せっかくのレッズ始動日で「さあ気持ち新たに」と意気込んだのも束の間、朝から相馬放出のオフィシャル発表があっていきなり暗澹としてしまった。
どういう経過でこうなってしまったかはさておいて、本人がそんなに海外志向に拘るなら仕方ないのかな。ただ、移籍先が決まっていない状態で、始動ギリギリまで交渉を長引かせてしまったのはいただけない。もしかしたら、そんな状態に対して、フィンケの方から見限った上で、フロントに「もう良いです。相馬との交渉は打ち切りなさい」と要請したのかもしれない。それにフィンケも、相馬がそういう状況だったのは始めから知っていた事だろうし。
こういう中途半端というか、少々ケジメの無い形で出て行く主力選手に対して、素直に頑張れと言えるほど俺は心が広くないので、今は以後の相馬を心から応援する気にはなれない。永井もそうだけど、当分の間はチームの戦力ダウンを生じさせた一人として、頭の片隅に刻まれてしまうのだろう。悲しいけれど、それが本音。
自らの意思で出て行く選手の話はもういいや。
さて、本日2009年新生レッズがスタートするに当たり、少々ネガティヴに考えいた最近の自分から切り替えて、しばらくはフィンケが作るレッズを忍耐を持って観て行きたいと思う。
監督への不安も、主力選手の放出も、補強白紙も、決まってしまったものはどう足掻いても覆らないわけだし、後ろ向きな考えを持ってしまっていた自分に反省しつつ、新しいレッズの”新年”をスタートさせよう。それが俺のフィンケレッズに対する覚悟”その1”になるから。
真ん中の人はどうでも良いけど(苦笑)、フィンケ、ナイチェル、タンコ、モラス、そして大槻、大将、ツッチーのトップコーチ陣。
ちょっとコーチが多いような気もするが、今季のレッズはこの7人の指導者の肩に掛かっているわけだし、これまでのぬるま湯体制を一掃し、肉体面、技術面はもとより、精神面から選手をビシバシ鍛え直してほしい。
遠慮は要らない。次代のレッズを担うのは自分だという強い意志を持って、シーズンに臨んでほしい。
そして現状の選手達、そしてレッズサポーター、いよいよ新生レッズのはじまりはじまり。
元来レッズは、良くも悪くもクラブに貢献した生え抜き選手に対しては、ある程度のベテランの域に達しても、限界ギリギリまで契約し続けるクラブだった。
移籍を志願する選手が居ても、極力慰留するのがレッズだった。
しかし、移籍選手が増えて来た昨今のレッズでは、生え抜き選手を”保護”する余裕も無くなって行く。
移籍選手は過大評価される場合がある。そして移籍選手が増えれば、それに反比例して、生え抜き選手の評価は下がるのも時として必然かもしれない。しかし、それが正当な評価なのかと問われれば、疑問に感じる選手は必ず出てくるはずで、やがてそれが大きな不満に繋がる。
永井は、そういうレッズに”ノー”を突き付けた、生え抜きとしては初の選手だったのかもしれない。
公然とクラブ批判を行ったのも、移籍選手を優遇する傾向にあった近年のレッズに対する警鐘の意味もあったのだろうし、多大な覚悟があったのだと思う。
そうなる前に、フロントなり監督なりがメンタルケアを行う必要もある。
残念ながら、人間の扱いがド下手な藤口体制になってからのレッズには、それが皆無に近かった。
結果、長らく在籍した絶対的な生え抜き選手がクラブに不信感を抱き、それが積もりに積もった永井が、ついに爆発するにまで至ってしまった。
クラブは永井を強く慰留したのだろうか?
どうも今回の流れを見た限りでは、それも疑わしい。放出は昨年末からの既定路線と考えていた節もある。
何れにしても、クラブがこのままの方針を続ける限り、第二第三の永井が出てくる事だろう。
これは本当に寂しいことであり、悲しいことであり、そして厳しいことである。しかし、”レッズは何もかもが甘い”と揶揄された時代から比べれば、今レッズは、本当の意味でのプロのサッカークラブになりつつある、その1ステップなのかもしれない。
生え抜きも移籍選手も関係ない、不満もプレーも全てを含めて最後に生き残った選手だけがクラブに残れる、そういうクラブが本当のプロ集団なのかもしれない。
我々サポーターもそうなる場合を覚悟して、今後に臨まないといけなくなる。
果たして本当にそれで良いかどうかは、個人の考えに任せるしか無いが、、、
今は一抹の寂しさとともに、さらば永井。
ローダ・アンタルは、ハンブルガーから移籍した03年~07年シーズンまでの4年間フライブルクに所属しており、つまりはフィンケの元でプレーしていた。
レッズが接触しているとなると、当然フィンケの意向が働いていると思われる。
ただし、ローダ・アンタルはケルン移籍2年目であり、現在ケルンの主力中の主力という事実がある。その様な中で、果たして引き抜きが可能なのかが疑わしい。
当選手に関してはアジア枠を活用出来るが、フィンケの存在が一人歩きしている可能性もあり、レッズが本当に接触しているかどうかの信憑性は目下不明。
ちなみにこの選手ググッたら、いきなり豪快なPK失敗映像が出て来てズッコケた。オイオイ(苦笑)
ただしフライブルク時代を含めた彼の記録を見ると、中盤の選手ではあるがブンデス2部ながら2桁得点を叩き出したシーズンもあり、かなりの得点力を持っていることがわかる。
まあこの件については、楽しみ半分で来年に取っておこう。
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ということで、ちょっと早いですが、今年の当ブログは(余程のことがない限り)これが書き納めになります。
皆様には今年も当ブログに訪問くださり、本当にありがとうございました。
色々と大変なシーズンになってしまいましたが、来年は気持ち新たに頑張りたいと思います。
来年も当ブログ共々引き続きよろしくお願い致します。
皆さん、良いお年をお迎えください。
それでは。
『日本サッカー協会の犬飼基昭会長(66)は25日、NACK5のラジオ番組「ファンファンサッカー」の収録に参加、今季6年ぶりに無冠に終わった浦和について「めちゃくちゃだった。クラブの責任は重い」と厳しく話した。
今季、浦和はリーグ戦で開幕2連敗すると、オジェック監督(60)を解任し、ゲルト・エンゲルス監督(51)を緊急昇格させた。一時、チーム状態は上向いたが、終盤に失速。最終的にリーグ戦7位、連覇を狙ったACLは準決勝敗退、ナビスコ杯、天皇杯も逃した。02年から06年まで浦和の社長を務め、ビッグクラブに育て上げた犬飼会長は古巣の“没落”について「2試合で監督を交代するなど何をやろうとしたのか分からない」と浦和首脳陣を批判した。
この日、浦和は「2008シーズンについて」を発表。今季を検証したが、犬飼会長の考えはあくまで厳しい。「ビジョンが示されず、無責任だった」とピシャリ。赤い悪魔への評価は“赤点”だった。』
そうそう、さすがは我らが犬飼氏、その辛口調子でどんどん言っちゃって~。
って待てよ。その今のフロントのトップ藤口氏を推したのはアンタだろ・・・
暗い話が続く。
選手は契約更改で保留組が相次ぎ、それに対してサポーターは掲示板で「7位という成績で何を言ってるんだ」「そこまで不満なら出て行け」とまで怒りを露わにする書き込みが目立つ。
選手はプロだし、サポーターは人間的な部分を言っているのだから、どちらも言い分は間違っていないのだと思う。心情的には、選手にはもっと今季の成績と今の不況を考慮して臨んでほしいけどね。このままだと選手がKYで終わってしまう気もするから・・・
10億円規模の減収が明らかになった上に、これまで2億円のスポンサー料を占めていた三菱FUSOが撤退することで、クラブの財政はますます厳しいものとなってしまった。
ダブルパンチ、トリプルパンチ、泣きっ面に蜂・・・嫌な言葉が脳を過ぎる。
フロントは明確な補強策も示していない。最初は「大型補強はしない」と発言した藤口社長ではあったが、まさかまったく補強しないというわけにも行かないだろうし、現にリストアップしている選手もかなり居るはずである。補強に関しては「来年1月にフィンケが来日して意見を聞いてから」と、悠長なことも言っているが、果たしてどうなるのか。水面下で何か動いていると期待したいけどね。
これから我慢のシーズンになると覚悟はしているが、やはり暗い話題は気持ちを不安にさせる。
タダでさえ寒い冬で、それに輪を掛けてますます寒いレッズの冬。
何か暖かくなれる話題は無いだろうか??
レッズの昔を知る数少ない選手が二人、赤いユニフォームを脱ぐことになった・・・。
『岡野雅行・内舘秀樹との契約について、お知らせします。
岡野雅行・内舘秀樹との契約について、昨日のトレーニング終了後、中村修三強化本部長より、今シーズンをもって契約満了となり、来シーズンの契約を行なわない事を本人に伝えました。
(レッズオフィシャル)より』
今年もこの時期がやってきた。かねてから噂があった両選手とはいえ、オフィシャルに出てしまうとやはりショック。さびしい。
ウッチーはまだ明確な意思表明はしていないものの、岡野の方は現役続行の意志が強いみたい。
レッズサポとしての俺個人の心情としては、出来ることならレッズで現役を終えてほしいというのが正直な気持ちなんだけど、こればかりは本人の意思を尊重するしかない・・・
古くからチームの支えとなり、一旦神戸に移籍したものの、再びレッズへ戻ってきてくれた岡野。
初タイトル時のキャプテンとして、レッズ飛躍の歴史に大きく貢献してくれたウッチー。
二人に感謝しつつ、これからの行方を見守りたい。
◆浦和の来季監督に理論派フィンケ氏(ニッカン)
『浦和の来季監督にブンデスリーガ2部のフライブルク元監督フォルカー・フィンケ氏(60=ドイツ)の就任が決定的となっていることが10日、分かった。浦和と提携関係にあるバイエルン・ミュンヘンから推薦された候補の1人で、すでにクラブ関係者が接触済み。同氏は若手育成に定評があり、徹底したパスサッカーを掲げる理論派。ゲルト・エンゲルス監督(51)の今季限りの解任が決定した後、同氏に対して正式にオファーする予定だ。
浦和が来季監督として選んだのはフライブルクで16年間指揮を執ったフィンケ氏だった。提携関係にあるバイエルンから推薦された複数の候補者の中から一本化し、既にクラブ関係者が欧州で数回接触した。関係者によれば、浦和からの監督就任の打診に対し、同氏は前向きな姿勢を示しているという。』
提携先のバイエルンルートを活用したという意味では、ようやく提携の意義が実ってきた感もあるが、その推薦された新監督候補に、ドイツ好きの俺でもマークしていなかったフィンケの名前が出てきたよ。
フライブルクに長く在籍し過ぎたために、半ば埋もれてしまっていた印象がある監督なのだが・・・。
先ず、フライブルクのような上下のリーグを行き来するエレベーターチームと、レッズのような常に優勝を求められるチームでは、その指揮方法に大きな違いが出てくると思う。
若手育成に定評があるという部分では、若手が育たない今のレッズには持ってこいの人物なのかもしれない。ただ、それは多少時間と我慢を要する仕事であり、我の強い中堅&ベテランが多く在籍するレッズでは、先ずは現状の主力選手をどう上手く使いこなせるかが重視されるべきではないだろうか。その上で若手を育てるのだ。
もちろん主力と若手の二兎を追うことは極めて難しい仕事なのだが、それでもレッズのような規模のクラブでは、その理想を実現出来る指揮官でないと、何れはチーム内の戦力の均等が取れなくなり、過去と同じ繰り返しになってしまう恐れがあるからだ。
先日発売されたnumberでは、グルノープルの祖母井GMが、次に一緒に仕事をしたい人物としてこのフィンケの名前を上げていたらしいが、祖母井GMの尺度はあくまで下位チーム目線であることは否めない事実だと思う。
って、ピースされてもなぁ・・・
もちろん確かなサッカー哲学を持った監督であれば良いのだが、フィンケでは幾分”小粒”の印象は拭えない。
個人的には、もう少しカリスマ性のある監督を招聘してほしいところなのだが。
一部で噂になっていヒッケルスベルガーは、結局デマだったのだろうか・・・?
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