浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
2022年 さいたまシティカップ
浦和レッズ4―2アイントラハト・フランクフルト
〜埼玉スタジアム2002
試合前の福田とバインの再会2ショットだけで、既に満足感に浸ってしまった。
もちろん今フランクフルトはレッズにとって長谷部の存在が大きいんだけど、その前に自分にとっては、やっぱりバインの存在こそが大きいのである。
今やすっかりオッサンとジジイになってしまったこの2人だが、それでもこの2人が並ぶとなると、ウーベの精密機械のような左足からの超高精度ロングパスから、それを得意のスピードから抜け出て完璧に受け止めてはゴールネットを揺らす福田と、あの頃の最強コンビによる素晴らしいプレーとゴールシーンの数々が蘇るなぁ。
ちなみにフランクフルトの自分の勝手なイメージ。
フランクフルトって合併後の正式な創立が確か、旧ドイツリーグ開幕年の翌年の1904年だから、長い歴史の中でたまにタイトルを獲りながらも、リーグ優勝やUEFAカップ優勝があっても、明確な黄金期というものが無い故に、古豪と言うまでには行かない、自分がブンデスリーガを見始めてからも、成績も中位から殆どが下位で、たまに2部に落っこちるなど、そんなイメージがある。
アイントラハトっていうドイツ語では団結やら協調を意味する大層なチーム名が付いている割に、そこまで纏まりがある歴史を積んで来てはいないような気がする。
そういや6年位前だったかな、福田が、かつて自身がスポーツヘルニア手術を施したドイツに旅をするという番組で、再会したバインの自宅での食事シーンで、フランクフルトOBでもあるバインの前で、バイエルンのファンであるバインの娘が「絶対フランクフルトのファンにはならない。下手くそだし落ちるから」と言っていたのを聞いて笑ってしまったが、でも確かにフランクフルトって、一昔前までそんな感じのチームだった。
それを考えたら、よくUAFAリーグで優勝に漕ぎ着けたと思うが、今年も国内でも今のところ上位に付けているとはいえ、近年平均も行けて中位がメインなところ、何かレッズに似ているとも言える。そんな似たようなチーム同士が今年から提携しているのだから、つまり類は友を呼ぶって事かな(笑)
ちょっとフランクフルトのメンバーなんだけど、ゲッツェやコロ・ムアニや鎌田など、ワールドカップ代表召集組が居ないで若手中心だったから、ぶっちゃけよく知らない選手も多くて「誰?」状態でもあった。
が、レッズもユンカーと江坂と岩波以外は前半は控え組中心だったから、一体どんな試合になっちゃうんだろう?と半分心配していたら、いきなり、レッズの押せ押せ状態で、平野は際どいシュートを連発するし、2ゴールのユンカーなんてヒールパスまで巧みに成功させちゃうしで、パスもよく回るし、皆Jリーグの試合より活き活きしていなかったか?
まあフランクフルトも本気モードじゃないから、そういう事にはなるんだろうが、只でさえ今ジェノアから目を付けられているユンカーだけに、今回かなり目立ち過ぎたせいでフランクフルトからも目を付けられたら、ヤバイな。
せめて後半頭から出たショルツだけは目立たないでくれ!との願い虚しく、フランクフルト相手にも別格の守備に追加点まで・・・嗚呼、これでは連れて行かれてしまう。これでモーベルグまで目立ってしまったらどうしよう、と思ったら、モーは空回りしまくっていたから、こっちは安心した(笑)
逆に松尾のスピードや明本のフィジカルが相手に通用していたのに驚いたのと、牲川の冷静沈着なプレーと西川のスーパーセーブ連発と、前後半に渡りキーパーの良い部分も観れて良かった。最後の最後には稲垣君が守備で良いプレーがあったし。
親善試合だから勝敗や点差はともかく、とは思ったんだけど、でもまあそれでも予想外に沢山ゴールが生まれたし、そして勝てたし、状態が完璧ではない中でも長谷部も終盤に出て来てくれて貫禄あるところを見せてくれたし、長谷部は男の自分から見てもカッコ良いと改めて思ったし、何よりやっぱりこういう親善試合は、素直に楽しいね。
あと個人的に、最後の数分だけでも良いから、犬飼を出してあげてほしかったな。長期離脱から復帰した犬飼を、ACL決勝前に試合で慣らしておきたかった気持ちがある。大久保もどうして出さなかったのだろう?怪我気味だったのかな?
そして最後に、リカルド、これがレッズでの最後の指揮になったが、サポーターの前で長く深々と頭を下げてのお別れ、改めてリカルドの真摯で誠実な姿勢に感動した。
今回レッズとリカルドは、不本意な離れ方にはなってしまったが、しかし自分としても最後にスタジアムでしっかり拍手を送って、惜別の中でも感謝の気持ちを抱きながらのお別れが出来て、良かった。
常に情熱を注いでチームを作り、リーグ優勝は叶わなかったものの、天皇杯のタイトルと富士フィルム杯の優勝をもたらし、そしてACLを決勝まで導いてくれたリカルド。感謝とともに、どんな無様な敗戦でも、遠いアウェーでも、いつも自らサポの前に出て来て真摯に向き合ってくれた姿を忘れない。ありがとう、そしてさようならリカルド。
さてさて、これにてレッズの今年の全日程は終了。皆様お疲れ様でした。
先ずは来年2月のACL決勝に向けて、ここからは早目のストーブリーグに一喜一憂しつつ、ワールドカップで息抜きするとして、気持ちを切り替える為に、シーズン総括はワールドカップ前に、今からすぐ書く事にしよう。
ーーーーーー
さいたまシティカップ 浦和4-2フランクフルト
得点/19分・ユンカー(浦)、27分・ユンカー(浦)、47分・アラウィ(フ)、50分・ショルツ(浦)、78分・松尾(浦)、81分・フェリ(フ)
主審=中村 太
観衆:24,027人
浦和レッズ4―2アイントラハト・フランクフルト
〜埼玉スタジアム2002
もちろん今フランクフルトはレッズにとって長谷部の存在が大きいんだけど、その前に自分にとっては、やっぱりバインの存在こそが大きいのである。
今やすっかりオッサンとジジイになってしまったこの2人だが、それでもこの2人が並ぶとなると、ウーベの精密機械のような左足からの超高精度ロングパスから、それを得意のスピードから抜け出て完璧に受け止めてはゴールネットを揺らす福田と、あの頃の最強コンビによる素晴らしいプレーとゴールシーンの数々が蘇るなぁ。
ちなみにフランクフルトの自分の勝手なイメージ。
フランクフルトって合併後の正式な創立が確か、旧ドイツリーグ開幕年の翌年の1904年だから、長い歴史の中でたまにタイトルを獲りながらも、リーグ優勝やUEFAカップ優勝があっても、明確な黄金期というものが無い故に、古豪と言うまでには行かない、自分がブンデスリーガを見始めてからも、成績も中位から殆どが下位で、たまに2部に落っこちるなど、そんなイメージがある。
アイントラハトっていうドイツ語では団結やら協調を意味する大層なチーム名が付いている割に、そこまで纏まりがある歴史を積んで来てはいないような気がする。
そういや6年位前だったかな、福田が、かつて自身がスポーツヘルニア手術を施したドイツに旅をするという番組で、再会したバインの自宅での食事シーンで、フランクフルトOBでもあるバインの前で、バイエルンのファンであるバインの娘が「絶対フランクフルトのファンにはならない。下手くそだし落ちるから」と言っていたのを聞いて笑ってしまったが、でも確かにフランクフルトって、一昔前までそんな感じのチームだった。
それを考えたら、よくUAFAリーグで優勝に漕ぎ着けたと思うが、今年も国内でも今のところ上位に付けているとはいえ、近年平均も行けて中位がメインなところ、何かレッズに似ているとも言える。そんな似たようなチーム同士が今年から提携しているのだから、つまり類は友を呼ぶって事かな(笑)
ちょっとフランクフルトのメンバーなんだけど、ゲッツェやコロ・ムアニや鎌田など、ワールドカップ代表召集組が居ないで若手中心だったから、ぶっちゃけよく知らない選手も多くて「誰?」状態でもあった。
が、レッズもユンカーと江坂と岩波以外は前半は控え組中心だったから、一体どんな試合になっちゃうんだろう?と半分心配していたら、いきなり、レッズの押せ押せ状態で、平野は際どいシュートを連発するし、2ゴールのユンカーなんてヒールパスまで巧みに成功させちゃうしで、パスもよく回るし、皆Jリーグの試合より活き活きしていなかったか?
まあフランクフルトも本気モードじゃないから、そういう事にはなるんだろうが、只でさえ今ジェノアから目を付けられているユンカーだけに、今回かなり目立ち過ぎたせいでフランクフルトからも目を付けられたら、ヤバイな。
せめて後半頭から出たショルツだけは目立たないでくれ!との願い虚しく、フランクフルト相手にも別格の守備に追加点まで・・・嗚呼、これでは連れて行かれてしまう。これでモーベルグまで目立ってしまったらどうしよう、と思ったら、モーは空回りしまくっていたから、こっちは安心した(笑)
逆に松尾のスピードや明本のフィジカルが相手に通用していたのに驚いたのと、牲川の冷静沈着なプレーと西川のスーパーセーブ連発と、前後半に渡りキーパーの良い部分も観れて良かった。最後の最後には稲垣君が守備で良いプレーがあったし。
親善試合だから勝敗や点差はともかく、とは思ったんだけど、でもまあそれでも予想外に沢山ゴールが生まれたし、そして勝てたし、状態が完璧ではない中でも長谷部も終盤に出て来てくれて貫禄あるところを見せてくれたし、長谷部は男の自分から見てもカッコ良いと改めて思ったし、何よりやっぱりこういう親善試合は、素直に楽しいね。
あと個人的に、最後の数分だけでも良いから、犬飼を出してあげてほしかったな。長期離脱から復帰した犬飼を、ACL決勝前に試合で慣らしておきたかった気持ちがある。大久保もどうして出さなかったのだろう?怪我気味だったのかな?
そして最後に、リカルド、これがレッズでの最後の指揮になったが、サポーターの前で長く深々と頭を下げてのお別れ、改めてリカルドの真摯で誠実な姿勢に感動した。
今回レッズとリカルドは、不本意な離れ方にはなってしまったが、しかし自分としても最後にスタジアムでしっかり拍手を送って、惜別の中でも感謝の気持ちを抱きながらのお別れが出来て、良かった。
常に情熱を注いでチームを作り、リーグ優勝は叶わなかったものの、天皇杯のタイトルと富士フィルム杯の優勝をもたらし、そしてACLを決勝まで導いてくれたリカルド。感謝とともに、どんな無様な敗戦でも、遠いアウェーでも、いつも自らサポの前に出て来て真摯に向き合ってくれた姿を忘れない。ありがとう、そしてさようならリカルド。
さてさて、これにてレッズの今年の全日程は終了。皆様お疲れ様でした。
先ずは来年2月のACL決勝に向けて、ここからは早目のストーブリーグに一喜一憂しつつ、ワールドカップで息抜きするとして、気持ちを切り替える為に、シーズン総括はワールドカップ前に、今からすぐ書く事にしよう。
ーーーーーー
さいたまシティカップ 浦和4-2フランクフルト
得点/19分・ユンカー(浦)、27分・ユンカー(浦)、47分・アラウィ(フ)、50分・ショルツ(浦)、78分・松尾(浦)、81分・フェリ(フ)
主審=中村 太
観衆:24,027人
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2022年 阿部勇樹 引退試合
URAWA ASIAN KINGS8―2JEF・JAPAN FRIENDS
〜埼玉スタジアム2002
11時から和光で伯父の3回忌の法事があって、15時に中座して猛ダッシュで駆け付けたから、試合前から既に疲れたが、それだけに法事の後が公式戦ではなくて良かった。
阿部の引退試合と思いきや、闘莉王の引退試合か?というくらいに闘莉王が大ハッスルしていたが、それに輪をかけて岡野がズッコケちゃん状態を連発と、闘莉王と岡野が揃うと、とんでもない凄い事になるんだな、やっぱり。
前半のこの2人のインパクトが強烈過ぎて、本来ならばお祭り男になりたい筈の後半から出て来た槙野の存在感が、もう完全に掻き消されていたもんな。闘莉王と岡野、やはり恐るべし。相手チームながら播戸もちょっと闘莉王と岡野の同類グループになりかけていたけれど。
ここに仮に森脇が居たら、もはや収拾がつかなくなっていただろうから、今回は森脇が不参加で逆に良かったな(苦笑)
レッズの選手はもちろんだが、相手側も参加している選手が豪華過ぎたり、松井なんて当日J3公式戦にスタメン出場してから駆け付けて阿部の引退試合にも出場しているんだから、それだけに阿部がどれだけ多くの選手に慕われていたかを再認識した試合だったが、それでも控えめな阿部らしく、自分より周り全員を目立たせようとしている姿が阿部の人柄を表していて、そこがとても良かった。
それに華を添えるかのような、イェティーの演出もナイス過ぎるほどナイスだったし。
それにしても、オーロラビジョンに度々映されるオジェック、当たり前と言えば当たり前なんだが、もう完全にお爺ちゃんになってしまったな。あのかつての強面な表情がすっかり消え、選手をまるで孫を見るような優しい顔付きになっていたのが印象的だった。それだけオジェックも歳を取ったという事だが、それでもよく遥々ドイツから駆け付けてくれたもんだ。
もしかしたら、オジェックを日本で生で見られるのは、今回が最後になるかもしれない・・・と、ちょっと寂しさも感じてしまったが、それだけ今回のオジェックの姿には、さすがに年月を感じさせてくれたよ。
URAWA ASIAN KINGS8―2JEF・JAPAN FRIENDS
〜埼玉スタジアム2002
阿部の引退試合と思いきや、闘莉王の引退試合か?というくらいに闘莉王が大ハッスルしていたが、それに輪をかけて岡野がズッコケちゃん状態を連発と、闘莉王と岡野が揃うと、とんでもない凄い事になるんだな、やっぱり。
前半のこの2人のインパクトが強烈過ぎて、本来ならばお祭り男になりたい筈の後半から出て来た槙野の存在感が、もう完全に掻き消されていたもんな。闘莉王と岡野、やはり恐るべし。相手チームながら播戸もちょっと闘莉王と岡野の同類グループになりかけていたけれど。
ここに仮に森脇が居たら、もはや収拾がつかなくなっていただろうから、今回は森脇が不参加で逆に良かったな(苦笑)
レッズの選手はもちろんだが、相手側も参加している選手が豪華過ぎたり、松井なんて当日J3公式戦にスタメン出場してから駆け付けて阿部の引退試合にも出場しているんだから、それだけに阿部がどれだけ多くの選手に慕われていたかを再認識した試合だったが、それでも控えめな阿部らしく、自分より周り全員を目立たせようとしている姿が阿部の人柄を表していて、そこがとても良かった。
それに華を添えるかのような、イェティーの演出もナイス過ぎるほどナイスだったし。
それにしても、オーロラビジョンに度々映されるオジェック、当たり前と言えば当たり前なんだが、もう完全にお爺ちゃんになってしまったな。あのかつての強面な表情がすっかり消え、選手をまるで孫を見るような優しい顔付きになっていたのが印象的だった。それだけオジェックも歳を取ったという事だが、それでもよく遥々ドイツから駆け付けてくれたもんだ。
もしかしたら、オジェックを日本で生で見られるのは、今回が最後になるかもしれない・・・と、ちょっと寂しさも感じてしまったが、それだけ今回のオジェックの姿には、さすがに年月を感じさせてくれたよ。
一方でゲルトの方は、相変わらずというかますますの満月を感じさせてくれたが(笑)
自分の子供2人にしっかりプレーをさせて、そして最後の最後でしっかり綺麗な有終のゴールを決める阿部。欲を言えばフリーキックを決める姿も見たかったが、でも考えたら、素直に決めないで、あの場面でクロスバーを叩く方が逆に難しいじゃん!と思ったが、まあ蹴ったのは阿部莉王という選手だったからな・・・。
ロスタイムが本当にあと22分あれば良いのに、と思いながら、名残惜しい足跡を残して、楽しい時間がアッという間に過ぎてしまった。
試合後に阿部のレッズ時代を振り返る映像が流れたが、ミスチルの曲とコピーと映像の3つが妙にマッチしていて、感動して、つい我を忘れて見入ってしまったよ・・・。
レッズ時代の振り返りと言えば、最後に阿部の現役時代の振り返りを自分もひとつ。
阿部が移籍して来てレッズデビューした試合で、先ず驚いたのは、阿部のボールトラップの完璧さ。パスを受けるにしてもボールをカットするにしても、足元でボールが吸い付くように完璧にピタッと止めるのだ。
サッカーでは何気ない至極基本的な技術なのだが、それでも日本人選手でここまでトラップが巧くて上手な選手が居るのかというくらいに完璧だったのだ。
裏を返せば、それまでのレッズで、如何にトラップすら満足に出来ない選手が少なくなかったかという事にもなってしまうが、もちろんレッズとて過去に福田や伸二のように基本技術がしっかりしている選手は居たが、それを含めて阿部を観た時に、こういう基本的な部分を高次元でこなせる選手だからこそ、プロとして代表として大成できるものなのだと、改めて感心したのを覚えている。
唯一の心残りは、阿部のリーグ優勝のシャーレを掲げた姿を見るのが叶わなかった事だが、それでも2度のACL優勝を含めた数々のタイトルを獲得できたのも、確実に阿部の力が大きかったのは間違いないし、最後は古巣のジェフに戻るかもしれないと言われながら、最後までレッズの選手として終えてくれた事、また指導者としての第2のサッカー人生を引き続きレッズでスタートしてくれている事、つまり現役は終えても阿部がレッズの一員であり続けている事が、頼もしい。
そんな阿部に感謝し、引き続きのサッカー人生を応援しつつ、ジェフでもレスターでもレッズでも代表でも、そしてキャプテンとしても、大車輪の働きだった長い現役生活、本当にお疲れ様。
さて、今年の「試合」は残すところ来週のさいたまシティカップ・フランクフルト戦のみとなってしまった。平日水曜開催の親善試合が年内最終戦というのも違和感ありありだが、それだけに今年のラストマッチを、とにかく心の底から楽しんで終わりたいと思う。
ーーーーーー
阿部勇樹引退試合 URAWA ASIAN KINGS8―2JEF・JAPAN FRIENDS
得点/20分・阿部(J)、36分・闘莉王(U)、38分・闘莉王(U)、41分・阿部PK(J)、55分・武藤(U)、67分・梅崎(U)、73分・興梠(U)、81分・阿部湧(U)、89分・阿部涼(U)、90+1分・阿部(U)
主審=家本政明(前半)、村上伸次(後半)
観衆:24,714人
自分の子供2人にしっかりプレーをさせて、そして最後の最後でしっかり綺麗な有終のゴールを決める阿部。欲を言えばフリーキックを決める姿も見たかったが、でも考えたら、素直に決めないで、あの場面でクロスバーを叩く方が逆に難しいじゃん!と思ったが、まあ蹴ったのは阿部莉王という選手だったからな・・・。
ロスタイムが本当にあと22分あれば良いのに、と思いながら、名残惜しい足跡を残して、楽しい時間がアッという間に過ぎてしまった。
試合後に阿部のレッズ時代を振り返る映像が流れたが、ミスチルの曲とコピーと映像の3つが妙にマッチしていて、感動して、つい我を忘れて見入ってしまったよ・・・。
レッズ時代の振り返りと言えば、最後に阿部の現役時代の振り返りを自分もひとつ。
阿部が移籍して来てレッズデビューした試合で、先ず驚いたのは、阿部のボールトラップの完璧さ。パスを受けるにしてもボールをカットするにしても、足元でボールが吸い付くように完璧にピタッと止めるのだ。
サッカーでは何気ない至極基本的な技術なのだが、それでも日本人選手でここまでトラップが巧くて上手な選手が居るのかというくらいに完璧だったのだ。
裏を返せば、それまでのレッズで、如何にトラップすら満足に出来ない選手が少なくなかったかという事にもなってしまうが、もちろんレッズとて過去に福田や伸二のように基本技術がしっかりしている選手は居たが、それを含めて阿部を観た時に、こういう基本的な部分を高次元でこなせる選手だからこそ、プロとして代表として大成できるものなのだと、改めて感心したのを覚えている。
唯一の心残りは、阿部のリーグ優勝のシャーレを掲げた姿を見るのが叶わなかった事だが、それでも2度のACL優勝を含めた数々のタイトルを獲得できたのも、確実に阿部の力が大きかったのは間違いないし、最後は古巣のジェフに戻るかもしれないと言われながら、最後までレッズの選手として終えてくれた事、また指導者としての第2のサッカー人生を引き続きレッズでスタートしてくれている事、つまり現役は終えても阿部がレッズの一員であり続けている事が、頼もしい。
そんな阿部に感謝し、引き続きのサッカー人生を応援しつつ、ジェフでもレスターでもレッズでも代表でも、そしてキャプテンとしても、大車輪の働きだった長い現役生活、本当にお疲れ様。
さて、今年の「試合」は残すところ来週のさいたまシティカップ・フランクフルト戦のみとなってしまった。平日水曜開催の親善試合が年内最終戦というのも違和感ありありだが、それだけに今年のラストマッチを、とにかく心の底から楽しんで終わりたいと思う。
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阿部勇樹引退試合 URAWA ASIAN KINGS8―2JEF・JAPAN FRIENDS
得点/20分・阿部(J)、36分・闘莉王(U)、38分・闘莉王(U)、41分・阿部PK(J)、55分・武藤(U)、67分・梅崎(U)、73分・興梠(U)、81分・阿部湧(U)、89分・阿部涼(U)、90+1分・阿部(U)
主審=家本政明(前半)、村上伸次(後半)
観衆:24,714人
例の報道されていたポーランド人の監督、本当に来た・・・。
◆マシエイ スコルツァ監督就任のお知らせ(レッズオフィシャル)
公式のマシエイ・スコルツァの顔を見た時、一瞬髭の無いジョン・カビラか?と錯覚したが、もちろんジョン・カビラではなくて、どうやら本物のマシエイ・スコルツァのようだ。
その前に、バイアーロルツァーやマッシモの報道は一体何だったんだ?という話だが、まあこの両者は、結局は単なるリストアップか、良くて水面下でスコルツァと同時の交渉相手だっただけだろう。
それよか、新監督就任の公式発表は、本当の意味で今年の最終戦となるフランクフルト戦の終了後すぐだと予想していたが、まあ公式戦が終了した後だから理に敵っているとはいえ、それでもこの早いタイミングでの公式発表は、少しだけ予想外だった。
クラブが例年はダラダラ先延ばししてサポーターの気持ちが落ち着いた頃に掲載していたマニュアル的1年振り返り作文を、意外にもやたら早目に掲載したのも、スコルツァの監督就任をこのタイミングで発表したかったからかと、府に落ちた感がある。
チームとしては、リーグ戦の前にACL決勝が控えている以上、早く体制作りをしてチームを固める必要はあった筈だから、とにかく一刻でも早く来季に向けた新監督就任を決めて、チーム体制を整える必要があったのは、理解できる。
ただサポーター目線というか、個人的にこのスコルツァという人物は、今回報道されてからが初耳で、自分かなり昔からドイツ好きのブンデスリーガは良く見て来ているから、比較的ドイツサッカーは得意分野なんだけど、それから外れていきなりポーランド人で、プロ選手としては同国で2年間しかプレーしていない上に、指導者キャリアでは率いたクラブは多い割に、殆どがポーランド国内での指導歴で、少し中東に出た事があるという人だから、未だに「誰?」という感情が大半で、本当にどういう人物かまるでわからないから、何と言って良いやら、まるでチンプンカンプンである。
何か本国ポーランドでは、監督としてかなりの高実績の経歴みたいだから、そこを考えると期待値が高いのだが、そもそも自分ポーランドリーグは全く馴染みが無いから、本当に全くわからんし、井の中の蛙にならなければ良いが・・・。
まあ肝心なのは国籍ではなく、指導者としての力量と、どういうサッカーを志向し指導しているのか?という事だが、そこも今は全くわからんから、何をどう言って良いやら・・・?
尤もフロントというか今の強化部が継続したいコンセプト、求めるサッカーは3年前からだいたいはわかっているから、スコルツァは、つまりそういうサッカーを指導できる、リカルドより期待できる指導者だからこそ招聘したのは確かだろう。
今は、もうそういう部分しか見えて来ないのが実状であり、この監督の人物像は、おいおい調べて行きながら、見て、ゆっくり順々に評価して行くしかない。
何れにしてもレッズにとって、日本が初で未知数の監督はフィンケ以来であり、個人的にフィンケはフライブルク時代から、同クラブを16年間支配した監督としと知っていたが(だから自分は大反対したんだけど)、スコルツァは個人的に全く知らない人。だから賛成も反対も、どちらも選べない。
それだけに、何もかもがわからない人だけに、本当の意味で、楽しみ半分、不安半分な監督になる。
とりあえず、顔がジョン・カビラに似ているという部分だけ親しみを持ちながら、本国ポーランドでの実績がそのままレッズでの成功になるよう、期待しよう。
先ずは、ジョン・カ、じゃなかった、スコルツァさん、浦和へようこそ。
◆マシエイ スコルツァ監督就任のお知らせ(レッズオフィシャル)
公式のマシエイ・スコルツァの顔を見た時、一瞬髭の無いジョン・カビラか?と錯覚したが、もちろんジョン・カビラではなくて、どうやら本物のマシエイ・スコルツァのようだ。
その前に、バイアーロルツァーやマッシモの報道は一体何だったんだ?という話だが、まあこの両者は、結局は単なるリストアップか、良くて水面下でスコルツァと同時の交渉相手だっただけだろう。
それよか、新監督就任の公式発表は、本当の意味で今年の最終戦となるフランクフルト戦の終了後すぐだと予想していたが、まあ公式戦が終了した後だから理に敵っているとはいえ、それでもこの早いタイミングでの公式発表は、少しだけ予想外だった。
クラブが例年はダラダラ先延ばししてサポーターの気持ちが落ち着いた頃に掲載していたマニュアル的1年振り返り作文を、意外にもやたら早目に掲載したのも、スコルツァの監督就任をこのタイミングで発表したかったからかと、府に落ちた感がある。
チームとしては、リーグ戦の前にACL決勝が控えている以上、早く体制作りをしてチームを固める必要はあった筈だから、とにかく一刻でも早く来季に向けた新監督就任を決めて、チーム体制を整える必要があったのは、理解できる。
ただサポーター目線というか、個人的にこのスコルツァという人物は、今回報道されてからが初耳で、自分かなり昔からドイツ好きのブンデスリーガは良く見て来ているから、比較的ドイツサッカーは得意分野なんだけど、それから外れていきなりポーランド人で、プロ選手としては同国で2年間しかプレーしていない上に、指導者キャリアでは率いたクラブは多い割に、殆どがポーランド国内での指導歴で、少し中東に出た事があるという人だから、未だに「誰?」という感情が大半で、本当にどういう人物かまるでわからないから、何と言って良いやら、まるでチンプンカンプンである。
何か本国ポーランドでは、監督としてかなりの高実績の経歴みたいだから、そこを考えると期待値が高いのだが、そもそも自分ポーランドリーグは全く馴染みが無いから、本当に全くわからんし、井の中の蛙にならなければ良いが・・・。
まあ肝心なのは国籍ではなく、指導者としての力量と、どういうサッカーを志向し指導しているのか?という事だが、そこも今は全くわからんから、何をどう言って良いやら・・・?
尤もフロントというか今の強化部が継続したいコンセプト、求めるサッカーは3年前からだいたいはわかっているから、スコルツァは、つまりそういうサッカーを指導できる、リカルドより期待できる指導者だからこそ招聘したのは確かだろう。
今は、もうそういう部分しか見えて来ないのが実状であり、この監督の人物像は、おいおい調べて行きながら、見て、ゆっくり順々に評価して行くしかない。
何れにしてもレッズにとって、日本が初で未知数の監督はフィンケ以来であり、個人的にフィンケはフライブルク時代から、同クラブを16年間支配した監督としと知っていたが(だから自分は大反対したんだけど)、スコルツァは個人的に全く知らない人。だから賛成も反対も、どちらも選べない。
それだけに、何もかもがわからない人だけに、本当の意味で、楽しみ半分、不安半分な監督になる。
とりあえず、顔がジョン・カビラに似ているという部分だけ親しみを持ちながら、本国ポーランドでの実績がそのままレッズでの成功になるよう、期待しよう。
先ずは、ジョン・カ、じゃなかった、スコルツァさん、浦和へようこそ。
公式戦日程が終了した途端に選手の動向が堰を切ったように流れ出すのは毎年の事だが、その中でも興梠の復帰報道にはぶったまげた。
興梠が自ら希望しての札幌へのレンタル移籍が決まった時に、ショックとともに、年齢的な事やミシャの存在を考えると、恐らくは片道切符になるだろうと思っていたから、この復帰報道にはストレートに驚いている。
この報道が本当だとしたら・・・、
ローストチキンこおろぎの存在が興梠復帰の原動力だな。
・・・というのは冗談だが(あながち冗談でもない部分はあるだろうけど)、自分は過去ここでリカルド就任時点で書いた通り、リカルド体制以前はフリーマンとして遊撃的な選手を自覚していた興梠にとって、プレーエリアの積極的な確保と全体的な連動性を高次元で求められるポジショナルサッカーに於いて、タイプが全く違う興梠は合わないと危惧し指摘した。
そしてその通りに、リカルド下では全くと言って良いほど興梠は機能せず、それまで記録を達成するまでに前年まで2桁得点を維持して来た興梠の得点力は、リカルド下ではいきなり深刻な大幅レベルで激減してしまった。
やはりリカルドのサッカーと自身のプレースタイルは絶対に合わないと改めて自覚した興梠は、高年俸契約が来季も存在するにも拘わらず、慰留するクラブに背を向ける形で、自ら希望して自分を生かせ慕うミシャの指揮する北海道の地へ旅立ってしまった。
札幌としても伸二に続き、興梠という日本サッカー界のレジェンドを確保する事は、ブランド価値を著しく高めるから、高年俸を肩替わりしてでもレンタル獲得したのであろうし、このレジェンドを近い将来スタッフ入閣を見据えての、そのまま興梠を札幌の選手として残したかった部分はあるだろうが、ところが意外にも、興梠とは合わないサッカーをするリカルドが今季限りで契約解除となった事で、興梠自身がレッズに戻る大義名分が出来てしまった。
凄い流れである。野球で言えばカープへまさかの補償奪取された長野が巨人に電撃復帰するように、サッカー業界も、何が起こるかわからない。
完全に片道切符と予想した自分も、リカルドの3年目があるだろうと確信していたからこそ、それに合わない興梠のレッズ復帰は無いだろうと予想していたのだが、その予想が180度見事に外れては、ここに来てレッズ復帰報道である。
興梠が札幌残留を希望するならば、興梠を重宝しているミシャは手放す理由は無いし、資金面では決して潤沢とは言えない札幌が来季の興梠の給料を払えないから、というのはあるかもしれないが、何れにしても興梠からしたら、リカルドが去るレッズに復帰するには、渡りに船だろう。
興梠が復帰するならば、素直に嬉しい。
ただ、問題はここから。
一番肝心な部分である、戦力として機能するのか?という点である。
いくら毎年2桁得点をキープしていた点取り屋であっても、それはあくまで3年前までの話。札幌でもいぶし銀のプレーで魅せる部分はあったとはいえ、点取り屋としての存在感は眼に見えて衰えているのは確かだし、そして何より明らかなキャリアの最終盤を迎えている年齢に於いて、果たして何処まで動けるのか、活躍できるのか、その懸念材料を消すだけの限りあるA契約保有枠1つを使ってまで復帰させるだけの価値があるのか、という当然の見方は発生する。
またサポーター目線では次の監督が報道だけで、未だ正式にわかっていない現状、そもそも新監督がどういうサッカーをするのか、そのサッカーに合うのか?という不安も。
尤も水面下で次期監督は内定済であろうし、復帰が事実ならば、興梠もその中身を聞かされた上での復帰であろうし、いくらクラブがレジェンドの存在を強く感じて、最後はレッズの選手として引退させる為に復帰させたくとも、何より新監督自身が、行うサッカーから端から構想外のタイプの大ベテラン選手の復帰を、わざわざ受け入れてまで契約するリスクを負う訳もないだろうから、次の監督の志向するサッカーが、少なくとも興梠が取りつく島も無いほど全く合わないサッカーではないだろうという逆算予想は出来る。
こう色々と考えると、興梠復帰の準備は整っていると言えるから、後は札幌とのレンタル契約期間が満了した上での、正式なレッズ復帰の発表を待つだけという事になる。
それが実に待ち遠しいが、だからこそ早く、「おかえり慎三」と言いたいソワソワした自分が居る。
興梠が自ら希望しての札幌へのレンタル移籍が決まった時に、ショックとともに、年齢的な事やミシャの存在を考えると、恐らくは片道切符になるだろうと思っていたから、この復帰報道にはストレートに驚いている。
この報道が本当だとしたら・・・、
ローストチキンこおろぎの存在が興梠復帰の原動力だな。
・・・というのは冗談だが(あながち冗談でもない部分はあるだろうけど)、自分は過去ここでリカルド就任時点で書いた通り、リカルド体制以前はフリーマンとして遊撃的な選手を自覚していた興梠にとって、プレーエリアの積極的な確保と全体的な連動性を高次元で求められるポジショナルサッカーに於いて、タイプが全く違う興梠は合わないと危惧し指摘した。
そしてその通りに、リカルド下では全くと言って良いほど興梠は機能せず、それまで記録を達成するまでに前年まで2桁得点を維持して来た興梠の得点力は、リカルド下ではいきなり深刻な大幅レベルで激減してしまった。
やはりリカルドのサッカーと自身のプレースタイルは絶対に合わないと改めて自覚した興梠は、高年俸契約が来季も存在するにも拘わらず、慰留するクラブに背を向ける形で、自ら希望して自分を生かせ慕うミシャの指揮する北海道の地へ旅立ってしまった。
札幌としても伸二に続き、興梠という日本サッカー界のレジェンドを確保する事は、ブランド価値を著しく高めるから、高年俸を肩替わりしてでもレンタル獲得したのであろうし、このレジェンドを近い将来スタッフ入閣を見据えての、そのまま興梠を札幌の選手として残したかった部分はあるだろうが、ところが意外にも、興梠とは合わないサッカーをするリカルドが今季限りで契約解除となった事で、興梠自身がレッズに戻る大義名分が出来てしまった。
凄い流れである。野球で言えばカープへまさかの補償奪取された長野が巨人に電撃復帰するように、サッカー業界も、何が起こるかわからない。
完全に片道切符と予想した自分も、リカルドの3年目があるだろうと確信していたからこそ、それに合わない興梠のレッズ復帰は無いだろうと予想していたのだが、その予想が180度見事に外れては、ここに来てレッズ復帰報道である。
興梠が札幌残留を希望するならば、興梠を重宝しているミシャは手放す理由は無いし、資金面では決して潤沢とは言えない札幌が来季の興梠の給料を払えないから、というのはあるかもしれないが、何れにしても興梠からしたら、リカルドが去るレッズに復帰するには、渡りに船だろう。
興梠が復帰するならば、素直に嬉しい。
ただ、問題はここから。
一番肝心な部分である、戦力として機能するのか?という点である。
いくら毎年2桁得点をキープしていた点取り屋であっても、それはあくまで3年前までの話。札幌でもいぶし銀のプレーで魅せる部分はあったとはいえ、点取り屋としての存在感は眼に見えて衰えているのは確かだし、そして何より明らかなキャリアの最終盤を迎えている年齢に於いて、果たして何処まで動けるのか、活躍できるのか、その懸念材料を消すだけの限りあるA契約保有枠1つを使ってまで復帰させるだけの価値があるのか、という当然の見方は発生する。
またサポーター目線では次の監督が報道だけで、未だ正式にわかっていない現状、そもそも新監督がどういうサッカーをするのか、そのサッカーに合うのか?という不安も。
尤も水面下で次期監督は内定済であろうし、復帰が事実ならば、興梠もその中身を聞かされた上での復帰であろうし、いくらクラブがレジェンドの存在を強く感じて、最後はレッズの選手として引退させる為に復帰させたくとも、何より新監督自身が、行うサッカーから端から構想外のタイプの大ベテラン選手の復帰を、わざわざ受け入れてまで契約するリスクを負う訳もないだろうから、次の監督の志向するサッカーが、少なくとも興梠が取りつく島も無いほど全く合わないサッカーではないだろうという逆算予想は出来る。
こう色々と考えると、興梠復帰の準備は整っていると言えるから、後は札幌とのレンタル契約期間が満了した上での、正式なレッズ復帰の発表を待つだけという事になる。
それが実に待ち遠しいが、だからこそ早く、「おかえり慎三」と言いたいソワソワした自分が居る。
2022年 J1リーグ第34節
浦和レッズ1―1アビスパ福岡
〜埼玉スタジアム2002
試合終了直後から北ゴール裏の半数がセレモニー対応ボイコットで異常事態になってしまったが、毎回の如く立花社長のテンパっているかのような無駄に声だけデカいマニュアル的な演説はともかくとしても、さすがに実際に現場で戦ったリカルドと選手に対して、最後にそれに背を向けるのは、余りに失礼な話だと思い、成績云々は別として、やはり最後はしっかり監督と選手に向き合う事にした。
だからと言って、考え方は人それぞれ。今回の北ゴール裏住人の試合後の行動で、ボイコットにしても残るにしても、どちらを選択しようとも、何が正しいかは後世が決める事だし、つまり正解は無いし、どちらとも責める必要もないし出来ないのだ。
要は、その行動が、周りに流されたからではなく、本当に、自分の信念を持って、責任を持って行ったかのみが今は重要である。そしてそれこそが一番大事なのである。
ただ懸念されるのは、こういう事が起きると、また頻発すると、北ゴール裏にも変な分断が起きやしないかと、それだけが心配である。実際に最近ゴール裏でもかつての統一感が薄れて、それどころか考え方がバラバラになって来ている感じがするし。只でさえ世界的に右か左かの両極端な考え方が対立と分断を生む構造化しているだけに、ね。
それと自分は前回の記事で、去り行くリカルドに対して、しっかり感謝と拍手を送ると公言した以上、その言葉に偽りが無いように、自分に嘘をつかないように、そのリカルドに対しても最後まで真摯に正面から向き合わなければいけなかったのである。
しかしそんな中でも空を見上げれば、暮れ行く中で夕陽に照されながらもドンヨリとした晩秋の雲が、何か物悲しかったな。空虚感、である・・・。
まあそのリカルドのレッズでの公式戦最後の指揮となる試合だけは、是が非でも勝ってリカルドに自ら花道を作ってほしかったが、希望と現実の開きは大きく、最後は今季1年やって来た煮え切らないサッカーのそれを、また最後までやっているかの内容に終始してしまったのが残念だ。
ただこの期に及んで、もう内容云々を書いてもどうにもならないし意味は余り無いから、そこは無理に追求しないし、監督が代わるならば、ちょっと乱暴な表現になるが、ハッキリ言って今更どうでも良いんだけどね。
ただ今回のリカルド采配からして、交代枠を2つしか使わなかったのが物足りなかったけれど。戦略や状況を無視してまで無理に交代枠を使いきれという訳ではないのだが、それでも最終節だし、もしかしたら今節がレッズでプレーする最後の試合になるかもしれない選手が居たかもしれず、だから多くの選手のプレーを観る為にも交代枠を使い切ってほしかった。しかしその希望に反して3人も交代枠を残すという、どうしてそんな消極的な選手の使い方をしたのかがよくわからない。
そういえば前節マリノス戦も大量リードを許した状態でも交代枠を2人も残して終わっていたし。尤も今回は福岡も同じく交代枠を3人残したママだったから、こういうの最終節に近付くに連れて、何か選手との契約の関係があるのだろうか?ここはよくわからん。まあそれも今更言っても後の祭りだ。
何れにしてもリカルドに関しては、最初に出て来た時点でサポーターに対して深々とお辞儀を繰り返す姿を見て、それだけで心に来るものがあった。
こういう真摯な部分を見せてくれる監督と、こんな中途半端な形で別れるのは、やはりさびしいし、悲しい。
次の監督も、真摯な部分を持ち合わせた監督であってほしいが、しかし真摯すぎるのも、また監督としては甘いのかな。その辺は何がどう正しくて監督に適正なのかは、わからないが・・・。
その後任監督人事報道も、アヒム・バイアーロルツァーやマッシモ・フィッカンディーの名前が出たと思ったら、昨晩になって今度はポーランド人のマチェイ・スコルジャとか飛び出したし。しかも既に合意間近で、埼スタに居たなんて噂も一部では出ているが。一体どうなっとるんだ???
今年は師走になる前から、早くも後任監督人事で踊らされる羽目になるとは・・・。
恒例のリーグ戦終了後の、浦和でのザ・反省会である。
肴のメインは、鍋である。「チゲ」である。「チゲ鍋」と表記してしまうと、あっちの国では「鍋鍋」という意味になってしまうのである。至極どうでも良い話である。ザ・ヤケ酒状態だが、〆の雑炊が美味かったのが幸いである。
・・・、ちょっと話が脱線したが、とにかく今年はリーグ戦も天皇杯もルヴァンも、全てが中途半端に終わってしまった上に、最後はリカルドと契約解除という泣きっ面に蜂みたいな出来事が発生してしまったが、まだACL決勝でビッグタイトル獲得の可能性が残されているのが唯一の救いだが・・・。
という事でリーグ戦も終了。
ここからは来年2月のACL決勝まで公式戦が無い分、それだけに阿部の引退試合とフランクフルト戦は、肩の力を抜いて楽しもうじゃないか。
ーーーーーー
J1リーグ第34節 浦和1-1福岡
得点/56分・岩波(浦)、60分・フアンマ(福)
主審=松尾 一
観衆:33,816人
浦和レッズ1―1アビスパ福岡
〜埼玉スタジアム2002
だからと言って、考え方は人それぞれ。今回の北ゴール裏住人の試合後の行動で、ボイコットにしても残るにしても、どちらを選択しようとも、何が正しいかは後世が決める事だし、つまり正解は無いし、どちらとも責める必要もないし出来ないのだ。
要は、その行動が、周りに流されたからではなく、本当に、自分の信念を持って、責任を持って行ったかのみが今は重要である。そしてそれこそが一番大事なのである。
ただ懸念されるのは、こういう事が起きると、また頻発すると、北ゴール裏にも変な分断が起きやしないかと、それだけが心配である。実際に最近ゴール裏でもかつての統一感が薄れて、それどころか考え方がバラバラになって来ている感じがするし。只でさえ世界的に右か左かの両極端な考え方が対立と分断を生む構造化しているだけに、ね。
しかしそんな中でも空を見上げれば、暮れ行く中で夕陽に照されながらもドンヨリとした晩秋の雲が、何か物悲しかったな。空虚感、である・・・。
まあそのリカルドのレッズでの公式戦最後の指揮となる試合だけは、是が非でも勝ってリカルドに自ら花道を作ってほしかったが、希望と現実の開きは大きく、最後は今季1年やって来た煮え切らないサッカーのそれを、また最後までやっているかの内容に終始してしまったのが残念だ。
ただこの期に及んで、もう内容云々を書いてもどうにもならないし意味は余り無いから、そこは無理に追求しないし、監督が代わるならば、ちょっと乱暴な表現になるが、ハッキリ言って今更どうでも良いんだけどね。
ただ今回のリカルド采配からして、交代枠を2つしか使わなかったのが物足りなかったけれど。戦略や状況を無視してまで無理に交代枠を使いきれという訳ではないのだが、それでも最終節だし、もしかしたら今節がレッズでプレーする最後の試合になるかもしれない選手が居たかもしれず、だから多くの選手のプレーを観る為にも交代枠を使い切ってほしかった。しかしその希望に反して3人も交代枠を残すという、どうしてそんな消極的な選手の使い方をしたのかがよくわからない。
そういえば前節マリノス戦も大量リードを許した状態でも交代枠を2人も残して終わっていたし。尤も今回は福岡も同じく交代枠を3人残したママだったから、こういうの最終節に近付くに連れて、何か選手との契約の関係があるのだろうか?ここはよくわからん。まあそれも今更言っても後の祭りだ。
何れにしてもリカルドに関しては、最初に出て来た時点でサポーターに対して深々とお辞儀を繰り返す姿を見て、それだけで心に来るものがあった。
こういう真摯な部分を見せてくれる監督と、こんな中途半端な形で別れるのは、やはりさびしいし、悲しい。
次の監督も、真摯な部分を持ち合わせた監督であってほしいが、しかし真摯すぎるのも、また監督としては甘いのかな。その辺は何がどう正しくて監督に適正なのかは、わからないが・・・。
その後任監督人事報道も、アヒム・バイアーロルツァーやマッシモ・フィッカンディーの名前が出たと思ったら、昨晩になって今度はポーランド人のマチェイ・スコルジャとか飛び出したし。しかも既に合意間近で、埼スタに居たなんて噂も一部では出ているが。一体どうなっとるんだ???
今年は師走になる前から、早くも後任監督人事で踊らされる羽目になるとは・・・。
肴のメインは、鍋である。「チゲ」である。「チゲ鍋」と表記してしまうと、あっちの国では「鍋鍋」という意味になってしまうのである。至極どうでも良い話である。ザ・ヤケ酒状態だが、〆の雑炊が美味かったのが幸いである。
・・・、ちょっと話が脱線したが、とにかく今年はリーグ戦も天皇杯もルヴァンも、全てが中途半端に終わってしまった上に、最後はリカルドと契約解除という泣きっ面に蜂みたいな出来事が発生してしまったが、まだACL決勝でビッグタイトル獲得の可能性が残されているのが唯一の救いだが・・・。
という事でリーグ戦も終了。
ここからは来年2月のACL決勝まで公式戦が無い分、それだけに阿部の引退試合とフランクフルト戦は、肩の力を抜いて楽しもうじゃないか。
ーーーーーー
J1リーグ第34節 浦和1-1福岡
得点/56分・岩波(浦)、60分・フアンマ(福)
主審=松尾 一
観衆:33,816人
噂され報道されていた通り、リカルドが契約解除となった。
◆リカルド・ロドリゲス監督との契約について(レッズオフィシャル)
しかし本来ならば、フロントが継続性を掲げていた以上、余程に成績が落ち込まない以上、そしてACL決勝が存在している以上は、個人的には続投と思っていた。
だから、ここでの打ち切りは個人的に残念でたまらないし、これでまたフロントに対して疑問符が。
ただフロントとしては、3年計画が失敗した以上、仕切り直す方の道を選んだのであろうし、リカルドとて求められた結果を達成できなかった責任を負う形で、契約解除を受け入れたのかもしれない。またもしかしたら、契約内にリーグ優勝ノルマが存在していた可能性もある。
一方でリカルド続投で来季リーグ優勝するようなチームになるのかと問われれば、そこは今季途中からのリカルドのチーム運営を見ていると、自信を持って来季に期待を持てるとは言えない部分はあるのだが、しかし一方で責任を蜥蜴の尻尾切りのようにリカルドだけに負わせたような気がして、納得が行かない部分はある。
もちろんプロの世界だから、情に流されてはいけないのは理解しているが、リカルドは人間性は凄い良い人だし、指導者としても脂が乗って行く年齢だけに、まだまだ来季に向けて希望と期待の要素も多く含みながらのお別れとなるのは、後ろ髪を引かれる思いである。
しかし・・・こうなってしまっては・・・もはや、どうにもならない。
今はただ々々、リカルドに対しては、天皇杯優勝のタイトルと富士フィルムカップ優勝、そしてACL決勝進出をもたらしてくれた事に感謝するだけだ。
不様な敗戦をきしても、遠いアウェーでも、最後の選手挨拶時に本当に申し訳なさそうにサポーターの前に来て頭を下げるリカルドの真摯な姿、その誠実性を永遠に忘れないよ・・・。
ちなみに先日のマリノス戦の敗戦後に、画像通り新横浜でザ・ヤケ酒になった訳だが、ここでもリカルドの去就はだいたい判明していたから、ある意味でリカルドに対する惜別の思いを込めたヤケ酒になった訳だ。
で、
後任は、アヒム・バイアーロルツァー?
ただこの人、知名度は高い割に継続性ある監督成功歴が少ないから、監督と言うよりマネージャー的な方が向いている気がするのだが、つまり昔からブンデスリーガを見ている自分からすると、レッズに関係するならばフィンケ以来、再び「なんじゃそれ」的な人選になるのだが、今の事情からしたら、ちょっとわからくもない人選でもあるし。
ただどういう経緯でこの人に行き当たったのかわからんが、フランクフルトと提携を開始したのも、この含みかな?と思うところはある。ドイツ繋がりでフランクフルトから紹介されたのであろうか?バインも絡んでいたら更に面白いけど。
そういや昔、提携先のバイエルンからトーマス・ドルを紹介されたのに、それをスルーしてフィンケを選んで、せっかく斡旋してくれていたバイエルンや、フィンケに大反対したアドバイザー契約していたギドを怒らせた失敗があるからな。もし今回フランクフルトから紹介されたとしたら、この過去の過ちを繰り返したくない故の素直な受け入れか?とも穿ってしまうが、ちょっと考え過ぎか?
肝心なのは、バイアーロルツァーが志向するサッカーだな。今や世界的にも広まったゲーゲンプレス、つまりユルゲン・クロップが作った戦術哲学で、バイアーロルツァーも志向する彼が指導者キャリアをスタートさせたRBライプツィヒで継続される、つまりゲーゲンプレスと同様の戦術で、レッドブルグループクラブで一時代を築いたラルフ・ラングニックが吟味し確立した戦術は、ある意味でレッズの強化部が求めるサッカーと一部で合う部分はあるのだが。このサッカーを機能させるには運動量が絶対的に求められるという点に於いても、今季開幕前に若い選手を揃えているのは、良い状況ではある。
しかし、中身は、細かい部分から見ると、リカルドがやって来た極端なポゼッション重視と、ラングニックスタイルによるアンチポゼッションとは、真逆な部分がある。
合致しているのは、前からのハイプレスとショートカウンターだが、手数を掛け過ぎるポゼッション重視のリカルドのポジショナルサッカーと、手数を掛けない強引なまでの速攻がメインのラングニックスタイルは、表面上は全くの別物である。
中盤に局地的な厚みとポジショニングを保たせて中央突破を封じながら守備面の内面的な支配率を高め、つまり守備も高い意識の下で組織的という点と、そこから速い攻撃を求めたいという点はリカルドの行った戦略と戦術と同じであり、強い攻撃ありきの意識を保つ意味では、強化部の求めるサッカーとしては、一応わかるのだが・・・。
まあ後任が未だバイアーロルツァーと公式発表された訳ではないので、これだけは今騒いでも何とも言えないのだが。
更に言うと、マッシモ・フィッカンディーの名前が出るのも何故なのかわからん。それこそ日本では何れのチームも「結果は出すが守備を重視しまくりでつまらないサッカー」とのレッテルで、毎回良いところまで来ると契約を打ち切られる、不運な人として個人的には思っている。
ただ守備から入る監督は、ここで昔から一貫して書いている通り、個人的には嫌いじゃないんだけどね。
・・・あれ?そういう意味では ゲーゲンプレスとラングニックスタイルを持つバイアーロルツァーは、自分にとっては悪くないのかな・・・?もっと言うとマッシモでも?・・・何か自分がよくわからなくなって来た。
まあ次の事は追々発表されるから、今からどうこう考えて悩んでいても仕方がない。
それよりも、とにかく志半ばであったであろうリカルドの契約解除は、その期待値から言っても不完全燃焼と無念さが強いものになったのは間違いない。
野心を持っていたリカルド本人も、本当ならばレッズで真の意味で成功させて、満を持してヨーロッパに戻る事こそが狙いだったのだから。
◆リカルド・ロドリゲス監督との契約について(レッズオフィシャル)
しかし本来ならば、フロントが継続性を掲げていた以上、余程に成績が落ち込まない以上、そしてACL決勝が存在している以上は、個人的には続投と思っていた。
だから、ここでの打ち切りは個人的に残念でたまらないし、これでまたフロントに対して疑問符が。
ただフロントとしては、3年計画が失敗した以上、仕切り直す方の道を選んだのであろうし、リカルドとて求められた結果を達成できなかった責任を負う形で、契約解除を受け入れたのかもしれない。またもしかしたら、契約内にリーグ優勝ノルマが存在していた可能性もある。
一方でリカルド続投で来季リーグ優勝するようなチームになるのかと問われれば、そこは今季途中からのリカルドのチーム運営を見ていると、自信を持って来季に期待を持てるとは言えない部分はあるのだが、しかし一方で責任を蜥蜴の尻尾切りのようにリカルドだけに負わせたような気がして、納得が行かない部分はある。
もちろんプロの世界だから、情に流されてはいけないのは理解しているが、リカルドは人間性は凄い良い人だし、指導者としても脂が乗って行く年齢だけに、まだまだ来季に向けて希望と期待の要素も多く含みながらのお別れとなるのは、後ろ髪を引かれる思いである。
しかし・・・こうなってしまっては・・・もはや、どうにもならない。
今はただ々々、リカルドに対しては、天皇杯優勝のタイトルと富士フィルムカップ優勝、そしてACL決勝進出をもたらしてくれた事に感謝するだけだ。
不様な敗戦をきしても、遠いアウェーでも、最後の選手挨拶時に本当に申し訳なさそうにサポーターの前に来て頭を下げるリカルドの真摯な姿、その誠実性を永遠に忘れないよ・・・。
で、
後任は、アヒム・バイアーロルツァー?
ただこの人、知名度は高い割に継続性ある監督成功歴が少ないから、監督と言うよりマネージャー的な方が向いている気がするのだが、つまり昔からブンデスリーガを見ている自分からすると、レッズに関係するならばフィンケ以来、再び「なんじゃそれ」的な人選になるのだが、今の事情からしたら、ちょっとわからくもない人選でもあるし。
ただどういう経緯でこの人に行き当たったのかわからんが、フランクフルトと提携を開始したのも、この含みかな?と思うところはある。ドイツ繋がりでフランクフルトから紹介されたのであろうか?バインも絡んでいたら更に面白いけど。
そういや昔、提携先のバイエルンからトーマス・ドルを紹介されたのに、それをスルーしてフィンケを選んで、せっかく斡旋してくれていたバイエルンや、フィンケに大反対したアドバイザー契約していたギドを怒らせた失敗があるからな。もし今回フランクフルトから紹介されたとしたら、この過去の過ちを繰り返したくない故の素直な受け入れか?とも穿ってしまうが、ちょっと考え過ぎか?
肝心なのは、バイアーロルツァーが志向するサッカーだな。今や世界的にも広まったゲーゲンプレス、つまりユルゲン・クロップが作った戦術哲学で、バイアーロルツァーも志向する彼が指導者キャリアをスタートさせたRBライプツィヒで継続される、つまりゲーゲンプレスと同様の戦術で、レッドブルグループクラブで一時代を築いたラルフ・ラングニックが吟味し確立した戦術は、ある意味でレッズの強化部が求めるサッカーと一部で合う部分はあるのだが。このサッカーを機能させるには運動量が絶対的に求められるという点に於いても、今季開幕前に若い選手を揃えているのは、良い状況ではある。
しかし、中身は、細かい部分から見ると、リカルドがやって来た極端なポゼッション重視と、ラングニックスタイルによるアンチポゼッションとは、真逆な部分がある。
合致しているのは、前からのハイプレスとショートカウンターだが、手数を掛け過ぎるポゼッション重視のリカルドのポジショナルサッカーと、手数を掛けない強引なまでの速攻がメインのラングニックスタイルは、表面上は全くの別物である。
中盤に局地的な厚みとポジショニングを保たせて中央突破を封じながら守備面の内面的な支配率を高め、つまり守備も高い意識の下で組織的という点と、そこから速い攻撃を求めたいという点はリカルドの行った戦略と戦術と同じであり、強い攻撃ありきの意識を保つ意味では、強化部の求めるサッカーとしては、一応わかるのだが・・・。
まあ後任が未だバイアーロルツァーと公式発表された訳ではないので、これだけは今騒いでも何とも言えないのだが。
更に言うと、マッシモ・フィッカンディーの名前が出るのも何故なのかわからん。それこそ日本では何れのチームも「結果は出すが守備を重視しまくりでつまらないサッカー」とのレッテルで、毎回良いところまで来ると契約を打ち切られる、不運な人として個人的には思っている。
ただ守備から入る監督は、ここで昔から一貫して書いている通り、個人的には嫌いじゃないんだけどね。
・・・あれ?そういう意味では ゲーゲンプレスとラングニックスタイルを持つバイアーロルツァーは、自分にとっては悪くないのかな・・・?もっと言うとマッシモでも?・・・何か自分がよくわからなくなって来た。
まあ次の事は追々発表されるから、今からどうこう考えて悩んでいても仕方がない。
それよりも、とにかく志半ばであったであろうリカルドの契約解除は、その期待値から言っても不完全燃焼と無念さが強いものになったのは間違いない。
野心を持っていたリカルド本人も、本当ならばレッズで真の意味で成功させて、満を持してヨーロッパに戻る事こそが狙いだったのだから。
レッズもリカルドも、本当に不完全燃焼で別れる形になってしまった。しかし過去を振り替えれば、成績上はもちろん、選手やフロントやスタッフとの確執が問題視されながら監督交代を繰り返している歴史を思ったら、その点に於いては内部事情も極端に表に出ずと、誠実なリカルドらしく立つ鳥跡を濁さずで、過去に比べて表面上は穏便な別れ方とも言えるが、しかし腑に落ちない部分と腑に落ちる部分が行ったり来たりしている別れ方になる。
こういう別れ方は、奥歯に何かモノが刺さったママというか、何かシックリ行かず、そしてやはり、さびしい・・・。
最終節、どんな結果になろうとも、自分はリカルドに、最高の拍手を贈ってサヨナラを言おう。
ようこそ!!
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レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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