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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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本当に、来た・・・

◆阿部勇樹選手、レッズに復帰(レッズオフィシャル)
2010年9月に浦和レッズから、レスター シティFC(イングランド・リーグチャンピオンシップ)に移籍したMF 阿部勇樹選手(30歳)につ いて、本日、メディカルチェックを終え、正式契約いたしましたので、お知らせいたします。

あれだけ報道されながら、一瞬怪しくなりかけた矢先の吉報。昨夜の阿部レスター退団の報に続き、1日遅れの阿部レッズ復帰正式決定の報。
家族のために帰国した。出場機会を求めて移籍した。レッズの強い復帰要請に承諾した。・・・諸説色々と言われているけれど、個人的には、そんな事はひとまず置いておいて、先ずは”おかえり阿部”と言う事で良いだろう。
これでボランチ問題は、ひとまず解決したという事で、後は英国仕込みの経験を活かしたグレードアップした阿部に期待するだけだ。

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青い阿部もなかなか似合っていたが・・・












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やはり赤い阿部が一番だな。














黄色になったり、になったり、になったり、またになったり・・・信号機みたいだな・・・

とは言うものの、普通の話をしていてもつまらないので、避けては通れない野暮な話。
移籍金が発生したのか、しなかったのかさえ曖昧なままレスターに移籍した阿部を、今回は移籍金を支払ってまで買い戻す事に、一部方面からけっこうな批判が出ていたが、この辺の真相はどうなのだろうか?
契約を一年半残してのレスター退団は”契約解除”扱いらしく、それでレッズへの復帰にも移籍金は発生していないとの情報もあるが、果たして本当にそうなのだろうか?それならば、阿部自身の違約金は発生しないのか?ぶっちゃけ、違約金自体はレッズが肩代わり、なんて裏はありそう。
それも無くて本当に0円移籍なら、世の中そんなうまい話があるのか甚だ疑問ではあるのだが、まあタダで渡した選手を、タダで取り戻したのならば、これで±0って事で無理にでも納得せざるを得ないが、やはり違約金自体はレッズが肩代わりしていそうな気がする。この辺は大人の事情にしておくしかないか・・・。

何れにしても、阿部と細貝が一気に抜けて、その穴埋めが出来ずに昨年は瀕死の状態となっていたボランチのポジション。ここに本来その一角を担っていた阿部が復帰する。これは実に大きな”補強”であり、ノドから手が出るほど欲しかった選手なのだから、これだけで順位が5つも6つもグイッと上がったようなもの・・・と言うのはちょっと言い過ぎだけど、それだけ阿部に頼る部分が大きいという事だけは間違いないのだから、是が非でも期待する事にする。

それにしても・・・マルシオに柏木にポポに阿部・・・これだけキッカーが氾濫してしまうと、超ミドルレンジからのミサイル砲はポポの独壇場としても、一般的な射程圏内のFKは、誰が蹴るんだろう?
FK時にこの4人がズラッと並んて構えていたら、敵の壁やキーパーは、混乱するだろうなぁ・・・。間違っても4人で譲り合って、逆に自分たちが混乱しないようにしてもらわないと(笑)
でも昔居たアドリアーノみたいに「絶対に俺が蹴る!譲らない!」的な選手が居ないだけに、こりゃ、どうなる事やら・・・

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発表された途端に、怒濤の勢いでネット上を駆け抜ける大不評の嵐!一体何をどう考えたらこんなデザインになってしまうのかと言う程に、これまでのレッズからは考えられない2012年シーズン新ユニフォームのお披露目だ。
しかもエンブレムを取り囲むように、何故か月桂樹が・・・これ必要か???まあ、20周年記念って事で付けたらしいんだが・・・

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良く言えば斬新。悪く言うと・・・ダサダサ・・・
 

ファーストユニ
これまで普通に白抜き文字で落ち着いていたものが、帯状にバンと白を抜いてドカンと黒文字SAVASが強調される。広告としてはこの方が見栄えは良いが、デザインとしては・・・

セカンドユニ
黒ユニは個人的には大好きなのだが、変なラインが・・・あ、いや、このラインのデザインは格好良い感じもあるんだけど・・・何でラインが青なの???そりゃ昔に(1度も勝てなかった縁起の悪い)青ユニがあったけど、それとこれとは別だろう。普通に赤いラインで良かったのでは???

サードユニ
サードが白に・・・あ、そうか、ここでのラインが赤だから、セカンドのラインは別の色にしなければならなかった・・・のだろうか??????

ぶっちゃけ、長年同じSAVASロゴ使用でユニのデザインを変えて行くには、このように派手にデザインチェンジするしか方法が無かったんだろうなぁ。
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だったらそろそろ、カ~ルの出番で良かったのではないか?

・・・嘘です。ごめんなさい。












あ、別にSAVASが悪い訳ではないけどね。不遇の時代が続くレッズで長年スポンサーを続けていてくれる明治のためにも、今年こそこれが何等かのタイトルユニになってほしいけどね・・・。
というか、DHLが撤退するという話は嘘だったのか。キチンとパンツにDHLが入っているではないか!こちらも感謝感謝だ。嘘載せた某スポーツ新聞、酷いなぁ。DHLに謝罪ものだろ。それ真に受けてしまった自分も自分だけど・・・

d494ed89.jpgつーか、槙野ってこんなにスッキリした容姿だったっけ?
広島時代の派手でお調子風な濃いめの雰囲気から一転・・・これでは”さわやか君”ではないか!
しかも一瞬、北朝鮮代表とかに居そうな風貌だと思ったのは・・・自分だけか(笑)。槙野スマン。











ユニは・・・今年もロビー10番のままで決定・・・

おいおい連チャンかい。ちょっとは間を空けてくれよとは言いたいが、今のレッズにそんな余裕は無いので、そこは仕方がない。今度はポポだ。

◆ポポ選手 加入のお知らせ(レッズオフィシャル)
2011シーズン、ヴィッセル神戸に所属しておりました Adilson Ferreira de Souza 選手 登録名:ポポ(33歳)の加入が決定いたしましたのでお知らせいたします。

ポポに関しては去年から言われていた事だから、特別驚く事ではないけど、それにしても一時は別の新外国人も噂されていたし、一方では神戸残留の話も出ていただけに、でも蓋を開けてみたら本当にポポだったとは・・・そういう部分ではやはり驚いた。
計算できるFWという意味では、いくら日本での経験が長いとか、マルシオと幼馴染みの仲良しだからとはいえ、外国人FWとしては得点力が抜群にあるとは言えないし、コンスタントに得点するとも言えない選手なのに、それでも何故ポポだったのかは大きな疑問であるし、そもそも33歳という年齢からして、その場凌ぎっぽいのは明らかで、そこが懸念材料であるのは絶対的に否めないが・・・。
ただしアシストが多いらしいので、ゲームを細かく組み立てるミシャのサッカーには合うかもしれない。尤もポポ自体はミシャ以前からとっくに話が出ていた訳だし、実は岡ちゃんが要請したなんて話も出ていたから、ここはどうやらミシャではなく、岡ちゃんが発端か、フロント主導で狙っていたのだろう。というか正直なところ、今のフロントの力不足からすると、手っ取り早く獲得できそうな外国人FWが、ポポしか居なかったのだと自分は予測していた。

ポポは、得点力というよりは、完全なインパクト系。何と言っても、あのロベカル級の弾丸ミサイルシュート。レッズもあれにやられた試合が・・・

ポポにやられた3試合スペシャル
●2009年8月19日J1リーグ第22節
まさか撃ってこないと思っていたら、あんな所からとんでもない弾丸ミサイルが飛んできた篇


●2010年4月14日ナビスコカップ予選リーグ第2節
これは記憶に無いな・・・


●2011年3月6日J1リーグ第1節
まさかストレートに決まる訳ないと思っていたら、FKからとんでもない弾丸ミサイルが飛んできた篇


まあ、これらがレッズでも炸裂してくれる事を願うばかりだが、それにしてもポポなんていう可愛らしいニックネームからは想像も付かないような恐ろしいシュート力。まさに殺人シュート。これで一体何処が”ポポ”なのか?
と疑問に思ってネットで調べてみたら、同じブラジル人のプロボクサーで世界ライト級及び世界スーパーフェザー級元王者アセリノ・フレイタスに似ているから、そのニックネームである”ポポ”となった・・・らしい。

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アセリノ・”ポポ”・フレイタス

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アジウソン・ペレイラ・デ・ソウザ・”ポポ”

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・・・。

何か1人変なの紛れているけど・・・まあ似ていると言えば似て・・・そうでないと言えばそうでもないような・・・いや、似てるかぁ?
そもそもブラジル語で”ポポ”とはどういう意味なんだ!?誰か教えてくれ!

・・・一体、何を調べているんだ、自分。
んな事より、ポポのサッカースタイル自体を調べろよ!とツッコミが入りそうだが、まあいいや。

後は・・・

♪ポッポッポ~鳩ポッポ~とか、

♪ポポポポ~ンとか、

くらいしか思いつかないな。
↑だからサッカーの話しろよバカ。

まあ、とにかく、何でも良いから点を取ってくれ!じゃなかったらアシストしまくってくれ!ポポに望むのは、そこなんだ!もう外国人FW補強の失敗は許されないのだから!!

そろそろまだかまだか禁断症状(んな禁断症状があるかどうかはわからんが)で我慢が出来なくなって来た頃に、ついにやって来た新シーズン補強・第一弾。

噂の槙野がやって来た。
◆槙野智章選手、加入内定のお知らせ(オフィシャル)
この度、1.FCケルン(ドイツ・ブンデスリーガ1部)に所属しております、DF 槙野智章選手(24歳)の1年間の期限付き移籍での加入が内定いたしましたので、お知らせいたします。
今後、帰国後に実施するメディカルチェック終了後に正式契約となります。


1fd1f6a2.jpgケルン時の槙野→

ケルンもユニは赤。
レッズも赤。
ここは違和感無く行ける・・・か?

なんて話は右に置いておいて・・・

実は自分、槙野のDFとしての能力は良く知らなくて、それもそのはずで、槙野の広島時代のストロングポイントが”得点力”というイメージが強い故ではあるが、では実際にレッズが槙野の何に期待して獲得したのかと言えば、そこは曖昧なままなのは間違いないと思う。先ずはミシャの存在ありきであり、ミシャが居なかったらレッズを選ばなかっただろうし、ミシャの要望だったかもしれないのだから、ミシャのDFラインからゲームを組み立てるサッカーを実践する為に、極めて必要な選手の1人という事になるのだろう。

3バックにすると噂されているので(自分は4バックより3バックが好きなので、そこは歓迎)3バックを前提に予想するならば、彼のベストポジションであるストッパーに入るのだろう。ストッパーに必要な条件は、対人プレーの強さor速さと言った部分。槙野の広島時代の守備評価は、1対1も空中戦も強いとの事なので、その通りであればレッズでもストッパーとして力を発揮してくれるだろう。
ただご存じの通り、レッズにストッパータイプのDFは、坪井とスピラと水輝が存在する。当面はこの3人と苛烈なポジション争い・・・と行きたい所だけど、ミシャの存在がある以上は『槙野-永田-スピラ』のラインが当面のベストになる公算が高いか。
スイーパーで考えるとカバーリング能力とフィードの上手さで永田だけど、遊撃扱い(所謂リベロ)として槙野を真ん中に置く手もある?それともなかったらボランチは出来るのか?ウイングバックは可能なのか?いや元々子供時代はFWだったらしいし、・・・何か話が滅茶苦茶になって来たな。冗談ね。

ただし、言い方が悪いのを承知で言うが、ケルンで早々にポジション争いに敗れて、シーズンのほとんどでベンチを温めていた選手である。出場わずか8試合。内先発したのはデビュー戦の1試合のみ。それでも控えメンバーに入り続けていた弊害で、リザーブチームの出場もほとんど行っていないだけに、いざJリーグに戻ったところで、90分を考えた場合の肝心の試合感が鈍っていないかと言えば、そこは心配な部分として残るだろう。そしてプロの世界の厳しさを身をもって体験したと言えば聞こえは良いが、あくまでレッズにはレンタルであり、日本に出戻りという状態である。ケルンでの槙野の扱いを考えると、再びケルンに戻る可能性は極めて低いと思われるが、それならばレッズ自体に、来期以降は完全移籍で獲得したいと思わせる程のプレーをしてくれなければ困る。そしてミシャが自分のサッカーに必要な選手かもしれないが、決して甘い扱いだけはせず、先ずはみっちり練習で試合感を取り戻させてあげてほしい。

それと槙野よ、変なゴールパフォーマンスは全然構わないけど、とりあえず、レッズ仕様に変更な。弓矢引くのは広島を意味するから禁止。違うの考えとくように。

謹賀新年 本年も当ブログをよろしくお願い致します。

3日遅れの新年。だらけているなぁ、自分。
29日から連日飲み歩いているもんだから、昼夜逆転の生活に慣れてしまった今日この頃。このままではいかんので、飲みに行かない今日こそ、生活サイクルを平常時に戻さなくては!という事で、2012年初更新。

120101KOKURITSU.jpg1日は、いつも通り国立でボケ~と観戦。毎年のことだけど、ゴール裏住人にとって、このアングルからサッカー観戦するのは、年1回の貴重な体験なのである。しかし全く嬉しくない体験であり、来年こそゴール裏からの写真が欲しい。
”部外者”である我々は、大人しくバック最上段でまったり観戦していたら、突如グラグラと揺れ始めた。最上段のために、まあ揺れる揺れる。
震度4で収まったらしく、大事に至らなかったのは幸いだったが、こいつは正月から縁起が・・・まあいいや。

という事で、・・・話題が無いんだよね、レッズは。
いや、無い事は無いんだけど、年末から補強が暗礁に乗り上げているぽい景気の悪い話のオンパレードだった位で、未だ明るい話は無し。せめて仕事始めから、サプライズ発表でもあればと期待しているものの、これでポポだけに終わったとしたら、発狂してしまうかもしれない。それだけ、今季のレッズは確実な補強の必要性”大”なのだ。
お金が無いのはわかっている。だから超大型補強や、大物外国人は無理だろう。だからこそ、失敗の許されないピンポイント補強が絶対に必要なのだ。もしこれが出来なかったとしたら・・・今季は本当に危険なシーズンになる。
ハッキリ言ってしまうと、監督の力だけでは、レッズは絶対にどうにもならない。だから監督に過度の期待は禁物であると言える。これはミシャ云々ではなく、レッズの歴史が物語っている、絶対的な事実なのだから仕方がない。レッズは、やはり補強で生きるチームなのだ。「補強に勝る補強は無し」がレッズなのだ。

色々と言われているが、ポポは確定なのか?阿部は、オファーかけた途端にあっちの監督が使い出したという情報。こりゃ移籍金吊り上げ工作なのか。そして・・・何だか矢野貴章の名前まで。わからん。
とにかく、確実に点の取れるFWと、しっかりと舵取りが出来るボランチ。この2ケ所の補強は急務。それがフロントの狙うところのポポであり、阿部なのだろうけど、・・・果たして。

という事で、年明けのサプライズ発表を期待・・・しましょうか(棒読み)。

では皆さん、改めまして、本年もよろしくお願い申し上げます。
本年が、レッズにとって、巻き返しの年でありますように。

REDS020th.jpgというか、レッズ20周年なんだね。節目の年に、ひとつの成果を残したい・・・
 

先ず、今季は何故このような事態に陥ったのか。
”このような事態”とは、言うまでもなく残留争いである。
それに至った流れが、確実にあった。それが以下、自分の考えである。

『このままでは来季のレッズがどうなっているか、容易に想像は付く』
これは、自分が昨年12月の某記事に書いた文章である。
2010年シーズン、残留争いに片足を突っ込んだ事実を憂慮し、このまま何も変わらなければ、翌シーズンは更に危険な事態に陥る事を予想して書いた一文である。
異常な速度で有力選手を放出し続けた2年、目に見えて戦力ダウンに陥って行く2010年シーズン。それに比例して低迷した成績。それを熟慮するまでもなく、このままの状態が進行したら、レッズの翌シーズンの悲惨な姿が、容易に思い浮かんで来たのである。
もしかしたら手遅れだったのかもしれないが、それでもここで何としてでも歯止めをかけて、チームの質を変え、チーム力を大幅に向上させて臨まなければ、必ずや悲惨な現実が待っていると。そう危惧したのが2010年シーズンの終盤だった。

フロントも同じ事を思ったはずである。指をくわえたままで成績を向上させなければ、いくら理想を追い求めようとも観客は減少し、優良スポンサーも離れて行く。現に敗戦を続けた2010年シーズンにおいて、レッズの観客数は下落の一途を辿った。これを放置すれば、大きくなり過ぎたクラブを維持出来ず、やがて累積赤字を抱える事になり、何れは破綻してしまうからである。だからこそ、監督を代え、失った戦力を取り戻そうと必死の補強も慣行したはずだった。この動きは、レッズ規模のクラブとしては至極当然であるといえるし、こうなるまでに至る経緯は、運営上じゅうぶんあり得る事なのである。

ここからは、自分が今シーズンのクラブの動向を見た上で弾き出した”憶測”である。

フロントには確固たる思惑があったのだろう。クラブマネジメントに侵入し、監督主導でクラブ運営に荷担し続けるフィンケの存在。その影響力が強くなればなる程、フロントの権力は薄れてしまう。ここに大きな危機感を抱いたのは確かであろう。
勝利の意識が希薄な監督。そして2010年シーズンの低迷は、そんなフロントにとってチームを変える千載一遇の好機だったのかもしれない。成績低迷によりフィンケを退任させ、新たな監督を招聘した上で、かつての黄金期と同じように、フロント主導の運営に戻す。ここが第一の狙いであり、クラブが長年続けてきた運営方針における最大の骨子だったのだろう。フロントにとって、クラブの屋台骨にメスを入れる事は、絶対的にタブーなのである。

だからこそフロントの狙いに打って付けの存在が、欧州で指導者のキャリアをスタートさせていた往年のOB-ゼリコ・ペトロヴィッチだったのだ。監督として経験が浅く、未知数であるという部分こそが、フロント主導を狙う意味で好条件だったのかもしれない。
そして現役引退以後も、自らが選手時代に溺愛したレッズの、その監督に就任する事を夢見て憚らないのがペトロだった。もはやお互いの思惑は完全に一致する。この時点では、どんな理由があれ、相思相愛の関係に違いはなかった。

以下は、事実と自分の考えである。

ここまでフロントが狙った方向修正の動きは、クラブの屋台骨を維持するためには、必要なものであった。
ところが、ここでひとつの間違いを起こす。フロントは、二つ返事の大喜びで飛び込んで来たペトロに、過去2年行って低迷しているサッカースタイルの継続を尚も要請した。それは、レッズにおいて多くのファン・サポーターが強く望んでいたスタイルだったからである。そしてもともとフロント主導下における監督の域にあったペトロにとって、フロントやサポーターが望むスタイルを了承するしか道は無かった。そう、ここまでは、フロントの思惑通りだったのだろう。ここまでは。間違いには、気付いていない。

それに先立つ大きな失敗。それは補強の失敗であった。前年に放出した絶対的な主力数人の存在が、大幅な戦力ダウンを現していた。しかしこの穴埋めが出来ぬまま、それでも補強した選手が、蓋を開けてみれば全くの期待外れに終わってしまったのだから、これは致命的な失敗であったと言わざるを得ない。
フロント主導で経験の浅い監督にチームを動かしてもらうために必要不可欠なもの、それは巨大戦力によるチーム力の維持、若しくは的確なピンポイント補強によるチーム力の向上である。しかし今回行った一大補強は、このどちらの条件も叶っていない。つまりチーム戦力が大幅に向上しなければ、前年以上に苦戦する事は必然であった。
補強の失敗が与える影響は致命的である。これは戦術云々以前の問題で、過去2年と同じく、それでも戦力に伴わないスタイルで戦い続けるチームが今年もあった。後の流れは、周知の通りである。

08年以来薄れ続けて来たレッズの地力と資金力と戦力。その上で更に有力選手を放出し続けた2年。そしてついに疲弊し切ってしまったチーム戦力。ある意味で自滅の道を辿っていた。それを何とか方向修正しようとしたフロント。その考え自体は決して間違ってはいなかった。だからこそ一大補強の賭けに出たものの、確固たる戦力を整え直せないまま、然したる覚悟も無いまま安易にOB監督を招き入れた。この安直な方法が、やがて2重3重の悲劇に繋がって行くのである。

残留争いという恐るべき現実が叩き付けられた時、もはやそこに、アジアを制してクラブワールドカップ3位にまで登り詰めた、かつて世界に向けて走っていたレッズの姿は微塵も無かった。
どこかで方向性を見誤り、舵取りを間違え、現実を直視せず理想だけを追い求め、その間に長年築き上げて来た大切なものを次々に失い、それでも過ちに気付かずに平然と奈落への道を辿っていた数年、やがて崩れて行ったクラブチームの現実の末路、理想郷の成れの果て。ついに貴重な財産の蓄えが無くなった今年、壊れ尽くして地の底で喘ぐ悲惨な姿がそこにあった。

この残留争いを、どう捉えたら良いのだろうか。何も残らなかったシーズンであると言う人も居る。ただ残留するための戦いだったのだから、確かにその意見も間違ってはいない。
しかし自分は、あえて今季こそ、レッズにとって有意義なシーズンであったと位置付けたい。それは、一度は頂点を極めながらも数年に渡り低迷を続けていたレッズが、今度こそ痛いほどの現実を見て、目を覚ましたであろうシーズンであったと思いたいからである。
この現実を身に染みて教訓にすべきである。だから何も残らなかったのではなく、むしろ良き教訓、学習材料が揃ったのだ。それを糧に変えるきっかけを掴んだ貴重なシーズンであったとしたい。そうでなければ、苦しい残留争いに打ち勝ったチームの努力と、耐えに耐えて応援し続けたサポーターの思いが無駄になってしまう。

だからこそもう一度、同じ事を言いたい。それは、『このままでは来季のレッズがどうなっているか、容易に想像は付く』という事である。
本当に方向修正しなければいけない。変わらなければいけない。叩き付けられた現実を直視して、それでも残留して生き残った経験をすぐにでも生かさなければ、今度こそ本当に地の底に落ちるだろう。だからこそ、今度こそ這い上がる、最後のチャンスであるとしたい。

------

最後に、苦しい残留争いに耐えたサポーターの皆さん、今季は本当にお疲れ様でした。
様々な考え方が往来するレッズにあって、様々な意見衝突が発生した数年でもありましたが、本当の現実を見た今季にあって、もうそろそろサポーターもその膿を出し切った頃だと自分は思っています。
フロントやチームに蔓延る目に見えない”何か”はまだまだ残っているものの、そろそろサポーターだけは、意識を落ち着かせなければいけない時期に来ていると思います。
スタジアムに通い続ける人は、どんな考えがあれ、試合が始まれば更なる団結を。そしてスタジアムから遠ざかってしまった人、背を向けてしまった人は、もう一度チームを見直す度量を。ここから始めましょう。

という事で、今年は(余程の事が起きない限りは)これが書き納めです。拙いブログですが、大震災もあり、厳しいシーズンの中にあっても閲覧していただいた皆様、ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。皆さん良い年をお迎えください。そしてレッズにとっても、来年は本当に良い年になりますように。

それでは。

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試合終了/J1リーグ第14節 浦和2-0東京ヴ 得点/6分・松尾(浦)、31分・凌磨(浦) ・・・次の試合/J1リーグ第15節 浦和-ガ大阪(埼玉スタジアム2002=5月6日14:00キックオフ)


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自己紹介:
埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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