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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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さて現実的には、新加入選手は結局マルシオ・リシャルデス、永田、青山、小島で、外国人枠を1つ残したままのスタート。戦力的にはどう考えても極端にはグレードアップしているようには思えないのが不安材料の上、柏木、永田、スピラには出来ることなら早くチームに合流して、連携を高めてもらいたいところだが。そんな中で・・・

7460bf41.jpgいよいよ始動したペトロレッズ。まだ始まったばかりとはいえ、その練習状況からは、フィンケとは真逆の意識で臨んでいるかのような感じ。
実際ペトロが公にインタビューに応えるようになってから、その言動を見てみると、それが手に取るようにわかる。チームと選手の性質に合ったシステムを選ぶと公言している点も、これまでレッズに無かった柔軟性の表れである。
宇賀神が「今まで無かった勝者のメンタリティ」という言葉を発したのも注目点。この言葉から、去年のレッズが一体どういうチームだったか、フィンケ下のレッズがどういう雰囲気だったか、そして選手がペトロに何を求めているかが見えてくる。

それもそのはずで、ペトロは「レッズをあるべき姿に戻す」と公言したのだから、フィンケのやり方とは全く別の姿勢で臨むのは至極当然なのだ。
そしてフィンケのやり方に納得が行っていなかった自分にとっては、ペトロの言動には多々共感できるものがあり、そして自分もこのブログで散々指摘してきた通りの事をペトロも言っているのだから、まさにペトロと自分の考え方はひじょうにマッチしていると言える。
ただひとつだけ、ペトロは「日本人選手が主役」のチームを作りたい旨の発言をしていたが、この部分に関しては”ノー”と言いたい。実際、本当に上位チームを目指すのであれば、常に日本人には無いものを持っているであろう外国人助っ人が第一に輝かなければ、簡単には勝てない。そして日本人が中心になって勝てるほど、Jリーグはそこまで甘くない。レッズは、スピラが守り、マルシオ・リシャルデスがゲームを作り、エジがゴールを量産しなければいけないのだ。

そんなペトロから、先日の練習ですごい言葉が飛び出した。

 「もっと速いパスを出せ。

  その分だけ、相手が届かなくなる」

デイリーの記事からなんだけど、これはお茶を飲みながら吹いてしまった。
何という直球指示(笑)。いや、実際そうなんだけど、一見理論的ながら、実はド根性精神論的な雰囲気満載見え見えの指示。それにしてもストレート過ぎる指示。その分だけ相手が届かなくなるって、まあそりゃそうなんだが、何かすごい。これはいよいよ、敵も届かないが味方も届かない啓太必殺のデビルパスの威力が発揮される時がやって来たのか!?
・・・冗談は右に置いておいて、この”速さ”こそが自分もここ2年散々指摘してレッズに求めていたもの。ザッケローニも「現代サッカーの鍵は、如何に手数を少なくしてゴールに迫れるかだ」と言っている通り、チンタラパス回ししているだけでは得点出来ない、勝てないのは当然なのだから、オランダやイングランドのスピードあるサッカーを目の当たりにして、去年のレッズを研究したペトロが、始めから速さを意識した指導をするのも至極当然なのだ。原口曰く「スピードの速いパス回しができなければと思った」と、今更プロがそんな事を言っているのかとツッコミたくなるような言葉も、実際にここ2年間全く出来ていなかったのだから、それも仕方のない事かもしれない。

とにかく、レッズのサッカーは変わる。間違いなく変わる。
当初柱谷GMが、ペトロにもパスサッカーを継承してもらうような事を言っていたが、GMの考えとは裏腹に、当のペトロはフィンケのサッカーを踏襲しようなどとは露ほどにも思っていない事が、ペトロの言動と指導からわかった。
これが吉と出るか凶と出るかは、まだ始まったばかりだからわからないものの、熱いペトロのキビキビとした姿からは、自分も「やはりレッズはこうでなくちゃ」という熱いものが沸き立ってくるのだった。
四の五の理屈や屁理屈をこねているより、先ずは実践する、それがペトロなのだ。
上の写真からも、「おいみんな、あの夕日に向かってダッシュだ!」的な・・・その後ろで腕組みして構えている啓太がまた良い感じで・・・熱血スポ魂ドラマだな。ってか後ろ姿のツッチー、オッサン臭丸出しだな。
ちょっと脱線したが、とにかく、この熱い魂を持った漢がレッズに帰ってきたのだから、これは期待せずにはいられない。

・・・やばい、ちょっとペトロを褒め過ぎだな。まだ始まったばかり。この辺で自粛しとかないと。

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ついに2011年・新ユニフォームお披露目。

2011homey.jpg

同じナイキ広島や横浜マがやたら凄いデザインだったから、もしかしたらレッズも型破りなデザインに変わってしまうのでは?と不安だったけど、うっすらダイヤ模様があるものの、表面は赤に纏まっていたのでホッとした。というか、今年のユニフォームは、近年のに比べて一番格好良いデザインになっていると思う。やはり赤に黒は映えるね。
が、しかし!元々自分は夏場の実用性を考えての襟無し派であり、ただでさえ暑っ苦しい襟に、更に輻射熱を呼び込む黒なんて・・・夏場の首周りを考えると恐ろしい・・・

さて、これを買うかどうか。
デザイン的には・・・欲しいぞ。
それと、誰の番号を付けるか。福田→永井→ロビーと続いた次なる自分の番号は・・・

新加入選手のユニ姿も披露されていたけど、
マルシオ・リシャルデス=10
原=21
青山=23
小島=27
か。
書体フォントはスッキリしていて、この方が良いかな。

後は、お財布と相談だ。
◆川淵氏が吠えた!Jリーグ観客減は「選手にひたむきさない」(スポーツ報知)
日本サッカー協会の川淵三郎名誉会長(74)が12日、Jリーグ実行委員会に電撃出席。大東和美チェアマン(62)からの講話要請を受けて1時間にわたり熱弁を振るい、設立20年目を迎えるリーグの現況に活を入れた。
川淵氏は観客数の落ち込みについて「試合が面白くないから減っている。選手にひたむきさがない」とバッサリ。「天皇杯の決勝ではCKの時にトコトコ歩いていく選手がいた。あれは許せん。選手の態度も不愉快。そういうのが価値を下げている」と“川淵節”で苦言を呈した。
また、38まで膨らんだチーム数について「減らすべきというのは、地域密着の理念を理解していない。つぶれるクラブがあるかもしれないが、どんどん入れるべき。東京は各区に1つずつあってもいい」と主張。観客数の水増し問題にも触れ、「改めてJの理念を見直すべき」と訴えた。


自分、川淵氏って嫌いじゃない、むしろメディアに露出している部分から受け取れる人柄は、好きなタイプの人間である。ナベツネが揺さぶりを掛けた「ヴェルディJ撤退、新リーグ作るぞ」脅迫に、真っ向から「勝手にしろ」と一蹴した時から、「ああ、この人やるなぁ」と思っていた。この川淵氏って、良くも悪くも頑固な人で、浪花節的な一面もあり、だからこそ今回のように古来より日本男児が抱いている精神論的な発言も飛び出すのだろうと思っている。
だからと言って・・・
試合が面白くないから減っている訳では、ないと思うよ。
そもそも、自分はこの「面白い、面白くない」って表現は実に無責任で抽象的なものだと思っていて、あまり使いたくない嫌いな言葉である。
だったら、面白いサッカーって何?面白くないサッカーって何?って事になってしまうし、これまでこの表現に対して万人が散々議論して来たものの、誰一人として納得の行く結論など出せてはいない。それもその筈で、何が面白いか面白くないかは、個人々々の考え方の尺度や価値観によって、違って来るからである。だからこの部分に突っ込んだ所で話はループするだけだから、そんなナンセンスな話はしない。
客が減っている理由?単純にJリーグが過渡期を迎えているからだと思う。過去Jリーグは様々な開催ルールの変更を繰り返しながら今に至ってきた訳だけど、ここに来て新しい試みも頭打ちで、だからと言ってワールドカップ熱もフランス大会や日韓大会ほどには盛り上がらなくなってしまった。昔から居るコアなサポーターもそれ相応の年齢になり、そこに観客数が落ち着いてきている。それでいて人気絶頂だったレッズがここ2年で舵取りを誤っての観客数激減で、J全体の平均値を落としてしまった。
でも過渡期はどんなものでも絶対に避けて通れないものだから、これに関してはあまり深刻にならない方が良いと思う。自分はレッズは別にしても他チームは極端に客が減っているとは思っていないし、むしろ最近は安定期に入りつつあるのではないかと思っているくらいである。
ちなみに2ステージ制やチャンピオンシップ復活なんて話も出ているが、これは間違っても絶対にやってはいけない。これをやってしまったら、また一時の熱だけで、やがて冷めてしまうのは必至。プレミア構想も時期尚早。ここはヘタに動かず、しばらく数年は現状維持。これで(例えば)志村けんのコントのような心地良いマンネリが確立されれば、客は増大はしないにしても、常に安定して来ると思う。
それとやはり、外国人のスター選手が不足し過ぎかな。お客を呼ぶのって、こういう部分はひじょうに大事なポイントだからね。

38まで膨らんだチーム数について(中略)つぶれるクラブがあるかもしれないが、どんどん入れるべき
これについては、増やすのは大賛成。というか、こっちが断ってもJ加入を目指すクラブが日本各地で増大しているのだから、今更歯止めを掛ける訳にはいかない。
しかし増やし方が問題で、もっとJ加入条件を厳しくした方が良いと思う。潰れるクラブが出てくるのは長い歴史の中であれば当然なので、そこはJリーグ百年構想の一環として仕方がない面はあるにしても、現在のような敷居の低い条件では、「Jに加入したければして良いよ。でも潰れても知らないよ」と言っているようなもの。これはいけない。
あと自分は昔から、日程面を安定させるためにも、J1J2のチーム数は統一すべきだと思っている。理想はそれぞれ20チーム。無理なら現状J1の18チームを基本に、J2も18チーム。そこで早期にJ2JFL間の昇降格制を確立させるとともに、続けて、運営組織が違うアマチュア色の強いJFLと、プロであるJリーグの境をハッキリさせるため、そして1クッション置いてプロの免疫を付けさせる意味からも、また深刻な財政難を始めとした様々なペナルティ降格させられるクラブの受け皿としても、出来れば当面は最低12チーム~上限18チームのJ3を創設すべきだと考えている。

どうでしょう川淵さん!!
ああ、今日は吠えたなぁ、自分も(ホントかよ)
あ、CKの時にトコトコ歩いていく選手がいたって、そこ突っ込むかなぁ。それくらい許してやってよ。そんな所でキッカーに無駄な体力使わせちゃイカンでしょ。野球で、明らかにアウトなのに1塁ベースまで全力で走り切れ!って言っているようなものでは・・・(ちょっと違うか)
最初は「エッ?」と思っていた原一樹の報道だけど、ここ数日であれよあれよという間にオファー~加入と、本当に獲得するような雰囲気になっているのだが・・・

本当に獲得するのだろうか?これが事実ならば、正直何故レッズが原一樹を獲ろうとしているのかがわからない。補強のポイントが完全にずれている気がする。つまり松井を獲得しようとした意図と被る気がする。
その松井獲得に失敗してしまったのだから、急遽同じようなタイプの原一樹に的を転換したのだろうか。
もっと言えば、サッカー誌で報道されていた通り水面下でレナチーニョ獲得に動いていたものの、それも結局失敗に終わったからだろうか?

原一樹の特徴は何と言ってもスピードを活かした突破力。でもこれは、レッズで言えば達也でありセルであり原口であり、更に梅崎であり、この辺と完全に被っている。この上で、これ以上また同じタイプのアタッカーを獲る意図とは何だろう。原一樹は魅力的な選手である事には間違いないが、実力的にも年齢的にもパンチの効いた補強とは言えない。というか、これでは”補強”にはなっていない。つまりレッズに来ても、上記の選手達と横一線の域を脱しないのではないだろうか。
前にも書いたけど、同じポジションに過剰な補強は、層を厚くするのには大変有効な手段ではあるにしても、元々過密な位置に更に過剰”すぎる”補強は、単なるお金の無駄遣いだと思う。
もちろんここで原一樹を獲る代わりに、他の誰かを放出するというのなら話は変わってくるものの、今の所そういった話は聞かないし・・・

原一樹にしても、レッズに来るメリットって何だろう?
自分が原一樹に抱いている印象は清水のスーパーサブな訳だし、永井が清水に移籍してもまったくフィットしない中で、逆に原一樹は3番目のFWとして活躍していた印象がある。そして昨季こそリーグ戦は10試合2得点と振るわなかったものの、清水はヨンセンが退団し、岡崎もシュツットガルトに移籍が濃厚の中で、それでも原一樹が清水を出る意味があるのだろうか?

うーん、原一樹には悪いけど、何かが違うなだよな、何かが。
どうもスッキリしない。
どうなっちゃってんの?柱のアニキよ・・・?
新年あけましておめでとうございます。

例年のごとく年越会で深夜3時までドンチャン騒ぎしていたから、3時間しか寝ていない上で、今年はここ2年行っていなかった元日国立観戦を眠い目を擦りながら決行。ようはレッズレディース目的である。

2c03efb8.jpgうーん、なでしこリーグってあんまり観ないから、相手のINAC神戸の実力がわからなかったものの、ぶっちゃけ余裕で勝てると思っていた。ところが、神戸は強かった。この試合だけ観れば、完全に神戸にポゼッションを許してしまっていたし、特に前半は神戸ペース。レッズは中盤で粘ってボールは奪うんだけど、そこからの神戸の守備が固くて、前に上手く繋がらないまま跳ね返されてはカウンターを喰らう繰り返しだったな。それでも堂園の素晴らしい同点ゴールの時は飛び上がったけど、・・・逆転できないまま後半も終了。
と、あれれ、女子って延長戦やらないの?てっきり延長突入かと思っていたら、いきなりPK戦のアナウンスでズッコケてしまった。そのPK戦も、レッズは3本も失敗するわで、おまけに神戸も2本失敗しているのだから、一体どんなPK戦やねん・・・
結局PK戦で負けて、レッズファミリー今年最初のタイトルを逃す・・・うーん・・・

e02f4017.jpg8228aab1.jpg明治神宮に初詣の後、新宿に繰り出して思い出横丁へ。

レッズレディース敗北により、ここで早くも今年最初の・・・まさかのザ・やけ酒が炸裂である。
あああ・・・


と、しんみり飲んでいたら、後から試合を終えた清水サポが入って来た。その彼らは「J2に落ちてでも良いから、天皇杯は優勝したかった」と悔しがっていた。・・・気持ちはわかるが・・・J2に落ちてまでとは、ちょっと言い過ぎではないかい?

いや、まあ何をどう言おうと別に良いか。元日国立でチームをサポート出来る状況がうらやましい。
レッズも今年は優勝を争えるチームに復活してほしいところだが・・・
そうなれるように、今年も頑張ろう。

今年もよろしくお願い申し上げます。

今シーズンも終わるにあたって、総括の時期がやってきた。
今年は、これまでのレッズの経緯を踏まえて、この1年のみならず、2年を1セットとして考えた。そしてそれに関連して、もっと前に遡って見て行きたい。

”それ相応”という言葉がある。その時々の状況や立場、条件に相応しくあるべき意味を表す言葉である。
果たしてレッズというクラブ及びチームは、それ相応の運営をして来ただろうか?

話をオフト監督時代に戻す。あの頃のレッズは念願であったタイトルを初めて獲得し、絶頂期への階段を登り始めた時期だった。
犬飼社長の改革によって更に勢いに乗ったレッズは、大物選手を次々に獲得し、それに準じて好成績を維持しつつ、タイトルを総なめにした。
大型補強を支えたもの。それは常に埼玉スタジアムという6万人規模の超大型スタジアムを埋めるファン・サポーターのチケット売り上げであり、グッズ売り上げであり、優良スポンサーから生まれる豊富な資金に他ならなかった。
絶大な人気と強力な戦備の相乗効果によって、ますます膨れあがる人気と戦力と成績の相乗効果。飛ぶ鳥を落とす勢いで世界に向けて拡大路線を辿っていたレッズ。あの頃のレッズは、間違いなく日本のサッカークラブにおいては最大のビッグクラブであったし、日本で唯一世界に通じられるクラブであったはずである。

しかし、J1復帰以降のレッズが辿った”それ”は、禁断の領域でもあった。このような路線を拡大して行くには、相当の覚悟と自信、そして何よりも確固たる”裏付け”を持ち合わせていなければ、到底維持できないものだったのだ。
禁断の領域、そこに踏み込んだ以上、一度でも手を緩めてしまったら、少しでも後戻りしてしまったら、足下から一気に崩れる、常に危険を孕んだ領域だったのである。そこにレッズは足を踏み入れてしまったのだ。
しかし当時のレッズが、その領域に足を踏み入れなければならない状況があった。それは、日本最大数のサポーターを抱え、埼スタという巨大なキャパを得た以上、その人気を拡大させ維持して行く必要があったのだ。それには、常に優勝争いをする地力が必要になる。その為には、その禁断の領域に踏み込むしか、道はなかったのである。そしてその領域に踏み込む為の一番の”裏付け”こそ、スタジアムを埋める大レッズサポーター群の存在だったのだ。

巨大なスタジアムを常に詰め尽くして、大型補強を繰り返しスター選手を揃え、期待通りに常にド派手な優勝争いを繰り広げてはタイトルを総なめにする。そのチームを応援するファン・サポーターにとって、これほど至福な状況は、他にない。そしてそれは、世界のどのビッグクラブでも持ち合わせている条件であり、求めるべきものの究極形なのである。
生き物は、味を占めるものである。レッズでも多くのファン・サポーターが、多分に漏れずそういう究極形の状況に、素直に味を占めていたはずである。それも弱かった頃から支えてきたサポーターならいざ知らず、強くなってからレッズを好きになった人ならば尚更、レッズはスター選手を揃えて強い、勝利と優勝という概念が当然になってしまう。
ところが、その概念が崩れた時、一体どうなってしまうだろうか。

答えはひとつ、”冷める”のである。

そして、実際に、多くのファン・サポーターが、冷めてしまったのだ。
著しい観客動員の減少。当然であり必然である。この2年、レッズで行われて来た事、起きて来た事を良く思い出してみてほしい。かつて膨張を続け巨大化したレッズと、この2年間との大きなギャップ。それを鑑みれば、何故このような事態に陥ってしまったかが、容易に理解出来るであろう。

08年の失敗。そしてシーズンの終わり。しかしその時点では、まだ盛り返せる力はクラブにもチームにもあった。それだけのサポーターも、有力選手も保持していたからである。ところが、その後レッズは致命的な判断ミスを犯してしまう。それまでの拡大路線をストップさせたのだ。
そしてクラブとチームにまったく相反するタイプの監督を招聘し、その監督に多くのタクトを許してしまったのだ。これが第一の間違いであり、最大の過ちだった。そして有力な人材が去って幹部の多くが入れ替わっていた当時のフロントに、もはやそれを軌道修正するだけの判断力も、決断力も指導力も無かった。そして、それに比例してますます小粒化するチームにあって、成績低迷に歯止めがかからなくなる。そのような煮え切らないクラブとチームに、多くのファン・サポーターが、やがて冷めて行ってしまったのである。

禁断の領域、それは一度でも手を緩めてしまったら、少しでも後戻りしてしまったら、足下から一気に崩れる、常に危険を孕んだ領域。そこに足を踏み入れてしまったレッズは、何処かで道を誤り、やがて手を緩め、後戻りしてしまった。そして全ては瓦解してしまった。
そうならない為に、手を緩めては、後戻りしては絶対にならなかったのである。拡大路線を維持し続けるには、更なる拡大路線を歩んで結果を出し続けるしか、それを維持する方法は無いのである。
それは一見して自転車操業と同じように見えるかもしれない無理がありそうで危うい方法だが、禁断の領域にある以上、それを続けなければ、やがては維持出来なくなり、崩れていってしまうのだ。一度でも派手に手を拡げた以上、いざ舵取りを誤った時には、その反動で大きな代償を払う事になるのだ。そして実際に海外のビッグクラブと言われる多くのクラブが、それを繰り返しては成功し、道を誤れば失敗しているのである。

冒頭で”それ相応”という言葉を書いたが、その時の状況でそれ相応の方法を選ばなければ、何事も上手くは行かないのが社会通念というもの。レッズが禁断の領域に踏み込んだまま、それ相応の運営を続けられていたならば、ここまで崩れる事は無かったかもしれない。
多くのサポーターを抱え、多くの優良スポンサーを抱え、多くのスター選手を抱え、名実共に多くの結果を出してきたレッズというクラブとチームには、そのクラブとチーム相応のやり方があったはずだし、相応の結果を出さなければならなかったし、絶対にそうし続けなければいけなかった。しかしその路線を変えた時から一転、一気に坂道を転がり落ちて行ったのだった。

2010年シーズン。ついには坂道を転がり落ち切ってしまったレッズは、これから再生の道を歩む事になる。
レッズは多くの大きなものを失ってしまった。積み上げたものが崩れる時は一瞬。その無くしたものを取り戻すのは簡単ではない。しかしクラブは落ち込んだ観客動員を取り戻し、スポンサーからの信用を取り戻し、赤字を解消し、チームは成績を向上させなければならない。
来季、またひとりレッズの英雄が監督として帰ってくる。そのペトロは「レッズをあるべき姿に戻す」と言った。その”あるべき姿”とは、満員のスタジアムで強いレッズが優勝争いを繰り広げる、そういう姿に他ならない。
しかし今のレッズの状況を見れば、それが容易ではない事は明白である。2年前よりも1年前よりも、レッズは更に厳しい状況に置かれている。それでも再生を成し遂げなければ、更に厳しい現実が待つ事になるのだ。
もしかしたら、フィンケの時に使われた”我慢”や”覚悟”とは、本当はこれからこそ必要な言葉なのかもしれない。

悲惨な現実も味わい続けたこの2年。レッズサポーターにとって多くの意見対立も生まれたこの2年。しかしこの2年が無駄であったとは思いたくないし、無駄なシーズンなど何処にも無いと信じたい。だからこの2年が有意義なものであったと信じたい。その上でのこれからである。
サポーターも一歩成長して、今度こそ団結してクラブとチーム支える時がやって来たのだと思う。


と言うことで、今年も厳しいシーズンとなってしまいましたが、1年間お疲れ様でした。
最後に、今年も数多くの方々に当ブログを訪問いただき、本当にありがとうございました。
今年は例年にも増してレッズに対して厳しい事を書き綴ってしまった感があり、読まれた方の中にはもしかしたら気分を害された方も居らしたかもしれませんが、それもレッズを思う故であり、その点ご理解とご容赦いただけたら幸いと存じます。
では、今年はこの記事が書き納めとしたいと思います。また来年も、どうぞよろしくお願い致します。
皆様、良い年をお迎えください。それでは。

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ようこそ!!
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自己紹介:
埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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