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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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ここでマトモな(?)サッカー脳の持ち主だとオランダ戦の方をピックアップするのだろうが、考え方がひねくれている地味地味同好会は、やはりこちらを注目してしまうのである。

プレーオフで渦中のウクライナを下しての本大会出場権を得たウェールズだが、この国が本大会に出場したのって今回を除けば58年スウェーデン大会のみだったらしいが、その準々決勝でブラジルと当たり、当時17歳だったペレにワールドカップ初ゴールを喰らって敗退したとか。
それから実に64年ぶりの出場か。凄い年月だ。どうもこの国ってプリンス・オブ・ウェールズ以外たいしたものが浮かばないのだが、恐らくこれが最初で最後の本大会出場になろうベテランになったベイルは、ワールドカップに間に合って良かったな。

若返って2大会ぶりに本大会に帰って来たヤング・アメリカは、若いだけにとにかく動くし動けるし、まだかなり荒削りな部分があるが、それだけに勢いがある内は、相手を完全に圧倒する力がある。この若さが諸刃の剣にはなるが・・・。

お互い真ん中に固い蓋をして相手の攻撃をサイドに限定させるのは同じだが、多少押し込まれても最終ラインでやらせないウェールズと、高い位置からハイプレスで仕掛けるゲーゲンプレス気味のアメリカと、守備のタイミングが対照的な両者。
前半は、物凄い運動量で前からガンガンに行くアメリカにウェールズが完全に呑み込まれ、奪われてはいけない位置でボールを失い、破られてはいけない中央縦を一撃で突かれた。
後半は、リードして急がなくなったアメリカに対して、攻勢に出たウェールズとのカウンターの応酬。こうオープンな展開になると、元々ポゼッションなど考えない両者では、自ずと深い位置でのぶつかり合いも増える。高さも入れたウェールズはこれが狙いだった訳だし。だからPKが生まれる確率も高くなる。
前半はアメリカの狙いにウェールズが呑まれ、後半はウェールズの狙いにアメリカが呑まれた。結構単純な内容なんだけど、お互いに実力も拮抗しているチームだし、それが変に難しいサッカーをやらない内容だと、見るだけならば普通に楽しい試合だった。ゴール自体もジョージ・ウェアの息子やら、ベイルのPKやらで、エンタメ性もじゅうぶんだったし。
しっかし、真夜中から早朝に掛けての播戸の解説、うるせ〜(苦笑)


結果試合/1次リーグ22日
グループA セネガル0-2オランダ
グループB アメリカ1-1ウェールズ
グループC アルゼンチン1-2サウジアラビア
グループD デンマーク0-0チュニジア

次の試合/1次リーグ23日
グループC ◆メキシコ-ポーランド ~スタジアム974/ドーハ1:00
グループD ◆フランス-オーストラリア ~アル・シャノブ・スタジアム/アル・ワクラ4:00
グループF ◆モロッコ-クロアチア ~アル・ベイト・アリーナ/アル・ホール19:00
グループE ◆ドイツ-日本 ~ハリファ・インターナショナル・スタジアム/アル・ラーヤン22:00
W杯カタール大会ロゴ



※日時表記は日本時間
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自分ワールドカップ開幕時って、毎回何故か居酒屋やバーで酔っ払っている中で迎えていたんだけど、今回は珍しく真面目に自宅で開幕を迎えるという、異例である。まあ普通ワールドカップって週末に開幕されるところ、今回は日本時間だと月曜未明からだからというのはあるけど。
あと飲酒が禁止されているイスラムの国カタールでの大会だから・・・という訳ではないが、毎日酒を呑む自分が、仮にカタール大会を現地まで観に行ったら、酒が呑めないというだけですぐ帰りたくなるかもな。
尤も一部外資系のホテルやレストランならば酒も有るが、それでも酔っ払ってるとこ見られたらタイーホらしいし、男女がイチャついているだけでもタイーホな国だから、それこそ本当のサポーター以外にも、日本で言えば単に騒ぎたくて渋谷に行くようなバカも沢山居るんだろうから、こりゃ今回、かなりの人数で捕まる外国人が出るだろう。

さて改めて自分のワールドカップのスタンスを予め言っておくけど、自分は今も昔もドイツファンなので、当然ドイツ代表を応援し優勝を願いつつ、あとレッズ所属とレッズに関係する選手は応援するが、日本代表そのものは至極客観的に見るだけ。
しかも今回、誰も言わないケド、日本は目標ベスト8どころか、ぶっちゃけ1次リーグすら突破不可能では?と予想している非国民である。
いや非国民は冗談だが、ドイツとスペインは言わずもがな、軍隊が無くてもサッカーが守ってくれると国民の誰もが言うくらい、国中が諸手を挙げてサッカーバカのコスタリカである。コスタリカがカリブのサッカー強国っての知らない人が多いし。んな3チームを相手にするのに、どの口も1次リーグ突破なんて軽々しく言えない・・・。

さて、地味な国同士の地味な対戦が好きな地味地味同好会からすると、カタール対エクアドルなんて涎が出るカードなのだが、試合そのものは地味どころか、いきなりチンプンカンプンな事になったぞ。
つまりバレンシアの開始3分の先制点がオフサイド取り消しになるが、オフサイドテクノロジーによる自動判定でエストラーダの足が出ていたという判定なのだが、その前に思いっきりカタールの選手が1人前に先行しているし、何処をどう見ても何故にオフサイドなのか意味不明なのだが、こうなると早くも主審が買収されているのでは?と思えてしまう。中東が絡むと、いつもこの疑惑が付きまとうし、開催国絡みだから余計にそう感じてしまう。
バレンシア自体は、その後のPKを含む2ゴールで報われた形だが、オフサイドで言えば寧ろバレンシアの2ゴール目の方が、パスが出た時点で足が半歩オフサイドポジションっぽくて微妙なんだが、新オフサイドルールだと、これはオフサイドにならないんだっけ?でも別の場面では同じような形でオフサイドになっているし・・・よくわからん。どうなってんだ??
ちなみにバレンシア、2年前に娘が誘拐されとるとか、エクアドルってヤバいな。そのエクアドルに対して、カタールのレベルが悪い意味で違い過ぎて、アジアレベルでは日本も苦戦するほど急成長中のカタールも、只でさえ南米チームには珍しく守備の固いエクアドル相手とはいえ、更にワールドカップで完全本気モードだと、カタールは敵陣25メートルまで入るのもやっとな状態かつ、相手をカード覚悟のファールじゃないと全く止められないんだから、これはお金持ちの国もそれにモノを言わせて胡座をかいている場合ではないな。


試合結果/1次リーグ21日
グループA カタール0-2エクアドル  〜アル・ベイト・アリーナ/アル・ホール1:00
グループB イングランド6-2イラン  〜ハリファ・インターナショナル・スタジアム/アル・ラーヤン22:00

次の試合/1次リーグ22日
グループA ◆セネガル-オランダ ~アル・トゥママ・スタジアム/ドーハ1:00
グループB ◆アメリカ-ウェールズ ~アフメド・ビン=アリー・スタジアム/アル・ラーヤン4:00
グループC ◆アルゼンチン-サウジアラビア ~ルサイル・アイコニック・スタジアム/ルサイル19:00
グループD ◆デンマーク-チュニジア ~エデュケーション・シティ・スタジアム/アル・ラーヤン22:00
 W杯カタール大会ロゴ



※日時表記は日本時間
まだ来年2月にACL決勝が残っているものの、今年の試合は先日のフランクフルト戦をもって最後の為、これで今シーズンを締めての、総括で気分を一新してから、ワールドカップモードに移行する事にしよう。

フロントが3年前に大胆に掲げた、3年でリーグ優勝を目指すという3年計画の最終年。つまり3シーズン目が今季であった。
その結果は、周知の通り。リーグ優勝どころか、その優勝争い、いや上位争いにすら絡む事なく、それどころか逆に、シーズン序盤の躓きが尾を引いて、一時は残留争いの可能性すら見え隠れしながらのチーム運営に迫られるという、目標に対して内容と結果が著しく乖離する、何ともお粗末なシーズンになってしまった。

何故このようになってしまったのかを考える前に、そもそもフロントと強化部とチーム各々が、果たして目標のリーグ優勝を、一体何処まで本気で突き詰めていたのかを先ず考えよう。

言うは易く行うは難し、とのことわざ通り、口で言うほど目標の達成が簡単ではない事は、恐らく日頃から多くの人が理解しているだろうが、後からそれを言うには、例え結果が伴わなかったとしても、では目標に対して、何処まで、目標に見合った内容、矛盾を生じさせずに、物事を進められていたかという、この中身を分析する事は、反省材料を見付けて次に活かす為に、ひじょうに大切である。

クラブは、今シーズンを迎えるに先立ち、例年に比べて多くの選手を放出している。しかもこれまでのクラブの性質から考えたら、簡単には放出しないであろう功労選手の戦力外や、1年前に獲得した選手数人を。僅かその1年限りで手放す荒事業も慣行した。
ここから読み解く部分として、高年棒選手の放出割合が高い点。放出対象は稼働率が比較的高かったベテラン選手も多く含まれている。これから察するに、コロナ禍による財政面での苦しい台所事情があったのは間違いない。資金的に余裕があれば契約更新が可能であった選手も、コロナ赤字が影響している最中では、来季に絶対的な主力として見込まれる以外の高年俸選手は、とても抱えきれる余裕は無かったと思われる。その証拠として、ベテラン選手であれ高年俸選手であれスタメン率上位順に残され、それ以外のベテラン選手と高年俸選手は全て放出されている。
ところがこれは、1年通して監督の戦術を培い植え付けた選手の多くを、一気に失うという事も意味する。戦術の血の極端な薄まりである。

つまりここで疑問と矛盾が生じる。何年もの年を跨いだ計画を達成するには、チームを知り監督の戦術に慣れた選手を出来るだけ長く継続して保有するのは、当然の手段である。ところがクラブはその定石に反して、多くの選手を放出した。
これで戦術理解に関してはリセット率が高くなり、大量とも言える新加入選手に、1から戦術を植え付ける必要性が発生した。
時間の要するこの作業を大量の新加入選手に施しながら、しかし残された1年でリーグ優勝を目指すのである。先ずここからして、そのハードルが高くなった。

しかしその穴を埋める為に、戦術理解度が早いと思われる選手や、監督の戦術の性質に合っていると思われる選手を獲得した。
しかもコロナ赤字に影響されないよう、前年に比べたら明らかに年俸の安い選手も多く獲得しコストダウンさせ、このコストを抑えながら、若返りも狙い、浮いたコストで高年棒の主力を残しながら、状況に応じて新外国人数人を獲得して行くという、自転車操業のような選手編成と補強方法を行った感がある。

この編成を見た場合、決して戦力ダウンではなかった。ただ新外国人選手は別としても、現有戦力を著しく脅かすような日本人選手を多く補強した訳でもない。つまり戦力アップに成功したとも言い難い。
しかし、監督自身も補強に深く関わっていた以上、チームも前年のJ2からの補強の成功例に則っての、引き続き変わらぬ補強目線で、期待と満足感を抱いていた節がある。
しかも予期せぬ事に興梠が自らの希望でレンタル移籍した。これで真の意味でのFWはユンカーと木原のみ。ユンカーは爆弾を抱え、木原はあくまで高卒新人。つまり完全に計算可能なFWが皆無な状態で開幕を迎えるという異常事態。不安要素を抱えたままのスタートになった。

新外国人来日の遅れや、開幕直前のクラスター発生は不利な要素を生んだが、しかしそれはコロナ禍故の、他クラブチームでも発生し、また発生しうる状況であり、去年の総括でも書いた通り、コロナ禍が原因による悪条件に関しては、全てのクラブチームが負っているリスクとして、同等に考えて扱わなければならない。つまりこの部分だけは言い訳にはならない。
強いて言えば、外国人を含めた主力選手が数人を除けば怪我やコンディション不良の繰り返しで、シーズン通して本当の意味でのベストメンバーが組めなかった不運はあった。
だがその原因が何処にあったのか。何故に多くの選手が次々に離脱を繰り返す羽目になったのか。果たして補強選手に関する事前の調査に不備は無かったのか。そもそもメディカル体制は機能していたのか。ここは大いに疑問と不振を抱く部分である。

リカルドの求める部分も何処にあったのか。就任1年目はポジショナルサッカーを基礎としながらも、豊富な運動量から高い位置でのハイプレスとショートカウンターを多用して成功した部分があった。
ところが、2年目の今季は異常なまでにボール保持率を求める要素が高くなり、これでポゼッション率や得点期待値は飛躍的に上がった代わりに、内容に柔軟性や速さが激減して、相手の急所を突けなくなり、決定機は多いのに決定力は低いという矛盾する内容に陥った。故に煮え切れず勝ちきれない試合が増えた。
リカルドは1年目に「もっとボールを保ちたい」と公言していたところから、2年目からそれを有言実行で実践した形とも言えるが、その狙いが攻撃力はともかくとして、勝つ為に一番肝心の得点力の質の低下を招いた形である。

これら全てを踏まえた上で、では今季開幕前にフロントと強化部とチームが、3年計画の最終年に目標を達成する為に、果たして人事を尽くす事が出来たのか?と問われれば、疑問や矛盾を生じさせながらの準備をしていた以上は「否」と見るしかない。つまり穴は幾らでもあったが、その穴を埋めるには、不十分さは大いにあった。

それでも、前年の成功に近い成績や、強化部の目に見えた組織化と成長がある以上、それが隠れ蓑になり、確実に不安は存在していたものの、明確な危惧要素に繋がらなかったところに、大きな罠があった。
しかも開幕直前に行われたスーパーカップで、リーグ戦前年王者に完璧に近い形で勝利を収めた事が、逆に期待値という形の拍車を掛けて、不安要素を薄めてしまった。勝利が悪い隠れ蓑にもなる皮肉な形だが、今から思えば、このスーパーカップが今季のピークだったのかもしれない。

決して極端な悪条件でシーズンをスタートさせた訳ではないが、かと言って確実性がある体勢でスタートした訳でもない。つまりボンヤリとした不安は確実に、常に存在していた。
この中途半端な状況が、多くの試合で勝てず勝ちきれずを生んでしまったのではないだろうか。そして内容も数字も結果も、全てが中途半端に終始した。
疑問、矛盾、ボンヤリとした不安、全てが中途半端だった。もうこの要素に尽きるだろう。

そもそも2年前から振り替えれば、継続性を重んじていたのならば、3年計画の1シーズン目がどんな内容と結果に終わろうと監督を交代させていなかった訳だし、2シーズン目で選手の契約面がどうなっていようと、ここまで選手の膨大な入れ換えなど行わなかった筈である。
この流れから見るに、3年計画の3年間そのものが、疑問と矛盾を積み重ねて来た計画だったように思える。

そしてクラブは、失敗に終わった3年計画の最後の最後で、またも大きな疑問と矛盾を発生させた。
リカルドの契約満了。続投せず。2年間の継続体制は、ここで失われる。
継続性とは何なのか。過去の行き当たりばったりの運営を反省材料に、他のクラブをもお手本にしながら、今度こそ絶対にブレないクラブとチームのコンセプト構築を目標に、運営して実行しようと努力をして来た3年間は一体何だったのか。3年計画とは一体何だったのだろうか。
クラブは、3年計画そのものは表面的には一区切りとしながらも、内面的には引き続きコンセプトを継続して行く様子はある。だがそこは何もかもが未完成で道半ば故に、模索して行かなければいけない部分が多く残されている。根拠を伴った動き方が可能になるまでには、まだまだ時間が掛かるだろう。
3年計画では足りなかった部分を、引き続き手を緩めず埋めて行くしかないのだが、その猶予を改めて何処に設定するのか。それを見るには、新たに就任した監督による新体制下での、次の段階を待つしかないのだが・・・。

但しひとつだけ。今季の成果として、レッズがACLの決勝にまで進出しているという成績の事実は、素直に評価しなくてはならない。上記で指摘した矛盾さをも露呈したシーズンを象徴するかのように、国内での戦いは不振を極めながら、アジアでは決勝進出という、これこそ矛盾そのものの成績ではあるが、同じ例は過去レッズで何度も起きている現象であり、それだけ国内とアジアでは性質が違うと考えれば良い。
コロナ禍による各参加国の制限からレベルの低下や、レギュレーションそのもが疑問視されるなど、様々な指摘を受けている大会ではあるが、それでも厳しい環境で東アジアの戦いを勝ち抜いて、4度目の決勝進出を成し遂げたのは、レッズである。それは動かざる事実であり、そこは余計な卑下をせずに、胸を張って優勝を目指して行けば良いだけと考える。
しかも今回の決勝進出は、昨年末に天皇杯を征して、3年計画の2シーズン目の目標通りに得たACLの出場権を、見事に生かしたものである。つまりこの部分だけは3年計画内の成果として、今も繋がって生きているのである。
ただ願わくば、それを成し遂げた監督の下で決勝を戦いたかったが、もはやその希望は叶わぬまま、クラブとチームは、新たな戦いに向けた準備に再スタートを、きる。


という事で、今シーズンもお疲れ様でした。
この時期でのシーズン終了は異例なだけに、ここから長い空白期間が生まれますが、それだけに鋭気を養うにはじゅうぶん過ぎる時間も取れるという事で、それを踏まえながらワールドカップを楽しみつつ、例年の如くストーブリーグに一喜一憂しながら、先ずは2月のACL決勝に向けて、しっかり準備をして行きましょう。
2022年  さいたまシティカップ
浦和レッズ4―2アイントラハト・フランクフルト
〜埼玉スタジアム2002

221116フランクフルト戦 試合前の福田とバインの再会2ショットだけで、既に満足感に浸ってしまった。
もちろん今フランクフルトはレッズにとって長谷部の存在が大きいんだけど、その前に自分にとっては、やっぱりバインの存在こそが大きいのである。
今やすっかりオッサンとジジイになってしまったこの2人だが、それでもこの2人が並ぶとなると、ウーベの精密機械のような左足からの超高精度ロングパスから、それを得意のスピードから抜け出て完璧に受け止めてはゴールネットを揺らす福田と、あの頃の最強コンビによる素晴らしいプレーとゴールシーンの数々が蘇るなぁ。

ちなみにフランクフルトの自分の勝手なイメージ。
フランクフルトって合併後の正式な創立が確か、旧ドイツリーグ開幕年の翌年の1904年だから、長い歴史の中でたまにタイトルを獲りながらも、リーグ優勝やUEFAカップ優勝があっても、明確な黄金期というものが無い故に、古豪と言うまでには行かない、自分がブンデスリーガを見始めてからも、成績も中位から殆どが下位で、たまに2部に落っこちるなど、そんなイメージがある。
アイントラハトっていうドイツ語では団結やら協調を意味する大層なチーム名が付いている割に、そこまで纏まりがある歴史を積んで来てはいないような気がする。
そういや6年位前だったかな、福田が、かつて自身がスポーツヘルニア手術を施したドイツに旅をするという番組で、再会したバインの自宅での食事シーンで、フランクフルトOBでもあるバインの前で、バイエルンのファンであるバインの娘が「絶対フランクフルトのファンにはならない。下手くそだし落ちるから」と言っていたのを聞いて笑ってしまったが、でも確かにフランクフルトって、一昔前までそんな感じのチームだった。
それを考えたら、よくUAFAリーグで優勝に漕ぎ着けたと思うが、今年も国内でも今のところ上位に付けているとはいえ、近年平均も行けて中位がメインなところ、何かレッズに似ているとも言える。そんな似たようなチーム同士が今年から提携しているのだから、つまり類は友を呼ぶって事かな(笑)

221116フランクフルト戦2 221116フランクフルト戦3
ちょっとフランクフルトのメンバーなんだけど、ゲッツェやコロ・ムアニや鎌田など、ワールドカップ代表召集組が居ないで若手中心だったから、ぶっちゃけよく知らない選手も多くて「誰?」状態でもあった。
が、レッズもユンカーと江坂と岩波以外は前半は控え組中心だったから、一体どんな試合になっちゃうんだろう?と半分心配していたら、いきなり、レッズの押せ押せ状態で、平野は際どいシュートを連発するし、2ゴールのユンカーなんてヒールパスまで巧みに成功させちゃうしで、パスもよく回るし、皆Jリーグの試合より活き活きしていなかったか?
まあフランクフルトも本気モードじゃないから、そういう事にはなるんだろうが、只でさえ今ジェノアから目を付けられているユンカーだけに、今回かなり目立ち過ぎたせいでフランクフルトからも目を付けられたら、ヤバイな。
せめて後半頭から出たショルツだけは目立たないでくれ!との願い虚しく、フランクフルト相手にも別格の守備に追加点まで・・・嗚呼、これでは連れて行かれてしまう。これでモーベルグまで目立ってしまったらどうしよう、と思ったら、モーは空回りしまくっていたから、こっちは安心した(笑)
逆に松尾のスピードや明本のフィジカルが相手に通用していたのに驚いたのと、牲川の冷静沈着なプレーと西川のスーパーセーブ連発と、前後半に渡りキーパーの良い部分も観れて良かった。最後の最後には稲垣君が守備で良いプレーがあったし。

221116フランクフルト戦4 221116フランクフルト戦5
親善試合だから勝敗や点差はともかく、とは思ったんだけど、でもまあそれでも予想外に沢山ゴールが生まれたし、そして勝てたし、状態が完璧ではない中でも長谷部も終盤に出て来てくれて貫禄あるところを見せてくれたし、長谷部は男の自分から見てもカッコ良いと改めて思ったし、何よりやっぱりこういう親善試合は、素直に楽しいね。

あと個人的に、最後の数分だけでも良いから、犬飼を出してあげてほしかったな。長期離脱から復帰した犬飼を、ACL決勝前に試合で慣らしておきたかった気持ちがある。大久保もどうして出さなかったのだろう?怪我気味だったのかな?

そして最後に、リカルド、これがレッズでの最後の指揮になったが、サポーターの前で長く深々と頭を下げてのお別れ、改めてリカルドの真摯で誠実な姿勢に感動した。
今回レッズとリカルドは、不本意な離れ方にはなってしまったが、しかし自分としても最後にスタジアムでしっかり拍手を送って、惜別の中でも感謝の気持ちを抱きながらのお別れが出来て、良かった。
常に情熱を注いでチームを作り、リーグ優勝は叶わなかったものの、天皇杯のタイトルと富士フィルム杯の優勝をもたらし、そしてACLを決勝まで導いてくれたリカルド。感謝とともに、どんな無様な敗戦でも、遠いアウェーでも、いつも自らサポの前に出て来て真摯に向き合ってくれた姿を忘れない。ありがとう、そしてさようならリカルド。


さてさて、これにてレッズの今年の全日程は終了。皆様お疲れ様でした。
先ずは来年2月のACL決勝に向けて、ここからは早目のストーブリーグに一喜一憂しつつ、ワールドカップで息抜きするとして、気持ちを切り替える為に、シーズン総括はワールドカップ前に、今からすぐ書く事にしよう。

ーーーーーー
さいたまシティカップ 浦和4-2フランクフルト
得点/19分・ユンカー(浦)、27分・ユンカー(浦)、47分・アラウィ(フ)、50分・ショルツ(浦)、78分・松尾(浦)、81分・フェリ(フ)
主審=中村 太
観衆:24,027人
2022年  阿部勇樹 引退試合
URAWA  ASIAN  KINGS8―2JEFJAPAN  FRIENDS
〜埼玉スタジアム2002

221112阿部引退試合 11時から和光で伯父の3回忌の法事があって、15時に中座して猛ダッシュで駆け付けたから、試合前から既に疲れたが、それだけに法事の後が公式戦ではなくて良かった。

阿部の引退試合と思いきや、闘莉王の引退試合か?というくらいに闘莉王が大ハッスルしていたが、それに輪をかけて岡野がズッコケちゃん状態を連発と、闘莉王と岡野が揃うと、とんでもない凄い事になるんだな、やっぱり。
前半のこの2人のインパクトが強烈過ぎて、本来ならばお祭り男になりたい筈の後半から出て来た槙野の存在感が、もう完全に掻き消されていたもんな。闘莉王と岡野、やはり恐るべし。相手チームながら播戸もちょっと闘莉王と岡野の同類グループになりかけていたけれど。
ここに仮に森脇が居たら、もはや収拾がつかなくなっていただろうから、今回は森脇が不参加で逆に良かったな(苦笑)

レッズの選手はもちろんだが、相手側も参加している選手が豪華過ぎたり、松井なんて当日J3公式戦にスタメン出場してから駆け付けて阿部の引退試合にも出場しているんだから、それだけに阿部がどれだけ多くの選手に慕われていたかを再認識した試合だったが、それでも控えめな阿部らしく、自分より周り全員を目立たせようとしている姿が阿部の人柄を表していて、そこがとても良かった。
それに華を添えるかのような、イェティーの演出もナイス過ぎるほどナイスだったし。

それにしても、オーロラビジョンに度々映されるオジェック、当たり前と言えば当たり前なんだが、もう完全にお爺ちゃんになってしまったな。あのかつての強面な表情がすっかり消え、選手をまるで孫を見るような優しい顔付きになっていたのが印象的だった。それだけオジェックも歳を取ったという事だが、それでもよく遥々ドイツから駆け付けてくれたもんだ。
もしかしたら、オジェックを日本で生で見られるのは、今回が最後になるかもしれない・・・と、ちょっと寂しさも感じてしまったが、それだけ今回のオジェックの姿には、さすがに年月を感じさせてくれたよ。
一方でゲルトの方は、相変わらずというかますますの満月を感じさせてくれたが(笑)

自分の子供2人にしっかりプレーをさせて、そして最後の最後でしっかり綺麗な有終のゴールを決める阿部。欲を言えばフリーキックを決める姿も見たかったが、でも考えたら、素直に決めないで、あの場面でクロスバーを叩く方が逆に難しいじゃん!と思ったが、まあ蹴ったのは阿部莉王という選手だったからな・・・。

221112阿部引退試合2 221112阿部引退試合3
ロスタイムが本当にあと22分あれば良いのに、と思いながら、名残惜しい足跡を残して、楽しい時間がアッという間に過ぎてしまった。
試合後に阿部のレッズ時代を振り返る映像が流れたが、ミスチルの曲とコピーと映像の3つが妙にマッチしていて、感動して、つい我を忘れて見入ってしまったよ・・・。

レッズ時代の振り返りと言えば、最後に阿部の現役時代の振り返りを自分もひとつ。
阿部が移籍して来てレッズデビューした試合で、先ず驚いたのは、阿部のボールトラップの完璧さ。パスを受けるにしてもボールをカットするにしても、足元でボールが吸い付くように完璧にピタッと止めるのだ。
サッカーでは何気ない至極基本的な技術なのだが、それでも日本人選手でここまでトラップが巧くて上手な選手が居るのかというくらいに完璧だったのだ。
裏を返せば、それまでのレッズで、如何にトラップすら満足に出来ない選手が少なくなかったかという事にもなってしまうが、もちろんレッズとて過去に福田や伸二のように基本技術がしっかりしている選手は居たが、それを含めて阿部を観た時に、こういう基本的な部分を高次元でこなせる選手だからこそ、プロとして代表として大成できるものなのだと、改めて感心したのを覚えている。

唯一の心残りは、阿部のリーグ優勝のシャーレを掲げた姿を見るのが叶わなかった事だが、それでも2度のACL優勝を含めた数々のタイトルを獲得できたのも、確実に阿部の力が大きかったのは間違いないし、最後は古巣のジェフに戻るかもしれないと言われながら、最後までレッズの選手として終えてくれた事、また指導者としての第2のサッカー人生を引き続きレッズでスタートしてくれている事、つまり現役は終えても阿部がレッズの一員であり続けている事が、頼もしい。

そんな阿部に感謝し、引き続きのサッカー人生を応援しつつ、ジェフでもレスターでもレッズでも代表でも、そしてキャプテンとしても、大車輪の働きだった長い現役生活、本当にお疲れ様。


さて、今年の「試合」は残すところ来週のさいたまシティカップ・フランクフルト戦のみとなってしまった。平日水曜開催の親善試合が年内最終戦というのも違和感ありありだが、それだけに今年のラストマッチを、とにかく心の底から楽しんで終わりたいと思う。

ーーーーーー
阿部勇樹引退試合 URAWA  ASIAN  KINGS8―2JEF・JAPAN  FRIENDS
得点/20分・阿部(J)、36分・闘莉王(U)、38分・闘莉王(U)、41分・阿部PK(J)、55分・武藤(U)、67分・梅崎(U)、73分・興梠(U)、81分・阿部湧(U)、89分・阿部涼(U)、90+1分・阿部(U)
主審=家本政明(前半)、村上伸次(後半)
観衆:24,714人
例の報道されていたポーランド人の監督、本当に来た・・・。

◆マシエイ スコルツァ監督就任のお知らせ(レッズオフィシャル)

公式のマシエイ・スコルツァの顔を見た時、一瞬髭の無いジョン・カビラか?と錯覚したが、もちろんジョン・カビラではなくて、どうやら本物のマシエイ・スコルツァのようだ。

その前に、バイアーロルツァーやマッシモの報道は一体何だったんだ?という話だが、まあこの両者は、結局は単なるリストアップか、良くて水面下でスコルツァと同時の交渉相手だっただけだろう。

それよか、新監督就任の公式発表は、本当の意味で今年の最終戦となるフランクフルト戦の終了後すぐだと予想していたが、まあ公式戦が終了した後だから理に敵っているとはいえ、それでもこの早いタイミングでの公式発表は、少しだけ予想外だった。
クラブが例年はダラダラ先延ばししてサポーターの気持ちが落ち着いた頃に掲載していたマニュアル的1年振り返り作文を、意外にもやたら早目に掲載したのも、スコルツァの監督就任をこのタイミングで発表したかったからかと、府に落ちた感がある。

チームとしては、リーグ戦の前にACL決勝が控えている以上、早く体制作りをしてチームを固める必要はあった筈だから、とにかく一刻でも早く来季に向けた新監督就任を決めて、チーム体制を整える必要があったのは、理解できる。

ただサポーター目線というか、個人的にこのスコルツァという人物は、今回報道されてからが初耳で、自分かなり昔からドイツ好きのブンデスリーガは良く見て来ているから、比較的ドイツサッカーは得意分野なんだけど、それから外れていきなりポーランド人で、プロ選手としては同国で2年間しかプレーしていない上に、指導者キャリアでは率いたクラブは多い割に、殆どがポーランド国内での指導歴で、少し中東に出た事があるという人だから、未だに「誰?」という感情が大半で、本当にどういう人物かまるでわからないから、何と言って良いやら、まるでチンプンカンプンである。

何か本国ポーランドでは、監督としてかなりの高実績の経歴みたいだから、そこを考えると期待値が高いのだが、そもそも自分ポーランドリーグは全く馴染みが無いから、本当に全くわからんし、井の中の蛙にならなければ良いが・・・。

まあ肝心なのは国籍ではなく、指導者としての力量と、どういうサッカーを志向し指導しているのか?という事だが、そこも今は全くわからんから、何をどう言って良いやら・・・?

尤もフロントというか今の強化部が継続したいコンセプト、求めるサッカーは3年前からだいたいはわかっているから、スコルツァは、つまりそういうサッカーを指導できる、リカルドより期待できる指導者だからこそ招聘したのは確かだろう。
今は、もうそういう部分しか見えて来ないのが実状であり、この監督の人物像は、おいおい調べて行きながら、見て、ゆっくり順々に評価して行くしかない。

何れにしてもレッズにとって、日本が初で未知数の監督はフィンケ以来であり、個人的にフィンケはフライブルク時代から、同クラブを16年間支配した監督としと知っていたが(だから自分は大反対したんだけど)、スコルツァは個人的に全く知らない人。だから賛成も反対も、どちらも選べない。
それだけに、何もかもがわからない人だけに、本当の意味で、楽しみ半分、不安半分な監督になる。

とりあえず、顔がジョン・カビラに似ているという部分だけ親しみを持ちながら、本国ポーランドでの実績がそのままレッズでの成功になるよう、期待しよう。

先ずは、ジョン・カ、じゃなかった、スコルツァさん、浦和へようこそ。
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ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第12節 浦和1-0広島 得点/57分・金子(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第14節 浦和-東京ヴ(埼玉スタジアム2002=5月3日15:00キックオフ)


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埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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