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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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今季は年末にクラブワールドカップという一大大会が存在した為、天皇杯決勝が12月初旬開催も珍しくなくなった昨今、今年のレッズにとっては日本のクラブチーム最長スケジュールのシーズンを送る事になり、世界のクラブチーム全体を考えても、大陸代表としてほんの一握りの出場権を得られて、サポーターとしても、年の瀬まで応援するチームの戦いを楽しめた1年であった。
例年は余裕を持って早目の総括をする自分も、上記の理由により、今年は本当に年の瀬も年の瀬の年末が押し迫った状態で、少々慌ただしい時期での総括になる。


本来であれば今季は、2月という厳しい時期にACL決勝の開催が決まっていた為、慌ただしいスタートになるかと当初は覚悟していたが、各方面の様々な苦力により、ACL決勝が5月開催に延びたのは幸運であった。
仮に当初の予定通り2月に開催されていたら、新監督体制の下で、全くチームが出来上がっていない、補強も遅れている等々、明らかに著しい不備の状態で戦う羽目になり、この完全不利な状況からしたら、恐らく優勝という歓喜は得られなかったであろう。それはリーグ開幕2戦の連敗劇からでも明らかであり、誰しもが想像していた筈である。
これが5月に延びた事は、レッズにとって大きな幸運であり、そして結果的に、今季のレッズの最初にして最大であり、最後の幸運になった。
何故「最後の幸運」と表現したかの理由は後述するとして、何れにしても、これにより日本のサッカー史上どころか、どのアジアのクラブチームでも成し得ていなかった、ACL3度目となる優勝を達成した。この快挙により、レッズにとって以後も、更なる華々しい道程が待っていると、この時点では多くの関係者、ファン・サポーターは期待していた筈である。

ここで話を昨年に戻す。
2シーズン目のリカルド体制に暗雲が見え隠れするようになった昨年中頃から、クラブは早々に現体制に見切りをつけて、次期ポーランド代表監督とも目されていた同国の名将と、早々に契約を結んでしまう。
この素早い判断と決断は、近年には類を見ないクラブの動き方として、過去のように後手を踏まない為の学習材料が生きた形と評価できる。発足当時は素人人事とまで酷評されて赤子同然だった強化部が、数年間の経験で培って来た経験の成果とも言える。

強化部は同時に、当然ながら選手編成に於いても、ステップアップを図った。大きな戦力でありながら、不満分子と見たユンカーや江坂を躊躇なく放出し、欧州でも世界レベルの選手と次々に接触を図る。
ここまで得た内部留保や税金対策、そして三菱の支援もあり、豊富な補強資金の捻出が可能になっていた時期。これにより強化部は、ワールドクラスの選手を次々にリストアップしては、獲得に向けて積極的に活動を開始する。欧州の第1戦クラブで活躍する様々な選手の名前が上がる中、W杯オランダ代表のデイリー・ブリントはその筆頭株であったし、水面下では様々な大物クラスと接触していた筈である。
ところがここで思惑が外れる。獲得を狙った大物と尽く交渉が外れては、開幕前に成功した外国人補強はマリウス・ホイブラーテン僅か1人。既に攻撃面の重大かつ重要な選手を何人も放出していながら、レベルアップどころか穴埋めする選手の補強すら満足に至らないまま、興梠復帰という形だけを隠れ蓑にして開幕を迎える事になる。

監督人事では先手を打つも、選手人事では放出に対して補強が遅れて後手を踏んだ、つまり前年の過ちの繰り返しである。
それでも大魚狙いの方針を崩さず、またも表面化したギリシャ代表ギアクマキスという大物を、5億とも6億とも言われた資金を盾に追い掛け続け、メディカルチェックまで完了させておきながら、寸での所でアトランタに同選手を攫われる大失態を引き起こす。 既に後戻りが出来ない替えの効かない時期でのこの失敗劇は、以後に取り返しの付かない不備となる。
しかし大物補強に挑戦した事実を評価するか、尽く失敗した事実のみを評価するか、考えは人それぞれであるが、最終的に結果が全てのプロの世界に於いては、成功と失敗の評価の違いは明確である。強化部が身の丈に合わない仕事に拘り続けて、肝心の足元を見ながら地に足を着けた仕事を怠った事実は変わらない。

このようにレッズの現強化部は、大きな二面性を孕んでいる。長く続いた国内レベルの強化人事から脱却し、本気で世界に目を向けて、計画性を掲げて変革を開始してから数年が経過し、そこには成功も失敗も明確に繰り返して来た。
明確だからこそ対する評価も明確であり、成功すれば大きく評価され、失敗すれば大きく非難される。そして大きな影響を及ぼす。これを恐れず安全圏に留まらず、常に成長を続けようとする為には、常に大きなリスクを孕みながらの活動は必要になる。それが例え身の丈に合わない行動だとしても、挑戦しなければ話は始まらない。
そこは重要な部分であるが、もうひとつ重要なのは、挑戦から失敗も、同じ過ちを繰り返さない事である。現強化部は発足当時から様々な失敗を経て成功を収めて来た部分があり、そこは失敗から学び成長して成果に繋げるという形に表れているが、対して毎回の様に同じ部分で失敗を繰り返しているのも事実で、今季は選手人事がそれであった。
では果たしてこの失敗を来季にどう生かすか、その明確な行動が現状の通りである。動きの速さや明確性は、明らかに昨季より成長している。但しこれを何処まで成功に繋げられるかは、これからの経過を見るしかない。

さて自分は冒頭でACL優勝までの道程から「最後の幸運」と書いた。実際のところ、レッズがACL優勝に向けた過程は、勿論そこに力を注ぎ込んだクラブとチームの努力の賜物であったとされるが、余りにACL決勝に注力した結果、そこで多くのものを使い果たし、その後に力を振り絞る肝心の段階に於いて、最後の一押しが出なくなってしまった。
これは補強の不備や、チーム運営の不備は当然ながら影響しているが、そのような直接的な部分以前に、シーズン当初に実に巨大なタイトルを手に入れてしまった達成感と安心感から、精神的に落ち着いてしまい、その後の戦いに於いて、ハングリー精神が出難くなってしまったと思われる。
クラブにとって、そしてチームにとって、精神力の低下は成長を続けて行く上で実に致命的で、精神が強く保てなければ、本当の向上心も生まれない。故に本当の実力も発揮されない。運も実力の内と言うが、これも強ち嘘ではなくて、運というものは努力と実力が伴ってこそ自ら手繰り寄せるものである事を考えると、ACL優勝を成し遂げるまでのクラブとチームの集中力と努力は並々ならぬものがあり、だからこそ様々な幸運にも恵まれて大きな目標を達成できた。
しかしそこで燃えていた大火が鎮んだ途端に、勢いは薄れて、それが様々な部分に悪い影響を及ぼして行く。だからこそ運も逃げて行く。

後一歩で優勝を逃したルヴァン杯も、優勝争いに加わりながら終盤にあと一押しが出ずに最終節を待たずに脱落したリーグ戦も、そして新たなACLでのまさかのグループステージ敗退も、上記が原因であるところが大きいと感じさせるシーズンであった。
ACL決勝まで、あれだけ幸運にも恵まれていた状況から一変、その後は運に見放されたような試合が数多くあった事も考えると、ACL優勝以後から薄れて行った向上心が低下したクラブとチームに、もはや幸運の女神は微笑んでくれなかったのだ。冒頭で自分が「最後の幸運」と表現した所以がそれである。

そして失速の原因を追及するに、避けては通れない部分として、監督であるスコルジャの、早々の退任決定がある。
スコルジャが何時時点で自らの退任を決意したか、家族の問題とされる理由も、スポーツ界でカモフラージュに使用される常套句故、本当の退任理由は現在のところ藪の中であるが、何れにしてもスコルジャ退任の噂が流れた初秋頃から、明らかにチーム全体のモチベーションが低下して行った。開幕直後は監督への賛辞を惜しまなかった選手達も、秋口頃から口を噤ぐようになった。堂々と監督の指示を無視する選手さえ現れた。
この理由は明白であり、表にも出ない内から監督退任の噂は、チーム内には既に流れていたであろう事を考えると、就任1年にも満たない監督では求心力も完璧ではない、未だ未だ手探りの部分もある中で、来季は存在しない人物に対してのアピール度や評価そのものは低下して当然であり、モチベーションに確実に影響を及ぼした筈である。
クラブが何処まで本気でスコルジャを慰留したか、若しくは箝口令を敷く事は出来なかったのか、クラブの姿勢にも大きな疑問が残るが、スコルジャが退任を匂わせた頃から信憑性がある補強の話も激減したし、夏の補強も即日性があるものとは言えないレベルに留まっていた事を考えると、クラブとしては内面ではスコルジャに見切りを付けて、来季を見据えて早々に次期監督人事に動いていたと思われる。その証拠にスコルジャ自体の戦術の引き出しの手詰まり感から見て、本来クラブの設定したコンセプトと相反するものになっていたし、ヘグモの件は、スコルジャ退任報道と殆ど間を置かずに報道されている。

それでもスコルジャの存在は、初期のチームには強烈な存在として君臨した事実は疑い様はなく、就任から短期間でACL優勝を成し遂げたチーム運営の力は、素直に高く評価されるべきである。
自分はその達成事項が如何に前体制からの引き継ぎ、継続性が存在していたとしても、物事を成し遂げた時点での体制こそが、一番の事実であり真実として評価されるべきと考える。
だからこそ、その後のスコルジャとクラブの関係性に不可解な部分を見てしまったし、しこりが残ったのは残念である。

既に退任が決定している体制下で、疲労に鞭を打ってクラブワールドカップを戦った選手達の、精神的かつ肉体的な負担は計り知れないが、体制初期に大きなタイトルを獲得し、総計60試合という近年稀なる試合数を戦って来た体制が、僅か1年限りで終わる虚しさがある。

レッズの現強化部は二面性があると書いたが、果たしてこれを一面性に近付ければ良いのかと言えば、決してそうではない。過去の悪しき考えを捨て去ろうとしながらも、抽象的な表現ばかりで具体性に乏しく、形だけでもコンセプトを決めてスタートしたかつての素人人事は、今や自らの足で動けるまでに成長したのは事実で、そこには失敗と成功、悪い部分と良い部分があり、時に矛盾も発生させながら、その評価も人により大きく別れて来た。二面性が明確故である。
現強化部は偏った過去とその環境を善とせず、常に各方面にアンテナを張り巡らしながら、その動きを止めていない。寧ろ年を増す毎に活発化させている。その現状が、今季に早々の見切りをつけ、来季に向けた明確かつ素早い動きであったと評価したい。

Jリーグ史上またも前代未聞の問題を引き起こした制裁により、来季は天皇杯出場権剥奪という、大変厳しい制裁下でのクラブチーム運営を迫られるが、この事件も変革のひとつと受け入れて、フロントと一部サポーターの悪しき関係にも、今度こそ楔を打ち込む機会になればと思う。
フロントと強化部は飽くなき探求心を保ちながら、失敗を恐れず失敗から学び、明確に迅速に動き、一時の評価に左右されずに、引き続き変革を推し進めてほしい。そこに良い未来が待っていると信じて。


さて例年はシーズン総括と書き納め記事を別々に書けていた当ブログも、冒頭で既述した通り、今年はクラブワールドカップ出場でスケジュールが年の瀬まで続いた事より、すっかり年末となった今、今年の当ブログは、このシーズン総括にて書き納めとしたいと思います。
本来ならば安定した穏便なシーズンの終了を迎えたかったものの今年も叶わず、しかし来季は制裁下での新たな指導体制により、再び不安と楽しみが半々のスタートとなりますが、それを通しながら数年に渡り変革を進めて来たクラブの、3度目の正直に期待しつつ、今年を締めたいと思います。
周知の通り、既にストーブリーグが始まっているので、もはや過去は過去、ここからは来季に熱い眼を向けて、英気を養って行きましょう。

今シーズンもお疲れ様でした。そして当ブログにお付き合いいただき、今年も1年ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。

皆様、良い年をお迎えください。
それでは。
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一年間ありがとうございました
いつも更新楽しみにしてます。
来年こそ補強が成功しますように
わに 2023/12/26(Tue)16:28:13 編集
コメントありがとうございます
わにさん
こんばんはです。
今シーズンもお疲れ様でした。今季は満足行く補強が出来なかった分、今回こそは来季に向けて実のある補強、大きな補強を成功させてほしいですね。
うえ URL 2023/12/26(Tue)21:58:12 編集
無題
おはようございます。

日本のクラブチーム最長・・・>>
選手・スタッフ・サポーターと試合数が多い一年でした。
本当に関係者全員に「お疲れ様」って思っています。

2月という厳しい時期にACL・・・>>
そうですね、結局「世の中金かよ」、「長いものには巻かれろかよ」って事ですね。
※日本より外国の方がより顕著な気がします。
ちょっと寂しい世の中ですが。

ACL決勝が5月開催・・・>>
まぁどの程度各方面の様々な苦力が身を結んだのかは不明ですが。
ACLやJやサッカー協会等不信感が多いので5月になったのも「5月にしておけば文句出ないだろ」って感じていますよ。
本当の所が分からないので(笑)

ACL3度目となる優勝・・・>>
正直ACL取った事のない関係者やCWC軽視していた人たちは苦労も知らずぺらぺらうとすっぺれい発言をして人の気持ちを逆なでするコメント出していましたね。
野〇〇チェアマンとか田〇会長とか(激おこ)

2シーズン目のリカルド体制・・・>>
確かに素早い動きは評価できますが、リカの徳島での実績では確か2年目は悪くなって3年目で開花だった気がします。(間違っていたらごめんなさい)

選手編成に於いても・・・>>
この辺りは難しいですね、単純に不満を感じて文句言っているだけなら一般の会社でも閑職に追いやられるのはわかりますが、不満がある所を声を出して改善しようって人を同じに扱っていたのならNGかぁっと思います。
まぁスポーツ選手の場合は個人経営者ですから前者が多い気がしますけど。

ワールドクラスの選手を・・・>>
今のJの現状を踏まえると難しいでしょうね、ワールドクラスの選手獲得は。(資金面でも一桁も二桁も違うし、そもそもJの評価がどの程度あるのかとか)
交渉事なので時期も含め難しい事も多いのでしょうね。
この部分だけ見るとシーズン以降は必要と思いますが。(相変わらずJや協会の発表や検討対象が???ですが)

前年の過ちの繰り返し・・・>>
まぁ強化部が同じ人たちならあり得る事ですね。

メディカルチェックまで完了・・・>>
そこまでやって何が駄目だったんでしょうか?
正直、個人的には乗り気じゃない選手は幾ら良い選手でもいらないと思っていますが。

肝心の足元を見ながら地に足・・・>>
なまじ使えるお金が増えたんで、良い言葉ではありませんが、「頭がお花畑」になっていたのでは(笑)。

成功すれば大きく評価され、失敗すれば大きく非難・・・>>
昔の日本は良くも悪くもこの辺りが人間関係も含めあやふやにする傾向が強かったので、挑戦して失敗を恐れてやらない選択をする事が多かった気がします。
それを踏まえると一杯失敗はしているけど、姿勢は評価できます。
当然失敗を分析して改善が出来て初めてOKですが。

巨大なタイトルを手に入れてしまった達成感と安心感・・・>>
この辺りは口では気を引き締めてといっても、なかなか・・・

精神が強く保てなければ・・・>>
スポーツ界のみならず一般の会社でも最近はこの様な精神的な部分のケアをしているのを見受けますが、レッズはやっているのか正直疑問です。

後一歩で優勝を逃したルヴァン杯・・・>>
勝者のメンタリティーですね。
この勝者のメンタリティーを強く感じるチームがレッズを含めJリーグでは無い気がします。
昔の鹿島はここが凄かったと思っています。

家族の問題とされる理由・・・>>
もともと家族の問題でフリーになっていた事を踏まえると、あり得る結果かと思っています。
問題はこの様な事を抱えている監督を招聘したという事だと思っています。
スコルジャは監督としては良い監督だと個人的には思っていますが。

レッズの現強化部は二面性・・・>>
失敗も多く感じますが、成功より失敗に日本人は目が行きがちなので余計感じるのではとも思います。
※最近は教育分野で良い部分を伸ばすという教育にシフトしている
みんなが同じ方向を向くのは必要ですが、常に色々な考えを出し合って話し合える人物・環境が成功につながると個人的には思っているので、レッズの強化も今がある意味踏ん張りどころではと感じます。

Jリーグ史上またも前代未聞の問題・・・>>
正直制裁についてはやり過ぎだと思っていますが、今までの事を踏まえるとその様な決定を否定はできません。
この件を踏まえフロントと一部サポーターの悪しき関係など改善して、何が正しいかはわかりませんが、正しいと思う道を胸を張って進んで欲しいです。
間違ったら誤って改善ですよね。
J、協会、審判は誤ったら負けと思っていそうですが(笑)

目標が残留のメンタリティーの自分なので、終わってみると不満を色々ありましたが、良い事もあったシーズンだと思っています。
気持ちを切り替えて明るい未来に向けて一丸となっていきたいですね。

このブログを読むことが試合後の楽しみの一つなので、来年もよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください。






ひろりん 2023/12/27(Wed)06:17:10 編集
コメントありがとうございます
ひろりんさん
こんにちはです。
今シーズンもお疲れ様でした。国内の試合に加えて、2度のACLとクラブワールドカップが加わり、60もの試合数と過密日程により、近年に比べてかなりタイトなシーズンになりましたね。内容と結果は別にして、本当にレッズに関わる全ての方々に先ずはお疲れ様と言いたいです。
ACLの優勝は、決勝が当初のスケジュール通り2月に行われていたら、全くチームが出来上がっていない状態で恐らく厳しい結果になっていたと思います。皮肉にもあれだけ非難の的となった協会のワガママによる、春先の埼スタの芝張り替え問題がスケジュール変更のキッカケにもなったと言えますが、そこから有志が埼スタ開催に拘って運動を起こした努力など、様々な事情が重なって幸運にも5月開催となったと思います。本当のところは不明な部分はありますが、明らかに西地区有利とされた2月開催を避けられたのは、本当に良かったと思います。
このACL優勝や実力でクラブワールドカップに出場する事は、レッズのように本気で臨んでは結果に繋げたクラブチームとそのサポーターでないと、実際のところ本当の価値がわからないのでしょうね。本当の価値や意義を理解していれば、Jリーグも協会もACLやクラブワールドカップに対して、もっと日程面から協力しているでしょうし。チェアマンや会長からして、実際のところ(極端な話にはなりますが)ACLやクラブワールドカップが本当は何なのか、根本からわかっていないと思っています。
こうしてレッズはACL優勝までは良かったのですが、どうしてもここで力を使い過ぎてしまった感はあります。ご指摘の勝者のメンタリティーという部分を考えますと、ACLではあれだけ強烈なメンタリティーを発揮していながら、国内ではなかなかそれを持続させられないのはレッズの昔からの課題、弱点ですね。特にリーグ戦の優勝に慣れた以前の鹿島などは、そこに対するメンタルを維持する良い意味での「慣れ」もあったと思います。レッズはACLに対してはその「慣れ」が確立していますが、逆に国内リーグ戦に対してはそれが無いですからねぇ・・・。
選手の扱い、放出と補強に関しては、ぶっちゃけギャンブル要素も高いですが、ユンカーの件は恐らくフロントも断腸の思いで放出したと思いますが、そこ後にユンカーを上回る筈だったギアクマキス獲得失敗で大失態を演じたのは悪夢でした。九分九厘獲得寸前まで行きながら最後の最後でズッコケた真相の詳細は、その後も様々な噂が立ちましたが、結局のところ不明のままですね。その後にギアクマキス程スーパーではないにしても、しっかりチームにフィットしてくれたカンテを獲れたのはギリギリ救われましたが・・・。
ただこういった経験は、確実に今の強化部の精神に活かされていると思いますので、確かに失敗も多いのですが、それだけ失敗も明るみに出やすいレッズの宿命ですし、今のところ失敗を成功に変える事は最低限でめ出来ているとは思いますから、これも本物の組織になる為の経験として、来季へ向けてしっかり動けていてくれたらと思います。ワールドクラスの選手獲得に向けた動きは、実際は挑戦ですね。ただそういう選手を獲得できてこそ、それこそACLのアラブの金満クラブや、クラブワールドカップでヨーロッパや南米の王者クラスに対抗できるので、そこは25年大会に向けた今後のステップアップを図るには、大きな動きや投資は絶対に必要だと思っています。
残念なのは、やはり制裁による来季の天皇杯出場権剥奪の件ですね。心情的には自分も「そこまでやるか」とは思いますが、一方で過去の無観客試合や度重なる多額の罰金にも関わらず、今回そこまでに至った原因、理由も明らかですので、とにかくこれがクラブの一部サポーターグループに対するしがらみや甘い対応が改善され、今後は例えクラブと身近なサポーターやグループに対しても、悪い事には毅然と対処できるクラブに変わってくれる事を願うばかりですね。
あと自分も、過去にJ2降格を含めた何度かの残留争いを目の当たりにしている経験からか、開幕前はどうしても、先ずはJ1残留から考えてしまいますから、お気持ちはわかります。実際のところ降格制度があるサッカーは、いくら何をやっても成長を止めたり歯車が狂えば、どのチームも落ちる可能性がありますし。そこは99年にレッズ自身が痛い目を見ていますし。常に警戒を怠らない姿勢は大事だと思います。
とはいえ、やはりシーズンが終われば、新たなシーズンに向けて期待し楽しめるのもサポーターですから、ここから来季に向けて、引き続き我がレッズに期待して行きましょう。来年もよろしくお願い申し上げます。
うえ URL 2023/12/27(Wed)13:21:23 編集
無題
こんばんは。
今年も1年間お世話になりました。
国内外でタイトルを獲得できるチャンスが多かったけど、結局はACL獲得に留まりましたね。
それでも合計60試合を戦い抜いた選手達にはご苦労様と労ってやりたいです。
スコルジャ監督退任に関しては、いろいろな話が出ていますが、出来る事なら来季もレッズを指揮する姿を見たかったです。

ここに来て新加入の選手が発表されていますが守備的な選手ばかり。
カンテ選手に代わる外国人ストライカー獲得のニュースを年明けには聞きたいですね。

自分も総括記事を書きましたので、URLにリンクを貼っておきます。
最後に来シーズンも宜しくお願い致します。
FREE TIME URL 2023/12/28(Thu)00:12:31 編集
コメントありがとうございます
FREE TIMEさん
こんばんはです。
今シーズンもお疲れ様でした。近年では一番多くのタイトルに近付いたシーズンでしたが、逆に考えると、それだけ多くのタイトルを逃したシーズンにもなってしまいましたね。でもACLという一番大きなタイトルを獲れたのが救いです。
スコルジャは結果を残しながらも、1年限りでの退任の本当の理由はわかりませんが、仮に早々の退任の噂が流れなければ、チームは緊張感を保ちながらもっと引き締まっていたのかなと思うので、そこが残念でした。ただ本人はまたレッズに戻りたい意向はあるようなので、仮に再びレッズで指揮を執る日が来たら、その時はレッズとスコルジャ双方、更に成長した姿で再会したいですね。
ストーブリーグは、既に何人かの日本人選手獲得の公式発表が出ましたが、先ずは早くから交渉していた守備の日本人選手から並べて、次は前目の選手や外国人選手といった流れではないでしょうか。何人かの噂の外国人選手も楽しみです。その中でも、おっしゃる通り何より一番必要な補強は、引退するカンテに代わる外国人のエースFWですから、その発表も待ち遠しいですね。
また来シーズンも、よろしくお願い申し上げます。
うえ URL 2023/12/28(Thu)01:31:04 編集
無題
お疲れさまです。
振り替えれば、ACL優勝がピークのようなシーズンでしたね。そこで運を使い果たしてしまったのもそうですが、やっぱり補強が足りなかったと思います。夏に凄い外国人を1人でも連れて来れていたらと思うと…
それとSNSでは、土田さんはじめ、強化部を批判する声が大半ですけれど、この総括では、内面をしっかり指摘し、評価するとこはちゃんと評価しているのが良いですね。私も、強化部は、過去の失敗から学び、成長してると思います。
監督は変わりますけれど、補強は今年より質が高そうなので、来期こそリーグ優勝に期待したいです。
今期もお疲れさまでした。来期も記事を楽しみにしています。
マウファン 2023/12/28(Thu)13:51:00 編集
コメントありがとうございます
マウファンさん
こんにちはです。
今シーズンもお疲れ様でした。ACL優勝までは良かったものの、その後あと一息で多くの勝利やタイトルを逃した事実から、確かにもう少し力強い補強があれば、という思いはありますね。仮にスコルジャが退任を匂わせず留任していたら、強化部も積極的に動いたかもしれませんね。
その強化部は失敗も多いですが、過去の体質を変えようと、難しい挑戦をしながら、これまで以上のチーム強化を図っている感がありますから、そこはしっかり見て期待して行きたいです。
来季もよろしくお願い申し上げます。
うえ URL 2023/12/28(Thu)14:21:35 編集
無題
今晩は
今年も一年間サポートお疲れ様でした
ACLで今季の力使い過ぎたと言う事ですね…
戦力にしても思ったような補強も出来なかったことで肝心なチーム作りのこだわりも弱かったんでしょうか。確かに勝ち点の取りこぼし多過ぎましたね。とは言え厳しい日程、異常気候で頑張った選手労います。
土田さん退任の記事も出てますがともかく何度裏切られようが結局はチームに期待するんですよね。
1年間楽しい記事ありがとぅございました
良い年をお迎えください。
欅通りのサポ 2023/12/28(Thu)21:28:16 編集
コメントありがとうございます
欅通りのサポさん
こんばんはです。
今シーズンもお疲れ様でした。目指す部分がハッキリしていたACL優勝までと、その後にスコルジャの色を出したものの手詰まり感が見えたチーム運営を比較すると、監督側も、選手側も、そしてフロント側も、それぞれややズレが見えた感はありますね。
拘りという意味では、ACL決勝までは明確に見えていたのですが、その後に日を追う毎に薄れ行った感はありますね。思うに中頃からは、監督もフロントも、来季の別の部分を見ていたのかなと・・・それが選手にも伝わってしまったと感じています。ただ選手は複雑な心情や厳しい日程でも、60試合も本当に良く戦ってくれたと思います。
ツッチーが辞任しましたね。慣れない仕事で上手く行かなかった部分を、トップとして責任をとったという事でしょう。この潔さは評価したいです。
来季に向けて更に大きな動きがありそうですが、不安部分はあれど、おっしゃる通り最後はやはり期待してしまいますね。来季はその期待を、リーグ優勝という形で実を結んでほしいです。
また来年もよろしくお願い申し上げます。
うえ URL 2023/12/29(Fri)01:06:36 編集
無題
m(・▽・)m
今年もお疲れさまでした。

試合の話はモチロンですが、遠征の他にはない珍しいお話や、笑えるお話。たくさん楽しませて頂きました。
来年も期待してます!!
あああ 2023/12/30(Sat)14:05:04 編集
コメントありがとうございます
あああさん
こんにちはです。
今シーズンもお疲れ様でした。レッズやサッカーから、かなり脱線しまくった事も書いていますが、この路線を変わらず来年もやって行きたいと思います(笑)
また来年もよろしくお願い申し上げます。
うえ URL 2023/12/30(Sat)15:20:09 編集
ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第10節 浦和2-1名古屋 得点/24分・安居(浦)、70分・サンタナPK(浦)、90+2分・和泉(名) ・・・次の試合/J1リーグ第11節 川崎-浦和(Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu=5月3日16:00キックオフ)


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自己紹介:
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