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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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2024年  J1リーグ第37節
アビスパ福岡1―0浦和レッズ
〜ベスト電器スタジアム

241130アウェー福岡戦 241130アウェー福岡戦2
博多の森も、いい加減に嫌いだ!勝てないから嫌いだ!オマケに強い北風が吹きまくりで、2日間ずっと糞寒いし。
しかし、いくら鬼門とはいえさ、ここも、というか九州そのものが鬼門なんだけどさ。遠路遥々九州くんだりまで来て、今年もまあよく相手に勝利やら勝ち点やらを素直にプレゼントしちゃう九州ばってんだな。
今回は福岡が退任が決まっている長谷部監督のホームラストゲームのオマケ付きだろ?別に長谷部監督をリスペクトしない訳ではないが、相手チームの監督の、しかも現役時代の対戦以外でレッズに縁の無い人のラストマッチとか、アウェー側からしたらぶっちゃけどうでも良いんだけど。しかしそれなのにまあ見事に相手の特別な試合に華を添えちゃうのも、どこまでうちはお人好しなんだよ。何時まで経ってもうちは、こういうの得意技だよな。いい加減にしなさいよ。

誰かの名言じゃないが負けに不思議は無い訳だから、今回のレッズに関しては、スコルジャが公言していた通りに、控え組やら出場機会が無かった選手を大量起用して、これだけで単純に戦力はダウンしているから、例え今回みたいな結果になっても、文句というか怒りもあんまり無いんだけど、何の為に控え組や出場機会が無かった選手を大量起用したかに付いては、もっと意義ある内容が欲しかった。
というのも、そういう選手は、特に中堅や若手は来季に向けて必死にアピールしなきゃならない訳だし、どうせ元々が控え組なんだから、連携なんてそう期待はしないから、だからチームとしてではなくて、個人で良いから、もっとアグレッシヴさを見せるというか、気持ちを見せるというか、そういうものを個人的には求めていたんだけど、それでも特に先発組に関しては、相変わらずパスの品評会ばっかりだったのはガッカリした。

とはいえ・・・上記で連携なんざ端から期待していないみたいな書き方はしたものの、それにしてもいくら何でも、本当に連携のれの字も無いようなパスだけ回しているのだから、これじゃリンダ本当に困っちゃうんだけど。
いくら主力組より連携力は低いとはいえ、それでも夏の移籍市場から加入した選手以外は、少なくとも1シーズン以上同じ釜の飯を喰った仲なんだから、もうちょい何かその、連動性というものを考えてプレー出来ないものなのだろうか?ハッキリ言って夏に来た二田や本間の方が、必死に仲間からボールを引き出そうと色々顔を見せるプレーが出来ていたけど、その前から居る選手は・・・。

あ、でも居たか、興梠大先生という御大が。最終節となるホーム新潟戦は現役ラストの意味で、必ずベンチに入れると思っていたら、まさかその1試合前の、しかも長期間アウェーの試合からベンチ入りさせたのは予想外だった。
この興梠の方が、いくら途中投入とはいえ、楔にポストに競り合いにと、運動量も加えてよっぽど効果的に動いてプレーしていたんだけど。こういう現役を去り行く間近の選手が、最後の力を振り絞るように頑張ってチームに刺激を与えていたのに、その興梠が生きたボールにしたものをチームメイトは、ま〜たパス回しとかで死んだボールにしちゃうんだから、これじゃあ何の為に控え組や出場機会の無い選手を使ったのか、あんまり意味は無いにしても、意義すら無くなってしまうではないか。
同じFWでも、今回はサンタナがボールが全く足に着いていない、余りにも酷い足元を連発してくれちゃっていたから、それで興梠が余計に良く見えてしまったし、サンタナが途中から先発起用されなくなった理由も、改めてわかった。

あと先発では、意外にも(?)小泉が良いアピールに繋がるゲームメイクが出来ていたんだけど、しかし小泉もここまでベンチすら外される日々の中で、最終節手前の試合で力を取り戻しても、もはや時既に遅しというか、それがあれが出来るならば開幕の季節からやってくれよ、と言いたい。まあそれを言ってしまうと、他の控え組や出場機会の無かった選手にも、同じ事が言えるんだけどさ。

まあこうもチームメイトがチグハグだと、絶対的なレギュラーの1人である頼み渡邊凌磨すら、なーんか最後の方は、もはや気力も無くしていたような、もちろん疲れていたからだろうけど。
あ、そういや渡邊凌磨が突っ掛けられて、それで相手のショートカウンターから、また紺野にやられたシーン。スタジアムでだから細かいとこ見えなかったけど、あれ相手のファールじゃないんかい?主審も耳に手は当てたけど、あっさりゴールにされちまったし。何かこういうの見ても、良くない試合だったよ。

241130アウェー福岡戦3 なあ今回起用された多くの選手たち、控え組や出場機会が無かった選手たち、いくら状況が状況だし、チーム自体の成績目標が薄れた試合だったとはいえ、これでレッズに残るにしても、もしかしたら退団や移籍する選手にしても、来季に向けて、本当にこんな内容の低アピールで良かったのか?
スコルジャの本当の意図は何処にあるのか、単純に残留確定後だから、控え組や出場機会の無かった選手を使った、というだけならばあんまり今回の試合は重要視されないが、実は徹底的に膿を出してみる、なんて考えていたのであれば、ちょっと今回出場した選手の内の何人かは、大変な低評価になっている筈だ。それこそ来季はクラブワールドカップ絡みもあり、かなり選手の入れ換えが噂されているのだから。

あーあ、個人的に思っていた、控え組や出場機会の無い選手が今回大量に素晴らしいアピールをして、来季も居る主力組は大変な危機感に、なんて期待が、こんな内容と結果で吹き飛び、主力組は「ほーらやっぱ俺が居ないとダメじゃん」とか思っていそう。特にあの選手とか、あの選手とか・・・。

241129例の鳥栖の焼鳥屋 241129博多ラーメン
ちなみに、今回の博多は諸事情あり前日入り。昨晩は博多・・・ではなくて、鳥栖まで行って例の焼鳥屋で呑んだので、博多では到着直後の290円豚骨と、最近の博多では豚骨ではなく醤油メインの店が急出店中という事で鳥栖から帰って来て宿に戻る前の〆ラーメンで、博多なのに富山ブラック以上に塩っぱいガツン系醤油ラーメンを・・・。

ビデオ無料! ちなみに今回の博多と、その周辺の宿。レッズと某アイドルグループライヴがバッティングして、二重に足元を見られて馬鹿高設定だった訳だが、そんな中で自分は実は某格安プランのカプセルだったんだけど、安い上に博多駅直結地下道出入口から徒歩5秒とアクセス抜群で、24時間利用可能な大浴場やサウナや露天風呂あり、アメニティ使いたい放題、ジムも無料。そんで・・・、
カプセル室内テレビのビデオまで無料とかいうから、こんな安いプランな上に今時ビデオを無料なんて凄い!と思いつつ、別に視る気は毛頭無かったんだが(ホントかよ)、ついビデオ無料スイッチをポチったら・・・あれ?始まらない、いやそもそもテレビが点かない?あ、電源か?と、別に視る気は毛頭無いんだけど色々やって、あくまで視る気は毛頭無いんだけど色々設定して、絶対に視る気は毛頭無いんだけどいきなりパッとテレビ画面が明るくなったから「キター!」思った瞬間!突如耳を突ん裂く大音量で「あ◯っ!◯んっ!あん◯!」と、ああああああ!カプセルフロア全体に大音量で響き渡るアレ。ギャー!前回使った奴、音量をデカいママにしておくんじゃねーよ!しかも慌てて音量消そうと思ったら焦って逆に回してしまいMAXになって更にフロア全体が大劇場になったじゃないか!だいたい何でビデオが途中のしかもクライマックス手前辺りから始まるんだよ!つーか前回使った奴、何処で果ててんだよ!もう少し耐えろよ!
・・・え〜皆さん、宿の安いプランには、たまにとんでもない落とし穴があります。気を付けましょう。

241130ザ・ヤケ酒 で、今回の帰りは門司からフェリーで帰るんで、博多でのんびりしているより、在来線で1時間かかる小倉に早く出る必要性から、ザ・ヤケ酒も小倉である。よく考えたら、鳥栖で焼鳥喰っとるのに、また小倉で焼鳥喰っとるし。

博多遠征なのに、博多では居酒屋に入っていないという、大変珍しい現象が発生した。

さて、フェリーに揺られて、ゆっくり帰るか・・・。

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J1リーグ第37節 福岡1-0浦和
得点/40分・紺野(福)
主審=上村篤史
観衆:17,161人
天候>晴
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2024年  J1リーグ第28節・後半分
浦和レッズ0―1川崎フロンターレ
(前後半合計 浦和1-1川崎
〜埼玉スタジアム2002

241122ホーム川崎戦 問題の45分限りの試合が、ついにやって来た。

その前に、さて貴方は、1―0とリードして折り返した試合に対して、二者択一として、後半どちらの戦略を選ぶだろうか? 即ち、虎の子の1点を守りに入るか?守りに入ると危険だから手を緩めず攻めるか?
世間の大半の意見は、現プロや元プロの言うメディア含めて、後者が殆どである。いや今回に限っては、後者の意見しかないと言っても過言ではない。

ところが、自分の意見は、まるで反抗期の子供のように真逆である。つまり「守る」のである。理由は簡単。どうして1点リードして折り返しているのに、あえて攻める必要があるのか?しっかり守ってカウンター狙いだけで良いじゃん、という実にわかり易い理由である。
極端な話、絶対に自陣から出るな、それどころかエリア内に全員固まれ、とまで言いたい。・・・いや、それは極端というかお馬鹿だから冗談だけど。

対して後者意見はこうである。「1点ビハインドの相手は全力で攻めて来るのだから、下手に守りに入ったら逆に危ない」と。
・・・果たして、そうだろうか?では過去のACL決勝のアル・ヒラル戦を思い出してみよう。アル・ヒラルに勝って優勝した17年も23年も、アウェーという名の前半を1―1で折り返した。つまりアウェーゴールを奪っているから実質1点リード中であった。あの時「後半」に「守れ」「守ろう」「守るだけ」という意見は多々あっても、「守りに入ったら危ないから攻めろ」という意見など、聞いた事がない。

では、何故に今回は強気な意見が出るのか?
そりゃ簡単で、状況と相手を見ているからである。どう考えても強敵過ぎるアル・ヒラルなら危険と見ても、今回はACLではなく同じ土俵のJリーグであり、しかも今の同じような成績に居る川崎ならば・・・という区別が発生している。
こうなると日本人の性格からして、ストレートな状況から真逆の事を考えてしまう。サッカーに於いて海外では2点リードしたら安全圏と考えるが、日本では2点差が一番危ないと考えてしまうのと全く同じ感覚の違いである。
これが仮にまだ残留争い中だったり、それこそタイトルやはたまた降格の可能性があったりしたら、「守りに入るな」「攻めろ」という強気の意見が、果たして何処まで占めただろうか?

ちなみにそんな自分の意見を結果論と言われないよう、一昨日の午前中に自分のXに、意見をツイートしといた。投稿日時を確認してもらえれば、それがわかる。
その証拠画像↓

241120X投稿

で、結果は・・・

開始10分でセットプレーの流れから失点しとるがな。

なんじゃい、あの淡白なやられ方は。

立ち上がりから当然のように川崎は攻めて来るから、さあ実際どう出るかと思ったら、前線は積極的に前から行っているのに、後ろは川崎の攻勢に圧されたままで、意図的に守っているというより、明らかに相手に押し込まれて後手に回っていただけ。
これで中盤がどっち付かずになり、距離感がおかしな事になっていたところに、そのおかしな事になっていた空間をバンバン突いて来る川崎である。そりゃそうなる。自分から穴を相手に見せ続けているようなものだったのだから。
右サイドなんて確かにうちは弱点のひとつだから、そこを個人技突破全開で狙われ続けたら、そりゃファールでしか止められない。

失点そのものは、繰り返すがセットプレーからの流れからであり、ストレートな流れではやられていないから、守るという点だけに於いては、半分は成功したのかもしれないが、そもそも前と後ろで変な距離感になっていた時点で、守るんだか攻めるんだか、何がやりたかったのか?よくわからん。

ハイプレス云々を言っているようだけど、前線で渡邊凌磨とリンセンが遮二無二単体でプレスに走り回っていただけで、他の選手、連動しないどころか、別のサッカーをやっているようだったけど。

じゃあ攻めると言っても、苦し紛れにボールを前線に蹴り込むだけで、何を狙っていたのか全く不明だし、そもそも最終ラインが全く押し上げないから、これもおかしな距離感になり、いざ攻めようにもボールホルダーが孤立してロストするだけで、全く攻撃になっていない。

交代策もやたら遅かったし。まあスコルジャは元々交代策は相手の様子を見て動く事が多いから、これは今に始まった事ではないが、しかしそれはあくまで90分通しての戦い方であり、45分しかないのだったら、45分の戦い方をしないと意味ないでしょうに。
そう、そうなのだ。川崎は1点リードされた状態だから、やる事はハッキリしている分、45分用の戦い方がハッキリ出来ていたが、レッズは45分の戦い方を90分と同じように見ていなかっただろうか?
これは1点リードして始まる方と、1点ビハインドで始まる方とで、戦い方の難しさはあっただろうが、スコルジャ体制で90分を考えると、前半が悪いと修正力を発揮して後半は別チームになる、なんてのが普通になっていたから、45分だけだと選手も監督も悠長に構えてしまったのだろうか?

何れにしても今回、立ち上がりから守備陣と前線で違う意識になっていたのだろう。これはやる事をハッキリさせていなかったスコルジャに先ず問題があるが、どっち付かずのサッカーを悠長にやり続けて、失点しても、中途半端なママ45分が過ぎて行っただけだった。

241122ホーム川崎戦2 ブーイングと怒声が発生のうちとは真逆に、しかし川崎からしたら、まるで勝ったような騒ぎだったが、90分を通したら、実際はドローの痛み分けだからな。そこだけは別にキチンと評価はしておかないと。
ただ得点の時系列からしたら、いくら3ヶ月の間があった前後半とはいえ、3ヶ月後に追い付かれた形だから、あっちは喜び、こっちは負けたような感覚に陥るのも仕方がないんだけどさ。
とはいうものの、この今回の勝利逃しを考えたら、広島戦で既に残留を確定させておいて、本当に良かったな。仮に広島に負けて、仮に今回も・・・だったら、それこそ大荒れになっていたかもしれない。

ただ何だろう、45分だけだから不完全燃焼の中途半端さは当然あるにして、体力的にも精神的にも、何故か気分は90分やったのと同じような疲れを感じた今回である。
まあ45分のみの試合なんて初めてだから、そういう違いの余計な疲れ方をしたのかもしれんが。
しかし時間の問題ではなくて、残留を確定させた広島戦のような、攻められるにしても、守るにしても攻めるにしても、実にハッキリした内容の試合で3得点無失点だった試合に比べて、45分だけで何がやりたかったのかハッキリしない内容で追い付かれて結局ドローで終了って、本当にスッキリしないんだけど。ただモヤモヤしたものとも違うし、つまらない内容の試合だったのは確かなんだけど、とにかく奥歯に物が挟まったママのような気分で、スッキリしない、スッキリしない、スッキリしない・・・。

あ、それと運営さんよ、オーロラビジョンに観客数を表示する時、今回や前後半2試合分ではなく、前半数をドカンと出すの、ビックリするからやめてくれ。一瞬3万5千人とか数字が出た時、「んな入ってねーだろ!」と驚いて、よく見たら小さく前半分の観客数という説明分が・・・そっちをもっとハッキリ表示しろっちゅーの!

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J1リーグ第28節・後半分 浦和0-1川崎
得点/55分・小林(川)
(前後半合計 浦和1-1川崎 前半得点/23分・凌磨(浦))
主審=上田益也
観衆:20,214人(前半分35,188人)
天候>晴
さて残留争いも、前節の広島戦の勝利による勝ち点3の上積みで、今季のJ1残留が確定したので、安堵の気持ちで落ち着いて、しかしまだシーズン中であるから総括的な事は勿論シーズン総括で書くとして、今回はひとつ、残留争いで自分が、ある温度差というものを感じたので、それをひとつ。

そもそも、本当の残留争いの開始というものは、果たして何処からを言うのだろうか?

というのは今回、自分が思う残留争いと、他で感じている残留争いの感覚が、かなり違っての大きな温度差を感じるに至ったのである。

これには先ずは自分が、今季はどの時点で残留争いを本気で意識し始めたか、というのが視点になる。
これを調べるには、自分の拙い記事を辿れば簡単なので、振り返って読み返してみたら、よくよく読み直せば、アホな事を書いてるな、こいつ・・・あ、自分の文章か、と一部脱線しながら、夏場からの思わしくない成績から徐々に「残留争いに片足を突っ込む云々」というキナ臭い表現が出だして、夏の終わりのアウェーガンバ戦の記事で「本格的な残留争いに巻き込まれない為に」という文章を見付けた。
つまりこの表現からわかるように、まだこの時点では、危機的なものは感じつつ、しかし本格的には残留争いには巻き込まれていない、まだまだ現実味に欠けるような感覚で居た事がわかる。
まだ9月中旬だから、という時期的なものは関係している筈だが、しかし周知の通りこの時期のレッズは、既に成績不振であり勝利から遠ざかり過ぎていて監督解任もあり、その他様々な問題を抱えていて、チームそのものは、かなり危機的な状況である。
が、そこでスコルジャが監督復帰戦いきなり勝利という(しかもアウェーで)高揚感も手伝って、やや危機感が削がれたという感じもあった故の記事の表現はあったが、しかしそれでも今後が重要という事実は変わらない。

そう、今後が重要だった訳だが、まさかその後の4試合、4連敗が待っていようとは、実際のところ想像すらしていなかった。自分の感覚では4試合で言うならば、現実路線からして最低限1勝1分くらいは・・・という予想だった。
ところが、その予想を地獄のように覆し、まさかまさかの4連敗である。中位から下を見てさ迷うチームが4試合で勝ち点を1つも積み上げられないとなると・・・どうなるかは、説明は不要だろう。
その1ヶ月ちょい後のヴェルディ戦の敗戦後の記事では、すっかり残留争い中を認識しており、つまり悪夢の4連敗途中から、自分が愛すべきチームが残留争いの渦中に居る認識になっている。

ところが、この辺りで驚いた。ネットを見れば残留争いを認識どころか、他の下位チームの状態からしたら、まさかレッズが降格圏に落ちる事など無いような表現が優勢で、確かにレッズより状態が悪いチームが下位には存在しているし、星取り勘定をしてみれば、今後の自他の対戦状況からすれば、恐らくは大丈夫だろうとも思える要素は多数存在した。自分もそこは思っていた。

しかし・・・ご存知のように自分は、昔から一貫して守備から入るサッカーを望んでいるように、常に足元をしっかりさせたい、神経質というか心配性というか石橋を叩いて渡る性格である。楽観的やポジティヴな性格の人からしたら、ネガティヴな性格に映るかもしれない。
以前付き合ったポジティヴ思考の女に「◯◯君はすぐ否定から入るとこは嫌」とハッキリ言われた位である。その時はこっちも負けじと「そっちが大雑把でいい加減というか楽天的すぎるんだよ」と言い半喧嘩になったが・・・まあ自分の遍歴はどうでも良いとして、つまりこれは性格にもよるのだろうが、確率を考えたら、悲観する要素も少なかったが、数字上の可能性がある以上、それに今季のチーム状態を加味して考えたら、決して楽観視できるものではない、というのが自分の考えであった。
ちなみに確率と可能性は全く似て非なるもので、確率とは数値上是非する事を意味し、可能性とは見込みが存在するという意味である。確率が少なくても不安要素が存在すれば、可能性に対する不安感が増すのは人間の常である。

まして次の試合で、降格圏転落一歩手前にある僅か勝ち点3差のチームとのライバル対戦が控えるとあっては、「もしこれに負けたら」という恐怖心に駆られるのも、人間の素直な心情である。

結果的にはこの試合の勝利により、残留は確定していないものの、確率的には極めて大きく前進した訳だが、しかし心配性の自分は、まだこれだけでは安心しない。
未消化試合が他より1試合や2試合多い状況で、裏天王山試合に勝利し一旦は安堵したのに、その次の試合で超過密日程で不利の同じく順位的には残留争いのライバルのような相手に対してドロー試合に留まると、貴重な勝ち点1を得た以上に、まだまだ不安を引き摺っている。まだ残留など確定していない、下位が巻き上げて以後レッズが連敗などすれば、あっという間に引っくり返される「可能性」がある故である。

しかし、もはや周囲は、裏天王山試合やこのドローで、残留が確定したかのような安堵感が漂っていた。
そもそもドロー試合を演じた相手のマリノスサポーターなどは、帰りの新横浜で、自分の不安な気持ちを他所に、まるで自分たちは残留争いなどしていない、考えていない、何処吹く風のような状態で、ニコニコしながらサッカーに関する話を楽しそうに話している人が大半である。いやマリノスサポのみならず、レッズサポでさえそんな状態で歩いている人が少なくない。

それどころかこの時期、実は自分の仲間内でさえ、本気で残留争いを不安視し心配している者は、自分を含めて本当に僅か数人。大半は残留争いへの恐怖心を抱いていないかのような様子。
いやもちろん内心はわからない。強がっているのかもしれない。現実逃避しているのかもしれない。人間だものミツヲ。なんて考えるのだが、しかしこちらが残留争いの話をしても、どうもピンと来ている仲間はほんの少し。やはり現実的に本気で残留争いを考えている素振りではない。

自分との、この温度差は、一体何なのだろうか?
単に自分がやはり心配性でネガティヴ思考だからなのだろうか?
自分がチームを本気で信じていない?と思えて疑心暗鬼に陥るように、少し悩んでしまった。

そこでひとつ思った。
自分はあの99年の残留争いとJ2降格をリアルタイムで、しかもスタジアムで経験している一応古参と言われる立場である。
しかし今の仲間内は若返りもあり、実はレッズが第1次黄金期やそれ以降にレッズサポになっている者が大半で、本当に弱かった時を知る仲間は、自分含めてほんの数人。つまり大半はJ2降格を経験していない。またその後に発生した11年の降格圏にまで陥落しての残留争いを経験している仲間も多いとは言えない。

振り替えれば、自分とて99年、シーズン折り返し時点で16チーム中12位まで落ち込んだ時、大きな不安感はあれど、まさか本当にJ2に降格するなど、思わなかった。いや思いたくないから現実逃避していた部分があった。つまり現実的ではない。それもその筈で、体験した事がない、知らないからである。

だから、一度もJ2に降格した事が無いマリノスサポーターなどは、残留争いどころか降格圏からすらやや差がある状態では、いくら差し迫った時期になって下位に居る、ましてや過密日程で満身創痍のチーム状態という不利な要素があるにも拘わらず、残留争いに片足を突っ込んでいる、または巻き込まれているかもしれない、という現実が見えていなかったのかもしれない。
それを考えるとまた対極的に、残留争いが当たり前のようになっているチームのサポーターは、逆にそれに慣れてしまうという良し悪しがあるのだが、タイトルも降格も残留争いも度々経験している柏サポーターなどは、SNSを覗けば、まだチームが降格圏からは離れているにも拘わらず、自分と同じく早い段階から残留争いに対して強い危機感を抱いていたのがわかった。

厳密には言えば残留争いの定義は無いからこそ個人の考えた方次第になるが、終盤に降格圏に居たり、または降格圏から1試合差くらいにならないと、本当の残留争いとは言えないのかもしれない。
だからそうではない、確率的な事を考えて、単に可能性だけで騒ぐな、と思う人が居るかもしれない。

でも人間は舌の根も乾いた頃には、過去の反省などコロッと忘れて再び同じ過ちを犯す生き物なので、ある程度は過去を思い浮かべて、背筋が寒くなるような想像をしていた方が、少しは良いかもしれない。

今回の残留争い・・・だったかもしれないレッズの戦いを反省と学習材料として今後に生かす為に、恐ろしい例え話を頭に入れておこう。

・もしヘグモ体制で得点すら獲れず失点だけ重ねて得失点差が-15とかになっていたら?
・もしスコルジャが監督復帰せずチームを立て直せていなかったら?
・もしアウェーガンバ戦で負けていたら?
・もし裏天王山の柏戦に負けていたら?
・もし6連敗していたら?
・もし柏や磐田や札幌が4連勝とかしていたら?

ほら、こうなっていたらと、想像してごらん?
ゾッとするでしょ?
今頃レッズはどうなっていたでしょう?
これが確率ではなく、可能性の話なのである。
可能性は、常に存在するという事である。
歴史に「もし」は無い、そんな事は普通に考えたら、起こる筈がない?
いやいや、時として起こるんですよ、それが。
そもそも今季レッズが残留争いするかもしれないと、開幕前に予想した人はどれだけ居ただろう?
だってわかるでしょう?こんな事は小説より奇なり、だから起こる訳がない、なんて高を括っていると、じゃあレッズは過去に・・・事実は小説より奇なりな事を、何度起こして来た?

だから、自分は常に心配性なのである。
15年後、もしかしたら鹿島がJFLに居るとか、もはや普通に有り得る話なんだよ。
え?どうして鹿島を例えに出すかって?・・・そりゃ自分の応援するチームをそんな例えに使う訳ないじゃん(←心配性もそこだけ自分勝手)
2024年  J1リーグ第36節
浦和レッズ3―0サンフレッチェ広島
〜埼玉スタジアム2002

241110ホーム広島戦 241110文化シヤッター
昨日の磐田のズッ友に対する馬鹿試合敗戦や、柏の四度連続後半ロスタイムやらかしからして、レッズは今回含めた残り4試合で、残留確定には勝ち点2以上だが、しかし先ずは勝ち点1以上を上積みすれば、磐田との得失点差からして実質的な残留は決まるから、苦手で強敵の広島相手に、せめて引き分ければ御の字、いやもっと言えば、仮に敗けても大量失点さえしなければ・・・とは、もちろん試合する前から敗けを考える馬鹿は居ないとは言えるが、だからと言って、まさか派手に大量3点も奪った上に、文化シヤッターまで降ろしての完封勝利で、ここで文句なしの残留を確定させてしまうとは・・・!

ただ今回の広島、過密日程中に、日程的にはこちらが大変有利なタイミングで当たるという点では、前節のマリノス相手と同じなんだが、同じ中2日でも広島の場合は国内移動ではなく、季節が真逆の南半球はオーストラリアから帰って来て、しかも広島からしたらアウェー埼玉だからな。いくら今回は少しメンバーを入れ換えて来たとはいえさ。

でもでも、うちは前節の1週間タップリどころか、今度は10日間タップリで、しかもホームである。
裏天王山での超ギリギリ終了間際の劇的PK勝利から始まり、更に連チャンで日程的に大変有利な条件と、こうも毎回のようにサッカーの神様から多大な恩恵を受けているんだから、 いくら何でもマリノス戦と同じ轍は踏むなよとは思っていた。
ただ広島に話を戻すと、相手はチーム状態が絶不調の柏やマリノス(尤もうちも絶不調は同じだが)ではなく、今回は優勝争い中の広島ってとこは、これまでの2試合とは大きく違うってとこなんだけど。

だから、立ち上がりから10分ちょいのうち、いきなり勢い良く来た広島相手に大パニックで、まるで大人と子供の違いのような超一方的な押し込まれっぷりには、正直参った参った。
広島からしたら、圧しに弱いレッズの弱点を早々に突いて、変にACL疲労が増す前に試合を決めちまおうという魂胆だったのかもしれないが、そうは問屋が卸さない、と本来ならば自信タップリに言いたいが、内実はメチャメチャ死に物狂いにボックス内だけ固めて弾き返すだけで、西川のスーパーセーブもあり、後は広島の今回は決めきれないサッカーに助けられたって感じの開始10分ちょいの地獄の時間帯だったけどさ。守るという点だけは、狙い通りではあったとはいえ。
だってベンチワークも、テクニカルエリアは早々に伸康に任せて、スコルジャ本人はピッチとベンチを行ったり来たり慌ただしくて、いきなりの攻められっぷりに修正が鼬ごっこのように追い付いていない状況だったもんな。

しっかしサッカーとは、そんな時こそ何が起きるかわからない恐ろしいスポーツで、絶体絶命の失点も時間の問題と思われた時に限って、珍しく上手くカウンターが填まるものなんだな。
正直、この辺は広島がちょっとレッズを舐めていたと思うよ。レッズの強度の薄いチーム状態からしたら、力押しすればすぐ崩れると思っていたと思うし、こちらをあざけ笑うかのように、マイボールにした途端にダイレクトやワンタッチでこちらの裏を狙って来る。少し前に姿勢が出ている時にこれをやられるのと、元々後ろは出足が遅い選手が守っているから、簡単に裏を取られる方も大問題なんだが、広島の連動性ある2人目の選手の飛び出しに、全く対応できずに裏を取られまくる連続であった。あんなんで開始10分、よく失点しなかったと思うよ。奇跡だったな。

こうやって前ばかり見ていてくれた広島、対して守ってのロングパスからのカウンターからしか攻撃の手が無いレッズ。
まあレッズは今はこのやり方しか無いから、仕方ないと言えば仕方ないのだが、それが逆にやる事はハッキリになるから、選手も狙いはひとつだったという訳だろうし。
だからって素早い繋ぎと関根のすんげー絶妙なロングパスは完璧すぎて、そこにレッズでは数少ない出足が速い松尾だから、ピタッと反応しての綺麗な先制点。
あれだけ先制点も時間の問題だった広島からしたら、このやられ方はショッキングだっただろうし、だからという訳ではないが、ゴール直後の広島ベンチは、主審に注意を受けるほど何をギャーギャー文句つけていたのだろう?別にファールもオフサイドも明らかに無かったのに。広島人のやる事はよくわからん。

こうなると問題は後半なんだけど、スコルジャ体制は良くも悪くも前半と後半が別のチームになるから、もちろんしっかり修正は入ったと思うけど、しかし基本やる事は前半と大きく崩さなかったな。
あえて言うならば、最終ラインからの楔に繋がるパスと、サイドからの早目のクロスを増やしたくらいか?でも前半はこれが少なくて、モタモタしていたところをボールロストしまくっていたから、これだけでも後ろの負担を減らしながら、ポゼッション率も効果的に上げての、カウンターへの成功率は上がる。
広島からしたら、余計に攻めるしかなくなったのだから、その裏を狙うのは当たり前。時間が増す毎に焦る広島相手に、後半立ち上がりから面白いようにチャンスからフィニッシュが増えたのは、そういう事からして納得するが、縦に速い攻撃をするには、理想的な状況であった。

リンセン得意のドンピシャヘッドも、原口のレッズ復帰後初ゴールも、繋げ方からしたらハッキリした攻め方、ハッキリとしたカウンターだったし、広島の状況を上手く使った攻め方も、またハッキリとしたもの。今回は90分通して、とにかくやる事をハッキリさせていたのが、結果的にとんでもない点差の大勝利に繋がった。
あと個人的には、今回は大畑ではなく長沼がスタメンだった左サイドバックの、縦への推進力かな。バランスをとる大畑とはタイプが違うから、どちらが良い悪いではなく、長沼だと少なくとも攻撃面は活性化される。意外に守備も頑張っていたし。

全体的に見て、元々最近は苦手で強い広島を相手に、勝てた自体が満足。それでJ1残留を確定させたのだから、今回はそれ以上は言う事はない。
尤もACL疲労の過密日程ではない冷静な状態の広島だったら、ぶっちゃけここまで上手くは行かなかっただろうけれど・・・。

241110原口ヒーローインタビュー だいたいだな、原口は、レッズ復帰戦となったアウェーガンバ戦は、チーム自体が久々の勝利となったから、原口に対しても「持ってるね」と、言葉は悪いが中身が無い褒め方をしたが、その後はチームの連敗街道も手伝って、これじゃ何の為にレッズに帰って来たんだ?というレベルの目立たない低パフォーマンスだったから、今回の勝利を結果付けるダメ押しゴール(ちょっとポスト叩いてヒヤッとしたけど)を決めた時は、嬉しいのは嬉しいが、ダメ押しゴールの意味合いと同等、原口に対しても安堵感が強かったというのが正直な気持ち。
原口はボランチなんて意味不明なポジションに置かず、本当は若い頃の本来の得意だったポジションで、もう一花咲かせてほしいんだけどな。ハッキリ言って、最後ボランチで一花咲かせた福田ほど、原口は器用な性質じゃないと思うし。ちなみに原口は容姿だけは、モジャモジャ頭が手伝って、最近の福田に似てきたな。

ちなみに前日にスコルジャが「今季の苦い紅茶のような味になっているシーズンに少しの砂糖を加えるようなチャンス」と語っていたが、何が言いたいのかわかるような気がする部分と、なんじゃそれ?という部分も少しあるが、ちなみに自分は昔から紅茶は1日必ず3杯以上は飲むほど大好物なんだが、自分はお茶はガンガンに煮出して濃くて渋くて苦いのを好むので無糖は当然だから、砂糖なんざ加えたくないぞ。え?そういう事を言っているんじゃないって??まあそりゃそうだな。

241110ザ・美酒 さて、ようやく安堵のザ・美酒である。

冒頭にも書いたが、そりゃ試合前から後ろ向きな考えはしないとはいえ、状況が状況だから、可能性を考えたら今回は頑張ってドローで御の字だっただけに、それが3得点と完封勝利でいきなり残留を確定させてしまったのだから、拍子抜けとは言いたくはないが、でも気持ちの中にそう感じた部分もあり、だからこその余計に安堵感が強い勝利となった。
ぶっちゃけ次の45分限りの川崎戦で残留を確定させたら、何となくドラマチックかなと思っていたんだけど、そんな余計な事を考える必要は無くなった。もちろん良い意味で。
これで残留争いから抜け出し成功で、他のまだ残留争いが残る昨日までのライバルチームには悪いが、残留を確定させた以上は、ここからは余裕の高みの見物をさせてもらおうじゃないか。
あ、でも高みの見物だけじゃなくて、残留を確定させて欲が出た訳ではないが、これで終わりで後は敗けても安心とはせず、とにかく少しでも順位を上げて、来季に繋がる成績を残さないといけないぞ。

ーーーーーー
J1リーグ第36節 浦和3-0広島
得点/45分・松尾(浦)、56分・リンセン(浦)、86分・原口(浦)
主審=小屋幸栄
観衆:42,076人
天候>曇
2024年  J1リーグ第35節
横浜F・マリノス0―0浦和レッズ
〜日産スタジアム

241030アウェーマリノス戦 ACL絡みで過密日程の連戦中なのに、3日前にはアウェー大阪で天皇杯を延長120分タップリ試合して、体力的に疲弊しながら、しかも90分では終了間際で追い付かれ、延長後半終了間際には逆転されて敗戦喰らって、これで精神的にも疲弊と、そんな相手だからちょっとかわいそうだった・・・なんて事は露にも思わないぞ。
だってうちだって、過去に何度もそんなドイヒーで不利な日程のシーズンで苦しみながら、それでもアジア王者に3度も登り詰めたのだから、それは世界を相手に戦うチームの宿命なのだ。それが出来ないならば、いくら国内では強いマリノスも、アジアに出れば井の中の蛙と言うしかない。とは言っても、うちは井の外では強いけど、逆に井の中ではイマイチだから、マリノスが普通であり、うちこそが変なのかもしれんが。
だいたい今は相手に対して、そんな慈悲深い思いを与えている余裕は無く・・・そんな満身創痍の疲弊しまくって、ヘロヘロで、メンバーまで落として来た相手に、スコアレスドローが精一杯って、どういう事なんだ!?

・・・っつーても、どういう事なのか、今のレッズならば、例えば先週も裏天王山みたいな試合と相手の柏にギリギリPKで勝てたくらいだし、だからマリノス相手にそうなってもおかしくないから、この結果も驚くものではないんだけど、だからと言ってもなぁー、、、

マリノスなんてもはや立ち上がりからヘロヘロ状態な上に、早速加藤が負傷退場しとるし、走るのが精一杯な様子でボールは足に着かずの、そもそもボールを追うのさえ苦しかったようで、だからマリノスでは考えられないようなミスも連発してくれていたのに、いたのに、いたのに、何でそういう相手に合わせちゃうのかな。昔の悪い癖が、また出た。

相手に合わせちゃうとは言っても、一応うちは1週間タップリ空いていたんだから、ヘロヘロの相手より動けていたのは当然だし、いくら攻撃が機能していない、守備だけのチームとはいえ、今回くらいは幾らかスペースも使えていたし、オフサイドになったとはいえ、ゴールネットを2回も揺らしたし・・・。
で、逆に言うと、ヘロヘロの相手に積極的に畳み掛けないで、まーた外枠で無駄なパス回しをしまくりんぐ状態で、これで自らチャンスをぶっ潰しまくり、相手のミスからさあカウンター行け!と思っても、相変わらず次の選択肢が最悪いつものお決まりのバックパスか、良くて横パス。ところがたまに縦に入れると、精度が下手くそなのか相手に引っ掛かりまくる。
尤も、相手が元々ヘロヘロだから裏を狙えるだろうと見込んだか、元々ヘロヘロの相手を更に走らせて余計に疲れさせる目的だったのか、成功率は別として、いつもよりは裏へのパス、縦パス、ロングパスの意識は高かったのは事実。

それでも最大のビッグチャンスが、前半終了間際のリンセンのドフリー抜け出しの枠外しだからな。あれを決められないようでは・・・いやまあリンセンのあれが外れる位なんだから、そりゃ1点を獲るのも苦労するのも当たり前と言えば当たり前で、点が獲れないからせっかくネットを2回も揺らしてもオフサイドだし、ヘロヘロの相手にオフサイドの幻ゴールでネットを揺らすのだけが流れからは精一杯というのが、今のレッズの極端な攻撃力の消極性を物語っているのである。
でも今のレッズの状態で、超ビッグチャンスでシュートを外していては、何時どうやって流れから決めるというのだろうか?いくら他にも枠内シュートはあったとはいえ、崩して放ったシュートは少なく、余裕が無い形から撃つから、フィニッシュの威力も弱くてみんなキーパーの守備範囲だし。失点が多いマリノスとて、こっちがモタモタしていれば、肝心のシュートコースは、しっかり限定させるように絞って消して来るし。
うちはシュートも前が確実に開かないと撃たないし、パスを出すのも遅いのはお決まりであり、パスが各駅停車ばかりでも、たまに準急や急行をやると脱線するかオーバーランのように失敗し、そもそも距離感が悪いからこそ、出し手も受け手も各駅停車しか手がなくなる。
じゃあ先ずは細かい事を考えずもっと動けと言っても、横にばかり走ってキープだけして勿体ぶっているから、ヘロヘロの相手にも簡単にブロックを作る時間を与えてしまう。うちの選手は横か縦だけで、斜めに動けんのか?ダイアゴナルの必要性ってわかっているのかい?
いくらグスタフソンがしっかり周りを見ながらボールを散らそうにも、サイドも前も元々ボールの引き出し方が良くないから、受けた側から手詰まりになる。佐藤が得意の縦パスでチャンスを演出しても、ボールをバイタルまで持ち込めない。頼みの綱の渡邊凌磨も、最近の稼働率の高さからか、それこそ途中からヘロヘロになって動きが重かったな。

という事なんだけど、うちの場合、確信が無い形からいざ積極的に斬り込んだりシュートを撃つと、失敗して途端に相手には強烈なカウンターを喰らう訳で、だから選手もそれが怖くて、いくらヘロヘロの相手とて、博打というか不用意な事が出来ないんだろうな。スコルジャがまだ長期プランで攻撃の構築をしていないのだから、どう攻撃して良いかわからず尚更である。
現実後半、ちょっと前掛かりになった途端にやらかしてアンデルソン・ロペスにドフリーで持ち込まれて、枠内シュートまでやられているからな。あれ終わったと思ったけど、シュートに勢いが無かったのと西川の守備範囲に撃ち込んでくれてのキーパーキャッチだから、あれがヘロヘロ状態のアンデルソン・ロペスじゃなかったら、ファーにズバンで完全にやられていただろう。あそこだけ奇跡が起きたから、失点を免れたようなもんだ。

だいたいうちも徐々に動きが怪しくなると、ヘロヘロに輪を掛けてヘロヘロの相手に走り負けとるし。ヘロヘロのヘロヘロに走り負ける1週間タップリって、どう説明するんだ?
いやまあ、ちょっと前も中2日のセレッソ相手に、うちは時間あったのに平気で敗けるチームだからな。うちは過去のホームでの対川崎戦みたいに、ヘロヘロにコロナによる選手不足でロクな練習も出来ないとか、こんな特異な状況が加わって更にボロボロになった相手じゃないと、今回のマリノスみたいなヘロヘロにヘロヘロのダブルヘロヘロが相手くらいでは、逆にこっちが時間を増す毎にヘロヘロに陥って行き、つまりスコアレスドローが精一杯なんだな、こりゃ。

このマリノス相手に、天皇杯準決勝と今回のリーグ戦の日程が逆になっていたら、うちはガンバのようにはならなかっただろうな、今から考えたら。

とはいえ、さすがに今回のマリノスには、ギリギリでも勝てると思っていたんだけどな。本来はマトモにやれば、今の状況のレッズがそうは勝てる相手じゃないんだから、決して相手を舐めていたんじゃなくて、そのマリノスがヘロヘロのヘロヘロになっていた状態こそ、ここでこの相手に勝たなかったら、果たして何時に勝てるというのか!?こういう絶好の好機を、物に出来ない軟弱なチームの悲しさよ。
よくよく考えたら、絶好の状況だって、サッカーの神様がレッズに与えてくれた好機と考えたら、柏戦みたいにしっかりそれを物にしないなんて、本当に勿体無いし、サッカーの神様の好意を無駄にしてしまうんだから、また何れ神様にそっぽ向かれても知らんぞ。現に次節、いくらホームとはいえ、広島というとんでもねー相手を迎えるというのに。
だからその前に、今回も何としても勝って勝ち点3を手に入れて、下との順位を引き離しておく必要があったのに。確かに敗けるよりは、同じ勝ち点のマリノスに順位も引っくり返されるよりは、勝ち点1は貴重とも言えるが、勝てば勝ち点3どころか6点ゲームとも言えた試合で、そのチャンスで物に出来ずとなると、まだまだ残留争いもどう転ぶかわからんという事だ。安心できる日は何時になるのだろうか??

それにしても、今夜は寒かった日産スタである。昼間は暑かったから、余裕ぶっこいて半袖と夏用サンダルで来たら、夕方から天気予報通り北風がビュービュー吹いて来て寒くなり、周りを見れば暖かそうなカッコしてる人ばかりで、まさに半袖で来たのがバカみたいだった。もう夏日にならないと言いながら何度も夏日になるとか、晴れると言いながら雨になるとか、普段は外しまくりでヒデー仕事してる気象予報士連中も、こういう悪い予報だけは当たるんだよな。甘く見た自分がバカだった。
そんなバカがバカみたいな薄着で来ているんだから、チームはもっと気合いを入れて、気持ちを見せて勝・・・あ、イカン、またこれを言い出すと精神論に走る事になるから、ここは自粛しよう。自分は帰りの新横浜から直通の森林公園行きに乗れたのが、唯一精神的&体力的にも救いであった。
でも精神も体力も、ヘロヘロのマリノスが今回みたいな試合をするのだから、もはや体力面ではなくて、それは精神的な強さだよな絶対。そこに精神的に弱い、メンタルに問題がある選手ばかりのうちだから・・・。

ーーーーーー
J1リーグ第35節 横浜マ0-0浦和
主審=池内明彦
観衆:21,397人
天候>晴
2024年  J1リーグ第25節
浦和レッズ1―0柏レイソル
〜埼玉スタジアム2002

241023ホーム柏戦 サッカーの神様よ、ありがとう!天は今回こそは我に味方してくれたのか!?
今季はここまで悔しい時間帯やら、後半ロスタイムやら、もっと悲惨なのはその後半ロスタイムも相手の最後のワンプレーさえ凌げば、という時に限って悪夢のような失点を喰らって、それでどんだけ勝ち点を落として来たのか、というくらいに今季はサッカーの神様を恨んだ時ばかりだったが、今季ここまであんなにレッズに厳しかった筈のサッカーの神様が、こんなお互いに負けたくない、勝ちたい裏天王山のような残留争い同士の降格圏転落寸前同士の試合で、おまけに未消化分という試合で、なんという(大変良い意味で)劇的な展開を、レッズに用意してくれていたとは・・・!!(何か日本語変だな。まあいいか)

しかし現実的に、勝負を決めた時間が、後半ロスタイム+10分だからな。それも最後の最後の攻勢で相手に一度でも派手にクリアされたら即終了の笛のところ、ねちっこく諦めず相手の死に物狂いの中途半端なプチクリアボールを逃さず必死に拾っての波状攻撃の賜物、本当にラストワンプレーの深い位置への侵入が相手のハンドを生んで、本来ロスタイム時間6分をVARチェックとかで色々と運良く延びての+10分だからな。これはもう、頑張ったという以上に、運も・・・いや頑張った、諦めず頑張ったんだ。それがサッカーの神様の心を突き動かしたのだ。
ちなみにこれヘグモの時だったら、あの最後の最後の攻勢から相手のクリアが入った途端フロートに拾われて(つーかフロートってまだ柏に居たのか。とっくに退団したかと思っていた)、そのフロートに巨漢突進カウンター喰らってドフリーで爆弾シュートみたいなの撃たれて、お決まりのようにこっちが終了間際の失点をやらかしていたかもしれん。そこんとこだけ、一応スコルジャで守備意識を植え付けただけはあると言えるかもしれない。

241023サンタナヒーローインタビュー しっかしサンタナは、PKは本当に右にしか蹴らないな。これまでずっと右にしか蹴っていないし(それで一度失敗してるし)、シュート態勢からして今回もわかりやすかったから、また今回も絶対に右に蹴るものと思っていたし、そんなんだから、当然相手にもデータが入っているのだから、自分にだってわかっていたし、相手キーパー松本も絶対に左に飛ぶものと思っていたけど、やっぱりそうだった。
そうだったから決まった時は、余計にホッとしたんだけど、完全に反応していた松本の横っ飛びだったから一瞬ヒヤッとしたが、それをもう勢いと気持ちだけでぶちこんだサンタナだったな。サンタナはあれこれ細かい事を考えずに、ブラジル人らしくいつも気合いと気合いと勢いで蹴るタイプだから。

そう、・・・気合い、気持ち、ねぇ。
前節に、相手より明らかに気持ちからして逆転負けした試合があったから、あの時はとにかく気合い、気持ち、精神論にだけ走ってヤケになっていたが、一応今回は立ち上がりから、いつもの消極的なサッカーに比べたら、前への意識は強くなっていて、自らデュエル、というか石原なんて攻撃時に勢い余って相手に特攻してイエローとか、そういうところなど、選手の気合いや気持ちはしっかり見えたよ。

相変わらずキーパー&最終ラインの球回しは多いんだけど、しっかり安居とグスタフソンのボランチコンビがスペースを作ってボールを受けやすくしていたから、そこはちょっとだけ修正された部分だろうし。
とはいえうちのビルドアップが良くなったというよりは、相手が相手だしね。そりゃ順位相応のサッカーをしている柏を相手にしているのだから、中上位のチームを相手にするよりは、うちもビルドアップは楽になるわな。まあそれは柏からしてもうちに対して同じ事が言えるんだけど。
でもうちは、やっぱり別格のグスタフソンが居ると居ないでは、ビルドアップの質はある意味で大人と子供の違いになるから、グスタフソンのワールドクラスの展開技術は、今回のうちのビルドアップの変化に強烈に影響していたよ。まあそれでも相変わらず得点という形にまでは到達しないのが、うちの引き続きのキツい部分ではある。2列目は渡邊凌磨の存在感が効いているから何とか強度が保たれているが、更にそこに今回の終盤の中島みたいに、独特のリズムでゲームメイク可能な選手が長い時間帯に渡りプレー可能だと、かなり違って来る筈なんだけどね。

いやまあしかし、ビルドアップ云々の話をする前に、実際は今回は最後の最後のPKで命拾いした事実はあるから、やはり今季は高望み不可能で、守備に徹しては限りなく少ない、本当にワンチャンスを物にするサッカーしかないんだけどね。

241023文化シヤッター 241023ホーム柏戦2
でもさ、贅沢なんか言っていられない。残留争い同士、繰り返すけど降格圏転落寸前同士の裏天王山みたいな試合、これを終了間際のワンプレーPKからだろうと、とにかくどんな形であれ、勝利という形、勝ち点3という形になってくれただけで、気持ちはもうホッとしたのが事実である。今はサッカーの内容を言う余裕は、全く無い。だから贅沢も言わない。いや言えない。
とにかく相手が相手だから、獲得した勝ち点3以上の、良く言う勝ち点6ゲームであったとも言えるが、まだまだ先は長いから安心は出来ないが、取り敢えずこれで次節まで、少しはホッとした生活が出来るよ。問題はまたそこからだ。

でも今回、この試合がゲリラ雷雨という未消化分であったという位置付けは、実際のところ良かったのかどうか?
もちろん結果的には勝利の勝ち点3上積みという試合だったから、良かったと思うのは当然なのだが、今から思えばあのゲリラ雷雨で中止が決定した瞬間の思いを振り替えれば・・・、
中止は残念だが、チーム状態もパッとしないし、選手も怪我人だらけだから、寧ろ涼しくなってサッカーをやる環境も良くなり、補強もするだろうし、怪我人も復帰して来てから試合をする方が良い、逆に儲けたかも、なんて事も思っていた。
ところが、まさかその後にチーム状態は更に悪くなり、監督は解任されるし、補強は的を射ないような選手のオンパレードでトンチンカンやらかすし、不振の選手も増えるし、それでチーム状態もパッとどころか更に悲惨な状態になり、しかも降格圏転落寸前にまでなっているなんて。あの時はまさかこんな最悪な状態で再試合を迎えるなんて思っていなかったから、今から考えたら、中止にならずに普通に予定通りに試合をしていた方が、遥かに良かったかもしれない・・・と、仮に今回引き分けたり負けていたら、絶対にそう思っただろうな。そんでもって柏は、今頃そう思っている事だろうて。

だから・・・本当に、良かったよ、勝ってくれて。

あ、久々だから、この人を忘れていたよ。

M野H郎2024復活 M野H郎「いや〜後半ロスタイム試合終了間際ラストワンプレーPK勝利って、本当に良いものですね」
 
 
 


しっかし改めて思うに日程も罪作りな事をするもので、こんな久々の勝利が、いくら未消化分とはいえ、平日ナイターだから勿体無いよな。その前のアウェーガンバ戦の勝利もナイターだったし。昼間の勝利ならば、もっと長い時間ザ・美酒を呑めたのに。
なんて、贅沢は言ってられないか。反省。

ーーーーーー
J1リーグ第25節 浦和1-0柏
得点/90+10分・サンタナPK(浦) 
主審=福島孝一郎 
観衆:26,304人
天候>薄曇
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ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第38節 浦和0-0新潟 ・・・次の試合/J1リーグ第1節 神戸-浦和(ノエビアスタジアム神戸=2月15日14:00キックオフ)


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