は素晴らしい事だと思います。
モロッコが大会連覇を目指すフランスにどこまで出来るのか見物ですね。
FREE TIME URL 2022/12/11(Sun)12:17:30 編集
無題
お疲れさまです。
モロッコおめでとうございます。アフリカ勢で初4強、素晴らしい快挙です。料理の甲斐ありましたね。
一方、ロナウド選手は、不本意な去り方になりましたね。5大会連続得点も、今大会は初戦でPK1点のみ。先発落ちもわかる状態でした。
ポルトガルは、ロナウド選手に変わるエースが出てこないと、厳しいかもしれませんね。ラモス選手は、エースになれるでしょうか…
マウファン 2022/12/11(Sun)13:01:06 編集
コメントありがとうございます
FREE TIMEさん
こんにちはです。
モロッコ料理、結構本格的な味になりました。
そのモロッコは、アフリカサッカー界とワールドカップに、素晴らしい歴史を作りましたね。
準決勝へ進出した以上は、当然また期待していますが、そこに立ちはだかる強烈な強敵フランス相手に、果たして何処まで戦えるか、本当に注目ですね。今からこの試合が楽しみです。

マウファンさん
こんにちはです。
モロッコ料理、おっしゃる通り作った甲斐がありました。モロッコは素晴らしい歴史を飾りましたね。
ポルトガルは、逆にCロナウドが居なくなってから、どう転ぶかですね。ラモスもまだ若いので、可能性はありますが、先ずはCロナウド頼みから脱却するには、良い機会かもしれませんね。
うえ URL 2022/12/11(Sun)16:47:01 編集
無題
こんばんは。今日は東京タワー階段競走に行って参りました。詳細が気になる方はブログを見て頂けると嬉しいです。

モロッコがベスト4進出しましたね。堅い守備とゴール前に立っているだけでも嫌なレベルに打点の高いヘディングを持つセンターフォワードユセフ エンネシリが取った1点で勝ちましたね。ジャンプしたゴールキーパーの手より高い位置に頭があったのは気のせいでしょうか?キャプテン翼にそんなとんでもない高い打点のヘディングを持つFWが出てきましたが、これが現実で・・・これは本当にゴール前に立っているだけでも嫌な選手ですね。

果たして南アフリカワールドカップ以来となる初優勝チーム誕生か、20年ぶりの南米勢の優勝か、フランスの連覇か、注目ですね。

今大会のベスト4は、どのチームが優勝しても史上初又は久しぶりの記録が生まれます。モロッコかクロアチアが優勝なら史上初、アルゼンチンが優勝なら南米勢としては20年ぶり、アルゼンチンとしては36年ぶりの優勝。フランスが優勝すれば、何と60年ぶり、あのペレがいた時代のブラジル以来となる連覇となります。
つむじおさむ URL 2022/12/11(Sun)23:15:26 編集
コメントありがとうございます
つむじおさむさん
おはようございます。
東京タワー競争お疲れ様です。この時期に高い所の競争は、考えただけで寒くて震えそうです。
アフリカ勢初の準決勝進出を果たしたモロッコ。先制点であり決勝点となった強烈なヘディングシュートですが、ゴールを決めたエン=ネシリは、元々188センチの高い身長があり、そこにガタイの強い身体と驚異的な跳躍力が加わると、あんなに凄いヘディングが生まれるのですね。
確かに相手キーパーよりエン=ネシリの頭の方が遥かに高い位置にありましたが、味方のセンタリングに満を持して全力で飛び込んでいるので、映像を良く見ると、その破壊的な動きに躊躇したのか、キーパーの出だしも半歩遅れていますね。それだけエン=ネシリの迫力が大きく上回ったという事でしょう。
ここまで来た以上はモロッコを応援し続けたいですが、さすがに相手がフランスとなると今までのようには行かないと思うので、ここはモロッコが如何に耐えて相手の隙を突けるかだと思います。
クロアチア対アルゼンチンは、チームの性質から考えたら五分五分ですかね。クロアチアはチーム基盤が磐石なので読める部分がありますが、メンタル面からして波があるアルゼンチンは、メッシ次第かと思います。ただ個人的には、やはり優勝未経験国に優勝してほしいですね。
うえ URL 2022/12/12(Mon)07:47:53 編集
ようこそ!!
試合終了/YBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦 鳥取2-5浦和 得点/12分・武田(浦)、15分・サンタナPK(浦)、35分・田中恵(鳥)、52分・敦樹(浦)、55分・中島(浦)、64分・松木(鳥)、90+3分・中島(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第10節 浦和-名古屋(埼玉スタジアム2002=4月28日15:00キックオフ)


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