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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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2023年  J1リーグ第22節
浦和レッズ0―0横浜F・マリノス
〜埼玉スタジアム2002

230806ホーム マリノス戦 試合内容自体は、悪くなかったとは思うというか、寧ろ良かったんじゃないかなとは思うんだけどね。
なんたって今のマリノス相手に、半年前の第2節で完敗した同じチームを相手していたとは思えない程、マリノスとの力の差は確実に縮まっていたし、つまりそれだけチームが確実に成長したのがわかる内容だったんだけど、だったんだけど、ひとつ問題が・・・。

点が獲れないのは相変わらずなので、もう今のメンバーで急激な得点力の上積みは期待できないから、そこは何人かの補強選手が揃って出場可能になってから考えるとして、今回はだな、相手のマリノスが、予想していた程にはハイラインを敷いていなかったような気がして、いや寧ろなんとなく一歩下げて対応されてしまっていたような・・・?

レッズがボールを保ち過ぎたのか?だからマリノスが守勢に回るしかなかったのか、はたまた計画的に引き気味になったのか、前者ならば確実にレッズのストロングポイントは成長していると言えるし、後者ならば相手にしたらしてやったりだったろうに。
まあ偶然要素が高いサッカーというスポーツで、このどちらかとか明確な境目なんて簡単に見付けられないのは理解しているし、相手の事情は今のところ知らんから何とも言えないが、なんとなくいつものマリノスではなかったような気がしたのも確か。
ただ確実に言える事は、マリノスのサッカーはほぼ成熟期に入っているから、安定性や柔軟性や組織力はまたまだレッズより上だし、また今回に限って言えば、マリノスからしてレッズとの勝ち点差やアウェーだったという事を考慮すれば、何も無理に勝ち点3をもぎ取りに行かなくても、勝ち点1でも良かったのかもしれない。勝てなかったのに選手を強く讃えていたマリノスサポーターの姿からしても、それを表していたと思う。
まあ、それは我々レッズ側とて、今回は拍手が多かったから、それは内容だけはしっかり評価された試合だったという事だけど。

ただ今回のレッズの戦い方としては、前試合の天皇杯・名古屋戦で導入したものから、ややそれ以前の守備意識を高めたものに戻っていた感もありで、これを名古屋戦と全く同じ戦い方にしていたら、果たしてどうなっていただろう?
ボールロストが頻繁だった前回のサッカーからして、マリノスのハイプレスとショートカウンターの餌食になっていた予感もあるが、それを考えると、相手によって戦い方を変えるのが得意なスコルジャの、今回はマリノスのストロングポイントを消していた形とも見えたところからして、そうならば相手を良く研究して、戦い方を少し過去に戻したという事だろう。
その上で、バイタルまでの侵入や、後一歩のシュートチャンスは、枠内シュートも皆無でシュート数すら極少だった名古屋戦に比べたら、遥かに良いサッカーをした事にはなる。

後は決定力の無さ、強度やスピード不足、余計なパス回しが多くてチャンスを逸するとか、そこはいくら戦略や戦術でフォローしようと相変わらずだから、繰り返すけれど、その部分は補強による補強に今は活路を見出だすしかない。

その補強による中島のレッズデビュー戦にもなった今回だが、あの終盤の僅かな時間帯に投入しただけで、高い能力の片鱗を見せる少し巧いプレーと、逆に少し怪しいプレーの両方あったものの、結局まだ本気でエンジンがかかる前に試合終了になってしまったので、今回は正当な評価のしようが無いから、次に期待。

それよか主審のあの試合の終わらせ方、そりゃ冷静に考えたらロスタイムは過ぎていたのかもしれないが、ただ当事者からしたら、何か納得行かないよな、やはり・・・。

230806彩艶移籍退団セレモニー 彩艶の移籍退団セレモニーが無かったら、完全に主審への不満だけで終わっていたところだったが、サポの関心はすぐ彩艶に向けられた事を考えたら、木村主審は彩艶に感謝するべきだな。
なんて、感謝しろ云々は冗談だが、彩艶に関してはA代表キャップもありながら、でもチームで正キーパーの座を獲得する前に欧州のメジャーなリーグに移籍という、ある意味で日本のサッカー界のキーパーに関しては、前代未聞な移籍の仕方となった。
個人的には当初の噂通り、移籍金9億円を払ってもらってマンUに行ってくれて、ただマンUではまだ絶対に出場機会は得られないだろうから、マンUからすぐプレミア内か、5大リーグ内の出場機会を得られそうな他チームにレンタルで、経験を積んでほしかった。まあマンUにそこまでの配慮はなかっただろうけれど。9億円なんて金額も本当の話だったのか怪しいし。
シント=トロイデンやベルギーが悪いという訳ではないのだが、いくらトトロに日本企業が深く関わっているとはいえ、またいくらベルギーリーグから欧州5大リーグへのステップアップを目指すのが日本人選手の中でパターン化しているとはいえ、昨今トトロとベルギーは何でもかんでも日本人選手を引き抜き過ぎで、何かこの移籍パターンがマンネリというか、飽きてきたというか、ちょっとやり過ぎじゃないの?っていう個人的な考え(不満)があるのさ。

あとやはり不満といえば、ベルギー云々より大きな大きな不満の部分として、またまた放出したくない選手をレンタルで出すってのがなぁ。
ちょっと今季はうちから有力選手をレンタルで出すパターンが多過ぎなのは周知の通りで、もうちょっとシビアに強気に高い移籍金を獲得できる完全移籍で交渉できる力を、フロントと強化部には早く身に付けてほしい。そうじゃないと選手や相手クラブに足元を見られる繰り返しだけで、損に次ぐ損ばかりだよ。

もちろん彩艶が悪い訳ではないから、彩艶自身には成功してもらいたいのは当然なんだけれど、どうせレンタルならば、レンタルのまま西川が明確に衰えた頃に、経験をしっかり積んだ彩艶がレッズ帰還、なんてのが個人的には理想なんだけどね。彩艶はこうなればステップアップしたいだろうから、それは本意ではないだろうけれどさ・・・。

さて来週は広島か。近代戦史と近代日本史が専門得意分野の自分としては、広島原爆忌にホームで試合をして、終戦の日が近い13日に広島で試合とか、なーんか今日から1週間が複雑な気分で過ごす事になるんだけど、それはともかくビッグアーチって広島市内よりは標高が高いとはいえ、やたら日差しが強いスタジアムだから気温低下は期待できず、18時キックオフは、まだまだかなり暑そうだな・・・。

ーーーーーー
J1リーグ第22節 浦和0-0横浜マ
主審=木村博之
観衆:42,664人
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2023年  天皇杯ラウンド16(4回戦)
名古屋グランパス3―0浦和レッズ
〜CSアセット港サッカー場

230802天皇杯アウェー名古屋戦 何か、その、あのさ、初体験の時は誰でもドキドキワクワクするものだからさ(何の話をしとるんだ?)、初めてのスタジアムも、辿り着くまでの試合前はそれなりにワクワクはしたんだけど、蓋を開けてみたら、もはや単に初めてのスタジアムを経験したのが唯一の収穫になっただけの、ワクワクどころか、ガクガクになった。
即ち2週間半もの長い中断期間が明けて、さあ天皇杯からサッカーが再開だ!という重要な試合に於いて・・・その2週間半、一体チームは何をやっていたんだ?という、酷い内容と悲惨な結果になった。

そもそも地元を出撃した時から、今回の悲惨な夜を予感させるような事例が連発していた時点で、岡部主審の今回のジャッジ同様おかしかった。
朝霞台〜北朝霞の繋路で後ろから女がぶつかって来て、足を踏まれて数日前に新調したスポーツサンダルをぶっ壊されるわ(しかも歩行不能になっている自分を見た女は謝りもせずに逃走)、東海道線は横浜で人身事故発生で品川手前で電車がストップで大幅遅延し、名古屋到着が予定より1時間以上も遅れるわ、挙げ句の果てにユンカーにまでゴールを決められてるじゃねーか!!
あのさー、古い話を持ち出して悪いんだけど、でも大柴とか高原とか闘莉王とか、そんでもって今回はユンカーまで、いい加減にクラブ自ら放出した選手に、まだ舌の根も乾かない翌シーズンにサラッと恩返しゴールを喰らう癖、いい加減に直してくれよ!

・・・しかし、相手の選手の話をしている場合ではない。とにかくレッズ自体が、2週間半の中断期間に一体何をしていたのか、という話に戻そう。
まさか糞暑いから練習しなかったという訳はないだろうが、試合数日前に某選手が「新しい事に取り組んでいる」とコメントしていたので、つまり新たな戦略と戦術を植え付けていたのだろう。

確かに、見た目これまでのボールをすぐキーパーや最終ラインに戻しては、そこから押して引いてを繰り返して慎重にビルドアップしながらスイッチオンを狙っていたものが、キーパーや最終ライン云々が減り、ボールを持ってから素早くロングフィードや鋭いグラインダー気味の縦パスが増えて、それもサイドに逃げずに中央から抉じ開けようというハッキリとした意図は見えた。
またハイプレスの寄せが速くなっていたのと、球際もこれまでより強くしていたのもわかった。

ただ、先ず、いくら素早く縦にボールを入れても、まだ付け焼き刃だから精度不足で前線と合わない場面が多かったのと、たまに繋がっても、肝心の高い位置でボールをしっかり収められる選手が興梠くらいしか居ない。故にすぐにロストしまくって、ボールが暴れる回数がやたら多かった。
またこれは、カウンターを喰らう危険の増大も意味していて、実際にこれで名古屋の「戦術マテウス」の格好の餌食になる場面が何度かあった。
これまでの守備意識を減らし、縦に前にベクトルを傾け増やすという事は、それだけ失点リスクも高めるという事である。だから新たな戦略と戦術が未熟な今回ではリスクマネジメントも追い付かずに、これまでのスコルジャ体制では考えられない3失点という悪い数字を叩き出してしまった(マテウスのフリーキック失点のキッカケとなったマリウスのハンドも、受け身になっても意識からして縦に向いてしまい、攻撃同様に守備でもボールが暴れてしまうからである)。
更にはこうして攻撃意識を高めても、シュート態勢にまで持って行く速さに欠けているからシュートコースを抉じ開けられず、強引に撃ってもすぐブロックされるか、また相変わらずシュートに至らない。少ないシュート回数の今回、しかも枠内シュートすら無かったような・・・。

何も苦手な名古屋と当たる前に新しい事に挑戦しなくても、とは結果論になってしまうが、しかしこれにより、今季の天皇杯は4回戦にて終劇である。
しかも夏場の中3日でリーグ戦を控えているのに、天皇杯アウェーでベストメンバーを組んでの大敗による敗退である。個人的にまさか今回完全なベストメンバーで行くとは思いもしなかったが、それだけ監督の天皇杯に対する本気度は見えたものの、一方でこれはかなり勿体ない敗退をやってしまった。

これが次のリーグ戦にどう影響するかが心配なのだが、しかもその相手が寄りによってマリノスなのだから、こうなると未熟な戦術で完敗した2節の二の舞だけは避けたいが、ここはもうホームの地の利に希望を見出だすしかないか・・・。

CSアセットの側道 それと初めて行った今回のCSアセットだけど、名古屋から最寄り駅の野跡駅まであおなみ線で20分弱の1本だし、その最寄り駅からサッカー場までも徒歩10分位だから、アクセスは悪くないのだが、しかしまあ最寄り駅の野跡からして何か凄いとこよ。野跡駅前は名古屋のベッドタウン化しているマンションが所々に林立しているだけで、店など存在せず、あとは雑草だらけの何もない海沿いの平地。
サッカー場にかけての道も雑草ボーボーで、これ誰も手入れしていないじゃん!自治体どうなっているの?という感じで、まあ海沿いによくある風景ではあるんだけど、自治体も放置しているからだろうか、それなのに堤防みたいなのがあるサッカー場の側道は、左の画像通り近隣住民によるものであろう大量の家庭菜園で埋め尽くされている。これ歩道に菜園って、自治体の許可無く勝手にやっちまっているのでは?そうでなければ自分の思い過ごしだが、でも明らかに自治体の許可なんて得ているとは思えない。その内に問題が表面化して、ワイドショーや噂の東京マガジンで取り上げられる日も来るか?

そして肝心のサッカー場は・・・、

CSアセットの芝生席 CSアセットの芝生2
メインスタンドの椅子席と、オーロラビジョン真下の僅かな石畳ゾーン以外は、芝生である。つまりゴール裏の大半とバックスタンドが芝生ゾーン。
天皇杯ダイジェストでCSアセットでやった3回戦の名古屋と仙台の試合でスタンドが緑色に見えたから、何か嫌な予感がしていたんだけど、来てみたら本当に芝生でやんの。
まあ芝生席は、かなり昔の万博や、数年前の水戸のケーズデンキスタジアムもそうだったから、初めてではないんだけど、でも今時J1同士の試合会場で芝生ってアンタ・・・傾斜で芝生は踏ん張りがキツくて、跳び跳ねると危険で凄く疲れるんだよ。しかも注意しないと野良猫のモノであろう黒いアレが落ちているし。
そんでもって周辺に湿地が多いせいか、無駄に小さな虫が大量に飛び回っていて、油断していると口の中に入って来るしで、もうかなり鬱陶しかった。
そしてピッチに眼を向ければ、ゴールポストの背中は、今時の天吊り型ネットのではなく、昔よく見た四方ポストがあるやつ。昭和かよ!!

ったく、いくら瑞穂が改修中で使用不能とはいえ、いくら水曜ナイターで天皇杯もまだ4回戦とはいえ、 一部名古屋サポからも「プロが試合するとこじゃない」と酷評されていたし、J1同士、しかも他のチームより客足が見込まれるレッズ戦なのに、何故にこんなキャパが狭くて辺鄙で芝生席の会場を選んだのか?
日本サッカー協会ってやっぱり頭オカ◯イぜとか、これならば愛知県サッカー協会も無理に立候補しなきゃ良かったのにとか、埼玉県サッカー協会が埼スタ駒場か大宮公園で立候補すれば良かったのにとか、だいたいCSアセットって何だよ?とか、もはや余計な部分にまでツッコミどころ満載だったのだが、冷静になって考えてみると、駒場や大宮公園でやられるとチケット争奪戦になるし、夏場は夜だろうが蒸し風呂地獄になる豊スタよりは、それよりは海が近いCSアセットの方が、サッカーやるにも応援するにも環境的には良かった、と無理にそう思う事にした。
但し、代わりに試合はかなり酷い事になったけれど・・・。

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天皇杯ラウンド16(4回戦)名古屋3-0浦和
得点/25分・マテウス(名)、74分・ユンカー(名)、84分・和泉(名)
主審=岡部拓人
観衆:6,975人
2023年  J1リーグ第21節
セレッソ大阪2―0浦和レッズ
〜ヨドコウ桜スタジアム

230716アウェーセレッソ戦 230716アウェーセレッソ戦2
雲ひとつ無い青空というものは、こういう事を言うのである。ただ快晴の見た目だけは爽快感抜群だが、実際は糞みたいに湿度ムンムンのイライラ暑さの大阪長居である(ヨドコウだけど)。

ホーム鳥栖戦以来、リーグ戦もルヴァン杯も天皇杯も負けが無かったレッズが、ついに、ついに負けた。リーグ戦4敗目。
だからまだ(試合直後であり慌ただしいアウェーでもありで)敗戦の事実を受け入れたくない自分が居るが、本当は、今年は鬼門トップクラスのアウェー鳥栖で勝ったから、ならばアウェー鳥栖と遜色を争う同じく鬼門トップクラスのアウェーセレッソも、今回こそ久しぶりに勝てると思って期待満々の自信満々で大阪に乗り込んだのだが、まあ期待は期待で良かったとして、今から思ったら、自信の方は、実は自信ではなくて、過信だったのかもしれないな。
もちろんセレッソを舐めていた訳ではないんだけど、でもレッズの今季のチーム状態や、ホーム駒場ではこのセレッソに勝利しているなど、これらを加味した場合に、今回こそアウェーでセレッソに勝てるチャンス!と思ってしまっていた自分が試合前には、居た。

ところが、今回のセレッソは、駒場で対戦した時とは別物。春先のセレッソはどうにもチームに覇気が無くて、いつもの怖さが余り見られずレッズが逆転勝ちを収めたが、4ヶ月を経過したセレッソは、去年までの強度ある攻撃的な状態を完全に取り戻していて、試合立ち上がりから牙を剥くように激しく前から襲いかかって来た。
このいきなりの相手の勢いに仰天したのか、こちらが完全に混乱を来して、全てが後手に回り、ボールは全く拾えないわ、相手の圧力に屈して前に行けないわで、こうして全くペースを取り戻せないまま、前半から失点を重ねる羽目になった。

失点の仕方も今季のレッズのらしくないパターン。どうしてあっさりクロスを入れられては、中にレオ・セアラの侵入を簡単に許してしまったのか。
不運なカウンターから喰らった失点も、クルークスの得意の高精度の左足から繰り出されたシュートは巧かったにせよ、その直前に荻原がアッサリ交わされ過ぎである。あんな手玉にとられるように交わされては・・・。
これまで守備はしっかりしていただけに、こんな形の失点はショッキングだった。しかも繰り返すが、前半から2失点である。つまりダブルショッキングである。

が、実は失点ショックと同様、ショルツがついにPKを失敗したのが大ショッキングであった。レッズ移籍以来、ここまであれだけ多くのPKキッカーを務めては、1度も失敗した事が無かったパーフェクトな男が、ついにPKストップされてしまった。
ぶっちゃけショルツにしては、蹴るコースが甘かったのもあるんだけど、ただその甘いコースに蹴ってしまった辺り、いつものショルツではなかったという事になろう。

でもいつも攻守に渡り、ショルツは本当にチーム一番と言っても過言ではないレベルで貢献してくれているし、でもショルツも人間だから、そう毎回パーフェクトなプレーが続けられる訳ではないのだ。
だからショルツがこういう日は、他の選手がショルツの負担を減らしてあげなければならないんだけど、それどころか引き続きショルツに負担を強いる戦い方が終盤に発生。
ショルツは自らの前へのボールの持ち上がりによる攻撃参加は頻繁だが、しかしこれまで前線に張る形のパワープレーは控えて来ていたように思う。自分は得点がビハインドの状況で、ならばどうしてショルツを前線に張らす形のパワープレーを行わないのかが、それこそリカルド体制から疑問だったのだが、その疑問を吹き飛ばし、ついに後半終盤にショルツが前線に張る形が観られた。
珍しい光景であるから、貴重なものを観られたというのはあるが、では何故にショルツでさえ普段やらない形のパワープレーに踏み切ったのか。
スコルジャの指示だったのか、はたまたショルツ独自の判断だったのか、ここは現時点では調べていないからわからないが、もしショルツが自らのPK失敗に責任を感じて、何とか自らPK失敗の分を取り替えそうと封印していたプレーを行ったのだとしたら・・・レッズで神扱いされるに至っているショルツも、でもやはり人間だという事なのである。ショルツだって焦るし、慌てるし、そしてやはり責任感の塊の男なのである。

そして左肘負傷を抱える酒井だが、負傷直後に肘はすぐ填まったからとはいえ、今回は大事をとって休ませると思っていたのだが、それどころかスタメンだったから驚いた。
左肘の影響か、酒井も動きがいつもより良くなかったが、でも酒井が居なければ居なかったで、酒井が居なかったから負けたとなりそうだったし、使えば使ったで負傷を抱えているのに、となるしで、ここはスコルジャも難しい判断だったろうに。

230716アウェーセレッソ戦3 むー、でも、何だかんだで、やっぱりというか、引き続きというか、アウェーセレッソ戦は、大の鬼門継続という事になってしまった。
アウェーセレッソの地は、ヨドコウと長居があるが、長居で大の鬼門の地を払拭していない内から、長居が全く使われなくなっては、今度は隣のヨドコウまで鬼門になるなんて、同じ公園内にふたつも鬼門が存在する事実に、改めてイライラさせられる羽目になった。
今年の7月は、大の鬼門の勝利で始まり、大の鬼門の敗戦で終わったな・・・。

230716ザ・ヤケ酒 ナイターだったから、しかも宿の指定の銭湯の営業時間が限られていた為、試合後の居酒屋は諦めて、宿の近所の惣菜屋と、そして俺たちの玉出で買い出ししての、今回は宿でのザ・ヤケ酒である。宿はもちろん、西成の安宿だ。
大阪の居酒屋は、明日に行く事にしよう。


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J1リーグ第21節  セ大阪2-0浦和
得点/8分・Lセアラ(セ大)、25分・Jクルークス(セ大) 
主審=山本雄大
観衆:21,007人
2023年  天皇杯3回戦
モンテディオ山形0―1浦和レッズ
〜NDソフトスタジアム山形

230712天皇杯アウェー山形戦 230712天皇杯アウェー山形戦2
ヤバい、久々過ぎる山形をここぞとばかりに満喫し過ぎて、七日町の居酒屋で呑んで、そこで〆の激辛ラーメンまで喰って、寂れた七日町を酔っ払いながらチンタラとホテルに帰還中には、車に乗った地元民らしき若者2人組から山形なまり炸裂で「浦和レッズ勝利おめでとう!」と祝福され、実に良い気分でまた変な時間に更新である。

それだけここ山形に来るのはすんげー久しぶりも久しぶりだから、もはや懐かしいとかいう感情すら消え去っており、あ、前に来た時、何かこんな感じだったような?とか、あれ?こんなの有ったかな?とか、運動公園の面積ってこんなに広かったっけ?とか、そんなんばかりで、スタジアムの表正面に辿り着いた時に、ようやく過去ここに来た記憶が甦った。
尤も以前は天童駅からシャトルバスだったから、天童南駅から徒歩の今回、そこだけが新鮮。

山形のスタメン見たら、主力ではなく控え組中心っぽい?まあ山形は今は監督も交代しての正直リーグ戦が最優先だろうから、これは仕方がないか。
対してレッズは、相手がJ2にしては、しかも過密日程なのに主力に近いメンバーを注ぎ込んだが、これまでの戦いを考慮すれば、決して侮れない山形相手に控え組中心では、心理面からして確かに危険である。そしてこれを何処まで中3日でのアウェーセレッソ戦を見据えてのチョイスだったのか、そこはスコルジャの戦略を信じよう。

それにしては、ちょっと立ち上がりから山形の勢いに圧される形で、かなり押し込まれてしまった序盤である。
でも山形の選手からしたら、J1相手にここぞの大アピールチャンスの高モチベーション全快だったであろう事も事実だろうから(何か我ながら日本語が変というか回りくどいな)、天皇杯でこういう展開は珍しくないというか、普通にある事である。

これを一歩間違うと失点してそのまま、というのが同じく天皇杯での典型的なパターンなのだが、だからこそカテゴリーが下の相手にも、先ずは失点しない事が重要なのだ。失点しなければ、カテゴリーが上である実力差で、しっかり集中していれば、最後は何とか出来るものなのだから。
その点では、うちはアジアレベルの鉄壁の守備と、そして今レッズで一番ノリに乗っている選手、つまりA代表を経験して自信をつけては更なる進化を見せている伊藤敦が居るのである。
スタメンは温存しては、途中出場から中盤から前線にかけての制圧っぷりと、そのまま勢い全快で斬り込んでの鋭いシュートからのゴールである。

230712天皇杯アウェー山形戦3 カテゴリーが下の相手に、その相手にもしっかり戦わせながらも、要所ではこちらが締めに締めながら、局面では格の違いを見せての、最後は接戦でも内容を大きく上回り勝利を奪う。見事な横綱相撲であった。
しかもこれを(天皇杯の開催地概念は別として)ホームではなくアウェーで披露できたのも、実力を地方にも見せ付ける意味で意義深い。

それとJ1相手に速さなど付いて行けない故と思いたい、山形のラフなファールが目立ったのは苦情を入れたいが、相手の危険なプレーに痛みながらも、負傷者が出なかったのが幸いである。

荻原や平野や岩尾や髙橋などは別として、多くが山形の地で戦うのが初めてな選手が多かった中、アウェーで横綱相撲で勝利そのものが、アウェーで経験値を高めながらしっかり戦えたという意味で、良い収穫を得たと考えて良い試合になったと思うよ。

230712天皇杯アウェー山形戦4 後は、問題は、次に山形とNDスタに来られる日は、果たして何時になる事やら・・・。


さて、その今回の山形遠征は・・・
実は、山形入りは珍しく前泊にしたんだけど(福島〜米沢間の奥羽本線が泣けるレベルで本数が少ない為、ここ最近の大雨とかで、電車がストップしたら当日では間に合わなくなるのを危惧したから)、前泊の宿泊地は「かみのやま温泉」だったのだが・・・。

かみのやま温泉 かみのやま温泉は初だから、右も左もわからんが、地方によくある寂れた温泉街だという事だけは、わかる。
寂れた場所には哀愁が漂いまくりで、個人的には大好きである。この寂れっぷりが本当にたまらん。

選んだ宿は当然ながら(?)温泉宿なんて高級なとこじゃなくて、寅さんが泊まりそうな安宿。ちなみにここ、口コミによると、昔に一度潰れた旅館を、別の経営者が買い取ったらしい。

しかもここ、かみのやま温泉で一番安い宿で、更に早い者勝ち限定1室の一番安い「特別室」。
・・・何だ?特別室って?まさかオバケでも出るんじゃないだろうな?そもそも限定先着1室なのに、某旅行サイトに何故かずっと誰も予約せず埋まらずの部屋。それだけでも怪しかったが、まあ予約したのは大手旅行サイトだから、大丈夫だろうとポチッとなしてしまった。

ところが、

到着して一目見て「これ潰れてんじゃないのか?」と勘違いしてしまった程だ。
何故かというと・・・

230711かみのやま温泉 表看板からして、これよ。

あのさ、いくら何でも宿の顔であるべき表看板くらいは直しておけよ!!

もはや門を入る前から、本当にここで良かったのかを躊躇させるレベルである。

しかし勇気と股関を振り絞って門を入ると・・・

230711かみのやま温泉2 かみのやま温泉3
「おいおい、やっぱここ、本当に営業しとるんか?」
と、瞬間何やら足元を黒い小粒の何かが横切った。
何だろう?と思い、それを凝視すると・・・
G!!!
いきなり凄いお出迎えである。

で、写真を撮りながら完全に怪しい人になっては入るのを躊躇っていると、後ろから掠れた男性の声で「お客さんですかー?もう入れますよ」と呼び止められる。
どうやらこの宿の主っぽい兄ちゃんであった。顔がもう何年も前に死んだ某叔父にそっくりで、一瞬凍りついた。
ちなみに受付時、特別室の何が「特別」なのか、何となく聞いては不味い気がして、恐くて、聞けなかった。

230711かみのやま温泉4 中は古いは古いが、フロントは画像通り昔からの日本旅館まんまの普通だったのは意外だったし、まあこれも趣があるといえばそうなので、個人的にはこういう雰囲気は嫌いじゃない。

・・・と、そう思ったのも部屋に入るまでで、ここから緊急異常事態、もといスリル満点の大アトラクションが次々に展開されるのである。

アトラクション①
部屋の内鍵がロックされない!
これじゃシャワー後丸出しで涼んでいる時に、間違って誰か入って来たらどうすんだよ!

アトラクション②
部屋の冷蔵庫が冷えない!!
いや一応冷えるのだが、どうも冷え方が弱くて、だからといって冷度調節も不可能。翌朝寝起きに景気付けに呑む用の缶ビールとツマミの裂けるチーズ唐辛子味をどうやって冷やすんだよ!!

アトラクション③
Wi―Fiがあるのに繋がらない!!!
夜中に余裕で変なサイト開こうと思っていたのに、パケ代かかるじゃないか!!!
まあ酔っ払っていて、そんな余裕は無かったけど。

アトラクション④
極め付けは、共同便所の大便器の扉の鍵がロックされない!!!!
自分は毎朝必ず出す派なのに、これじゃ落ち着いてウ◯コさんが出来ないじゃないか!!!!

これで終わりかと思いきや、実はここからがアトラクションの本番である。

アトラクション⑤
シャワーから温水が出ない!!!!!
共同シャワー室が2つあるのだが、右室に入ってシャワーを出したら、何度も何度も調節しても冷水しか出て来ない。
自分遠征で数えきれない全国の宿に泊まっているせいで、こういうシャワー調整はマッハ文朱の速さで絶妙に調節可能な程プロ並に完璧に慣れているから、それがいくら調節してもこの様なんて絶対に有り得ない。まさかあまりの客の少なさにガス栓を絞められたか?いやそんな事はないだろ、シャワーは24時間利用可能と言われたんだから。

アトラクション⑥
シャワーの温水が熱い!!!!!!
しかし本当に温水が出るのか不明なまま悪戦苦闘していても、バカみたいだし埒が明かないので、冷水しか出ない右室を諦めて、次に左室に入る。
右のより旧式シャワーだが、今度は温水が出て来た。やったぜ父ちゃん!・・・と喜んだのも束の間、あ、熱い!今度はやたら温水が熱い!いくら冷水調節しても、全然温くならない!3秒以上は肌に湯をかけていられない熱さ。なんだよこれ!?右室は冷水で、左室は熱湯かよ!この旅館は中間というものが無いのか!?

アトラクション⑦
シャンプーとボディーソープが空!!!!!!!
とはいえもうこれで洗うしかないので、やたら熱い温水に我慢する事にして、さあ先ずは頭からと備え付けのシャンプーボトルをプッシュしたら、あれ?スカスカいうだけで液体が出て来ない。まさか空?あんだよー!!じゃあボディーソープは、とこっちもいくらプッシュしてもスカスカ・・・もはや星一徹以上の勢いでちゃぶ台をひっくり返したくなったが、そのちゃぶ台も無いので、熱湯でカッカした頭と身体に我慢しながら、仕方ないから右室のシャンプーとボディーソープを拝借する事を決意する。
身体ビチョビチョなんだが拭いている暇もないし、幸いにして表手に誰も居ないのを見計らい、裸のまま素早く右室へ行き、ボトルを拝借して、即行で左室へ帰還する。
ビチョビチョの変なフルチ◯裸族が、フロント脇のシャンプー室を右往左往しているのである。端から見たらもはや変質者である。レッズはアジアの変態だが、自分は埼玉の変態か!?
まあ・・・これで一安心、と気が緩んだのが不味かったのか、シャンプーと間違えてボディーソープを頭にかけちまったじゃないか!ギャー!
ヤバい!と慌てて洗い流そうとシャワーを頭にぶっかけたら、つ、冷たい!右室に行く前は熱湯だったのに、何故か今度は冷水になっている!
ゴルアアアアアアアアアアアア!!!!

M田U作
もはや天国のM田U作もビックリ大連発である。

これは、寂れた温泉街のスペシャルテーマパークだ。世間の在り来たりなホテルや旅館に物足りなくなったら、是非ここに泊まると良い。
自分も、もし再びかみのやま温泉に来たら、また絶対にここに泊まろう(なんでやねん)。ただしそれまでこの宿が生き残っていればの話だが。

ちなみに呑みに入った焼鳥屋とスナック(というかラウンジ)の両方で、常連客や女将や店員やママらの話から、この宿が地元で本当にオバケ屋敷扱いされているのを知ったのであった。まあ埼玉県人が平日の東北の寂れた温泉街で呑んでいる方が、もっとオバケ扱いされたけれど。
でもこの焼鳥屋とスナックで呑み過ぎて酔っ払って爆睡だったから、結局部屋にオバケが出たのかどうかは知らん。
それよか純和室なのに、クッションベッドなんて余計なもんが設置されている意味不明なせいで、夜中に2回このベッドから落ちた。

おまけのオマケ
ラーメン居酒屋ミワ試合後の七日町のザ・美酒の地。
深夜までやっている店が少なくて、昔ここで呑んだ居酒屋なんて場所すら記憶の彼方であり、そもそもまだやっているのかすら不明だったしで、そんでテキトーに歩いていたら・・・フッと視界に入った赤提灯に吊られてパッと入ったラーメン居酒屋だったのだが、超明るいママと喋りながら呑んでいる途中で気付いたのだが、何故か美輪◯宏と関係が深い店だった事が判明した。
そうか、だから屋号が「ミワ」なのか。美輪明◯が直々に命名したらしい。
だとしたらここのママ、一体全体何者なんだ!?他にもやたら凄い話も聞いてしまったし(良い意味でよ)。そこには何とレッズ絡みの話も・・・。
本当に、何者なんだママ!?いやまあそこは深く聞くまい。ぶっちゃけ単に別の話で盛り上がっていて、そこを聞くのを忘れただけだけれど。

ミワの大辛味噌ラーメン ラーメン居酒屋だから、冒頭に書いた通り呑んだ後に激辛味噌ラーメンを〆にいただく。
この店で一番辛いと言われた「大辛」をオーダー。
これを美味い美味いとアホみたいに喰っていたら、ママから「ちょ、ちょっと平気で食べてるけど、辛くないの!?」と唖然とされる。作った本人から異常に見られるのも何か変な話だが、我が辛党同好会としては、辛いは辛いが普通に喰える辛旨レベルでは・・・?
更にカウンター隣で大辛ではない普通の「辛味噌ラーメン」すら「辛い!辛いよ」を連呼しヒーヒー言いながら喰っていた水商売帰りのネーチャンから、自分の汁まで完食した「大辛」を見られて、明らかに「この人バカなんじゃないの?」的な眼で見られる。

くそう山形くんだりまで来て、それも試合にも勝ったのに、何故にかみのやま温泉ではオバケ扱いされ、七日町ではバカ扱いされなければならないんだ!?

フッ、しかし屈強な精神力を持つ坂東武者は、最上女子相手に、そんな事では全然へこたれないのだ。
逆にママに「今度来る時までに大辛の上を行く更なる激辛をメニューに加えておくんだなハーハッハッハッ!」と格好よく店を去ろうと思ったら、ママ曰く「だからうちはその激辛扱いが兄さんが食べた大辛なの!」と更なるツッコミを受けるのであった。

ちなみにラーメン消費量日本一の山形は、山形ラーメンの特徴は関東の人間からしたら、てっきり冷やしラーメン=山形ラーメンかと思っていたのだが、ママ曰く本当は、つまりこの店のラーメン通り、辛味噌ラーメン=山形ラーメンなんだって。へーへーへー・・・というその由来をママが力説していた気がするが、酔っ払っていた上に、隣の辛味噌のネーチャンが気になっていたせいで、全く覚えていない。すまんママ。

ーーーーーー
天皇杯3回戦 山形0-1浦和
得点/64分・伊藤敦(浦)
主審=飯田淳平
観衆:6 520,人
2023年  J1リーグ第20節
浦和レッズ0―0FC東京
〜埼玉スタジアム2002

230708ホームF東京戦 せっかくチケットは5万枚を超える枚数が売れていたのに、1日中しつこく降り続いた小雨のせいで、実際の観客数は5万人に届かなかったじゃないか。
本当に嫌な小雨の1日であった。止みそうで止まない。パラパラと降り続く小雨が実に鬱陶しく、こういう中途半端な雨が、30度を超える夏に1日中降るのだから湿度はどんどん増えて、ヌルヌルジトジトの嫌な湿気が1日中身体にまとわりつき、これが応援中に無駄な熱気となり、身体中は雨の湿気が散々に混じった嫌〜な汗だらけ・・・。
だったらゲリラ豪雨で構わないしビチョビチョのズブ濡れになったって良いから、一気にドバッと降っては、サッと空気を冷やしてくれた方が良かったのに。それが何で今日に限って小雨だけなんだよ。

こういう暗澹たる天候は、試合内容にも影響するものなのだな。
F東京を相手に、せっかく開幕戦の敗戦のリベンジに燃えては、その相手はあれから成績不振に陥り監督が交代済みで、逆にレッズは確実に成長を続けてはACLも優勝してタイトルを積みつつ、リーグ順位も相手を大きく引き離して、開幕戦の当時からはチーム状況が全く逆転しての、それで再び対戦する日を迎えたのである。
後は相手をホームで返り討ちにするだけ・・・!

と、思っていたのに、それどころか開始僅か5分、酒井がエンリケ・トレヴィザンとの競り合いから、左肘を脱臼してプレー続行不可能の負傷退場という大アクシデント。おい〜。酒井は去年から癖になっていた肉離れを、再発させまいと、ACL決勝前後から慎重に慎重に調整して来て、最近肉離れを起こさず安定して来たと思っていたのに、今度は肘かよ。ついてないな、もう。
ちなみにEトレヴィザン、一昨年に大分に居た時に天皇杯決勝時は、ブラジル人らしからぬ、なかなか繊細な守備をするDFとの印象があったんだけどな。それが今回は酒井への危険な対応を皮切りに酷いプレーばかりで、後述するけどショルツへの酷いラフアフターもあったし、すっかりクレバーなイメージが崩れたよ。
酒井の負傷退場だけでも超暗雲たれこめなのに、その後の興梠の決定的シュートは、僅かにファーのポストを叩きアウトに外れ、後から思えば、これを決めておけば、という悔やまれるシュートになってしまう。

攻めるにも、F東京は絶妙なバランスを保つ安部と松木を中心に、中盤を6人がかりで等間隔で動きながら蓋をしており、常にスライドしながらこちらの侵入路を消して阻んで来る。この守り方は敵ながら上手いと感じた。これで中央突破が窮屈この上なかった感じ。
尤も真ん中を固めて相手をサイドに誘導し攻撃を限定させる戦法は、現代サッカーの守備のスタンダードではあり、レッズも基本的に同じやり方なんだけどさ。
で、こちらもすぐ途中でF東京の守り方に気付いたのか、ショートパス主体からロングパスを織り混ぜるようになり、相手の中盤を省略する戦法に出た感じで、一応これが奏功して深い位置を突けるようにはなっていたけれど、如何せんラストパスの精度不足は深刻レベルだし、またそもそも攻撃にブレーキがかかり過ぎる悪い癖も出て、こうなると中の守備を整えてブロックを敷いて守る相手を、強度が無い攻撃陣では、崩すのは難しい。
重戦車のように相手の守備網を無理にでも破壊突破したり、タイミング良くスイッチを入れるのが実に上手い選手、即ちそういう選手である酒井が、既に負傷で退いていては、攻撃の強度激減は尚更であった。

そもそもF東京って、こんなに守って来るチームだったっけか?本来は攻撃的な性質のチームだったのでは?だから過去にレッズとF東京の対戦は、数えきれない馬鹿試合を繰り広げて来たのに。監督が何人か代わっている内に、性質が変わったのか?
しかも相手の新たな監督は、4月に山形を解任されたクラモフスキーだが、J2で解任されて2ヶ月半後にはJ1から招聘される不思議な流れは右に置いておくとして、この人のサッカーって、自分が知る限り、もっとポゼッションを意識した戦術だったような。違ったっけ?それが今回観た限りでは、攻撃は何となくカウンター狙いの、実際はディエゴ・オリヴェイラ任せの、ぶっちゃけ何がしたいのかよくわからんものだったような。

まあレッズも今回は無得点だった以上、F東京の攻撃面をアレコレ言える立場にも無いんだけど、ただうちは攻守に於いて、現在のところ目的はハッキリしたサッカーをやっているから、だから上手く行かない時の原因もハッキリわかる。弱点も課題もまだまだ明確に存在している。だから少なくとも、何がしたいのかよくわからんサッカーではない。

よくわからんと言えば、突如君臨したアルマッリとかいうカタール人の主審もなぁ。初っ端の酒井の負傷からしてボールではなく身体にモロ当てられての危険なレベルなのにスルーだったし、何かそれアベコベでは?と疑わしいジャッジは連発するし、カードでは?な場面で平気で流したり、大畑に対するイエローも、だったら喧嘩両成敗で相手にもイエロー出せよと思った。一番ヤバかったエンリケ・トレヴィザンのショルツに対する危険なファールも、主審によっては1発退場レベルだし。
中東の主審だから、俗に言われる「中東の笛」という先入観から、どうしても色眼鏡で観てしまうのかもしれないけれど、それにしても今回は首を傾げるジャッジが少なくなかったような気がした。

230708ローストチキンコオロギ 興梠がJリーグ500試合出場を達成するメモリアル試合だから、スタジアム行く途中で浦和に寄って、興梠の活躍と得点を願い、景気付けに奮発して久々にローストチキンコオロギ(自分は常にハネ身派)を買って行ったんだけど、これ自体は相変わらず美味いのは良いとして、これが興梠のゴールという形に繋がらなかったのが残念だった。
だからあの前半の超惜しいシュートが決まっていたら、それがローストチキンコオロギのおかげ、という素晴らしいオチで決着していた筈だったんだけどな・・・。

嗚呼、連勝は2試合で止まってしまった。せっかくマルチゴールが奪えるようになったかと思われた得点力も、再びの無得点でストップ。
でも本来ならば、こういうチケットがバカ売れしたホームの試合でこそ、印象的なゴールを奪いつつ3連勝目をあげて、新規のリピート客をも増やすチャンスだったのではあるが。
ただ連勝と得点はストップしても、相変わらずドローで負けずに、しぶとく勝ち点1は積み上げているところは、これはこれで引き続き(ある意味で)凄いとは思うんだけど。
これをドローから勝利に変貌させるに必要な、新戦力の救世主の登場が待たれる。先ずはバルサBから安部裕葵を獲得したが、まだまだ新外国人も来そうだし、ここにスコルジャ体制の質の高い戦略と戦術を加えて、果たしてどれだけグレードアップ出来るだろうか?

さて、来週は天皇杯3回戦を挟む訳で、それが山形開催だから、山形なんてモンテがJ1に居た時に行って以来だから、もう記憶の彼方で何時に山形に行ったのか忘れているが、モンテのJ1復帰を待っていては、失礼ながら何時また再び山形に行ける事になるかわからんから、今回ここは天皇杯で山形に行けるチャンスとして、来週は強行軍でNDスタへゴーである。
・・・クラモフスキーが監督を解任された山形と、クラモフスキーを監督に迎えたFC東京と対戦した次に試合するって、これは偶然なのか?

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J1リーグ第20節 浦和0-0F東京 
主審=カミス・モハメド・アルマッリ 
観衆:49,108人
2023年  J1リーグ第19節
サガン鳥栖1―2浦和レッズ
〜駅前不動産スタジアム

例の鳥栖高校書道部の 相変わらずこれで歓迎してくれるのは嬉しいんだけど、毎年々々段幕の文章が同じだから、そろそろこういう優しい歓迎文はやめて、来年辺りうちの某サポグループのを真似て、「Welcome to country hell」とか「生きて鳥栖から帰れると思うな」とか、鳥栖サポグループの段幕が「正直田舎者」に代表される自虐的なのや優しい和やかなのが多い分、対照的に逆に高校生の方のをもっと過激なやつにしてみたらどうだい?ねぇ、鳥栖高書道部の皆さん?

なんてのはをここ見られて、ヤンチャな生徒が本当に来年からとんでもねー段幕をやらかしたら不味いから、これあくまで冗談よ、冗談。

230701アウェー鳥栖戦 まあそれはそれで右に置いておいて、このレッズ最大難関の鬼門のアウェーである鳥栖に於いて、ようやく、久々に勝てたのである。つまり久々も超久々に鬼門の地を撃破した、記念すべき勝利の日になったのである。
ここで勝ったのって何時以来だっけ?あまりに勝てていなくて、もはや何時に勝って以来なのか、そもそもここで何回勝っているのかさえ、繰り返すがあまりの超絶的な鬼門だから、ここで敗け過ぎたのが影響して、例えば森脇の終了間際のコーナー逃れから同点にされて次節に響きリーグ優勝を逃した試合とか、情けない負け試合は沢山記憶にあるんだけど、ここで勝利した事があまりに少な過ぎて、逆に勝った試合がもはや記憶から飛んでいる始末である。何か梅崎がキレキレの時代に6点とか大量ゴールラッシュで珍しく勝った試合とかあったような記憶があるけど。

とはいえ今季はスコルジャ体制下で、過去とは一味も二味も違う(大量には勝てないが)絶対的に負けないチームに変貌したから、ならば最大最悪の鬼門のアウェーでも、例年とは違って勝てるだろう、という希望以上の自信を持って乗り込んでは、その期待と予想通りに、立ち上がりから鳥栖に勢いから圧倒してはチャンスを作ったから、これは今年こそ行ける!と、思っていたら、・・・苦手な鋭いクロスを入れられて、今季ホームと同じく長沼にあっさり決められた・・・。

出鼻を挫かれた。やっぱりここ、鳥栖はレッズ相手にはムキになってガムシャラ前から速さと勢いでガンガン来るもので、それに後手を踏んでバイタルを突かれてピンチになる毎回のパターンは、今季も前半は変わらなかった。

ただし!(強調)例年と違ったのは、それに構わずに、こちらもグイグイ前から行く姿勢を貫いていた事で、そして相手の深い位置に押し込めていたからこそ、最後は伊藤敦の執念を見せた折り返しからのカンテの鋭い同点弾に繋がる。
これを相手に先制点を献上してから僅か4分以内に行えた事で、自分的には「今回は行ける」という強い気持ちが芽生えた。
個人レベルでそう思ったのだから、ピッチの選手は尚更そう確信した筈と、そう信じたいのだが、その証拠に、失点しても相変わらずグイグイ前から来る鳥栖の攻撃に、同点後はバタバタ後手を踏まず、落ち着いて対応しては跳ね返せるようになった。失点までとすぐの同点後では、気持ちの違いが守備対応に如実に出た感じ。

だから守備だけではなく、攻撃の姿勢も前向きになる訳で、ちょっと相手キーパーが前に出ていたところ、したたかに即行リスタートが相手キーパーの背後に空いたゴールマウス目掛けたロングキックだもんな。
それを慣行したのが、何と岩尾先生という、タイプ的には先ずもってこんなしたたかな事なんてやらないだろうという選手がやってしまうのだから、もちろん相手も驚いただろうけど、自分も驚いたよ。あの直後、喜びを通り越して、良い意味で唖然とした。岩尾が、なんちゅー事を、と。
前節の西川や関根もそうだったけど、それだけチームに前へ縦へしたたかでもゴールに繋げる貪欲さが出て来たのかな。そうでなければ消極的な部分が目立った一時期の攻撃から、すぐ後ろに戻すと言われてその原因の一旦もあった岩尾を含めて、ここ最近の変わりようが説明できない。

後半も攻撃部分に於いて、始めから終わりまで、その積極的かつしたたかな姿勢の連続だった訳で、結果的に後半は3点目にまでは到達しなかったものの、幾度も相手の裏を狙えてはバイタル侵入を繰り返し、確実なフィニッシュまでは持って行けていたし、あと一歩、惜しい、際どい部分を連発しつつ、この姿勢が逆に鳥栖の本来ならばハングリーさを全面に押し出していた攻撃力を消しつつ、逆に相手を呑んで常に自分たちのゲームにしていた後半であった。唯一の課題は効果的なチャンスを多く作れていながら、やはり3点目を獲れなかった事だけ。

230701ザ・美酒 本音は鳥栖で久々に勝てた嬉しさで、今回は満足しているのがぶっちゃけた気持ちであるが、久々という意味では、かつては鳥栖遠征で試合後に必ず毎回行っていた駅前から裏路地の焼鳥屋が、コロナ禍で鳥栖にも行けなかった数年、また去年はようやく久々に鳥栖に来られたのに、この焼鳥屋が定休日の日曜開催だったというバットタイミングで、ようやく今回はコロナ禍も過ぎて土曜日開催による、本当に何時以来?というその焼鳥屋でのザ・美酒であった。
数年ぶりだから、もうマスターに忘れられてしまったかな?と思っていたんだけど、そんな自分らを店の扉を開けたとたんに「おや!?」としっかり覚えていてくれて、かつてのように迎え入れてくれたのが嬉しい再会劇であった。
ちなみにかつて出会ったこの店の常連の鳥栖サポグループも我々の顔を覚えていてくれて、マスターとも鳥栖サポグループとも、Wで数年ぶりの再会で、鳥栖の夜が盛り上がったのであった。

230701ザ・美酒、激美味スペアリブ キックオフが19時故に店に入ったのが試合終了後22時近くだったから、メニューが無くなりかけていたが、マスターが特別メニューで豪快なカルビ焼きスペアリブを作ってくれて、感激したと同時に激美味かつ、更に〆のサービスで焼きそばまでごちそうになり、そして鳥栖サポグループと更に盛り上がりと、鳥栖の感動が深まる夜であった。
これだから、鳥栖って、やっぱり良いんだなぁ。コロナ禍で暫く来られなかった数年、ここからは来年も失われた鳥栖を取り戻して行こう。

ちなみに今回の鳥栖遠征、博多まで高速バスだったんだけど、例の大雨の影響で、山口県内で高速が一部分通行止めになり、ブツ切りで下道走行になったおかげで、予定より博多には約3時間遅れの到着。
19時キックオフで焼鳥屋には遅い時間に入店となったが、大雨で到着が遅れた部分を考えたら、結果的に今回はキックオフが19時で良かったのかもしれないなぁ。

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J1リーグ第19節 鳥栖1-2浦和
得点/7分・長沼(鳥)、11分・カンテ(浦)、38分・岩尾(浦)
主審=谷本 涼
観衆:11,224人
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ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第8節 柏1-0浦和 得点/72分・木下(柏) ・・・次の試合/J1リーグ第9節 浦和-ガ大阪(埼玉スタジアム2002=4月20日16:00キックオフ)


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