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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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今日、本当は例のシーチケホルダー限定イベントに行く予定だったんだけど、急遽”同行者”の具合が悪くなり、自分も結局行かない事に変更。
せっかくの日曜の予定が完全に狂ったが、まあレッズフェスタもロクに行かない自分だから、こういう試合以外のファンイベントに行かなくても不思議ではない。来季のシーチケ申し込みも既に郵送で済ませているし、まあ糞寒い中でお人形さん貰って選手と握手するだけのイベントでは、あんまり行っても意味は・・・。

時間が空いた良い機会だから、シーズンチケットについて考えよう。
レッズが今回このようなイベントを初めて開いた背景には、ここ2年で激減した観客数に比例して、当然起きると予想されるシーチケホルダーの売り上げ低下を懸念してのものだと断言出来る。
自分は駒場時代からレッズのシーチケを十数年保持し続けているが、過去シーチケホルダーに対してこのようなイベントが開催された経験は皆無。つまりクラブがシーチケホルダーの増減に対して、ようやく危機感を覚え始めたのだろう。

レッズのシーチケホルダーに対する特典率は、恐らくJリーグ各クラブで売られているシーチケの中で、最低ラインだと思う。他クラブのシーチケ特典を見てみると、割引率も高く(中には6割引なんてものもある)、ファンクラブ無料入会権や、更なるホームゲームチケット優先購入権、スタジアムへの優先入場権、グッズ割引権、中にはレプリカユニフォームまで付けているものもある。
対してレッズのシーチケ特典は、割引率1割、微々たるグッズ1つか2つ、そして継続権。・・・これだけである。他クラブのシーチケに比べて、如何に特典率が少ないかがわかる。
他クラブがシーチケに多大な特典を付ける理由は、シーチケが売れないという切実な背景があるからに他ならない。しかしレッズの場合はシーチケが売れていたのだから、特典が少なくても問題は無かった。また殆どのシーチケホルダーも、特典など求めていなかった。特典など付ける位なら、その分の金をチームの強化費に充てて欲しいと言った意見も少なくなかったし、むしろ入手困難なレッズの駒場開催チケット全試合分を、予め購入出来る事こそ”特典”であると考えていたからだ。そして自分もそう思っていた。
だから犬飼氏が社長に就任した当時に行われたシーチケ改革での、ナビスコ杯決勝チケットのシーチケホルダー優先販売は、ホルダーにとって狂喜乱舞ものの特典だった。それだけレッズのシーチケホルダーは、大がかりな特典に免疫が無かったのである。

駒場中心の時代、常にキャンセル待ちが続くレッズのシーチケは、クラブにとってもサポーターにとってもひとつの大きなステータスだった。その後、駒場開催が激減したものの、キャパの広い埼スタ開催が中心となっても、スター選手を揃え派手な優勝争いを続けている内はチケットも飛ぶように売れ、拡大したシーチケ枠の売り上げも好調だった。
スター選手が次々居なくなり、チームの成績も低迷し、観客も激減したこの2年。キャパの広い埼スタで客足が減る事によりチケット入手も容易になった。そしてシーチケを持つ意味も無いと考えるサポーターも増え、シーチケの価値が激減した。こうして、チケット売り上げに対するクラブの危機感がようやく芽生えてきた。
その中でもシーズンチケットは、スポンサー探しと同等にクラブ運営の生命線である。クラブの経営方針は、その年のスポンサーとシーチケの売り上げ数によって左右されるからである。そのシーチケ売り上げ数にまで不況の嵐が押し寄せている今、レッズがシーチケホルダー集めに必要な事とは一体何なのか。

ここからは個人的な事を言わせてもらう。
シーチケホルダーにとって最大の”特典”は、その”恒久的”なシーズンパスの権利であって良いと考える。ただし本来それは特典ではなく、シーチケホルダーに与えられた当然であり唯一の権利であり、ここはクラブがシーチケを捌く上で勘違いしてはいけない部分である。
だからと言って闇雲に特典を増やしたところで、それがシーチケの売り上げ増加に繋がるかと言ったら、また違うとも思う。それは他クラブのシーチケ売り上げの苦戦が証明している。
ハッキリ言ってしまえば、無駄な特典などいらないのである。割引率は増えれば嬉しいが、反面で現状のままでも良いし、使うか使わないかわからないグッズもいらない。ましてや今回のような、中途半端なイベントもやってもらいたくはない。
しかしそのために必要不可欠な条件が存在する。それはクラブチームが強くなる事。これこそ、シーチケを増やす最大の近道であると考える。チームが強くなり優勝争いを繰り広げ、大物選手補強も活発化し、話題が集中すれば、自ずと客足は伸びるはずである。そしてチケットが売れれば入手困難になり、シーチケの価値が復活するのである。
しかしチームが強くなるためには、当然チケットを売り上げて、強化費を増やさなければならない。独立採算性となったレッズでは、チケットの売り上げ、特にシーチケホルダーの確保は、スポンサー確保と並んで、運営上の双璧である。
チーム成績の向上と売り上げの向上、つまりこれは、”卵が先か鶏が先か”の次元の話になってしまう。しかしこの先は、この二兎を常に念頭に運営しなければ、更に客足は遠のくだろう。

唯一言える事は、今のレッズは、客に追われる立場から、客を追いかける立場に変わったという事である。その1発目の現れが、今回のシーチケホルダー限定イベントの開催であろう。
自信を持ってチームを運営していたかつてのレッズならば、それに魅力を感じて客も自ずと付いてきたはずである。しかしそれが崩れた今、逆に様々な手法を使って、こちらから客を追わなければいけなくなってしまった。
商売通念上、かつて盛況していた会社組織が、逆に客を追うようになってしまったら、常にその負い目を感じて運営して行かねばならない。しかしそれでは自信も余裕も生まれず、悪循環に陥る危険を孕んだままで本当の解決には成らない。しかし今のレッズ運営は、その負のスパイラルにはまりかけているのだ。
ここから抜け出すための戦いが、これから始まろうとしている。

いよいよ赤字に陥るレッズ。ここから来シーズンにかけてのレッズは、本当の意味でクラブの将来を左右する期間になるのだ。

※このシリーズは【レッズが客を追い始めた】と題して、いよいよ人気が低迷し始めたレッズの危機を、複数の事例からひとつを絞って、サポーターの立場から感じた事を踏まえて書いて行きます。今回はシーズンチケットを絡めました。

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レッズの移籍関連について中間的なまとめと個人的考え。

ペトロとマルシオ・リシャルデスについては前回に書いたから省く。あとレンタル復帰組も右に置いておくとして・・・

先ずは永田充の加入。高齢化が進む日本人センターバックの補強において、レッズにとっては必要不可欠だった訳で、そこに永田という年齢的にも経験的にも脂ののった選手を獲得出来た事は、ひじょうに大きなプラスになる。
一方で永田に否定的な声も少なくないのも事実だが、やはり新潟在籍時に大怪我を2度負っている事、更にスピードに欠ける点、それに輪を掛けて去年ビッグスワンでの、キックオフ直後のエジへの”スーパーアシスト”の記憶が鮮明なのが響いているのだろうか。
しかしスピラの離脱もあって、最終ラインに欠けていた”高さ”と”強さ”が生まれる事。更にロングフィードにも定評があるという事で、これもレッズでは欠けていた部分(フィンケが禁止していたという話もあるが)。そして今年はA代表も経験するなど、現在のJリーグにおいては、これだけの日本人センターバックを移籍金ゼロで獲得できるチャンスは滅多にはやって来ない。それだけに、レッズが永田を狙ったのは必然といえる。
来季このままで行けば、センターバックのファーストチョイスはこの永田と、完全移籍が正式決定したスピラになる筈である。スピラの完全移籍に関しては、もう夏にクラブとスピラの間で合意していた話だから特別驚きは無いが、スピラの最大の懸念材料である”怪我の多さ”が克服されないと、根底から守備プランが崩れてしまう。ここは気を付けてほしいところ。

レンタルで獲得を目指している松井大輔は、個人的には”不必要”に思う。
そもそも何故クラブが、松井を欲しているのかがわからない。確かに日本人の攻撃的MFでは実力的には魅力溢れる選手である事は間違い無いが、もはやピークを過ぎて、欧州で完全に燻っている感が強いのは否めないと思う。人気面で獲得を目指しているのなら、それはもっと間違いで、松井ってそこまで話題性のある選手ではないと思う。これで観客が呼べると思っているならば、クラブは大きな勘違いをしている。
それでも攻撃的選手が不足しているのならば獲得すべきなのだろうけど、マルシオ・リシャルデスの獲得に成功し、将来性溢れる柏木や原口、セルや直輝が溢れかえっているこの位置に、もはや松井の入る余地は無いと思っている。過剰な補強は層を厚くするのには必要だが、同じポジションに対する過剰”過ぎる”補強は、無駄である。

一番心配なのは契約が切れる細貝の動向。レバークーゼンへの移籍が噂されている(また移籍金ゼロ・・・怒!!)。尤もまだ正式オファーは無く、レッズは強く慰留に努めているようだが、それでもオファーが来れば、移籍してしまう可能性は否定できない。
細貝が移籍してしまった場合、守備的ボランチの一角がポッカリ空いてしまう事になる。残念ながら今のレッズに、細貝の穴を完璧に埋められる選手は皆無である。そもそも、若くてあれだけダイナモ級の運動量と強靱なフィジカルを持った日本人ボランチなど、存在しない。阿部も移籍してしまった今では尚更である。それだけにレッズにとっては、細貝の存在が戦力面で左右してしまう。
ボランチの補強の噂は3つ。
先ずは豪州リーグから元アルゼンチン代表のマルコス・フローレス。実力的評価も申し分なく、187センチの長身という事を考えれば超魅力的な選手である。ただし、この選手に関しては報道された以降まったく音沙汰が無く、果たして事実かどうかはまったくもって不明。リストアップしていたのかもしれないが、柱谷氏はオファーに関しては現時点では否定しているし、残された貴重な外国人枠の1つをこの選手に注ぎ込むかどうか。この1枠に関してはマルコス・フローレスではなく、レナチーニョなんて噂もあるし・・・
そこでいよいよ今野が出てくる訳だが、個人的な考えを言わせてもらうと、本当に細貝が移籍し、マルコス・フローレスも来ないとしたら、今野は絶対に獲りに行くべきだと思っている。今野の実力ならば、細貝の穴を完全に埋められるし、最終ラインも可能という点も心強い。ただし今野に関しては数年前に一度オファーして断られているから、気持ちとしては穏やかではないのだが、細貝が居なくなってしまったら、そんな事を言っていられなくなる。
後は山村を先ずは特別指定で入れる話もあるが、山村に関しては新人前であるので、過度の評価はしない事にする。獲れれば嬉しいけど。あと谷口は横浜だろう。完全に出遅れているから、谷口は無理だと思う。

それと忘れてはならないのが1点。ゴールキーパーはどうするのだろうか?
このまま山岸だけでは絶対に不安。加藤や大谷を育てて来なかったツケが回ってきている。都築が戻らないとしたら、もっと不安。というか、ベテランで同じ年齢のキーパーを保有し続けるのって、やはり無理があるのかもしれない。
都築が戻らないのならば、現実的に可能な範囲では、清水を解雇された西部を獲ってほしいところなのだが・・・

と、何となく色々贅沢を言ってしまったが、ついに赤字になるレッズだけに、ここまで上手く選手が獲れるのかどうかという心配があるのだが、それだけにフロントもしっかり運営して行かないと、来期以降は本当に補強もままならなくなってしまう。ハッキリ言って達也に8,000万も払っている場合ではない。もう少しシビアに行かないと、そのうちヴェルディのようになってしまう。
払うところは払うが、締めるところははしっかり締めないといけない。これからはそういう時代だ。

nagata1.jpgおまけ
オフィシャルの永田の写真、もうちょっとマシなのなかったのかよ。
目が完全にイッちゃってるぞ・・・








昨日はペトロの監督就任正式発表、そして今日は先ほどマルシオ・リシャルデス獲得正式発表。あ、堤も復帰だな。とにかく、いよいよ来季に向けたクラブとチームの動きが活発化し、慌ただしくなってきた。

先ずはペトロである。
レッズの英雄の一人であるゼリコ・ペトロヴィッチ。
駒場での別れを、今でも覚えている。我らの誇りである。
そういえば3年前、ペトロがRKCの監督をしていた時代に、こんな記事を書いたのを思い出した。
自分は、ペトロが再びレッズに帰ってきてくれる事を願っていた。
そして、ついにペトロがレッズに帰って来たのだ。感慨深い。そして嬉しい。

9fb643f0.jpgヨーロッパで指導者としての経験を積んだペトロ。

この真剣なまなざし・・・

とは言うものの・・・ペトロが果たして、どのような指導力を発揮するのかは、まったくもって未知数である。世間では、そのようなペトロを監督として迎える事に対して、不安視する声が高い。過去には成績不振で解任された経験もあるのだから、それは尚更であろう。もちろん自分も不安が無いと言えば嘘になる。

ただし自分が抱く不安部分は、指導者としての経験値ではない。経験値というものは、大事なように見えて、実は”水もの”である事が多い。経験値は指導力には大切なものではあるが、時にはその経験値が足かせのように邪魔をして、あらぬ方向へ転んでしまう危険も孕んでいるからだ。フィンケがその例である。

最大の問題は、これも散々指摘されている通り、フロントがどこまでペトロをバックアップ出来るか、今回はこれに懸かっている。
同じく、ペトロより素人であったギドが、レッズ監督として大成功を納めた理由のひとつは、犬飼社長(当時)自身がギドに対して、補強から何から惜しみないバックアップ体制を敷いたからに他ならない。
あの頃は、金銭面にしても人力面にしても、それだけバックアップ出来るだけの力がクラブにあったのである。

さて今である。
今のレッズのフロントには、ぶっちゃけた話をすれば、ペトロを完璧にバックアップするだけの力は、無い。それは、人力面でも、金銭面でも、である。
社長である橋本氏には未だ経営者としての明確な動向が見えない。そして来年の株主総会後には退任が濃厚という有様である。柱谷氏も、GMとしてはまだまだ仕事不足なのは明らかである。
そう、一番の不安材料は、煮え切らないフロントの状況なのである。

このような状況で、ペトロはレッズの監督として成功するのかどうか。
これはもう、『やってみないとわからない』、としか言いようがない。本当にそれしか言えない。
ギドの時代とは明らかに違う状況下で、本当の意味で底に落ちかけたチームの救世主の役目を担ったペトロ。
ペトロは果たして、どのような指導をするのだろうか。フィンケの時とは違い、明確になっていないペトロの指導方法。
フロントはこれまでのスタイルを継承してもらうと言っているが、本来チームのスタイルは監督が決めるもの。そこは結局はペトロがどう考えているかで違ってくるものだと思う。別にパスサッカーに拘らなくても良いし、明確にスタイルを公表する必要もない。それよりも先ずは、勝負にこだわるサッカーをしてほしい。

そしてペトロには、ポジティブに考えられる最大のアドバンテージがある。それは、浦和を知っている、という事である。
これは、監督としてはひじょうに大きな利点であり、何よりもペトロが和を愛してくれているという部分に、大きな希望と期待を持つ事が出来る。
もし、レッズのためにプレーするなら、レッズを愛さなければならない。そして、もし、レッズを愛するなら、100%ファイトしなければならない
ペトロ自身がレッズに残したこの名言を、今度はペトロ自身が再び監督として、このチームに注入してもらおうじゃないか。

そして来季のレッズの攻撃の命運を握る選手、新潟からマルシオ・リシャルデスの獲得である。
もう散々噂され報道されて来た事だから獲得に驚きは無いが、ロビーが去るレッズにおいて、新たな10番の役目を担うのだから、相応の働きをしてもらわなくてはいけない。
ただ正直、ロビーほどの活躍を期待するのは酷かもしれない。もちろんロビーが別格であり、凄すぎたという意味で、である。それでもマルシオの武器である高精度のキックなど、レッズで影を潜めていたFKやセットプレーからの得点は、かなり期待出来るものになると思う。後は、怪我には気を付けて・・・

と、いよいよ来季のレッズの陣容が見え始めた。
永井は名古屋濃厚という事で残念だが、獲得濃厚な永田や、もしかしたらレナチーニョや今野や松井なんて噂もあるが、とにかく今回は、フィンケ体制では疎かになていた、積極的で確実な補強を期待したい。そして少しでも、盤石な体勢を敷いてほしい。ペトロの命運も、先ずはそれに懸かっているのだから。
J1リーグ第34節
浦和レッズ0-4ヴィッセル神戸
~埼玉スタジアム2002


18572993.jpg去年は鹿島のJ1優勝を観させられ、今年は神戸のJ1残留を観させられ・・・
うちって、どうしてこうも敵に慈善事業みたいな事をやってしまうんだろう。毎度々々敵に歓喜をプレゼントしてどうするんだ・・・

「責任」って何だろう。
フィンケは最後の最後でこの試合に限っては責任は自分にあるみたいな事を言っていたけど、この試合に限らず、試合の責任は監督にあるんだし、退任が決まった後で責任とか言われても、今更感しか残らないよ。だから自分は拍手なんてしなかったし、目を閉じていたよ。もはやそうするしかなかった。
公式戦ではボランチとして使っていた濱田を、今回は暢久の出場停止によってセンターバックで送り込んだ訳だけど、それが完全に裏目に出てしまった。でもああいう下げ方をするんだったら、結果論になってしまうとはいえ、始めから堀之内なりスピラなりを使っておけよと言いたい。

とはいえ、今回は神戸の気迫に、レッズが完全に飲まれてしまった。神戸のJ1残留に掛ける凄まじいまでの執念が、そのプレーに見て取れた。あんな凄い気迫溢れるプレーは、どのチームでもそう毎回出来るものではないけど、それにしても神戸の気迫は凄かった。だからこそ起きた奇跡なのだろう。サッカーの神様は良く観ている。
片やレッズは、もう途中から完全に気持ちが切れていたな。集中力も無くなり、守れないしボールを追えない。いくら何でも残留争いしているチームに4失点完封負けは、率直に言って酷い。
得点王が懸かっていたエジも、あのプレーでは得点王なんて虫の良すぎる話だったのかもしれない。周囲も、彼に得点王を獲らせてあげようとしていたのはわかったけど、どうもプレーが単調で、神戸はそれをわかっているから、エジのマークは徹底していた。その裏をかくようなプレーをチームでやらなければいけないと思うんだけど、それが出来ないのが今のレッズのサッカーなんだよね。そういうサッカーをしている以上、サッカーの神様も良い顔はしないのだろう。

ロビーの埼スタ最後の試合が、まさかこんな結果になろうとは・・・
レッズって、こういう特別な感情のこもった試合になると、どうしても締まりのないサッカーをしてしまうのは、もはや伝統なのかもしれない。
それでもロビーには感謝の気持ちでいっぱいだし、最後はやはり自分も目頭が熱くなってしまい、ロビーコールは声にならなかった。ロビーについては一言二言では言い表せないから、また後日改めて書こうと思う。

あの後、スタジアムの彼方此方からフロント出てこいと叫んでいた人が居たけど、ぶっちゃけ社長やGMは出て来なくて正解だったと思うよ。だいたい今更社長らが出て来たところで、また気持ちの欠片も入っていないような、マニュアル通りの言葉を聞かされるだけ。ただでさえ糞寒いのに、そんなの聞いたところで更に身体も心も冷えるだけ。ハッキリ言って時間の無駄だよ。そんなのは今更どうでも良いから、フロントとしてしっかり仕事をして、来季こそ成果を見せてほしい。

ということで、・・・とりあえずリーグ戦は終了ということで、皆さんお疲れ様でした。

63e4d8da.jpg今年も浦和でザ・やけ酒反省会。
このところ毎年反省会だよな。
いつになったら最終節で美味い酒が飲めるのだろう・・・
結局10位か。久々の2桁順位。リーグ優勝から僅か4年でここまで順位を落としてしまった。辛く厳しい結果だ。

幸い天皇杯が残っているけど、大阪へは仕事で行けないのが残念だ・・・

余談だけど、FC東京もまさかレッズが神戸にこんな悲惨な負け方をするとは、露ほどにも思っていなかっただろうな。まあこっちからしたら、FC東京が京都に負けるなんて思っていなかったから驚いたけど。
東京からついにJ1が消えた。来年は味スタには行けないのか。分倍河原に好きな焼鳥屋があったのに(なんじゃそりゃ)。残念だ・・・

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J1リーグ最終第34節 浦和0-4神戸
得点/31分・吉田(神)、52分・吉田PK(神)、59分・朴(神)、90+3分・小川(神)
観衆:45,941人

フォルカー・フィンケとは、一体何だったのか。今季限りでの退団が決まった以上、良くも悪くもこれ以上フィンケに固執する意味は無くなるので、後任監督が発表される前に、フィンケに関しては改めて早めに総括しておきたい。

その前に、2年前の自分のフィンケ評2点である。(以下リンク参照)

◆フォルカー・フィンケでは小粒な感想

◆フィンケの事を今の内に書いておこう

この話は、これ抜きには語れないものがある。何故かと言えば、2年前に自分がフィンケに対して抱いていた不安、そして危惧した事が、残念ながら現実のものとなってしまったからだ。

以下に書くことは、フィンケを支持していた人たちにとっては、少々気分を害する文章になっているかもしれない。しかし自分はフィンケとは相反する考え方の持ち主であり、率直な自分のフィンケに対する考えを書かせてもらったに過ぎない。そこを理解いただいた上で、読んでもらいたい。

就任前からフィンケという人物評は、ある意味でひじょうに分かりやすいイメージを持つ事が出来た。
フィンケが16年間にフライブルクで行ってきた政策や指導、そして言動。これを見れば、レッズでこれから起こるであろう事態は、揚々に予測出来たのである。

プロスポーツに必要な意識とは何か。それは間違いなく闘争心や野心、競争力であると言える。すなわち力のある者こそが力を付け、勝者こそが一番であるという、至極単純な理屈。これは資本主義に繋がる思想である。
ところがフィンケの基本的な考え方は社会主義的なものに近く、この思想は、平等主義や平和主義に繋がるものもあるが、一方で資本社会に必ず生まれる競争主義とは相反するものである。
この思想をプロサッカーに持ち込んだ場合、そこで一体何が起こるのか。
先ず、フィンケが育成や若手を好む理由がここにある。外部からの選手補強は、チーム内に強烈な格差を生む。それが大物選手や有力選手であればあるだけ、その格差は拡がる。一方で自前の選手を育て上げたり、未だ注目されていない選手を探り当てて補強する場合、その格差は最低限の拡がりで済む。そして監督自身は、自らの範疇に置いて扱いやすい選手だけを動かして行く。
格差は常に不満の種である。しかしそれが最低限で済んでいれば、そこには大きな不満も生まれず、騒動も起きない。
フィンケがスター選手不要論を唱えたのも、この思想が大きく影響していた故だと断言出来る。
これはチームの指導方法にも大きく繋がるもので、個人能力を組織力で大きくカバーし、お互いがお互いを助け合うフィンケ流サッカーに、それを乱す恐れがある突出した能力の選手は、絶対にあってはならないのである。

フィンケにとって不幸だったのは、招かれたクラブが、自身の思想とはまったく相反する環境に置かれたクラブだった事であろう。
日本一の観客数を誇る人気クラブにおいて、そこから得た豊富な資金を注ぎ込んで大型補強を繰り返し、タイトルを総なめにし、派手に成長を続けていたレッズに、突如招聘された人物こそフィンケだった。そしてレッズの当時の環境とはまったく正反対の思想を持った人物を招聘してしまったクラブ。この過ちが、2年後の今を決定付けたのである。

それでもフィンケにとって、自らの考え方を和らげ、あるべき環境に見合った行動を選ぶチャンスはいくらでもあった。しかし終始一貫して、フィンケは考え方を曲げなかった。
過去に指揮していたクラブ同様、監督としてだけではなくマネジメント部分にも侵入し、クラブ運営に影響を与えはじめた。
自らの考え方に反する選手は容赦なく構想外とし、その一方で補強は最小限に留めている。
このやり方は、次第にチームから競争意識を奪い、向上心を削ぎ、戦力の底上げが不可能になるまでに至る。17歳や18歳の選手に多くの出場機会が生まれる環境は、競争社会であるはずのプロ組織において、本来は異常な状態なのである。それに先立つスター選手の放出は、チームから”手本”を奪うと同時に、観客減少に致命的な役割を果たしたと言える。

63004244.jpgそのよう中でも、結果が伴っていれば、もっと支持は拡がっていたはずである。
残念ながら、フィンケのこれまで行ってきた多くの政策は、そのほとんどが裏目に出てしまった感は否めない。また自身がそれを認めず、論点をすり替え、言い訳じみたフィンケの言動が、多くの反感を買うはめになった。
観客数の著しい減少のすべてが、フィンケの責任であるとはいえない。しかし、フィンケの言動に伴わない成績低下が集客の減少を招いたのも、動かざる事実である。

フィンケには、監督としての範疇を超えた部分にも、大きな責任がある。自らの希望によってコーチ2人を招き、自らの希望による選手補強も果たした。一方で従来のスター選手を遠ざけた。そして自らチームを指揮した。そうした上で今の成績がある。
著しい情報統制を慣行し、閉鎖的な環境を作り上げたのも、フィンケの希望故である。本来味方に付けなければいけないマスコミの多くを敵に回してしまったのも、フィンケ自身なのである。

このようなフィンケのやり方は、注目が希薄なクラブや小規模クラブでは異を唱える者も少なく、それだけ腰を据えて政策に打ち込む事が可能である。ところが、常に結果優先を求められるレッズ規模のクラブでは、絶対に通用しない。
しかしフィンケには、従来のやり方しか選択肢が無かったのであろう。絶対と思っている自身の思想と、これまで行ってきた自身の政策。結局はそこに行き着くのである。
端から見れば無理があり理想にすぎないかもしれないやり方も、フィンケにとってはそれが現実なのである。それはつまり、フィンケの確信犯だったのかもしれない。

以上の事から、フィンケに対してクラブが契約を更新しなかった事は、至極当然と言える。
このような事態に陥っているにもかかわらず、フィンケ自身は来季に向けた補強に、異を唱えていたという。
しかし、このままでは来季のレッズがどうなっているか、容易に想像は付く。
それでも危機的状況に陥る危険を払ってまで、クラブが尚もフィンケに希望を委ねる価値は、無しと判断したのだ。

68ab2fe7.jpgフィンケにもし”3年目”があったとしたら、一体どうなっていたか。
しかしその議論は、フィンケの反論も含めて、もはや不要である。これ以上、存在しなくなった事に関して話を進めるのは、至極ナンセンスというもの。
1年目があり2年目があった。そして3年目というチャンスを勝ち取れなかった時点で、フィンケの負けなのである。

前々から予想されていた通り、また日頃から報道されていた通り、ついにクラブがフィンケと来季の契約を更新しない事を正式発表。

◆フィンケ監督との契約について
浦和レッズとフォルカー フィンケ監督は、契約満了に伴う話し合いの結果、2011シーズンの契約を更新しないことになりましたのでお知らせ致します。
また、フィンケ監督と共にチームを築いたコーチングスタッフであるカルステン ナイチェル、イブラヒム タンコ、福田正博、大槻毅、モラス雅輝の5人のコーチも契約満了に伴い、2011シーズンの契約を更新しないことになりましたので併せてお知らせ致します。
なお、2011シーズンの新体制は、決まり次第お知らせ致します。
』(レッズオフィシャル)

自分は前々からも公言していた通り、フィンケに関しては続投大反対だったので、契約を更新しないのは当然であり必然。だから今更その旨が正式発表されたからといって、特別の驚きはない。むしろ発表が遅すぎたと思っているくらいで、今は「やっと発表されたか」程度の感情に留まっている。

今回のフロントの判断は賢明だと思っている。
登山で「引き返す勇気」という有名な言葉があるが、今のレッズはまさにその選択をしたのだと思う。底に落ちる前に、取り返しが付かなくなる前に、一旦引き返して、新たな方向性を探り、そして正しい道を選択する。
今までやって来た事を無にするのか?という声もあるのは承知しているが、そのやって来た事がもし間違いだったとしたら、このまま更に同じ道を進み続けても、永遠に本当の目的地には着かない。着かないまま、存在しない目的地を探して、彷徨い続けるのである。

果たして方向性は本当に正しかったのか?否、正しいと思い込んでいただけではないのか?正しいと信じていた方向性が、実は始めから間違っていたとしたら・・・?

繰り返すが、フロントは賢明な判断をしたと思う。勇気ある選択をしたと思う。

ただしまだシーズン途中であるので、フィンケに関しては、また別の機会に書きたいと思う。
今はこの報に対して、ただただ安堵している。それが今の正直な気持ちである。

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ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第14節 浦和2-0東京ヴ 得点/6分・松尾(浦)、31分・凌磨(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第15節 浦和-ガ大阪(埼玉スタジアム2002=5月6日14:00キックオフ)


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うえ
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男性
自己紹介:
埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
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