一昔前なら、それなりの選手の名前が挙がっただけで胸が躍ったものだが、最近では「ほぅ、そうか」と、妙に冷静に構えてしまう自分が居る。
この心の変化には、自分が一番驚いているのだが。
ここで海外から超ビッグネームでも、いやビッグネームではないにしても、それなりの有力選手の名前でも挙がれば興奮するんだろうけど、この不況下において、現実的にはそんな話など夢のまた夢。
レッズが大型補強をし始めた時代は本当に(日本ではなくてレッズが)景気が良くて、中村CM(当時)曰く「毎年1人ずつ大物選手を補強して行く」などと強気の発言まで飛び出していたものだ。あの頃から、どれだけの有力外国人選手や大物日本人選手を補強して来ただろう。そして次々にタイトルを獲得して行ったのだ。
一昨年シーズン前に梅崎、エジミウソン、高原を獲得して以降、レッズは唯一人も移籍補強を行っていない。その夏にアダイウトンを獲得内定まで漕ぎ着けながら、直前のメディカルチェックで足の不安が発覚して獲得を取りやめた経緯もあるが、それ以降、新聞報道で名前の挙がった数名も何処へやら、積極的な補強の動きは無かったようである。更に今季始めには補強白紙が決定し、その後の夏にも何の動きも無かった。
これだけ長い期間に動きが無いと、人によっては、その感覚に慣れてしまう。もっと言うと、それが普通に感じるようになる。挙げ句、いざ補強の話を聞いても冷めてしまい、「えー?本当に補強するの?」と疑いの念さえ抱くようになって、どこか斜めに構えてしまう風さえある。今の自分がそれかもしれない。
それに拍車をかけているのが信藤氏の問題であり、監督の問題である。信藤氏に関してもTDとして全く仕事を果たせぬまま解任(若しくは辞任)の可能性が極めて高く、監督と選手の軋轢も、過去に繰り返されてきた内部騒動の繰り返し。まあその辺に関しては、また後日触れるとして、ブランド力が低下した上にそういう騒動が毎年表面化するようなクラブに、本当に選手が移籍して来たがるのか?という心配さえ抱いてしまうのだ。
だからと言って、この際もう補強なんてしなくて良いや、と言うと、それは大きな間違い。
本音を言えば、今度こそ本当に補強をしてもらわなくては、困る。
今回行う補強は、レッズの向こう3年を決める重大な部分であると思っているから。
しかし、現状を見ると、補強に関する問題は山積みで、果たして多くの問題を抱えながら、まともな補強が成功するのか?という不安はあるのだ。
名前だけは次々に挙がる。香川、金崎、柏木、・・・世間では”乱発”と書かれているが、その表現はあまりに素人意見で、いくら似たり寄ったりの性質を持つ選手でも、有力選手の多くをリストアップして準備するのは、プロのクラブとして当然であろう。これらの選手にどこまでオファーしているのかしようとしているのかは不明だが、とりあえず森重には正式オファーを出した事は判明した。いよいよ本格的な動き第一歩である。そしてブラジルでは3人ほどの選手を見つけて、話を進めているとの話もある。
まさかこれだけ動いておいて、選手も出すだけ出して、いざ蓋を開けてみたら補強ゼロ、なんて事は決して無いとは思うが・・・
何れにしても、今オフのクラブは、闘莉王や阿部など現有有力選手の処遇問題と並行して、補強問題でも悶着が待っていることだろう。この問題に関しては先が長いだろうから、今から騒いでいても身が持たない。
先ず、3日後に迫った目の前の戦いを済ませてからにしよう(と、言いながら補強に関する記事を書いている自分・・・)。
J1リーグ第33節
京都サンガF.C.1-0浦和レッズ
~西京極陸上競技場
鈍行じゃなくて、珍しく往復新幹線なんて贅沢するから、負けるんだよな・・・は違うか。
晩秋の京都は紅葉真っ盛りで・・・
・・・うーん、なんだろうな、またやってしまったって感想だろうな。
せっかく京都の引き気味のプレーにも助けられて攻撃の機会を多く得ておきながら、あれだけゴール前をかためられて、打開策が見出せないままいつまで経っても得点が奪えないのもいつものレッズだし、そうこうしている内に一瞬のスキが出来て失点してしまうのもいつものレッズ。
そして残留争いしているチームの手助けをしてしまうのも、お人好しのいつものレッズ。・・・大分、柏、神戸、大宮、そして京都・・・どんだけ下位に勝ち点3献上すれば気が済むんだか・・・
あー、もっと早く中にクロス入れようよ。シュートも積極的に打っていこうよ。そもそもシュートはしっかり枠に蹴り込もうぜ。・・・こういう攻めに大事な要素が足りないままだと、絶対にゴールは奪えない。まあここで昔みたいにスーパーなFWでも居ればまた違ってくるんだろうけど、今はそういうチームではないから尚更である。
いくらポゼッションが良くても、そこから先が手詰まりでは・・・で、いざ重い腰を上げるように中にボールを入れる頃には、跳ね返される。すべてが遅い。そんな試合だった。
頑張っている選手は居るんだけどね。今日だって。達也は労を惜しまず駆けずり回っているし、高原は奮起してチャンスを作っているし、阿部は相変わらず献身的だし、坪井は良くボール追いかけてカバーしているし、闘莉王は身体ごとぶつかって行っているし。個人としては良く闘っていると思う。しかし、チームとしては、どうなんだろう。やはりチームとして動かないと、ね・・・
ここ数試合はACL出場権確保という目標でやって来たけど、せっかく上のガンバが鹿島に大敗してくれたというのに、レッズもまたそれにお付き合いしての痛恨の敗戦。で、今季は4位以下が確定。ガクッ・・・
でも、とにかく、ここでガクッときていても仕方がないので、次節最終節、ホームでしっかり勝って今季を締めよう。もうそれしかない。
で、とりあえず晩秋の京都でザ・ヤケ酒。
で、飲んでいたら何故かラーメンの話になって、急で新幹線ギリギリだったがラーメンを喰いに行くことになり・・・
で、、京都拉麺小路で富山ブラックをザ・ヤケ喰い。
今回は日帰りのため行動範囲はこれだけで、京都観光は無し。
せっかくの京都なのに、紅葉以外は京都色ゼロだな。
疲れた・・・
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J1リーグ第33節 京都1-0浦和
得点/71分・中山(京)
観衆:18,121人
浦和レッズ3-2ジュビロ磐田
~埼玉スタジアム2002
それにしても、あれだけ攻めておきながら、フィニッシュでは散々バーやポストや敵の守備に弾かれて入りそうで入らなかったゴールが、ロスタイムも最後の最後であんな超スーパーミドルが炸裂してしまうなんて、やはりサッカーは何が起こるかわからないスポーツである。しかも今季のロスタイム決勝弾は今年5月の新潟戦に続いて2度目。なんというか、凄い。
でも今日は、正直言うと先制した時点で少々油断してしまったかもしれない。最近のレッズは先制するとそのまま完封勝ちというパターンが多いから、もちろん今日もこのまま、なんて思ってしまった。そこは相手が底力のある磐田だという事を忘れていたのか、後半に入ってガツガツと攻め立てられては、あっという間に逆転されてしまった時は、「そうだ、相手は磐田だったんだ」とハッとしたものだ。
考えてみたら前半からミスも多くて、闘莉王が中途半端に切り返してはボールを奪われたり、坪井が目測誤って簡単に敵にボール渡しちゃったり、それが大ピンチに繋がってしまうのだから、やはり守備は不安定さが続いているのは事実。警戒すべきイ・グノは全く捕まえ切れていなかったし、そして激しくマークしていたはずの前田に2点も献上してしまった。今日の2失点はそういう不安定な守備から派生しているものなのだと思う。勝利の影で、こういう部分を見逃してはいけない。
そして、攻撃面では要所要所で”速さ”が見られ、それがチャンスを産んでいたのだ。外側でチマチマとボールを回すいつもの悪いシーンがここ2試合はあまり見らず、逆に速い攻めが確実にゴールに繋がっているのは、僅かだが一歩前進したのかもしれない。ここは評価すべき部分だろう。
そして、何故か古巣相手になると奮起する高原。ゴールはなかったけど先制点のアシストは彼。その他でもすごく頑張っていたし、やはり思うところがあるのだろう・・・
悪い部分と良い部分、双方をしっかり受け止めて、それを次に繋げて行ければ、と思っていながらここまで来てしまっている。しかしここまで来たのだから、そろそろそれが成果に表れても良い頃だ。その成果が、今日の試合に繋がっていたのだとしてら嬉しいし、そうなっていると願いたいものだ。
フロントのゴタゴタ、闘莉王の問題や、梅崎の再びの長期離脱、そしてインフル流行と、とにかく暗い話題が次々に出て来てしまっている今のレッズで、少なくとも今日の勝利が、少しでも明るい方向に転換出来るスタートになれれば良いなと、そう思う。
2週間前の仲間に続き、今度は俺が風邪(ほぼ治りかけ、インフルではない)なので、今日は軽めに・・・
それにしても、最近良く人前に現れるようになったな、レディア。
子供が産まれて、ようやく働く気になったか(笑)
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J1リーグ第32節 浦和3-2磐田
得点/21分・エジミウソン(浦)、55分・前田(磐)、59分・前田(磐)、82分・エジミウソン(浦)、89分・エジミウソン(浦)
観衆:43,619人
やれ闘莉王放出だの、やれ信藤TD解任だの、やれあの選手との獲得交渉がおもわしくないだの、挙げ句の果てにハシラ兄さんや稲本の名前まで出て来たり・・・
一体どれが捏造記事でどれが憶測記事で、どれが真相記事なのかは、今のところは書いた本人と関係者しかわからない。
フィンケが報道管制を敷いたものだから、その”あてつけ”にメチャクチャな記事を書いているのかもしれないし、レッズ系掲示板やレッズ系ブログから言葉を拾って、何の裏付けも無しに記事を仕立てているのかもしれない。
そんな状況も考えられる中、それに対してひとつひとつに信憑性を問い質すような意見をするのはやめておく。だってこう毎日色々な記事を書かれてて、それをいちいち相手にしていたのでは、いい加減こっちが疲れてしまう。
ひとつ言える事は、ここまでやりたい放題に書かれるレッズって、新聞社になめられているってことだ。
もちろん新聞社だってレッズの記事を書けば、それなりにサッカーファンからは注目されるのをわかっているからだけど、そのネタを提供しているのは結局はレッズ自身なのだから、・・・しっかりしろフロント!!
サポーターレベルの話をすると、だからと言って、オフィシャルに載るまで静観しているのか?と問われれば、それも違う。たまに「オフィシャルに載っていないのだから、何も決定していないのだから騒ぐな」という人が居るが、そもそもオフィシャルに載ってしまってからでは、すべてが決まってしまってからでは遅いのだ。そこで騒いだところで後の祭りなのだ。人間というのは、未確定な情報に対して騒ぐ動物なのである。
ちょっと前置きが長くなったが、さてそんな中で、これだけは今から言っておかなければならないのが、高原の処遇。この時点で自分自身の彼に対する考え方を正直に話しておく必要がある。
高原にあと1年の契約が残っているのは周知の通りで、その状況にありながらレッズに移籍して2シーズンの高原は、1億6000万という高年俸に見合った働きはしていない。故にフィンケが来季に高原を構想外とする考え方は、必然と言える。しかし契約の残っている選手を簡単に解雇する訳にもいかず、レッズとしては高原に”門とを開いた”形で、後は高原本人の決断待ちなのだろう。ここはレッズとしては高原に対して、最低限の配慮であり考えられるだけの方策を採っていると思う。今はこれしかないのである。
ここからは自分の意見なんだけど、率直に言って、高原はレッズを出るべきだと思う。高原がレッズにこれ以上留まることは、レッズはもとより、本人の為にならないと思う。
ここ2シーズンの彼の低パフォーマンスに加えて、年齢的な事を考えた場合、どう考えても来季に高原がレッズで再生する可能性は低く思われ、だからと言って僅かな可能性に賭けて残留したところで、今季以上にベンチで過ごす時間が多くなるだけだと思う。そもそも数年前のレッズならともかく、今のレッズに高原レベルの選手を控えに置く余裕は、もう無いはずである。恐らく、それは高原自身が一番理解しているだろうけど。
それでも、それでも高原がレッズ残留を選んだとしたら・・・別の意味で感動してしまうかもしれない。そしてもちろん精一杯のサポートで応えるよ。
以上、それが今の俺の高原に対する正直な考え。
えーと、先ず記事の信憑性を考えた場合、ヨーロッパはあっても中東は無いだろ、ってのが大半の意見だろう。これまでJリーグから引き抜かれたブラジル人みたいに、オイルマネーで果てもない大金を提示されているのならいざ知らず、記事によれば中東クラブが提示した年俸条件はレッズと同額の1億2000万円。それも1年契約。
同額で単年契約の条件に対し、レッズは同額、若しくはそれ以上の金額で複数年契約を提示しているはず。
そもそも給料不払い問題が多発したり、金額と人気が伴っていないような国のサッカー事情も含めての環境を考えたら、どう考えても慣れ親しんだ日本の方が良いに決まっている。それを蹴ってまで中東に行くメリットは、皆無に等しい。
『既にスペイン、プレミア、ポルトガル、オランダの各クラブからオファーを受けている。中でも有力視されるのが中東だ。闘莉王は「(カタールとUAEの)両方からオファーを受けている。具体的なことはこれから」と、両国のクラブからのオファーを認めた』
・・・つまり、スペイン、イングランド、ポルトガル、オランダ、カタール、UAEのクラブからオファーが来ているのかもしれないが、仮にオファーが事実としても、オファーが来たから移籍するという訳ではなく、レッズも含めて総合的に考えるという意味だろう。『有力視』『具体的なことはこれから』なら、ようするに決定事項は何も無い。つまり何も決まっていないという事だ。記事では年俸提示がされていると書かれておきながら、『有力視』『具体的なことはこれから』という文章は、明らかに矛盾している。
もうひとつ。
『岡田監督には意志を伝えている』って・・・それは筋違いだろう。いくら代表合宿中だからって、そんな大事な事をなぜ最初に岡ちゃんに伝えるのか。常識的に考えたら、闘莉王がそれを伝えるべきはレッズの筈だろう。
と、ニッカンに対抗して、こっちも好き勝手に書かせていただいた。
ただ、あくまで中東移籍を否定したいのであって、ヨーロッパ挑戦となると話は違ってくる。
闘莉王を手放したくはないが、何れは海外挑戦をするであろう選手と想定していたから、遅かれ早かれその時を覚悟しておかねばなるまい。
ここからは現実的な話なんだけど、それに対してレッズが闘莉王を失う事になれば、大幅な戦力ダウンになるという面は否めない。
これまでの彼の言動や行動がチームバランスを崩してしまう弊害から、闘莉王不要論を唱えるサポも少なくないのは事実だが、現実的には闘莉王の代わりとなる選手は存在しないのもまた事実。
何れにしてもレッズは闘莉王の処遇を早く解決するべきで、万一移籍となった場合に備えての補強も欠かせない。ここはフロントの力量が試される大切な部分になるだろう。
余談だが、レッズが来季に向けて香川、柏木、金崎、森重、パクなど大量の有力選手に興味を示している背景。「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」な姿勢が見受けられなくもないが、しかしこれが事実ならば、それに対して今季限りの選手もそれなりに少なくないという事だろう。悲しいけれど・・・
J1リーグ第31節
FC東京0-1浦和レッズ
~味の素スタジアム
今日は仲間が風邪気味(インフルではない)だというので、いつもの分倍河原の焼鳥屋には寄らないで、味スタから真っ直ぐ帰宅。
何とかの功名というか、何だか原口が退場してからの方が、守備の集中力が格段にアップしたような・・・
いや、実際すごく集中してたよなぁ。あの死に物狂いの守備、山岸のスーパーセーブ連発。一人少ない状態で30分以上も、F東京の猛攻に次ぐ猛攻を良くぞ守りきったものだ。神懸かっていたとも言えるけど、それ以上に選手は頑張ったからこそ守り抜けた。1人少ない数的不利の中で、選手は一人一人が1.5人分の奮闘を見せてくれた。意地でも虎の子の1点を守りきるんだという気持ち、気迫、執念、凄いものがあった。
PRIDE OF URAWAに始まりPRIDE OF URAWAに終わった今日のサポート。90分、いや、試合開始前を含めれば120分、ほとんど途切れる事なく続いた我々サポの声援も無駄ではなかったし、それに見事に応えてくれた選手。サポも選手も、とにかく集中していた。
・・・で、話の腰を折る訳ではないけど、ここからは現実的な話。今日は避けて通れない厳しい話。
ハッキリ言って終始プロのサッカーにはなっていなかった。特に前半はこれまでとまったく進歩が見られないいつものグダグダさ全開で、「2週間何やってたんだ?」とでも言いたくなるような最悪の内容。後半は状況が状況だから仕方ないにしても、前半はいただけなかった。
限りなく少ないチャンスをモノにしたレッズと、あれだけチャンスがあったのに決められなかったF東京。この違いはあるにせよ、どっちがサッカーをしていたかと問われれば、・・・ね。
反省すべき部分と頑張った部分、両極端な内容。勝ったからと言って、そこを見誤ると大変危険。だからこれは、分けて評価しないといけない。これをごっちゃ混ぜにしたくはない。
勝利は嬉しい、でも本質的には非常にマズい内容だった。そんな感じだと思うよ。
え?勝ったんだから今日くらいは素直に喜べって?
そりゃ勝利は勝利で嬉しいよ、もちろん。決まってるじゃないか。
でも角さんも言ってたけど、本当に勝つって大変だよな。今日の試合、まさにそんな試合だったよ。
だから、今日はみんな良く頑張ったよ、頑張った・・・
ってか次の試合までにまた2週間空くのか。はー、こういうグダグダな日程は困るよなぁ。
まあ、天皇杯で負けたのがそもそも悪いんだけどさ・・・
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J1リーグ第31節 F東京0-1浦和
得点/49分・エジミウソン(浦)
観衆:40,701人
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