浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
2022年 富士フィルムスーパーカップ
川崎フロンターレ0―2浦和レッズ
〜日産スタジアム
これだけメンバーを入れ換えていながら、何この高パフォーマンス大連発の内容。去年の開幕戦のチームの変貌ぶりにも驚かされたけど、今年は去年をまた大きく上回る大ビックリの変貌っぷり。いやリカルド体制は2年目だから、変貌と言うよりは、継続性による更なる成長と言うのが正しいか。
しかも例年に比べてチームの準備期間も練習時間も短かったにも拘わらず、しかもしかも、それを川崎相手に、である。
戦略や戦術はとりあえず右に置いておくとして、先ずそれを支えるのが、凄まじいまでの運動量からのデュエルである。まさに執念とまで言える凄まじい動き。
去年も運動量がひとつの鍵だったが、それをピッチに立っている全ての選手が高いレベルで表現していかといえば否で、やはり運動量では付いて行けていない選手も存在していたのは事実。それが去年の編成。
今回ピッチに立った選手、特に運動量を求められるポジションの選手は、どの選手も途切れる事が無い運動量を披露していた。
そして川崎のお株を奪うかのような出足の速さによる、激しいプレスからの肉弾戦、球際の強さ、1人で無理ならば即座に2人3人と囲い込んでのボール奪取である。
ようするに、今季フィールドプレーヤーで、その性質より重要な部分があるCB以外は、この戦い方が高いレベルで可能な選手が選ばれているのがハッキリわかった内容で、放出された選手には失礼だが、今回のチームの戦い方だと、この運動量とデュエル率が足りない選手は付いて行く事が困難だったと思われる。今から思えば、納得の選手の大量入れ換えだ。
酒井やショルツなど別次元の選手は言うまでもないが、阿部の番号を継いだ柴戸の超絶パフォーマンスっぷりが鬼神の如く、あの地獄の底まで相手に喰らい付いてボールを奪いに行く執念。これには身震いさえ感じさせるものがあった。
馬渡は予想外の守備の奮闘。自分は去年大宮での馬渡のプレー内容から、攻撃力と右足フリーキックは申し分ないが、守備はそこまで期待できないと思っていた。
ところが、激しい上下動を繰り返しながらも、いざ背後が狙われると、素早い切り替えから、速い寄せで相手のボールホルダーの動きを封じにかかるのである。しかもベテランらしく、周囲のチームメイトとの守備連携を考えての、無理に単騎で行き過ぎない気の効いた動き方。これで川崎の右サイドに仕事をさせていなかった。
そして岩尾先生である。先ず、とにかく落ち着いているのだが、それで無駄に走り回らないかと思いきや、何時の間にか「そこ」に走り込んでいて、仲間のカバーを実に細かくしまくっているかと思えば、一方で相手の攻撃の芽を摘んでいる。とにかく後手を踏まない。先手先手で動く動く。動きに無駄が無いからそう激しい動きに見えないだけで、実は運動量自体は凄い。常に考えながら動いているなーと感心してしまった。何処かで良く似たような頭脳的な動き方をするボランチが居たなと思ったら、そうだ遠藤航の動きに似ているのだ。
で、動きまくりながら、冷静に正確に効果的に球を散らせている。ここも凄い。運動量がある上に頭が良くて動きが実に緻密であり、状況により的確にバランスを執りながら、そして何より冷静さを失わない。
どうしてこんなにも良い選手が、三十も半ばに差し掛かるまで、もっともっと注目されて来なかったのだろう?リカルドだけが岩尾の素晴らしさを見抜いていたとでも?いやリカルドはJ2から素晴らしいポテンシャルの高い選手を発掘しては育てて来ている。だからこその岩尾なのか?リカルドの懐刀ともいうべき岩尾。いや本当に頼りになるベテランが来てくれたと思う。
何だか今回は1人々々選手を誉めていたら陽が暮れてしまう(これ書いている時点で本当に陽が暮れた・・・)から、そろそろ違う話に移りたいが、しかし江坂の2ゴールが、また明本の粘りあるプレーが、あの選手この選手の素晴らしいプレー内容が霞んでしまう程に、本当にどの選手も今回素晴らしい以上に凄まじいパフォーマンスを披露してくれた。
しかしこれだけの激しい動きを伴いながら、高レベルの緻密なシステムに対応する選手。これも言うまでもなく、それに適応可能な選手が選ばれている訳だが、臨機応変にフォーメーションがスライドするサッカー、これと運動量の組み合わせにより、川崎は少々混乱をきたしていたな。
川崎の場合は幹がしっかりとしたサッカーで、ここ2年で三苫や田中碧や旗手など動く選手が移籍した影響はあり、そう激しい動き方は減少傾向にあるが、相変わらずパスワークは確実であり、ポゼッション率も実に高い。相変わらずレベルの高いサッカーを継続しているが、リカルドからしたら、激しい運動量と供に、川崎のようにもっとボールが保てるサッカーを目指している筈である。
そういう意味では、レッズのサッカーは、運動量も組織力も高いレベルで着実にアップしているとはいえ、まだまだ荒削りな部分も多く、川崎のような真の大人のサッカーにはなっていない。しかし細かな部分、例えばセットプレーコーチが加わった事でセットプレー時にも新たなアイデアが見えたし、ジョアンの細かい指導の影響か西川に無駄な動きが減っていた。そういう新しい部分も加えての継続性で、そこはまたこの1年で、何処まで成長できるか、だろう。
川崎フロンターレ0―2浦和レッズ
〜日産スタジアム
これだけメンバーを入れ換えていながら、何この高パフォーマンス大連発の内容。去年の開幕戦のチームの変貌ぶりにも驚かされたけど、今年は去年をまた大きく上回る大ビックリの変貌っぷり。いやリカルド体制は2年目だから、変貌と言うよりは、継続性による更なる成長と言うのが正しいか。
しかも例年に比べてチームの準備期間も練習時間も短かったにも拘わらず、しかもしかも、それを川崎相手に、である。
戦略や戦術はとりあえず右に置いておくとして、先ずそれを支えるのが、凄まじいまでの運動量からのデュエルである。まさに執念とまで言える凄まじい動き。
去年も運動量がひとつの鍵だったが、それをピッチに立っている全ての選手が高いレベルで表現していかといえば否で、やはり運動量では付いて行けていない選手も存在していたのは事実。それが去年の編成。
今回ピッチに立った選手、特に運動量を求められるポジションの選手は、どの選手も途切れる事が無い運動量を披露していた。
そして川崎のお株を奪うかのような出足の速さによる、激しいプレスからの肉弾戦、球際の強さ、1人で無理ならば即座に2人3人と囲い込んでのボール奪取である。
ようするに、今季フィールドプレーヤーで、その性質より重要な部分があるCB以外は、この戦い方が高いレベルで可能な選手が選ばれているのがハッキリわかった内容で、放出された選手には失礼だが、今回のチームの戦い方だと、この運動量とデュエル率が足りない選手は付いて行く事が困難だったと思われる。今から思えば、納得の選手の大量入れ換えだ。
酒井やショルツなど別次元の選手は言うまでもないが、阿部の番号を継いだ柴戸の超絶パフォーマンスっぷりが鬼神の如く、あの地獄の底まで相手に喰らい付いてボールを奪いに行く執念。これには身震いさえ感じさせるものがあった。
馬渡は予想外の守備の奮闘。自分は去年大宮での馬渡のプレー内容から、攻撃力と右足フリーキックは申し分ないが、守備はそこまで期待できないと思っていた。
ところが、激しい上下動を繰り返しながらも、いざ背後が狙われると、素早い切り替えから、速い寄せで相手のボールホルダーの動きを封じにかかるのである。しかもベテランらしく、周囲のチームメイトとの守備連携を考えての、無理に単騎で行き過ぎない気の効いた動き方。これで川崎の右サイドに仕事をさせていなかった。
そして岩尾先生である。先ず、とにかく落ち着いているのだが、それで無駄に走り回らないかと思いきや、何時の間にか「そこ」に走り込んでいて、仲間のカバーを実に細かくしまくっているかと思えば、一方で相手の攻撃の芽を摘んでいる。とにかく後手を踏まない。先手先手で動く動く。動きに無駄が無いからそう激しい動きに見えないだけで、実は運動量自体は凄い。常に考えながら動いているなーと感心してしまった。何処かで良く似たような頭脳的な動き方をするボランチが居たなと思ったら、そうだ遠藤航の動きに似ているのだ。
で、動きまくりながら、冷静に正確に効果的に球を散らせている。ここも凄い。運動量がある上に頭が良くて動きが実に緻密であり、状況により的確にバランスを執りながら、そして何より冷静さを失わない。
どうしてこんなにも良い選手が、三十も半ばに差し掛かるまで、もっともっと注目されて来なかったのだろう?リカルドだけが岩尾の素晴らしさを見抜いていたとでも?いやリカルドはJ2から素晴らしいポテンシャルの高い選手を発掘しては育てて来ている。だからこその岩尾なのか?リカルドの懐刀ともいうべき岩尾。いや本当に頼りになるベテランが来てくれたと思う。
何だか今回は1人々々選手を誉めていたら陽が暮れてしまう(これ書いている時点で本当に陽が暮れた・・・)から、そろそろ違う話に移りたいが、しかし江坂の2ゴールが、また明本の粘りあるプレーが、あの選手この選手の素晴らしいプレー内容が霞んでしまう程に、本当にどの選手も今回素晴らしい以上に凄まじいパフォーマンスを披露してくれた。
しかしこれだけの激しい動きを伴いながら、高レベルの緻密なシステムに対応する選手。これも言うまでもなく、それに適応可能な選手が選ばれている訳だが、臨機応変にフォーメーションがスライドするサッカー、これと運動量の組み合わせにより、川崎は少々混乱をきたしていたな。
川崎の場合は幹がしっかりとしたサッカーで、ここ2年で三苫や田中碧や旗手など動く選手が移籍した影響はあり、そう激しい動き方は減少傾向にあるが、相変わらずパスワークは確実であり、ポゼッション率も実に高い。相変わらずレベルの高いサッカーを継続しているが、リカルドからしたら、激しい運動量と供に、川崎のようにもっとボールが保てるサッカーを目指している筈である。
そういう意味では、レッズのサッカーは、運動量も組織力も高いレベルで着実にアップしているとはいえ、まだまだ荒削りな部分も多く、川崎のような真の大人のサッカーにはなっていない。しかし細かな部分、例えばセットプレーコーチが加わった事でセットプレー時にも新たなアイデアが見えたし、ジョアンの細かい指導の影響か西川に無駄な動きが減っていた。そういう新しい部分も加えての継続性で、そこはまたこの1年で、何処まで成長できるか、だろう。
でもこれも本当に贅沢な話で、こんな高いレベルのサッカーの話が出来るようになるなんて、本当に良いチームになっているんだなと、熟そう思うのである。
そしてスーパーカップ優勝。去年は近付いた内容とはいえ勝てなかった川崎相手に、今シーズンを占う大会で勝てた。しかも相手にそう多くの決定機を作らせないで、逆に2点も奪っての完封勝利である。
本気でリーグ優勝を目指すシーズンに於いて、最高の前哨戦となった。そして準タイトルとはいえ、先ずは1冠である。
いやこれは本当に楽しみなシーズンになる。しかもこれにまだまだ起用されていない何人もの主力や控え組、そして来日していない新外国人が存在する訳で、これらがまた高いレベルで絡んで来た時に、果たしてチームは何処まで強くなってくれるのか、いやもう期待値が高まる一方である。
そんな中・・・しっかし、試合後のマスコット運動会のレディアのヤル気の無さ。最後は皆の輪からも外れているし・・・。
なかなか帰らないで、それどころか最後までそれを観ている自分も自分だけど・・・。
さて、来週は、そうだ京都に行こうって事で京都に乗り込むけど、対京都は西京極しか知らない我々レッズサポーターにとって、亀岡のサンガスタジアムは初めてなので、果たしてどんなスタジアムなのか、実に楽しみである。
さあいよいよリーグ戦の開幕、また今季も頑張って行きましょう!
ーーーーーー
富士フィルムスーパーカップ 川崎0-2浦和
得点/7分・江坂(浦)、81分・江坂(浦)
主審=笠原寛貴
観衆:18,558人/上限一般20,000人+検査シート1,000人限定試合
そしてスーパーカップ優勝。去年は近付いた内容とはいえ勝てなかった川崎相手に、今シーズンを占う大会で勝てた。しかも相手にそう多くの決定機を作らせないで、逆に2点も奪っての完封勝利である。
本気でリーグ優勝を目指すシーズンに於いて、最高の前哨戦となった。そして準タイトルとはいえ、先ずは1冠である。
いやこれは本当に楽しみなシーズンになる。しかもこれにまだまだ起用されていない何人もの主力や控え組、そして来日していない新外国人が存在する訳で、これらがまた高いレベルで絡んで来た時に、果たしてチームは何処まで強くなってくれるのか、いやもう期待値が高まる一方である。
なかなか帰らないで、それどころか最後までそれを観ている自分も自分だけど・・・。
さて、来週は、そうだ京都に行こうって事で京都に乗り込むけど、対京都は西京極しか知らない我々レッズサポーターにとって、亀岡のサンガスタジアムは初めてなので、果たしてどんなスタジアムなのか、実に楽しみである。
さあいよいよリーグ戦の開幕、また今季も頑張って行きましょう!
富士フィルムスーパーカップ 川崎0-2浦和
得点/7分・江坂(浦)、81分・江坂(浦)
主審=笠原寛貴
観衆:18,558人/上限一般20,000人+検査シート1,000人限定試合
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話題が少ないってのもあるが、すっかりサボってしまった。今年のオフは去年の天皇杯決勝進出と今季の開幕が例年に比べて著しく早いという事もあり、何だか天皇杯優勝やストーブリーグで騒いでいたのが、まだ昨日のような出来事かと思える位にあっという間で、じっくり腰を据えて休めたとは言えない部分もある。
そうは言っても、富士フィルムスーパーカップのチケットも発売された事だし、自分もそろそろ始動準備にかからねば・・・。
ってか、そのスーパーカップのチケットは無事にレッズ側ゴール裏であるカテゴリー5南が当選したのは良かったんだけど、抽選申込みでは当然だが席番が選べないのは仕方がないとしても、当選メールにもサイトログイン先にも席番が表示されていない、つまりセブンイレブンで紙チケットを発券するまでは、自分の席番がわからないという不親切さである。メールの何処を探しても席番が載っていないから、一瞬自由席に戻ったのかと勘違いしたぞ。
Jリーグって、こういうお役所的なところがなぁ。検査シートしかない一般販売も、検査時間順で細かく値段を変えるとか、何かよくわからないトンチンカンな売り方をしているし。いくら一般席より安くて無料で検査をしてくれるとはいえ、当日に陽性ならばチケットも交通費も無駄になり、しかも保健所に連絡されて即刻自宅隔離になる大リスクがある訳だし、只でさえ無症状でも陽性者が続出中なご時世なのに、これで検査シートを買った人から、当日に陽性者が大量発生とかにならなければ良いが・・・。
さて開幕前の最後の1ピースと言われていたFW補強は、ここ1ヶ月で外国人を含めて何人かの噂や報道が上がったものの、一向に正式発表が出ないママである。
水面下で何処まで動いているのか見えない部分はあるが、噂止まりだった感があるキプロス代表ピエロス・ソティリウは未だしも、先日名前が上がったオーストリア代表トーマス・ゴイギンガーは明確にレッズと交渉の事実が現地報道された訳だから、西野TDの言葉通り動いている事は動いているのだろうけれど、日本の時代遅れの外国人入国制限のせいもあり、ちょっと苦戦を強いられているようである。
これを考えると、モーベルグはよく日本に来る気になったと不思議に思うが、レッズがモーベルグと交渉を纏めた時期は、恐らく入国制限がここまで頑なに継続されると思っていなかった節はあったと思う。仮に後少しでも交渉時期が後ろにズレていたら、モーベルグも何時入国できるがわからない日本行きには躊躇したんじゃないのかな。まあこれも、強化部が早目に動いていたからこその賜物と思いたい。
それにしても、ゴイギンガー本人は乗り気でも、LASKリンツが放出を拒んで決裂したらしいとはいえ、まだ24年まで契約が残る選手に高額な移籍金を用意可能な資金力があるのだから、多額のコロナ赤字が発生中のレッズでも、財政面でかなり頑張っているのだろう。
勿論その為に多くの中堅〜ベテラン選手を放出して、代わりに年俸の安いJ2勢を多く獲得するなどして資金を浮かせた事実はあるのだが、それでも犬飼など何人かの選手は決して安くない移籍金を払ってまで獲得している訳だし、去年獲得したユンカーやショルツや酒井を始めとする高年俸の選手を維持しながら、その上でモーベルグも獲得して、引き続き欧州から移籍金を払ってまで選手を引き抜こうとしている貪欲さ。
かつてのように国内から移籍金ゼロの外国人ばかりを狙ったり、安易に南米からブラジル人を漁らないで、エージェントとしっかりパイプを繋げて欧州からの獲得を継続している辺りは、決してブレずにコンセプトを高めようとしている強化部の一貫性が感じられる。
この裏には、何としても3年計画の3年目を達成しようとする、フロントの資金調達の努力がある訳だが、シーチケ継続やユニフォーム売上も好調だし、コロナ禍でも新たなスポンサーを何社も獲得している営業力も発揮されている訳である。
それに今の動きが速い強化部からすると、夏の補強でも既に何人か選手と交渉が纏まっているのでは?と楽しい想像をしてしまう。そう思わせる程に強化部の質はここ1年でガラリと変わった。
後はチームがそれに応えるだけとなるが、沖縄キャンプも質の高い内容のママ無事に切り抜けられそうだし、クラスターも発生している他チームもある中で、レッズはコロナ陽性の選手が2人に留まっている上に、その2人も既に練習復帰しているのは幸い。当初は沖縄に行く事さえ懸念されたが、今から思えば陽性者が大量発生している本土より、ピークアウトしつつある離島の沖縄でバブルキャンプをしていた方が、遥かに安全だったという事か?
まあこれを考えると、埼玉に帰って来てからの方が感染しやしないかと心配はあるが。いっその事スーパーカップ前日まで沖縄でバブル練習やっていたら?と思ってしまうが、まあそれは無理な話だから、先ずはこのまま沖縄キャンプを無事に終えてさえくれれば御の字かな。
スーパーカップまでいよいよ1週間、開幕戦まで2週間、始まるまであっという間だったが、始まれば始まるでまたあっという間にシーズンを駆け抜ける事になる訳で、さあ気持ちが高まって来た。
そうは言っても、富士フィルムスーパーカップのチケットも発売された事だし、自分もそろそろ始動準備にかからねば・・・。
ってか、そのスーパーカップのチケットは無事にレッズ側ゴール裏であるカテゴリー5南が当選したのは良かったんだけど、抽選申込みでは当然だが席番が選べないのは仕方がないとしても、当選メールにもサイトログイン先にも席番が表示されていない、つまりセブンイレブンで紙チケットを発券するまでは、自分の席番がわからないという不親切さである。メールの何処を探しても席番が載っていないから、一瞬自由席に戻ったのかと勘違いしたぞ。
Jリーグって、こういうお役所的なところがなぁ。検査シートしかない一般販売も、検査時間順で細かく値段を変えるとか、何かよくわからないトンチンカンな売り方をしているし。いくら一般席より安くて無料で検査をしてくれるとはいえ、当日に陽性ならばチケットも交通費も無駄になり、しかも保健所に連絡されて即刻自宅隔離になる大リスクがある訳だし、只でさえ無症状でも陽性者が続出中なご時世なのに、これで検査シートを買った人から、当日に陽性者が大量発生とかにならなければ良いが・・・。
さて開幕前の最後の1ピースと言われていたFW補強は、ここ1ヶ月で外国人を含めて何人かの噂や報道が上がったものの、一向に正式発表が出ないママである。
水面下で何処まで動いているのか見えない部分はあるが、噂止まりだった感があるキプロス代表ピエロス・ソティリウは未だしも、先日名前が上がったオーストリア代表トーマス・ゴイギンガーは明確にレッズと交渉の事実が現地報道された訳だから、西野TDの言葉通り動いている事は動いているのだろうけれど、日本の時代遅れの外国人入国制限のせいもあり、ちょっと苦戦を強いられているようである。
これを考えると、モーベルグはよく日本に来る気になったと不思議に思うが、レッズがモーベルグと交渉を纏めた時期は、恐らく入国制限がここまで頑なに継続されると思っていなかった節はあったと思う。仮に後少しでも交渉時期が後ろにズレていたら、モーベルグも何時入国できるがわからない日本行きには躊躇したんじゃないのかな。まあこれも、強化部が早目に動いていたからこその賜物と思いたい。
それにしても、ゴイギンガー本人は乗り気でも、LASKリンツが放出を拒んで決裂したらしいとはいえ、まだ24年まで契約が残る選手に高額な移籍金を用意可能な資金力があるのだから、多額のコロナ赤字が発生中のレッズでも、財政面でかなり頑張っているのだろう。
勿論その為に多くの中堅〜ベテラン選手を放出して、代わりに年俸の安いJ2勢を多く獲得するなどして資金を浮かせた事実はあるのだが、それでも犬飼など何人かの選手は決して安くない移籍金を払ってまで獲得している訳だし、去年獲得したユンカーやショルツや酒井を始めとする高年俸の選手を維持しながら、その上でモーベルグも獲得して、引き続き欧州から移籍金を払ってまで選手を引き抜こうとしている貪欲さ。
かつてのように国内から移籍金ゼロの外国人ばかりを狙ったり、安易に南米からブラジル人を漁らないで、エージェントとしっかりパイプを繋げて欧州からの獲得を継続している辺りは、決してブレずにコンセプトを高めようとしている強化部の一貫性が感じられる。
この裏には、何としても3年計画の3年目を達成しようとする、フロントの資金調達の努力がある訳だが、シーチケ継続やユニフォーム売上も好調だし、コロナ禍でも新たなスポンサーを何社も獲得している営業力も発揮されている訳である。
それに今の動きが速い強化部からすると、夏の補強でも既に何人か選手と交渉が纏まっているのでは?と楽しい想像をしてしまう。そう思わせる程に強化部の質はここ1年でガラリと変わった。
後はチームがそれに応えるだけとなるが、沖縄キャンプも質の高い内容のママ無事に切り抜けられそうだし、クラスターも発生している他チームもある中で、レッズはコロナ陽性の選手が2人に留まっている上に、その2人も既に練習復帰しているのは幸い。当初は沖縄に行く事さえ懸念されたが、今から思えば陽性者が大量発生している本土より、ピークアウトしつつある離島の沖縄でバブルキャンプをしていた方が、遥かに安全だったという事か?
まあこれを考えると、埼玉に帰って来てからの方が感染しやしないかと心配はあるが。いっその事スーパーカップ前日まで沖縄でバブル練習やっていたら?と思ってしまうが、まあそれは無理な話だから、先ずはこのまま沖縄キャンプを無事に終えてさえくれれば御の字かな。
スーパーカップまでいよいよ1週間、開幕戦まで2週間、始まるまであっという間だったが、始まれば始まるでまたあっという間にシーズンを駆け抜ける事になる訳で、さあ気持ちが高まって来た。
新ユニフォーム、柄無しの赤スッキリ。何となく昔チックに戻った感はあるけれど、近年の柄は正直微妙なのが続いていたから、逆にここまでスッキリしたデザインになると、妙に新鮮に感じられるし、原点回帰との意も受け取れる。
ただ個人的に、胸のところのボタンがねぇ。これもミズノ時代やアンブロ時代やプーマ時代には当たり前のように付いていた物だから原点回帰にもなるが、まあデザインとしてはアリなのかもしれないが、ユニフォームとしての機能性を考えると、今の時代ボタンは邪魔では?と思ってしまう(ぶっちゃけ襟もなんだけど。夏場は襟があると暑いし)。ただこのスッキリしたデザインに襟もボタンも無いと、なんか鹿島のみたいに普通のTシャツに見えちゃう危険もあるから、こうなると襟とボタンを付けざるを得なかったのかもしれないが・・・。
あと肩に天皇杯優勝の証のシンボルワッペンは付けてくれないのかね?
で、ケツスポンサー、少し前から噂は耳にしていたけど、やっぱり凸版印刷だったか。ここ自分の前の会社の得意先でもあるし、自分は長らくここの営業担当で凸版板橋や小石川の本社には年中通っていた頃もあったから、それで凸版の内部事情とかよく知っているけど、確かここの前の社長が昔から大のレッズファンだし埼スタにも大判広告出していたから、だったらストレートにレッズのスポンサーになれば良いのにと昔から思っていたが、今までは小口スポンサーやっていたライバルの大日本印刷に遠慮していたのかな?しかし、このタイミングで大口スポンサーになるとは。
背番号は予想通りの選手と意外だった選手の半々なんだけど、新加入で行くと自分の予想が当たったのは松尾と犬飼と牲川。
松尾はレッズでは伝統のドリブラー番号11をユース出身の縁もあり引き継ぐ予感がしていた。
犬飼は過去に清水からレンタルに出された先の松本で13を付けてからプロ選手として大成したから、原点回帰で縁起を担ぐだろうと予想していた。
牲川は単純に水戸時代の番号がレッズでも元々空き番だったし、やはり16はキーパーに合う番号だからシックリ行く。
変更組での予想通りは伊藤敦と関根と柴戸。
3は宇賀神が埼玉出身でユース出身で流経大経由でルーキーイヤーから活躍という、全く同じ境遇を持つ伊藤敦に与えたがっていたから、伊藤敦自身は7が好きだから7絡みの番号に拘りはあると公言していたものの、しかしその諸事情から宇賀神直々に託されたら、それを背負うのは光栄であり当然というか自然な流れだ。
関根は元々クライフ番号に憧れて14を付けたがっていたが、水上コーチから「欲しかったら自分の力で番号を勝ち取れ」みたいな事を叱咤されていたから、ようやくそれに相応しい選手になったという事だろう。だいぶ時間はかかったけど。
柴戸は同ポジションの阿部の番号を引き継ぐ噂があったから、これも納得の変更。
ショルツは出来れば5か6にしてほしかったが、槙野が大久保に与えたがって大久保も欲しがっていた5は、やはりクラブが承知しなかったか、また5を空き番にする事で、クラブが槙野へ敬意を示したのかな?
江坂が33のママなのは意外だったが、仮にモーベルグの加入が無かったら、本来なら江坂が10番だったんだろうな。しかもモーベルグ、自分のSNSでフライング発表しちゃっていたし。個人的にはいっそのことユンカーを9にして、モーベルグはスパルタプラハ時代同様に7、で、江坂を10にした方が万事スッキリするんじゃないの?と思ったが、9を空けたのはそれなりの実力があるFW補強の為か?単純に空き番にしただけか?
西が抜けてしまった8は、てっきり岩尾先生に用意するかと思ったが、でも19は岩尾がプロキャリアをスタートさせた湘南で、ルーキーイヤーに付けていた番号なんだね。つまり岩尾も原点回帰という事かな。
しかしその8で言うと、小泉の8は売れそうだなぁ・・・。
で、GKコーチにジョアン・ミレッ就任も報道通り。
そんな中で阿部がレッズユースコーチとして指導者修行か。これはユースの選手にとってかなり大きな事だと思う。そしてサポーターとしては、阿部がそのままクラブに残ってくれたのが単純に嬉しい。
引き続きの補強は、西野TDの発言から外国人FWの可能性はありそうだが、先ずはこれで後はチームの始動日を待つばかり。
ただ、コロナで揺れている沖縄で予定されているキャンプは、どうするのかな・・・?
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
「いわお」だから縁起を担いで1月8日正午に発表とか、はたまた18時ジャストに発表するだろうと予想されていた岩尾獲得の正式発表が、7日正午という・・・うちのやり方って、たまに意表を突くというか、ある意味で臍曲がりというか、素直じゃないところあるよな。
レンタルでの獲得だったのは意外だった。徳島との契約が残っていたのか?若しくは古巣に恩を感じている岩尾本人が徳島と契約した上でのレンタルか?
まあ年齢を考えると、レンタルでも悪くはないし、現実的というか、しかもボランチは本職だけでも柴戸に伊藤敦に平野に安居、更に小泉や西もボランチは可能と、このポジションの層は過剰気味だから、正直に言えば岩尾は来なくても大きな不安要素にはならないと思っていたが、来てくれたら来てくれたで、リカルドのサッカーを熟知し過ぎるほど熟知しているから大きな存在になるし、特に平野のようやレジスタ的な選手にとって、このベテランの存在はお手本になるだろう。
しかし岩尾って、長いキャリアに於いてJ1経験は湘南と去年徳島での僅か計2シーズンのみ。徳島と長期契約を結んでいたという話は聞かないし、プロ生活の殆どをJ2で過ごしていた間の他クラブからの評価って、果たしてどうだったのだろうか?
去年の徳島戦2試合で岩尾をまじまじと見た限りでは、とにかく徳島は殆どが岩尾を経由して攻撃が始まり、その岩尾がバンバンとボールを散らしていた印象だったが、あれだけ効果的に球を散らせて決定的なラストパスも出せるボランチは確かになかなか居ないだけに、良い選手には間違いないと思うのだが、それだけに過去にJ1からの誘いはなかったのかな?と疑問に思う不思議な選手である。徳島であまりにレジェンドになり過ぎて、本人も徳島を出る気がなかったのかな?まあリカルドの元で才能が開花したとしたら、単純に遅咲きの選手って事になるから納得は行くんだけど。
で、えーと、7日13時時点で改めてポジション別時系列で新加入と放出の選手を整理すると・・・
■IN
GK 牲川←水戸
DF 宮本←流通経済大※
DF 馬渡←大宮
DF 犬飼←鹿島
DF 大畑←鳥栖
DF 知念←琉球
MF 安居←流通経済大※
MF 松崎←水戸
MF 松尾←横浜C
MF ダヴィド・モーベルグ←スパルタ・プラハ
MF 岩尾←徳島/レンタル
FW 木原←京都橘高※
※新人
■OUT
GK 塩田→引退/アシスタントGKコーチへ
DF 槙野→神戸
DF デン→新潟
DF 藤原→相模原/育成レンタル延長
DF 福島→相模原/レンタル
MF 阿部→引退
MF 宇賀神→岐阜
MF 伊藤涼→新潟/水戸レンタルから完全
MF 達也→福岡
MF 山中→セ大阪
MF 武田→大宮/琉球での育成レンタルから延長
MF 金子→京都/レンタル
MF 汰木→神戸
FW 興梠→札幌/レンタル
FW 杉本→磐田/レンタル
FW 木下→水戸
もうFW以外はお腹いっぱいかな。後はFW1人だけ来るのが現実的だから、ここまで日本人選手の報道が無いとすると、やはりこのポジションにいきなり聞いた事が無い新外国人がキター!という事になるのだろうか・・・???
本年もよろしくお願い申し上げます。
「いわお」だから縁起を担いで1月8日正午に発表とか、はたまた18時ジャストに発表するだろうと予想されていた岩尾獲得の正式発表が、7日正午という・・・うちのやり方って、たまに意表を突くというか、ある意味で臍曲がりというか、素直じゃないところあるよな。
レンタルでの獲得だったのは意外だった。徳島との契約が残っていたのか?若しくは古巣に恩を感じている岩尾本人が徳島と契約した上でのレンタルか?
まあ年齢を考えると、レンタルでも悪くはないし、現実的というか、しかもボランチは本職だけでも柴戸に伊藤敦に平野に安居、更に小泉や西もボランチは可能と、このポジションの層は過剰気味だから、正直に言えば岩尾は来なくても大きな不安要素にはならないと思っていたが、来てくれたら来てくれたで、リカルドのサッカーを熟知し過ぎるほど熟知しているから大きな存在になるし、特に平野のようやレジスタ的な選手にとって、このベテランの存在はお手本になるだろう。
しかし岩尾って、長いキャリアに於いてJ1経験は湘南と去年徳島での僅か計2シーズンのみ。徳島と長期契約を結んでいたという話は聞かないし、プロ生活の殆どをJ2で過ごしていた間の他クラブからの評価って、果たしてどうだったのだろうか?
去年の徳島戦2試合で岩尾をまじまじと見た限りでは、とにかく徳島は殆どが岩尾を経由して攻撃が始まり、その岩尾がバンバンとボールを散らしていた印象だったが、あれだけ効果的に球を散らせて決定的なラストパスも出せるボランチは確かになかなか居ないだけに、良い選手には間違いないと思うのだが、それだけに過去にJ1からの誘いはなかったのかな?と疑問に思う不思議な選手である。徳島であまりにレジェンドになり過ぎて、本人も徳島を出る気がなかったのかな?まあリカルドの元で才能が開花したとしたら、単純に遅咲きの選手って事になるから納得は行くんだけど。
で、えーと、7日13時時点で改めてポジション別時系列で新加入と放出の選手を整理すると・・・
■IN
GK 牲川←水戸
DF 宮本←流通経済大※
DF 馬渡←大宮
DF 犬飼←鹿島
DF 大畑←鳥栖
DF 知念←琉球
MF 安居←流通経済大※
MF 松崎←水戸
MF 松尾←横浜C
MF ダヴィド・モーベルグ←スパルタ・プラハ
MF 岩尾←徳島/レンタル
FW 木原←京都橘高※
※新人
■OUT
GK 塩田→引退/アシスタントGKコーチへ
DF 槙野→神戸
DF デン→新潟
DF 藤原→相模原/育成レンタル延長
DF 福島→相模原/レンタル
MF 阿部→引退
MF 宇賀神→岐阜
MF 伊藤涼→新潟/水戸レンタルから完全
MF 達也→福岡
MF 山中→セ大阪
MF 武田→大宮/琉球での育成レンタルから延長
MF 金子→京都/レンタル
MF 汰木→神戸
FW 興梠→札幌/レンタル
FW 杉本→磐田/レンタル
FW 木下→水戸
もうFW以外はお腹いっぱいかな。後はFW1人だけ来るのが現実的だから、ここまで日本人選手の報道が無いとすると、やはりこのポジションにいきなり聞いた事が無い新外国人がキター!という事になるのだろうか・・・???
◆興梠慎三選手 北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍のお知らせ(レッズオフィシャル)
覚悟はしていたが、ついにこの時が来てしまった。ただ正式発表は年明けという噂があったが、それが師走も師走、こんな年が押し迫っている時に、最後の最後で爆弾を投下して来るとは、クラブもやってくれるものだ。
ここ数日で獲得選手や放出選手を立て続けに発表していたのも、最後に興梠移籍の発表を急ぐ為だったのだろう。
覚悟はしていたが、ついにこの時が来てしまった。ただ正式発表は年明けという噂があったが、それが師走も師走、こんな年が押し迫っている時に、最後の最後で爆弾を投下して来るとは、クラブもやってくれるものだ。
ここ数日で獲得選手や放出選手を立て続けに発表していたのも、最後に興梠移籍の発表を急ぐ為だったのだろう。
まあ興梠問題でモヤモヤしたままより、逆にこれでスッキリして正月を迎えられるか。
興梠のコメントからも、自分から望んでの移籍みたいだが、来季もますますベンチスタートやベンチ外が多くなる可能性が極めて高い中、昨年夏から引き続きラブコールを送って来ている札幌で、自分を良く知るミシャの下で働くのがベストと考えるのは普通。
リカルドからしても、今季の興梠のパフォーマンスを見れば構想外だったのだろうし、クラブも、来季更に稼働率が落ちる可能性が極めて高い1億とも言われる高年俸の興梠の扱い方を考えたら、本人が望めば放出せざるを得なかったのは理解できる。
興梠のコメントからも、自分から望んでの移籍みたいだが、来季もますますベンチスタートやベンチ外が多くなる可能性が極めて高い中、昨年夏から引き続きラブコールを送って来ている札幌で、自分を良く知るミシャの下で働くのがベストと考えるのは普通。
リカルドからしても、今季の興梠のパフォーマンスを見れば構想外だったのだろうし、クラブも、来季更に稼働率が落ちる可能性が極めて高い1億とも言われる高年俸の興梠の扱い方を考えたら、本人が望めば放出せざるを得なかったのは理解できる。
仕方がない移籍であり、欲しがっていた札幌も含めて、今はこれがベストな形であろう。
後は現実的な話になるが、契約が残っているからレンタルになったが、年齢を考えると実質的には、再び公式戦でレッズのユニフォームを着る姿は、恐らく、もう・・・。
但しレッズにとって大の功労選手である。クラブはそれに見合ったレンタル料を札幌に支払ってもらわないといけない。そう資金が潤沢ではない筈の札幌が、レンタル料も安くはない筈の興梠を欲しがり続ける理由・・・札幌に変に足元を見られていないか、そこだけが心配である。
また興梠放出という事は、FW補強にも動いているか目処が立っている事が期待されるが、磐田へレンタルの噂がある杉本は別として、木下に何の噂も出ない辺りが凄い。木下の場合はあまりに秘密兵器すぎて、外からは調査不能、中からも売り込み不能となっていて、逆に欲しがるクラブが現れないとか?こりゃ本当に秘密兵器だな。
さて興梠も含めて、ここ数日の間に入って来る選手と出て行く選手の大量の公式発表が立て続け過ぎて、半ばパニックになってきた。天皇杯に決勝まで進出した事で発表が遅くなっていたとはいえ、こうも連日一気に、しかも時間差で、サポーターの心を擽るような発表の仕方、半分やっつけ仕事とも言えるし、また用意周到に狙っているのは明らかだが、でもうちの公式発表って、たまに間違いやらかすから、決まっていない選手とか存在しない選手の発表とかやってしまってはしないか?と心配になってしまう(苦笑)
12月29日正午現在でポジション別発表時系順で整理すると・・・、
■IN
GK 牲川←水戸
DF 宮本←流通経済大※
DF 馬渡←大宮
DF 犬飼←鹿島
DF 大畑←鳥栖
DF 知念←琉球
MF 安居←流通経済大※
MF 松崎←水戸
MF 松尾←横浜C
FW 木原←京都橘高※
後は現実的な話になるが、契約が残っているからレンタルになったが、年齢を考えると実質的には、再び公式戦でレッズのユニフォームを着る姿は、恐らく、もう・・・。
但しレッズにとって大の功労選手である。クラブはそれに見合ったレンタル料を札幌に支払ってもらわないといけない。そう資金が潤沢ではない筈の札幌が、レンタル料も安くはない筈の興梠を欲しがり続ける理由・・・札幌に変に足元を見られていないか、そこだけが心配である。
また興梠放出という事は、FW補強にも動いているか目処が立っている事が期待されるが、磐田へレンタルの噂がある杉本は別として、木下に何の噂も出ない辺りが凄い。木下の場合はあまりに秘密兵器すぎて、外からは調査不能、中からも売り込み不能となっていて、逆に欲しがるクラブが現れないとか?こりゃ本当に秘密兵器だな。
さて興梠も含めて、ここ数日の間に入って来る選手と出て行く選手の大量の公式発表が立て続け過ぎて、半ばパニックになってきた。天皇杯に決勝まで進出した事で発表が遅くなっていたとはいえ、こうも連日一気に、しかも時間差で、サポーターの心を擽るような発表の仕方、半分やっつけ仕事とも言えるし、また用意周到に狙っているのは明らかだが、でもうちの公式発表って、たまに間違いやらかすから、決まっていない選手とか存在しない選手の発表とかやってしまってはしないか?と心配になってしまう(苦笑)
12月29日正午現在でポジション別発表時系順で整理すると・・・、
■IN
GK 牲川←水戸
DF 宮本←流通経済大※
DF 馬渡←大宮
DF 犬飼←鹿島
DF 大畑←鳥栖
DF 知念←琉球
MF 安居←流通経済大※
MF 松崎←水戸
MF 松尾←横浜C
FW 木原←京都橘高※
※新人
■OUT
GK 塩田→引退/アシスタントGKコーチへ
DF 槙野→神戸
DF デン→移籍?
DF 藤原→相模原/育成レンタル延長
DF 福島→相模原/レンタル
MF 阿部→引退
MF 宇賀神→大宮移籍?
MF 伊藤涼→新潟/水戸レンタルから完全
MF 達也→福岡
MF 山中→セ大阪
MF 武田→大宮/琉球での育成レンタルから延長
MF 金子→京都/レンタル
MF 汰木→神戸
FW 興梠→札幌/レンタル
注:21年度開幕時登録選手のみ記載。
後は杉本の磐田へのレンタルと、徳島から岩尾か?
今のところ報道通りだったし、他クラブが羨むレベルの逸材級若手〜中堅の総獲りに成功してるが、でもこんなに選手を入れ替えちゃって、大丈夫なのか?まあ放出選手の中でスタメンクラスは山中と汰木だけと、主力に関しては極端な戦力ダウンにはなっていないとはいえ、2億もかけて獲った山中は勿体無いと思うけど・・・。
懸念は戦術の落とし込みが1からスタートの新加入選手が大量に居るってとこか。まあここも今季のリカルドの指導力を見たら、そう心配する事ではないかもしれんが。
しかし、槙野放出で犬飼以外は、またも若手中心とJ2から多く獲っている事も含めて、かな〜りコスト削減したな。絶対的な主力ではない年俸が高い選手はストレートに放出して、そのポジションに、前チームで主力、若い、ポテンシャルが高い、評価が高い、なにより獲得初年度は年俸が安く雇える選手(これかなり重要)が大半と、コロナ禍による減収赤字の中でも、レッズブランドとリカルドの魅力あるサッカーを最大限に売りにしての選手獲得、実にわかりやすい、かつ今は現実的かつ理想的な補強方法である。
ただ強いて贅沢を言わせてもらうと、リーグ優勝の為には江坂や酒井に続いてA代表レベルの選手が1人欲しかったけど、まあそこは新外国人が来る事を期待するかな。
(追記)
◆ダヴィド モーベルグ選手 完全移籍加入クラブ間合意のお知らせ(レッズオフィシャル)
( ゜д゜)・・・どなた???
飲んでいた紅茶吹いたんだけど、もはや寝耳に水すぎて・・・スウェーデン代表だと?レフティの右ウイングドリブラーだと??フリーキック蹴れるだと???
情報が少な過ぎてわからんが、なんか、その、色々な意味で凄い事になっているというか、果たして、レッズは何処へ向かおうとしているのか????
西野TDは、このままだと、仕事のし過ぎで倒れるんじゃなかろうか?心配になってきた。
という事で、今年はこれで書き納めにしたいと思います。
師走も最後の最後で実に慌ただしい事になっていますが、それだけ来季も期待できるクラブとチームになっている事を祈念して、引き続きレッズをサポートして行きましょう。
今年も当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。
良い年をお迎えください。
それでは。
■OUT
GK 塩田→引退/アシスタントGKコーチへ
DF 槙野→神戸
DF デン→移籍?
DF 藤原→相模原/育成レンタル延長
DF 福島→相模原/レンタル
MF 阿部→引退
MF 宇賀神→大宮移籍?
MF 伊藤涼→新潟/水戸レンタルから完全
MF 達也→福岡
MF 山中→セ大阪
MF 武田→大宮/琉球での育成レンタルから延長
MF 金子→京都/レンタル
MF 汰木→神戸
FW 興梠→札幌/レンタル
注:21年度開幕時登録選手のみ記載。
後は杉本の磐田へのレンタルと、徳島から岩尾か?
今のところ報道通りだったし、他クラブが羨むレベルの逸材級若手〜中堅の総獲りに成功してるが、でもこんなに選手を入れ替えちゃって、大丈夫なのか?まあ放出選手の中でスタメンクラスは山中と汰木だけと、主力に関しては極端な戦力ダウンにはなっていないとはいえ、2億もかけて獲った山中は勿体無いと思うけど・・・。
懸念は戦術の落とし込みが1からスタートの新加入選手が大量に居るってとこか。まあここも今季のリカルドの指導力を見たら、そう心配する事ではないかもしれんが。
しかし、槙野放出で犬飼以外は、またも若手中心とJ2から多く獲っている事も含めて、かな〜りコスト削減したな。絶対的な主力ではない年俸が高い選手はストレートに放出して、そのポジションに、前チームで主力、若い、ポテンシャルが高い、評価が高い、なにより獲得初年度は年俸が安く雇える選手(これかなり重要)が大半と、コロナ禍による減収赤字の中でも、レッズブランドとリカルドの魅力あるサッカーを最大限に売りにしての選手獲得、実にわかりやすい、かつ今は現実的かつ理想的な補強方法である。
ただ強いて贅沢を言わせてもらうと、リーグ優勝の為には江坂や酒井に続いてA代表レベルの選手が1人欲しかったけど、まあそこは新外国人が来る事を期待するかな。
(追記)
◆ダヴィド モーベルグ選手 完全移籍加入クラブ間合意のお知らせ(レッズオフィシャル)
( ゜д゜)・・・どなた???
飲んでいた紅茶吹いたんだけど、もはや寝耳に水すぎて・・・スウェーデン代表だと?レフティの右ウイングドリブラーだと??フリーキック蹴れるだと???
情報が少な過ぎてわからんが、なんか、その、色々な意味で凄い事になっているというか、果たして、レッズは何処へ向かおうとしているのか????
西野TDは、このままだと、仕事のし過ぎで倒れるんじゃなかろうか?心配になってきた。
という事で、今年はこれで書き納めにしたいと思います。
師走も最後の最後で実に慌ただしい事になっていますが、それだけ来季も期待できるクラブとチームになっている事を祈念して、引き続きレッズをサポートして行きましょう。
今年も当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。
良い年をお迎えください。
それでは。
さて、天皇杯優勝を成し遂げて、もっとその余韻に浸っていたいとはいえ、クラブは既に来季に向けて動き出しているし、年も押し迫っているので、早々に総括を。
自分は昨年のシーズン総括で、このシーズン開始前にフロントが打ち出した3年計画を、その1年目があまりに中身が薄く先行きが不透明だった事から「荒唐無稽」と言い放ってしまった。それだけチームが、残るもの、上積みするもの、収穫が極めて薄いシーズンだったからである。
また同時に「3年計画(の1年目)は、チーム強化の為より、強化部の組織化の為」と書いた。今回の話の最大の肝は、この部分である。つまりチーム強化の前に、それを司るべき強化部がどう成長し何処まで強化されたのか。その批評無しに語れない総括になる。
2年前に刷新された強化部トップは、土田SDとそれを補佐する西野TDというOBコンビだったが、当時は率直に言って素人人事とも言える状態だった。しかも西野TDに至っては大学教授と掛け持ちで、果たして強化担当として何処まで集中できるのかという不安要素があった。
その1年目序盤の強化部の評価は周知の通りで、3年計画の初年度でありながら、ステップアップを全く無視して、いきなりACL出場権獲得をノルマとして課す矛盾があったり、「攻撃サッカー」やら「浦和を背負う責任」という実に派手なスローガンを掲げながら、その中身は抽象的なものだったりと、強化部はおろかフロント全体が頓珍漢な指針を掲げており、とてもではないが途中までは、実のある仕事をしたとは思えない状態であった。
つまりこの時点では「荒唐無稽」そのものであり、元々はフロント幹部が素人人事の強化部に無理難題を押し付けていたが故に、それを言わされるがままになっていた強化部から荒唐無稽な無理難題を押し付けられていた大槻体制は、チーム強化と若返り要請がありながらACL出場権獲得ノルマの矛盾で板挟みとなり、どっち付かずの成績に終始した結果、最後は蜥蜴の尻尾切りのように切り捨てられる事になる。
これに至るまで強化部新体制初年度によるその組織化という話になるが、上記で蜥蜴の尻尾切りと表現したように、ある意味で大槻体制を踏み台という名の犠牲にしながら、その成果が表れたのはシーズン終盤。
当時J2徳島を4シーズン率いて、欧州に於ける最先端かつスタンダードかつ緻密で超組織的攻撃サッカーを思考し指導して成功していた、その高い戦術構築能力で高評価を受けていたリカルド・ロドリゲスが、徳島からの契約延長要請を断り、J1クラブへ売り込みをかけてきた事から始まる。
レッズとしては先が見えない状態にあった大槻体制を見限り、来季に向けて、発動中の3年計画を2年目から本格的に実行可能にする為の、長期スパンで託して組織的な攻撃サッカーが実行可能なチームを作れる新監督招聘に迫られていた。
リカルドは将来的に欧州名門クラブを率いたい野心を抱きながら、4シーズン率いた徳島の昇格が見えた時点で一区切りとし、(本人曰く)居心地の良かったクラブの熱烈な契約延長要請をあえて断り、自らのステップアップとしてJ1でも名のあるクラブの監督就任を望んでいた。
このレッズとリカルドの利害が、全く同時期にピタリと一致した。すぐリカルドに飛び付いたレッズは、あれよあれよという間に交渉を成立させた。この極めて迅速な動きは、過去に何度も監督人事で後手を踏んでいた過ちを教訓として活かしたという意味で、評価の第一歩と言える。
1年間の慣れない業務を続けた土田SDが終盤に疲労で倒れたアクシデントはあったが、それだけ土田SDは厳しい環境に晒された事で、強化責任者としての経験値を得たとも言える。またこれに絡んで補佐役の西野TDの存在感も明確に発揮されて行く。
リカルドの監督招聘に成功したが、しかし一方で興梠に代わるべき新エースとして、加入2年目に更なる得点源として計算できるレオナルドを、開幕直前に中国マネーで引き抜かれるという、絶対にあってはならない時期にあってはならない引き抜かれ方をされてしまう。
中国マネーに対抗できない事情は考慮すべきだし高額な移籍金を獲得した事実はあるが、このタイミングでの選手の引き抜かれ方はラファエル・シルバと同じ過ちを犯した事になり、これを毎回許していたらチームは立ち行かなくなる。しかも当時はコロナ禍による外国人入国制限で新規外国人補強が儘ならない中であったし、デンも治療中で、これでは助っ人外国人が皆無となる異常事態。更に大きな主力として成長した橋岡が、五輪代表入りが危ぶまれていた事から海外移籍を熱望して、レンタルではあったがベルギーリーグに引き抜かれており、出て行く選手のインパクトだけを見たら戦力ダウン必至で、事態は深刻であった。しかしこれも元を辿れば、フロントと強化部の選手へのプロテクト能力が低かった故の失態であった。
日本人選手に関しては、契約満了の選手を多く「整理」した事と、近年まれに見る有望株の新人獲得に成功しており、前年に比べたら選手の大幅な入れ換えに成功した。
とはいえA代表クラスではない補強、またコロナ赤字による補強資金の限界もあり、J2を熟知するリカルドの見極めの協力から年棒の安いJ2チームから引き抜く方法も採用された為、この時点ではコロナ赤字によるコストダウン、選手の入れ換え、また若返りの度合いも強く、目標達成に向けて確実に計算できる選手が補強されたとは言い難い。
新体制発足後のチーム状態は、リカルドの手腕が早くも発揮されての、開幕戦での衝撃的なチームの変貌状態が披露され、また補強選手の中でも取り分けJ2組が想像以上にフィットし早くも主力化するなど幸先の良いスタートは切れたが、しかし作りたてのチームではまだまだ穴も多く、上位クラスのチームには完成度の違いを露呈しては大敗を喫している。
しかしこの間の強化部の動きが凄まじく、ノルウェーで得点王達成直後に契約問題で揉めていたユンカー、柏で監督との確執から退団の兆しが見えた江坂、マルセイユの主力でありながら日本復帰を希望していた酒井、日本に興味を持っていたデンマークリーグMVPショルツ、水戸でJ1レベルの実力を発揮していた平野と、これら有力選手に早々に接触しては、次々に交渉を纏めてしまう。
資金面では三菱重工の強力なバックアップがあったと言われるが、状況に眼を張り巡らして隙を逃さず、他から狙われる前に後手を踏まず迅速に対象に接触して獲得する動きは、前年秋に直ぐ様リカルドに飛び付いた時点からして、強化部そのものの成長具合が見える流れである。
多くの代表レベルの選手獲得、これで確実に計算が出来る体制となったチームは、後は高い指導力と求心力を持つリカルドのチーム作りによって、夏場以降に着実に成果を表して行く。
その総仕上げというべき終盤に見せた川崎戦やマリノス戦の戦いぶりは、序盤で大敗した同じ相手との差を明確に縮めては、8ヶ月でチームが大きく成長した姿を見せた。
こうした上での天皇杯優勝によるタイトル獲得がある。今回は運や偶然性や1発勝負頼みの勝ち上がりではない。もちろん最後の2試合を見てもチームを去り行く功労選手絡みのモチベーション抜きに語れない優勝劇ではあったが、それ以前にシーズンを通した根拠ある成長の証として、着実に勝ち上がっての納得のタイトル獲得と言える。
クラブチームが本当に強くなる為には、監督の力だけではどうにもならないし、選手の力だけではどうにもならないし、強化部の力だけではどうにもならない。これらが何れも高いレベルで三位一体となった時に、その力が発揮されると思う。
そういう意味では、高い構築能力を持つ監督、代表レベルにある多くの選手、またそれを揃える組織力を得た強化部と、まさに三位一体になったのが今季と言えるかもしれない。
そのスタートが「荒唐無稽」だった2年前のレッズであり、最初は単にフロント幹部の傀儡だった強化部が、荒唐無稽な計画初年度を無駄にせずに、その間に必死に組織化して成長を遂げ独り立ちした結果だったと思う。
右も左もわからない状態だった2年前の素人人事による、単に上から言わされていたACL出場権目標とは違い、強化部が成長しながら自らの仕事で構築して行ったのが今季のACL出場権目標である。つまりこれこそが本当の責任であり、「浦和を背負う責任」と言うならば、強化部が身を持って必死にそれを証明する為に先頭に立って動いて、有言実行で達成したと言える。
そのフロントと強化部の元でのリカルド体制がある。これまでの現場任せの悪しき伝統を排除し、現場に丸投げではなく、監督頼みではなく、フロントと強化部が一貫した方針の元で、監督と密にコミュニケーション関係を築き進めながら、かつて繰り返していた補充レベルではなく、それまでの主力を何人もベンチやベンチ外や放出に追いやるような、徹底して飽くなき実のある補強を続けて現場をサポートして行く。だからこそ現場を納得させ、信頼と信用を得られる。フロントと強化部のこの部分が足りなかったら、いくら有能なリカルド体制とて、恐らくここまでの良成績は残せなかっただろう。
リーグ戦は上位に留まり、ルヴァンカップは4強入りし、天皇杯優勝で目標のACL出場権獲得。ここまでは計画通りに進んでいる。変革の時を迎えているレッズにあって、現状に満足せず、引き続き手を緩めない事が重要。
去年の総括では、フロント自らの失敗の連続で幾度にも渡って繰り返して来ていた乱暴な人事を非難したが、現体制では状況を見極めてのメリハリある人事を行っている。もちろんコロナ禍による収益減が無かったら、また違った運営方法も可能だったのかもしれないが、そんな厳しい状況の中でも、更なる目標達成の為に大幅な血の入れ換えを断行している今、何人もの功労者との別れには、多少目を瞑る事こそ、来季はリーグ優勝目標とアジアへ再挑戦するクラブとチームの為になると信じたい。
という事で、今シーズンも激動の中で大変お疲れ様でした。今季は3年ぶりに天皇杯でタイトルを獲得した事で、気持ちの面ではかなり穏やか。やはり優勝って人を幸せにさせてくれる良いものだと、改めて・・・。
ここから昨年にも増してかなり騒がしいストーブリーグになる、いや既にそうなっていますが、それに一喜一憂するのもまた年末年始の風物詩。
引き続きコロナに気を付けつつ、また来シーズンに向けて鋭気を養って行きましょう。
自分は昨年のシーズン総括で、このシーズン開始前にフロントが打ち出した3年計画を、その1年目があまりに中身が薄く先行きが不透明だった事から「荒唐無稽」と言い放ってしまった。それだけチームが、残るもの、上積みするもの、収穫が極めて薄いシーズンだったからである。
また同時に「3年計画(の1年目)は、チーム強化の為より、強化部の組織化の為」と書いた。今回の話の最大の肝は、この部分である。つまりチーム強化の前に、それを司るべき強化部がどう成長し何処まで強化されたのか。その批評無しに語れない総括になる。
2年前に刷新された強化部トップは、土田SDとそれを補佐する西野TDというOBコンビだったが、当時は率直に言って素人人事とも言える状態だった。しかも西野TDに至っては大学教授と掛け持ちで、果たして強化担当として何処まで集中できるのかという不安要素があった。
その1年目序盤の強化部の評価は周知の通りで、3年計画の初年度でありながら、ステップアップを全く無視して、いきなりACL出場権獲得をノルマとして課す矛盾があったり、「攻撃サッカー」やら「浦和を背負う責任」という実に派手なスローガンを掲げながら、その中身は抽象的なものだったりと、強化部はおろかフロント全体が頓珍漢な指針を掲げており、とてもではないが途中までは、実のある仕事をしたとは思えない状態であった。
つまりこの時点では「荒唐無稽」そのものであり、元々はフロント幹部が素人人事の強化部に無理難題を押し付けていたが故に、それを言わされるがままになっていた強化部から荒唐無稽な無理難題を押し付けられていた大槻体制は、チーム強化と若返り要請がありながらACL出場権獲得ノルマの矛盾で板挟みとなり、どっち付かずの成績に終始した結果、最後は蜥蜴の尻尾切りのように切り捨てられる事になる。
これに至るまで強化部新体制初年度によるその組織化という話になるが、上記で蜥蜴の尻尾切りと表現したように、ある意味で大槻体制を踏み台という名の犠牲にしながら、その成果が表れたのはシーズン終盤。
当時J2徳島を4シーズン率いて、欧州に於ける最先端かつスタンダードかつ緻密で超組織的攻撃サッカーを思考し指導して成功していた、その高い戦術構築能力で高評価を受けていたリカルド・ロドリゲスが、徳島からの契約延長要請を断り、J1クラブへ売り込みをかけてきた事から始まる。
レッズとしては先が見えない状態にあった大槻体制を見限り、来季に向けて、発動中の3年計画を2年目から本格的に実行可能にする為の、長期スパンで託して組織的な攻撃サッカーが実行可能なチームを作れる新監督招聘に迫られていた。
リカルドは将来的に欧州名門クラブを率いたい野心を抱きながら、4シーズン率いた徳島の昇格が見えた時点で一区切りとし、(本人曰く)居心地の良かったクラブの熱烈な契約延長要請をあえて断り、自らのステップアップとしてJ1でも名のあるクラブの監督就任を望んでいた。
このレッズとリカルドの利害が、全く同時期にピタリと一致した。すぐリカルドに飛び付いたレッズは、あれよあれよという間に交渉を成立させた。この極めて迅速な動きは、過去に何度も監督人事で後手を踏んでいた過ちを教訓として活かしたという意味で、評価の第一歩と言える。
1年間の慣れない業務を続けた土田SDが終盤に疲労で倒れたアクシデントはあったが、それだけ土田SDは厳しい環境に晒された事で、強化責任者としての経験値を得たとも言える。またこれに絡んで補佐役の西野TDの存在感も明確に発揮されて行く。
リカルドの監督招聘に成功したが、しかし一方で興梠に代わるべき新エースとして、加入2年目に更なる得点源として計算できるレオナルドを、開幕直前に中国マネーで引き抜かれるという、絶対にあってはならない時期にあってはならない引き抜かれ方をされてしまう。
中国マネーに対抗できない事情は考慮すべきだし高額な移籍金を獲得した事実はあるが、このタイミングでの選手の引き抜かれ方はラファエル・シルバと同じ過ちを犯した事になり、これを毎回許していたらチームは立ち行かなくなる。しかも当時はコロナ禍による外国人入国制限で新規外国人補強が儘ならない中であったし、デンも治療中で、これでは助っ人外国人が皆無となる異常事態。更に大きな主力として成長した橋岡が、五輪代表入りが危ぶまれていた事から海外移籍を熱望して、レンタルではあったがベルギーリーグに引き抜かれており、出て行く選手のインパクトだけを見たら戦力ダウン必至で、事態は深刻であった。しかしこれも元を辿れば、フロントと強化部の選手へのプロテクト能力が低かった故の失態であった。
日本人選手に関しては、契約満了の選手を多く「整理」した事と、近年まれに見る有望株の新人獲得に成功しており、前年に比べたら選手の大幅な入れ換えに成功した。
とはいえA代表クラスではない補強、またコロナ赤字による補強資金の限界もあり、J2を熟知するリカルドの見極めの協力から年棒の安いJ2チームから引き抜く方法も採用された為、この時点ではコロナ赤字によるコストダウン、選手の入れ換え、また若返りの度合いも強く、目標達成に向けて確実に計算できる選手が補強されたとは言い難い。
新体制発足後のチーム状態は、リカルドの手腕が早くも発揮されての、開幕戦での衝撃的なチームの変貌状態が披露され、また補強選手の中でも取り分けJ2組が想像以上にフィットし早くも主力化するなど幸先の良いスタートは切れたが、しかし作りたてのチームではまだまだ穴も多く、上位クラスのチームには完成度の違いを露呈しては大敗を喫している。
しかしこの間の強化部の動きが凄まじく、ノルウェーで得点王達成直後に契約問題で揉めていたユンカー、柏で監督との確執から退団の兆しが見えた江坂、マルセイユの主力でありながら日本復帰を希望していた酒井、日本に興味を持っていたデンマークリーグMVPショルツ、水戸でJ1レベルの実力を発揮していた平野と、これら有力選手に早々に接触しては、次々に交渉を纏めてしまう。
資金面では三菱重工の強力なバックアップがあったと言われるが、状況に眼を張り巡らして隙を逃さず、他から狙われる前に後手を踏まず迅速に対象に接触して獲得する動きは、前年秋に直ぐ様リカルドに飛び付いた時点からして、強化部そのものの成長具合が見える流れである。
多くの代表レベルの選手獲得、これで確実に計算が出来る体制となったチームは、後は高い指導力と求心力を持つリカルドのチーム作りによって、夏場以降に着実に成果を表して行く。
その総仕上げというべき終盤に見せた川崎戦やマリノス戦の戦いぶりは、序盤で大敗した同じ相手との差を明確に縮めては、8ヶ月でチームが大きく成長した姿を見せた。
こうした上での天皇杯優勝によるタイトル獲得がある。今回は運や偶然性や1発勝負頼みの勝ち上がりではない。もちろん最後の2試合を見てもチームを去り行く功労選手絡みのモチベーション抜きに語れない優勝劇ではあったが、それ以前にシーズンを通した根拠ある成長の証として、着実に勝ち上がっての納得のタイトル獲得と言える。
クラブチームが本当に強くなる為には、監督の力だけではどうにもならないし、選手の力だけではどうにもならないし、強化部の力だけではどうにもならない。これらが何れも高いレベルで三位一体となった時に、その力が発揮されると思う。
そういう意味では、高い構築能力を持つ監督、代表レベルにある多くの選手、またそれを揃える組織力を得た強化部と、まさに三位一体になったのが今季と言えるかもしれない。
そのスタートが「荒唐無稽」だった2年前のレッズであり、最初は単にフロント幹部の傀儡だった強化部が、荒唐無稽な計画初年度を無駄にせずに、その間に必死に組織化して成長を遂げ独り立ちした結果だったと思う。
右も左もわからない状態だった2年前の素人人事による、単に上から言わされていたACL出場権目標とは違い、強化部が成長しながら自らの仕事で構築して行ったのが今季のACL出場権目標である。つまりこれこそが本当の責任であり、「浦和を背負う責任」と言うならば、強化部が身を持って必死にそれを証明する為に先頭に立って動いて、有言実行で達成したと言える。
そのフロントと強化部の元でのリカルド体制がある。これまでの現場任せの悪しき伝統を排除し、現場に丸投げではなく、監督頼みではなく、フロントと強化部が一貫した方針の元で、監督と密にコミュニケーション関係を築き進めながら、かつて繰り返していた補充レベルではなく、それまでの主力を何人もベンチやベンチ外や放出に追いやるような、徹底して飽くなき実のある補強を続けて現場をサポートして行く。だからこそ現場を納得させ、信頼と信用を得られる。フロントと強化部のこの部分が足りなかったら、いくら有能なリカルド体制とて、恐らくここまでの良成績は残せなかっただろう。
リーグ戦は上位に留まり、ルヴァンカップは4強入りし、天皇杯優勝で目標のACL出場権獲得。ここまでは計画通りに進んでいる。変革の時を迎えているレッズにあって、現状に満足せず、引き続き手を緩めない事が重要。
去年の総括では、フロント自らの失敗の連続で幾度にも渡って繰り返して来ていた乱暴な人事を非難したが、現体制では状況を見極めてのメリハリある人事を行っている。もちろんコロナ禍による収益減が無かったら、また違った運営方法も可能だったのかもしれないが、そんな厳しい状況の中でも、更なる目標達成の為に大幅な血の入れ換えを断行している今、何人もの功労者との別れには、多少目を瞑る事こそ、来季はリーグ優勝目標とアジアへ再挑戦するクラブとチームの為になると信じたい。
という事で、今シーズンも激動の中で大変お疲れ様でした。今季は3年ぶりに天皇杯でタイトルを獲得した事で、気持ちの面ではかなり穏やか。やはり優勝って人を幸せにさせてくれる良いものだと、改めて・・・。
ここから昨年にも増してかなり騒がしいストーブリーグになる、いや既にそうなっていますが、それに一喜一憂するのもまた年末年始の風物詩。
引き続きコロナに気を付けつつ、また来シーズンに向けて鋭気を養って行きましょう。
ようこそ!!
☆インフォメーション
■5/17=「たのしいラボ」さんと相互リンクしました。■11/21=「誰も教えてくれないサッカー観戦を100倍楽しむ方法!」さんと相互リンクしました。■7/29=「サッカーの技法をすべての人に」さんと相互リンクしました。■10/1=忍者ブログは先月末をもってトラックバック機能が廃止になりました。これまでTBを送信していただいた皆様ありがとうございました。
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HN:
うえ
性別:
男性
自己紹介:
埼玉県富士見市在住
レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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