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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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新年あけましておめでとうございます。

例年のごとく年越会で深夜3時までドンチャン騒ぎしていたから、3時間しか寝ていない上で、今年はここ2年行っていなかった元日国立観戦を眠い目を擦りながら決行。ようはレッズレディース目的である。

2c03efb8.jpgうーん、なでしこリーグってあんまり観ないから、相手のINAC神戸の実力がわからなかったものの、ぶっちゃけ余裕で勝てると思っていた。ところが、神戸は強かった。この試合だけ観れば、完全に神戸にポゼッションを許してしまっていたし、特に前半は神戸ペース。レッズは中盤で粘ってボールは奪うんだけど、そこからの神戸の守備が固くて、前に上手く繋がらないまま跳ね返されてはカウンターを喰らう繰り返しだったな。それでも堂園の素晴らしい同点ゴールの時は飛び上がったけど、・・・逆転できないまま後半も終了。
と、あれれ、女子って延長戦やらないの?てっきり延長突入かと思っていたら、いきなりPK戦のアナウンスでズッコケてしまった。そのPK戦も、レッズは3本も失敗するわで、おまけに神戸も2本失敗しているのだから、一体どんなPK戦やねん・・・
結局PK戦で負けて、レッズファミリー今年最初のタイトルを逃す・・・うーん・・・

e02f4017.jpg8228aab1.jpg明治神宮に初詣の後、新宿に繰り出して思い出横丁へ。

レッズレディース敗北により、ここで早くも今年最初の・・・まさかのザ・やけ酒が炸裂である。
あああ・・・


と、しんみり飲んでいたら、後から試合を終えた清水サポが入って来た。その彼らは「J2に落ちてでも良いから、天皇杯は優勝したかった」と悔しがっていた。・・・気持ちはわかるが・・・J2に落ちてまでとは、ちょっと言い過ぎではないかい?

いや、まあ何をどう言おうと別に良いか。元日国立でチームをサポート出来る状況がうらやましい。
レッズも今年は優勝を争えるチームに復活してほしいところだが・・・
そうなれるように、今年も頑張ろう。

今年もよろしくお願い申し上げます。
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今シーズンも終わるにあたって、総括の時期がやってきた。
今年は、これまでのレッズの経緯を踏まえて、この1年のみならず、2年を1セットとして考えた。そしてそれに関連して、もっと前に遡って見て行きたい。

”それ相応”という言葉がある。その時々の状況や立場、条件に相応しくあるべき意味を表す言葉である。
果たしてレッズというクラブ及びチームは、それ相応の運営をして来ただろうか?

話をオフト監督時代に戻す。あの頃のレッズは念願であったタイトルを初めて獲得し、絶頂期への階段を登り始めた時期だった。
犬飼社長の改革によって更に勢いに乗ったレッズは、大物選手を次々に獲得し、それに準じて好成績を維持しつつ、タイトルを総なめにした。
大型補強を支えたもの。それは常に埼玉スタジアムという6万人規模の超大型スタジアムを埋めるファン・サポーターのチケット売り上げであり、グッズ売り上げであり、優良スポンサーから生まれる豊富な資金に他ならなかった。
絶大な人気と強力な戦備の相乗効果によって、ますます膨れあがる人気と戦力と成績の相乗効果。飛ぶ鳥を落とす勢いで世界に向けて拡大路線を辿っていたレッズ。あの頃のレッズは、間違いなく日本のサッカークラブにおいては最大のビッグクラブであったし、日本で唯一世界に通じられるクラブであったはずである。

しかし、J1復帰以降のレッズが辿った”それ”は、禁断の領域でもあった。このような路線を拡大して行くには、相当の覚悟と自信、そして何よりも確固たる”裏付け”を持ち合わせていなければ、到底維持できないものだったのだ。
禁断の領域、そこに踏み込んだ以上、一度でも手を緩めてしまったら、少しでも後戻りしてしまったら、足下から一気に崩れる、常に危険を孕んだ領域だったのである。そこにレッズは足を踏み入れてしまったのだ。
しかし当時のレッズが、その領域に足を踏み入れなければならない状況があった。それは、日本最大数のサポーターを抱え、埼スタという巨大なキャパを得た以上、その人気を拡大させ維持して行く必要があったのだ。それには、常に優勝争いをする地力が必要になる。その為には、その禁断の領域に踏み込むしか、道はなかったのである。そしてその領域に踏み込む為の一番の”裏付け”こそ、スタジアムを埋める大レッズサポーター群の存在だったのだ。

巨大なスタジアムを常に詰め尽くして、大型補強を繰り返しスター選手を揃え、期待通りに常にド派手な優勝争いを繰り広げてはタイトルを総なめにする。そのチームを応援するファン・サポーターにとって、これほど至福な状況は、他にない。そしてそれは、世界のどのビッグクラブでも持ち合わせている条件であり、求めるべきものの究極形なのである。
生き物は、味を占めるものである。レッズでも多くのファン・サポーターが、多分に漏れずそういう究極形の状況に、素直に味を占めていたはずである。それも弱かった頃から支えてきたサポーターならいざ知らず、強くなってからレッズを好きになった人ならば尚更、レッズはスター選手を揃えて強い、勝利と優勝という概念が当然になってしまう。
ところが、その概念が崩れた時、一体どうなってしまうだろうか。

答えはひとつ、”冷める”のである。

そして、実際に、多くのファン・サポーターが、冷めてしまったのだ。
著しい観客動員の減少。当然であり必然である。この2年、レッズで行われて来た事、起きて来た事を良く思い出してみてほしい。かつて膨張を続け巨大化したレッズと、この2年間との大きなギャップ。それを鑑みれば、何故このような事態に陥ってしまったかが、容易に理解出来るであろう。

08年の失敗。そしてシーズンの終わり。しかしその時点では、まだ盛り返せる力はクラブにもチームにもあった。それだけのサポーターも、有力選手も保持していたからである。ところが、その後レッズは致命的な判断ミスを犯してしまう。それまでの拡大路線をストップさせたのだ。
そしてクラブとチームにまったく相反するタイプの監督を招聘し、その監督に多くのタクトを許してしまったのだ。これが第一の間違いであり、最大の過ちだった。そして有力な人材が去って幹部の多くが入れ替わっていた当時のフロントに、もはやそれを軌道修正するだけの判断力も、決断力も指導力も無かった。そして、それに比例してますます小粒化するチームにあって、成績低迷に歯止めがかからなくなる。そのような煮え切らないクラブとチームに、多くのファン・サポーターが、やがて冷めて行ってしまったのである。

禁断の領域、それは一度でも手を緩めてしまったら、少しでも後戻りしてしまったら、足下から一気に崩れる、常に危険を孕んだ領域。そこに足を踏み入れてしまったレッズは、何処かで道を誤り、やがて手を緩め、後戻りしてしまった。そして全ては瓦解してしまった。
そうならない為に、手を緩めては、後戻りしては絶対にならなかったのである。拡大路線を維持し続けるには、更なる拡大路線を歩んで結果を出し続けるしか、それを維持する方法は無いのである。
それは一見して自転車操業と同じように見えるかもしれない無理がありそうで危うい方法だが、禁断の領域にある以上、それを続けなければ、やがては維持出来なくなり、崩れていってしまうのだ。一度でも派手に手を拡げた以上、いざ舵取りを誤った時には、その反動で大きな代償を払う事になるのだ。そして実際に海外のビッグクラブと言われる多くのクラブが、それを繰り返しては成功し、道を誤れば失敗しているのである。

冒頭で”それ相応”という言葉を書いたが、その時の状況でそれ相応の方法を選ばなければ、何事も上手くは行かないのが社会通念というもの。レッズが禁断の領域に踏み込んだまま、それ相応の運営を続けられていたならば、ここまで崩れる事は無かったかもしれない。
多くのサポーターを抱え、多くの優良スポンサーを抱え、多くのスター選手を抱え、名実共に多くの結果を出してきたレッズというクラブとチームには、そのクラブとチーム相応のやり方があったはずだし、相応の結果を出さなければならなかったし、絶対にそうし続けなければいけなかった。しかしその路線を変えた時から一転、一気に坂道を転がり落ちて行ったのだった。

2010年シーズン。ついには坂道を転がり落ち切ってしまったレッズは、これから再生の道を歩む事になる。
レッズは多くの大きなものを失ってしまった。積み上げたものが崩れる時は一瞬。その無くしたものを取り戻すのは簡単ではない。しかしクラブは落ち込んだ観客動員を取り戻し、スポンサーからの信用を取り戻し、赤字を解消し、チームは成績を向上させなければならない。
来季、またひとりレッズの英雄が監督として帰ってくる。そのペトロは「レッズをあるべき姿に戻す」と言った。その”あるべき姿”とは、満員のスタジアムで強いレッズが優勝争いを繰り広げる、そういう姿に他ならない。
しかし今のレッズの状況を見れば、それが容易ではない事は明白である。2年前よりも1年前よりも、レッズは更に厳しい状況に置かれている。それでも再生を成し遂げなければ、更に厳しい現実が待つ事になるのだ。
もしかしたら、フィンケの時に使われた”我慢”や”覚悟”とは、本当はこれからこそ必要な言葉なのかもしれない。

悲惨な現実も味わい続けたこの2年。レッズサポーターにとって多くの意見対立も生まれたこの2年。しかしこの2年が無駄であったとは思いたくないし、無駄なシーズンなど何処にも無いと信じたい。だからこの2年が有意義なものであったと信じたい。その上でのこれからである。
サポーターも一歩成長して、今度こそ団結してクラブとチーム支える時がやって来たのだと思う。


と言うことで、今年も厳しいシーズンとなってしまいましたが、1年間お疲れ様でした。
最後に、今年も数多くの方々に当ブログを訪問いただき、本当にありがとうございました。
今年は例年にも増してレッズに対して厳しい事を書き綴ってしまった感があり、読まれた方の中にはもしかしたら気分を害された方も居らしたかもしれませんが、それもレッズを思う故であり、その点ご理解とご容赦いただけたら幸いと存じます。
では、今年はこの記事が書き納めとしたいと思います。また来年も、どうぞよろしくお願い致します。
皆様、良い年をお迎えください。それでは。

天皇杯準々決勝
ガンバ大阪2-1浦和レッズ
~万博記念競技場

寒い中、万博まで行かれた方々、お疲れ様でした。
なんか最後は雪まで舞っていたけど・・・風邪ひかずに帰って来てください。

さて、・・・

効果的なポゼッション。効果的なカウンター。とんでもないFKから決める遠藤。しっかり若手が結果を出す宇佐美。・・・やはり何もかもが、違う。
でも、延長まで喰らい付いて粘ったんだけど・・・やはり今のレッズとガンバでは、やってるサッカーの質、チームの質は違い過ぎたし、3週間でその差を埋める事は出来なかったか。リーグ戦同様、天皇杯もやはり、現実は内容と結果にしっかり現れるものなのだろう。

宇賀神のゴールは絶妙だった。坪井は良くルーカスを封じていた。珍しく長短のパスを使い分けて、好機を作った場面もあった。選手は頑張っていた。が、個人個人は頑張っていても、そこはみんなギリギリの状態。マークがきつくなると何も出来なくなるエジに代表されるように、やはり個人で打開打開出来る選手が少ないチームはキツイ。そしてやはり、チームとしての連動性は少なかった。パスサッカーに、コンビネーションサッカーに必要不可欠な連動性は、フィンケレッズ最後となったこの試合でも、ほとんど見られなかった。

でも、高橋、宇賀神、岡本・・・今日も必死に動き、走り、当たり、転び、起き上がり・・・頑張っていたこれら若い力が、来季に向けた希望でもあるが・・・。


フィンケの終戦。
ロビーのレッズ最終戦。
細貝のレッズ最終戦。
今季レッズの終戦。

フィンケが率いたレッズの終焉。

旅の終わりである。

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天皇杯準々決勝 ガ大阪2-1浦和
得点/72分・遠藤(ガ大)、81分・宇賀神(浦)、103分・宇佐美(ガ大)
観衆:

まったく寝耳に水だった。
今朝のスポニチで、レッズが徳島ヴォルティスから、ボランチの青山隼を獲得するという報道が成されたが、・・・今夜になって早くも両クラブから正式発表である。早い。

◆青山隼選手、加入のお知らせ(オフィシャル)
 
名古屋時代はU-20代表で不動のボランチだったらしいが、実際の所、自分はあまりこの選手を知らないので、どうとも言えない。というか、そのような将来性豊かなはずの選手が、何故3年もの間J2に・・・??
細貝の移籍が決定的になり、谷口獲得も失敗に終わり、今野も残留意志が固く無理で、加えて外国人枠もボランチに使わないとなって、急遽白羽の矢を立てたのが、この青山だったのだろう・・・か??
だとすると、完全に後手後手に回ってしまった感は否めないが・・・。まあ尤も谷口の時点で後手に回っていたのだから、後手の後手の更に後手を踏んでいるって事なのだろうけど。

4d2b027f.jpgJ1での試合経験が2試合と少なすぎるのは気にかかるものの、J2ではセレッソ時代を含めた3シーズンで77試合と試合慣れはしているし、昨季までのJ2での評価は極めて高い。しかし今季は怪我もあって、思うような出場機会に恵まれなかったらしいが・・・。
特徴・・・正確なロングパス、フィジカルが強い、ミドルシュートも武器、加えて性格が良い・・・この前評判通りなら、・・・良いが・・・。唯一判明している事は、182センチの長身であり、イケメンだから女性ファンが増えるという事だろう(笑)。

まあ、まだ22歳と若いので、大卒ルーキーのひとりと考えてみれば良いのかな。これから化ける可能性もあるし、期待するところはある。名前の通り「隼」級の選手になってくれれば良いが。でも先ずは細貝の穴埋めというよりは、J1の水に慣れてから、そして通用するかどうかだねぇ・・・

近年のレッズがこういう形でJ2から選手を獲得するのは本当に珍しい事なんだけど、何はともあれチームの一員になる青山君、ようこそレッズへ。

今日、本当は例のシーチケホルダー限定イベントに行く予定だったんだけど、急遽”同行者”の具合が悪くなり、自分も結局行かない事に変更。
せっかくの日曜の予定が完全に狂ったが、まあレッズフェスタもロクに行かない自分だから、こういう試合以外のファンイベントに行かなくても不思議ではない。来季のシーチケ申し込みも既に郵送で済ませているし、まあ糞寒い中でお人形さん貰って選手と握手するだけのイベントでは、あんまり行っても意味は・・・。

時間が空いた良い機会だから、シーズンチケットについて考えよう。
レッズが今回このようなイベントを初めて開いた背景には、ここ2年で激減した観客数に比例して、当然起きると予想されるシーチケホルダーの売り上げ低下を懸念してのものだと断言出来る。
自分は駒場時代からレッズのシーチケを十数年保持し続けているが、過去シーチケホルダーに対してこのようなイベントが開催された経験は皆無。つまりクラブがシーチケホルダーの増減に対して、ようやく危機感を覚え始めたのだろう。

レッズのシーチケホルダーに対する特典率は、恐らくJリーグ各クラブで売られているシーチケの中で、最低ラインだと思う。他クラブのシーチケ特典を見てみると、割引率も高く(中には6割引なんてものもある)、ファンクラブ無料入会権や、更なるホームゲームチケット優先購入権、スタジアムへの優先入場権、グッズ割引権、中にはレプリカユニフォームまで付けているものもある。
対してレッズのシーチケ特典は、割引率1割、微々たるグッズ1つか2つ、そして継続権。・・・これだけである。他クラブのシーチケに比べて、如何に特典率が少ないかがわかる。
他クラブがシーチケに多大な特典を付ける理由は、シーチケが売れないという切実な背景があるからに他ならない。しかしレッズの場合はシーチケが売れていたのだから、特典が少なくても問題は無かった。また殆どのシーチケホルダーも、特典など求めていなかった。特典など付ける位なら、その分の金をチームの強化費に充てて欲しいと言った意見も少なくなかったし、むしろ入手困難なレッズの駒場開催チケット全試合分を、予め購入出来る事こそ”特典”であると考えていたからだ。そして自分もそう思っていた。
だから犬飼氏が社長に就任した当時に行われたシーチケ改革での、ナビスコ杯決勝チケットのシーチケホルダー優先販売は、ホルダーにとって狂喜乱舞ものの特典だった。それだけレッズのシーチケホルダーは、大がかりな特典に免疫が無かったのである。

駒場中心の時代、常にキャンセル待ちが続くレッズのシーチケは、クラブにとってもサポーターにとってもひとつの大きなステータスだった。その後、駒場開催が激減したものの、キャパの広い埼スタ開催が中心となっても、スター選手を揃え派手な優勝争いを続けている内はチケットも飛ぶように売れ、拡大したシーチケ枠の売り上げも好調だった。
スター選手が次々居なくなり、チームの成績も低迷し、観客も激減したこの2年。キャパの広い埼スタで客足が減る事によりチケット入手も容易になった。そしてシーチケを持つ意味も無いと考えるサポーターも増え、シーチケの価値が激減した。こうして、チケット売り上げに対するクラブの危機感がようやく芽生えてきた。
その中でもシーズンチケットは、スポンサー探しと同等にクラブ運営の生命線である。クラブの経営方針は、その年のスポンサーとシーチケの売り上げ数によって左右されるからである。そのシーチケ売り上げ数にまで不況の嵐が押し寄せている今、レッズがシーチケホルダー集めに必要な事とは一体何なのか。

ここからは個人的な事を言わせてもらう。
シーチケホルダーにとって最大の”特典”は、その”恒久的”なシーズンパスの権利であって良いと考える。ただし本来それは特典ではなく、シーチケホルダーに与えられた当然であり唯一の権利であり、ここはクラブがシーチケを捌く上で勘違いしてはいけない部分である。
だからと言って闇雲に特典を増やしたところで、それがシーチケの売り上げ増加に繋がるかと言ったら、また違うとも思う。それは他クラブのシーチケ売り上げの苦戦が証明している。
ハッキリ言ってしまえば、無駄な特典などいらないのである。割引率は増えれば嬉しいが、反面で現状のままでも良いし、使うか使わないかわからないグッズもいらない。ましてや今回のような、中途半端なイベントもやってもらいたくはない。
しかしそのために必要不可欠な条件が存在する。それはクラブチームが強くなる事。これこそ、シーチケを増やす最大の近道であると考える。チームが強くなり優勝争いを繰り広げ、大物選手補強も活発化し、話題が集中すれば、自ずと客足は伸びるはずである。そしてチケットが売れれば入手困難になり、シーチケの価値が復活するのである。
しかしチームが強くなるためには、当然チケットを売り上げて、強化費を増やさなければならない。独立採算性となったレッズでは、チケットの売り上げ、特にシーチケホルダーの確保は、スポンサー確保と並んで、運営上の双璧である。
チーム成績の向上と売り上げの向上、つまりこれは、”卵が先か鶏が先か”の次元の話になってしまう。しかしこの先は、この二兎を常に念頭に運営しなければ、更に客足は遠のくだろう。

唯一言える事は、今のレッズは、客に追われる立場から、客を追いかける立場に変わったという事である。その1発目の現れが、今回のシーチケホルダー限定イベントの開催であろう。
自信を持ってチームを運営していたかつてのレッズならば、それに魅力を感じて客も自ずと付いてきたはずである。しかしそれが崩れた今、逆に様々な手法を使って、こちらから客を追わなければいけなくなってしまった。
商売通念上、かつて盛況していた会社組織が、逆に客を追うようになってしまったら、常にその負い目を感じて運営して行かねばならない。しかしそれでは自信も余裕も生まれず、悪循環に陥る危険を孕んだままで本当の解決には成らない。しかし今のレッズ運営は、その負のスパイラルにはまりかけているのだ。
ここから抜け出すための戦いが、これから始まろうとしている。

いよいよ赤字に陥るレッズ。ここから来シーズンにかけてのレッズは、本当の意味でクラブの将来を左右する期間になるのだ。

※このシリーズは【レッズが客を追い始めた】と題して、いよいよ人気が低迷し始めたレッズの危機を、複数の事例からひとつを絞って、サポーターの立場から感じた事を踏まえて書いて行きます。今回はシーズンチケットを絡めました。

レッズの移籍関連について中間的なまとめと個人的考え。

ペトロとマルシオ・リシャルデスについては前回に書いたから省く。あとレンタル復帰組も右に置いておくとして・・・

先ずは永田充の加入。高齢化が進む日本人センターバックの補強において、レッズにとっては必要不可欠だった訳で、そこに永田という年齢的にも経験的にも脂ののった選手を獲得出来た事は、ひじょうに大きなプラスになる。
一方で永田に否定的な声も少なくないのも事実だが、やはり新潟在籍時に大怪我を2度負っている事、更にスピードに欠ける点、それに輪を掛けて去年ビッグスワンでの、キックオフ直後のエジへの”スーパーアシスト”の記憶が鮮明なのが響いているのだろうか。
しかしスピラの離脱もあって、最終ラインに欠けていた”高さ”と”強さ”が生まれる事。更にロングフィードにも定評があるという事で、これもレッズでは欠けていた部分(フィンケが禁止していたという話もあるが)。そして今年はA代表も経験するなど、現在のJリーグにおいては、これだけの日本人センターバックを移籍金ゼロで獲得できるチャンスは滅多にはやって来ない。それだけに、レッズが永田を狙ったのは必然といえる。
来季このままで行けば、センターバックのファーストチョイスはこの永田と、完全移籍が正式決定したスピラになる筈である。スピラの完全移籍に関しては、もう夏にクラブとスピラの間で合意していた話だから特別驚きは無いが、スピラの最大の懸念材料である”怪我の多さ”が克服されないと、根底から守備プランが崩れてしまう。ここは気を付けてほしいところ。

レンタルで獲得を目指している松井大輔は、個人的には”不必要”に思う。
そもそも何故クラブが、松井を欲しているのかがわからない。確かに日本人の攻撃的MFでは実力的には魅力溢れる選手である事は間違い無いが、もはやピークを過ぎて、欧州で完全に燻っている感が強いのは否めないと思う。人気面で獲得を目指しているのなら、それはもっと間違いで、松井ってそこまで話題性のある選手ではないと思う。これで観客が呼べると思っているならば、クラブは大きな勘違いをしている。
それでも攻撃的選手が不足しているのならば獲得すべきなのだろうけど、マルシオ・リシャルデスの獲得に成功し、将来性溢れる柏木や原口、セルや直輝が溢れかえっているこの位置に、もはや松井の入る余地は無いと思っている。過剰な補強は層を厚くするのには必要だが、同じポジションに対する過剰”過ぎる”補強は、無駄である。

一番心配なのは契約が切れる細貝の動向。レバークーゼンへの移籍が噂されている(また移籍金ゼロ・・・怒!!)。尤もまだ正式オファーは無く、レッズは強く慰留に努めているようだが、それでもオファーが来れば、移籍してしまう可能性は否定できない。
細貝が移籍してしまった場合、守備的ボランチの一角がポッカリ空いてしまう事になる。残念ながら今のレッズに、細貝の穴を完璧に埋められる選手は皆無である。そもそも、若くてあれだけダイナモ級の運動量と強靱なフィジカルを持った日本人ボランチなど、存在しない。阿部も移籍してしまった今では尚更である。それだけにレッズにとっては、細貝の存在が戦力面で左右してしまう。
ボランチの補強の噂は3つ。
先ずは豪州リーグから元アルゼンチン代表のマルコス・フローレス。実力的評価も申し分なく、187センチの長身という事を考えれば超魅力的な選手である。ただし、この選手に関しては報道された以降まったく音沙汰が無く、果たして事実かどうかはまったくもって不明。リストアップしていたのかもしれないが、柱谷氏はオファーに関しては現時点では否定しているし、残された貴重な外国人枠の1つをこの選手に注ぎ込むかどうか。この1枠に関してはマルコス・フローレスではなく、レナチーニョなんて噂もあるし・・・
そこでいよいよ今野が出てくる訳だが、個人的な考えを言わせてもらうと、本当に細貝が移籍し、マルコス・フローレスも来ないとしたら、今野は絶対に獲りに行くべきだと思っている。今野の実力ならば、細貝の穴を完全に埋められるし、最終ラインも可能という点も心強い。ただし今野に関しては数年前に一度オファーして断られているから、気持ちとしては穏やかではないのだが、細貝が居なくなってしまったら、そんな事を言っていられなくなる。
後は山村を先ずは特別指定で入れる話もあるが、山村に関しては新人前であるので、過度の評価はしない事にする。獲れれば嬉しいけど。あと谷口は横浜だろう。完全に出遅れているから、谷口は無理だと思う。

それと忘れてはならないのが1点。ゴールキーパーはどうするのだろうか?
このまま山岸だけでは絶対に不安。加藤や大谷を育てて来なかったツケが回ってきている。都築が戻らないとしたら、もっと不安。というか、ベテランで同じ年齢のキーパーを保有し続けるのって、やはり無理があるのかもしれない。
都築が戻らないのならば、現実的に可能な範囲では、清水を解雇された西部を獲ってほしいところなのだが・・・

と、何となく色々贅沢を言ってしまったが、ついに赤字になるレッズだけに、ここまで上手く選手が獲れるのかどうかという心配があるのだが、それだけにフロントもしっかり運営して行かないと、来期以降は本当に補強もままならなくなってしまう。ハッキリ言って達也に8,000万も払っている場合ではない。もう少しシビアに行かないと、そのうちヴェルディのようになってしまう。
払うところは払うが、締めるところははしっかり締めないといけない。これからはそういう時代だ。

nagata1.jpgおまけ
オフィシャルの永田の写真、もうちょっとマシなのなかったのかよ。
目が完全にイッちゃってるぞ・・・








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ようこそ!!
試合終了/クラブワールドカップ・グループステージ第2戦 インテル2-1浦和 得点/11分・凌磨(浦)、78分・Lマルティネス(イ)、90+2分・Vカルボーニ(イ) ・・・次の試合/クラブワールドカップ・グループステージ第3戦 浦和-モンテレイ(ローズボウルスタジアム=日本時間6月26日10:00キックオフ)


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自己紹介:
埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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