忍者ブログ
浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8
今季は年末にクラブワールドカップという一大大会が存在した為、天皇杯決勝が12月初旬開催も珍しくなくなった昨今、今年のレッズにとっては日本のクラブチーム最長スケジュールのシーズンを送る事になり、世界のクラブチーム全体を考えても、大陸代表としてほんの一握りの出場権を得られて、サポーターとしても、年の瀬まで応援するチームの戦いを楽しめた1年であった。
例年は余裕を持って早目の総括をする自分も、上記の理由により、今年は本当に年の瀬も年の瀬の年末が押し迫った状態で、少々慌ただしい時期での総括になる。


本来であれば今季は、2月という厳しい時期にACL決勝の開催が決まっていた為、慌ただしいスタートになるかと当初は覚悟していたが、各方面の様々な苦力により、ACL決勝が5月開催に延びたのは幸運であった。
仮に当初の予定通り2月に開催されていたら、新監督体制の下で、全くチームが出来上がっていない、補強も遅れている等々、明らかに著しい不備の状態で戦う羽目になり、この完全不利な状況からしたら、恐らく優勝という歓喜は得られなかったであろう。それはリーグ開幕2戦の連敗劇からでも明らかであり、誰しもが想像していた筈である。
これが5月に延びた事は、レッズにとって大きな幸運であり、そして結果的に、今季のレッズの最初にして最大であり、最後の幸運になった。
何故「最後の幸運」と表現したかの理由は後述するとして、何れにしても、これにより日本のサッカー史上どころか、どのアジアのクラブチームでも成し得ていなかった、ACL3度目となる優勝を達成した。この快挙により、レッズにとって以後も、更なる華々しい道程が待っていると、この時点では多くの関係者、ファン・サポーターは期待していた筈である。

ここで話を昨年に戻す。
2シーズン目のリカルド体制に暗雲が見え隠れするようになった昨年中頃から、クラブは早々に現体制に見切りをつけて、次期ポーランド代表監督とも目されていた同国の名将と、早々に契約を結んでしまう。
この素早い判断と決断は、近年には類を見ないクラブの動き方として、過去のように後手を踏まない為の学習材料が生きた形と評価できる。発足当時は素人人事とまで酷評されて赤子同然だった強化部が、数年間の経験で培って来た経験の成果とも言える。

強化部は同時に、当然ながら選手編成に於いても、ステップアップを図った。大きな戦力でありながら、不満分子と見たユンカーや江坂を躊躇なく放出し、欧州でも世界レベルの選手と次々に接触を図る。
ここまで得た内部留保や税金対策、そして三菱の支援もあり、豊富な補強資金の捻出が可能になっていた時期。これにより強化部は、ワールドクラスの選手を次々にリストアップしては、獲得に向けて積極的に活動を開始する。欧州の第1戦クラブで活躍する様々な選手の名前が上がる中、W杯オランダ代表のデイリー・ブリントはその筆頭株であったし、水面下では様々な大物クラスと接触していた筈である。
ところがここで思惑が外れる。獲得を狙った大物と尽く交渉が外れては、開幕前に成功した外国人補強はマリウス・ホイブラーテン僅か1人。既に攻撃面の重大かつ重要な選手を何人も放出していながら、レベルアップどころか穴埋めする選手の補強すら満足に至らないまま、興梠復帰という形だけを隠れ蓑にして開幕を迎える事になる。

監督人事では先手を打つも、選手人事では放出に対して補強が遅れて後手を踏んだ、つまり前年の過ちの繰り返しである。
それでも大魚狙いの方針を崩さず、またも表面化したギリシャ代表ギアクマキスという大物を、5億とも6億とも言われた資金を盾に追い掛け続け、メディカルチェックまで完了させておきながら、寸での所でアトランタに同選手を攫われる大失態を引き起こす。 既に後戻りが出来ない替えの効かない時期でのこの失敗劇は、以後に取り返しの付かない不備となる。
しかし大物補強に挑戦した事実を評価するか、尽く失敗した事実のみを評価するか、考えは人それぞれであるが、最終的に結果が全てのプロの世界に於いては、成功と失敗の評価の違いは明確である。強化部が身の丈に合わない仕事に拘り続けて、肝心の足元を見ながら地に足を着けた仕事を怠った事実は変わらない。

このようにレッズの現強化部は、大きな二面性を孕んでいる。長く続いた国内レベルの強化人事から脱却し、本気で世界に目を向けて、計画性を掲げて変革を開始してから数年が経過し、そこには成功も失敗も明確に繰り返して来た。
明確だからこそ対する評価も明確であり、成功すれば大きく評価され、失敗すれば大きく非難される。そして大きな影響を及ぼす。これを恐れず安全圏に留まらず、常に成長を続けようとする為には、常に大きなリスクを孕みながらの活動は必要になる。それが例え身の丈に合わない行動だとしても、挑戦しなければ話は始まらない。
そこは重要な部分であるが、もうひとつ重要なのは、挑戦から失敗も、同じ過ちを繰り返さない事である。現強化部は発足当時から様々な失敗を経て成功を収めて来た部分があり、そこは失敗から学び成長して成果に繋げるという形に表れているが、対して毎回の様に同じ部分で失敗を繰り返しているのも事実で、今季は選手人事がそれであった。
では果たしてこの失敗を来季にどう生かすか、その明確な行動が現状の通りである。動きの速さや明確性は、明らかに昨季より成長している。但しこれを何処まで成功に繋げられるかは、これからの経過を見るしかない。

さて自分は冒頭でACL優勝までの道程から「最後の幸運」と書いた。実際のところ、レッズがACL優勝に向けた過程は、勿論そこに力を注ぎ込んだクラブとチームの努力の賜物であったとされるが、余りにACL決勝に注力した結果、そこで多くのものを使い果たし、その後に力を振り絞る肝心の段階に於いて、最後の一押しが出なくなってしまった。
これは補強の不備や、チーム運営の不備は当然ながら影響しているが、そのような直接的な部分以前に、シーズン当初に実に巨大なタイトルを手に入れてしまった達成感と安心感から、精神的に落ち着いてしまい、その後の戦いに於いて、ハングリー精神が出難くなってしまったと思われる。
クラブにとって、そしてチームにとって、精神力の低下は成長を続けて行く上で実に致命的で、精神が強く保てなければ、本当の向上心も生まれない。故に本当の実力も発揮されない。運も実力の内と言うが、これも強ち嘘ではなくて、運というものは努力と実力が伴ってこそ自ら手繰り寄せるものである事を考えると、ACL優勝を成し遂げるまでのクラブとチームの集中力と努力は並々ならぬものがあり、だからこそ様々な幸運にも恵まれて大きな目標を達成できた。
しかしそこで燃えていた大火が鎮んだ途端に、勢いは薄れて、それが様々な部分に悪い影響を及ぼして行く。だからこそ運も逃げて行く。

後一歩で優勝を逃したルヴァン杯も、優勝争いに加わりながら終盤にあと一押しが出ずに最終節を待たずに脱落したリーグ戦も、そして新たなACLでのまさかのグループステージ敗退も、上記が原因であるところが大きいと感じさせるシーズンであった。
ACL決勝まで、あれだけ幸運にも恵まれていた状況から一変、その後は運に見放されたような試合が数多くあった事も考えると、ACL優勝以後から薄れて行った向上心が低下したクラブとチームに、もはや幸運の女神は微笑んでくれなかったのだ。冒頭で自分が「最後の幸運」と表現した所以がそれである。

そして失速の原因を追及するに、避けては通れない部分として、監督であるスコルジャの、早々の退任決定がある。
スコルジャが何時時点で自らの退任を決意したか、家族の問題とされる理由も、スポーツ界でカモフラージュに使用される常套句故、本当の退任理由は現在のところ藪の中であるが、何れにしてもスコルジャ退任の噂が流れた初秋頃から、明らかにチーム全体のモチベーションが低下して行った。開幕直後は監督への賛辞を惜しまなかった選手達も、秋口頃から口を噤ぐようになった。堂々と監督の指示を無視する選手さえ現れた。
この理由は明白であり、表にも出ない内から監督退任の噂は、チーム内には既に流れていたであろう事を考えると、就任1年にも満たない監督では求心力も完璧ではない、未だ未だ手探りの部分もある中で、来季は存在しない人物に対してのアピール度や評価そのものは低下して当然であり、モチベーションに確実に影響を及ぼした筈である。
クラブが何処まで本気でスコルジャを慰留したか、若しくは箝口令を敷く事は出来なかったのか、クラブの姿勢にも大きな疑問が残るが、スコルジャが退任を匂わせた頃から信憑性がある補強の話も激減したし、夏の補強も即日性があるものとは言えないレベルに留まっていた事を考えると、クラブとしては内面ではスコルジャに見切りを付けて、来季を見据えて早々に次期監督人事に動いていたと思われる。その証拠にスコルジャ自体の戦術の引き出しの手詰まり感から見て、本来クラブの設定したコンセプトと相反するものになっていたし、ヘグモの件は、スコルジャ退任報道と殆ど間を置かずに報道されている。

それでもスコルジャの存在は、初期のチームには強烈な存在として君臨した事実は疑い様はなく、就任から短期間でACL優勝を成し遂げたチーム運営の力は、素直に高く評価されるべきである。
自分はその達成事項が如何に前体制からの引き継ぎ、継続性が存在していたとしても、物事を成し遂げた時点での体制こそが、一番の事実であり真実として評価されるべきと考える。
だからこそ、その後のスコルジャとクラブの関係性に不可解な部分を見てしまったし、しこりが残ったのは残念である。

既に退任が決定している体制下で、疲労に鞭を打ってクラブワールドカップを戦った選手達の、精神的かつ肉体的な負担は計り知れないが、体制初期に大きなタイトルを獲得し、総計60試合という近年稀なる試合数を戦って来た体制が、僅か1年限りで終わる虚しさがある。

レッズの現強化部は二面性があると書いたが、果たしてこれを一面性に近付ければ良いのかと言えば、決してそうではない。過去の悪しき考えを捨て去ろうとしながらも、抽象的な表現ばかりで具体性に乏しく、形だけでもコンセプトを決めてスタートしたかつての素人人事は、今や自らの足で動けるまでに成長したのは事実で、そこには失敗と成功、悪い部分と良い部分があり、時に矛盾も発生させながら、その評価も人により大きく別れて来た。二面性が明確故である。
現強化部は偏った過去とその環境を善とせず、常に各方面にアンテナを張り巡らしながら、その動きを止めていない。寧ろ年を増す毎に活発化させている。その現状が、今季に早々の見切りをつけ、来季に向けた明確かつ素早い動きであったと評価したい。

Jリーグ史上またも前代未聞の問題を引き起こした制裁により、来季は天皇杯出場権剥奪という、大変厳しい制裁下でのクラブチーム運営を迫られるが、この事件も変革のひとつと受け入れて、フロントと一部サポーターの悪しき関係にも、今度こそ楔を打ち込む機会になればと思う。
フロントと強化部は飽くなき探求心を保ちながら、失敗を恐れず失敗から学び、明確に迅速に動き、一時の評価に左右されずに、引き続き変革を推し進めてほしい。そこに良い未来が待っていると信じて。


さて例年はシーズン総括と書き納め記事を別々に書けていた当ブログも、冒頭で既述した通り、今年はクラブワールドカップ出場でスケジュールが年の瀬まで続いた事より、すっかり年末となった今、今年の当ブログは、このシーズン総括にて書き納めとしたいと思います。
本来ならば安定した穏便なシーズンの終了を迎えたかったものの今年も叶わず、しかし来季は制裁下での新たな指導体制により、再び不安と楽しみが半々のスタートとなりますが、それを通しながら数年に渡り変革を進めて来たクラブの、3度目の正直に期待しつつ、今年を締めたいと思います。
周知の通り、既にストーブリーグが始まっているので、もはや過去は過去、ここからは来季に熱い眼を向けて、英気を養って行きましょう。

今シーズンもお疲れ様でした。そして当ブログにお付き合いいただき、今年も1年ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。

皆様、良い年をお迎えください。
それでは。
PR
2023年  FIFAクラブワールドカップ3位決定戦
浦和レッズ[アジア代表]2―4アル・アハリ[アフリカ代表]
〜プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム

231222モロヘイヤスープ 対戦相手料理も今季はこれで最後。そのラストを飾るのは・・・モロヘイヤスープだ。
エジプト料理なんざ知らんけど、モロヘイヤスープだけはクレオパトラが好んだと言われる有名な汁物だから、唯一知っていたこれで勝負を賭ける。
近所のベルクでモロヘイヤ(沖縄産だけど)を買って来たのは良いが、とはいうものの作り方なんざ知らんから、テキトーにモロヘイヤと玉葱を微塵切りにして炒めて、次に水入れて煮る。ここから何をどう味付けして良いかチンプンカンプンだから、先ずニンニクは定番として、牛鶏のコンソメに、某北アフリカの有名調味料と、あと家に有る自分のスパイスコレクションの中からアフリカやアラブっぽいのを数種類ドバンドバンぶち込み、更にヨーグルトを混ぜて、最後に塩と粗挽き黒胡椒で味と風味を整える。えーい唐辛子も入れてしまえ!
出来上がったのが上記の画像通りなんだが、・・・何だ、このグロテスクな・・・色々と滅茶苦茶に材料が入っているせいか、見た目からして実に怪しさ満点であり、見た目どころか匂いもヤバい。あのアラブ系レストランの前を通った時に漂って来る、プン!と強烈に鼻を突く怪しい香辛料の匂いそのもの。こりゃまさにイスラム!まさにアフリカ!って感じである。

ちなみに何故ヨーグルトを加えたのかというと、以前ワールドカップ時にヨーグルトとニンニクの組み合わせのイランの汁物料理を作った際に、それ自体は明らかに日本人には合わない味だったものの、副産物として偶然に出来たニンニクチーズがなかなかナイスだったから。
今回もニンニクとヨーグルトを使っているから、何か副産物が出来ないかな?と期待したが・・・その他の材料のせいなのか化学反応は発生せず、スープはスープに終わった。

さて実際に味わってみると・・・、
M田Y作再び何故か再び天国のM田Y作が登場だが、ニンニクとスパイスの味で訳がわからなくなって、良く言えば癖になりそうな味だが、だからこそある意味で危険な感じがするし、だいたいもはやモロヘイヤなんて関係なくなっているような気がして、毎日こんなの飲んでいたら、身体が丸ごと香辛料になりそう。こんな危険な味のスープを好んでいたなんて、クレオパトラって実はバ◯なんじゃないのか?クレオパトラって考えたら恋愛遍歴からして男を見る目が無いから、そのせいでローマに王朝は滅ぼされ、自害の仕方も毒蛇使用とか、現代からしたらちょっと危ない女に見えるしな。と、・・・あっちの人が聞いたら、殺されそうだ。
ちなみに世界三大美女はクレオパトラ、ヘレネー、楊貴妃だが、自分の三大美女は、南野陽子、南野陽子、南野陽子である。他意は認めない。以上。

アル・アハリってエジプト、というかアフリカの強豪ってのは理解しとるが、選手構成がエジプト人中心だし(エジプトのクラブチームなんだから当たり前だろ)と、外国人もアフリカ人ばかりだから、とにかくその中身が全くわからん。誰かが「サラーの居ないエジプト代表」って表現していたから、ナルホドと、半分知ったかで納得する事にする。
ちなみにここ、鹿島初の欧州人監督となり、すぐ解任されたレネ・ヴァイラーが鹿島来る前に監督やってたクラブってのは知っていたけれど、んな事より(当然だけど)遥か昔にドン・レヴィーもここの監督をやっていたのを、今回初めて知った。極東に住む日本人にとって、アフリカのクラブって取り分け馴染みが無い分、調べると、色々とへ〜へ〜へ〜が出て来るのが面白い。

こうして試合前は妙に余裕ぶっこいていたし、そもそもアフリカ勢は、過去レッズが出たクラブワールドカップで対2戦連勝中だから、今回で3連勝目だ!と意気込んでいた。
その自信タップリ通りに、今回試合開始からすぐレッズのパスが面白いように回ってはスムーズに縦に攻めているし、この開始3分で決定機を2度も作っていたから、なーんだ相手はたいした事ないじゃん、って思ってしまっていた。

・・・おかしいな、この開始からの勢いは何処へやら?相手の矢のようなシュートはクリア仕切れないし、ショルツのパスを受けた伊藤敦は相手の寄せから簡単にロストするし。
おいおい、モロヘイヤパワーは何処へ行ったんだ?クレオパトラを露骨に馬鹿にするような事を書いたせいで、女王様の逆鱗に触れてしまったのか?前半から、こんな筈ではなかったのに。

相手もやっているサッカーはアフリカらしいというか、やや緻密さにやや欠けていて、付け入る隙はじゅうぶん有った筈なんだけど、中盤までのパス回しはしっかりしているし、スイッチが入ると、ひとつひとつのプレーにバネのような強度があるから、どうしてもそこで圧し切られる。

ロングボールが繋がって、落としたボールをカンテがダイレクトで左足アウトにかけた技ありシュートで前半の内に1点を返したし、後半PKで追い付いたのも、リンセンへのロングから相手のハンドを誘ったからこそ。
強度対決では敵わない分、下手に肉弾戦に持ち込まず、こうしたロングパスからの隙や相手のミスを狙った形は奏功した訳だ。ここまでは良かったんだけどな・・・。

勝ち越された3失点目は、小泉に当たってコースが変わったものだが、不運と言えるかと思うと実はそうではなくて、シティ戦でもそうだったけど、どうも余裕が無い展開だと、守備も必然的に後手に回るから、どうしても一杯々々の状態で味方の位置やゴールマウスを確認する余裕も無くなり、こうして不用意な形からオウンゴールや、コースが変わってしまうとかの被弾が発生してしまう。
ただ言い訳にはなってしまうが、この失点シーンの前の、一旦は酒井がクリアする事になる相手のパスが出た時点で、相手の1人がオフサイドラインからやや身体がはみ出しているぞ。これどうなんだ?オフサイドテクノロジーも反応しなかったけど。おかしくないか?わからんけど。

でも結局は力で圧し切られたと言ってしまえばそれまでなんだが、コーナーキックからショルツの実に惜しいのもあったし、後半ロスタイムは9分もあったし、そこで追い付いて延長から逆転とか、PK勝ちとかの夢を見ていたのに、そこで最後にとんでもねーフリーキック喰らうんだから、ガクッと来てしまった。明本もそこで倒すかなぁと思ったけど、ギリギリでもエリア外で倒さないと、多分どっちみちやられていただろうし。その前から時間が無い中で1点を追う形で前掛かりになっていたから、最後のダメ押し失点は仕方がなかったと考えるしかないか・・・。

失点数を考えると、最初のレオン戦が無失点だったから少し勘違いしていたが、その後の僅か2試合で計7失点。いくら国内では頭1つ2つ抜きん出た守備力を持ち合わせているレッズも、やはり世界の粒揃いの強豪を相手のすると、研究や分析も深く及ばない分もあるし集中過密日程で疲労もあるが、しかし国内だけでは味わえない世界の攻撃力に曝される分、それだけ集中力も削がれるし、破壊力が違うのであった。

16年大会以来となる3位に及ばず、アフリカ勢にも3連勝ならずで、3度目となるレッズのクラブワールドカップは、今回は4位に終わった。結果が結果だけに、不完全燃焼な感はあるが・・・。
スコルジャは、正直に言わせてもらえば、レッズで退任を匂わせてから、選手の扱いと攻撃面で明らかに手詰まり感も出ていたが、しかし今後も長く続くであろう指導者キャリアに華を添える意味でも、シティには勝てなかったが、レッズを去る前にこの大舞台で、何とか3位には輝いてほしかった。最低限初戦の1勝を得られたのは救いだけど。
また今季最後の公式戦で、これにて現役を引退するカンテの、素晴らしいシュートとゴールが記録として残ったのが、また救いである。

さて、これにて今季のレッズの戦いは終了。
日本は多くのクラブチームが早目にシーズンが終了した中で、クラブワールドカップのおかげで、内容と結果はどうあれ、年の瀬まで愛すべきクラブチームを応援できた喜びと幸せに感謝しつつ、レッズの2023年シーズンもこれにて終幕である。レッズの世界の頂点を目指す戦いの夢も、25年に持ち越しだ。先ずは皆様、今シーズンもお疲れ様でした。
レッズのストーブリーグもここから公式発表待ちが続くが、良い発表の連続になる事を期待しつつ、自分もここからすぐ今季のシーズンを総括しなければならない。かなり慌ただしいが、来週中頃までにはそれを仕上げて、大晦日を迎えたいところである。

2023クラブワールドカップロゴ ーーーーーー
FIFAクラブワールドカップ3位決定戦 浦和2-4アル・アハリ
得点/19分・Yイブラヒム(ア)、25分・Pタウ(ア)、43分・カンテ(浦)、54分・ショルツPK(浦)、60分・オウンゴール(ア)、90+8分・Aマールル(ア)
主審=トリ・ペンソ
観衆:10,290人
2023年  FIFAクラブワールドカップ準決勝
浦和レッズ[アジア代表]0―3マンチェスター・シティFC[ヨーロッパ代表]
〜キング・アブドゥッラー・スポーツシティ・スタジアム

231219フィッシュ&チップス イギリスの喰い物と言えば、ローストビーフは高いし、スコッチエッグなんざ作るの面倒臭いし、ウナギゼリーもウナギが高いしそもそも作るの無理だし、チキンティッカマサラじゃ半分インドになっちまうし、サンドウィッチやパイやスコーンでは酒のアテにならんし、そうなると、どうしてもフィッシュ&チップスになっちまう。
これワールドカップの時もやったから、今回は避けたかったんだけど、結局気軽に安くやれるとなると、やっぱりフィッシュ&チップスになっちまうのである。
しっかし自分の盛り付けの仕方と撮影の仕方がいい加減なせいか、本当に美味そうに見えないな。寧ろ我ながら実に不味く見える。これじゃ単なる白身魚のフライとフライドポテトとタルタルソースを単に皿に乗せただけじゃないか。・・・まあ実際そういう料理なんだけど。実際全く美味くねーし。
知り合いが旅行でイギリスに行った時、本場のフィッシュ&チップス喰ったら、僅か1分で喰う気失せたとか言ってるし(どんな店に入ったんだよ)。
イギリスの国民食が、こんな味気の無くて明らかに身体に良くない料理なんだから、本当に泣けてくるぜ!自分はイギリスに産まれないで、本当に良かったと思うよ。ハ〜ッハッハッハ〜!!
と、こうして先ずは試合前に、イギリスを思いっきりディスってやるのであった。

なんて事をやっている場合ではなかった。
でもおかしいな、シティはプレミアでリーグ戦を戦ってから中2日でのサウジ入り。そのリーグでクリスタルパレスに終了間際で追い付かれた精神的ショックを抱えつつ、しかも気温も気候も違うサウジに、繰り返すが中2日の強行日程。
これ日程だけならレッズが札幌からハノイに移る酷い日程にそっくりだが、しかしシティは戦力の厚みからして、これ位がレッズにとって良いハンデ。どうせシティは強行日程に決勝も見据えて、メンバーを落として来るだろうし。こりゃあチャーンス!

・・・なんて思っていて蓋を開けたら、シティのスタメン、それなりにベストに近いじゃないか。こ、これは、話が違うぜ・・・!
いやまあ、それだけこちらをリスペクトしてくれたのか、そもそも戦う方としても、本気のメンバーと対戦してこそ、試合の価値が有るってなもんだけど。それにしたって、いきなりマジかよって話ではあった。

デカいから空中戦ほぼ無理だし、ガタイあるから身体当てられるとすぐふっ飛ばされるし、出足が速いしすぐ長い足が伸びて来るから一瞬で追い付かれるし、本家元祖のグアルディオラのサッカーだからボールは全く奪えないで支配されまくるし・・・。
序盤からいきなり次元が違い過ぎて、そりゃアンタ端からわかっていた事なんだけど、それでも現実を見せ付けられるにあたり、またも使えんFIFA+以上に、自分の頭の中がクルクル状態になった。

ただこれも想定内ではあったから、すぐ気を取り直して、いくら相手に鬼のようにポゼッションされようが、ボールなんざ殆ど触れられないレベルの防戦一方になっていても、逆にそれでもゴール前で執拗に守る守るで、それこそカテナチオのように蓋をしては、耐えて跳ね返している奮闘ぶりを見て、ある意味で計算通りじゃね?とも思ってみたり・・・。
オウンゴールするまでは本当に計算通りだったのかもしれないが、不味いボールの失い方してアッサリ岩尾が剥がされて、マリウスを狙ったような鋭いクロスで綺麗に自爆させられてしまった。
まあしかし、前半1失点は意外で、やられるのならばもっと失点していても不思議ではなかったから、前半の失点は最小限かつ上出来だったのかもしれない。
グーリッシュとマッチアップしとるのが関根って構図も、何か違うんじゃないか?と感じてしまう程に変というか凄かったが、最初は関根のところを執拗に狙って来ていたのに、その右は何とかかんとかギリギリのところで守れていたのに、最初の失点は左からってのが皮肉だったな。
ってか2失点目で中央をパスで突かれて抜けられた時も、最後にコヴァチッチを追い掛けていたのが関根という、これでは関根の役割は一体何だったんだ?という位に、もはや守るのに精一杯であったのだから仕方がない。
途中から投入された荻原が、意外にもベルナルドシウバだか誰だかを、逆にふっ飛ばしていたのには笑ってしまったが。荻原は今年のACL決勝でカリージョにふっ飛ばされていたから、相手は違えど、強敵相手に逆襲気味にガツガツ行っていたのかもしれない。

西川の冷静なハイボール処理や必死のセーブ連発もあったが、3失点とはいえ、とにかく良く守ったとは思う。ピンボールみたいなボール大暴れの3失点目も、最後はマリウスに当たってボールの行方が変わった不運なものだったし(そこを決めて来るのが相手の強さだけれど)。

エデルソンを引き出して一瞬ゴールマウスがら空きとか、中島の抜け出しも一歩パスが合わず届かずと、2度のビッグチャンスはあったんだけど、これを決めていれば、というのを通してくれないのが、明らかな相手との差であった。
ショルツの持ち上がりからチャンスになりかけたシーンは、さすがショルツのプレーはマンC相手にも通用する、と誇らしい気持ちになった。実際多くの選手がマンC相手に力の差が明確だった中で、フィールドプレーヤーではショルツと、あと中島が少し世界で戦って来た片鱗を見せていた感じ。

3失点は仕方がないし、敗戦は仕方がない。ただ一矢を報いたかったというか、どんな形でも良いから、せめて1点は奪って、アジア代表の意地を見せたかったな。そこは大きな悔いが残る。

こうしてレッズがクラブワールドカップでヨーロッパ代表と公式戦を交えるのは、07年ACミラン戦から2度目。つまり実に16年ぶりであった。
本来ならば2017年にこのクラブワールドカップで初戦で勝利すれば、レアル・マドリードとの対戦が実現する筈だったのが、まさかの初戦敗北により5位決定戦に回された屈辱。クラブワールドカップは初戦に勝つか敗けるかで、如何に天国と地獄を味わうかを経験したレッズは、今大会で初戦に勝利して前参加大会での屈辱を払拭しつつ、ついにヨーロッパ王者との「再戦」まで登り詰めた。あれからここまで、本当に長い道程であった。

しかし、その今回も、準決勝の壁を崩せずに終わった。敗戦そのものは、無念とは言わないが、見事なやられっぷりから逆に清々しさも感じた、なんて格好つける余裕も無く、やはりこの敗戦は素直に悔しく、世界との力の差はそのままであった。
もちろん参加する事に意義があると言えるし、日本のクラブチームで実力で3回もクラブワールドカップに出場しているのは、他でもないレッズだけであり、そこで今回はしっかり北中米カリブ王者を破って、シティとの対戦の切符を掴んだのであったから、そこは間違いなく誇りに思って良い筈である。

ただこの大会、現在のレギュレーションで参加するのは今回が最後であり、次にレッズの参加が決定している25年大会から、参加チームが増えてレギュレーションがガラリと変わるから、可能性を考えたら、決勝へ行けるチャンスは今回であったと言える。3回参加したこのレギュレーションでのクラブワールドカップで、一度も準決勝の壁を破れなかった事実は、やはり無念である。

シティでディレクターを務めるチキの眼に、現在のレッズの姿は、果たしてどう映ったであろう?実力の差は明白であったとしても、かつて自分が現役最後に所属したチームを、今回の戦いで、世界を相手に良くやったと、誉めてくれるかな?そうであったら嬉しいな。

でもレッズの戦いは、まだ終わりではない。今シーズン残された最後の試合。スコルジャと、シャルクと、何人かのスタッフや選手にとっても、レッズで残された最後の公式戦。カンテにとっては現役最後となる試合。
色々な思いを胸に、必ずや3位を掴んで、今季の有終の美を飾ろう。

2023クラブワールドカップロゴ ーーーーーー
FIFAクラブワールドカップ準決勝 浦和0-3マンC
得点/45+1分・オウンゴール(マ)、52分・コヴァチッチ(マ)、59分・Bシウバ(マ)
主審=モハンメド・アルホイシ
観衆:40,127人
2023年  FIFAクラブワールドカップ準々決勝
クラブ・レオン[北中米カリブ代表]0―1浦和レッズ[アジア代表]
〜プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム

レオン戦用コロナビール 試合前、先ずはコロナビールで験を担ぐ!
本当は瓶のコロナビールを買う筈が、ケチって缶にしちまったのが、果たしてどう響くか、とも思われたが・・・。

まさかのACLグループステージ敗退劇から、これで一度は下がったモチベーションも、クラブワールドカップという怪物大会では、ここぞのアジアの変態化を願っての新たなモチベーション。そこに賭けた初戦。初戦が準々決勝ってのもアレだけど。

つーか、対戦相手のクラブ・レオンなんて、いくら北中米カリブ地域では強豪なのかもしれんが、このクラブは今回レッズがクラブワールドカップで初対戦する相手だから、ぶっちゃけ初めて知った位だし、そもそもメキシコのクラブって、名前だけは知っている数チームはあれど、中身は個人的には全く馴染みが無く、メキシコリーグの幾つかのクラブは、大学がベースになっているのが特徴とは聞いた事がある位で、本当に尺度がよくわからん。だからクラブ・レオンがいくら北中米カリブ王者と言われても、全くピンと来ないのさ。
一応某コラムで、堅守速攻型であり、ポゼッションには拘らないみたいな事が書いてあったから、その乏しい予備知識だけでのスタートであった。

そんな得体の知れない訳のわからん相手だから、果たして何が飛田給、間違えた、何が飛び出すかわからんから、初っ端からどうかな〜と警戒気味に見ていたら、確かに序盤から攻撃は余り手数を掛けずの、明らかなカウンター狙いで、いきなりわかり易いサッカーをするんだな、と思った。つまり一言で言えば、やっているサッカーが単純。
ところがレッズはレッズで、いつも通り前にそれ程リスクを掛けないサッカーをしているものだから、これでカウンターが填め難くなり、相手はすぐに痺れを切らしたのか、はたまた調子に乗って来たのか、前半も途中から、カウンター狙いどころかボールを保持し始めるし、でも恐らくそういうサッカーに慣れてないのだろうか、そこから先の攻撃手順がチグハグで雑に雑であった。

面白い事に、それでもレッズが派手に動かないものだから、レオンの方、途中から明らかに更に動きがぎこちなくなり、つまりプチパニックに陥っていなかったか?(笑)
そこを小泉がすんげー裏へのレーザーパスで、これをキーパーと1対1で決めておけば、と思う前半のビッグチャンスだったが、あれ失敗するかー?と思いつつ、映像画面が荒くて最初は誰が飛び出したのかよく見えなかったが、リプレイ映像でそれが大久保とわかり、ある意味で納得した。
チャンスが少ないのはいつも通りなんだけど、この大久保と、あと伊藤敦がゴール前でシュートを左足アウトにかけてしまい、見事に上に吹かしてしまったシーン。チャンスというチャンスは、この2つだけだったな。

前半の内容からすると、互角ながらも決定的チャンスを作っていたのはレッズだったから、後半勝負のいつものパターンがここでも通用すれば、という事だったのだが、このパターンが日本国内では通用しなくなっていたのに、いざクラブワールドカップという大舞台で、まさかそれが如何なく発揮されてしまうとは。
皮肉にも、レオンがラフに来てはうちの選手を削ったりして痛めて交代の、それで後半から次々に投入された選手が、膠着していた試合の見事なスイッチ役に。
レオンはそこまで細かくレッズの控え選手まで分析していなかったのだろうか、こちらの交代策に徐々に後手を踏むようになり、ますますファールでしか止められなくなり、そんでもってシャルクという伏兵が潜んでいるなんて、思ってもみなかったのかな。それか出場機会も少なく、この大会を最後に退団が決まっているなんて情報で、主力と見ていなかっただろうから、甘く見ていたのかもしれないが、だからシャルクが「たま〜に」大仕事をする選手なんて、露程にも思っていなかったのかもしれない。しかしシャルクは、実はそういう選手だったのである。いつもの隠れキャラの力が、クラブワールドカップという大舞台でも発揮されてしまった。たまに大仕事をする選手は、確変するとこうなる。レオンは絶対にそれを知らなかった、筈。

後は深追いせずに守るだけ、というのもいつものパターンだったのだが、まさか酒井が投入されてしまうとは驚いた。
いやそもそも登録メンバーにも、更に今回いきなり控えに入っていた時点で、ついこの前に手術した足どうなってんの?今季絶望じゃなかったのか?いやまあ情報戦でベンチに入れているだけで、出場させる気は無いだろう、なんて思っていたら、出ちまった(笑)
この酒井の身体って、どうなってんだ?いくら明本が痛めたり疲労困憊だったからとはいえ、アンタ繰り返すけど半月板を手術したばかりでしょ。何でプレー出来んの?化け物かよ。まあ我々が驚いているのだから、当然ながらレオンにも酒井の情報は入っていた筈で、ヒロキ・サカイ=モト、マルセイユレギュラー=オペ=イナイ=チャンス、と思っていた選手が、何故か後から出て来るんだから、そりゃビックリしちゃうよな。

こんなんだからファール連発しては、イエロー2枚目退場まで引き起こしてくれて自爆してくれたレオン側である。まあ元々プレーが荒くて粗い中南米のクラブチームらしい部分は、そのままこういうところに表れる訳で、そこは相手のサッカーに全く付き合わず、日本のチーム特有の繊細なサッカーで凌いだレッズの、大人のサッカーの勝利である。

よーし、これで「初戦」に勝利した。先ずは前回のクラブワールドカップで、あれだけ話題にされたレアル・マドリードとの対戦どころか、いきなり初戦で敗けて5位決定戦に回された屈辱とトラウマを、この勝利でようやく拭い去る事が出来た。
戦力差が明確な対ヨーロッパ代表と対南米代表はともかく、それ以外の大陸代表や開催国枠を相手にする場合、その得体の知れない同士、お互いが大陸代表として、プライドをかけて、初戦から敗けられない、敗けてはいけないのである。

これにより、まだまだレッズの今シーズンは終わらない。いや寧ろ本当の戦いこそ、これから。
そして次の対戦相手は、いよいよマンチェスター・シティ。ヨーロッパ王者と公式戦で戦える夢が、ついに再来した。即ちACミランと戦って以来の、夢の再来である。夢の相手との対戦の切符を、ついにまた掴んだ。この喜びは、これぞレッズが、自らの手で、あれからも一歩一歩着実に積み上げて来たからこそ。
とはいえ、いくらマンCが相手とて、気負いする必要は全く無い。遠慮する必要も無い。だいたいだなぁ、マンCなんてものは、今でこそ偉そうにヨーロッパと世界の強豪クラブ面しているが、少し前の時代まではマンUの影に隠れて、マンC自体は3部リーグに平気で落ちるようなチームだったんだぞ!埼玉で言えば、つまりマンUがレッズで、マンCが大宮、なんて揶揄され例えられていた時代もあったのだから。そんな相手に怖がる必要は無い!しかも自分、グアルディオラの個人を表向き組織というカーテンで見せるサッカーって、まどろっこしくて、あんまり好きではないの。あとね、は?ハーランド復帰?関係ないね(柴田恭兵風に)。ふっ、ノルウェー対決喧嘩上等、うちのマリウスが奴をぶっ潰す!
レッズは、積み上げて来た歴史の成果を、次に存分に発揮する時だ。悔いの無い戦いを、そして夢を夢のママで終わらせない戦いを。即ち今こそ、アジアの変態の底力を発揮せよ!やっちまえ!!

2023クラブワールドカップ ロゴ ーーーーーー
FIFAクラブワールドカップ準々決勝 レオン0-1浦和
得点/78分・シャルク(浦)
主審=ジャン・ジャック・エンダラ
観衆:2,525人
白黒ヘグモ
ヘグモ









白黒山崎努
山崎努











白黒ヘグモ
ヘグモ











白黒山崎努
山崎努











白黒山崎努
ヘグモ











白黒ヘグモ
山崎努

あれ?

白黒山崎努 白黒ヘグモ 白黒山崎努 白黒ヘグモ 白黒ヘグモ 白黒山崎努白黒山崎努白黒ヘグモ白黒ヘグモ白黒安田顕白黒山崎努白黒ヘグモ

あれれ??

あれれれれ???

い、いかん、どっちがヘグモで、どっちが山崎努か、わからなくなってきた。

・・・んな訳ねーだろ!

・・・何の話をしとるんだ?って(このブログが)異常事態だが、このタイミングでヘグモの就任を正式発表か。

◆ペア マティアス ヘグモ監督就任のお知らせ(レッズオフィシャル)

まだシーズンが終了していないのに、来季の新監督就任を正式発表してしまって良いのか?と思ったが、考えたらスコルジャの就任発表なんて去年の11月10日だったから、それと比べたら遅いくらいか?
近年はまだ仕事が残っている現監督の存在なんぞお構い無しに、次期監督の就任を平気で正式発表してしまうようになったな。悪く言えば失礼な話だが、良く言えば仕事が早いと言えるし、まあどっちが良いのかはわからんが、前者の考えは完全に日本人が考える義理人情や浪花節的なものだから、シビアな海外の文化を考えたら、去り行く人の存在にいちいち気を使っていても仕方がないという事か。ある意味でこういう部分は、世界を見据えたプロの世界として悪くはないが・・・。

ヘグモの経歴は周知の通りであり、還暦を越えているのが少し心配だが、それだけの経験値と実績を踏まえた選択とすると間違ってはいないが、情熱のリカルドで失敗し、シビア派のスコルジャに逃げられ、でも過去の2人は指導者としては、まだまだこれから脂の乗る年齢であった。対してヘグモは、完全に熟成し完成された指揮官である。
もうこうなったら、過去の2人よりもっと貫禄のあるヨーロッパ人を呼べ!として、ユンカー以来すっかり仲良しになった北欧担当のエージェントと相談し、そうしたらヘグモになった、なんて事かどうかは知らんが、何はどうあれ、現強化部体制では、もう3人目の外国人監督の招聘である。
もはやすっかり過去の話になった3年計画とか言い出してから、組長を含めて一体何人の監督をコロコロ入れ替えているんだよ?って話だが、スペイン人からポーランド人になり、今度はノルウェー人と、西から東に今度は北へ、昔のじゃらんのCMじゃねーぞ!ってくらいに、何だかどんどん訳のわからん方向に舵をきってるようにも思えるが、何れにしてもこれが深みに填まってないで、良い方向に行っていると、無理にでも信じるしかないな。

とにかくこのヘグモって人、スウェーデンリーグやノルウェーリーグでの高い実績と、元ノルウェー代表監督というそれなりの肩書きがあるとはいえ、北欧サッカーに疎い自分は細かい部分はよくわからん。また高い実績とはいえ、いくらヨーロッパでも、5大リーグで指揮した経験が無いのがスコルジャ同様に引っ掛かるし、年齢からして現代サッカーへの戦術の適応力がどの程度のものなのかも、細かい中身がわからない。元A代表監督歴任者は、レッズでは日本人監督を除けばオフト以来だが、オフトは元日本代表監督であり、ヨーロッパでA代表を歴任した人物がレッズの監督に就くのは史上初。
またリカルドもスコルジャも、招聘理由としてツッチーは、攻撃的な部分や縦への速いサッカーをやる為の監督と強調していたが、蓋を開けてみたら、両者とも攻撃的なサッカーには程遠い、縦へのサッカーには程遠い状態。リカルドは最初は攻撃部分を眼に見えて活性化させたように見えたが、徐々に迫力を失っては2年目からは余計にポゼッションに拘り出し、そこが災いしてチーム自体が膠着して終了。スコルジャに至っては当初のツッチーや報道はハイライン、ハイプレスをやたら強調しながら、実際はそれとは真反対の、リスクを伴わない守備重視のサッカーになっていた。
今回もツッチーは、継続性やら攻撃的やら言っているが、ハッキリ言ってもうそんな表向きの標語はどうでも良いから、とにかく結果を出せる監督であるかだけを見るしかない。

ただスコルジャの時と違うのは、報道通りならば、ヘグモが指揮したヘッケンから現役スウェーデン代表サムエル・グスタフソンも引き抜くとか、ヘグモのサッカーを知る選手を呼ぶ準備があるから、そこが少しこれまでと違うところか。
某監督の時みたいに、前所属チームから異常な人数の申し子を連れて来るのだけは単なる前チームのコピーになるから反対だが、懐刀的な選手を1人は連れて来るのは悪い事ではない。スコルジャにはこのサポートが無かったから、今回はグスタフソンが本当ならば、そこが先ずスコルジャとヘグモの最初の違いであろう。

とにかくツッチー体制で、外国人監督は3人目。つまり3度目の正直である。・・・2度ある事は3度あるって真反対の言葉もあるが、それも懸念させるだけの監督交代を同強化部体制下でコロコロ繰り返しているのだから、もうそろそろ地盤を固めるに相応しい監督を招聘してくれないと、責任問題もいい加減にしろって話になる。
この山崎努が、間違えた、このヘグモが、ツッチーの3度目の正直になる事を願うよ。
2023年  AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第6節
ハノイFC2―1浦和レッズ
〜ミーディンナショナルスタジアム

北の大地から帰って来た途端に、悪夢が待ち受けていた・・・。

ホーム武漢戦から中3日で北の大地へ移ってリーグ最終戦を戦ったと思ったら、中1日でJリーグアウォーズが開催されて、ここにACLの関係でレッズ陣は欠席ながら、西川、ショルツ、マリウス、伊藤敦と、リーグ4位なのに4人もベストイレブンに選出されて嬉しいと思ったら、翌日の今日にはベトナムはハノイで試合をしなきゃならんのだから、つまり何が言いたいのかというと・・・もう少しこの慌ただしい滅茶苦茶な日程をどうにかしろよ!と、文句を言っても今さら始まらないから言わないけれど(言ってる)、自分はハノイには行っていないから偉そうな事は言えないが、中2日で札幌からハノイに転戦しなきゃならんクラブチームと選手とサポーターの身を、平気でこういう酷い日程を組むJリーグ及びAFCは、果たして本心ではどう思っているのだろう?・・・まあ端から何にも考えていないか。考えていたら、もうちょっとマトモな日程を組むもんな。
しっかし選手も、氷点下寸前だった北海道から僅か中2日で、一転して南国ベトナムなんて、気温の急激な変化による身体の体温調整機能がおかしくなりそうだな。

なんて思っていたら、体温調整機能どころか、チームそのものがおかしい内容になった。
そりゃいくら東南アジアでは何が起こるかわからないとはいえ、まさか格下の相手を舐めていたのか、はたまたやる気あんのか?って位に立ち上がりから覇気が無い姿勢と、おまけにいきなりショルツがPKを失敗するし、そのショルツは、小泉を筆頭に2列目のパフォーマンスがあまりに酷いものだから、前半途中から早くも攻撃参加しちゃうし。

でもいつものパターンからすると後半は別チームになるが、端から環境がおかしかったせいか、別チームどころか、おかしくなったチームが更に訳のわからん事に・・・。
途中ようやく同点に追い付いたから、普通ならば逆転パターンなんだけど、そこで何で相手に不用意にPKを与えちゃうかなぁ。PKって発生率からして運の良し悪しは確かにあるにはあるんだけど、何かこうチーム状態が良くないというか後ろ向きな時だと、こうやって追い討ちをかけられるようにPKまで喰らう羽目になる。しかもうちは前半にまさかのPKを失敗したような時には、尚更・・・。
あと相手キーパーも今回は当たっていたというか、そこがうちにとっては不運だったけれど、PK同様に、こういう時に限って相手に何人かいつもと違う好パフォーマンスを見せちゃう選手が現れるんだよな。

でもハッキリ言えば、今回は内容なんざ一切どうでも良くて、2位通過の可能性を残すには、こちらがしっかり守れていれば大量得点も不要で関係なくて、とにかく相手に1点差で勝利さえすれば良かったのだから、まともなチーム状態で普通にやってくれれば、普通に勝てた筈の相手なんだけどな。
完全に消化試合のハノイに、しかもホームでは6ゴール完封の余裕で大勝利した相手だし、元からチーム差は歴然なんだけど、だからこそまさかこんな事になるとは。
いやしかし繰り返すが、東南アジアという特殊な環境では、何が起こるかわからない、ある意味で中東より何が潜んでいるのかわからないのが東南アジアの恐怖。ただそれだけが懸念だったが、その唯一の懸念が、ストレートに試合に表れてしまった。古い話になるが、東南アジアでの戦いとして、うちは07年にインドネシアで、まさかの3失点を喰らって大苦戦したペルシク・ケディリ戦を、改めて学習材料にすべきだったし、過去に名のあるJリーグ勢が、たまに東南アジアでやらかすように・・・。

スコルジャはベンチ入り禁止だし、日程は糞レベルでおかしいし、選手も疲れているからなーとは思いたい、何処か納得が行くような敗戦理由と敗退理由を見付けたいが、しかし現実には、何をどう言っても、これで今回のACLはグループステージ敗退が決定である。
嗚呼、行く先がどうなろうと、せめてグループステージだけは突破して、現アジア王者として最低限の貫禄を見せたかったが、しかしそれどころか、レッズのACLは近年では最低の成績で敗退する事になってしまった。

まあどうせ今回勝っても、他グループの2位争いに勝てなかった、なんて事だったら諦めもあるんだけど、そこの日程すらズレてレッズだけ試合日が早かったのだから、これが前人未到の3度ものACLを征した現アジア王者に対する仕打ちなのか?繰り返すけど、本当にJリーグとAFCは、よくこうした糞日程を平気で組むものだと、最後は恨み節で今回のレッズのACLが終了してしまった。

こ、これで、こんな状態で、こんなテンションで、本当にクラブワールドカップに出場するのか?と思うと今から頭が痛くなって来るが、しかしこんな試合の後だから、次は意外とまた別のチームに様変わりして、韓国勢と激闘の末に競り勝ったり、超金満アル・ヒラルを倒してしまうような、つまりアジアの変態化が発動して、世界バージョンのテンションで良い試合をしたりなんかして?という何の根拠も無い部分に、無理やり期待するしかないな。
問題は、レッズにとって初戦となる準々決勝で対戦するクラブ・レオンというメキシコ代表チームが、全く未知であり、一体どんなチームかわからんところがますますわからんのだけど。
レッズは過去のクラブワールドカップでは、同じ未知な相手としてアフリカのクラブチームとは戦った経験があるが、中南米のクラブチームと公式戦を戦うのは初めてだから、それも日本でもそれなりに知られているクラブチームならば分析の仕様もあるが、クラブ・レオンなんて個人的には今回のクラブワールドカップで初めて知ったクラブチームだから、果たして何が飛び出すのか本当に不明。
まあ尤も、クラブ・レオンからしても、ウラワ?レッドダイモヤンド?ナニソレ?タベモノ?タコスヨリオイシイノ?とか思っていてくれたら良いけど。とりあえずヤケ酒にコロナビールでも呑んで、クラブワールドカップを待つとするか。

ACL2023/24ロゴ ーーーーーー
AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第6節 ハノイ2-1浦和
得点/53分・ダオ バン ナム(ハ)、65分・リンセン(浦)、87分・ファン トゥアン ハイ(ハ)
主審=サドゥッロ・グルムロディ
観衆:9,669人
<< 前のページ 次のページ >>
ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第8節 柏1-0浦和 得点/72分・木下(柏) ・・・次の試合/J1リーグ第9節 浦和-ガ大阪(埼玉スタジアム2002=4月20日16:00キックオフ)


★みんなのなんでも掲示板★
掲示板利用規約

☆インフォメーション
■5/17=「たのしいラボ」さんと相互リンクしました。■11/21=「誰も教えてくれないサッカー観戦を100倍楽しむ方法!」さんと相互リンクしました。■7/29=「サッカーの技法をすべての人に」さんと相互リンクしました。■10/1=忍者ブログは先月末をもってトラックバック機能が廃止になりました。これまでTBを送信していただいた皆様ありがとうございました。

ツイッター↓
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 4 5 6
8 9 10 11 13
14 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
[04/20 BruceNoivy]
[04/16 うえ]
[04/16 マウファン]
[04/15 うえ]
[04/15 ひろりん]
最新トラックバック
リンク

にほんブログ村 サッカーブログへ



にほんブログ村 サッカーブログ 浦和レッズへ
リンク

【相互リンク大歓迎受付中!!】
プロフィール
HN:
うえ
性別:
男性
自己紹介:
埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
ブログ内検索
アクセスカウンター
アクセスカウンター
メールフォーム
バーコード
携帯からも閲覧できますよ。
忍者ブログ [PR]