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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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さて、レッズがアジアチャンピオンとなった歴史的な夜から3日が経った。もちろんまだまだその余韻に浸っているものの、興奮状態からはようやく落ち着いてきたんで、あの日に書けなかったことを少々。

96cb4df7.jpgレッズがACLで優勝したら、絶対に号泣すると思っていた俺は、実際の所、号泣はしなかった。もちろん涙は出たが、それはJ1復帰やリーグ優勝を果たした瞬間の爆発的な涙ではなく、何かジーンとして落ち着いた涙だった。
心の何処かに、日本の王者として戦ったというドッシリした構えと、これまで国内では決して味わえなかった想像を絶する未知との戦いの連続で、最後は心身共に疲弊しきっていたのかもしれない。その強烈な緊張感から解き放たれた瞬間に、涙より先に大きな安堵感と達成感が前に来てしまい、それで涙もジンワリとしたものになってしまったのだろうか。

自分のサッカー感が明らかに変わった瞬間だった。それはもちろん「レッズはこんなにも強いんだ」という自惚れではなく、今度は「レッズと浦和がアジアを引っ張って行くんだ」という大きな自信が付いたのである。
レッズとレッズサポーターはこれまで良く言われてきた”俺達はまだ挑戦者”という立場から、今度はひとつの大陸の威信をかけて戦うアジアの雄となった。

レッズがACLで優勝出来た理由は様々に言われている。これまでの日本を代表するチームが、実際にアジアへ飛び出してみたら、決勝トーナメント進出はおろか1次リーグでさえ突破できなかった。過密日程に晒されるクラブチームも、本気でACLを戦ったかと言えばそれには疑問符が付くし、参加すればするほど赤字になるACLに、支援も少ない状態で戦い続けるのは困難を極めた。そんな状況に危機感を持ったJリーグがようやく本腰を入れて、ACLに出場するチームへのサポート態勢を強化した結果が大きいと言われる。

もちろんそれは確かなことだけど、個人的には的を射た理由ではないと思う。

要はレッズ自体が頑張ったからである。レッズはACL出場権を得た時から、明らかにこれまでのACL出場チームとは違う、徹底した万全の準備態勢を敷いてきた。情報収集のためにスタッフがガンバに帯同してアジア各地に赴いた。親会社である三菱グループやチームスポンサーのアジア各地の支社や法人とも連携して、より確実で迅速な移動手段や安全な宿泊先を確保した。有力選手の移籍も極力踏み止まらせ、一方ではジェフから阿部を獲得するなど、厳しいアジアでの戦いに耐えられるだけの戦力も確保した。どれだけ観客が集まるか不明だった大会に巨大な埼スタを始めから使い続けることも決めた。アジアを本気で獲りに行くと宣言し、そのための時間と労力と資金を惜しまなかった。

クラブの期待に応えるように、選手はボロボロになりながら戦い抜いた。壊れてしまった選手もいた。途中様々な批判に晒されながらもオジェックは終始一徹自分の監督哲学を貫き通し、堂々とチームを率いた。そして内外に渡ってACLを盛り上げたレッズサポーターの力も大きかった。

ACL優勝、それはレッズ自体の限りない努力の賜物と言わざるを得ない。

アジア代表として実力でクラブワールドカップ出場権を得たレッズ。日本サッカー界にとっても歴史的大快挙を成し遂げたレッズが、いよいよ世界の大舞台に飛び出す。

次のレッズの目標は、もちろん....”世界一”である。

浦和レッズの新しい歴史の幕が開ける。


追伸.最後に、レッズを日本の代表として応援してくれた、レッズ以外のクラブチームのサポーターの方々にも御礼申し上げます。そして決勝に臨むにあたって、対セパハンの情報協力をしてくれた川崎フロンターレにも感謝致します。ありがとうございました。
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まだ終わりじゃない…
阿部ちゃんの2点目が決まった時は「勝った、これで頂点だ…」と思ってジワッときましたが、まだ試合が終わったワケではなかったですから切り替えましたが、試合終了とほぼ同時に南側では赤い紙テープが配られてどのタイミングで投げるのかと感慨に浸るどころではありませんでした(笑)
劇的度でいけば城南一和とのPK戦の方が興奮していただけに高くて、決してセパハンが弱いワケではないですが決勝の最後の方は落ち着いて見ていられました。
マリッチの置き土産はCWC出場まで育ちました。世界の頂点まであと3つ。せめてミラン戦までは実現させましょう。

P.S.そうだ、うえさんがセパハンをググッたらトップにこのブログがあってずっこけた、とおっしゃってましたが、一昨年の優勝争いの時に単純に『浦和レッズ』でググッたら、オフィシャルと浦議の次ぐらいに「浦和レッズの逆襲日報」が出てきて、それがすごく記憶に残っています。それで初めてコメントさせていただいた時が妙に感慨深かった覚えがあります(笑)
余談ですが『RED GROOVE』でググッたらウチのブログが出てきて、うえさんと同じくずっこけました(爆)
藤沢雄二 URL 2007/11/17(Sat)14:04:27 編集
無題
こんばんわ。

正直、後半は見てられませんで寝てしまいました。
クラブ・ワールドカップが不安で仕方ありません(汗)。
daisque URL 2007/11/17(Sat)16:52:16 編集
無題
こんばんは。
あらためておめでとうございました。
マリノスが出てた頃は悲惨でしたからね。僕はクラブをサポートする体制はまだまだだと思います。
その中で優勝を決めたのは本当に素晴らしいです。

で、問題は本大会の応援ですよね。
CWCは全席指定じゃないですか。どうやって応援をまとめるのか気になりますよ。
キング URL 2007/11/17(Sat)17:51:07 編集
無題
僕も藤沢さんのように城南戦の方がインパクト強かったです
(城南戦は現地で、セパハン戦はテレビでという違いもありますが)
ああいう苦しい戦いを制したのが糧となってアジア1に至れたんでしょうね

アジアでは引っ張って行く存在ですが、世界にはまだ挑戦者
そういう気持ちでこれからの世界の舞台には臨みたいです
doBlog! URL 2007/11/17(Sat)18:43:51 編集
コメントありがとうございます!
藤沢雄二さん
こんばんはです。
城南戦の劇的な勝利があったからこその決勝でしたから、その点で行けば2点をリードした決勝は気分的には楽でしたね。CWCもこの調子で行きましょう!
ちなみにRED GROOVEでググってみたら確かに藤沢さんのブログが上位に!!自分のブログが検索サイトの上位に引っかかってるのって何だか嬉しいですよね(笑)

daisqueさん
こんばんはです。
あああ、歴史的な試合で寝ないでください~!(笑)
クラブワールドカップはまたセパハンと当たりそうですね。勝てばいよいよミランです!

キングさん
こんばんはです。
こちらこそ改めてありがとうございました。来年以降のACLはさらに日本からの支援態勢が強化されて、クラブチームが戦いやすい環境になることを願っています。
CWCの応援については俺もちょっと心配です。この辺は今後の運営の課題となりますね。ちなみに豊田は仕事で行けないんですが、横浜のチケは確保してあります。

doBlog!さん
こんばんはです。
そうですね。世界に関してはまだまだレッズは挑戦者となりますから、ここはまた新たに気持ちを切り替えてクラブワールドカップに臨みたいところですね。そしてアジア王者としての自信も前面に押し出して、堂々とした戦いを期待したいところです。厳しい戦いを乗り越えてきたレッズですから、世界でも絶対に力強い戦いが出来ると信じて臨みます!
うえ URL 2007/11/17(Sat)19:26:50 編集
おつかれさまでした。
そして、おめでとうございます。ようやく、お互いにアジアで一番強いクラブのサポーターになりましたね。次は、世界へ!ここまできたら、ミランとやりたいですね!
記事、同感です。準決勝の城南に勝った時点で、うちの優勝が決まったのかも?
ネネパパ URL 2007/11/17(Sat)19:46:50 編集
コメントありがとうございます!
ネネパパさん
こんばんはです。
全てのレッズサポーターの願いが叶った瞬間でした。本当におめでとうですね。
これでレッズサポも”アジア一”のサポになることができましたね。そして次は”世界一”のサポになる時を信じて、これからもサポートし続けましょう!!
うえ URL 2007/11/17(Sat)22:55:24 編集
こんばんは!
ごぶさたです。私もJ1復帰の時はスタジアムで号泣しましたが、今回は何だか過去のことを思い出し、しみじみしてしまいました。年間数試合しか勝てなかったチームが無敗で29000チームの頂点に立ったわけですからねぇ。本当に強いチームになりました。
しかしまだ次の目標もあります。集中していきましょう!明日は2ヵ月ぶりに参戦します。
あ!今、細貝が得点しましたね。
赤毛のロビー 2007/11/17(Sat)23:04:04 編集
コメントありがとうございます!
赤毛のロビーさん
こんばんはです。
本当にすごいことを達成しましたよね。29,000超という膨大な数のアジアクラブチームの頂点!こんなすごいタイトルを獲れるなんて、レッズは本当に成長しました。苦しい時代からも信じてサポートして来て本当に良かったです。
次の新たな目標に向かって進みましょう!細貝もゴールおめでとう!!
うえ URL 2007/11/17(Sat)23:22:04 編集
無題
山田がトロフィーあげた時と、We Are Diamonds♪のラララーラーの時を思い出すと今でも泣きそうになります!
やっぱり赤字大会に本気で臨んだチームのおかげです!去年からACLのためにって補強してましたからね


ただ、アジアは強かったってのが本音です。今思えば、シドニー戦は二戦とも大事な試合だったなぁと


あとは満身創痍で勝てるチームになればもっと強くなれますよね!次は引き分けなんかいってないで勝ちを!アウェーの恨みもありますからね
S.ジェラード 2007/11/18(Sun)00:46:30 編集
コメントありがとうございます!
S.ジェラードさん
おはようございます。
未知との戦い、想像以上に厳しいアジアの戦いでした。その王者になったことはすごいことだと思います。
さあリーグ戦、今日もしっかり勝って、アジアに続きリーグも獲りましょう!!
うえ URL 2007/11/18(Sun)05:41:57 編集
まずは、J連覇に向かって
こんにちは、うえさん。

私も、ACLを一緒になって応援して下さった多くのサッカーファンに、
心からお礼を申し上げたい気持ちでいます。

プレシーズンマッチでの惨敗に始まり、
シーズンが開幕しても、オジェック采配への不信、今の浦和は、何がやりたいの?・・・ベストな布陣は?・・・。
私の中では、多くの疑問をかかえながらの観戦が続きました。
それでも、チームは上位を維持し、夏の万博でガンバを破り首位に立ちました。
この頃から、今の浦和は強いと確信しました。

選手達のコンディションは、何よりも心配ですが、まずは、残り3試合、きっちり納得がいく戦い方をして、クラブ選手権に臨んで欲しいと思います。

頑張って下さい。
rei 2007/11/18(Sun)12:05:02 編集
コメントありがとうございます!
reiさん
こんばんはです。
冷静に考えると、オジェックは確実に着々とレッズを強化してくれましたね。これまでレッズに足りなかった組織的なサッカーが出来るようになったのが大きいです。
今日のエスパルス戦はドローでしたが次に繋がる大きな戦い方でもありました。次は必ず勝って優勝しましょう!
うえ URL 2007/11/19(Mon)00:09:01 編集
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試合終了/YBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦 鳥取2-5浦和 得点/12分・武田(浦)、15分・サンタナPK(浦)、35分・田中(鳥)、52分・敦樹(浦)、55分・中島(浦)、64分・松木(鳥)、90+3分・中島(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第10節 浦和-名古屋(埼玉スタジアム2002=4月28日15:00キックオフ)


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