レッズはペトロが戻り、来日が遅くなったもののマゾーラも戻り、本格練習は再開している。ちょっと前の新聞報道では、練習で2トップを試したという話も出ており、これはまた再開までに注目すべき点が増えた。
再開されるレッズの今シーズンは、4月24日のホーム名古屋戦から。ここは問題ないとして、次のアウェー仙台戦が前々からの噂通り、宮城スタジアムではなくユアスタ開催が決定してしまった。
”してしまった”という表現からもわかる通り、キャパの狭いユアスタ開催となると当然のようにチケット争奪戦になる訳で、それを考えた場合、宮スタ開催が無理ならば、ホームとアウェーの日程を入れ替える案の方を支持していた。
ただ、この時期に無理にでも仙台でJリーグを開催する意義は深い訳で、やるならやるで徹底的に盛り上げて、少しでも被災地の復興支援がアシスト出来たらと思う。
個人的に問題がひとつ。電力不足の影響で、東京・東北電力管内の4月中開催分キックオフ時間はすべて14時以前からに変更になっているのだが、ホームゲームはこれで良いとして、例えば仙台に行く場合・・・14時だと必殺の鈍行作戦が出来ない・・・うう、神戸に続いて、またしても贅沢新幹線を使うしかないのか!?というか、来月29日までにまともに仙台へ行ける関東から東北への鉄道網は復旧するのか!?更に、既に予約してある仙台のビジネスホテル、震災の影響でキチンと営業しているのか!?んな事より、チケット取れるのか!?
更にナビスコの開催方式も変更された模様だが、Jリーグ公式ページのこれを見る限り、リーグ戦の鹿島戦はホームとアウェーか入れ替えられて、レッズは5月がホームになっている。これは妥当な選択だろう。その件で鹿島のオフィシャルでこの様な事が書かれているが、鹿島から「今回、皆様にお伝え申し上げたいのは、浦和レッズ様の誠実で寛大な対応です」なんて言われると、妙な気分というか、照れるね(笑)
そしてその5月は16時以前のキックオフはわかるとして、以後夏場はしっかりナイトゲームのままだな。まあ選手の事を考えた場合、当然と言えば当然なのだが・・・電力は大丈夫か!?試合中にプッツン停電になったりして・・・
やばい、何だか問題山積みで大変な事になる予感が・・・
とは思っていても、大震災から一時は今年中の開催も危ぶまれていただけに、こうやってまた日程やら交通手段やら何やらで頭を悩ませられる時期が戻って来たのは、幸せな事かもしれない。
まだまだ震災の影響でサッカーどころではない人も居るだろうし、被災者の方々の事を考えるとサッカーで頭を悩ませている自分がちょっと後ろめたくもあるのだが、いつまでも暗い気分に浸っているだけでは、何も良くはならない。そろそろ動き出さないといけない。
長居で行われたチャリティーマッチも大盛況の内に終了した事だし、気の滅入っていたあの悲劇の3月から一転、4月に入った以上は自分の気持ちも大震災モードから、Jリーグモードに戻すとしよう。その第一歩がブログの再開だ。
先ずはJリーグも気持ち新たに4月から再開、再出発、再スタート。
心機一転、在り来たりな言葉ではあるけれど、皆さんまたここから頑張って行きましょう。
『東日本大震災の影響により中断されているJリーグが、4月29日のJ1第8節から再開されることが濃厚であることが20日、分かった。22日に行われるJ1、J2臨時合同実行委員会で最終的な調整を行い、決定する。すでに各クラブには、ゴールデンウイーク(GW)を再開のメドとすることを通達。J2は4月30日の第9節が再開の第1候補に挙がっている。
GWの始まりとともに、Jリーグが帰ってくる。複数の関係者は「リーグ戦はGWに再開する意向と聞いています」と明かした。
4月29日には照明を必要とする午後4時以降開始の試合が5試合あるが、計画停電が行われている東北・東京電力管内ではデーゲームに変更するなど節電に配慮する見込み。多くの集客が見込める時期に再開することで、復興ムードを高められるメリットもある。
Jリーグは3月5、6日の第1節を行っただけで中断。29日再開ならJ1の未消化は2~7節の6節分になるが、日本代表が南米選手権に参加するため中断予定だった6月下旬~7月下旬の4週間を使えば消化は可能。開幕前のナビスコ杯は予選リーグをトーナメント形式に変更して試合数を減らすことで、期間内に終了することができる。
ただ、再開までには多くの問題点も残っている。仙台、鹿島、水戸、栃木の4クラブはホームスタジアムに損傷が見られ、特に仙台のユアテックスタジアムと鹿島のカシマスタジアムは修繕に数か月を要する見込み。29日は仙台がホーム(宮城スタジアム)で浦和と対戦するが、後半のアウェー戦と入れ替える案や、東京・国立などの代替競技場を利用するなど、さまざまな救済策を講じていく。
また仙台と鹿島は練習場が使えずチームは解散状態。再開までに環境が整わなければ多くのハンデを負うことになる。』
まだスポーツ紙報道なので、4月29日が本当かは当然わからないものの、具体的な日にちが報道されるという事は、その可能性が高いという事か。関東の計画停電は4月末までがメドとれている点も、4月29日案が浮上した理由か。
個人的には、最低でも夏までは開催が困難であると思っているのだが、もし4月29日に再開出来るのであれば、ゴールデンウィークのスタートという事で、これ以上絶好のタイミングは他にないかもしれない。
4月29日、レッズはアウェー宮城スタジアムで仙台と対戦する。報道通りに後半戦とホーム・アウェーを入れ替えられる可能性はあるものの、個人的にはこのままの予定で宮城へ行き、経済面における現地復興のアシストという意味でも、宮スタで仙台と試合を行いたい。既に現地ホテルは確保済みなものの、肝心の鉄道網が復旧しているかが問題ではあるのだが・・・
あと問題は夏場。今の電力事情が夏まで続くのであれば、7~8月は尚更電力不足の深刻化が予想される。そのような状態で多量の電力を消費するナイトゲームは現実的ではない。かといって、猛暑でデーゲーム開催は絶対に無理。
ひとつの案としては、上記の後半戦とホーム・アウェーを入れ替える案と関連して、電力を保てる西日本エリアでのナイトゲームを夏場に集中させて、涼しくなる秋以降に東日本エリアのデーゲームを集中させて乗り切る手はある。この方法はホーム・アウェーの順番が極端にアンバランスな形となるのだが、夏場の開催を真剣に考えるのであれば、もう四の五の言っていられない。
四の五の言っていられないのは代替地案も同じで、ホームスタジアムが使えない事情でもこの案に良い顔をしないクラブもあるだろうけど、そして本来ならホームタウンを優先したいのは理解出来るものの、これを受け入れてくれない事には、話が前へ進まなくなるかもしれない。そうなってしまっては、今季のJリーグ自体の開催が困難になってしまう。それはクラブはおろか、サボーターも耐えるべき、我慢するべきところは同じ。
何が正解かは、まだわからない。ならいっそ、ぶっちゃけた話、本来なら今は無理に開催を急がず、少なくとも再開は秋まで待った方が良いと思っているのだが、そうなると収入は先送りになり資金繰りが悪化し、経営面で危機的状況に陥るクラブが多発する。Jリーグ自体が破綻する恐れもある。更に、それに関連する業者も逼迫する。そうなって来ると否が応でも開催しない訳にはいかない・・・というのが実状だろう。
それはJリーグでもプロ野球でも、他のプロスポーツでも同じで、それは例えば自分の会社に置き換えてみればわかる事なのだが、電力がああだからこうだからと言っても、それを頭では理解できても、だからといって闇雲に早期開催を反対する訳にも行かないのだ。最近ではセ・リーグが早期開催を示唆して相当のバッシングを浴びているようだが、それぞれの経営面を考えた場合、果たして反対する事が正しいのかどうかもわからなくなる。あなたにはあなたの生活が、向こうには向こうの事情もあるのだという事も、理解しないといけない。
とにかく、今は一人一人が案を出し合って、少しでも良い方向に事を動かすしか道が無いのだが・・・
大地震による非常事態体制中にスポーツの話をするのも気が引けるのだが、黙って過ごしている訳にもいかないので、またボチボチ書いて行きたい。
さて先日Jリーグから、リーグ戦とナビスコ杯の3月開催分全試合の延期が伝えられたが、今朝の新聞によるとそれに引き続いて、4月初旬の開催も困難に陥いる可能性も報道されている。
また被災地である茨城ではカシマスタジアムの損傷が激しく、使用可能になるまでには3ケ月を要するかもしれないとの報道もあった。カシマスタジアムだけでなく、今回で最大の被災地である宮城のスタジアム事情もあり、いつスタジアムが使用可能になるのかはまったくわからない状態。
交通機関や道路が復旧しない限り、チームやサポーターの移動も困難。さらに計画停電が、現在東電が予定している通り4月末まで続けば、それこそ4月末まで関東以北での開催などますます困難になる。
Jリーグ各クラブの外国人監督にも離日が相次いでおり、多くのクラブは今月22日を再始動日に予定しているようだが、被災地のクラブチームの今後の見通しも立っていない。鹿島などはチームの一時解散を示唆している。
今後、開催日の大幅な修正を余儀なくされるJリーグだが、今シーズンに至っては試合数の縮小や、カップ戦の中止も止む追えないかもしれない。
案としては、被災地のクラブは代換地として国立競技場を始めとした別のスタジアムを使用したり、ナビスコ杯や天皇杯を中止して、その空いた分をリーグ戦に宛う方法。もちろんFIFA公式戦以外の代表戦も今年に至っては控えた方が良いだろう。
さらに超的措置としては、いっそこのまま秋までリーグ戦を取りやめ、そのまま秋春制に移行させる方法もひとつの手かもしれない。その場合、可能ならば、夏場にカップ戦で補って、秋からのリーグ戦開催を待つ。この秋春制移行については、春秋制支持者の自分としては本意ではないものの、もはや四の五の言っていられない状況。
何れにしても、今後の見通しが立たないだけに、日々の推移を注意深く見守る必要がある。
地震発生時、本来なら外回りの最中なのが、この日に限って何故か社内業務が重なって事務所で仕事をしていたところで強烈な揺れが・・・社員でいっせいに外へ出て、それからは地震が収まるのを待つ。
みんなラジオや携帯片手に大騒ぎで、この時点で自分の居るところは震度5弱か強。宮城が震度7と知って青ざめる。
何度か携帯から自宅へ電話をかけるもののなかなか繋がらず、やっと1時間位して運良く繋がってお袋が出る。電話の向こうでは「食べてたラーメンが溢れてビチャビチャになった」とチンプンカンプンな事を騒いでいるかと思えば、「仏壇が散乱した」と言い出し(最初にそっちを言えよ)、だとすると果たして家の中がどうなっているのか実に不安になる。
散らかった社内を掃除。社内では品物が散乱、事務所も棚から荷物が落ち、湯飲みが割れ、水槽の水が溢れて水浸し。中のグッピーが飛び出し、数匹犠牲になった。そして食堂集合の命令が出て、繰り上げ帰宅の命が社長から出たものの、停電しているから電気の管理や渋滞を考慮するとなかなか会社を出る訳にいかず、先輩や工場長とともに懐中電灯を探したり、閉まらなくなったシャッターの処理したりで、その最中に翌日に控えたホーム開幕戦の中止、というかJリーグ全試合の中止を知る。
・・・そうか、やはり中止になったか。まあ、仕方ないというか、当然だよな。というか、今回の1試合中止だけで済むとは到底思えないのだが。
と、気持ちを切り替えて雑務を進め、ようやく落ち着いて21時頃、車で会社を出た。
東入間地区は大半が停電で、街はほぼゴーストタウン状態。信号も点いていないのだから、車も慎重に運転しなければ危険。暗いから歩行者も見えづらいし。
帰宅すればお袋はカップ焼きそば喰ってるし、自分の部屋に入ればビデオテープやチラシや本が散乱。そしてパソコンと、ディスプレイと、スキャナーが下に転がっていて「嗚呼」と思いつつもパソコンを設置しなおす。
しかし停電中なので、スイッチも入らないから正常なのか壊れたのかもわからない。家は寒いし、布団にくるまりたいけど、余震が凄くて危なっかしいから、眠る事も出来ない。仕方ないから、自宅と車を往復し、ずっと車内でラジオの地震情報を聴いていた。その中で次々増える犠牲者の数・・・
2時半頃、ようやく電気復旧。急いで自宅に戻り初めてテレビ映像を観れば、津波で流された海岸線の家々や、気仙沼の大火災を観て唖然とする。
パソコンのスイッチを入れれば、ハードディスクは無事のようだが、何故か最初はモデムを感知せずしっくりいかない感じで、ネットも繋がったり繋がらなかったり(今もそういう状態)。果たして壊れたのかどうかも不明。
とりあえず、ちょっと余震が恐かったが風呂を沸かしてサッと入り、後はウトウトとながらもほとんど朝まで眠らず、ずっとテレビの地震番組を観ては、時折発せられる緊急地震速報にピリピリしていた。
で、今、会社に来て、残った雑務をこなして、一息ついたので、こうしてキーを打っている。
震度5弱でこれだけの思いをするのだから、それ以上の震度だった地域の方の状態を思うとますます辛くなるが、とにかく沢山の方が犠牲になっていて、その数字もまだまだ増え続けている現実と恐怖。
このブログにコメントをいただく方の中にも、今回の東日本大震災で被害の大きい東北や北関東在住の方も居るため、尚更心配・・・
亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、皆様の無事を祈ります。
ヴィッセル神戸1-0浦和レッズ
~ホームズスタジアム神戸
神戸より帰ってきた。歩いてばかりの遠征で、足が疲れた・・・
前日出撃で京都に途中下車し、修学旅行みたいな京都観光。にしんそば喰って、三宮で前祝いに焼肉。しっかり精を付けて臨んだ開幕戦のはずが・・・
不吉な予感があった。出発前日、自分は車と自宅と会社の鍵を付けているキーホルダーが壊れ、なんと仲間の一人もレッズのキーホルダーが壊れたという、恐るべき偶然の一致。「不吉な予感にならなければ」なんて笑い話にしていた前日、・・・モロ当たったじゃないか。
とにかく、あそこまで深くエリア内に侵入してまで、何度も決定機を作ってまでゴールにならないレッズと、ポポのFK1発が決まる神戸。この著しい決定力の差は、何だ?
去年はゴール前までボールは運ぶものの、バイタルエリアに侵入出来なかった。今年はバイタルエリアに侵入するものの、得点が奪えない・・・
啓太は、いくら何でも頭を冷やした方が良いだろう。ボケッとしていればボールも奪われる。不可抗力でカード喰らうならまだ許せるが、あんな軽率でだらしない形からの2枚目イエロー退場なんて、これはキャプテンとしても痛いだろう。
あれで完全にチームが狂った。せっかく攻めていたチームの調子をストップさせた。あってはならない形で、自滅を招いた。
エジもしばらく頭を冷やすべきだ。もう得点の匂いの欠片すら無くなった。マルシオも同じ。まったくチームにフィットしていない。
これなら、ボール持ったら絶対に離さない滅茶苦茶なプレーしてるマゾーラの方が、諸刃の剣とはいえ、それでも期待出来る。ってかマゾーラをもっと教育しないと、宝の持ち腐れで終わってしまう。メインスタンド側の挨拶しないで、自分だけサッサと去って行く姿からも、まだ日本を知らない感タップリだなぁ。
このまま点が取れないと、そして勝てないと、前にも言ったけど疑心暗鬼に陥るし、チームがバラバラになりかねない。
去年勝てない時も「まだ始まったばかりだから」とかで痛い目を見ているんだし、取り返しがつかなくなる前に、しっかり立て直さないと不味いな。果たしてペトロに、その力量はあるだろうか。そこが期待する面もあり、不安な部分であり・・・
しかし、うちは本当に開幕戦に勝てなくなってしまったな。昔は開幕戦(と最終節)は強かった時期もあったのに・・・
来週は・・・また苦手なガンバだ。次こそビッグマック無料券を、じゃなくて、次こそゴールを、そして勝利を・・・頼むよペトロレッズ・・・
------
J1リーグ第1節 神戸1-0浦和
得点/76分・ポポ(神)
主審=飯田淳平
観衆:19,913人
こんな事を書くと怒られるかもしれない。それを承知であえてタブーに踏み込むけど、・・・
ペトロの今のサッカーを活かす最大の戦術、それは、引き籠もってのカウンター戦術である。
ペトロがレッズで指向しようとしているサッカーは、「速さ」「個人技」「ロングボール」という3点が生命線であり、武器であると言える。ペトロはこれに加えて、ボールを支配して試合を進めるポゼッションサッカーの要素も組み込もうとしているようだが、実際問題として、今のレッズの総合戦力と、レッズに貼られたレッテルがある以上、ポゼッションの部分を切り捨てない限り、常に困難が付きまとう形になると思う。
先ず、ゲームを支配出来るだけの満足な戦力が整っていない。戦力は良くても昨年に比べて少々アップしたに過ぎず、ボランチに至っては逆に戦力ダウンは明白である。もっと言えば、これはフィンケ時代からそうなのだが、そういうサッカーをするタイプの選手が少ない、居ないと言った方が良いかもしれない。ただ、それは日々の練習や経験値の増加で補えるかもしれないが、フィンケが2年もかけてそれを叩き込もうとして、結局は散々な結果に終始した現実を見ると、フィンケと違い速さを打ち出したペトロとて、それは頭打ちに終わる可能性は少なくない。
加えて、上記に書いたように、レッズに貼られたレッテルが問題である。そのレッテルとは、『レッズ相手には、とにかくゴール前で人数を掛けて守れば、ゴールは奪われない』というもの。この2年、フィンケが単調な戦術ですっかり手の内を晒してしまったおかげで、レッズには完全にそのレッテルが染み着いてしまった感が強い。
そうでなくても、昔からレッズは引いた相手には弱い。逆にポゼッションして攻めて来る相手には接戦や好試合を演じる傾向が強く、それは守って逆襲に転じるカウンター戦術こそが、レッズに合っている事を物語っているのである。
実際の話、いくら戦術を変えても、ゴール前を固められたら、手も足も出なくなるのは同じ事。勿論、だからこそ少しでも速くロングボールでゴール前へ迫り、いざとなれば個人技で強引に突っ込んで行く形をとっている訳である。少々荒削りな部分は否めないものの、それはそれでひじょうに理に叶った作戦であり、これに関しては前から言っている通り、自分もそう考える部分である。だからこそペトロのサッカーを支持しているのだ。
ただ、そこに足りない部分がある。それが、カウンターサッカーへの移行だ。いや、もともとカウンターサッカーがお家芸だったレッズにとっては、”戻す”と言った方が良いだろう。
近年レッズサポーターの多くは、カウンターサッカーを嫌う傾向が強い。それは弱かった時代の戦術であり、それ故に負の象徴と見られている部分がある。それに加えて、近年流行りのポゼッションサッカー、パスサッカーといった用語が一人歩きして評価を高める一方、どうしても守備から入る地味なカウンターサッカーへの風当たりが、ますます強くなってしまった。
だが、カウンターも立派な戦術であり、それに向いた選手や戦略を持っているならば、それを最大限に生かすサッカーをした方が得策であると言える。特にマゾーラなどはブラジル時代の映像を見た限りでは、カウンター的な攻めが一番輝いていた。この類の選手はスペースこそが一番必要なのである。そしてレッズはそういうタイプの選手を多く保有している。その中でマゾーラだけを例にとっても、この規格外の選手の能力を中途半端な戦術に置いてしまっては、宝の持ち腐れである。
幸い、レッズはセンターバックにおいて永田という頼りになる選手を獲得し、そこにスピラを組ませれば、一定の守備力の計算は立つ。この2人を中心に先ずは引いてでもしっかり守って、後は”3大武器”を前面に押し出して、攻めてくる敵の裏、つまり手薄になった敵陣を狙って素早く攻め込めば、得点力は飛躍的にアップすると考える。勿論物事はそう単純ではないのもわかっているが、可能性や確率の部分から考えれば、それが得策と思えるのだ。
敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず
言わずと知れた孫子の兵法である。ここ2年のレッズは、この兵法に真っ向から背くサッカーを推し進め、そして失敗した。それを反省し、改めて身の程を知り、今こそこの兵法を実践すべきだと、自分は切に思う。
☆インフォメーション
■5/17=「たのしいラボ」さんと相互リンクしました。■11/21=「誰も教えてくれないサッカー観戦を100倍楽しむ方法!」さんと相互リンクしました。■7/29=「サッカーの技法をすべての人に」さんと相互リンクしました。■10/1=忍者ブログは先月末をもってトラックバック機能が廃止になりました。これまでTBを送信していただいた皆様ありがとうございました。
ツイッター↓
@gyakusyuu からのツイート
【相互リンク大歓迎受付中!!】
レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。