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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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昨日の天皇杯でホンダFCがアントラーズを後一歩の所まで追い詰めた。ホンダFCがどれだけの善戦振りだったかは、決勝ゴールを決めた柳沢の安堵の笑顔が物語っていた。

昔からプロチーム相手に度々奮闘振りを見せるホンダFCが、本気でプロになったら面白いんじゃないかなと毎回思うのだが。

ホンダFC、つまり本田技研サッカー部は浦和、そして埼玉とは言わずと知れた因縁の間柄。本田はJリーグに参加意志を表明していた企業のひとつ。そして埼玉県に多数の社屋と工場を持つゆかりある企業・本田は、すでに狭山(現ルミノッソ狭山)と浜松のサッカー部を統合した上で、浦和にフランチャイズを置くところまで話が進んでいた。ところが、社長交代による方針転換によって、半ばドタキャンのような形でプロ化を断ってきた過去がある。
ほぼ決まりかけていた浦和・本田。しかもJリーグ発足までの時間が迫る中でのドタキャン劇は、当時の浦和と埼玉を大いに慌てさせた。
諸事情で東京を断念し浦和行きを望みながらも、本田の存在によって新たなホームタウン探しに苦戦していたのが三菱。そして本田に断られて、すべてが白紙状態になってしまった緊急事態の浦和。本田撤退によって三菱と浦和の距離が一気に縮まり、トントン拍子で三菱・浦和が誕生した経緯がある。しかも本田も三菱もチームカラーが赤だったというのがより因縁めいている。

もし本田がプロ化していたら、北澤、石川康、古川、内藤、本田、長谷川、黒崎・・・プロ化断念によって本田を離れたこれら名選手がそのまま残り、J初年度から強力なチームが編成されていたであろうことは予想出来る。そして現在のJリーグ勢力図が一変していたことだろう。
ちなみに本田がそのままプロ化していたら、チーム名は「浦和ホンダウィンズ」が決まっていたらしいが、実際には企業名を入れないJリーグ理念が壁となって、チーム名の変更を余儀なくされていただろうね。
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アジアを制覇し、実力でクラブワールドカップに出場するという目標を、有言実行の下に達成したレッズの2007年シーズン。しかし・・・
もうひとつの目標であったリーグ連覇を終盤まさかの大失速で逃し、J2下位チーム相手に完封負けという悪夢の結果で、2年間保持し続けた天皇杯ウィナーの座も失った。
選手は過密日程と疲労困憊の中で次々倒れ、来季の開幕さえ危ぶまれる選手も出てしまった。

01d23d0d.jpgACL優勝。
クラブワールドカップ出場。
アジア勢初の世界3位。

このとてつもなく巨大なタイトルと輝かしい称号の獲得は、一方で果てしなく多くの犠牲と代償を払った上での結果であると言わざるを得ない。これまで築き上げてきたものを失い、そしてより大きなものを手に入れたシーズンだった。

開幕前は不安と期待が入り交じっていた。阿部獲得で沸く一方、監督に復帰したオジェックは、昔とは違う大きくなりすぎたレッズを試行錯誤の中で作り上げていった。あまりにも多くの目標を掲げすぎたクラブに、サポーターも容赦ない期待を突きつけていたのだ。
ゼロックス、A3、ナビスコ・・・次々悲惨な結果に終わる一方、それらをバッサリ切り捨てたかのようにリーグとACLでは着実に勝ち続けた。
ワシントンの不満が爆発した。練習法や起用法、方針を巡ってオジェックとの確執劇に発展した。両者との距離は最後まで縮まることは無かった。

b1399a74.jpgリーグ連覇は失敗したが、その一方で最大の目標を達成した。日本とアジアのクラブチーム史上最高の結果を残したのもオジェックである。そこは素直に評価しなくてはいけない。
彼のような厳格で哲学的な性質の監督には、彼と選手とのコミュニケーショ面で橋渡しが出来る人材が必要不可欠だった。ゲルトにそれを期待したが、ゲルトはオジェックに多少の遠慮があったのは否めない。
監督は、責任重大であると同時に唯一孤独なポストでもある。選手の不満もサポーターの怒りも一身に背負っていたのもオジェックだった。それに怒りをぶちまけることなく、不満を口にせず、冷静沈着にチームを率いたのもオジェックである。彼が怒りにまかせて選手を追放するのは簡単だった。しかし不用意にそれをしなかった点がオジェックの上手さだったのかもしれない。それを周りがフォロー出来ず、彼におんぶに抱っこ状態になっていたのも事実であろう。

クラブワールドカップでヨーロッパ王者と真剣勝負を交えたレッズは、この試合で世界との力の差をまざまざと見せ付けられた。0-1という点差以上に、今のレッズとアジアでは到底敵うべきもない大きな壁が立ちはだかっていた。
しかしミラン戦がレッズにとっての主旨であったのかと言えば、それはまた違うと思う。勝負事は勝たなければ意味がないのだから。そう、先ずは日本のクラブチームとして初めてクラブワールドカップに実力で出場したことが大事なのである。
去年の今頃、某有名評論家がこんなことを言っていたのを思い出す。
「アジアにはまだまだ日本のチームでは太刀打ち出来ない強いチームが沢山ありますよ。Jリーグのチームがいつの日かCWCに出られたら良いですね」
その”いつの日か”がわずか1年後にやって来るとは、あの時は誰が予想しただろうか?
レッズはそれを見事に成し遂げた日本で最初のクラブチームとなったのである。だから、次にCWCでヨーロッパ王者若しくは南米王者を打ち破ることが出来るのも、もちろんレッズであると信じている。

234e11b3.jpgあの歴史的な夜と敗北の悔しさをレッズは決して忘れることはないだろう。
だからこそレッズは再びこの大会に戻ってこなくてはならない。





最後に、今シーズン限りでレッズを去ったワシントンとネネ。ワシントンはオジェックへの造反が無ければ来年もレッズに居られたはずだったが、本音を言えば彼には”立つ鳥跡を濁さず”に去ってもらいたかった。最後までオジェックへの不満を口にしていたのが残念である。ただ選手として彼がいなかったら今のレッズはなかった。選手としては本当に感謝している。
ネネも同じ。ケガが多かったが、気付けばレッズの外国人DFでは、ギドと並んで3年半という長期に渡る在籍だった。愛くるしい顔からは似つかない繊細かつパワフルなプレーは常にサポーターを魅了した。
二人ともレッズのために本当にありがとう。

というわけで、レッズの2007年シーズンが幕を閉じた。喜びあり、怒りあり、涙あり、落胆あり、驚愕あり、とにかく色々と目まぐるしいシーズンだったけど、多くの貴重なものを得たシーズンだった。
来季のレッズがどうなるかなんて今はまだ予想も付かないけど、とにかく我々はチームを信じるしか道はない。

皆さん本当にお疲れ様でした。来年もまた頑張りましょう。
2007Jリーグアウォーズ!!

主な受賞は下記の通り。

566c9ed3.jpg最優秀選手賞(MVP):
ロビー(浦和)

ベストイレブン:
GK 都築龍太(浦和)
DF 岩政大樹(鹿島)
DF 田中マルクス闘莉王(浦和)
DF 山口智(ガ大阪)
MF 阿部勇樹(浦和)
MF 鈴木啓太(浦和)
MF ロビー(浦和)
MF 中村憲剛(川崎フ)
MF 遠藤保仁(ガ大阪)
FW ジュニーニョ(川崎フ)
FW バレー(ガ大阪)

得点王:
ジュニーニョ(川崎フ)

最優秀監督賞:
オズワルド・オリヴェイラ(鹿島)

新人王:
菅野孝憲(横浜C)

特別賞:
浦和レッズ

フェアプレー個人賞:
坂田大輔(横浜マ)、伊東輝悦(清水)、佐藤寿人(広島)

フェアプレー賞高円宮杯:
ガンバ大阪

優秀主審賞:
岡田正義

レッズからベストイレブンとして都築、闘莉王、阿部、啓太、ロビーが選出!そしてMVPは予想通りにロビーが獲得!!おめでとうロビー!!ロビーはケガの治療で帰国中だが、本人のコメントは啓太が代読したらしい。

ロビーのコメントこのような栄誉ある賞をいただいたことは、皆様から認めていただいたということで、とても嬉しく思います。浦和レッズのクラブスタッフ、選手、そして僕が心から愛する多くのサポーターがサポートしてくれたおかげだと思うし、心から感謝します。最後はJリーグのタイトルを逃し、ケガもしてしまって、残念なこともありましたが、ACLで優勝し、そして昨日のFIFAクラブワールドカップでは3位という素晴らしい結果も残すことができ、全体としてはよいシーズンになりました。改めて支えてくださった皆様には、改めてお礼を述べさせていただきます。皆さん、本当にありがとう。来年もまた一緒に頑張りましょう」

レッズのために闘って、最後は大怪我を負ってしまったロビー。クラブワールドカップにも出場叶わず、そしてMVP受賞の場にも居られないのは無念だろうが、ロビーの素晴らしさは俺達レッズサポが一番良く知っている。ロビーにとってこの受賞の報が何よりの良薬となることを願う。そしてロビーの帰りをみんなが待っているぞ。来季も共に闘おうロビー!!

ちなみにベストイレブンで2位のレッズから5人に対して優勝のアントラーズからわずか1人。これはある意味で納得かな。去年も優勝したレッズより3位のガンバが多かった点を考えると、必ずしも優勝したチームからベストイレブンを選出する意味は無いということだろう。
それと、特別賞でレッズって・・・何が特別なのかが良くわからん。最高観客動員数記録更新とか、アジア王者でCWC出場とかが含まれているのかな?

余談、優秀主審賞がジャスティス・・・あのさ、別に無理に選ばなくてもいいんじゃね?明確な対称者が居ない時はハッキリ「該当者無し」でも良いと思うよ???
FIFAクラブワールドカップ 3位決定戦
[アフリカ代表]エトワール・サヘル2-2(PK2-4)[アジア代表]浦和レッズ
~横浜国際総合競技場

4fc1b18e.jpg”世界3位”!!

今シーズン初めてアジアに飛び出し、いきなりアジアを制覇し、そしてクラブワールドカップという大舞台で、初出場で3位にまで登り詰めた!!
これは日本のみならず、アジアのサッカー史においても大快挙!!

厳しい試合だった。身体能力で勝る相手に、レッズは組織と、そして出来る限りの力を振り絞って闘った。
ミスからPKや2点目を与えた痛恨劇もあったけど、逆に流れの中から、更にセットプレーからと、多彩な方法で得点出来たのも良かった。正直PK戦まで縺れ込むとは思っていなかったけど、それを制したのも素晴らしい。
退団が決まっているワシントンも惜別の2ゴールで有終の美を飾ってくれた。オーロラビジョンに映されたワシの号泣シーンを観たら、俺も自然と涙が出たよ。そして同じくチームを去ると言われているネネも力の限りプレーしてくれた。とにかくみんな最後まで良く頑張った。

主力選手の相次ぐ怪我人続出という厳しい状況に陥りながら、この大舞台でその危機的状況を感じさせない堂々とした戦い振りだった。そんなチームをサポーターは最後まで鼓舞し続けた。そして見事に有終を飾ることが出来た。

みんなで一丸となって勝ち取った”世界3位”。
世界一を目指すにはまだ敷居が高かったけど、今はこの3位という称号を獲得したことを素直に喜びたいと思う。みんなが頑張って勝ち取ったものだから。

と、言うわけで、決勝のボカvsミランは、ミランが4-2でボカを打ち破り優勝、世界一に輝いた。
そう、世界一になるチームとレッズは数日前に死闘を繰り広げたんだよな。これもすごいことだと改めて実感・・・まあ、決勝を観てしまうと、あの時にミランが本気だったかどうかは別の話ね(苦笑)
あ、そうそう、今日横国行く前に小机駅前のバッタ物ユニ販売の露店で、レッズSAVASユニが3,000円で売られていた。ついにレッズユニのバッタ物が出てくるなんて、いやはやレッズはそっちの業界でも国際的になったかぁ、と、妙に感心してしまった。いかんいかん。

ed3b42fc.JPG------
クラブワールドカップ3位決定戦 エトワール・サヘル2-2(PK2-4)浦和
得点/5分・フレジュPK(エ)、35分・ワシントン(浦)、70分・ワシントン(浦)、75分・シェルミティ(エ)
観衆:53,363人



FIFAクラブワールドカップ 準決勝
[アジア代表]浦和レッズ0-1[ヨーロッパ代表]ACミラン
~横浜国際総合競技場

d82736fd.jpgただいま横浜より帰宅。

率直に言って・・・すごく悔しい。

確かにミランとのレベルの差はあったけど、それ云々を語る前に、とにかく悔しいんだよ。
だってレッズは本気で勝ちに行っていたんだから。選手は本当に頑張っていたんだから。
サポだって必死に声を出して、必死に腕を振り上げ、必死にブーイングし、必死に応援した。
皆、それぞれがそれぞれの場所で、やれるだけのことはすべてやったと思う。
「だから悔いはない」なんて綺麗事は言わない。負けは負けなのだ。これが”世界”の現実なのだ。

でも、これだけは言える。
レッズは選手もサポも、”気持ち”は決して負けてはいなかった。世界に確実に浦和のプライドを見せ付けることが出来たはずである。
本当にここまで良く戦った思う。誰が何と言おうとレッズは頑張ったよ。
今頃世間では評論家や解説者や記者が好き勝手にレッズの戦い振りを論評しているだろうが、そんなの関係ないよ。
ここまで登り詰めて、こんな大舞台でこんなすごい試合が出来たんだから。
その素晴らしいクラブのサポーターで良かったと、つくづく感じた夜だった。誇らしい夜だった。

ed3b42fc.JPG------
クラブワールドカップ準決勝
浦和0-1ACミラン 得点/68分・セードルフ(ミ)
観衆:67,005人



FIFAクラブワールドカップ 準々決勝
[アジア代表]浦和レッズ3-1[開催国枠]フーラッド・モバラケ・セパハン
~豊田スタジアム

先ずは世界で歴史的勝利達成!!

7b11d389.jpgすごかった。どうだろう、この堂々とした戦いぶりは。リーグ戦終盤の不調は仮の姿。きっとこの日のためにあったのだ?とは思いたくはないが、あれから9日。別人のような姿で世界デビューを果たしたレッズ。
そしてレッズは確かに世界で勝利した。歴史的な勝利。日本のサッカー史上で大快挙を成し遂げた。

完璧だった。攻撃も、守備も(ちょっと闘莉王がミスったケド)。
永井が、ワシントンが、相馬が、・・・レッズの選手みんなが輝いていた。そしてロビーのいない苦しい事情をみんなが必死で埋めていたね。
同じく世界デビューを果たした同志たち。素晴らしい応援だったよ。本当にお疲れ様。そして、豊田に居た人たちがうらやましい(笑)

さあ、次はついにACミランと”公式戦”ガチンコ真剣勝負!
こんな日が来るなんて夢のようだけど、これは夢ではなく紛れもない現実!レッズがついにここまで登り詰めた証!!
そう、これまで数々の苦難を乗り越えて、不可能を可能にしてきたんだから、次だって堂々と戦えるさ。
ed3b42fc.JPG
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クラブワールドカップ準々決勝 浦和3-1セパハン
得点/32分・永井(浦)、54分・ワシントン(浦)、70分・オウンゴール、80分・カリミ(セ)
観衆:33,263人


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ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第15節 浦和0-1ガ大阪 得点/53分・山下(ガ大) ・・・次の試合/J1リーグ第16節 新潟-浦和(デンカビッグスワンスタジアム=5月11日14:00キックオフ)


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埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
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