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2016年 AFCチャンピオンズリーグ グループステージ・第3戦
広州恒大2-2浦和レッズ
~広州天河体育中心

大きな勝ち点1が取れた。奇跡的にも土壇場で良く追い付いたと言うべきか、いや諦めずに攻め続けたからと言うべきか。まあどちらでも良いんだけど、前半だけを見れば完全に負け試合だった内容も、後半に広州がジャクソン・マルティネスを前線に残しただけで完全に守りに入った事で、レッズは敵のカウンターを警戒しながら攻めるだけという、ハッキリした戦い方が出来た。

先ずは話を前半に戻すと、意味不明なPKを喰らったのは大変な不運だった。ズラタンは確かに相手の身体にハッキリと腕は回していたが、それほど強く抑え込んでいなかったのは明白。そこに無理に相手がオーバーヘッド体勢でジャンプして地面に自爆的に墜落。でも主審はズラタンが抑え込んだとの判定・・・オイオイ何だよそれ。いや抑も、あの状態でオーバーヘッドしようとするか普通?PK狙ってのシミュレーションだったとも見られるんだけど。だとしたら、敵にまんまとしてやられた。

まあPKは不運としよう。問題は2失点目で、完全にパワーとスピードで押し切られてエリア内に侵入されては深い位置で折り返された。中もリカルド・グラルの存在に対応出来なかった。ここはチームの総合力で負けた場面。アジアの戦いの現実だった。
まあこれは身体的な部分が大きく含まれるから、どうやってもACL向きではないメンバー構成の上に守備がザルな戦術のミシャレッズでは、いくら望んでも手が届かない部分なのでどうしようもない。

2失点目までは、とにかくDFラインでクリアするのが精一杯なサッカーになっていたレッズも、ここから早くも2点リードした広州が落ち着き出した。レッズとしてはこれで攻撃に移れるようになった訳だし、逆に広州は2点リードしてから落ち着いてしまった事が仇となった感じ。

柏木のコーナーキックなんだけど、いつもは緩い弾道でニアばかり蹴っていたのに、この試合では無理にでもファーに巻いて蹴り上げていた。高さで叶わない広州相手ではニアやセンターに蹴り入れても跳ね返されるのがオチだから、ならばファーに蹴ってみよう的な作戦だったのかもしれない。これが功を奏したのかどうかはわからないけど、キーパーの精一杯の中途半端なクリアミスを誘って、ファーの武藤が押し込んだ。
武藤は後半にもエリア内で決定的なシュートを放ってキーパーに防がれた場面があったが、やはり武藤は強い相手の方がガチガチに守らない分、それだけバイタルやスペースに躍り出る場面が増える傾向。

後半は攻めるレッズに普通に守る広州という構図だった訳だけど、広州は散発的な攻撃の中にも強いフィジカルや個人技が含まれるから、要所要所では危険なシュートを何度も放って来ていたし、そのシュートが枠を外れてくれていたから助かったが、それも紙一重の離しで大量失点していても文句は言えないゴール前の状況だった。ここは現実的に見ておかなければいけない部分。特にレッズは90分通して終始リカルド・グラルを捕まえられなかった。リカルド・グラルは”なんちゃって”セレソンなれど、ジャクソン・マルティネスとパウリーニョという世界的選手に目が奪われている中で、リカルド・グラルはかなり厄介な相手だった。

攻め続けたレッズ。最後の最後で広州の守備網が破れた。本当に一瞬。そこを興梠が冷静にダイレクトで突き刺した。
本当に大きな追加点。本当に良く追い付いた。今回はもうそれ以上は望まない。アウェーで金満の広州相手に、最低限どころかある意味で最高に近い結果を出してくれたんじゃないかなと思う。
当初自分は勝ち点1狙いで(ミシャは絶対にやらないとわかっていても)定石通りドン引きで守って守って守り抜く戦法で行くべきと思っていたが、早い時間帯にリードを許してしまった事で、レッズとしてはどうしても点を取りに行かなければいけない展開になってしまった。もちろん広州が手を緩めて守りに入ってくれた幸運はあったが、その時系列とレッズの諦めない姿勢が絡んで、見事な同点劇か生まれたと思う。

広州は、どうなんだろう。開幕前の大方の予想を覆す大不調っぷり。エウケソン放出の失敗と、それ以上の存在になる筈だったのにフィットしないジャクソン・マルティネスという大誤算は確かに響いているみたいだけど、それでも広州は広州の筈だった。ただリッピ時代は守備でも粘りがあった印象があったが(イタリアだからという先行イメージなのかもしれないが)、カンナヴァロ挟んでフェリペに変わった事で、いくら昨季にACLを制したと言っても、チームの様相が少し変わってしまったのだろうか。まあそれも、守備より攻撃というブラジル式の指導方法で守備が緩んだのかもしれないという、これまた表面上のイメージしかないのだが。
尤も敵である広州の心配をしていても意味がないので、レッズとしては広州がこのまま不調に陥ったままである事を祈りつつ、これでグループ内の当面のライバルは浦項という事になったのかな。ってかシドニーが首位に付ける事自体が予想外だった。

ACLはここから折返し。まだ半分な以上は、どうなるかわからないので、今かから星取勘定はやめて、一呼吸おいてJリーグに気持ちを切り替えよう。

ACL2016 ------
AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第3戦 広州2-2浦和
得点/6分・リカルド グラルPK(広)、14分・リカルド グラル(広)、30分・武藤(浦)、89分・興梠(浦)
主審=モハメド・アブドゥラ・ハッサン
観衆:48,816人



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無題
おはようございます。
昨年のアジア王者相手に、アウェーで2点ビハインドを追いついてからの勝ち点1は非常に大きいですね。
昨年のACLは一回り目の3試合で全て負けでしたが、今回は1勝1敗1分け。
まだホームを2試合残しているので、今年こそはグループリーグ突破を決めたいです。
FREE TIME URL 2016/03/17(Thu)06:15:44 編集
価値のある勝ち点1
本当に大きな勝ち点1が取れましたね!

うえさんが言われるように、後半になってから広州は引き気味になって、浦和が押し込む展開になりましたし、ミシャ監督が後半途中に興梠と李を投入し『点を取る』という明確な意思を示したからこそ、最後まで攻める気持ちを持てたと思いますし、だからこそ試合終了間際に興梠が同点ゴールに繋がったと思います。

あとは広州は今年のACLでまだ勝てず調子が出ていないこともあり、『勝つイメージ』が持てていないという不安定さが後半終了間際に浦和が同点に追いつけたことに繋がったのもあると思いました。

そして同点ゴールは『柏木-槙野-ズラタン-興梠』と非常に綺麗な崩しでしたし、槙野が適性のある左サイドで攻めたことや、途中出場の興梠を上手く生かしたズラタンの落としも含め、今までにない一体感を感じたゴールだと思いました。

特に槙野を左サイドに持っていけるのも、遠藤がリベロでしっかりプレーできているからですし、守備的なポジションならボランチからDFまでどこでもこなせる遠藤の能力の高さの賜物だと思いますし、1年目の、しかもオリンピック代表から戻ってきて始動から参加できなかったにも関わらず、理解するのが難しいと言われるミシャサッカーを吸収して、アジアトップの広州恒大と戦える遠藤のポテンシャルは本当に凄いです。いい選手を取りましたね。

さて、次節はその遠藤の古巣の湘南ですが、中3日と連戦になり体力的に厳しい部分があるかと思いますが、今回の勢いそのままに是非とも勝って欲しいですね。
Mr.T URL 2016/03/17(Thu)07:00:27 編集
無題
感動しました。いけるぞ、頑張れ。
名無しさん 2016/03/17(Thu)07:01:16 編集
コメントありがとうございます
FREE TIMEさん
こんばんはです。
昨季ACLを制した広州の絶不調ぶりに助けられた面もありましたが、戦力差を考えたら、金満チーム相手に最後に追い付いてのドローは、勝ちに等しいと思います。
しかしこれで当グループは大混戦。まだどのチームにも可能性がある中での折り返し。しかしレッズはおっしゃる通りホーム2試合を残しているのは有利ですから、ここで確実に勝ち点を積み上げて、今年こそグループリーグ突破を果たしたいですね。

Mr.Tさん
こんばんはです。
仮に広州が2点リードしても攻撃の手を緩めなかったら、レッズとしては点を返さなければいけない状況でありながら、外国人を全面に押し出した広州の攻撃を受け続けるという、更に厳しい展開になっていた可能性もありました。
予想外に早い時間帯から引き籠り出した広州の判断ミスに結果的に助けられましたが、おっしゃる通りレッズとしては後半に興梠と李を投入するなど、戦い方を明確にして攻撃の手を緩めなかった事が奏功しましたね。その同点に繋がったゴールですが、この試合で前半からずっとチャレンジしていた形でしたね。最初どうして最前線の選手がわざわざゴール前でシュートを
狙わずに手前に返してしまうのかが疑問だったのですが、最後の同点ゴールを見て全てが府に落ちました。これを狙っていたのですね。
また特筆すべき点として、度々広州の危険なカウンターを喰らいましたが、それをリベロの遠藤を中心に良く耐えて守り抜いた事ですね。もちろん際どいシュートが何度もあって大量失点していても不思議ではないのも事実でしたが、運もあったでしょうけど、良く最後まで守ってくれたと思います。攻撃ばかり眼が行きがちな試合ですが、最後の同点ゴールは、ある意味でレッズの守備の賜物と言えるかもしれませんね。
次の湘南戦、遠藤の古巣ですが、最終ラインはどうするのか注目ですね。ターンオーバーを考えると那須や永田を使いたいところですし、でも遠藤や槙野は外したくないですし。ターンオーバーを理由に仮に遠藤を出さなかったら、遠藤目的の観客やマスコミから怒りを買いそうですね(苦笑)。ミシャの判断に注目てわす。

名無しさん
初めまして。
今回の劇的な同点劇でグループリーグ突破に向けた大きな希望ができましたね。
うえ URL 2016/03/17(Thu)22:17:00 編集
無題
今晩は
映像見れませんでしたが価値ある勝ち点1 テレビ中継観てた友人の話では、特にウチが良かった訳では無く相手に問題あり、との事でしたがどうでもいいです。同じ引き分けでも相手にすれば負け以上のダメージ受けたのでは?アウエーゴール2点も取れたし次のホームで引導渡すぐらいのゲーム期待します。

日曜なのに代休扱いってのも気に入りませんが休み取れたので湘南戦参戦します。遠藤、個人的にはボランチかストッパーで見たい・・・ 
欅通りのサポ 2016/03/17(Thu)22:33:43 編集
コメントありがとうございます
欅通りのサポさん
こんばんはです。
お仕事お疲れ様です。まあご友人さんのご指摘通り、確かに広州自体に問題はありますかねぇ。現アジア王者がグループ最下位って時点で上手く行っていない証拠ですし。
でもレッズは後半「敵の脅威に死に物狂いで対応しながら攻撃の手を緩ず」追い付いたので、そこは大きな評価点も。加えてこの辺の色々な要素が絡んでは流れが如実なのが国際試合の醍醐味ですね。でもおっしゃる通り、広州はこれで精神的大ダメージは間違いないですよね。
湘南戦、行ける事になって良かったですね!日曜は仕事を忘れて楽しみましょう!自分も月曜仕事ですし(笑)
うえ URL 2016/03/17(Thu)23:24:47 編集
重い勝ち点1!
こんばんは。

久々に底力を見ましたね。
前半2失点した時は4失点ぐらいしてしまうのでは?と思ってしまいましたが、0-2から本当によく追い付きましたね。
ジャクソン・マルティネスの個人技にはかなりやられました。これはホームでは要注意ですが、ACLでは今回のPKのようなつまらないファールにも気を付けなくてはいけませんね。しかしあのPK、何を取られたのかわからない感じでしたね。なんか相手が勝手にオーバーヘッド(当たるような距離感でもなかった)を空振っただけに見えましたが…
ジャクソン・マルティネスと対峙した遠藤もよく頑張ったと思います。と言うよりも、完全にジャクソン・マルティネス頼りの広州の試合内容もどうなの?って感じでしたね。意外とゴール前のディフェンスの寄せも緩く見えたし、繋いで崩すとか、コンビネーションを駆使して攻めるような感じもあまり無い。本当にジャクソン・マルティネス頼りだったと思います。ちょっと予想外に偏ったチームなのかな?と思いました。ホームでは対策を練って迎え撃ってもらいたいですね。

さて週末は湘南戦。相手含めてメンバーに注目です。どんな顔ぶれになるのか楽しみです。また頑張りましょう。
東浦和レッズ 2016/03/17(Thu)23:42:27 編集
コメントありがとうございます
東浦和レッズさん
こんばんはです。
自分も早々に2失点目を喰らった時点で、さすがに大量失点のボロ負けを覚悟しました。実際、そう思えても仕方がないレベルの、大変厳しい内容だったと思います。そこを良く巻き返してくれましたよね。
ただ最初のPK判定は、今振り返ってみても本当に意味不明でしたね。仮にオーバーヘッドを狙った動きだったとしても、ご指摘の通り、一体何処にボールが?ってな感じでした。なので自分は(記事にも書きましたが)相手がシミュレーションを行ったと見ています。ズラタンが押さえ付けたような状態だったところを逆に上手く利用されてしまったのかなと。国際試合は相手がわからなければわからないだけ、それだけ何をして来るかも見えないので、レッズとしては今回の判定に至った経緯を学習材料にしなければいけませんね。
広州はリッピの時の方が外国人と中国人を上手く組み合わせて組織的だったようにも思えましたが、今回見た限りでは確かにジャクソン・マルティネスにかなり頼ったサッカーをしていましたね。これをフェリペの南米式と見るかどうかというサッカー感の違いはありますが、ただ守備面は間違いなく以前より緩くなった感じはしましたね。レッズは次に対戦する時に、そこを上手く突ければ勝機もあるかと思います。
さて湘南戦、広州での激戦から間が無いだけに、メンバーチョイスに注目ですよね。個人的に最近出番が無い高木のスピードと個人技を使って、前線をガツガツ引っ掻き回すようなサッカーが見たいです(笑)
うえ URL 2016/03/18(Fri)19:07:20 編集
ようこそ!!
試合終了/YBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦 鳥取2-5浦和 得点/12分・武田(浦)、15分・サンタナPK(浦)、35分・田中(鳥)、52分・敦樹(浦)、55分・中島(浦)、64分・松木(鳥)、90+3分・中島(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第10節 浦和-名古屋(埼玉スタジアム2002=4月28日15:00キックオフ)


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