浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
◆興梠慎三選手 北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍のお知らせ(レッズオフィシャル)
覚悟はしていたが、ついにこの時が来てしまった。ただ正式発表は年明けという噂があったが、それが師走も師走、こんな年が押し迫っている時に、最後の最後で爆弾を投下して来るとは、クラブもやってくれるものだ。
ここ数日で獲得選手や放出選手を立て続けに発表していたのも、最後に興梠移籍の発表を急ぐ為だったのだろう。
覚悟はしていたが、ついにこの時が来てしまった。ただ正式発表は年明けという噂があったが、それが師走も師走、こんな年が押し迫っている時に、最後の最後で爆弾を投下して来るとは、クラブもやってくれるものだ。
ここ数日で獲得選手や放出選手を立て続けに発表していたのも、最後に興梠移籍の発表を急ぐ為だったのだろう。
まあ興梠問題でモヤモヤしたままより、逆にこれでスッキリして正月を迎えられるか。
興梠のコメントからも、自分から望んでの移籍みたいだが、来季もますますベンチスタートやベンチ外が多くなる可能性が極めて高い中、昨年夏から引き続きラブコールを送って来ている札幌で、自分を良く知るミシャの下で働くのがベストと考えるのは普通。
リカルドからしても、今季の興梠のパフォーマンスを見れば構想外だったのだろうし、クラブも、来季更に稼働率が落ちる可能性が極めて高い1億とも言われる高年俸の興梠の扱い方を考えたら、本人が望めば放出せざるを得なかったのは理解できる。
興梠のコメントからも、自分から望んでの移籍みたいだが、来季もますますベンチスタートやベンチ外が多くなる可能性が極めて高い中、昨年夏から引き続きラブコールを送って来ている札幌で、自分を良く知るミシャの下で働くのがベストと考えるのは普通。
リカルドからしても、今季の興梠のパフォーマンスを見れば構想外だったのだろうし、クラブも、来季更に稼働率が落ちる可能性が極めて高い1億とも言われる高年俸の興梠の扱い方を考えたら、本人が望めば放出せざるを得なかったのは理解できる。
仕方がない移籍であり、欲しがっていた札幌も含めて、今はこれがベストな形であろう。
後は現実的な話になるが、契約が残っているからレンタルになったが、年齢を考えると実質的には、再び公式戦でレッズのユニフォームを着る姿は、恐らく、もう・・・。
但しレッズにとって大の功労選手である。クラブはそれに見合ったレンタル料を札幌に支払ってもらわないといけない。そう資金が潤沢ではない筈の札幌が、レンタル料も安くはない筈の興梠を欲しがり続ける理由・・・札幌に変に足元を見られていないか、そこだけが心配である。
また興梠放出という事は、FW補強にも動いているか目処が立っている事が期待されるが、磐田へレンタルの噂がある杉本は別として、木下に何の噂も出ない辺りが凄い。木下の場合はあまりに秘密兵器すぎて、外からは調査不能、中からも売り込み不能となっていて、逆に欲しがるクラブが現れないとか?こりゃ本当に秘密兵器だな。
さて興梠も含めて、ここ数日の間に入って来る選手と出て行く選手の大量の公式発表が立て続け過ぎて、半ばパニックになってきた。天皇杯に決勝まで進出した事で発表が遅くなっていたとはいえ、こうも連日一気に、しかも時間差で、サポーターの心を擽るような発表の仕方、半分やっつけ仕事とも言えるし、また用意周到に狙っているのは明らかだが、でもうちの公式発表って、たまに間違いやらかすから、決まっていない選手とか存在しない選手の発表とかやってしまってはしないか?と心配になってしまう(苦笑)
12月29日正午現在でポジション別発表時系順で整理すると・・・、
■IN
GK 牲川←水戸
DF 宮本←流通経済大※
DF 馬渡←大宮
DF 犬飼←鹿島
DF 大畑←鳥栖
DF 知念←琉球
MF 安居←流通経済大※
MF 松崎←水戸
MF 松尾←横浜C
FW 木原←京都橘高※
後は現実的な話になるが、契約が残っているからレンタルになったが、年齢を考えると実質的には、再び公式戦でレッズのユニフォームを着る姿は、恐らく、もう・・・。
但しレッズにとって大の功労選手である。クラブはそれに見合ったレンタル料を札幌に支払ってもらわないといけない。そう資金が潤沢ではない筈の札幌が、レンタル料も安くはない筈の興梠を欲しがり続ける理由・・・札幌に変に足元を見られていないか、そこだけが心配である。
また興梠放出という事は、FW補強にも動いているか目処が立っている事が期待されるが、磐田へレンタルの噂がある杉本は別として、木下に何の噂も出ない辺りが凄い。木下の場合はあまりに秘密兵器すぎて、外からは調査不能、中からも売り込み不能となっていて、逆に欲しがるクラブが現れないとか?こりゃ本当に秘密兵器だな。
さて興梠も含めて、ここ数日の間に入って来る選手と出て行く選手の大量の公式発表が立て続け過ぎて、半ばパニックになってきた。天皇杯に決勝まで進出した事で発表が遅くなっていたとはいえ、こうも連日一気に、しかも時間差で、サポーターの心を擽るような発表の仕方、半分やっつけ仕事とも言えるし、また用意周到に狙っているのは明らかだが、でもうちの公式発表って、たまに間違いやらかすから、決まっていない選手とか存在しない選手の発表とかやってしまってはしないか?と心配になってしまう(苦笑)
12月29日正午現在でポジション別発表時系順で整理すると・・・、
■IN
GK 牲川←水戸
DF 宮本←流通経済大※
DF 馬渡←大宮
DF 犬飼←鹿島
DF 大畑←鳥栖
DF 知念←琉球
MF 安居←流通経済大※
MF 松崎←水戸
MF 松尾←横浜C
FW 木原←京都橘高※
※新人
■OUT
GK 塩田→引退/アシスタントGKコーチへ
DF 槙野→神戸
DF デン→移籍?
DF 藤原→相模原/育成レンタル延長
DF 福島→相模原/レンタル
MF 阿部→引退
MF 宇賀神→大宮移籍?
MF 伊藤涼→新潟/水戸レンタルから完全
MF 達也→福岡
MF 山中→セ大阪
MF 武田→大宮/琉球での育成レンタルから延長
MF 金子→京都/レンタル
MF 汰木→神戸
FW 興梠→札幌/レンタル
注:21年度開幕時登録選手のみ記載。
後は杉本の磐田へのレンタルと、徳島から岩尾か?
今のところ報道通りだったし、他クラブが羨むレベルの逸材級若手〜中堅の総獲りに成功してるが、でもこんなに選手を入れ替えちゃって、大丈夫なのか?まあ放出選手の中でスタメンクラスは山中と汰木だけと、主力に関しては極端な戦力ダウンにはなっていないとはいえ、2億もかけて獲った山中は勿体無いと思うけど・・・。
懸念は戦術の落とし込みが1からスタートの新加入選手が大量に居るってとこか。まあここも今季のリカルドの指導力を見たら、そう心配する事ではないかもしれんが。
しかし、槙野放出で犬飼以外は、またも若手中心とJ2から多く獲っている事も含めて、かな〜りコスト削減したな。絶対的な主力ではない年俸が高い選手はストレートに放出して、そのポジションに、前チームで主力、若い、ポテンシャルが高い、評価が高い、なにより獲得初年度は年俸が安く雇える選手(これかなり重要)が大半と、コロナ禍による減収赤字の中でも、レッズブランドとリカルドの魅力あるサッカーを最大限に売りにしての選手獲得、実にわかりやすい、かつ今は現実的かつ理想的な補強方法である。
ただ強いて贅沢を言わせてもらうと、リーグ優勝の為には江坂や酒井に続いてA代表レベルの選手が1人欲しかったけど、まあそこは新外国人が来る事を期待するかな。
(追記)
◆ダヴィド モーベルグ選手 完全移籍加入クラブ間合意のお知らせ(レッズオフィシャル)
( ゜д゜)・・・どなた???
飲んでいた紅茶吹いたんだけど、もはや寝耳に水すぎて・・・スウェーデン代表だと?レフティの右ウイングドリブラーだと??フリーキック蹴れるだと???
情報が少な過ぎてわからんが、なんか、その、色々な意味で凄い事になっているというか、果たして、レッズは何処へ向かおうとしているのか????
西野TDは、このままだと、仕事のし過ぎで倒れるんじゃなかろうか?心配になってきた。
という事で、今年はこれで書き納めにしたいと思います。
師走も最後の最後で実に慌ただしい事になっていますが、それだけ来季も期待できるクラブとチームになっている事を祈念して、引き続きレッズをサポートして行きましょう。
今年も当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。
良い年をお迎えください。
それでは。
■OUT
GK 塩田→引退/アシスタントGKコーチへ
DF 槙野→神戸
DF デン→移籍?
DF 藤原→相模原/育成レンタル延長
DF 福島→相模原/レンタル
MF 阿部→引退
MF 宇賀神→大宮移籍?
MF 伊藤涼→新潟/水戸レンタルから完全
MF 達也→福岡
MF 山中→セ大阪
MF 武田→大宮/琉球での育成レンタルから延長
MF 金子→京都/レンタル
MF 汰木→神戸
FW 興梠→札幌/レンタル
注:21年度開幕時登録選手のみ記載。
後は杉本の磐田へのレンタルと、徳島から岩尾か?
今のところ報道通りだったし、他クラブが羨むレベルの逸材級若手〜中堅の総獲りに成功してるが、でもこんなに選手を入れ替えちゃって、大丈夫なのか?まあ放出選手の中でスタメンクラスは山中と汰木だけと、主力に関しては極端な戦力ダウンにはなっていないとはいえ、2億もかけて獲った山中は勿体無いと思うけど・・・。
懸念は戦術の落とし込みが1からスタートの新加入選手が大量に居るってとこか。まあここも今季のリカルドの指導力を見たら、そう心配する事ではないかもしれんが。
しかし、槙野放出で犬飼以外は、またも若手中心とJ2から多く獲っている事も含めて、かな〜りコスト削減したな。絶対的な主力ではない年俸が高い選手はストレートに放出して、そのポジションに、前チームで主力、若い、ポテンシャルが高い、評価が高い、なにより獲得初年度は年俸が安く雇える選手(これかなり重要)が大半と、コロナ禍による減収赤字の中でも、レッズブランドとリカルドの魅力あるサッカーを最大限に売りにしての選手獲得、実にわかりやすい、かつ今は現実的かつ理想的な補強方法である。
ただ強いて贅沢を言わせてもらうと、リーグ優勝の為には江坂や酒井に続いてA代表レベルの選手が1人欲しかったけど、まあそこは新外国人が来る事を期待するかな。
(追記)
◆ダヴィド モーベルグ選手 完全移籍加入クラブ間合意のお知らせ(レッズオフィシャル)
( ゜д゜)・・・どなた???
飲んでいた紅茶吹いたんだけど、もはや寝耳に水すぎて・・・スウェーデン代表だと?レフティの右ウイングドリブラーだと??フリーキック蹴れるだと???
情報が少な過ぎてわからんが、なんか、その、色々な意味で凄い事になっているというか、果たして、レッズは何処へ向かおうとしているのか????
西野TDは、このままだと、仕事のし過ぎで倒れるんじゃなかろうか?心配になってきた。
という事で、今年はこれで書き納めにしたいと思います。
師走も最後の最後で実に慌ただしい事になっていますが、それだけ来季も期待できるクラブとチームになっている事を祈念して、引き続きレッズをサポートして行きましょう。
今年も当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。
良い年をお迎えください。
それでは。
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さて、天皇杯優勝を成し遂げて、もっとその余韻に浸っていたいとはいえ、クラブは既に来季に向けて動き出しているし、年も押し迫っているので、早々に総括を。
自分は昨年のシーズン総括で、このシーズン開始前にフロントが打ち出した3年計画を、その1年目があまりに中身が薄く先行きが不透明だった事から「荒唐無稽」と言い放ってしまった。それだけチームが、残るもの、上積みするもの、収穫が極めて薄いシーズンだったからである。
また同時に「3年計画(の1年目)は、チーム強化の為より、強化部の組織化の為」と書いた。今回の話の最大の肝は、この部分である。つまりチーム強化の前に、それを司るべき強化部がどう成長し何処まで強化されたのか。その批評無しに語れない総括になる。
2年前に刷新された強化部トップは、土田SDとそれを補佐する西野TDというOBコンビだったが、当時は率直に言って素人人事とも言える状態だった。しかも西野TDに至っては大学教授と掛け持ちで、果たして強化担当として何処まで集中できるのかという不安要素があった。
その1年目序盤の強化部の評価は周知の通りで、3年計画の初年度でありながら、ステップアップを全く無視して、いきなりACL出場権獲得をノルマとして課す矛盾があったり、「攻撃サッカー」やら「浦和を背負う責任」という実に派手なスローガンを掲げながら、その中身は抽象的なものだったりと、強化部はおろかフロント全体が頓珍漢な指針を掲げており、とてもではないが途中までは、実のある仕事をしたとは思えない状態であった。
つまりこの時点では「荒唐無稽」そのものであり、元々はフロント幹部が素人人事の強化部に無理難題を押し付けていたが故に、それを言わされるがままになっていた強化部から荒唐無稽な無理難題を押し付けられていた大槻体制は、チーム強化と若返り要請がありながらACL出場権獲得ノルマの矛盾で板挟みとなり、どっち付かずの成績に終始した結果、最後は蜥蜴の尻尾切りのように切り捨てられる事になる。
これに至るまで強化部新体制初年度によるその組織化という話になるが、上記で蜥蜴の尻尾切りと表現したように、ある意味で大槻体制を踏み台という名の犠牲にしながら、その成果が表れたのはシーズン終盤。
当時J2徳島を4シーズン率いて、欧州に於ける最先端かつスタンダードかつ緻密で超組織的攻撃サッカーを思考し指導して成功していた、その高い戦術構築能力で高評価を受けていたリカルド・ロドリゲスが、徳島からの契約延長要請を断り、J1クラブへ売り込みをかけてきた事から始まる。
レッズとしては先が見えない状態にあった大槻体制を見限り、来季に向けて、発動中の3年計画を2年目から本格的に実行可能にする為の、長期スパンで託して組織的な攻撃サッカーが実行可能なチームを作れる新監督招聘に迫られていた。
リカルドは将来的に欧州名門クラブを率いたい野心を抱きながら、4シーズン率いた徳島の昇格が見えた時点で一区切りとし、(本人曰く)居心地の良かったクラブの熱烈な契約延長要請をあえて断り、自らのステップアップとしてJ1でも名のあるクラブの監督就任を望んでいた。
このレッズとリカルドの利害が、全く同時期にピタリと一致した。すぐリカルドに飛び付いたレッズは、あれよあれよという間に交渉を成立させた。この極めて迅速な動きは、過去に何度も監督人事で後手を踏んでいた過ちを教訓として活かしたという意味で、評価の第一歩と言える。
1年間の慣れない業務を続けた土田SDが終盤に疲労で倒れたアクシデントはあったが、それだけ土田SDは厳しい環境に晒された事で、強化責任者としての経験値を得たとも言える。またこれに絡んで補佐役の西野TDの存在感も明確に発揮されて行く。
リカルドの監督招聘に成功したが、しかし一方で興梠に代わるべき新エースとして、加入2年目に更なる得点源として計算できるレオナルドを、開幕直前に中国マネーで引き抜かれるという、絶対にあってはならない時期にあってはならない引き抜かれ方をされてしまう。
中国マネーに対抗できない事情は考慮すべきだし高額な移籍金を獲得した事実はあるが、このタイミングでの選手の引き抜かれ方はラファエル・シルバと同じ過ちを犯した事になり、これを毎回許していたらチームは立ち行かなくなる。しかも当時はコロナ禍による外国人入国制限で新規外国人補強が儘ならない中であったし、デンも治療中で、これでは助っ人外国人が皆無となる異常事態。更に大きな主力として成長した橋岡が、五輪代表入りが危ぶまれていた事から海外移籍を熱望して、レンタルではあったがベルギーリーグに引き抜かれており、出て行く選手のインパクトだけを見たら戦力ダウン必至で、事態は深刻であった。しかしこれも元を辿れば、フロントと強化部の選手へのプロテクト能力が低かった故の失態であった。
日本人選手に関しては、契約満了の選手を多く「整理」した事と、近年まれに見る有望株の新人獲得に成功しており、前年に比べたら選手の大幅な入れ換えに成功した。
とはいえA代表クラスではない補強、またコロナ赤字による補強資金の限界もあり、J2を熟知するリカルドの見極めの協力から年棒の安いJ2チームから引き抜く方法も採用された為、この時点ではコロナ赤字によるコストダウン、選手の入れ換え、また若返りの度合いも強く、目標達成に向けて確実に計算できる選手が補強されたとは言い難い。
新体制発足後のチーム状態は、リカルドの手腕が早くも発揮されての、開幕戦での衝撃的なチームの変貌状態が披露され、また補強選手の中でも取り分けJ2組が想像以上にフィットし早くも主力化するなど幸先の良いスタートは切れたが、しかし作りたてのチームではまだまだ穴も多く、上位クラスのチームには完成度の違いを露呈しては大敗を喫している。
しかしこの間の強化部の動きが凄まじく、ノルウェーで得点王達成直後に契約問題で揉めていたユンカー、柏で監督との確執から退団の兆しが見えた江坂、マルセイユの主力でありながら日本復帰を希望していた酒井、日本に興味を持っていたデンマークリーグMVPショルツ、水戸でJ1レベルの実力を発揮していた平野と、これら有力選手に早々に接触しては、次々に交渉を纏めてしまう。
資金面では三菱重工の強力なバックアップがあったと言われるが、状況に眼を張り巡らして隙を逃さず、他から狙われる前に後手を踏まず迅速に対象に接触して獲得する動きは、前年秋に直ぐ様リカルドに飛び付いた時点からして、強化部そのものの成長具合が見える流れである。
多くの代表レベルの選手獲得、これで確実に計算が出来る体制となったチームは、後は高い指導力と求心力を持つリカルドのチーム作りによって、夏場以降に着実に成果を表して行く。
その総仕上げというべき終盤に見せた川崎戦やマリノス戦の戦いぶりは、序盤で大敗した同じ相手との差を明確に縮めては、8ヶ月でチームが大きく成長した姿を見せた。
こうした上での天皇杯優勝によるタイトル獲得がある。今回は運や偶然性や1発勝負頼みの勝ち上がりではない。もちろん最後の2試合を見てもチームを去り行く功労選手絡みのモチベーション抜きに語れない優勝劇ではあったが、それ以前にシーズンを通した根拠ある成長の証として、着実に勝ち上がっての納得のタイトル獲得と言える。
クラブチームが本当に強くなる為には、監督の力だけではどうにもならないし、選手の力だけではどうにもならないし、強化部の力だけではどうにもならない。これらが何れも高いレベルで三位一体となった時に、その力が発揮されると思う。
そういう意味では、高い構築能力を持つ監督、代表レベルにある多くの選手、またそれを揃える組織力を得た強化部と、まさに三位一体になったのが今季と言えるかもしれない。
そのスタートが「荒唐無稽」だった2年前のレッズであり、最初は単にフロント幹部の傀儡だった強化部が、荒唐無稽な計画初年度を無駄にせずに、その間に必死に組織化して成長を遂げ独り立ちした結果だったと思う。
右も左もわからない状態だった2年前の素人人事による、単に上から言わされていたACL出場権目標とは違い、強化部が成長しながら自らの仕事で構築して行ったのが今季のACL出場権目標である。つまりこれこそが本当の責任であり、「浦和を背負う責任」と言うならば、強化部が身を持って必死にそれを証明する為に先頭に立って動いて、有言実行で達成したと言える。
そのフロントと強化部の元でのリカルド体制がある。これまでの現場任せの悪しき伝統を排除し、現場に丸投げではなく、監督頼みではなく、フロントと強化部が一貫した方針の元で、監督と密にコミュニケーション関係を築き進めながら、かつて繰り返していた補充レベルではなく、それまでの主力を何人もベンチやベンチ外や放出に追いやるような、徹底して飽くなき実のある補強を続けて現場をサポートして行く。だからこそ現場を納得させ、信頼と信用を得られる。フロントと強化部のこの部分が足りなかったら、いくら有能なリカルド体制とて、恐らくここまでの良成績は残せなかっただろう。
リーグ戦は上位に留まり、ルヴァンカップは4強入りし、天皇杯優勝で目標のACL出場権獲得。ここまでは計画通りに進んでいる。変革の時を迎えているレッズにあって、現状に満足せず、引き続き手を緩めない事が重要。
去年の総括では、フロント自らの失敗の連続で幾度にも渡って繰り返して来ていた乱暴な人事を非難したが、現体制では状況を見極めてのメリハリある人事を行っている。もちろんコロナ禍による収益減が無かったら、また違った運営方法も可能だったのかもしれないが、そんな厳しい状況の中でも、更なる目標達成の為に大幅な血の入れ換えを断行している今、何人もの功労者との別れには、多少目を瞑る事こそ、来季はリーグ優勝目標とアジアへ再挑戦するクラブとチームの為になると信じたい。
という事で、今シーズンも激動の中で大変お疲れ様でした。今季は3年ぶりに天皇杯でタイトルを獲得した事で、気持ちの面ではかなり穏やか。やはり優勝って人を幸せにさせてくれる良いものだと、改めて・・・。
ここから昨年にも増してかなり騒がしいストーブリーグになる、いや既にそうなっていますが、それに一喜一憂するのもまた年末年始の風物詩。
引き続きコロナに気を付けつつ、また来シーズンに向けて鋭気を養って行きましょう。
自分は昨年のシーズン総括で、このシーズン開始前にフロントが打ち出した3年計画を、その1年目があまりに中身が薄く先行きが不透明だった事から「荒唐無稽」と言い放ってしまった。それだけチームが、残るもの、上積みするもの、収穫が極めて薄いシーズンだったからである。
また同時に「3年計画(の1年目)は、チーム強化の為より、強化部の組織化の為」と書いた。今回の話の最大の肝は、この部分である。つまりチーム強化の前に、それを司るべき強化部がどう成長し何処まで強化されたのか。その批評無しに語れない総括になる。
2年前に刷新された強化部トップは、土田SDとそれを補佐する西野TDというOBコンビだったが、当時は率直に言って素人人事とも言える状態だった。しかも西野TDに至っては大学教授と掛け持ちで、果たして強化担当として何処まで集中できるのかという不安要素があった。
その1年目序盤の強化部の評価は周知の通りで、3年計画の初年度でありながら、ステップアップを全く無視して、いきなりACL出場権獲得をノルマとして課す矛盾があったり、「攻撃サッカー」やら「浦和を背負う責任」という実に派手なスローガンを掲げながら、その中身は抽象的なものだったりと、強化部はおろかフロント全体が頓珍漢な指針を掲げており、とてもではないが途中までは、実のある仕事をしたとは思えない状態であった。
つまりこの時点では「荒唐無稽」そのものであり、元々はフロント幹部が素人人事の強化部に無理難題を押し付けていたが故に、それを言わされるがままになっていた強化部から荒唐無稽な無理難題を押し付けられていた大槻体制は、チーム強化と若返り要請がありながらACL出場権獲得ノルマの矛盾で板挟みとなり、どっち付かずの成績に終始した結果、最後は蜥蜴の尻尾切りのように切り捨てられる事になる。
これに至るまで強化部新体制初年度によるその組織化という話になるが、上記で蜥蜴の尻尾切りと表現したように、ある意味で大槻体制を踏み台という名の犠牲にしながら、その成果が表れたのはシーズン終盤。
当時J2徳島を4シーズン率いて、欧州に於ける最先端かつスタンダードかつ緻密で超組織的攻撃サッカーを思考し指導して成功していた、その高い戦術構築能力で高評価を受けていたリカルド・ロドリゲスが、徳島からの契約延長要請を断り、J1クラブへ売り込みをかけてきた事から始まる。
レッズとしては先が見えない状態にあった大槻体制を見限り、来季に向けて、発動中の3年計画を2年目から本格的に実行可能にする為の、長期スパンで託して組織的な攻撃サッカーが実行可能なチームを作れる新監督招聘に迫られていた。
リカルドは将来的に欧州名門クラブを率いたい野心を抱きながら、4シーズン率いた徳島の昇格が見えた時点で一区切りとし、(本人曰く)居心地の良かったクラブの熱烈な契約延長要請をあえて断り、自らのステップアップとしてJ1でも名のあるクラブの監督就任を望んでいた。
このレッズとリカルドの利害が、全く同時期にピタリと一致した。すぐリカルドに飛び付いたレッズは、あれよあれよという間に交渉を成立させた。この極めて迅速な動きは、過去に何度も監督人事で後手を踏んでいた過ちを教訓として活かしたという意味で、評価の第一歩と言える。
1年間の慣れない業務を続けた土田SDが終盤に疲労で倒れたアクシデントはあったが、それだけ土田SDは厳しい環境に晒された事で、強化責任者としての経験値を得たとも言える。またこれに絡んで補佐役の西野TDの存在感も明確に発揮されて行く。
リカルドの監督招聘に成功したが、しかし一方で興梠に代わるべき新エースとして、加入2年目に更なる得点源として計算できるレオナルドを、開幕直前に中国マネーで引き抜かれるという、絶対にあってはならない時期にあってはならない引き抜かれ方をされてしまう。
中国マネーに対抗できない事情は考慮すべきだし高額な移籍金を獲得した事実はあるが、このタイミングでの選手の引き抜かれ方はラファエル・シルバと同じ過ちを犯した事になり、これを毎回許していたらチームは立ち行かなくなる。しかも当時はコロナ禍による外国人入国制限で新規外国人補強が儘ならない中であったし、デンも治療中で、これでは助っ人外国人が皆無となる異常事態。更に大きな主力として成長した橋岡が、五輪代表入りが危ぶまれていた事から海外移籍を熱望して、レンタルではあったがベルギーリーグに引き抜かれており、出て行く選手のインパクトだけを見たら戦力ダウン必至で、事態は深刻であった。しかしこれも元を辿れば、フロントと強化部の選手へのプロテクト能力が低かった故の失態であった。
日本人選手に関しては、契約満了の選手を多く「整理」した事と、近年まれに見る有望株の新人獲得に成功しており、前年に比べたら選手の大幅な入れ換えに成功した。
とはいえA代表クラスではない補強、またコロナ赤字による補強資金の限界もあり、J2を熟知するリカルドの見極めの協力から年棒の安いJ2チームから引き抜く方法も採用された為、この時点ではコロナ赤字によるコストダウン、選手の入れ換え、また若返りの度合いも強く、目標達成に向けて確実に計算できる選手が補強されたとは言い難い。
新体制発足後のチーム状態は、リカルドの手腕が早くも発揮されての、開幕戦での衝撃的なチームの変貌状態が披露され、また補強選手の中でも取り分けJ2組が想像以上にフィットし早くも主力化するなど幸先の良いスタートは切れたが、しかし作りたてのチームではまだまだ穴も多く、上位クラスのチームには完成度の違いを露呈しては大敗を喫している。
しかしこの間の強化部の動きが凄まじく、ノルウェーで得点王達成直後に契約問題で揉めていたユンカー、柏で監督との確執から退団の兆しが見えた江坂、マルセイユの主力でありながら日本復帰を希望していた酒井、日本に興味を持っていたデンマークリーグMVPショルツ、水戸でJ1レベルの実力を発揮していた平野と、これら有力選手に早々に接触しては、次々に交渉を纏めてしまう。
資金面では三菱重工の強力なバックアップがあったと言われるが、状況に眼を張り巡らして隙を逃さず、他から狙われる前に後手を踏まず迅速に対象に接触して獲得する動きは、前年秋に直ぐ様リカルドに飛び付いた時点からして、強化部そのものの成長具合が見える流れである。
多くの代表レベルの選手獲得、これで確実に計算が出来る体制となったチームは、後は高い指導力と求心力を持つリカルドのチーム作りによって、夏場以降に着実に成果を表して行く。
その総仕上げというべき終盤に見せた川崎戦やマリノス戦の戦いぶりは、序盤で大敗した同じ相手との差を明確に縮めては、8ヶ月でチームが大きく成長した姿を見せた。
こうした上での天皇杯優勝によるタイトル獲得がある。今回は運や偶然性や1発勝負頼みの勝ち上がりではない。もちろん最後の2試合を見てもチームを去り行く功労選手絡みのモチベーション抜きに語れない優勝劇ではあったが、それ以前にシーズンを通した根拠ある成長の証として、着実に勝ち上がっての納得のタイトル獲得と言える。
クラブチームが本当に強くなる為には、監督の力だけではどうにもならないし、選手の力だけではどうにもならないし、強化部の力だけではどうにもならない。これらが何れも高いレベルで三位一体となった時に、その力が発揮されると思う。
そういう意味では、高い構築能力を持つ監督、代表レベルにある多くの選手、またそれを揃える組織力を得た強化部と、まさに三位一体になったのが今季と言えるかもしれない。
そのスタートが「荒唐無稽」だった2年前のレッズであり、最初は単にフロント幹部の傀儡だった強化部が、荒唐無稽な計画初年度を無駄にせずに、その間に必死に組織化して成長を遂げ独り立ちした結果だったと思う。
右も左もわからない状態だった2年前の素人人事による、単に上から言わされていたACL出場権目標とは違い、強化部が成長しながら自らの仕事で構築して行ったのが今季のACL出場権目標である。つまりこれこそが本当の責任であり、「浦和を背負う責任」と言うならば、強化部が身を持って必死にそれを証明する為に先頭に立って動いて、有言実行で達成したと言える。
そのフロントと強化部の元でのリカルド体制がある。これまでの現場任せの悪しき伝統を排除し、現場に丸投げではなく、監督頼みではなく、フロントと強化部が一貫した方針の元で、監督と密にコミュニケーション関係を築き進めながら、かつて繰り返していた補充レベルではなく、それまでの主力を何人もベンチやベンチ外や放出に追いやるような、徹底して飽くなき実のある補強を続けて現場をサポートして行く。だからこそ現場を納得させ、信頼と信用を得られる。フロントと強化部のこの部分が足りなかったら、いくら有能なリカルド体制とて、恐らくここまでの良成績は残せなかっただろう。
リーグ戦は上位に留まり、ルヴァンカップは4強入りし、天皇杯優勝で目標のACL出場権獲得。ここまでは計画通りに進んでいる。変革の時を迎えているレッズにあって、現状に満足せず、引き続き手を緩めない事が重要。
去年の総括では、フロント自らの失敗の連続で幾度にも渡って繰り返して来ていた乱暴な人事を非難したが、現体制では状況を見極めてのメリハリある人事を行っている。もちろんコロナ禍による収益減が無かったら、また違った運営方法も可能だったのかもしれないが、そんな厳しい状況の中でも、更なる目標達成の為に大幅な血の入れ換えを断行している今、何人もの功労者との別れには、多少目を瞑る事こそ、来季はリーグ優勝目標とアジアへ再挑戦するクラブとチームの為になると信じたい。
という事で、今シーズンも激動の中で大変お疲れ様でした。今季は3年ぶりに天皇杯でタイトルを獲得した事で、気持ちの面ではかなり穏やか。やはり優勝って人を幸せにさせてくれる良いものだと、改めて・・・。
ここから昨年にも増してかなり騒がしいストーブリーグになる、いや既にそうなっていますが、それに一喜一憂するのもまた年末年始の風物詩。
引き続きコロナに気を付けつつ、また来シーズンに向けて鋭気を養って行きましょう。
2021年 天皇杯 決勝
浦和レッズ2―1大分トリニータ
〜国立競技場
この優勝は、いや正しくはこういう流れから勝ち方からの優勝は、果たして、奇跡と言う表現で合っているだろうか?わからないが、しかし・・・!!
試合時間も87分辺りから、ゴール裏頭上の時計の針を気にしつつも、正直長沢への放り込み頼みになっている大分の最後の足掻きを観ていて、そこさえ跳ね返せていれば、もう九分九厘レッズの優勝は間違いないと確信していてのロスタイム突入の矢先、まさかその放り込み先が長沢ではなくペレイラという、しかも西川のド真ん前でズバンとやられるとは・・・あと本当に少し耐えればと、優勝を確信していたばかりに、やられた時は一瞬頭の中が真っ白になりかけたが・・・。
柴戸のシュートのような弾道から槙野にボールが放り込まれ、それを槙野がヘッドで捉えた瞬間、眼前少し下のクネクネ旗が一瞬自分の視界を塞いだ。それがすぐ解けた時、ボールはゴールネットを揺らしていた。
浦和レッズ2―1大分トリニータ
〜国立競技場
この優勝は、いや正しくはこういう流れから勝ち方からの優勝は、果たして、奇跡と言う表現で合っているだろうか?わからないが、しかし・・・!!
試合時間も87分辺りから、ゴール裏頭上の時計の針を気にしつつも、正直長沢への放り込み頼みになっている大分の最後の足掻きを観ていて、そこさえ跳ね返せていれば、もう九分九厘レッズの優勝は間違いないと確信していてのロスタイム突入の矢先、まさかその放り込み先が長沢ではなくペレイラという、しかも西川のド真ん前でズバンとやられるとは・・・あと本当に少し耐えればと、優勝を確信していたばかりに、やられた時は一瞬頭の中が真っ白になりかけたが・・・。
柴戸のシュートのような弾道から槙野にボールが放り込まれ、それを槙野がヘッドで捉えた瞬間、眼前少し下のクネクネ旗が一瞬自分の視界を塞いだ。それがすぐ解けた時、ボールはゴールネットを揺らしていた。
何が起こったのかよくわからなかったが、もはや何が何だか、瞬間とにかく狂喜乱舞していたのだ。
優勝が、タイトルがかかった試合で、こんなドラマチックな展開が起こるなんて。しかも準決勝は宇賀神、そして今回の決勝は槙野。レッズを去り行く選手が優勝へ導く、その試合を決めるゴールを・・・前回の記事の通り、またも事実は小説より奇なり・・・。
もはや何をどう書いても訳がわからなくなるから、(酔っ払っているんで)今回は冷静になってからしっかり記事を追記するとして、・・・
天皇杯優勝、おめでとう!
浦和でザ・優勝のザ・美酒!!
なんか優勝のお祝いなのか何なのかよくわからんが、大将曰く「なんちゃら産のなんちゃら港から水揚げのなんちゃらの」(もはや酔っ払っていてよく聞いていない)国産本マグロの大トロが、なんと無料で提供されたぞ。美味ぇ〜!!
(追記)
が、この大分の劇的な同点ゴールがあったからこそ、3分後には更にレッズが槙野という一番ゴールを挙げるべき選手から超絶劇的な勝ち越し決勝ゴールが生まれるのであるから、本当にドラマを絵に描いたかのような、事実は小説より奇なりな展開であり、こんな展開は絶対にサッカーの神様が周到に綿密に仕組んだとしか思えない、そんなドラマチックと言うに相応し過ぎる優勝劇だったのである。
という事で、天皇杯優勝というタイトルを獲得してのシーズン終了、改めておめでとう&お疲れ様でした。
主審=荒木友輔
観衆:57,785人
★
優勝が、タイトルがかかった試合で、こんなドラマチックな展開が起こるなんて。しかも準決勝は宇賀神、そして今回の決勝は槙野。レッズを去り行く選手が優勝へ導く、その試合を決めるゴールを・・・前回の記事の通り、またも事実は小説より奇なり・・・。
もはや何をどう書いても訳がわからなくなるから、(酔っ払っているんで)今回は冷静になってからしっかり記事を追記するとして、・・・
天皇杯優勝、おめでとう!
浦和でザ・優勝のザ・美酒!!
なんか優勝のお祝いなのか何なのかよくわからんが、大将曰く「なんちゃら産のなんちゃら港から水揚げのなんちゃらの」(もはや酔っ払っていてよく聞いていない)国産本マグロの大トロが、なんと無料で提供されたぞ。美味ぇ〜!!
(追記)
・・・で、一晩明けて冷静になって考えてみると(とはいえ半分二日酔いみたいな頭なのでマトモかどうかはもはや知らんが)、まあ良く色々な意味で出来た試合だったな、と。
先ず、大分は策士・片野坂の下でレッズを徹底的に研究した上で、基本は守備を固めてのカウンター狙いで来るのは誰でもわかっていたから、そういう相手に勝つには、当然だが早い時間帯に先制点を奪って、相手のプランを早々に崩しては相手を前に出させる形にして、以後こちらの攻撃をやり易くする事が必要である。だからこそ、それを一番理解しているリカルドは、最近はスイッチ役になっている小泉をベンチスタートさせず、あえて頭から江坂と小泉を同時先発させて「先手」で勝負を仕掛けたのは明らか。
そういう意味では、開始6分という時間帯に先制点を奪えた事は超理想的だったし、リカルドの戦略通りになった訳だし、以後これでレッズ側の動きは活性化されてゲームを支配出来ていた。
対して大分は、ハーフタイムに片野坂がもの凄い修正力を発揮したのか、これで後半から少し違うチームになって手を焼く事になるが、それでも90分を回るまでは、攻勢に出る大分と、対してレッズは1点を冷静に守りながら冷静にカウンターを狙う当たり前の形であり、基本ゲームはレッズの手の内にあったと思う。そこで一瞬の隙から同点に追い付かれるまでは・・・。
対して大分は、ハーフタイムに片野坂がもの凄い修正力を発揮したのか、これで後半から少し違うチームになって手を焼く事になるが、それでも90分を回るまでは、攻勢に出る大分と、対してレッズは1点を冷静に守りながら冷静にカウンターを狙う当たり前の形であり、基本ゲームはレッズの手の内にあったと思う。そこで一瞬の隙から同点に追い付かれるまでは・・・。
が、この大分の劇的な同点ゴールがあったからこそ、3分後には更にレッズが槙野という一番ゴールを挙げるべき選手から超絶劇的な勝ち越し決勝ゴールが生まれるのであるから、本当にドラマを絵に描いたかのような、事実は小説より奇なりな展開であり、こんな展開は絶対にサッカーの神様が周到に綿密に仕組んだとしか思えない、そんなドラマチックと言うに相応し過ぎる優勝劇だったのである。
残り2分、最後の優勝を告げる終了の笛が鳴るまで、あまりのドラマチックさと優勝目前の状況に身体が緊張しまくり、もう胃から手が出そうで嗚咽しまくり、吐きそうになっていた・・・。
ああ、3年ぶりのタイトル獲得、赤い同志の皆さん、本当におめでとう!&本当にお疲れ様でした!本当に、良かった、良かった・・・。
ああ、3年ぶりのタイトル獲得、赤い同志の皆さん、本当におめでとう!&本当にお疲れ様でした!本当に、良かった、良かった・・・。
ちなみに新国立なんだけど、あれほど騒いであれほど金をかけて、あれほど二転三転してオリンピック用に改築された割には、なんか中身は何の変哲も無い、代わり映えのしないスタジアムだったな。楽しみにしていただけに、何か拍子抜けというか期待外れだったと言うか、この作りだったら、日本中他にもっと良い臨場感を出せるスタジアムはいくらでもあるだけに、優勝したのは良かったけれど、新国立の作りだけはちょっと残念だった。
とはいえ、もちろん来年もここでも優勝を飾れるシーズンにしたいけどね。
という事で、天皇杯優勝というタイトルを獲得してのシーズン終了、改めておめでとう&お疲れ様でした。
また冷静な状態でシーズン総括は書くけれど、数日は優勝の余韻を味わい浸りつつ、そのシーズン総括は久々に穏やかで期待に満ちた文章になりそうだなぁ・・・。
ーーーーーー
天皇杯 決勝 浦和2-1大分
得点/6分・江坂(浦)、90分・ペレイラ(大)、90+3分・槙野(浦)ーーーーーー
天皇杯 決勝 浦和2-1大分
主審=荒木友輔
観衆:57,785人
★
2021年 天皇杯 準決勝
浦和レッズ2―0セレッソ大阪
〜埼玉スタジアム2002
まさか、と言ってしまうと失礼な話になってしまうのを承知で言うが、しかしまさかこの状況で、先制ゴールであり決勝点を叩き込んだのが宇賀神というシナリオは、今時のドラマでもわかりやすくて描かないであろう。しかし、事実は小説より奇なりである。
まあ宇賀神は大ホームランにならない限りは、シュート精度は元々高いし、3年前の天皇杯優勝の決勝ゴールを思い返してみても、天皇杯男と言っても良い存在であったが、それにしても今回のシュートも、良く抑えてはしっかり狙い澄ました素晴らしいゴールであった。
というか、まさか先発で起用だったのもちょっと予想外だったが、ゴール以外でも、そのプレー内容を見てしまうと、クラブは本当に宇賀神を契約満了にしちゃって良かったのか?と思ってしまうのが心情だが・・・でも、まあ、だからこそ今、宇賀神の火事場の糞力が発揮されているとも言えるのかもしれない。
宇賀神が左サイドバックに入ったから、そのおかげで明本が左サイドハーフに上がったが、これが結果的に宇賀神のゴールに繋がった。その直前の明本の豪快ド派手な空振りは、失礼ながら何度思い返しても笑ってしまうが、本人にとってはあんなゴールマウスに至近距離な位置でポストに当たったボールが自分に跳ね返って来たのは驚いただろうが、後は豪快に得意の左足を振り抜いてニアに叩き込むイメージが出来上がり過ぎて、これで気が逸り逆に空回りしてしまったんだろうな。でもすぐ冷静に後ろの宇賀神にパスして、そのおかげで宇賀神のゴールが生まれた訳だから、つまり明本はナイス空振りって事だな。
明本は1週間前の名古屋戦で復帰したとはいえ、怪我明けの影響でまだまだ本調子ではないだろうし、だからこそあの明本が最後は足を吊っていた訳だし、それなのに最大の武器であるハードワークを全面に押し出しての、上下動を繰り返してはゴール前に顔を出したかと思えば戻りも全速力で守備も怠らずと、いやこの運動量と献身性には、改めて本当に頭が下がる思いである。
セレッソ相手にヨドコウで喰らったルヴァン準決勝のリベンジを、今回は埼スタで倍返しみたいな内容と結果で晴らした形でもあるが、考えたら今季のレッズとセレッソって、(天皇杯は何処で開催しようと表面上は中立地だけど実質的には)お互いのホームとアウェーでは、まるで違うチームになるな。ある意味でサッカーのホーム&アウェーの有利不利の法則を如実に現している実にわかりやすいチーム同士とも言えるが。
しかしセレッソは、不動のキーパー金鎭鉉以外は外国人は居ないし、しかもこの期に及んで大久保を先発させて来たりと、個人的にはちょっと舐められた感もあったから、そういう相手に無失点で勝てたのはスッキリした。
とはいえ、セレッソのシュートって結構枠に飛んで来るからヒヤヒヤもので、西川のセーブにも散々助けられたし、相手が得意として狙い目であったセットプレーをも散々のように与えてしまったのは不味かったと思う。そこを無失点で切り抜けた守備の粘りは特筆ものであったが。エリア内で超決定的なシュートを撃たれた時も、その前で瞬時にショルツがしっかり相手が枠を外すように立ち塞だかったからこそ。いや今回は守備の勝利とも言えるだろう。
正直に言えば、セレッソ相手に無失点で終われるとは思っていなかったから、だからこそ後半ロスタイム突入直前の小泉のゴールには、歓喜というより安堵性が強かったが、あの冷静な切り返しからのゴール、というか直前の忍者のようにパッと身の交わしての相手を抜いた時点で巧過ぎるというか、あの小泉の立て続けの2プレーには、身震いを覚えたよ。
今回の試合、自らのストロングポイントを如何なく発揮した上で、相手にもしっかり相撲をとらせた上での真っ向勝負で相手のストロングポイントを消しての、まさに横綱相撲・・・いや、まあレッズが横綱と言ってしまうと、まだそこまで強くは成っていないから、関脇と大関の中間と、謙虚に思っておきたいところだが・・・。でも決してセレッソが弱かった訳ではないから、内容はかなりの良試合だったと思う。
ついに決勝進出か。リカルド体制で始まったこの新シーズン、ついに、ここまで来た。タイトルまで、あと1勝。
舞台はレッズにとっては改築されてから初の新国立という事で、その点からしても楽しみである。
問題は、相手が想定外の大分ってところなんだよな。まさか川崎がPK戦まで縺れた上に大分に負けるとは、本当に予想外の想定外だったが、それだけに元々レッズも決して相性が良いとは言えない大分が相手となると、相手そのものの不気味さもあるし、恐らく大分はレッズを徹底的に研究した上で基本ガチガチに守って来るだろうが、それを慌てず冷静に抉じ開ける為に、こちらも気を引き締め直して臨まないと、危うい試合になるだろう。
果たして、来週のこの時間、歓喜のザ・美酒を浦和で味わえているだろうか。全ては1週間後だ。でも、ここまで来たら、もう勝つ事しか考えない。必ずや、優勝しよう。
ーーーーーー
天皇杯 準決勝 浦和2-0セ大阪
得点/29分・宇賀神(浦)、89分・小泉(浦)
主審=今村義朗
観衆:30,933人
浦和レッズ2―0セレッソ大阪
〜埼玉スタジアム2002
まさか、と言ってしまうと失礼な話になってしまうのを承知で言うが、しかしまさかこの状況で、先制ゴールであり決勝点を叩き込んだのが宇賀神というシナリオは、今時のドラマでもわかりやすくて描かないであろう。しかし、事実は小説より奇なりである。
まあ宇賀神は大ホームランにならない限りは、シュート精度は元々高いし、3年前の天皇杯優勝の決勝ゴールを思い返してみても、天皇杯男と言っても良い存在であったが、それにしても今回のシュートも、良く抑えてはしっかり狙い澄ました素晴らしいゴールであった。
というか、まさか先発で起用だったのもちょっと予想外だったが、ゴール以外でも、そのプレー内容を見てしまうと、クラブは本当に宇賀神を契約満了にしちゃって良かったのか?と思ってしまうのが心情だが・・・でも、まあ、だからこそ今、宇賀神の火事場の糞力が発揮されているとも言えるのかもしれない。
宇賀神が左サイドバックに入ったから、そのおかげで明本が左サイドハーフに上がったが、これが結果的に宇賀神のゴールに繋がった。その直前の明本の豪快ド派手な空振りは、失礼ながら何度思い返しても笑ってしまうが、本人にとってはあんなゴールマウスに至近距離な位置でポストに当たったボールが自分に跳ね返って来たのは驚いただろうが、後は豪快に得意の左足を振り抜いてニアに叩き込むイメージが出来上がり過ぎて、これで気が逸り逆に空回りしてしまったんだろうな。でもすぐ冷静に後ろの宇賀神にパスして、そのおかげで宇賀神のゴールが生まれた訳だから、つまり明本はナイス空振りって事だな。
明本は1週間前の名古屋戦で復帰したとはいえ、怪我明けの影響でまだまだ本調子ではないだろうし、だからこそあの明本が最後は足を吊っていた訳だし、それなのに最大の武器であるハードワークを全面に押し出しての、上下動を繰り返してはゴール前に顔を出したかと思えば戻りも全速力で守備も怠らずと、いやこの運動量と献身性には、改めて本当に頭が下がる思いである。
セレッソ相手にヨドコウで喰らったルヴァン準決勝のリベンジを、今回は埼スタで倍返しみたいな内容と結果で晴らした形でもあるが、考えたら今季のレッズとセレッソって、(天皇杯は何処で開催しようと表面上は中立地だけど実質的には)お互いのホームとアウェーでは、まるで違うチームになるな。ある意味でサッカーのホーム&アウェーの有利不利の法則を如実に現している実にわかりやすいチーム同士とも言えるが。
しかしセレッソは、不動のキーパー金鎭鉉以外は外国人は居ないし、しかもこの期に及んで大久保を先発させて来たりと、個人的にはちょっと舐められた感もあったから、そういう相手に無失点で勝てたのはスッキリした。
とはいえ、セレッソのシュートって結構枠に飛んで来るからヒヤヒヤもので、西川のセーブにも散々助けられたし、相手が得意として狙い目であったセットプレーをも散々のように与えてしまったのは不味かったと思う。そこを無失点で切り抜けた守備の粘りは特筆ものであったが。エリア内で超決定的なシュートを撃たれた時も、その前で瞬時にショルツがしっかり相手が枠を外すように立ち塞だかったからこそ。いや今回は守備の勝利とも言えるだろう。
正直に言えば、セレッソ相手に無失点で終われるとは思っていなかったから、だからこそ後半ロスタイム突入直前の小泉のゴールには、歓喜というより安堵性が強かったが、あの冷静な切り返しからのゴール、というか直前の忍者のようにパッと身の交わしての相手を抜いた時点で巧過ぎるというか、あの小泉の立て続けの2プレーには、身震いを覚えたよ。
今回の試合、自らのストロングポイントを如何なく発揮した上で、相手にもしっかり相撲をとらせた上での真っ向勝負で相手のストロングポイントを消しての、まさに横綱相撲・・・いや、まあレッズが横綱と言ってしまうと、まだそこまで強くは成っていないから、関脇と大関の中間と、謙虚に思っておきたいところだが・・・。でも決してセレッソが弱かった訳ではないから、内容はかなりの良試合だったと思う。
ついに決勝進出か。リカルド体制で始まったこの新シーズン、ついに、ここまで来た。タイトルまで、あと1勝。
舞台はレッズにとっては改築されてから初の新国立という事で、その点からしても楽しみである。
問題は、相手が想定外の大分ってところなんだよな。まさか川崎がPK戦まで縺れた上に大分に負けるとは、本当に予想外の想定外だったが、それだけに元々レッズも決して相性が良いとは言えない大分が相手となると、相手そのものの不気味さもあるし、恐らく大分はレッズを徹底的に研究した上で基本ガチガチに守って来るだろうが、それを慌てず冷静に抉じ開ける為に、こちらも気を引き締め直して臨まないと、危うい試合になるだろう。
果たして、来週のこの時間、歓喜のザ・美酒を浦和で味わえているだろうか。全ては1週間後だ。でも、ここまで来たら、もう勝つ事しか考えない。必ずや、優勝しよう。
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天皇杯 準決勝 浦和2-0セ大阪
得点/29分・宇賀神(浦)、89分・小泉(浦)
主審=今村義朗
観衆:30,933人
2021年 J1リーグ第38節
名古屋グランパス0―0浦和レッズ
〜豊田スタジアム
宇賀神はともかくとして、槙野も、そしてまさか阿部まで使うとは、ここまで大胆にやるとは正直思っていなかった。
そもそも阿部はベンチに入っていた自体が最初は驚いたが、それはそれで嬉しい反面、阿部を投入するならば、それなりのリードを保っている状態で、残り5分とかのパターンかと思っていたが・・・。
リカルドには、勝負に徹して欲しかった反面、リカルドらしい粋な計らいでもあるし、そもそも阿部をベンチに入れたという事は、元々勝っても順位は6位は確定していたし、7位の鳥栖の敗色が濃厚になり順位的に追い付かれる可能性が極めて低くなった時点で、最後に槙野とセットで投入する事は決めていたのであろう。
宇賀神と槙野と阿部が3人同じチームで同じピッチで走り回っている姿を眼に焼き付けながらグッとくるところを何度も何度も堪えつつ、でも槙野がロスタイムに敵陣の高い位置で必死にボールをキープし喰らい付いては離さず、最後は突破を試みては相手に足を引っ掛けられた倒れた姿を見て、もうさすがに涙が出そうになり、一瞬拍手の応援どころではなくなってしまった。ここまで気持ちを見せてくれる選手と、本当に別れなければならなくなる日が、もうすぐやって来てしまうのかと思うと・・・。
リーグ戦の最終節、アウェーで、今回は、もうこれだけ観られただけでも、じゅうぶん本望・・・
と、・・・、
そう言いたいところだが、そうもいかない事情は、ある。
今の名古屋を相手に、内容では相手を上回り、確実に実のあるサッカーをしている姿からは、本当にチームは成長したと思うが、でも前節の清水戦同様に、この時点でも守る相手を崩せない課題は引き続き残ってしまったのも事実である。
そもそも守備のマッシモ通り、超緻密な守備戦術の土台がありながら地力もある名古屋を相手に、確かに1点を奪うのも大変なのは端からわかっていた事だから内容には驚かないが、しかしポゼッション率では大幅に上回りながら、後半は相手の裏を取り崩しかけた場面も幾度かありで、最後はラストパスの精度もあるのだが、そういう意味では特に関根はラストパス直前までのプレーは良いのだが、あまりにラストパスが淡白過ぎて失敗しまくって自らチャンスを潰していたな。今回これは小泉にも言えた事ではあるが。
流れの中からゴールが無理ならば、ではセットプレーからが鍵になるが、数少ないコーナーキックを得た中で、酒井の豪快なヘッドは何故ノーゴールになった?よくわからん。納得が行かない。今試合が終わったばかりでよく調べていないからわからないが、VAR判定が絡んでいるからノーゴールなのだろうけれど、・・・わからん。
わからんし、納得が行かないといえば、前半に名古屋のミスから小泉がボールをかっ拐った直後に倒されたシーン。小泉の直線はもはやキーパーだけで、明らかな得点機会阻止は1発レッド対象の筈だが、倒したキム・ミンテは何故かイエローに留まった。納得行かない。
その他にも特に前半はレッズに対して不可解かつ不利な判定が連発されおり、さすがにこれには・・・この試合を最後に引退する村上氏という特別な試合でもある事は百も承知しているが、そういう試合で自らが不振を振り撒くようなジャッジを連発してしまっていたのは残念だった。長きに渡る審判としてはお疲れ様であるが、ちょっと歯切れが悪い結末にもなってしまったと思う。
まあ、阿部などの件もあるし、名古屋とて退団する選手は居る訳だし、それなのにあんまり後味の悪い事をしつこく言っても更に後味が悪くなるだけだから、最終節だし、細かい事はこの辺で我慢しておくか、今回だけは。
なんて思って最終節セレモニーをやっている名古屋に背を向けてスタジアムを出て例の橋を渡る段階になって、上空は晴れているのに、少し遠くの雨雲から降って来た風に舞って大粒の雨が降って来るし。これは、最終節で様々な別れが発生した事による、サッカーの神様の涙雨だろうか?
なんて本当はその時点では、そんな粋な事など考える暇もないくらいに、肌を刺すような北風の寒風に見舞われ凍えながら、駅前の居酒屋を目指すのであった・・・。
・・・・・、
そんでもって、豊田市駅の外れにある寂れた居酒屋で、今季リーグ戦のザ・反省会である。
この店、今にも・・・にそうな爺さんが厨房に立ちながら、恐らくその娘であろう女将のオバチャンとやっているのだが、やたら大量にあるメニューの7割〜8割は、いざ注文すると「今日は切らしていて・・・」とか「今日は油が無いんで揚げ物は・・・」とか、極めつけは壁掛けの『本日のオススメ』ボードを女将が外して持って来ては、あれやこれや我々にこれが美味いあれがオススメとか説明するのだが、じゃあいざそれを注文すると、「・・・あれ?ちょっと待ってくださいね」とか言って厨房に消えて行き、例の爺さんと何やらブツブツ相談していると思ったら戻って来て、「すいません、今日はそれありませんでした」テヘペロ、・・・テヘペロじゃねー!!・・・もはやドリフのコントみたいな訳のわからん店であった。
そして今回の宿、豊田市の観光事業で宿代を市が半額負担してくれるプランで、だからいつもより少し良いホテルにして良い気分で泊まれたなと、そんな良い気分で夜が明けて外を見たら、
隣が墓場だった・・・。
・・・天皇杯、頑張ろう。
ーーーーーー
J1リーグ第38節 名古屋0-0浦和
主審=村上伸次
観衆:27,079人/上限30,000人限定試合
名古屋グランパス0―0浦和レッズ
〜豊田スタジアム
宇賀神はともかくとして、槙野も、そしてまさか阿部まで使うとは、ここまで大胆にやるとは正直思っていなかった。
そもそも阿部はベンチに入っていた自体が最初は驚いたが、それはそれで嬉しい反面、阿部を投入するならば、それなりのリードを保っている状態で、残り5分とかのパターンかと思っていたが・・・。
リカルドには、勝負に徹して欲しかった反面、リカルドらしい粋な計らいでもあるし、そもそも阿部をベンチに入れたという事は、元々勝っても順位は6位は確定していたし、7位の鳥栖の敗色が濃厚になり順位的に追い付かれる可能性が極めて低くなった時点で、最後に槙野とセットで投入する事は決めていたのであろう。
宇賀神と槙野と阿部が3人同じチームで同じピッチで走り回っている姿を眼に焼き付けながらグッとくるところを何度も何度も堪えつつ、でも槙野がロスタイムに敵陣の高い位置で必死にボールをキープし喰らい付いては離さず、最後は突破を試みては相手に足を引っ掛けられた倒れた姿を見て、もうさすがに涙が出そうになり、一瞬拍手の応援どころではなくなってしまった。ここまで気持ちを見せてくれる選手と、本当に別れなければならなくなる日が、もうすぐやって来てしまうのかと思うと・・・。
リーグ戦の最終節、アウェーで、今回は、もうこれだけ観られただけでも、じゅうぶん本望・・・
と、・・・、
そう言いたいところだが、そうもいかない事情は、ある。
今の名古屋を相手に、内容では相手を上回り、確実に実のあるサッカーをしている姿からは、本当にチームは成長したと思うが、でも前節の清水戦同様に、この時点でも守る相手を崩せない課題は引き続き残ってしまったのも事実である。
そもそも守備のマッシモ通り、超緻密な守備戦術の土台がありながら地力もある名古屋を相手に、確かに1点を奪うのも大変なのは端からわかっていた事だから内容には驚かないが、しかしポゼッション率では大幅に上回りながら、後半は相手の裏を取り崩しかけた場面も幾度かありで、最後はラストパスの精度もあるのだが、そういう意味では特に関根はラストパス直前までのプレーは良いのだが、あまりにラストパスが淡白過ぎて失敗しまくって自らチャンスを潰していたな。今回これは小泉にも言えた事ではあるが。
流れの中からゴールが無理ならば、ではセットプレーからが鍵になるが、数少ないコーナーキックを得た中で、酒井の豪快なヘッドは何故ノーゴールになった?よくわからん。納得が行かない。今試合が終わったばかりでよく調べていないからわからないが、VAR判定が絡んでいるからノーゴールなのだろうけれど、・・・わからん。
わからんし、納得が行かないといえば、前半に名古屋のミスから小泉がボールをかっ拐った直後に倒されたシーン。小泉の直線はもはやキーパーだけで、明らかな得点機会阻止は1発レッド対象の筈だが、倒したキム・ミンテは何故かイエローに留まった。納得行かない。
その他にも特に前半はレッズに対して不可解かつ不利な判定が連発されおり、さすがにこれには・・・この試合を最後に引退する村上氏という特別な試合でもある事は百も承知しているが、そういう試合で自らが不振を振り撒くようなジャッジを連発してしまっていたのは残念だった。長きに渡る審判としてはお疲れ様であるが、ちょっと歯切れが悪い結末にもなってしまったと思う。
まあ、阿部などの件もあるし、名古屋とて退団する選手は居る訳だし、それなのにあんまり後味の悪い事をしつこく言っても更に後味が悪くなるだけだから、最終節だし、細かい事はこの辺で我慢しておくか、今回だけは。
なんて思って最終節セレモニーをやっている名古屋に背を向けてスタジアムを出て例の橋を渡る段階になって、上空は晴れているのに、少し遠くの雨雲から降って来た風に舞って大粒の雨が降って来るし。これは、最終節で様々な別れが発生した事による、サッカーの神様の涙雨だろうか?
なんて本当はその時点では、そんな粋な事など考える暇もないくらいに、肌を刺すような北風の寒風に見舞われ凍えながら、駅前の居酒屋を目指すのであった・・・。
・・・・・、
そんでもって、豊田市駅の外れにある寂れた居酒屋で、今季リーグ戦のザ・反省会である。
この店、今にも・・・にそうな爺さんが厨房に立ちながら、恐らくその娘であろう女将のオバチャンとやっているのだが、やたら大量にあるメニューの7割〜8割は、いざ注文すると「今日は切らしていて・・・」とか「今日は油が無いんで揚げ物は・・・」とか、極めつけは壁掛けの『本日のオススメ』ボードを女将が外して持って来ては、あれやこれや我々にこれが美味いあれがオススメとか説明するのだが、じゃあいざそれを注文すると、「・・・あれ?ちょっと待ってくださいね」とか言って厨房に消えて行き、例の爺さんと何やらブツブツ相談していると思ったら戻って来て、「すいません、今日はそれありませんでした」テヘペロ、・・・テヘペロじゃねー!!・・・もはやドリフのコントみたいな訳のわからん店であった。
そして今回の宿、豊田市の観光事業で宿代を市が半額負担してくれるプランで、だからいつもより少し良いホテルにして良い気分で泊まれたなと、そんな良い気分で夜が明けて外を見たら、
隣が墓場だった・・・。
・・・天皇杯、頑張ろう。
ーーーーーー
J1リーグ第38節 名古屋0-0浦和
主審=村上伸次
観衆:27,079人/上限30,000人限定試合
2021年 J1リーグ第37節
浦和レッズ0―1清水エスパルス
〜埼玉スタジアム2002
浦和レッズ0―1清水エスパルス
〜埼玉スタジアム2002
今年のホーム最終戦は、社長挨拶時もさすがに恒例の大荒れ模様にはならなかったが、今回の試合内容と結果だけを見ると、120パーセントの超絶大荒れ状態である。実際終了直後のスタンドは荒れかけたし。
残留争い真っ最中の清水は、死に物狂いに攻めて来るか、はたまた死に物狂いに守って来るか、とにかく真ん中は無いとは思っていたが、実際のところ守って来たら守って来たで、それでもここまで攻めあぐねる相手か?と思って思って、それで時間はどんどん経過して行く中、永遠に攻めあぐねて、そして・・・後半ロスタイムでカウンター喰らってやられるとか、この期に及んでなんちゅー古典的なやられ方してるのだろう。
そりゃかつてはこの類いの負け方も名物みたいな時期もあったが、リカルド体制になってから、例えドン引きの相手を崩せないままでも、守備の集中力は最後まで途切れない内容が多くなったから、まさかこの期に及んでこんなやられ方だけは想像もしたくなかった矢先、しかし監督が変わっても、選手が変わっても、やるサッカーが変わっても、変わっても変わっても、こういう悪いところだけは忘れた頃にやって来るというか、悪い性質はなかなか変わらないものなんだなぁ・・・。
いくらドン引き相手とはいえ、コースを完全に消されてしまいシュートは撃てないにしても、裏に抜け出した時くらいはストレートに中にパスくらい出してくれよと思っていても、右は酒井、左は山中の両サイドバックは積極的に中に駆け上がってはパスを入れても、もっと攻撃的な位置に居る達也2号や大久保など両ウイングが外側に逃げパスばかり選択していては、サイドの攻撃も一辺倒になるだけである。
案の定達也は前半限りで下げられたが、それでも活性化されないウイングに於いて、特に後半の左サイドの消極性は一体?何の為に汰木を投入した?中にパスを入れてはいけない指示でも出ているのか?と疑ってしまう内容であった。単なる衛星のようにサイドバックの周りをクルクル動くだけの両ウイングがあまりに消極的だから、尚更サイドバックの負担が増すばかりで、山中なんて時間が増す毎に疲労でクロスの精度はガタ落ちになるし、そもそも酒井なんて代表との掛け持ちで始めから疲労が貯まっていたようで、90分通してやたら動きが重かったし。それで酒井らしくないプレーが目立っていた。
試合前は残留争いに必死な清水の姿勢にだけは呑まれないようにと願っていたが、見事に呑まれてしまっては、最後は絵に描いたような古典的な失点での敗戦。ホーム最終戦で、またこれかい。いや今回は、単なるホーム最終戦ではなく、せめて負けてはいけない事情があったというのに・・・。
そりゃかつてはこの類いの負け方も名物みたいな時期もあったが、リカルド体制になってから、例えドン引きの相手を崩せないままでも、守備の集中力は最後まで途切れない内容が多くなったから、まさかこの期に及んでこんなやられ方だけは想像もしたくなかった矢先、しかし監督が変わっても、選手が変わっても、やるサッカーが変わっても、変わっても変わっても、こういう悪いところだけは忘れた頃にやって来るというか、悪い性質はなかなか変わらないものなんだなぁ・・・。
いくらドン引き相手とはいえ、コースを完全に消されてしまいシュートは撃てないにしても、裏に抜け出した時くらいはストレートに中にパスくらい出してくれよと思っていても、右は酒井、左は山中の両サイドバックは積極的に中に駆け上がってはパスを入れても、もっと攻撃的な位置に居る達也2号や大久保など両ウイングが外側に逃げパスばかり選択していては、サイドの攻撃も一辺倒になるだけである。
案の定達也は前半限りで下げられたが、それでも活性化されないウイングに於いて、特に後半の左サイドの消極性は一体?何の為に汰木を投入した?中にパスを入れてはいけない指示でも出ているのか?と疑ってしまう内容であった。単なる衛星のようにサイドバックの周りをクルクル動くだけの両ウイングがあまりに消極的だから、尚更サイドバックの負担が増すばかりで、山中なんて時間が増す毎に疲労でクロスの精度はガタ落ちになるし、そもそも酒井なんて代表との掛け持ちで始めから疲労が貯まっていたようで、90分通してやたら動きが重かったし。それで酒井らしくないプレーが目立っていた。
試合前は残留争いに必死な清水の姿勢にだけは呑まれないようにと願っていたが、見事に呑まれてしまっては、最後は絵に描いたような古典的な失点での敗戦。ホーム最終戦で、またこれかい。いや今回は、単なるホーム最終戦ではなく、せめて負けてはいけない事情があったというのに・・・。
この際だから、今回はもう試合の事は目に瞑るが、それにしても槙野と宇賀神は、もしかしたらこのままレッズで引退する気の方が遥かに高いんじゃないかと、そう思えてしまう2人の言葉や表情であった。
特に槙野は、口ではまだまだ色々な選択肢の可能性を言っていても、本当はこのままレッズの選手として引退しても良い、いや引退しちゃおう、引退したいと思っているんじゃないかと・・・その後に阿部の感動的な引退セレモニーを目の当たりにしてしまっては、今頃は尚更そう思っているんじゃないかな・・・。
その阿部の引退セレモニー、阿部の涙にもグッときたが、それよりやはり、「一緒に闘ってくれよ!」のシーンが流れた瞬間が一番グッときたかな。数ある阿部のレッズでの出来事、シーン、記憶に残るプレーやゴールも数々あるが、普段はあまり感情を表に出さないおとなしい阿部が吐露した、あの「一緒に闘ってくれよ!」が一番印象深い。
あの時から月日が流れたが、そんな阿部が引退するのは未だに実感が沸かない。今季の開幕戦では復活を予感させるような先制ゴールをあげていたし、5月のホーム仙台戦ではかつてのアベッカムと呼ばれていたピーク時そのものの素晴らしい直接フリーキックも決めていた。そんな中でも個人的には阿部は今季限りだろうという予感と覚悟はあったが、実際に引退が発表されてしまうと、怪我さえなければ、まだまだやれるんじゃないか、いややってほしいとも思ったが、しかし古巣のジェフに帰らず、レッズの選手として現役を終えてくれたのは、サポーターからしても安堵と感謝というのも本音。
まだまだ試合は残っているし、何よりも天皇杯優勝という目標を達成する為にも、今はあえて「お疲れ様」は言わないでおこう。阿部にお疲れ様を言うのは、そして槙野や宇賀神やデンにお別れのサヨナラを言うのは、全てが終わってからだ。
ーーーーーー
J1リーグ第37節 浦和0-1清水
得点/90+3分・中村(清)
主審=福島孝一郎
観衆:28,138人/上限30,000人限定試合
特に槙野は、口ではまだまだ色々な選択肢の可能性を言っていても、本当はこのままレッズの選手として引退しても良い、いや引退しちゃおう、引退したいと思っているんじゃないかと・・・その後に阿部の感動的な引退セレモニーを目の当たりにしてしまっては、今頃は尚更そう思っているんじゃないかな・・・。
その阿部の引退セレモニー、阿部の涙にもグッときたが、それよりやはり、「一緒に闘ってくれよ!」のシーンが流れた瞬間が一番グッときたかな。数ある阿部のレッズでの出来事、シーン、記憶に残るプレーやゴールも数々あるが、普段はあまり感情を表に出さないおとなしい阿部が吐露した、あの「一緒に闘ってくれよ!」が一番印象深い。
あの時から月日が流れたが、そんな阿部が引退するのは未だに実感が沸かない。今季の開幕戦では復活を予感させるような先制ゴールをあげていたし、5月のホーム仙台戦ではかつてのアベッカムと呼ばれていたピーク時そのものの素晴らしい直接フリーキックも決めていた。そんな中でも個人的には阿部は今季限りだろうという予感と覚悟はあったが、実際に引退が発表されてしまうと、怪我さえなければ、まだまだやれるんじゃないか、いややってほしいとも思ったが、しかし古巣のジェフに帰らず、レッズの選手として現役を終えてくれたのは、サポーターからしても安堵と感謝というのも本音。
まだまだ試合は残っているし、何よりも天皇杯優勝という目標を達成する為にも、今はあえて「お疲れ様」は言わないでおこう。阿部にお疲れ様を言うのは、そして槙野や宇賀神やデンにお別れのサヨナラを言うのは、全てが終わってからだ。
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主審=福島孝一郎
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スタジアムではゴール裏住人であります。
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