ポルトガルとか、そしていよいよブラジルが登場の日にも拘わらず、ここは地味地味同好会(勝手に作った)にはたまらないニュージーランド-スロバキアをピックアップ。
とは言っても、スロベニアとかより更に地味な上に、余り知っている選手が居ないのがまたネックなんだけど、スロバキアで思い出すのは、レッズ的にはこれまで唯一の外国人GKであるミロ(93-94年)と、FWルル(94年)なんだけど、まああの時は、まだチェコスロバキアの時代。時代を感じるなぁ、オイ。しかし、ルルは母国とオーストリアでは得点王に輝いているし、レッズでも16試合8得点だから、あの時代としては優秀な助っ人選手だったんだよな。一方のミロは、もの凄い失点率だったけど(大汗)
あ、何かレッズの話になってしまった。まあここはレッズのプログだから、いいか。
地味地味同好会としては、当然そのスロバキアも好きな訳だが、もっと地味なニュージーランドと1-1でドロー。これは地味地味同好会をうならせる素晴らしい試合結果だ。あ、でもニュージーランドって意外と日本では観光的にも人気のある国だから、どうも地味さよりリゾート的な派手さもあって、その辺はやはりスロバキアを応援してはいたんだけど・・・
うおー、今日はサッカーの中身の話してねーじゃん!!どこがピックアップやねん。
試合結果/1次リーグ15日
グループF ニュージーランド1-1スロバキア
グループG コートジボワール0-0ポルトガル
グループG ブラジル2-1北朝鮮
今日の試合/1次リーグ16日
グループH ◆ホンジュラス-チリ ~ネルスプレイド20:30
グループH ◆スペイン-スイス ~ダーバン23:00
グループA ◆南アフリカ-ウルグアイ ~プレトリア27:30
ぶっちゃけ、本当にここで本田1トップをやるとは思っていなかったんだけど・・・まあそれは良いとして、4大会目でついに初戦で勝ち点3を勝ち取ったこの1勝は、日本サッカーの歴史的快挙。
試合前から”不協和音”が聞こえまくっていたカメルーンとはいえ、後半終盤の強烈な攻勢は驚異的で、それを日本の集中力が耐えに耐えた。変な表現だけど、ある意味で”日本人らしい”耐え方だった。
で、試合の評価は別の人がしてくれるだろうから置いておいて、ここはレッズのブログなので、早速阿部の話に。
阿部、アンカーとしての役割をしっかり果たしていたねぇ。2度のミスからボールを失うシーンと、エトーにぶっちぎられたシーンがあって危なっかしい部分があったのは事実だけど(でもエトーのユニ引っ張って喰らい付いていた)、それを補って余りある献身的なプレーが、確実にチームの中盤の底を支えていたと思うよ。
少し前までは代表に呼ばれてもベンチを温め続けていた阿部にとって、このワールドカップでの先発出場は、ある意味で逆転満塁ホームラン的に掴んだ物だから、それだけに感慨深いものだったと思うし、そこで勝利を掴んだ阿部は、やはり天性の物を持っている選手であると改めて感じた。そして、レッズにとっての誇りでもある。
そしてもう一人、メイド・イン・浦和の長谷部は、ゲームキャプテンとはビックリしたけど、まさかここまで成長する選手になるとは・・・何だか凄いや。
で、朝起きたら、今度は前回優勝国・イタリアがパラグアイとドローになってた。
フランスにイングランドに今度はイタリア・・・クックックッ、ドイツのライバル達が、次々足踏みしてる~
試合結果/1次リーグ14日
グループE オランダ2-0デンマーク
グループE 日本1-0カメルーン
グループF イタリア1-1パラグアイ
今日の試合/1次リーグ15日
グループF ◆ニュージーランド-スロバキア ~ルステンブルク20:30
グループG ◆コートジボワール-ポルトガル ~ポートエリザベス23:00
グループG ◆ブラジル-北朝鮮 ~ヨハネスブルク・エリスパーク27:30
毎度目立たないけれど、本戦ともなるとしっかり結果を出すドイツ代表。
フランスやイングランドがまさかのドローを演じていただけに、前評判では「最初にズッコケるのはドイツ」なんて一部からは言われていたが、なんのなんの、そこはドイツをわかっていない人の言葉だな。
と、結果論になってしまったけれど、直前に支柱バラック離脱で暗雲が立ち込めたかに見えたドイツだが、蓋を開けてみればオーストラリアに4-0の大勝。抜け目のない大人のサッカーに徹したドイツが、オージーの1人退場も誘発して、南ア大会でも幸先の良いスタートを切った。
何と言っても、ポドルスキやシュバインシュタイガーに代表されるように、前ドイツ大会で蕾を実らせた選手が、4年の時を経て花をシッカリ咲かせ、南ア大会では熟成したチームに育て上げたレーヴ。そのレーヴが、バイエルンでは不振のベテラン・クローゼを、それでも召集した結果が、これだ。大舞台に本当に強い。(自分が)世界最高のサイドプレーヤーと思っているラームのクロスから、クローゼがしっかりゴールを決める、移民の選手が増えているとはいえ、ドイツでは異色のブラジルから帰化して代表入りしたカカウも結果を出す、これがドイツの底力。
唯一不安材料とされたキーパーは、ノイアーが先発。この4年間、本来期待されたヒルデブラントの不調や、エンケの自殺という悲劇も加わり、なかなかレーマンの後継者を見出せなかったドイツの正キーパー跡継ぎ問題だが、ここはかつてゴールキーパー王国と言われた意地を南ア大会でも見せてほしいだけに、ノイアーの肩に掛かるものは大きい。
しかし、ドイツも地味だけど、スロベニアも地味~にワールドカップ初勝利。この試合はしっかりフルで観られたけど、とにかく地味だったね。地味過ぎて、次のセルビア-ガーナがやたら派手に見えた。まあ実際激しかったけど。
個人的に、ドイツのように、どうも地味なチームが好きなんだけど、まあ日韓大会の時に、埼スタで行われたカメルーン対サウジアラビアを観に行った自分だから、とにかく地味な試合には縁があるのかも。
試合結果/1次リーグ13日
グループC アルジェリア0-1スロベニア
グループD セルビア0-1ガーナ
グループD ドイツ4-0オーストラリア
今日の試合/1次リーグ14日
グループE ◆オランダ-デンマーク ~ヨハネスブルク・サッカーシティ20:30
グループE ◆日本-カメルーン ~ブルームフォンテーン23:00
グループF ◆イタリア-パラグアイ ~ケープタウン27:30
よく考えたら、4年前のドイツ大会の時も、開幕時間にバーで明け方まで飲んでいて、テレビ画面はワールドカップやってるのに、こっちはそのバーが3件目だか4件目だかで、既にベロンベロンでワールドカップ自体じゃなかった記憶が。しかも開幕戦は我がドイツの試合だったにも拘わらず、だ。
でも4年前は、観られない試合でも9割方ビデオ録画して、後からしっかり観まくっていたのだが、4年経った今、年を取ったのかその気力・体力が無くなり、今回からは無理して全ての試合を観るよりも、自分が観られる試合だけを観る事にした。ってかビデオデッキが調子悪くて、録画出来ないのも本音なのだが(つーか未だビデオが現役な我が家。早く地デジにしてハードディスク録画出来るようにしろって話もあるが)。
自分、アルゼンチンは20年来の(勝手に)ドイツの永遠のライバルと思っているので、かなりナイジェリア寄りで観ていて、GKエニュアマが好セーブ連発、そしてアルゼンチンのパス回しのミス連発でナイジェリアがボールを奪う場面に大興奮し、イグアインが外しまくる度に大喜びしていたんだけど、まさかあの位置からエインセのヘディングが飛んでくるとは、ねぇ。そこは予選レベルだとしっかり詰めてくるアルゼンチンなんだよな。しかし、ベロンは地味に効いていたな。欧州から去って久しいベロンを、本大会で再び観られるのは嬉しいよ。実はメッシより、ベロンやサムエルをずっと観ていた自分である。
ちなみに、ドイツ大会でもそうだったが、いくら何でもマラドーナばかり映すのは、やめてほしいんだよなぁ、個人的に。ワールドカップって主役は選手、そしてサポーターというスタンスなんだよね。しかも前大会のマラドーナは来賓客であり、今回は監督。往年の大スターも監督とならば、試合中は脇役に徹すべきだと、そう思う。そこをカメラワークもわかってほしいなぁ。
という事で、ようやく自分のワールドカップが開幕。ブブゼラ、すごいね。
でもさすがにイングランド戦は、眠気に勝てずに観れなかった。起きたら・・・おいおい、アメリカにドローかい。
試合結果/1次リーグ11日
グループA ■南アフリカ1-1メキシコ
グループA ■ウルグアイ0-0フランス
試合結果/1次リーグ12日
グループB ■韓国2-0ギリシャ
グループB ■アルゼンチン1-0ナイジェリア
グループC ■イングランド1-1アメリカ
今日の試合/1次リーグ13日
グループC ◆アルジェリア-スロベニア ~ボロクワネ20:30
グループD ◆セルビア-ガーナ ~プレトリア23:00
グループD ◆ドイツ-オーストラリア ~ダーバン27:30
横浜F・マリノス0-0浦和レッズ
~日産スタジアム
結局、仕事で間に合わずにスタ行きを断念し、ネット観戦に切り替え・・・
消化試合とは思いたくなかったけど、でも消化試合ではある。でも、勝ってほしかった。しかし・・・
平川→柏木のドンピシャヘッドとかあったけど・・・あのカウンターからエジのパスがもっと上手かったら、あの直輝のスルーが通っていたら・・・なんてシーンが散発的に発生して惜しかったと言えば惜しかったけど、相変わらず効果的なパスとシュートは少なく、積極的に点を取るためのサッカーをしているとは思えない内容。
サッカーはシュートを撃って、点を取ってナンボのスポーツだから、3試合無得点の現状では、やはり厳しい評価になってしまう。
この状態で中断期間を迎えるのは、仕切直す意味では絶好のタイミングかもしれないけれど、中断期間中にどれだけ修正出来るか、とか今更悠長な事を言っていられるほど甘くはない。ハッキリ言うと、(これまでから察するに)中断明けでもフィンケのサッカーは劇的には変わらないと思う。
それに、敵は、レッズ以上にレッズを研究したサッカーをしている。それをレッズが追い越すサッカーをぶつけられない限り、いつまで経っても相手を上回れないと思う。自己完結では、本当の成長は出来ない。
こう言うとネガっているように聞こえてしまうかもしれないが、ようは継続は力なり、もっと壮大に言うと『ローマは一日にして成らず』というのがフィンケのサッカーでもある。
でもね、そのローマが完成するまで待っていられないかと・・・。夏以降、また去年と同じようなパターンだったら、ひじょうに不味い事になると思うよ、フィンケ自体が。そこだけは今からハッキリ言っておきたいのね、自分。
ってことで、今日の収穫は、細貝にラフプレーした河合にスピラがキレて漢を上げた事と、そして直輝がついに復帰した事かな。とは言っても直輝が復帰していきなり強くなったりしたら、じゃあ今まで他の選手は何やってたんだって事にもなるから、そこは、・・・でも、そうなってほしいけどね。直輝のためにも、レッズのためにも。
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ヤマザキナビスコカップ・予選Bグループ第7節
横浜マ0-0浦和
観衆:13,463人
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仲間が前日抽選で25番という超素晴らしい順番を引き当てたチャンピオンシップ第2戦。
『レッドカード』がカラーオフセットになっていて、CDまで付いていて、思わず買ってしまった。
何も知らせぬママ少し時間に遅れてきた仲間の一人に文句を言ったせいで、少し口喧嘩になった。
それ以外には自分的には特に何の変わりもなく、何となく普段の試合に臨む感覚だった。この試合に逆転すれば、初のリーグ優勝という緊張感はあったものの、その場が埼スタだった事もあって、特別違和感のある試合ではなかった。これまで優勝や昇格のかかった試合はあったが、なぜかこれほど穏やかに迎える決戦。自分で何故これほど落ち着いているのか不思議だったのだが、その理由は試合後にわかった。
1週間前に横浜で、奇しくもレッズが放出した河合のゴールで第1戦を0-1で落としてはいたが、この点差なら何ら心配は要らない、むしろ十二分に逆転できるはずの点差ではあった。だから、先制すれば、その勢いで逆転出来ると思っていた。
スタジアムをグルリと囲む三菱自工の『日本一のサポーターがついているぞ』広告に感動しつつ、真冬に入った12月で19時半キックオフはさすがに寒く、前回と違って駅からダッシュした訳ではないから、キックオフ時に既に身体が冷えてしまったが、試合が始まれば熱くなる。
試合は一進一退。しかし74分にマリノスは中西が退場し、そのわずか2分後にアレックスが放った長距離のFKがファーに吸い込まれた時、思わず椅子の天辺に飛び乗って飛び跳ねてしまい、あのまま落ちる俺の身体を下で仲間が支えてくれていなかったら、そのまま真っ逆さまで怪我していたかも。ひじょうに危険な歓喜の瞬間だったが、それ程までに超歓喜の同点劇だったのだ。
敵は1人退場済み、同点、そしてここはホーム埼スタ。さあ逆転の要素は3拍子揃った。以後モチベーション噴出のままロスタイムに。そう、あの悔やんでも悔やまりきれないロスタイム。・・・嗚呼神様、あの時、闘莉王のゴール前ドフリードンピシャヘッドが、ニアかファーに飛んでいれば・・・
あの瞬間、あの場面が今でも超スローモーションで思い起こされる。キックの瞬間からボールの軌道、そしてシュートまで、それ程までにキレイなヘディングシュートだったのだ。・・・だが、きれい過ぎた。ボールはきれいにキーパー正面・・・っ!!一瞬決まったと思って半分飛び上がった身体を脳が制止し、無理な体勢になった瞬間に俺の両脇が攣った。延長突入。
先月、ナビスコ決勝での二の舞だけは避けなければいけない。しかし、このパターンは・・・あの時、アルパイのヘッドが決まらなかったように、今回も闘莉王のヘッドが決まらなかった。そしてサッカーの神様は延長後半、帳尻合わせのようにエメルソンを退場させる。そしてまたも、PK戦に突入。サッカーの神様は、レッズを弄んでいるのだろうか。
PK戦だけは、この時のレッズが一番持ち込んではいけない要素だった。1人少ないFC東京にPK戦に持ち込まれて破れた11月の悲劇。ギドレッズは、90分間で勝利するサッカーを前提にした練習を続けていた。故に、PK戦というものは想定外であったのだ。聞くところによれば、ナビスコ決勝以前は、PK戦をまったく視野に入れていなかったのだという。そして破れたナビスコ決勝でのPK戦は、レッズに大きな凝りを残した。そしてそのまま、今回もPK戦を迎えてしまったのだ。また、あの時と、同じように。
ナビスコ決勝と同じ轍を踏んで破れたレッズは、以後PK戦というものを重要視するようになった。その経験が3年後のACL準決勝で生かされる訳だが、それはまた後のお話。あの時の自分は、ただただベンチに向かって走るマリノス選手陣と、ベンチを飛び出した岡ちゃんの歓喜の輪を、呆然と眺めるしかなかった。そして強烈に冬の寒さが襲ってきた。
帰路、破れた悔しさ以上に、レッズの大舞台での経験不足を嘆いた。それは試合前の自分の感覚と繋がっていた。
優勝が決まるチャンピオンシップ第2戦なのに、いつもと同じ感覚で臨んでいたかもしれない自分のモチベーションは、ある意味でこの大舞台を知らない、経験したことがない故の、経験不足が招いた感情だったのかもしれない。
始めてナビスコ決勝に臨んで、そして破れた3年前の国立での、試合前の感覚に似ていた。試合前に、ここまで勝ち進んで、ここまで登り詰めた事で、一定の満足感で満たされて、もっと大事な緊張感が芽生えてこなかったのかもしれない。今から思うと、黄金期を迎え始めた頃のレッズは、そういう人間的なクラブだったと、そう思える。
優勝したら浦和で朝まで飲み明かす予定だったが、それも叶わぬママ肩を落として終電間際で地元の駅に降り立ち、フラッと立ち寄った駅前のサンクスで、現実逃避気味に物色していると、誰かに後ろから抱きつかれた。一瞬、万引きと間違われたかと思った。
「お、こんな所で何してるの!?」イタズラっぽく話しかられ、誰かと思ったら、家族付き合いしているMさんだった。この時、優勝を逃した憔悴感で、あまり人に会いたくなかっただけに、アチャ~と思ったが、何だかこのまま家に帰りたくない気分が勝ってしまい、Mさんに「ヤケ酒つきあって!!」と自分から居酒屋に引っ張って行ってしまった。
皮肉にも、優勝を逃して地元で朝4時まで飲み明かしてしまった。
ところが、なんとMさんは次の日も仕事だったのだ。その事を飲んでいる最中は一言も言わず、普通に朝4時までヤケ酒を付き合ってくれたなんて、本当に申し訳ない事をしてしまった。すまんMさん。
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2004年12月11日/埼玉スタジアム2002
サントリーチャンピオンシップ・第2戦 浦和1-0横浜マ
得点/76分・アレックス(浦)
観衆:59,715人
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