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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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2021年 YBCルヴァンカップ・グループステージ第3節
横浜FC1-2浦和レッズ
~ニッパツ三ツ沢球技場

210421アウェー・ルヴァン横浜C戦 210421アウェー・ルヴァン横浜C戦2

三ツ沢に来るのって、自分の記憶が正しければ二十数年振りだな。懐かしさを通り越して、もはや新鮮味さえ感じられるのであった。湘南新宿ラインさえ無かったあの頃は、三ツ沢までの乗り換えがやたら面倒で遠く感じられたスタジアムだったが、国立や等々力や横国同様、今や自分等東上沿線在住レッズサポの為に出来たような東上線から東横線まで直通1本で横浜だから便利になったもんだ。しかし現地に着いたら三ツ沢公園の疲れる山登りの記憶が蘇ってきたよ・・・。

さて、ある程度は予想されたスタメンではあったが、まさかユースで2種登録の工藤までスタメンで使って来るとは思わなかった。いくら本職のセンターバックのバックアッパーが不足しているとはいえ、いくら工藤が藤原を上回る評価を受けてここ毎試合ベンチ入りしているとはいえ、いくらルヴァンのグループステージとはいえ、いくら相手がリーグ戦で最下位に沈む横浜Cとはいえ、それでもセンターバックという経験や身体能力がモノを言うセンターバックに、公式戦で17歳のヤング(死語)をスタメン抜擢してしまうリカルドの勇気よ。

その工藤、立ち上がりはかなり緊張していたのだろう。全くボールが足に着いておらず、トラップミスにクリアミスにパスミスと、考えられる限りのミスを連発しては、果敢にタックルに行ったマギーニョにあっさり交わされてクロスを上げられて失点に絡んでしまった。まあ17歳が対峙する相手が右サイドの職人のようなマギーニョやら、ここ2年はJ2暮らしも過去にセレソンキャップ2試合を持つクレーベやらと、いきなり地獄のような体験をしているのも凄いが、初めからミスを連発して意気消沈してしまうタイプと、それにより吹っ切れて落ち着いてしまうタイプとがあるが、今回の工藤に至っては後者だったかな。かなりまだ荒削りな部分は否めないが、そこはまだ17歳だから仕方がないとして、序盤の試練を喰らったおかげで、その後は落ち着きを取り戻して周囲との息も合って来て、まだ17歳とは思えない力強いプレーが出来ていたんじゃないかな。
あの橋岡でさえセンターバックとしては定位置を確保出来なかった。池田ロボも田畑も真のレギュラーにはなれなかった。坪井がストッパーとして、堀ノ内がリベロとして長くレギュラーを確保したが、2人はあくまで即戦力になるべき大卒としての生え抜きであった。だからレッズは殆どを移籍組に頼って来たセンターバックのポジションで、ユースや高卒の生え抜きからレギュラーを排出するのは、ある意味でクラブの悲願でもある。工藤が、または藤原が、2人が競い合って、何れは悲願の第1号になってくれたら嬉しい。

しかしもっと良かったのが福島で、平塚での公式戦デビュー戦では散々だったが、それから奮起したのか、はたまた1年後輩の工藤の急台頭に触発されたのか、今回は見違えるような覇気が溢れるプレー内容。序盤こそ工藤同様にちょっと試合に入れていなかったが、徐々に運動量を増すと激しく上下動を開始し攻守に奮闘。そして宇賀神のロングフィードを受けては、それを確実なクロスで杉本のゴールをアシストしてしまった。福島は後半にも杉本の2点目となる決勝ゴールに絡んでいたし、攻撃だけではなく球際も強くなって守備面でも好内容。

更に彩艶は公式戦3試合にして早くも凄い貫禄である。至近距離から落ち着いて動かず失点を防ぐわ、相手の強烈なシュートは若島津君ばりの横っ飛びで防ぐわ、相変わらずハイボール処理は冷静だし、1回だけ相手にプレゼントパスしてピンチを招いたが、そこは西川を見ているから悪い癖を少しだけ貰ってしまったという事で。

いやこれだけ17歳や18歳のユース組の芽が確実に出ては、次代を担える可能性が高い選手が次々に出現している今、それこそマリノスが三ツ沢をホームに使っていた頃など、かつては育成環境がピラミッドになっていない、競わせないレッズユースからはプロが育ち難いと言われていた時代があったが、それが遥か昔のように感じられる状況になってきた。近年は多くの昇格組を排出してはレギュラークラスで活躍する選手も次々に現れ、そしてこれまでは原口がレッズアカデミーの最高傑作と言われて来たが、このままで行けば、その原口を上回る最高傑作が近い内に現れるかもしれない。

なんてユース組ばかりの話になってしまったが、杉本はちゃっかり2ゴールしとるし。そうだよ杉本は下手にあっちこっちボールを貰おうと下がらず、清水戦でもそうだったし、今回みたいに、ゴール前で味方のクロスを信じて待ってさえいれば良いんだよ。興梠だって衛星のようにグルグル回ってくれるんだから、杉本はゴールマウスだけ見ていれば良いのさ。

前半ちょっと気になったのは、DFラインに槙野が居ないと、誰も声を出さないね。彩艶も最初はコーチングしていたんだけど、徐々に自分のプレーで精一杯になってしまったのか声を出さなくなったし。この辺は常に声を出している槙野と西川を見習わないと。年齢的にも前半は岩波がそれをやるべきだったんだけど、その岩波が声を全然出さないんだよね。岩波は高精度のロングフィードはバンバン連発していたんだけど、やはり守備面は不安定だったし、ならばせめて守備のリーダーとしてもっと声を出して周りの若手を引っ張って行ってほしかった。これは宇賀神にも同じ事が言えるけれど・・・。

210421アウェー・ルヴァン横浜C戦3 まあでも、ルヴァンでもようやく勝てて良かったよ。それがルーキーを何人も先発させてはユースの17歳まで先発させての、しかもそれで相手に内容を遥かに上回っての勝利であるから、実に有意義な試合になったと思う。
ってか相手の横浜Cも確かにベストメンバーではなかったとはいえ、それでも助っ人2人を加えてはベストに近い布陣で今回の上記のような布陣のレッズに負けているって、リーグ戦最下位であり監督解任直後であり、確かにそれ相応の内容と結果なのかもしれないが。だいたいまさかレッズでは殆ど記憶が無い早川が監督をやるようになるなんて、時代は変わったもんだ。

あ、後半ロスタイム六反が、ボールをゴロで渡したボールボーイに激昂して「投げろよ!」と大人気ない乱暴な言葉を吐いた直後、ゴールキックでド派手に滑ってズッコケミスキックやらかしたのには笑ってしまった。ほら子供に暴言吐くから、サッカーの神様は良く見ているんだなぁ・・・。

余談。
いつも思うんだけど、緊急事態中やまん防中だと、レッズのホームゲームは20時終了要請に従いキックオフ時間を18時に変更しているのに、今回の横浜Cもそうだし以前川崎のホームゲームもそうなんだけど、なぜ神奈川のクラブはキックオフ時間を早めずに19時からでOKなのだろう?神奈川のガイドラインを見たら、まん防指定地域はイベント20時終了要請が出ているのに。
この辺がよくわからん。確かに要請に従う従わないのも任意なのかもしれないが、一方で要請に従わないと飲食店は罰則あるし。スポーツイベントは罰則は無いんだっけ?
要請に従って集客を減らして損するのに、単にレッズが馬鹿正直過ぎるのかね?Jのガイドラインでは、まん防はビジター解放が任意だから、他クラブの多くは既にビジター席を解放しているのに、レッズなど数クラブは未だにビジター席を解放しないし(ビジター客にはゴール裏以外の割高の席を買わせる作戦かもしれない)。
だいたい合同委員会を立ち上げてJリーグとプロ野球は足並みを揃えると格好の良い事を公言しておきながら、既に去年途中から全く足並みが揃っておらず、Jリーグはプロ野球より後手を踏んだ運営をしている。いつまでもコロナだから仕方がないなんて悠長で無責任な事を言っていると、その内に大変な事になる。その証拠に、この中途半端な運営指針により、クラブ間で如実に不公平さが生まれているのだから。村井マン、この辺どうなってんの???

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YBCルヴァンカップ・グループステージ第3節 横浜C1-2浦和
得点/14分・クレーベ(横C)、45分・杉本(浦)、57分・杉本(浦) 
主審=上田益也 
観衆:2,481人/上限5,000人限定試合
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2021年 J1リーグ第10節
セレッソ大阪1-0浦和レッズ
~ヤンマースタジアム長居

立ち上がりから終始ボールを保持して、右往左往するセレッソ相手に手玉に取るようにパスを回し、これまでバイタル侵入が課題だったチームが、ガンガンにバイタルを攻めてはエリア内でシュートチャンスを連発。・・・ここまでならば大量得点の大勝ペースなんだけど、そこから先、そこから先の後一歩で跳ね返される、またはシュートが尽く枠に行かない、この繰り返しであった。

よく、決めるべき時に決めないと・・・なんてお決まりのフレーズがあるけど、そのお決まり通りに、一方的に攻め立てている側のチームが、後半に相手にコーナーキックからのワンチャンで失点を許しているのだから、まあ何というお決まりのやられ方であり、お決まりの負け方である。

まあね、決めるべき時に決めないととは言っても、決めるべき時に肝心のシュートを撃たないでパスを選択していては、いくらゼロトップをやっているとはいえ、じゃあ一体誰がシュートを撃つんだよ!?誰がゴールを決めるんだよ!?という話にもなってしまう。
その象徴が小泉なのである。小泉は運動量と献身さを全面に押し出して、カバーリングとボール奪取までは本当に素晴らしく頭の下がる思いの選手なのであるが、攻め込んだ局面でも周りに遠慮しちゃうのか、どうしても更なるパスを選択してはせっかくのチャンスを逸している。強引さが足りない。チームメイトからも「よしおシュートだろ!」「撃てよ!」って怒声が飛んでいたが、まさにその怒声の通りである。キーパーに弾かれた良いミドルはあったんだけどね。
小泉はちょっとプレーが素直過ぎるというか、スマート過ぎるというか、もう少し同じJ2上がりでも明本のような時に冒険的に時に臨機応変なプレーが欲しいのである。それが出来るようになればパサーとしてもJ1で屈指の選手になれるだろうし、一皮剥けられると思うのだが。後半ロスタイム終盤も終盤でエリア外でファールを得たシーンでも、最後のワンチャンを生かす為にも一旦落ち着いてフリーキックにしておけば良かったものを、何故か焦ってすぐボールを蹴ってチャンスを潰してしまったし。こういうところは臨機応変さを得て落ち着けられるようになってほしい。

とは言っても、シュートを撃たないでパスを選択してしまうのは、何も小泉に限った事ではなく、今の攻撃陣全体に言える事ではあるが。そうして外でパスをこねくり回している内は、まだまだ選手の連動性が薄いというところ。
いざシュートを撃つと、そこまでこねくり回してロスした時間の分だけ、相手に中を固められてブロック構築されてしまうから、それでシュートを弾き返されてしまう。わかっている事であるが、それをパワーで崩せない今の状態では、無駄なパスを減らして行くしかない。

段階的なものはあるので、繰り返すけど、これまでバイタル侵入やエリア内チャンスが極めて作れていなかったチームが、今回に至っては、それが嘘のように、バイタル侵入やエリア内チャンスまでは幾度も作れるようになっていた。ここは試合毎に成長を続けて来ている賜物なのかな?とは思いたいけれどね。

気になるのは、伊藤敦の扱い。武田の負傷で今回もスタメンだったし、前半もそう悪くはなかったのに、何故かハーフタイムに興梠と替えられてしまった。何故だろう?前半に何処か痛めたか?
しかも興梠もまだまだ本調子ではないのか、興梠が入っても前半以上のスムーズな攻撃にはならなかった。まあ悪くはなかったんだけど、やはり去年までの興梠ではない。身体がまだ重そう。プレーに柔軟さが見られないのだ。怪我の影響なのか、それともいよいよ年齢的な部分が響いて来たか、単なる腹の出過ぎならば痩せれば良いだろうけれど・・・。

あとは、どれだけ魅せるサッカーをやっても、どれだけ内容では相手を上回る良いサッカーをやっても、どうしても長居は鬼門なのか、ここではなかなか勝たしてくれない。しかもセレッソは水曜日に試合をしているのに。
しかも今季からセレッソは、また困った時のクルピを復帰させているのだから、尚更策を講じられてしまう。今回もそうなってしまった。ひじょうに歯痒い内容であり、ひじょうにヤキモキして、ひじょうに悔しい敗戦になってしまった。長居鬼門病はそろそろどうにかしないとイカンな。
今回でJ1リーグ通算500試合出場を果たした西川は、今回もそれに華を添えるように3度のスーパーセーブがあったし、是非とも勝ちたい試合だったろうに。それを考えても勿体ない、イカン試合になってしまった・・・。

イカンと言えば今回のVARが遺憾である。お互いエリア内ハンドがVAR判定になり、お互いハンドは故意ではないとされて、PKにはならなかった。映像を見た限り、故意云々のレベルなのかね?こういうの単純にハンドしているかしていないかで決めた方がスッキリすると思うんだけどね。小泉の腕に当たって外に出たのに、何故かレッズのドロップボールになったし。セレッソのコーナーじゃないの?あれどゆこと?よくわからん。教えて偉い人~。

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J1リーグ第10節 セ大阪1-0浦和
得点/66分・丸橋(セ大)
主審=西村雄一
観衆:4,672人/上限5,000人限定試合
2021年 J1リーグ第9節
浦和レッズ1-0徳島ヴォルティス
~埼玉スタジアム2002

210411ホーム徳島戦 勝ったのは良かったが、リカルドサッカーの遺産がまんま活用されてJ1に乗り込んで来ては、ここ3試合連勝中の徳島が相手だけに、端から難しい試合になる事だけはわかっていた。
全体を通して、選手のポジショニングの緻密さと、しっかりパスを回せていたのは徳島の方だった。ここは4年間でリカルドのサッカーを完成させただけあって、1日の長であった。これは当然である。
対してレッズは、先ず運動量は遥かに相手を上回っていた。徳島は逆にそこまで激しく動かないかわりにポジショニングをしっかり確保しながらのサッカーで、そこをレッズの激しい運動量が徳島の陣地を引っ掻き回しては、これで時折相手のミスを誘っていた。去年J2の徳島を知るアパッチけん、じゃなかった、明本と、小泉の両者がその原動力になっていたのは、逆に明本と小泉を知る徳島にとってはやぶ蛇だっただろう。
あと何と言っても、レッズは徳島に比べて個が遥かに上回る。だからレッズはまだ完成されていない組織を個と運動量で補い、逆にサッカー自体は完成されている徳島は、レッズ相手に敵わない個と運動量を組織力でカバーしていた。
どちらが正しいかではないが、これを比べて今回のサッカーを見た場合、個と運動量で上回ったレッズが、局面局面で競り勝ってはギリギリ勝利をもぎ取ったという感じかな。さすがに素早い囲い混みの守備だけは、レッズも徳島も同じだったけど。でも予想した程のミラーゲームのようにはなっていなかったのは意外だった。

210411文化シヤッター 210411西川ヒーローインタビュー
ギリギリ勝利というのも、攻撃の組織的な部分から繋がり、危険なシュートは遥かに徳島の方が撃って来ていたし、レッズは前半の岩波に代表されるように不味いミスもあった。そこを西川の幾度かの好セーブで何とか守った場面があった。
結果的に完封勝利で文化シヤッターになったのは良かったが、まあこれ面白いもので、前節は西川が2度のパスミスを犯したかわりに、岩波がゴールを含めて乱れなかった守備で完封勝利に貢献し、今回は一転して岩波がミスしたが、西川はミス無く好セーブで完封勝利に貢献した。まあDFもキーパーも、持ちつ持たれつなんだなーと。とはいえ試合毎に岩波と西川が代わりばんこにミスされちゃ困るから、そこは反省して治してもらわなきゃ困るんだけどさ。

あと槙野が最近妙に落ち着いて来たのが大きいかな。以前は調子に乗って後先考えないプレーで簡単に裏を取られたり、サボり癖か気の抜けた動きで相手を平気で逃してしまったりと、ところが阿部不在でキャプテンマークを巻く試合が増えた最近は、それで責任感が芽生えたのか、お調子プレーが減って、冷静に守備のカバーに入れては正確にボールを捌けている気がする。・・・あんまり誉めるとまた調子に乗るから、槙野に関してはこの辺でやめとくか。

何だかんだ、やはりまだまだ流れでシュートに持って行けない課題はそのままだし。そこをしっかりと守備して、セットプレーから虎の子の1点というパターンも悪くはないんだけどね。
山中も絶好調で、相変わらず鬼のようなすげー良いクロスを上げるし、ちびっこの関根も上手く消える動きでマイナスの体勢から踏ん張って良くゴールを捉えたよ。
考えたら山中から関根のは、鹿島戦で凄い良い流れからゴールと思ったのを、武藤のハンドがVARでバレて取り消された悔しいのがあったからな。だからあの分を今回で取り戻したと思う事にしよう。

3連勝か。4月に入ってから突如として負けなしであり、しかもここ2試合は完封勝利。課題は課題のままではあるが、まあ良い感じになってきたんじゃなかろうか。
リカルドに関しては、今回は4年間も率いては自分のサッカーを熟成するまで植え付けた上でJ1に上げた古巣を、果たして敵としてどんな感情で見ていたのだろうか。しかもその相手に、新たに率いてから日がない全然未完成のチームで完封勝利をしちゃったのだから、心中複雑なのかな?・・・なんて自分が思っていても、当のリカルドはそんな事はお構い無しに、徳島の方に遠慮する事なく関根の先制点で大はしゃぎしていたから、過去の事なんて平気で割り切っていたのかもしれないが。それこそがプロの本来のあるべき姿なのだし。まあでもやはり勝利は勝利で、リカルドが一番徳島から勝ちたかっただろうし、一番喜んでは、それより先ずはホッとしているのがリカルドだと思うよ。

しかし、勝ったのは、勝ったのは良いんだけど、武田の負傷具合が気になる。関根もあんな窮屈な形で無理に武田にパスを出さなければ良かったのに。武田もボールを失わないように無理にふんばっちゃったし。なんて今更それを言っても遅いが、武田は倒れた時にかなり嫌な捻り方をした感じだったし、かなり痛そうに顔を抑えてそのままタンカで搬送されてしまったから本当に心配。
武田が退いてから、速いパスが回らなくなった。武田ってまだ明確な結果は出していないとはいえ、武田が出た試合、特にスタメンだった鹿島戦や清水戦で、武田はかなり速くて鋭いパスをダイレクトで展開していた唯一の選手だったから、この他の選手には無いリズムを失った事で、途端にスピード感が無くなってしまった。武藤も武田と分散して相手のマークを交わしていたのがここ2試合だったが、武田を失ってマークがきつくなった上に、代わりに入った杉本ではボールが収まらないわ明後日の方向に乱れまくるわで・・・。
こうして武田は徐々に存在感を高めている最中だったのに、ここでまさかこんなアクシデントが待っていたとは。とにかく軽傷である事を祈るばかり。靭帯やってなければ良いけど・・・。

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J1リーグ第9節 浦和1-0徳島
得点/60分・関根(浦)
主審=今村義朗
観衆:9,972人/上限10,000人限定試合
2021年 J1リーグ第8節
清水エスパルス0-2浦和レッズ
~IAIスタジアム日本平

210407アウェー清水戦 いや~夕暮れ模様の日本平は綺麗だな~。

なんて、試合前はそんな気分ではなかったが、こうして超余裕ぶっこいていられるのも、会心の勝利があればこそなのである。

今季の清水は監督がロティーナに代わり、しぶとくなっているとの話だったから、結構警戒していたんだけどね。その割には前節に徳島に3失点完封負けしてる訳だけど、リカルドの遺産ともいうべきチームに大敗して、中2日で今度はリカルドが率いる新生チームが相手という、清水にとっては良いんだか悪いんだか複雑な巡り合わせではあったと思う。
個人的には、3日前に徳島を相手にした清水が、リカルドサッカーに免疫を持ってはしまわないかと、それだけが心配であったのだが・・・。

ビルドアップ、攻撃の組み立ては大人と子供だったな。レッズの方は前節鹿島戦と同じメンバーで、そこで填まった4141も実はゼロトップ気味のシステムを継続。それを元に冷静にポゼッションしながら、攻め急がずの押して引いてを繰り返し、相手の隙を伺うだけ伺う。しかも清水がボールを持っても、激しいプレスと囲い混みで奪い返す連続。これで清水のパスミスを誘発しまくり、セカンドボールも殆どがレッズの元へ。面白いようにゲームはレッズが完全に支配していたのであった。

その割には、相変わらず効果的なシュートにまでは繋がらないのも見慣れた光景だが、そんな時のコーナーキックからの先制点だから、余計に嬉しいのである。山中のキックが素晴らしかったが、それに合わせた岩波もドンピシャであり、岩波は最近は守備で精細を欠いていた上に、前節は他の選手が軒並み高評価の中で、岩波だけパッとしなかったから、それに奮起したのか、貴重な先制点を叩き出した上に、この試合では守備面も全く乱れなかった。

そのかわりに西川が前半に2度のパスミスをやらかし大ピンチを招くという、特に30分位にやらかしたゴール前での相手へのプレゼントパスは、正直やられたと思ったよ。何とかギリギリ失点にならなかったから良かったが、あれ失点していたら、また彩艶論が再燃していたであろうから、西川は喉元過ぎるとやらかす癖だけは本当にどうにかしてほしい。せっかくDF陣が乱れなかったのに、キーパーが乱れては台無しになってしまうのだから。

まあぶっちゃけ、清水の絶望的なビルドアップに助けられた面もあったけれどさ。清水は全く攻撃の形が出来ていないで個人がボールを持っているだけで、周りの動き出しも僅かだったし、これに対して猛烈なプレッシャーと肉弾戦を仕掛けるレッズのサッカーと合間って、お尻に火が付いて清水が攻勢に出る後半途中までは、まさにレッズのやりたい放題だったな。
レッズは去年ロティーナが率いたセレッソにアウェーでリーグ戦とルヴァンで2度もボコられたのが嘘のよう。まあホームではボコり返したけど。まあロティーナは守備的サッカーを志向するから、攻撃力は抜群のセレッソだったから攻撃も成り立っていたが、そうじゃない清水では今回みたいになってしまうのかな。まあ確かに清水も守備だけは結構固かった印象だけど。

210407アウェー清水戦2 それをぶち破ったのが後半ロスタイムの杉本のスーパーボレーという、追加点で安心したかった中で、同点に追い付きたかった清水の気を完璧に挫いた良い時間帯であった。
すげー、杉本が久しぶりにPK以外で点を取ったよ!って話なんだが、この選手は去年のルヴァン開幕戦もそうだったけれど、本当にたまーに凄いシュートを放って決めちゃうんだからなぁ。どうしてこんなシュート技術がありながら、たまにしか覚醒してくれないんだろうと、本当に悔やまれる選手さ。
ってかこのロスタイムのダメ押し弾、杉本に渡る前に、汰木が落として興梠が繋いで伊藤敦がラストパスして杉本ズドンでしょ。そういう意味では、最近スタメンを外れている選手4人が活躍してもぎ取ったゴールと言えるだろう。

こうなると今度は最近スタメンを勝ち取っている選手に更なる活躍を求めてしまう訳で、こうして選手同士が競争意識を燃やしてくれればチームは確実に成長して行くのである。今回の連勝が、その始まりである事を願うよ。
ってか何だかんだヤバかった一時期も、難敵と思われた鹿島と清水を相手に、その相手に殆ど仕事をさせずに連勝しちゃったよ。リカルドレッズでは初の連勝だ。これってチームにようやく内容も伴った結果が出始めたと見て良いのだろうか?
その答えを出す為にも、いよいよ次は本家リカルドサッカーを持つ徳島に勝たなければいけない。今のレッズのチーム力を計るには絶好の相手であるし、ある意味でこれが序盤戦の山場かもしれない・・・。

おまけ
試合中の槙野、主審に「岡部ちゃん岡部ちゃん、あれファールでしょ」は笑った。主審を友達のように扱うな(笑)

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J1リーグ第8節 清水0-2浦和
得点/40分・岩波(浦)、90分・杉本(浦)
主審=岡部拓人
観衆:5,548人/上限,人限定試合
2021年 J1リーグ第7節
浦和レッズ2-1鹿島アントラーズ
~埼玉スタジアム2002

210403ホーム鹿島戦 210403ホーム鹿島戦2
絶好の春日和にホームで鹿狩り大成功なんて、こんな贅沢で幸せな時間を過ごせて、果たして宜しかったのだろうか?
なんて思えるほど、ここまで局面での攻撃が機能していなかったチーム状態からしたら、まるで嘘のような内容と結果を得られた訳だが、そりゃ確かに鹿島も開幕から苦しんでいるとはいえ、でも相手は鹿島だし、去年序盤の鹿島とは違ってザーゴ体制2年目だし、そこにズッコケ癖のあるレッズとくれば、危険な要素は満々にあった訳だが、ところが蓋を開けてみたら、唯一の失点シーン以外では鹿島に全く仕事をさせず、終始主導権を握っての完璧に近い勝利である。

運動量、組織的なプレス、高い位置からの守備、ラインも下がらず選手の距離感も崩れず、開幕戦のF東京戦を観ているかのような好内容。
少し違ったのは選手配置で、待望の武田をトップ下気味にして、そこに武藤が衛星のように動く。最初は武藤1トップは無理では?と思ったが、実際には武藤も下げ気味の配置で実質ゼロトップのようだった。
柴戸をアンカー守備専にして小泉がいつものようにボールアタックへ。パサー役は武田に任せて、武藤がクッション役になり、それに釣られて鹿島DFが中央に誘き出され、その隙にフリーになった関根と明本の両サイドハーフが中へ飛び込む形。同時に両サイドバックが常にケアに入るから、多少のズレが生じてもボールを失わない。
これは以前まで狙っていても効果的なパスが出ずに機能していなかった形。ところが選手配置をズラして意識を高めた途端にスムーズにボールが回るようになった。

210403明本ヒーローインタビュー 何が気持ち良いって、先制点が元鹿島の西のフィードから、決めたのが茨城のライバル栃木出身の明本という、茨城鹿島にとっては踏んだり蹴ったりの失点だろうて。
流れの中からのゴールもリカルド体制で初だし、それが明本の移籍後初ゴールでありJ1初ゴールなのだから、これは二重にも三重も美味しいゴールになったぞ。
この明本、前から思っているんだけど、アパッチけんに似てるよな。あ、若い人はアパッチけんと言っても知らない人が多いか。あ、今は芸名を本名に戻して中本賢だったか。詳しくはアパッチけんか中本賢でググってね。・・・なんかスゲー話が脱線したけど、とりあえずアパッチ、じゃなかった明本よ、レッズ移籍後&J1初ゴール+PK獲得おめでとう!

・・・しかしおかしいな、本来ならば3点とか4点獲って勝っていたんだけどな。山中から関根のヘッドなんて、流れから絶妙のクロスと人数をかけた前線選手の中でドフリーになったファーの関根の完璧なゴールだったんだけど。まあ山中に出る前に確かにハンドしちゃってるから、VARで武藤モロバレは仕方ないか。
でも終了間際のゴール前でのプレス奪取からの杉本シュートはキーパーに阻まれるし、ユンカー来るんだからそこは決めとけよ!ってとこで決められないのもやはり杉本なのか。
同じくロスタイムのヘディングもオフサイドだったし。
これらを決めておけば楽になったんだけど、結局は最後まで1点差で、おまけにVAR判定が多過ぎてロスタイムが6分とか、終了の笛が鳴るまでずっとスリリングだったじゃないか!・・・まあ、だからこそ勝利の瞬間は余計に安堵も満々の歓喜になった訳だが。
ってか槙野は、以前の試合では絶対にPKを蹴ろうとしなかったのに、今回に限って何故に自分からキッカーを志願したのだろう?阿部も欠場だし杉本も興梠もまだベンチで、誰も蹴るのが居なかったからか?まあ結果的に決めてくれたから良かったけどね。個人的にあそこはシュートの上手い武田に蹴らしても面白かったんだけど、若い選手に蹴らせて失敗すると精神的ダメージを与えてしまう恐れありと、若手にPKを蹴らせない場合が結構あるからなぁ。

210403武田ヒーローインタビュー その武田もヒーローインタビュー登場だったが、やはり武田はボランチやサイドハーフより、しっかりトップ下に置いてパスを出させた方が活きるよ。これでトレーニングマッチのようにもっとエリア内に近い位置まで抜け出せれば、自ずとゴールという結果も出てくると思う。あの枠内フリーキックは入ったと思った。惜しかった。
まあ何れにしても、ホームで鹿島相手にスタメンで本職のトップ下でそれなりのプレーを見せてくれたのだから、柏木が抜けたゲームメーカーの役割を担う選手として、これから更に期待が膨らむ選手になるだろう。

あー、今の鹿島の状態がどうであろうと、もちろん勝利も嬉しいが、それが鹿島相手というのが気持ち良いってなもんだ。去年アウェーでボコられた借りを返せたというものだ。贅沢を言えば、これがコロナ禍ではなくて、チケット完売の5万人超えの試合で鹿島サポも入れた状態での勝利だったら尚良かったんだけど、まあそんな贅沢は言っていられないか。
とりあえず久々の勝利で、今はその余韻に浸りながらザ・美酒を味わえるだけで幸せと思おう。関東の桜は散りつつあるが、リカルドレッズの開花はこれからが本場だぜ。
しかし、選手のゴールで一番はしゃいで喜んでいたの、他でもない誕生日のリカルドだったな(笑)

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J1リーグ第7節 浦和2-1鹿島
得点/37分・明本(浦)、45+2分・関川(鹿)、66分・槙野PK(浦)
主審=荒木友輔
観衆:9,975人/上限10,000人限定試合
カスパー・ユンカー カスパー・ユンカー、本当に来そうだな。

この選手の話が出たのが昨日未明で、そこからあれよあれよという間にレッズ行きの可能性が報じられ、翌朝にはもうクラブ間合意の報道から更にメディカルチェック報道。恐ろしい程にトントン拍子ではないか。
ここまで迅速に明確に報道されている以上、メディカルチェックで問題が無ければ、即レッズのユンカーが誕生だろう。ただ上手い話には罠があるではないが、逆にこれで来なかったら大笑いで竹中直人になりながら星一徹なみに卓袱台を引っくり返すけど。
しかもコロナ事情から急ぎたいメディカルチェックに、フェイエノールトが協力してくれるとは。これで即ロッテルダムかアムステルダムから日本への直行便でゴー出来る訳だ。
フェイエノールトに関しては、これオリヴェイラと対立した組長が飛ばされて就任した海外新プロジェクト責任者として、フェイエノールトとパートナー契約を締結した賜物だよね。あの時の組長の仕事が、ここで生きて来るとは!

で、話の流れから、海外にパイプが極めて薄いうちの強化部を見るに、ノルウェーというレッズと全く関わりが無い国のリーグから自力で選手を見付けて来る事は考え難く、デンマーク人というと過去にレッズでは同国代表ニールセンを思い浮かべるが、今更ニールセンは昔過ぎて関わりが無いだろうし、移籍容認条件達成の約束を反古にしたボデ・グリムトに本人がぶちギレてスペインキャンプから脱走とか凄い噂も上がってはいるが、そんなキナ臭い話も絡めて考えると、ストレートに大丈夫なのか?という不安はあるのだが。

レッズの前に名古屋が目を付けていたという報道もあるから、その話を聞き付けたレッズが、名古屋行との交渉が膠着しかけるのを見計らって、レオナルドの移籍金をそのままポンと見せて金で釣ったとか?金額がまんまで辻褄合っているし。こうなるとキチンと調査せずに、名古屋が見付けて来た選手に横槍を入れて掻っ攫った事になるが。名古屋と破綻してすぐ、代理人が金が出せそうで新FW捜索中のレッズに話を持ち掛けた可能性もある。

しっかし、これも既に言われている事だけど、ユンカーの過去成績や経歴を見ると、確かに杉本と瓜二つなんだよな。

カスパー・ユンカー
年 クラブ 出場数/得点
2013―2014 ラナース 4/0
2014―2015 ラナース 5/0
2015―2016 ラナース 8/0
2016―2017 AGF 26/3
2017―2018 AGF 28/4
2018―2019 AGF 7/0
2018―2019 ホーセンヌ 22/3
2019―2020 ホーセンヌ 3/0
2019 スターベク 12/6
2020 ボデ・グリムト 25/27

杉本健勇
年 クラブ 出場数/得点
2010 C大阪 0/0
2011 C大阪 15/2
2012 C大阪 0/0
2012 東京ヴ(J2) 18/5
2012 C大阪 12/1
2013 C大阪 30/3
2014 C大阪 32/5
2015 川崎 24/6
2016 C大阪(J2) 41/14
2017 C大阪 34/22
2018 C大阪 30/5
2019 レッズ 21/2
2020 レッズ 33/2

トップリーグだけの得点数を見てみると、後半まで所属クラブで殆どパッとしなかったのが、後の1シーズンだけ超爆発的に得点しており、しかもレッズに来る前のトップリーグの得点数も両者ほぼ同じ。
共通しているのは経歴や得点数だけではなく、プレースタイルも同じフィニッシャータイプ。容姿も両者はかなりのイケメンであり、両者とも長身。名前もユンカーにケンユーと響きが何となく・・・これは無理矢理か。
おいユンカー、頼むからレッズに来てからの成績だけは絶対に杉本に似ないでくれよ!

正直言うと、FWにパスが出ない現状では、フィニッシャータイプより、独力で圧せるゴリゴリタイプかスピードタイプが欲しかったんだけど、まあこの際だから四の五の贅沢は言っていられないか。ユンカーが、かつてのマリッチのような選手である事を願うよ。

まあとりあえず、補強必至部分だった内のひとつFW1枠がようやく埋まるようだ。こんな登録締切間際でドタンバタンしている感は否めないが、クラブもレオナルド移籍から慌てて水面下で色々と選手は漁っていたものの、報道にあったように、門前払いは喰らうわ、あっちに断られそっちに断られで右往左往していたんだろう。
今まで国内で胡座をかきながら海外はロビーにばかり助けてもらい、代理人ではテオの言いなり。こうして海外に自力のパイプ構築を怠ったツケを、みーんな西野氏が払わされているのかと思うと申し訳ないが。大学教授と二足の草鞋もレッズに集中する為に大学は辞めたって話もあるし。傍らでぶっ倒れたツッチーは復帰したものの、何をやっているのかわからんし。今度は西野氏の体調が心配になってきた。

さて、あと噂になっている外国人で明確にレッズがオファーをかけているのは、トップ下のトニー・アンデルソンくらいか?パスが出ない今のチームでは、武田が成長するか小泉がJ1に慣れるまでは、確かに補強ポイントのひとつではあるんだが。しかもトニー自体が若いから、まだまだ伸び代があるし。
ティティパンとか頓珍漢な報道もあったけど、本当ならば戦力というより、バックに付いているタイの裕福なスポンサー狙いだと思う。
あとCBはどうした!?ベティスと競合中と噂のアラン・エンペラーは、仮に獲れても夏という話だし。ラファエル・ティエリの名前も上がってはいるが。ただそもそもブラジル人自体がコロナの影響でビザ発給が大幅遅延中で、他クラブの新加入選手も軒並み今回の合流に間に合わないなんて話も出て来ているから、それを考えると無理にブラジル人を狙うと自爆する恐れはあるかな。まあCBは今デンが復帰してくれれば当面は乗り切れるとは思うのだが、まだ今季はベンチ入りすらしていない状況だけに、果たして・・・。
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試合終了/J1リーグ第38節 浦和0-0新潟 ・・・次の試合/J1リーグ第1節 神戸-浦和(ノエビアスタジアム神戸=2月15日14:00キックオフ)


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