大宮アルディージャ2-2浦和レッズ
~NACK5スタジアム大宮
はなぞのホルモン焼きって、「こてっちゃん」じゃねーか!!
という、どうでも良い話は置いておいて・・・
おいおいおい、このままリーグ戦の連続ドロー新記録でも作るつもりか??
どうしてだ、どうしてここまでドローが続くのだろう?もちろん鹿島戦に続いて2点差を追い付いた事自体は素晴らしいし、つまり追い付くサッカーが出来るのは、何だかんだ言っても局面で勝負に打ち勝つ事を前面に押し出したサッカーだからこそ成せる技なのだ。可能性のあるサッカーをしているのだ。これがあと1歩なのか、それともここまでと見るかは人によって違うだろう。自分は前者を取りたいが、如何せん結果が付いて来ないのも事実。
勝てないのだ。何故だろう?逆に負け続けていれば原因ももっとハッキリするのだろうけど、これがどっち付かずのドローばかりなのだから、一体どう分析して良いやら訳がわからなくなって来た。
訳がわからないから、この際だから今回は難しい話は抜きにして、・・・
ペトロの選手起用で、加藤を引き続き使ったのは良かった。自分はそれでも山岸を使うものだと思っていたから、ここは加藤で良かったと思う。2失点に加藤は絡んでいない。あの失点はあくまで敵をフリーにしたDF陣の大失策だ。いつものように敵をフリーにしちゃう。
その失策の中心人物は、やはり暢久なんだよ。意味がわからないというか、スピラが戻ってきたのだから普通にスピラ先発で良いんじゃないの?いくらナビスコで良かった選手を起用すると公言したペトロとて、加藤と暢久では起用の意味合いがまったく異なる。故に暢久だけは何か違うと思った。自分は致命的なミスが多くてマークを平気で外す暢久のセンターバックに否定的な立場であるが、だからこそスピラが居るじゃないか。オーストラリア代表での疲れを考慮したのかもしれないが、途中で結局スピラに代えたのだから、つまり使える状態であった訳だし、これは結果論ではなく、確率の話である。とにかく暢久は前半から散々ラファエルに競り負けていた。去年までなら自慢の跳躍力で敵のゴールキックを跳ね返せていたが、今日の暢久を観た限りでは、・・・衰えは隠せないよ。いくら若く見えるとはいえ、実際はJ1でスタメンを張るには厳しい年齢なのだから・・・
原口の執念がチームを救った。ゴール目指して死に物狂いで斬り込む。そしてあそこで倒されようが潰されようが、それでもゴールに蹴り込む執念。賛否両論あるだろうが、原口に関してはペトロが監督で本当に良かった。去年までなら今の原口は存在していない。
それだけに、他の選手は・・・エジよ、頼むから流れの中で決めてくれ。あのヘディング、あれ外すか、フツー?あれ決まっていたかそうじゃないかで、試合は大きく変わっていたはず。せっかく2トップになっていくらか身軽になったのに、相変わらずの動きをしている限り、いくら周りが動いても、いくら縦へ中への意識が強くなっても、フィニッシャーがあれでは勝てる試合も勝てない。そう、どうして勝てないか、その原因の半数以上は、結局はエジが決めないからだと断言出来る。だから、ドローが続くのだ。
・・・あれ?変な分析しないと言ったつもりが・・・おかしいな。
おかしいと言えば、柏木と啓太の交代の間違えとか、一部のサポは入場前に警察と大喧嘩とか・・・困ったもんだ・・・さいたまダービーの意識も低いし・・・
何時になったらリーグ戦の2勝目が??
何時になったらザ・美酒が???
もう悠長な事は言っていられないんだけど、とにかく残留争い本格化と考えて良いだろう。まだ上との勝ち点差を鑑みれば大丈夫と思いたいし信じたいが、どっぷり浸かって抜け出せなくなっているかもしれないと思うと、恐い。・・・ヤバイよヤバイよ。
------
J1リーグ第14節 大宮2-2浦和
得点/37分・ラファエル(大)、53分・深谷(大)、56分・エジミウソンPK(浦)、78分・原口(浦)
主審=家本政明
観衆:12,221人
浦和レッズ2-0モンテディオ山形
~埼玉スタジアム2002
また戦術に修正を加えて来た感が。特に前半なんだけど、中央から敵陣25メートル程まで侵入したら、サイドの選手が上がろうがフリーだろうが、基本的にボール振らなかったよね。それどころか、そこから一気にゴール前のポスト役の選手まで鋭い縦パスを入れる連続。
ようするに、あそこでまたサイドに”逃げ”ると、いつものように敵に中を固める時間を与えてしまうから、無意味なサイドへのパスを禁止したのだろうね。柏木もマルシオも、啓太でさえそうしていたのだから、これはチームとしての約束事があったのだと思うけど、どうだろ?
それはともかくとして、原口の幻の先制点は・・・高崎ってあれでもオフサイドなの?最初、何でノーゴールになったのかチンプンカンプンで、高崎が主審に執拗に抗議していたのは何故?と思ったけど、ハーフタイムに調べたら・・・オフサイド??うーむ、何だか納得行かないような・・・
その高崎はPK奪取という大仕事で汚名返上ではあったけど、あそこもパスからして縦の意識が良かったし、やはり前述のように、変に外に逃げていたら今回のようなチャンスは生まれないのだから、縦への意識って本当に重要だと再認識した。原口の仕掛ける姿勢も本当に素晴らしいし、今回は高崎やエジが次々ベンチに下がってトップに上がった訳だけど、やっぱ原口って2列目よりも、始めからトップで張るべき選手だと思うんだよなぁ。あのゴールも、得意の形から得意の位置に完璧に決めた訳で、左45度は原口ゾーンって事で良いだろう。昔同じようなのでデルピエロゾーンとかあったけど(笑)
そして加藤が良かった。ボール捌きが山岸とは雲泥の差で、加藤がボールを持つと安心して観ていられる。フィードの上手さだけでもこれだけ差が出てしまうものなのか。もちろんそればかりではなく、大ピンチでのスーパーセーブもありで、しっかり見せ場を作った。
それほど押し込まれなかったから1試合ではまだわからないものの、今回の出来だと引き続き加藤でも不思議ではないな、こりゃ。(でも大宮戦は山岸に戻すと思う)
と言うことで、悪夢の5月とはオサラバし、6月になって仕切直しての初戦を、久々の勝利という形でスタートさせた。
ここに来てオール国産の山形にまで不味い試合をしてしまったら、本当の意味で終わってしまうかもしれなかっただけに、ナビスコだろうが相手がどんな面子だろうがPKだろうが何だろうが、先ずは勝って本当に良かった。ただこれは安堵の勝利ではなく、あくまでナビスコだという事も忘れてはいけない。もちろんナビスコを軽視している訳ではないが、今のレッズはリーグ戦での順位を気にしない訳には行かない。大事なのは次の大宮戦だ。
------
ヤマザキナビスコ杯1回戦・第1戦 浦和2-0山形
得点/45分・エジミウソンPK(浦)、89分・原口(浦)
主審=飯田淳平
観衆:23,275人
------
おまけ
久々勝利記念。浦和レッズの逆襲日報CM完成!!(再生ボタンを押すと始まります)
恐怖篇
思い出篇
あの夏篇
・・・あまりのくだらなさに、自分で呆れた(苦笑)
30日付けのエルゴラが、ロビーのブラジル2部グレミオ・バルエリへの入団を報じている。
◆ポンテ、グレミオ・バルエリへ入団(エルゴラ)
『昨季限りで涌和を退団したMFロブソン・ポンテ(34)がグレミオ・パルエリ(ブラジル全国リーグ2部)に入団することが分かった。
本紙の取材に対してポンテは「大宮などいくつかのJクラブからオファーをもらっていた。でも、愛する浦和を敵に回してプレーすることはできないと思ったんだ。ドイツで6年、日本で5年半と、計12年近くも母国を離れていたこともある。妻とも相談して、ブラジルに戻ることを決めた。今年に入ってからはトレーニングを続けながら、代理人に新しいクラブを探してもらっていた。いくつかのクラブからオファーを受けたんだけど自宅のあるサンパウロかその近郊に本拠を置くクラブが希望だった。96年に僕がジュベントス(当時サンパウロ州リーグ1部)でプロデビューした際に同僚だったセルジオ・ソアレスが5月上旬にバルエリの監督に就任し、彼から誘いを受けたことが決め手となった」と語った。
契約期間は今年末までだという。』
けっこう時間が掛かったというか、大宮や清水のオファーを断っても、ドイツや日本で多大な実績のあるロビーほどの選手なら、本国ブラジルではすぐに移籍先が決まると思っていたのだが、その後のニュースが無いまま・・・そうこうしている内に半年も経過していた。このままだと現役引退かと思われた矢先の朗報。本当に良かった。
最初グレミオっていうから、昔トゥットとか居たあの青縦縞ユニが特徴のグレミオかと思ったら、まったく別のもうひとつのグレミオだった(笑)。名門の方のグレミオはリオグランデドスル州のグレミオ。ロビーが入団するグレミオは、サンパウロ州のグレミオ・バルエリなのね。
どんなクラブチームか調べたら、2001年からサンパウロ州選手権に参加している歴史の浅いクラブ。ふむふむ、新潟のミシェウや、仙台のマックスも所属していたのか。
まあどんなチームであれ現役続行が叶ったロビー、おめでとう。年齢的にはこのクラブがロビーのプロ生活の終着点になる可能性が高いものの、その新天地でもう一華咲かせてほしいところ。
グレミオ・バルエリのオフィシャルホームページはこちら
つーか、何か上手く開けない・・・
そうだ、ロビーというと唯一心に引っかかっている事。嗚呼ロビーよ。今更こんな事を言うのも何だけど、あの時クラブワールドカップに出させてあげたかったなぁ。あの怪我さえなければ・・・
浦和レッズ1-1アルビレックス新潟
~埼玉スタジアム2002
ペトロのエジを代えない宣言通りの起用と、前節結果を出した高崎の2トップ。これは予想の内。そして先ず、フォーメーションを2トップに変えて臨んだ前半は、まさに思惑通りの展開と成果が現れた。今までの閉塞感から開放されたかのような前線の動き。エジは幾分マークが分散された事で身軽になり、高崎が必死にボールに競ってくれるから、周りの選手もセカンドボールを拾える拾える。それに2トップであるために、敵DFとの対等の勝負回数も増えて、それに比例してファールを貰う回数も増えた。
そこから得たマルシオの絶妙FKを・・・エジが渾身のバックヘッドで先制。ついに、ついにエジが決めた。あれだけ不振を極めていたエジが、古巣相手にゴールしちゃうところが何ともだが、オーロラビジョンに映ったエジのホッとした表情が何とも・・・
柏木も、これまで前が詰まってなかなか前線に絡めなかったのが、今回は深い位置まで顔を出せるところまでは来た。ただ唯一、原口だけはSHだと生きない気がした。フィンケ下でもそうだったように、それだけゴールがら遠ざかるあのポジションで、自らシュート態勢に入れるようなドリブルを仕掛けるのは至難の業だし、あまり効果的なパスを出さない原口のプレースタイルでは、ちょっと苦しい気がした。このフォメなら原口は2トップの一角に入った方が絶対活きると思う。
とは言うものの、全体的には選手が躍動した前半、幾度と無く発生する得点チャンス。柏木が、高崎が・・・あそこで決めていたら・・・そこで勝負は決まっていたと思うのだが、・・・あれだけ勢い良かった前半で、決めるときに決めないと、後で苦しむことになる。そんな後半・・・
新潟は、前半はけっこうラインを上げて攻めの姿勢で来ていた感じが(だからこそ前半のレッズはその裏を突いた攻めが出来ていた)、後半は小林を投入して中盤を落ち着かせると、逆にカウンター気味に守り出したのが、レッズにとっては誤算だったと思う。本来はレッズがリードしている訳だから新潟が攻撃的に来るはずが、観た限りではそうではなかった。
こうなるとレッズは、攻めては敵守備網に引っ掛かってはショートカウンターを喰らう繰り返しで、仕舞いにはボールポゼッションすら新潟に奪われていた。敵だって修正してくるのだから、こっちも馬鹿正直に戦い方を変えないでいると、結局はこうなるという教訓。
失点も、セットプレー絡みとはいえ、またも中央の選手をドフリーにしちゃって簡単に決められる。山岸の雑なクリアの仕方にも大きな問題があるが、セットプレーで守っていたのだからこっちの守備人数も整っているはずなのに、新潟のパスの出し手も受け手もドフリーって、どーゆーことよ?????
これでは、フォーメーション変えても先制しても、最後は同じ事の繰り返しだ。いくらやっても、どうやっても、守れないし、勝ちきれない・・・
まだロスタイムに失点とかの大失態が無くなっただけでも良いのかもしれないが、それにしても、今年は先制しても追い付かれる病か?守備でもっと集中していたら、どれも防げる失点のはずなのだが・・・
しかも、大の御得意様のはずの新潟にも勝てなかったとなると・・・何のために新潟からマルシオと永田を獲ったのか・・・
チーム状態もチーム状態なら、2万5千人という恐るべき観客数の現実も、レッズに関わる全ての人達が真剣に受け止めないといけない。今日は新潟サポも大量に来てくれたからまだこの数字だが、そうじゃなかったらと思うとゾッとする。そしてこの際、台風の接近を言い訳にしてはいけない。
去年から引き続いて、今年も勝てない試合が続けばこうなる事は誰もがわかっていた必然の観客減ではあるのだが、サポーターも、あれが嫌だからとか、勝てないからだとか言っていられる状況ではなく、本当にレッズを思うのならば、異常事態と捉えて、少しでもスタに足を運ぶ気持ちを取り戻してほしい。それでフロントがまた勘違いをするかもしれないが、このまま手を拱いていたって、絶対に良い方向には転ばないと断言する。それだけ危機的だ。
危機的で、ザ・ヤケ酒の連続で、自分の胃腸も危機的に・・・なる前に、チームにも何とかこの苦境を打破してもらいたいところだが・・・
しかし、3連敗した後に3引き分け、・・・この法則から行くと、次から3連勝だろう。・・・と楽観したいけど、・・・現実は楽観している場合ではないよなぁ、ハァ・・・
------
J1リーグ第13節 浦和1-1新潟
得点/22分・エジミウソン(浦)、70分・鈴木(新)
主審=廣瀬 格
観衆:25,272人
浦和レッズ2-2鹿島アントラーズ
~埼玉スタジアム2002
今日は朝から体調不良に陥って、特に胃の調子が最悪だったので飲まず喰わずの断食サポートとなった。そんな状態でやってるもんだから、フラフラになってぶっ倒れるかと思った。
しかもナクスタ大宮戦チケットの発売時間と当日抽選時間がバッティング。この辺もうちょっと考えて欲しいよな。まあビジターチケット自体は無事買えたから良かったけど。
さて、この試合の捉え方は人によって様々で、もちろん調子を落としている鹿島という事実はあれど、良く0-2から追い付いたと言う人も居れば、またドローじゃないかと言う人も居るだろう。しかも失点の仕方が実に良くないからね。1失点目は審判に納得行かない部分があるが、2失点目はゴールど真ん前でドフリーにしちゃう一番喰らってはいけないパターンだったのだから。
個人的には0-2から追い付いた事は大変評価出来るし、更に言うとあの猛攻の時間帯で逆転出来たかもしれない雰囲気だっただけに、あと1歩でそれに及ばなかったのが悔しいし、勝てる試合の流れだった。いや、レッズの状況を鑑みれば、今回は絶対に勝つべき試合だったのに。
それと、やっぱりうちが得点する時って、何だかんだでカウンター気味だということ。前半と後半でまるで違う訳だし、尤もその為にマゾーラと高崎を投入した訳だから、今回に限っては珍しくペトロの交代策が成功したのは良かった。鹿島も変に守りに入らないでいてくれたのが、うちにとっては良かった部分ではあるけど。
山岸の時間稼ぎについてはかなり厳しい意見が出ているが、ひとつ山岸の名誉の為に言っておくと、あの場合は当然という見方も出来るので、自分は責めない事にした。一人退場し、変に攻撃を急ぐよりも、ドローに持ち込んで勝ち点1を確実に拾う。これはサッカーにおける終盤の時間帯での戦い方では定石であって、山岸はそれを忠実にこなしただけである。逆に仮にあの後に失点していたら、「ドローにすら出来んのか」とか「もっと時間の使い方を上手く出来ないのか」とか言う人が出てくるんだから、絶対。
でもまあ確かに、心情的には・・・ホームだし、逆転を狙うのにこっちが時間稼ぎしとる場合か!!勝ちたくないのか!!!と、なっちゃうんだけど・・・まあ難しいね。この部分は、勝ちに拘るはずのペトロに聞いてみたいよ。
(山岸はそれよりも、啓太とあんなとこでワンツーやってたり、ただでさえ精度悪いキックをライン際に蹴り込んで更に味方が取れなくなっていたりする方のが問題だ。)
ただこのドローをチームは勘違いして欲しくないよな。あくまで最低限の悪くない結果になっただけで、別に試合に勝った訳ではないのだ。最後にペトロがこっち向かってガッツポーズしていたけど、まさかサポーターが今回は満足していると勘違いしてはいないだろうな?まさかペトロ自身は満足していないよな?そのまさかでない事を切に願うばかりだ。
ひとつ愚痴らせてもらうと、もうホント西村勘弁よ。レッズにとっていつも天敵はこのSR(埼玉高額鉄道ではない)。別にマゾーラを退場させたから言っているんじゃなくて、一体何度ハンドを見逃した?あの気紛れのようなジャッジは何?何でいつもこうなるんだろう?あー腹が立つ。もう訳わからん。
------
J1リーグ第12節 浦和2-2鹿島
得点/13分・西(鹿)、62分・増田(鹿)、67分・高崎(浦)、69分・マゾーラ(浦)
主審=西村雄一
観衆:37,521人
そもそも戦術とは、何ぞや。
広辞苑によると、戦術とは以下のように書かれている。
【戦闘実行上の方策。一個の戦闘における戦闘力の使用法。一般に戦略に従属。転じて、ある目的を達成するための方法。】
さて最近、掲示板等において、ペトロに戦術が無い風な書き込みが目立っている。自分はここに違和感を感じているのだが、そもそも戦術を持たない監督など、現代サッカーにおいて存在するのだろうか?
自分的な結論から言えば、そんな監督など存在しないと思っているのだが、その戦い方で結果が出ないと、どうしても戦術が無いと揶揄されてしまうのも世の常だ。
”戦術・闘莉王”と皮肉られたかつてのゲルトも、広辞苑からすれば、それは”戦闘力の使用法”に当てはまり、つまり立派な戦術という事になる(ただ自分はあの当時、あまりにその場しのぎの戦術が多かったゲルトに怒り、戦術が無いと書いてしまった事はあるが、今から思えばあれは軽率だったと反省している)。
さてここに、2人の”攻撃的なポゼッションサッカー”という戦略を掲げたレッズの監督が居る。フィンケとペトロだ。2人は戦略は同じだが、戦術が大きく違っている。
フィンケはどうだったか。選手間の距離を縮めてショートパスを繋ぎながら数的優位を作り出して敵陣に迫る、これがフィンケの大まかな戦術の概要だ。これも立派な戦術のひとつ。しかしレッズでは余りにこの戦術に縛られ過ぎて、プロセスであるはずの戦術が目的になっているかのようだった。これでは広辞苑の”ある目的を達成するための方法”とは違っている。更に言うとそこに”戦闘力の使用法”の概念が無い。故にそこから先の成長が一向に現れなかったのも必然だった。
さてペトロである。ピッチをワイドに使いロングパスとウイングの仕掛けを主体に素速く敵陣に迫る、これが来日当初にペトロが描いた戦術の大まかな概要だ。
先ず、仕掛けるタイプの選手を多く保有しているレッズにおいては、”戦闘力の使用法”に叶った戦術を選んでいると言える。問題は、”ある目的を達成するための方法”だ。今はこの方法が上手く機能していない。そして機能していないという前提で、現在までのペトロレッズの戦い方のおさらい。
ペトロが当初進めていた戦術、それを神戸戦までのチームは、実に忠実にこの戦術を披露していた。
震災があり、大幅に中断期間が設けられた。この間にペトロがどういう修正か指導を行ったかは不明だが、山形との公開トレーニングマッチでは、当初の戦術に加味して、仕掛けがウイング一辺倒だったものから、仕掛けながらも間近の選手が常にフォローに入りながら敵陣に迫る場面が多く見られた。そして名古屋戦では、名古屋が攻めて来る裏を取り、ショートカウンターから前線で多くの選手が仕掛けと絡みを繰り返し、次々チャンスを作り出した。ここまではまさに理想的。
ところが仙台戦以後、基本は引いて守るカウンター戦術を主体とするチームとの戦いが続くと、次第にロングパスや仕掛けが影を潜め、上手くブロックを作って守備網を形成する敵陣に手も足も出なくなる。
ここから見える事。
単純明快で、ピッチをワイドに使いロングパスとウイングの仕掛けを主体に素速く敵陣に迫る、これが仙台戦からプッツリ無くなっている。一体、この戦術は何処に行ってしまったのだろうか?そもそもこの戦術は、引いた相手を崩す戦術ではなく、相手が完全に引く前にロングパスで素速く前線に預けて攻め潰す戦術である。そういう戦い方を主体にするはずが、それに反して試合を増す事に、引け腰のサッカーに戻りつつあるのだ。
ペトロが戦術を変える意思が無いのならば、去年に逆戻りしたかのようなサッカーを静観せず、檄を飛ばしてでも、当初自分が推し進めようとした戦術を選手に強要すべきではないだろうか?
最近のペトロからは覇気が消え、弱気で後ろ向きな発言が目立つようになった。ペトロも、何かを恐れ始めているのだ。特異な体質を持ったレッズというクラブの目に見えない”何か”に、徐々に後退して行っている。
過去、その”何かに”挑んだ監督で、成功を収めた監督は実にわずかしか居ない。ペトロには、是が非でもそのわずかな監督の一人に入ってほしいのだが、今のままでは、そうではない監督の一人に入ってしまう可能性の方が高い。
自分がやり方を変える気はないと公言したのだったら、だったら弱気になるな。自分を信じろ。自分の戦術を信じて、それを貫き通せ。フィンケだって、そういう面があったからこそ、成功はしなかったが支持するサポーターも多く居たのだ。
自分は断言するが、ペトロが本当に身を粉にしてレッズを率いてくれるのであれば、どんな結果になろうと文句は言わないし、散々フィンケを否定し、ペトロを手放しで受け入れた以上、そしてそう書いて来た以上、ペトロと心中する覚悟は出来ている。
『もし、レッズのためにプレーするなら、レッズを愛さなければならない。そして、もし、レッズを愛するなら、100%ファイトしなければならない』
このペトロ自身の言葉を、そっくりそのままペトロに返したい。本当にレッズを愛してくれているのならば、真っ向からレッズを率いて敵にぶつかって行ってくれ。現役時代の貴方がそうだったように。
☆インフォメーション
■5/17=「たのしいラボ」さんと相互リンクしました。■11/21=「誰も教えてくれないサッカー観戦を100倍楽しむ方法!」さんと相互リンクしました。■7/29=「サッカーの技法をすべての人に」さんと相互リンクしました。■10/1=忍者ブログは先月末をもってトラックバック機能が廃止になりました。これまでTBを送信していただいた皆様ありがとうございました。
ツイッター↓
@gyakusyuu からのツイート
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
【相互リンク大歓迎受付中!!】
レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。