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ドイツが・・・悪夢だ・・・。
ただねぇ、メキシコ戦にしてもスウェーデン戦にしてもアレな内容だったから、当然嫌な予感はしていたんだよね。それでも最後の相手は、メキシコやスウェーデンに比べたら明らかに楽な相手の筈だったから、その嫌な予感も杞憂に終わるものだと勝手に思ってもいた訳さ。
しかし試合が進むに連れて、その嫌な予感が本物となって行く。いつものようにゲームは圧倒的に支配しているのだが、人数を掛けて守る韓国相手に効果的なシュートまで持ち込めない。これはメキシコとスウェーデン相手にも同様だったし、韓国もそれを元に研究して守って来ていたのは当然なのだが、しかし繰り返すけど、メキシコやスウェーデンに比べたら楽な相手の筈の相手である。さすがに韓国からゴールが奪えない訳がないと、これも勝手に思っていた訳だが、しかし、本当にまたゴールが奪えない。
そして前掛かりになっているところをボールロストしてカウンターを喰らう。さすがに過去2戦と同じ轍は踏むまいと守備陣が踏ん張って防いでいたが、それにしても一向にゴールが奪えぬまま、イタズラに時間だけが過ぎて行く。焦りの色が濃くなれば濃くなる程プレーは雑になり、当然ボールを繋げなくなって行く。そしてスコアレスドローのままロスタイム突入・・・。

コーナーキックから韓国に押し込まれたが、オフサイド判定。しかしVAR判定したら、ラストパスとなったボールタッチはクロースの足に当たってフリーのキム・ヨングォンに渡ったものと判明しゴール判定に。嗚呼・・・。
勝つには2点が必要なドイツは、捨て身の作戦でノイアーまで前線に上がって攻めたが、逆にボールを奪われ無人のゴールにダメ押し点を入れられてしまった。 完全終了・・・。

・・・前大会王者が1次リーグで破れる波乱は何も珍しい事ではなく、過去にもイタリアやスペインが経験しているが、その呪いが今度はドイツに及ぼうとは・・・。

しかし今大会のドイツのチーム状態やサッカーの内容を見ると、この結果も有り得たかもしれない。
世界のどのチームにも及ばない自慢の組織力と超緻密な守備連携。選手は常に等間隔にポジショニングを維持し、攻撃ではポゼッション主体でゲームを圧倒的に支配するが、本来の攻撃はショートカウンターから最後は敵が如何に守ろうとも、針の穴を突くような超精密なシュート技術でゴールを陥れる。それが近年のドイツのサッカーであった。
ところが、今大会ではポゼッションはするものの守る相手に攻めあぐね、単にパスを回すだけのサッカーになり、焦ってボールロストしたところを、無理にラインを押し上げた背後を突かれてカウンターを許す連続であった。

どうしてこのような事態に陥ってしまったのか。エジルやミュラーなど前大会優勝の核であった選手のピークが過ぎつつある中、それに続くべき選手がイマイチである事。またレーヴのマンネリ化など様々言われているが、しかし一番影響したのは、一時期流行り病のように主流だった攻撃的なサッカーから、組織的守備を構築するサッカーを選ぶチームが増えた事だろう。理想ばかりが先行し技量に伴わないのに攻撃的サッカーを選んで自滅するチームが多かったこれまでと違い、如何に格上の相手に勝てるかを考えた場合、やはり堅守速攻という守備から入るサッカーこそ現実的であると、多くのチームが気付いたのだ。
ところが当のドイツはそれに気付かず、前大会で優勝した勢いそのまま、更に攻撃的なサッカーを選択して、そこで守備を構築して満を持して待ち構えていた相手の網に見事に引っ掛かってしまったのだ。
近年のドイツは、本来であれば守備こそが要のチームであった。ところが前大会で優勝してしまった事で、過信が生まれてしまったのかもしれない。欲を出して更に攻撃的にしたサッカーは、チームから組織的な守備力を奪い、前ばかり見るサッカーに変わってしまった。本来はドイツこそが守備の重要性を一番理解していたチームであった筈なのに。逆に守備の重要性に気付いたチームに破れてしまうのだから、何とも皮肉な話になってしまった。

さあドイツは4年後に向けて、先ずはガラパゴス化した今のサッカーからの脱却を図り、新しい時代のサッカーを目指さなければいけないぞ。そしてフレッシュなスター選手の登場が待ち望まれる。


試合結果/1次リーグ27日
グループF 韓国2-0ドイツ
グループF メキシコ0-3スウェーデン
グループE セルビア0-2ブラジル
グループE スイス2-2コスタリカ

次の試合/1次リーグ28日
グループH ◆日本-ポーランド ~ヴォルゴグラード・アリーナ/ヴォルゴグラード23:00
グループH ◆セネガル-コロンビア ~サマーラ・アリーナ/サマーラ23:00
グループG ◆イングランド-ベルギー ~カリーニングラード・スタジアム/カリーニングラード27:00
グループG ◆パナマ-チュニジア ~モルドヴィア・アリーナ/サランスク27:00






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無題
こんばんは。
ドイツが、まさかの1次リーグ敗退ですね。
でも、3試合の内容を見ていると敗退すべくして敗退したような気がします。
W杯で連覇する事の難しさも感じますね。
FREE TIME URL 2018/06/28(Thu)22:33:08 編集
無題
お疲れさまです。
ドイツは、うえさんが危惧していた通りになってしまいましたね。
やっぱり攻撃に欲をかいて、守備を疎かにすると、ドイツもそうですけど、昨年のミシャサッカーみたいになってしまうんですねー。
GT 2018/06/28(Thu)22:50:24 編集
コメントありがとうございます
FREE TIMEさん
おはようございます。
開催前はまさかドイツの状態がここまで悪くなるとは予想外でしたが、おっしゃる通り3試合の内容からしたら、起こるべくして起きた敗退劇でしたね。
やはりこれがワールドカップの怖さですね。

GTさん
おはようございます。
メキシコ戦からしてこれまでのドイツとは違うものを感じていましたが、実際その不安通りになってしまいました。
攻撃するのは良いんですけど、やはり基本の守備を疎かにすると、必ずボロが出ますね。これを学習材料にしてほしいです。
うえ URL 2018/06/29(Fri)09:21:35 編集
ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第28節・後半分 浦和0-1川崎 得点/55分・小林(川)(前後半合計 浦和1-1川崎 前半得点/23分・凌磨(浦)) ・・・次の試合/J1リーグ第37節 福岡-浦和(ベスト電器スタジアム=11月30日14:00キックオフ)


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