J1リーグ第21節
アルビレックス新潟2-3浦和レッズ
~東北電力ビッグスワンスタジアム
えーと、生理的に大宮という駅を避けたいがために、今回は高麗川経由、八高線を利用した新潟遠征であった。
しかも朝から、からあげクンレッド(1個増量)を肴に缶チューハイという暴挙に出たのであった。
という、この際どうでも良い話は放っておいて・・・
年に何回かは必ず心臓に良くない試合というものがある訳だけど、ロスタイムにPKを喰らう悪夢のような試合が早3度目。一体全体、何処をどうしたら、短期間の内に同じような展開が繰り返されるのか!?レッズを勝たせまいと、サッカーの神様が仕組んでいるとしか思えない意地悪なシナリオが新潟でも発動されようと・・・していたところが、今回は3点目を奪っていた事が幸いしての、何とか1点差での勝利。うーむ、やはり2点では危ないという事なのか。
前半の内に怒濤の2得点という幸先の良い展開が、日本では一番緊張する雰囲気を作り出す。海外では2点差なんてポジティヴな要素満載なのが、日本では”一番危ない得点差”とされている訳だから、後半PK喰らって1点差に迫られた時の嫌~な汗ときたら・・・。もちろん、どっかの神戸と違って、うちの守備力なら2点差を守れる自信はある・・・!とは思っていたりしていたはずが、PKとはいえ結局2失点してしまったのだが。
ちなみに1失点目のPKは、ブルーノのシミュレーションくさかったなんて話も出ているが、当然こっちのゴール裏からあっちのゴール前は細かくは見えないので、そこは深く追求するのはやめとこう。その前に、ポッカリ空いた裏に簡単に縦ポンやられてピンチに陥る守備態勢をどうにかしてくれ。
ただしこれは新潟の守備にも言える訳で、今回やたらレッズが裏を取れていたのも、新潟が不用意にラインを上げてくれては後ろをポッカリ空けてくれていたからで、新潟は早々の失点で完全に浮き足立ってボールが足に付いていなかったのも手伝ってくれてか、今回はうちのやりたい放題の部分はあった。後はやはり、決定力なんだけど、ね。
その決定力、これまで再三惜しい場面を作りながら、決定力不足に自滅していた張本人である直輝が、技ありのゴールで決勝点をあげるのだから、やはり直輝はチームとともに成長している部分は大いにある。マルシオが出場停止でトップ下に入った。これはこれで直輝の力を引き出す良い選択だけど、誰を何処に置けとか誰だけが凄いとか、誰を使え使わないではなく、直輝とペトロとチームとが理解し合いながら共にチームとして成長して行く。勘違いしてはいけないのは、チームがあって、そこに直輝が居るという事だ。そういうタイプの選手だ。
とにかく、最後の最後でPKを与える病はどうにかしないといけない。せっかくペトロの有言実行通りにロスタイム失点が(PK以外では)無いのだから、そこさえ凌げば勝ち点を得られるという時に敵に押し込まれて、たまらずPKを与えてしまう癖だけは大特急で治さないといけない。そうでないとサッカーの神様は、また気紛れのようにレッズに余計な試練を与えかねないよ・・・
余談。代表疲れのスピラをベンチに温存して、”代役”暢久がイエロー喰らった事でスピラを投入する。それならば、始めからスピラを使った方が良い・・・と思った試合が過去にもあった気もするが、それはさておき、マゾーラに続いて立て続けにセルを投入したのは、また”ちょっと乱暴では・・・早過ぎるのでは・・・”と思ったが、実は達也が自分からバツを出していたのか。
今回は達也がそうだったのだから仕方ないにしても、終盤でセルが激しく痛んだり、直輝が足を攣ったりで何が起こるがわからない以上、非常事態以外での早々の交代枠使い切りは・・・恐いよペトロ・・・
最後に気分が良かったのか、またゴール裏に挨拶に来たペトロの嬉しそうな顔を見たら、それも吹き飛んでしまったのが良かったのか悪かったのかは別として。
と、実に心臓に悪い内容が目立つヒヤヒヤの試合ではあったが、そういう再三のピンチを潜り抜けての勝利も、終わってみれば格別なものではある。
しかもリーグ戦の長距離遠征では、久々の勝利であるから、これは嬉しさもひとしお。
新潟運営のチグハグな列整理にカッカしたり、履いていたサンダルが試合中にぶっ壊れて、帰りに新潟駅前ドンキで代わりのサンダルを買うハメになるなど、どうでも良いハプニングはあったが、それでも勝利は勝利。
繁華街なのに人は居ないし店は閉まりまくりの古町で、ザ・美酒キター!!
長距離遠征での勝利の美酒も久々の味。これを味わう喜びを取り戻した夜だ。
そして毎年新潟遠征している割には毎回日帰りで、今回が初の新潟一泊なのであった。
新潟って日本酒や米ばかりで、これといって酒の肴の名物が無いので、とりあえず郷土料理「のっぺ」を肴に・・・
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J1リーグ第21節 新潟2-3浦和
得点/8分・原口(浦)、38分・永田(浦)、54分・ミシェウPK(新)、61分・直輝(浦)、90+4分・ブルーノPK(新)
主審=井上知大
観衆:37,375人
ペトロの采配において、どうも山田直輝が冷遇されているかのような"風評"が目立つが、ではなぜペトロが直輝の起用に積極的ではないのかと問われれば、ようするにレッズは直輝中心のチームではないからである。もっと言えば、ペトロは直輝のプレースタイルを考慮していない。
こうなった流れは、至極単純に説明出来る。
ペトロが就任した時点で、直輝は、前年、一昨年と繰り返し見舞われた長期離脱の影響から抜け出せておらず、怪我は完治したとはいえ、まだまだそこから復帰を目指す調整の段階であった。つまりこの時点で、早くもペトロの目指すチーム作りの構想から外れていただけの事である。それに加えて、直輝のポジションには、過剰なまでの選手層で溢れかえっており、マイナスからスタートしている直輝にとって、この時点では入り込む余地が無かったのである。
前監督がいくら直輝を高評価しようとも、新しい監督になれば、大抵の選手は同じスタートラインに立つ事になる。故に先ず新監督がチョイスするベストメンバーは、就任前の自身の研究と、就任後から開幕までの短い期間に自らの眼で選んだ選手という事になるのだ。だからこそ先ずは安全圏として、ベテランが優先的に起用される場合がある。ベテランは過去のデータが豊富だからである。そしてチームを纏める力を持っている。波風を立てずに選手を優先起用して行くには、先ずはベテランの力こそが偉大なのである。そこに間近に活躍していた選手や助っ人外国人が加わる。この順序を間違うと、社会通念が崩れてしまう。それはどこの会社でも社会でも同じだ。
話が少し逸れたが、つまりフィンケ時代のレッズの中でも、とりわけ間近の過去1シーズンのレッズを徹底的に研究していたペトロにとって、そのシーズンを棒に振った直輝のデータは極めて乏しく、レギュラークラスの選手から程遠い存在に見られても何ら不思議ではなかった。
直輝ほどのレベルの高い選手をすぐに見抜けないのはおかしいとの意見があるが、ひとつ断っておくと、どの監督も神様ではない。特に日本から離れていたペトロには、何度も言うようだが、直輝のデータも皆無に近かったという事だ。
これを責めてはいけない。これが自然の流れだからである。そして現在、むしろ直輝を起用しているのはペトロ自身である。幸いなことに、ペトロは直輝の才能を認めている。その証拠に、だからこそ万全の身体作りを終えた直輝を起用している。例え前半限りで下げようとも、例え途中出場が多かろうとも、それをどう扱うかは監督だけに許された特権であり、選手を一番わかっているのも監督であり、逆に言えばサポーターが見えるのは表面的な部分が大半である。だから好き勝手が言える。責任が無いからである。しかし監督は違う。責任ある重大な立場に居る。
代表に選ばれ、その代表で結果を出した直輝に関して、レッズを絡めた場合に疑問を抱く人は居るだろう。しかしそういう人に問いたいのは、代表選手が、所属チームでも必ずしも先発メンバーでなければいけないのか?その選手中心のチーム作りをしなければならないのか?という事である。
もしこの問いに”イエス”と答えるならば、それこそチームバランスも社会通念も無視した、自分の好み優先の考えと言わざるを得ないだろう。
直輝はマイナスからスタートしている。これは誰も責められない事実。そういうチームで監督から信用を勝ち取る為には、最終的には選手自らがアピールするしか道はないのだ。レッズに所属している選手は直輝1人ではないのだから。そして繰り返し言うが、今のレッズは、山田直輝のチームではないという事だけは、ハッキリさせておかなければならない。
浦和レッズ2-3ヴィッセル神戸
~埼玉スタジアム2002
後味の悪い試合・・・
北ゴール裏からあっちのゴール前は、鮮明には見えないまでも、マルシオの身体は、絶対に先にボールに行っていた。そう見えた。百歩譲っても多くの人が”誤審”と言っているような判定に、あのPKを認める余地は無い。
だから、悔しい。審判の判定は絶対だ。天地がひっくり返っても、二度とその判定が覆る事は無いだろう。もちろんそこまで攻め込まれたという事実、センターバックの裏にボールを出されるあのような場面を神戸が再三狙っていた故に、最後の最後でレッズにも綻びが出た形ではあった。しかし、本当に誤審だったとしたら、これ程に悔しく、何処に怒りをぶつけて良いというのか。磐田戦のような形ならばロスタイムの悲劇として切り替えられる。しかし、ロスタイムの誤審では、心理的にも救いようがないではないか!
良くも悪くも審判に壊される試合が多いのがJリーグであり、サッカーという競技である。頭から審判のせいにしてはいけない。誤審の恩恵で救われた試合もある。勝てば官軍だし、それが今日は神戸に傾いただけなのだろう。そこを理解した上でも、言いたい事はある。悔しく腹立たしい気持ちを忘れてはいけない。
そしてとりあえず、佐藤隆治というレフェリーは、糞審殿堂に限りなく近づいた事だけは間違いない。
で、何となく今回はこの前半の2失点(と最後のPK)ばかりがクローズアップされて、これが敗戦の大元のように評されている。しかしそういう人に理解してもらいたいのは、サッカーは90分で行うスポーツだという事だ。
話を前半に遡れば、前半の攻撃は開始5分以外は褒められたものではなく、右に貼った直輝が常に高橋のスペースを消す悪循環。左は相変わらず原口の単発。中央は言わずもかな。単純に直輝とマルシオの位置を入れ替えるべきとの声は高く、自分もそう思うが、それはそれ、これはこれ、先ずは与えられたポジションでは両者とも仕事を全うしていないのでは機能しないのも当たり前。
そういう状況を打破した達也とマゾーラのダブル投入は、いくらか乱暴にも思えたものの、結果的には大正解のピタリ采配でもあった。またも控えにFW4人という意味合いが、今回に限っては同点劇で生きたとも言える。
怒濤の攻めで投入された両者が互いにゴールし同点に追い付く。つまり今季何度も観てきた”追い付くサッカー”の王道パターンだ。そして逆転さえ狙える最高の雰囲気が持続していたのだ。勝ちに行く姿勢はハッキリ感じた。実に天晴れな内容。だからスタンドの雰囲気も最高潮に達していたのだから。
つまり前半があり、後半があった。この2つは繋がっている。それをあえて分けて考えたり、前半の失策を取り戻した後半を評価しないで今日の試合を語っているのであれば、そんなものはハッキリ言って”愚の骨頂”と言うべきだろう。繰り返し言うけど、サッカーとは90分やるスポーツである。
でもサッカーにはロスタイムというものがあり、90分を過ぎても集中力を切らしてはいけないスポーツであり、これがサッカーの面白さかつ恐ろしさでもある。
誤審疑わしき、しかしそれあっての人の世とでも言うべきだろうが、誤審であったとするならば、PK失点が以後悪い方に響かない事を願うばかりである。
そして怒りの矛先は・・・次節、アウェー新潟にぶつけまくるしかない。
その新潟へは、必殺の鈍行コースで。
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J1リーグ第19節 浦和2-3神戸
得点/14分・吉田(神)、19分・吉田(神)、47分・達也(浦)、77分・マゾーラ(浦)、90+3分・大久保PK(神)
主審=佐藤隆治
観衆:32,231人
川崎フロンターレ0-1浦和レッズ
~等々力陸上競技場
よし!これで7月無敗達成だ!!しかもナビスコ含めて3連勝!!!
7月の総仕上げとも言うべき、負けない等々力で、難敵川崎相手にまたも掴んだ勝利!!!!
監督自ら試行錯誤し、迷い、悩み、考え、我慢して、チームを理解して、しっかり段階を踏んで、そして作り上げたペトロレッズのベストメンバーだ。そのメンバーで、勝った。
(ただしリザーブにFW4人は少々危険だとは思うので、小島を入れておいてほしかった面はある。)
オウンゴール1点だって、勝ちに繋がったのだから、ゴールはゴールなのだ。
そうさ、勝てば官軍。どんな形であれ、勝利に変わりはない。
カウンターから決定的なシーンを何度か作ったが、いつもの決定力不足で追加点ならずの事実は事実として反省材料。だからこそ、・・・
だからこそ、今日は守備の勝利だ。
日頃から口を酸っぱくして言っている事だけど、また言うけど、だ・か・ら、守備って大切。虎の子の1点を守りきる鋼の守備力、それがレッズに備わっているからこその完封勝利だ。別にカテナチオ級とまでは言わないが、それでも今日に限って言えば、まさにカテナチオだった(結局言ってる)。
カウンターを喰らえば、イエロー覚悟でゴールから浅い位置で早めに潰してピンチの芽を摘むメリハリ。
いざエリアに侵入されそうになれば、イエロー覚悟で外で倒してまでも侵入を防ぐメリハリ。
そして最終ラインでは能力の高いスピラと永田を中心に、しっかりプロックを作って跳ね返す。
それでも突破されれば・・・加藤、素晴らしい好セーブ連発(ここが一番凄かったって面はあるが)。
みんなが、みんなで守って掴んだ完封勝利だった。
それは喰らったイエローの数が物語っている。本来ファールは良い意味では使われない事が多いのだが、ここまでファールしても、ここまでイエロー喰らっても、それでも1度たりとも危険な正面位置でFKを与えた訳でもなければ、もちろんPKすら与えていないのだから、今回は流れの中での”正当なファール”と言って良いと思う。
そしてこれは、どれだけレッズの守備が、組織的にメリハリ良く機能したかを物語っている。前半は川崎のセンタリングやフィニッシュの精度が悪かった故に助けられた面もあるが、それでも川崎相手に、定石な守備方法をまたも披露したのだから、今回も守備でしてやったりの勝利なのだ。
無敗の7月。もっと言えば、無敗街道が始まった6月22日から今日まで、積み上げた勝ち点が16。この中にはドロー5試合が含まれているが、いよいよ順位を(暫定)10位まで上げて来た今を見ると、ドローで得た勝ち点が如何に貴重なものだったのかもわかる。ドローが生きた証拠だ。
さあ8月は、中位をキープしつつ安泰の状態まで持って行き、そして少しでも上を狙う月にしよう。慌てず、1歩1歩地盤を固めて行こう。自信を持って。
おまけ
帰りの電車で数名の大宮サポに遭遇。そうか、大宮は横浜と試合だったんだなぁ。試合の組み方、おかしくないか?どっちかホームにすれば良かったのに・・・
大宮は逆転負けしたそうで。・・・つまり、レッズと大宮の順位がついに逆転した夜だ。
渋谷からずっと隣同士で自分と大宮サポが座っていた。和光市で乗り換えても隣同士だった。わかる人が見れば、実に異様な光景だったと思う。その大宮サポは、自分が下車する1駅前で降りて行った・・・
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J1リーグ第19節 川崎0-1浦和
得点/10分・オウンゴール
主審=松尾一
観衆:20,047人
モンテディオ山形1-2浦和レッズ
~NDソフトスタジアム山形
柏木3試合連続ゴール!
その柏木から交代したランコが移籍後初ゴール!!
ペトロレッズ初の逆転勝利!!!
ペトロレッズ初の公式戦連勝!!!!
そしてナビスコ1回戦突破!!!!!
完璧だな。セルはゴールこそ無いもののランコへのアシストで貢献したらしいし、これはペトロの選手起用も交代策も、ピタリとはまったな。うむ、映像無いし場面まったく観てないけど、完璧だな。まあミドルで先制失点喰らったのは余計だったけど(苦笑)
マゾーラとセルが90分フルだったのは意外だったが、マゾーラは最近はベンチを温め続ける日が続いたし、セルは甲府戦で加藤の退場によってわずか12分で山岸と交代させられていたから、両者ともフラストレーションは溜まりに溜まっていただろうな。この辺はペトロもしっかり考えての両者90分フル起用だったと思う。
ただ次の川崎戦でセルをどう扱うかが嬉しい悩み。原口復帰+ランコがスタメンになる可能性は高いと思うが。
それよりも、一番運動量があるであろう高橋を今回こそ休ませてあげたかったけど、高橋はまたも90分フル。すごいな、高橋。でも体力続くか、大丈夫かな。
あと直輝の名前がまったく出なかったのは、どうしたんだろう。便りが無いのは無事な証拠って訳だかどうかは知らんが、無難なプレーだったのかどうか。映像無いからわからんけど、サポの期待は絶大な分、やはりスタメンならば尚更期待してしまう。直輝って今季はスタメンだとイマイチな試合が多いから、ちょっと心配なんだけど、まあ・・・こちらも大丈夫かな?
前日、自らスタメンをバラしたとかで一部から散々叩かれていたペトロだけに、これでもし変な試合しようものなら、その事を更に責められるのは目に見えていたから・・・安堵。これ自体はリップサービスが過ぎるのか、単に口が軽いのか、通訳がおかしいのか、はたまた余程の自信があったのかは不明だが。
というか、スタメン言ったのはペトロだけど、それ載せてるのオフィシャルなんだから、別にペトロを擁護する訳じゃないが、根本的にオフィシャルがストレートに載せた事に首を傾げるのだが。
でもまた訂正したり抹消すると、この前じゃないけど、また”隠蔽”とかで叩かれるしなぁ。載せちゃったものは仕方ないってな具合に以後も載せ続けたのも、まあ堂々としてて、そこはそこで良かったのかもしれないが。つまり勝てば官軍って事だ。
そう、勝てば官軍なので、気分の良いまま締めよう。
次の川崎戦は、7月無敗で乗り切れるかどうかの大事な試合。ペトロの夏、つまりペトロ in サマー(なんじゃそりゃ)を完璧なものとするためにも絶対に勝つべき試合。
・・・山岸と加藤、どっち使うんだろ??
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ナビスコ杯1回戦・第2戦 山形1-2浦和
得点/48分・柏木(浦)、74分・デスポトビッチ(浦)
主審=ロバート・マッドレー
観衆:5,012人
浦和レッズ2-0ヴァンフォーレ甲府
~埼玉スタジアム2002
みんな頑張ったからこその勝利だろう。
開始12分というとんでもねー時間帯にキーパーが1発退場って、普通ならここで勝負が決まってしまう程の悪夢のようなアクシデント。というかイジメのようなシナリオ。生きた心地のしない長い残り時間。それを払いのけ、再三の大ピンチを凌ぎ、点を取って、死に物狂いで守って、そして・・・
森さんが助けてくれたのだろうか。1人少ないレッズに混じって、1人分、森さんがピッチに立ってプレーしてくれたのだろうか。2度もバーに助けられたのも、森さんがバーにぶら下がって、必死に下げてくれたのだろうか。
そう考えると、奇跡というものは存在するのかもしれない。いや、森さんなら、そうしてくれたと思っても良い勝利かもしれない。
早々に10人になって、チームはやることはハッキリした。それは唯ひとつ、必死に守ってカウンターを狙う事。定石過ぎるほどの定石。とにかく、守って守ってハーフナーマイクの高さを、パウリーニョの技術を、松橋の速さを封じるしかなかった。
だが、今のレッズはリーグ屈指の守備力が自慢でもあるチームに成長しつつある。攻撃力は低くても、守ることなら自信はある。そう、守備力のあるチームって、こういう状況でいかんなくその力が発揮される。だから、守備って大切なんだ。そりゃピンチは何度もあったけど、1人少ないのだから、それは許容範囲だろうし、それを無失点に抑えたのだから、レッズの守備力って本物だよ、やはり。
最後はダヴィまで投入して来た1人多い相手に、山岸もスピラも永田も平川も高橋も啓太も柏木も・・・みんなみんな、良く守ったよ。偉いよ。本当に耐えた、頑張ったよ。
やはり、今日は奇跡と考えられる事もあったし、でもみんな頑張ったからこその勝利だな。
選手一人一人が1.5人分の動きをして、その気概がすべて良い方向に繋がった。平川の泥臭いゴールもいざ攻める時は当たって行く思い切りの良さが生んだもの。柏木の絶妙ループだって、前が開けばゴールを狙う思い切りの姿勢そのものだ。あそこで躊躇しなかったからこそだ。
ハッキリとした戦い方が出来れば、そうすれば、1人少なくても、相手が1人多くても勝てる。今年のレッズはその力がある。それを証明した試合だ。
ランコは、やはり良い選手だ。あれだけ最前線でプレッシャーがきつい中でボールを懐に収められる選手は、久しくレッズでは存在しなかった。そういう選手がレッズに加わってくれた。これでポストプレーも可能になる。攻撃の幅が拡がる。・・・うー、あの反転シュート、惜しかったなぁ。
あ、そういえば今日はもう一人敵が居たんだよな。扇谷がまたも糞審クオリティを炸裂させてくれたもんだから、試合は大荒れ寸前。そりゃ加藤の1発レッドは仕方ないけと、判定が偏り過ぎの上に、アドバンテージの取り方が最悪だった。そこは流せよ!と思えば、そこは止めるべきだろ!と、実に落ち着きがない。だいたい、エリア内でダニエルがジャンプして勝手に高崎に尻が擦れただけで高崎のファールって、あれじゃサッカー出来んわ。
ハッ・・・いかん、せっかくの気分良い勝利の雰囲気を、扇谷のせいで薄めてしまうところだった。イカンイカン反省。
とにかく、残留争いのライバル相手に、こういう形での勝利は、大き過ぎる程に大きい。勝ち点差4を開かせるとともに、10人対11人という事実で相手にも精神的ダメージを与えた事だと思う。この勝利の価値は計り知れない。
お酒が大好きな森さんに、お酒が大好きな自分も、さあザ・美酒を飲もう。
森さん、ありがとう。森さんに勝利を捧げる事が出来て本当に良かった。そして選手もペトロも、みんな頑張ってくれてありがとう。
サポの皆さん、お疲れ様。さあ、飲もう。
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J1リーグ第6節 浦和2-0甲府
得点/53分・平川(浦)、73分・柏木(浦)
主審=扇谷健司
観衆:31,369人
☆インフォメーション
■5/17=「たのしいラボ」さんと相互リンクしました。■11/21=「誰も教えてくれないサッカー観戦を100倍楽しむ方法!」さんと相互リンクしました。■7/29=「サッカーの技法をすべての人に」さんと相互リンクしました。■10/1=忍者ブログは先月末をもってトラックバック機能が廃止になりました。これまでTBを送信していただいた皆様ありがとうございました。
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レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。