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ついに待望のJ3構想が立ち上がった。何が待望かと言うと、単に自分がクラブ数増加によるJリーグの活性化を理由に望んでいるだけではあるのだが、その大まかな理由は、数年前の記事
http://redsgyakushuu.blog.shinobi.jp/Entry/691/
の下の方に書いてあるので、宜しければ参考までにどうぞ。

ここまでの過程として、いよいよ今年J2からJFLへの降格制度がスタートした。そのJFL降格という憂き目に合ってしまった初のクラブが町田ゼルビアであるが、しかしJFLでJリーグ加入条件と昇格可能な成績を満たすクラブが現れ続ける限り、これから永遠に終わらない非情なルールであり、来年も、再来年も、このような悪夢が繰り返される。実にスリリングであり、悲劇である。そして今J1上位に居るクラブも、対岸の火事として捉えてはいけない。日本より遙かに長い歴史がある海外リーグにおいては、かつての名門がいくらでも3部リーグや4部リーグにまで陥落している。即ちJリーグにおいても、明日は我が身、である。

さて、J3構想が何を目的としているのかであるが、それはJリーグが言う通り、J2からの降格クラブ及び、増加し続けるJリーグ新規参入希望クラブの受け皿となるリーグの発足である。
ただしJ3の構想には、それよりも本当の理由があると思う。それは、いよいよ来年度よりスタートするクラブライセンス制度と深く関わるもので、即ち、それによってペナルティ降格させられるクラブの受け皿を作る事こそ、J3構想の本当の目的ではと思っている。
例えばJクラブがライセンス制度に引っ掛かり、J会員資格を失効した場合、一気にアマチュアリーグのJFLや地域リーグへ降格させるよりは、プロ色の強いJ3へ降格させる事で、その衝撃度を少しでも和らげる事が出来る。つまりJ3は、クッションの役割を果たす事が出来るのである。
この事はhttp://redsgyakushuu.blog.shinobi.jp/Entry/691/でも書いた事なのだが、あの時点ではクラブライセンス制度という話を抜きに、単にペナルティ降格を意味した書き方になっていたが、そこにクラブライセンス制度という現実的な話を加えると、何となくJリーグの裏の思惑が見えてくる。しかもJ3はJリーグ直轄ではなく、独立法人として考えている所からも、財政面を含めたJリーグの、苦肉の事情が見え隠れしている。

しかし、年々増加しているJリーグ新規参入希望クラブの事情も考えると、何れJFLだけでは持ち堪えられなくなるのも明白ではあるので、遅かれ速かれJ3というカテゴリーが出来るのも当然であると思っていたし、そう願っていた。
クラブ数が増える事によって分散化する戦力と、それに比例したレベル低下を懸念する声もあるが、それはあくまで数字の理論であって、昇降格制度がある事によってトップリーグから末端のリーグまで繋がっているサッカー界においては、当然のように誕生するプロ化を目指すクラブの増加に、歯止めを掛ける有効な批判理由にはならないと思う。唯一それに歯止めを掛けるものがあるとすれば、それこそがJリーグ会員資格の存在であり、クラブライセンス制度なのであろう。その上で消えて行くクラブやプロ化を断念するクラブがあるとすれば、それはもう歴史の一旦として片付けるしか方法はないのだ。ただ願わくばJ3(名前がストレートにそうなるかはわからないが)が、その受け皿となって活性化してくれれば、幸いである。



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無題
実に興味深く読ませていただきました。財政が豊かな浦和さんが羨ましいです。実は私の応援するチームは赤字続きで、このまま3年後を迎えれば、真っ先にライセンス制度に引っかかって、資格を失う可能性があります。
せっかくプロになっても、試合成績が悪くてアマチュアに落ちるなら仕方ないですよ。でも赤字が理由でアマに追放なんて辛すぎます。
そんな時、J3が受け皿になってくれるのであったならば、例え降格という形でも、精神的にいくらか救われると思います。スポンサーも踏みとどまってまた契約してくれるかも…。
この記事を読んで、Jリーグが筆者さんの仰います通りの読みであってくれたら、と切に願いますよ。長文失礼しました。
西 2012/11/15(Thu)18:42:38 編集
無題
お疲れさまです。

うえさんの過去の記事通りになってきましたね。今回も実に洞察力ある記事だと思います。ライセンス制度開始に伴ってJ3の計画話が出たところからも、私もそんな気がしてきました。

あと、私もJFLはこのままじゃパンクすると思いますね。
本来JFLの位置付けは『アマチュア最高峰』であるはずなのに、これがプロ化目標のクラブ増加でアマチュア色が薄れつつあるのでは…
GT 2012/11/15(Thu)21:51:06 編集
コメントありがとうございます
西さん
初めまして。
うちもつい前に赤字を出してしまいましたし、見た目ほど財政が豊かではなくなってきているので、その点については対岸の火事ではないと捉えております。ライセンス制度が発動される以上、この先どのクラブも赤字が理由で失効対象になる可能性があるという事ですし、現状J1で名門レベルの歴史あるクラブでも、累積赤字や債務超過といった単語が平気でついて回る時代ですので・・・
それまでにJ3が設立されていたら、いくらか救済措置としての受け皿になってくれればとの願いもありますね、個人的に。

GTさん
こんばんはです。
おっしゃる通り、本来JFLは、アマ最高峰リーグであるという位置づけでしたね。しかし最近では、Jリーグ入りを目指すクラブの準備リーグになっている感がありで、JFLにJ入り希望クラブの増加とJ2からの降格クラブが増える反面、プロ化の意思が無いアマチュアクラブが、だんだんと地域リーグに追いやられてしまいますね。
まあ、そういう状況が懸念されるからこそ、J3構想があるのでしょうね。ただこれも歴史の一環で、鼬ごっこではあると思いますが・・・
うえ URL 2012/11/16(Fri)18:14:14 編集
ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第28節・後半分 浦和0-1川崎 得点/55分・小林(川)(前後半合計 浦和1-1川崎 前半得点/23分・凌磨(浦)) ・・・次の試合/J1リーグ第37節 福岡-浦和(ベスト電器スタジアム=11月30日14:00キックオフ)


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