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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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ブラジルの試合を真夜中から早朝にかけて設定されると、眠気が一気に吹き飛んでしまう。それを相手にしなきゃいけないセルビアを、実に気の毒だとは思うが。
ゴール前に必死に引いて守っていたって、ゴール前どころか遠目25メートル辺りから、平気で矢のような枠内ミドルが2度も3度もスッ飛んで来るのだからたまらない。
だからって少しでも前に出ようものならば、カゼミーロの暴力ディフェンスに阻まれサイドに振られるし、ロストすればすぐエリアに持ち込まれ、隙を狙って僅かなスペースでもフリーで侵入してはフィニッシュまでして来るし。もうどうしたら良いんだ?って感じ。
2失点とイエロー3枚で耐えたセルビアは、前半に無失点で耐えるだけ耐えただけで合格点をあげても仕方がない状況だったが、もちろんブラジルが凄過ぎるのであって、決してセルビアが弱い訳ではないのだが、セルビアがブラジルに勝っているのは身長だけで、それだけに何も出来ないセルビアを見ていると、本当にかわいそうになってきた。

しっかしまあ、左サイドをガンガンに駆け回るヴィニシウスと、エリア内でド派手なボレーシュートをぶちかますリシャルリソンが目立ち過ぎて、もはやネイマールでさえ消えている時間帯が少なくなかったところが恐ろしい。
それだけどんなチームなんだよって話だが、これでも最近の本大会では決勝にまで駒を進めていないママのブラジルだけに、優勝候補の筆頭とはいえ何が起こるかはわからない、というところだけ期待したい。

しかしセルビアって、シャバツ市と自分が住む市が姉妹都市で、東京五輪時もホストタウンになるし、他イベントやらで年中セルビア人がうちの市に来ているくせに、ことサッカーに関して近年のセルビアって全く注目していなかったから、今の監督がピクシーだったのをすっかり忘れていたよ。昔はエラが張っていたのが特長だった顔が、かなりふっくらしていて、すっかりオッサンになってしまったなぁ。
そんなピクシーだが、勝てないとわかると、自身あからさまにやる気を無くして、試合お構い無しにベンチに隠っちゃうとこ、こういうとは相変わらずだな。もはや他人事のように苦笑いしながらスタッフと話しているとこ、ピクシーらしいや。やっぱりピクシーは何処まで行ってもピクシーなんだなぁ・・・。

あ、そういやブラジル戦に眼が行き過ぎて、ポルトガルの初戦をすっかり忘れていた。CロナウドがPKによる先制点だったのか。5大会連続得点。37歳になったのに、まだまだやるもんだ。
マンUを契約解除になったばかりだけど、次は何処に行くんだろう?ファンへのスマホ叩き割り行為で、移籍しても2試合出場停止になる処分が下されたばかりだが・・・。
 
 
結果試合/1次リーグ25日
グループH   ポルトガル3-2ガーナ
グループG   ブラジル2-0セルビア
グループB   ウェールズ0-2イラン
グループA   カタール1-3セネガル
 
次の試合/1次リーグ26日
グループA   ◆オランダ-エクアドル ~ハリファ・インターナショナル・スタジアム/アル・ラーヤン1:00
グループB   ◆イングランド-アメリカ ~アル・ベイト・アリーナ/アル・ホール4:00
グループD   ◆チュニジア-オーストラリア ~アル・ジャノブ・スタジアム/アル・ワクラ19:00
グループC   ◆ポーランド-サウジアラビア ~エデュケーション・シティ・スタジアム/アル・ラーヤン22:00
 W杯カタール大会ロゴ
 
 
 
※日時表記は日本時間 
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ドイツショックから一夜明け、そうしたら同組のコスタリカがスペインに虐殺ショーに合っていた。ひじょうに不味いな、これは・・・。

出場国なんちゃってグルメシリーズ。今回はウルグアイのチョリパン。何か一見するとウルグアイじゃなくて偶然にも対戦相手の韓国の言葉みたいだが、ようはチョリソーをパンに挟んだもの。
が、どうして画像が無いかというと、ウッカリ写真撮るの忘れて喰い始めてしまったから(苦笑)。さすがに画汚しになるから喰い欠けをアップする訳にも行かず、ようは見た目も味もホットドッグみたいな、というかホットドッグそのものだから、だいたいわかるでしょう(笑)
ちなみに日本だとチョリソーは辛いソーセージを意味するが、本場スペイン語圏では豚腸詰ソーセージ全般を表すんだと。つまり誰だよチョリソーを辛いソーセージに限定しちゃったのは?って事になるが、チョリソーを辛くした犯人はメキシコで、スペインから伝わった時にチリの辛味を混ぜちゃったのが市民権を得たらしい。
それを日本に伝えたのが原宿のメキシコ料理店エル・アミーゴだというのは知っている。昔なぎら健壱が言ってた(笑)
辛くなくて良いならば、昨日なんちゃってドイツ料理に使った香薫の残りがあるから、つまり2夜連チャンで香薫を喰う羽目になった・・・。

そんなウルグアイは、ゴールマウスでのバレーボールや競り合いからの噛み付きに続き、そんなスアレスが今度はどんな騒ぎを起こすんだろう?というとこばかり期待してしまうが、過去やらかしたガーナ人やイタリア人と違い、キレ易い韓国人相手にはさすがに遠慮するか?と思っていたら、スアレスにボールが来ないばかりか、中盤で潰し合いばかりしていて、19分のヴァルヴェルデが最初のシュートという状況。
ある意味で見せ場の無いままスアレスは途中で下がるし、カヴァーニもそうなんだけど、ウルグアイはベテランの存在感が変わらぬママ来ている感じがして、もう少し若返らないと、面白味が無くなってしまうな・・・。

試合自体もシュートが少なく、それだけお互いのストロングポイントを消し合うレベルの高い試合と言えばそうなのだが、逆に言うと潰し合いばかりでボールが効果的に回らないつまらない試合だったとも言える。いや見ているだけならば、今大会ここまで一番つまらない試合だったかな・・・。
 
 
結果試合/1次リーグ24日
グループE   スペイン7-0コスタリカ
グループF   ベルギー1-0カナダ
グループG   スイス1-0カメルーン
グループH   ウルグアイ0-0韓国
 
次の試合/1次リーグ25日
グループH   ◆ポルトガル-ガーナ ~スタジアム974/ドーハ1:00
グループG   ◆ブラジル-セルビア ~ルサイル・アイコック・スタジアム/ルサイル4:00
グループB   ◆ウェールズ-イラン ~ハリファ・インターナショナル・スタジアム/アル・ヤーラン19:00
グループA   ◆カタール-セネガル ~アル・トゥママ・スタジアム/ドーハ22:00
W杯カタール大会ロゴ
 




※日時表記は日本時間 
メキシコ対ポーランドの会場、輸送コンテナで組み立てられており、躯体の再使用を見込んだエコスタジアムというのは聞いていたが、スタジアム名974の974って数字は、何だ?
と思って調べたら・・・カタールの国番号と、コンテナの数か。こりゃ安易というか単純な名称にしたもんだ。せっかくワールドカップのスタジアムなんだから、もっと様になる名称にすれば良かったのに。
どうせ終了後はぶっ壊すかもしれない会場だから、名称なんて何でも良かったってか?

さて、フランスにボコボコにされてしまったオージー。やりたい放題のエムバペとデンベレに散々のように振り回されるオージー両サイドバックに地獄を見たが、普通「よく1失点で済んだな」とか「よく2失点で済んだな」と言う試合は幾らでもあるが、今回は「よく4失点で済んだな」と言うしかないレベルであった。
まあフランスが強過ぎるとはいえ、こんな事を言っては何だけど、オージーはオージーで国内リーグもぶっちゃけ日本で言えばJ2レベルだし、だからデュークやらデンやら日本でもJ2組が本大会代表に選ばれる訳だし、前大会もJ2千葉からミリガンとか、J1でもレッズで活躍したとは言い難いナバウトとかだったから、相変わらず自分の中のオージー像って、体格に対して技術が伴っていないという持論が、何時まで経っても崩れない。だからオージー代表もずっと一皮剥けない印象が・・・。

カタールもイランもオーストラリアも、アジア・オセアニア勢が軒並みボロボロの中、サウジ、というかほぼヒラルはよくアルゼンチンに大番狂わせを演じたと思うが、このタイミングでまもなく日本の登場である。自分はドイツファンなので、応援するのは当然ドイツという事になるが・・・。

ドイツビールになんちゃってドイツ料理 ドイツファンとしてドイツの試合記念、今夜の夕飯は、ドイツビール、ドイツソーセージ、ジャーマンポテトのゲルマン3種の神器だ!
ただソーセージとポテトはなんちゃってソーセージ(実はプリマの香薫)になんちゃってポテト(馬鈴芋は北海道産)だけど。本場ドイツのソーセージなんて、値段高い上に本物なんて専門店に行かないと買えんしな。でもビールは奮発して本物のドイツ産よ。
しっかし、ビールはともかく、ドイツ人っていくら国民食だからとはいっても、いつもこんなカロリーがバカ高いの喰ってて、よく平気だよなと、つくずく思う。外国人からすると日本人がいつも寿司や天婦羅を喰っていると勘違いされとるが、ドイツの場合は馬鈴薯は日本で言えば米みたいなもので完全な主食だし、ソーセージもオカズとして一番手に来るようなものだからなぁ・・・。
ん?あれ?待てよ?ってかドイツを応援しとるのに、これでは「日本がドイツを喰う」意味になってしまうではないか!と、これ書いている最中に気付いた。どうしよう・・・。

なんて書いていたら、本当に日本に喰われた。・・・ドイツ大丈夫か???

結果試合/1次リーグ23日
グループC メキシコ0-0ポーランド
グループD フランス4-1オーストラリア
グループF モロッコ0-0クロアチア
グループE ドイツ1-2日本

次の試合/1次リーグ24日
グループE ◆スペイン-コスタリカ ~アル・トゥママ・スタジアム/ドーハ1:00
グループF ◆ベルギー-カナダ ~アフメド・ビン=アリー・スタジアム/アル・ラーヤン4:00
グループG ◆スイス-カメルーン ~アル・シャノブ・アリーナ/アル・ワクラ19:00
グループH ◆ウルグアイ-韓国 ~エデュケーション・シティ・スタジアム/アル・ラーヤン22:00
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※日時表記は日本時間
ここでマトモな(?)サッカー脳の持ち主だとオランダ戦の方をピックアップするのだろうが、考え方がひねくれている地味地味同好会は、やはりこちらを注目してしまうのである。

プレーオフで渦中のウクライナを下しての本大会出場権を得たウェールズだが、この国が本大会に出場したのって今回を除けば58年スウェーデン大会のみだったらしいが、その準々決勝でブラジルと当たり、当時17歳だったペレにワールドカップ初ゴールを喰らって敗退したとか。
それから実に64年ぶりの出場か。凄い年月だ。どうもこの国ってプリンス・オブ・ウェールズ以外たいしたものが浮かばないのだが、恐らくこれが最初で最後の本大会出場になろうベテランになったベイルは、ワールドカップに間に合って良かったな。

若返って2大会ぶりに本大会に帰って来たヤング・アメリカは、若いだけにとにかく動くし動けるし、まだかなり荒削りな部分があるが、それだけに勢いがある内は、相手を完全に圧倒する力がある。この若さが諸刃の剣にはなるが・・・。

お互い真ん中に固い蓋をして相手の攻撃をサイドに限定させるのは同じだが、多少押し込まれても最終ラインでやらせないウェールズと、高い位置からハイプレスで仕掛けるゲーゲンプレス気味のアメリカと、守備のタイミングが対照的な両者。
前半は、物凄い運動量で前からガンガンに行くアメリカにウェールズが完全に呑み込まれ、奪われてはいけない位置でボールを失い、破られてはいけない中央縦を一撃で突かれた。
後半は、リードして急がなくなったアメリカに対して、攻勢に出たウェールズとのカウンターの応酬。こうオープンな展開になると、元々ポゼッションなど考えない両者では、自ずと深い位置でのぶつかり合いも増える。高さも入れたウェールズはこれが狙いだった訳だし。だからPKが生まれる確率も高くなる。
前半はアメリカの狙いにウェールズが呑まれ、後半はウェールズの狙いにアメリカが呑まれた。結構単純な内容なんだけど、お互いに実力も拮抗しているチームだし、それが変に難しいサッカーをやらない内容だと、見るだけならば普通に楽しい試合だった。ゴール自体もジョージ・ウェアの息子やら、ベイルのPKやらで、エンタメ性もじゅうぶんだったし。
しっかし、真夜中から早朝に掛けての播戸の解説、うるせ〜(苦笑)


結果試合/1次リーグ22日
グループA セネガル0-2オランダ
グループB アメリカ1-1ウェールズ
グループC アルゼンチン1-2サウジアラビア
グループD デンマーク0-0チュニジア

次の試合/1次リーグ23日
グループC ◆メキシコ-ポーランド ~スタジアム974/ドーハ1:00
グループD ◆フランス-オーストラリア ~アル・シャノブ・スタジアム/アル・ワクラ4:00
グループF ◆モロッコ-クロアチア ~アル・ベイト・アリーナ/アル・ホール19:00
グループE ◆ドイツ-日本 ~ハリファ・インターナショナル・スタジアム/アル・ラーヤン22:00
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※日時表記は日本時間
自分ワールドカップ開幕時って、毎回何故か居酒屋やバーで酔っ払っている中で迎えていたんだけど、今回は珍しく真面目に自宅で開幕を迎えるという、異例である。まあ普通ワールドカップって週末に開幕されるところ、今回は日本時間だと月曜未明からだからというのはあるけど。
あと飲酒が禁止されているイスラムの国カタールでの大会だから・・・という訳ではないが、毎日酒を呑む自分が、仮にカタール大会を現地まで観に行ったら、酒が呑めないというだけですぐ帰りたくなるかもな。
尤も一部外資系のホテルやレストランならば酒も有るが、それでも酔っ払ってるとこ見られたらタイーホらしいし、男女がイチャついているだけでもタイーホな国だから、それこそ本当のサポーター以外にも、日本で言えば単に騒ぎたくて渋谷に行くようなバカも沢山居るんだろうから、こりゃ今回、かなりの人数で捕まる外国人が出るだろう。

さて改めて自分のワールドカップのスタンスを予め言っておくけど、自分は今も昔もドイツファンなので、当然ドイツ代表を応援し優勝を願いつつ、あとレッズ所属とレッズに関係する選手は応援するが、日本代表そのものは至極客観的に見るだけ。
しかも今回、誰も言わないケド、日本は目標ベスト8どころか、ぶっちゃけ1次リーグすら突破不可能では?と予想している非国民である。
いや非国民は冗談だが、ドイツとスペインは言わずもがな、軍隊が無くてもサッカーが守ってくれると国民の誰もが言うくらい、国中が諸手を挙げてサッカーバカのコスタリカである。コスタリカがカリブのサッカー強国っての知らない人が多いし。んな3チームを相手にするのに、どの口も1次リーグ突破なんて軽々しく言えない・・・。

さて、地味な国同士の地味な対戦が好きな地味地味同好会からすると、カタール対エクアドルなんて涎が出るカードなのだが、試合そのものは地味どころか、いきなりチンプンカンプンな事になったぞ。
つまりバレンシアの開始3分の先制点がオフサイド取り消しになるが、オフサイドテクノロジーによる自動判定でエストラーダの足が出ていたという判定なのだが、その前に思いっきりカタールの選手が1人前に先行しているし、何処をどう見ても何故にオフサイドなのか意味不明なのだが、こうなると早くも主審が買収されているのでは?と思えてしまう。中東が絡むと、いつもこの疑惑が付きまとうし、開催国絡みだから余計にそう感じてしまう。
バレンシア自体は、その後のPKを含む2ゴールで報われた形だが、オフサイドで言えば寧ろバレンシアの2ゴール目の方が、パスが出た時点で足が半歩オフサイドポジションっぽくて微妙なんだが、新オフサイドルールだと、これはオフサイドにならないんだっけ?でも別の場面では同じような形でオフサイドになっているし・・・よくわからん。どうなってんだ??
ちなみにバレンシア、2年前に娘が誘拐されとるとか、エクアドルってヤバいな。そのエクアドルに対して、カタールのレベルが悪い意味で違い過ぎて、アジアレベルでは日本も苦戦するほど急成長中のカタールも、只でさえ南米チームには珍しく守備の固いエクアドル相手とはいえ、更にワールドカップで完全本気モードだと、カタールは敵陣25メートルまで入るのもやっとな状態かつ、相手をカード覚悟のファールじゃないと全く止められないんだから、これはお金持ちの国もそれにモノを言わせて胡座をかいている場合ではないな。


試合結果/1次リーグ21日
グループA カタール0-2エクアドル  〜アル・ベイト・アリーナ/アル・ホール1:00
グループB イングランド6-2イラン  〜ハリファ・インターナショナル・スタジアム/アル・ラーヤン22:00

次の試合/1次リーグ22日
グループA ◆セネガル-オランダ ~アル・トゥママ・スタジアム/ドーハ1:00
グループB ◆アメリカ-ウェールズ ~アフメド・ビン=アリー・スタジアム/アル・ラーヤン4:00
グループC ◆アルゼンチン-サウジアラビア ~ルサイル・アイコニック・スタジアム/ルサイル19:00
グループD ◆デンマーク-チュニジア ~エデュケーション・シティ・スタジアム/アル・ラーヤン22:00
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※日時表記は日本時間
まだ来年2月にACL決勝が残っているものの、今年の試合は先日のフランクフルト戦をもって最後の為、これで今シーズンを締めての、総括で気分を一新してから、ワールドカップモードに移行する事にしよう。

フロントが3年前に大胆に掲げた、3年でリーグ優勝を目指すという3年計画の最終年。つまり3シーズン目が今季であった。
その結果は、周知の通り。リーグ優勝どころか、その優勝争い、いや上位争いにすら絡む事なく、それどころか逆に、シーズン序盤の躓きが尾を引いて、一時は残留争いの可能性すら見え隠れしながらのチーム運営に迫られるという、目標に対して内容と結果が著しく乖離する、何ともお粗末なシーズンになってしまった。

何故このようになってしまったのかを考える前に、そもそもフロントと強化部とチーム各々が、果たして目標のリーグ優勝を、一体何処まで本気で突き詰めていたのかを先ず考えよう。

言うは易く行うは難し、とのことわざ通り、口で言うほど目標の達成が簡単ではない事は、恐らく日頃から多くの人が理解しているだろうが、後からそれを言うには、例え結果が伴わなかったとしても、では目標に対して、何処まで、目標に見合った内容、矛盾を生じさせずに、物事を進められていたかという、この中身を分析する事は、反省材料を見付けて次に活かす為に、ひじょうに大切である。

クラブは、今シーズンを迎えるに先立ち、例年に比べて多くの選手を放出している。しかもこれまでのクラブの性質から考えたら、簡単には放出しないであろう功労選手の戦力外や、1年前に獲得した選手数人を。僅かその1年限りで手放す荒事業も慣行した。
ここから読み解く部分として、高年棒選手の放出割合が高い点。放出対象は稼働率が比較的高かったベテラン選手も多く含まれている。これから察するに、コロナ禍による財政面での苦しい台所事情があったのは間違いない。資金的に余裕があれば契約更新が可能であった選手も、コロナ赤字が影響している最中では、来季に絶対的な主力として見込まれる以外の高年俸選手は、とても抱えきれる余裕は無かったと思われる。その証拠として、ベテラン選手であれ高年俸選手であれスタメン率上位順に残され、それ以外のベテラン選手と高年俸選手は全て放出されている。
ところがこれは、1年通して監督の戦術を培い植え付けた選手の多くを、一気に失うという事も意味する。戦術の血の極端な薄まりである。

つまりここで疑問と矛盾が生じる。何年もの年を跨いだ計画を達成するには、チームを知り監督の戦術に慣れた選手を出来るだけ長く継続して保有するのは、当然の手段である。ところがクラブはその定石に反して、多くの選手を放出した。
これで戦術理解に関してはリセット率が高くなり、大量とも言える新加入選手に、1から戦術を植え付ける必要性が発生した。
時間の要するこの作業を大量の新加入選手に施しながら、しかし残された1年でリーグ優勝を目指すのである。先ずここからして、そのハードルが高くなった。

しかしその穴を埋める為に、戦術理解度が早いと思われる選手や、監督の戦術の性質に合っていると思われる選手を獲得した。
しかもコロナ赤字に影響されないよう、前年に比べたら明らかに年俸の安い選手も多く獲得しコストダウンさせ、このコストを抑えながら、若返りも狙い、浮いたコストで高年棒の主力を残しながら、状況に応じて新外国人数人を獲得して行くという、自転車操業のような選手編成と補強方法を行った感がある。

この編成を見た場合、決して戦力ダウンではなかった。ただ新外国人選手は別としても、現有戦力を著しく脅かすような日本人選手を多く補強した訳でもない。つまり戦力アップに成功したとも言い難い。
しかし、監督自身も補強に深く関わっていた以上、チームも前年のJ2からの補強の成功例に則っての、引き続き変わらぬ補強目線で、期待と満足感を抱いていた節がある。
しかも予期せぬ事に興梠が自らの希望でレンタル移籍した。これで真の意味でのFWはユンカーと木原のみ。ユンカーは爆弾を抱え、木原はあくまで高卒新人。つまり完全に計算可能なFWが皆無な状態で開幕を迎えるという異常事態。不安要素を抱えたままのスタートになった。

新外国人来日の遅れや、開幕直前のクラスター発生は不利な要素を生んだが、しかしそれはコロナ禍故の、他クラブチームでも発生し、また発生しうる状況であり、去年の総括でも書いた通り、コロナ禍が原因による悪条件に関しては、全てのクラブチームが負っているリスクとして、同等に考えて扱わなければならない。つまりこの部分だけは言い訳にはならない。
強いて言えば、外国人を含めた主力選手が数人を除けば怪我やコンディション不良の繰り返しで、シーズン通して本当の意味でのベストメンバーが組めなかった不運はあった。
だがその原因が何処にあったのか。何故に多くの選手が次々に離脱を繰り返す羽目になったのか。果たして補強選手に関する事前の調査に不備は無かったのか。そもそもメディカル体制は機能していたのか。ここは大いに疑問と不振を抱く部分である。

リカルドの求める部分も何処にあったのか。就任1年目はポジショナルサッカーを基礎としながらも、豊富な運動量から高い位置でのハイプレスとショートカウンターを多用して成功した部分があった。
ところが、2年目の今季は異常なまでにボール保持率を求める要素が高くなり、これでポゼッション率や得点期待値は飛躍的に上がった代わりに、内容に柔軟性や速さが激減して、相手の急所を突けなくなり、決定機は多いのに決定力は低いという矛盾する内容に陥った。故に煮え切れず勝ちきれない試合が増えた。
リカルドは1年目に「もっとボールを保ちたい」と公言していたところから、2年目からそれを有言実行で実践した形とも言えるが、その狙いが攻撃力はともかくとして、勝つ為に一番肝心の得点力の質の低下を招いた形である。

これら全てを踏まえた上で、では今季開幕前にフロントと強化部とチームが、3年計画の最終年に目標を達成する為に、果たして人事を尽くす事が出来たのか?と問われれば、疑問や矛盾を生じさせながらの準備をしていた以上は「否」と見るしかない。つまり穴は幾らでもあったが、その穴を埋めるには、不十分さは大いにあった。

それでも、前年の成功に近い成績や、強化部の目に見えた組織化と成長がある以上、それが隠れ蓑になり、確実に不安は存在していたものの、明確な危惧要素に繋がらなかったところに、大きな罠があった。
しかも開幕直前に行われたスーパーカップで、リーグ戦前年王者に完璧に近い形で勝利を収めた事が、逆に期待値という形の拍車を掛けて、不安要素を薄めてしまった。勝利が悪い隠れ蓑にもなる皮肉な形だが、今から思えば、このスーパーカップが今季のピークだったのかもしれない。

決して極端な悪条件でシーズンをスタートさせた訳ではないが、かと言って確実性がある体勢でスタートした訳でもない。つまりボンヤリとした不安は確実に、常に存在していた。
この中途半端な状況が、多くの試合で勝てず勝ちきれずを生んでしまったのではないだろうか。そして内容も数字も結果も、全てが中途半端に終始した。
疑問、矛盾、ボンヤリとした不安、全てが中途半端だった。もうこの要素に尽きるだろう。

そもそも2年前から振り替えれば、継続性を重んじていたのならば、3年計画の1シーズン目がどんな内容と結果に終わろうと監督を交代させていなかった訳だし、2シーズン目で選手の契約面がどうなっていようと、ここまで選手の膨大な入れ換えなど行わなかった筈である。
この流れから見るに、3年計画の3年間そのものが、疑問と矛盾を積み重ねて来た計画だったように思える。

そしてクラブは、失敗に終わった3年計画の最後の最後で、またも大きな疑問と矛盾を発生させた。
リカルドの契約満了。続投せず。2年間の継続体制は、ここで失われる。
継続性とは何なのか。過去の行き当たりばったりの運営を反省材料に、他のクラブをもお手本にしながら、今度こそ絶対にブレないクラブとチームのコンセプト構築を目標に、運営して実行しようと努力をして来た3年間は一体何だったのか。3年計画とは一体何だったのだろうか。
クラブは、3年計画そのものは表面的には一区切りとしながらも、内面的には引き続きコンセプトを継続して行く様子はある。だがそこは何もかもが未完成で道半ば故に、模索して行かなければいけない部分が多く残されている。根拠を伴った動き方が可能になるまでには、まだまだ時間が掛かるだろう。
3年計画では足りなかった部分を、引き続き手を緩めず埋めて行くしかないのだが、その猶予を改めて何処に設定するのか。それを見るには、新たに就任した監督による新体制下での、次の段階を待つしかないのだが・・・。

但しひとつだけ。今季の成果として、レッズがACLの決勝にまで進出しているという成績の事実は、素直に評価しなくてはならない。上記で指摘した矛盾さをも露呈したシーズンを象徴するかのように、国内での戦いは不振を極めながら、アジアでは決勝進出という、これこそ矛盾そのものの成績ではあるが、同じ例は過去レッズで何度も起きている現象であり、それだけ国内とアジアでは性質が違うと考えれば良い。
コロナ禍による各参加国の制限からレベルの低下や、レギュレーションそのもが疑問視されるなど、様々な指摘を受けている大会ではあるが、それでも厳しい環境で東アジアの戦いを勝ち抜いて、4度目の決勝進出を成し遂げたのは、レッズである。それは動かざる事実であり、そこは余計な卑下をせずに、胸を張って優勝を目指して行けば良いだけと考える。
しかも今回の決勝進出は、昨年末に天皇杯を征して、3年計画の2シーズン目の目標通りに得たACLの出場権を、見事に生かしたものである。つまりこの部分だけは3年計画内の成果として、今も繋がって生きているのである。
ただ願わくば、それを成し遂げた監督の下で決勝を戦いたかったが、もはやその希望は叶わぬまま、クラブとチームは、新たな戦いに向けた準備に再スタートを、きる。


という事で、今シーズンもお疲れ様でした。
この時期でのシーズン終了は異例なだけに、ここから長い空白期間が生まれますが、それだけに鋭気を養うにはじゅうぶん過ぎる時間も取れるという事で、それを踏まえながらワールドカップを楽しみつつ、例年の如くストーブリーグに一喜一憂しながら、先ずは2月のACL決勝に向けて、しっかり準備をして行きましょう。
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ようこそ!!
試合終了/YBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦 鳥取2-5浦和 得点/12分・武田(浦)、15分・サンタナPK(浦)、35分・田中(鳥)、52分・敦樹(浦)、55分・中島(浦)、64分・松木(鳥)、90+3分・中島(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第10節 浦和-名古屋(埼玉スタジアム2002=4月28日15:00キックオフ)


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自己紹介:
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