3日遅れの新年。だらけているなぁ、自分。
29日から連日飲み歩いているもんだから、昼夜逆転の生活に慣れてしまった今日この頃。このままではいかんので、飲みに行かない今日こそ、生活サイクルを平常時に戻さなくては!という事で、2012年初更新。
1日は、いつも通り国立でボケ~と観戦。毎年のことだけど、ゴール裏住人にとって、このアングルからサッカー観戦するのは、年1回の貴重な体験なのである。しかし全く嬉しくない体験であり、来年こそゴール裏からの写真が欲しい。
”部外者”である我々は、大人しくバック最上段でまったり観戦していたら、突如グラグラと揺れ始めた。最上段のために、まあ揺れる揺れる。
震度4で収まったらしく、大事に至らなかったのは幸いだったが、こいつは正月から縁起が・・・まあいいや。
という事で、・・・話題が無いんだよね、レッズは。
いや、無い事は無いんだけど、年末から補強が暗礁に乗り上げているぽい景気の悪い話のオンパレードだった位で、未だ明るい話は無し。せめて仕事始めから、サプライズ発表でもあればと期待しているものの、これでポポだけに終わったとしたら、発狂してしまうかもしれない。それだけ、今季のレッズは確実な補強の必要性”大”なのだ。
お金が無いのはわかっている。だから超大型補強や、大物外国人は無理だろう。だからこそ、失敗の許されないピンポイント補強が絶対に必要なのだ。もしこれが出来なかったとしたら・・・今季は本当に危険なシーズンになる。
ハッキリ言ってしまうと、監督の力だけでは、レッズは絶対にどうにもならない。だから監督に過度の期待は禁物であると言える。これはミシャ云々ではなく、レッズの歴史が物語っている、絶対的な事実なのだから仕方がない。レッズは、やはり補強で生きるチームなのだ。「補強に勝る補強は無し」がレッズなのだ。
色々と言われているが、ポポは確定なのか?阿部は、オファーかけた途端にあっちの監督が使い出したという情報。こりゃ移籍金吊り上げ工作なのか。そして・・・何だか矢野貴章の名前まで。わからん。
とにかく、確実に点の取れるFWと、しっかりと舵取りが出来るボランチ。この2ケ所の補強は急務。それがフロントの狙うところのポポであり、阿部なのだろうけど、・・・果たして。
という事で、年明けのサプライズ発表を期待・・・しましょうか(棒読み)。
では皆さん、改めまして、本年もよろしくお願い申し上げます。
本年が、レッズにとって、巻き返しの年でありますように。
というか、レッズ20周年なんだね。節目の年に、ひとつの成果を残したい・・・
先ず、今季は何故このような事態に陥ったのか。
”このような事態”とは、言うまでもなく残留争いである。
それに至った流れが、確実にあった。それが以下、自分の考えである。
『このままでは来季のレッズがどうなっているか、容易に想像は付く』
これは、自分が昨年12月の某記事に書いた文章である。
2010年シーズン、残留争いに片足を突っ込んだ事実を憂慮し、このまま何も変わらなければ、翌シーズンは更に危険な事態に陥る事を予想して書いた一文である。
異常な速度で有力選手を放出し続けた2年、目に見えて戦力ダウンに陥って行く2010年シーズン。それに比例して低迷した成績。それを熟慮するまでもなく、このままの状態が進行したら、レッズの翌シーズンの悲惨な姿が、容易に思い浮かんで来たのである。
もしかしたら手遅れだったのかもしれないが、それでもここで何としてでも歯止めをかけて、チームの質を変え、チーム力を大幅に向上させて臨まなければ、必ずや悲惨な現実が待っていると。そう危惧したのが2010年シーズンの終盤だった。
フロントも同じ事を思ったはずである。指をくわえたままで成績を向上させなければ、いくら理想を追い求めようとも観客は減少し、優良スポンサーも離れて行く。現に敗戦を続けた2010年シーズンにおいて、レッズの観客数は下落の一途を辿った。これを放置すれば、大きくなり過ぎたクラブを維持出来ず、やがて累積赤字を抱える事になり、何れは破綻してしまうからである。だからこそ、監督を代え、失った戦力を取り戻そうと必死の補強も慣行したはずだった。この動きは、レッズ規模のクラブとしては至極当然であるといえるし、こうなるまでに至る経緯は、運営上じゅうぶんあり得る事なのである。
ここからは、自分が今シーズンのクラブの動向を見た上で弾き出した”憶測”である。
フロントには確固たる思惑があったのだろう。クラブマネジメントに侵入し、監督主導でクラブ運営に荷担し続けるフィンケの存在。その影響力が強くなればなる程、フロントの権力は薄れてしまう。ここに大きな危機感を抱いたのは確かであろう。
勝利の意識が希薄な監督。そして2010年シーズンの低迷は、そんなフロントにとってチームを変える千載一遇の好機だったのかもしれない。成績低迷によりフィンケを退任させ、新たな監督を招聘した上で、かつての黄金期と同じように、フロント主導の運営に戻す。ここが第一の狙いであり、クラブが長年続けてきた運営方針における最大の骨子だったのだろう。フロントにとって、クラブの屋台骨にメスを入れる事は、絶対的にタブーなのである。
だからこそフロントの狙いに打って付けの存在が、欧州で指導者のキャリアをスタートさせていた往年のOB-ゼリコ・ペトロヴィッチだったのだ。監督として経験が浅く、未知数であるという部分こそが、フロント主導を狙う意味で好条件だったのかもしれない。
そして現役引退以後も、自らが選手時代に溺愛したレッズの、その監督に就任する事を夢見て憚らないのがペトロだった。もはやお互いの思惑は完全に一致する。この時点では、どんな理由があれ、相思相愛の関係に違いはなかった。
以下は、事実と自分の考えである。
ここまでフロントが狙った方向修正の動きは、クラブの屋台骨を維持するためには、必要なものであった。
ところが、ここでひとつの間違いを起こす。フロントは、二つ返事の大喜びで飛び込んで来たペトロに、過去2年行って低迷しているサッカースタイルの継続を尚も要請した。それは、レッズにおいて多くのファン・サポーターが強く望んでいたスタイルだったからである。そしてもともとフロント主導下における監督の域にあったペトロにとって、フロントやサポーターが望むスタイルを了承するしか道は無かった。そう、ここまでは、フロントの思惑通りだったのだろう。ここまでは。間違いには、気付いていない。
それに先立つ大きな失敗。それは補強の失敗であった。前年に放出した絶対的な主力数人の存在が、大幅な戦力ダウンを現していた。しかしこの穴埋めが出来ぬまま、それでも補強した選手が、蓋を開けてみれば全くの期待外れに終わってしまったのだから、これは致命的な失敗であったと言わざるを得ない。
フロント主導で経験の浅い監督にチームを動かしてもらうために必要不可欠なもの、それは巨大戦力によるチーム力の維持、若しくは的確なピンポイント補強によるチーム力の向上である。しかし今回行った一大補強は、このどちらの条件も叶っていない。つまりチーム戦力が大幅に向上しなければ、前年以上に苦戦する事は必然であった。
補強の失敗が与える影響は致命的である。これは戦術云々以前の問題で、過去2年と同じく、それでも戦力に伴わないスタイルで戦い続けるチームが今年もあった。後の流れは、周知の通りである。
08年以来薄れ続けて来たレッズの地力と資金力と戦力。その上で更に有力選手を放出し続けた2年。そしてついに疲弊し切ってしまったチーム戦力。ある意味で自滅の道を辿っていた。それを何とか方向修正しようとしたフロント。その考え自体は決して間違ってはいなかった。だからこそ一大補強の賭けに出たものの、確固たる戦力を整え直せないまま、然したる覚悟も無いまま安易にOB監督を招き入れた。この安直な方法が、やがて2重3重の悲劇に繋がって行くのである。
残留争いという恐るべき現実が叩き付けられた時、もはやそこに、アジアを制してクラブワールドカップ3位にまで登り詰めた、かつて世界に向けて走っていたレッズの姿は微塵も無かった。
どこかで方向性を見誤り、舵取りを間違え、現実を直視せず理想だけを追い求め、その間に長年築き上げて来た大切なものを次々に失い、それでも過ちに気付かずに平然と奈落への道を辿っていた数年、やがて崩れて行ったクラブチームの現実の末路、理想郷の成れの果て。ついに貴重な財産の蓄えが無くなった今年、壊れ尽くして地の底で喘ぐ悲惨な姿がそこにあった。
この残留争いを、どう捉えたら良いのだろうか。何も残らなかったシーズンであると言う人も居る。ただ残留するための戦いだったのだから、確かにその意見も間違ってはいない。
しかし自分は、あえて今季こそ、レッズにとって有意義なシーズンであったと位置付けたい。それは、一度は頂点を極めながらも数年に渡り低迷を続けていたレッズが、今度こそ痛いほどの現実を見て、目を覚ましたであろうシーズンであったと思いたいからである。
この現実を身に染みて教訓にすべきである。だから何も残らなかったのではなく、むしろ良き教訓、学習材料が揃ったのだ。それを糧に変えるきっかけを掴んだ貴重なシーズンであったとしたい。そうでなければ、苦しい残留争いに打ち勝ったチームの努力と、耐えに耐えて応援し続けたサポーターの思いが無駄になってしまう。
だからこそもう一度、同じ事を言いたい。それは、『このままでは来季のレッズがどうなっているか、容易に想像は付く』という事である。
本当に方向修正しなければいけない。変わらなければいけない。叩き付けられた現実を直視して、それでも残留して生き残った経験をすぐにでも生かさなければ、今度こそ本当に地の底に落ちるだろう。だからこそ、今度こそ這い上がる、最後のチャンスであるとしたい。
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最後に、苦しい残留争いに耐えたサポーターの皆さん、今季は本当にお疲れ様でした。
様々な考え方が往来するレッズにあって、様々な意見衝突が発生した数年でもありましたが、本当の現実を見た今季にあって、もうそろそろサポーターもその膿を出し切った頃だと自分は思っています。
フロントやチームに蔓延る目に見えない”何か”はまだまだ残っているものの、そろそろサポーターだけは、意識を落ち着かせなければいけない時期に来ていると思います。
スタジアムに通い続ける人は、どんな考えがあれ、試合が始まれば更なる団結を。そしてスタジアムから遠ざかってしまった人、背を向けてしまった人は、もう一度チームを見直す度量を。ここから始めましょう。
という事で、今年は(余程の事が起きない限りは)これが書き納めです。拙いブログですが、大震災もあり、厳しいシーズンの中にあっても閲覧していただいた皆様、ありがとうございました。また来年もよろしくお願い致します。皆さん良い年をお迎えください。そしてレッズにとっても、来年は本当に良い年になりますように。
それでは。
FC東京1-0浦和レッズ
~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
1年振りとなった懐かしのFC東京と試合。あちらのサポも沢山来ており、さあJ1残留争いに生き残ったチームと、J2から1年で這い上がってきたチームとの対戦。
先週とまるで変わって、今日の熊谷はそれなりにポカポカ陽気!
が、
試合が寒かった・・・
いや、先週の愛媛戦も所々でお寒いシーンがあって、愛媛だからこそ勝てたものの、J1昇格を決めた東京には簡単には通用しないだろうし、同じようなサッカーで臨めば危険と思っていたら・・・今回も同じようなサッカーで臨んで、・・・やられた。
暢久がいきなり負傷退場するハプニングはあったが、それがあろうとなかろうと、結果は変わらなかったかもしれない。それ程に重苦しい内容だった。
取り分けて東京が良いサッカーをしている訳でもなかったし、ようするにレッズが酷かった訳だが、酷いにも程があるのがプロであって、そのプロなのに酷いサッカーになってしまうのがレッズという、何ともやりきれない話。
そういえば東京も最初はうちのような類のサッカー目指して、それで上手く行かずに、思い切ってカウンター気味のサッカーに切り替えて、それからJ2で勝てるようになったと、どこかの評論家が書いていたが、・・・ここなんだよな、現実を見るというのは。
・・・まあそれは置いておいて、とにかくもう金輪際、前に持ち込んでは最終ラインまで戻す、そして敵のプレス晒されて自陣の深い位置であたふたとパスごっこしているサッカーは、そして足下しか受けないサッカーは、パスミスが当たり前のようになっているかのようなサッカーは、絶対にここで終了。本当に終了。来年も同じようなサッカーやられたんじゃ、本当にたまらない。2年も3年も、こういうの続けていた。皆こういうサッカーが好きだから、ポゼッション重視、攻撃的に行きたい、目指したいから、我慢しなきゃ、理想だから、モダンサッカーが何たら、バルサが云々だから・・・そしてこうなった。
こうなったのだから、これが事実であり、真実は揺るがない。これが去年は残留争いに片足を突っ込み、今年は本格的な残留争いをしていたチームの、真の姿なのである。
火中の栗を拾い、J1残留へ導いた堀には大変感謝している。しかし、それとこれとは別という部分がある。
教え子であるユース組や、知った中のベテランを出来るだけ使うのも良かろうし、出来る限り日本人で行く姿勢も時にはありだったとは思う。しかし自分は、最後まで堀のサッカーを理解出来なかった。4-1-4-1というものも、そして何故か外国人起用に消極的だった点も、自分には理解出来なかった。自分としては、それでも堀は最低限の仕事を果たしたのだから、ここでお役ご免になるべきだと思っていたし、そこにミシャが来て堀はヘッドコーチとして残るのだから、ミシャの下でもう一度、トップチームとしての指導を学び直してほしい。そして今度は、元ユース監督という立ち位置を拭い去った、新たな堀の姿を見たいものだ。こんな言い方は堀には大変申し訳ないけど、これが自分の率直な気持ちである。
という事で、勝利のクリスマスプレゼントは受け取れず。
天皇杯も終了してしまった。つまり今シーズン終了。
色々言いたい事があるけど、それは総括で。
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天皇杯準々決勝 F東京1-0浦和
得点/20分・石川(F東)
主審=扇谷健司
観衆:11,612人
愛媛FC1-3浦和レッズ
~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
寒い!
とにかく寒い!!
埼玉人でさえ寒いと思うんだから、南国愛媛のサポーターは、風邪でもひいてやしないかと心配になってきた・・・
だいたい、ただでさえ寒いのに、超晴天で余計に寒く、更に競技場の周りには何も遮る物が無いから、寒風がモロ吹き晒しになる。暑い時はバカみたいに暑いくせに、寒い時もバカみたいに寒いとは、何なんだよ熊谷は!!
と、いきなり文句から始まるのもどうかと思うんだが、それだけ寒かった今日の熊谷。せめて試合だけはお寒い結果にならなくて幸いだった・・・いや、部分部分で結構お寒いシーンがあったのも確かだけど。
3点ぶち込んだ割には、スッキリ勝った気がしないのは何故だろう?
ようやく決まったマルシオの直接FKは、ちょっとオウンゴールっぽいし、2点目は思わずオフサイドを疑ってしまった。3点目は・・・まあこれは文句無しだけど。柏木は、ミシャの件かどうかはわからないが、プレーがやたらハッスルしていたな。テンション上がっていたんだろうなぁ。
しかし・・・ロスタイムにパスミスから奪われ、福田健二にやられた余計な失点もそうなんだけど・・・あの失点は戒めの失点だな。とにかくパスミスが多過ぎ。水輝なんて自らがフリーで2度も敵にプレゼントパスしちゃうんだもん。どうして皆、ああも落ち着きが無いんだろう?
どんな狙いがあるにせよ、自陣で何時までもボール回すサッカーをしている以上、こういう危険は常に発生するだろう。と言いながら、3年経ってしまったのだが。
J1の15位レッズと、J2の15位愛媛・・・この開きはあるにせよ・・・スッキリしない結果だなぁ・・・
まあいいか、天皇杯は内容より結果だもん。勝ち進む事に価値があるんだから。と、自分に言い聞かせよう。
とは言うものの、準々決勝の相手はJ1復帰を決めたFC東京。つまり今日のようなサッカーをやっていては、危険も危険だ。
ところで、ミシャは視察に訪れたのだろうか?
考えたら、3回戦で広島が愛媛に勝っていたら、まだミシャは敵の監督として熊谷に来ていたはずだったんだ。何か変な運命だよ。
最後に、引退する三上コールは良かったなぁ。三上も号泣していたな。三上お疲れ様。
かつてのユニバ5人衆、これで現役で残るは平川、坪井、そして札幌へ行く堀之内か・・・
(追伸/SJBさんからご指摘がありました。山根もまだJFLで現役とのことです。)
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天皇杯4回戦 愛媛1-3浦和
得点/9分・マルシオ(浦)、38分・原(浦)、77分・柏木(浦)、90+4分・福田(愛)
主審=東城 穣
観衆:9,234人
紆余曲折を経て・・・
◆新監督にミハイロ ペトロヴィッチ氏(レッズオフィシャル)
『浦和レッズの2012シーズンの監督として、ミハイロ ペトロヴィッチ氏と基本合意いたしましたのでお知らせいたします。
浦和レッズは、2012シーズンの監督選定において、再建・再生のために「選手一人ひとりの力を引き出し、成長させ、ピッチで輝かせること」「専門的知識が豊富で経験のあること。それを選手と共有できること」「向上心があり、意欲的であること」、という3つの観点から候補者をリストアップし、選任を行って参りました。ミハイロ ペトロヴィッチ氏は、当初よりその監督候補の一人でありましたが、この度、基本合意に至りました。
ミハイロ ペトロヴィッチ
MIHAILO PETROVIC
1957年10月18日生まれ(54歳)
ロズニツァ(旧ユーゴスラビア 現セルビア)出身
国籍:オーストリア』
何がどうなってこうなったのかはわからないが、岡ちゃんに断られ、西野氏に断られ、西野氏に断られて間もない僅か3日後には、今度はミハイロ・ペトロヴィッチ氏が正式に新監督に就任するという慌ただしさ。新聞報道からも”電撃”という言葉が並ぶように、確かに電撃的ではある。
しかし、首を傾げる部分も多く、先ずミハイロ・ペトロヴィッチ氏と、どれだけ話を詰めたか、である。レッズが焦って、突発的にミハイロ・ペトロヴィッチ氏を招聘し、あれよあれよという間に話が纏まったのか。それとも、実は西野氏に関しては報道が過熱しただけで、レッズとしては単なる候補に過ぎず、実は前々からミハイロ・ペトロヴィッチ氏を本命として接触していたのか。
この辺は未だわからない部分ではあるが、前者だったとしたら、日本を去りたくないミハイロ・ペトロヴィッチ氏と、早急に新監督を決めたいレッズと、お互いの思惑が上手いくらいに合致した事になる。ただしこの場合、レッズフロントがサッカー観に関して何の計画性も無く、時間が無いという理由が先行しただけの、極めて危険な選考という事にもなってしまう。
後者だったとしたら、ミハイロ・ペトロヴィッチ氏のサッカー観と、レッズフロントが求めるサッカー観を熟慮した上での、計画性を持った選考と言える。ただしこの場合・・・
この場合、またもレッズは攻撃的なサッカー、パスサッカーと言ったものを目指すのか、という話にもなってしまう。
ご存じの通りミハイロ・ペトロヴィッチ氏は、深い守備ライン、それこそ極端な事を言えば、ゴールキーパーから攻撃を組み立てて、数的優位を作り出して攻撃するパスサッカーを志向しており、時には守備をかなぐり捨ててでも、超攻撃的なサッカーをする事でも知られている。
このようなサッカーは、フィンケや前ペトロがやろうとしていたサッカーと大いに被る部分があり、これまたご存じの通り、レッズはこのようなサッカーを目指して3年間、いやそれ以前にも何人かの監督が同じようなサッカーを目指したが、何れも失敗の一途を辿っている。もちろんミハイロ・ペトロヴィッチ氏の指導の質がレッズにフィットすれば、それも変わるかもしれないが、反面でまた同じ失敗を繰り返す危険性も大いに孕んでいるのも事実である。
さて、ここからは個人的な話。
またまたご存じ・・・であるかどうかはわからないが、過去の記事を読んでいただければわかると思うが、自分はレッズにおいては守備的なサッカーを求めてきており、自分自身のサッカー観としても、先ずは守備から入るサッカーを好んでいる。
つまり、ミハイロ・ペトロヴィッチ氏を招聘するという事は、ストレートにその指導方法だけを見れば、過去3年と同じ過ちを犯そうとしている感が強く、選手育成に定評があるだとか、日本に長く滞在して事情は知り尽くしているという利点もあるのだが、それよりもミハイロ・ペトロヴィッチ氏の志向するサッカーを考えた場合、大変な危機感を覚えずにはいられない状況である。
就任前後から、ネット上ではミハイロ・ペトロヴィッチ氏への期待からか、大変景気の良い話ばかりが陳列しているが、これは3年前と同じ状況でもあるのだという事を、あえて付け加えておかなければならない。
新監督就任の日に、いきなり否定から入ってしまって大変申し訳ないのだけど、だからと言って単に表面的な事を書いても仕方ないので、始めから偽らざる自分の気持ちを正直に書く事にした。
ただひとつ勘違いしてほしくないので予めこれも書いておくけど、自分はミハイロ・ペトロヴィッチ氏がレッズの監督就任を受諾してくれた事に関しては、痛く感謝している。こんなゴダゴタが続いているクラブチームの監督に、それもこれまで他の監督の年俸から考えたら、遙かに安い金額で就任してくれるのだから、そこは歓迎すべき部分なのである。
そしてミハイロ・ペトロヴィッチ氏が、自分の危惧する部分を払拭してくれる事を強く願うとともに、この期に及んでクラブがまだパスサッカーや攻撃的サッカーを目指すのであれば、今度こそ、今度こそ、ミハイロ・ペトロヴィッチ氏の指導で、そのようなサッカーが上手く行ってくれる事を祈るばかりである。
ただし今回自分は、新監督に対して、それ以上の過度の期待や特別な感情を持たない事にする。だから先日書いた”我慢”とかいうものも、愚問の域としたい。これはミハイロ・ペトロヴィッチ氏だからという訳ではなく、例え誰が来ても同じようにすると決めていた。
ここ3年レッズは監督人事で実に多くの失敗やら何やらの騒動を繰り返しており、監督を巡ってサポーター同士の様々な意見対立から議論の範疇を超え、ネット上に代表されるように、時に目を覆いたくなるような誹謗中傷劇にまで発展している。いつまでもこんな滅茶苦茶な事を繰り返していては、何れ取り返しの付かない溝が生まれてしまうだろうし、いやもしかしたら、既にそうなってしまっているのかもしれない。
そういう状況に、いささか疲れてしまった。そもそもサポーターの本意は監督云々ではなく、クラブチームそのものであると言える。そういう態勢に矯正させるためにも、またミハイロ・ペトロヴィッチ氏を冷静に迎え入れるためにも、監督人事に関しては、今回は少し間を置いて見て行こうと思った次第である。
とりあえず、ようこそ浦和レッズへ、ミシャ。
さて・・・どうしたものか。
岡ちゃんに続き、西野氏にも断られたとなると・・・
まあ、交渉期間が短かったのに新聞では「就任濃厚」なんて報じられていた時点で怪しかったが、案の定、(西野氏によれば)ガンバからの退任通告時期の遅さと、気持ちの切り替えの時間不足か。岡ちゃんが先行していた故の、レッズ監督就任オファーの遅さも響いているんだろうけど。
どうしたものかねぇハハハ・・・もう笑うしかないな、こりゃ。
と、笑っている場合じゃないんだけど、とにかく、状況は深刻である。
誰も彼も断られるクラブもどうかと思うんだが、まあ確かにこれだけゴタゴタしているクラブの監督就任に、二の足を踏む気持ちもわからんでもないが・・・
いや、今はそんなフロント批判をしている場合ではないな。とにかくクラブは決断を迫られている。
年越しを覚悟してでも引き続き新監督探しを続けるか、それとも腹を決めて堀を続投させるか。
誰も彼も断られた挙げ句、こうなって来ると相当の焦りが入るから、そのせいでもう誰でも良い感が漂うのが一番危険なのだが、そうは言っても誰も来ないのでは話にならないし、ここまで断られ続けられると、普通の交渉ではまた断られるのが関の山だろう。・・・じゃあ誰にしようってんだ?
日本人監督でそれなりに経験豊富で今フリーな人って・・・このままの流れで行くと、ネームバリューで行けば湘南からの退任が決まっている反町康治氏とか、一度は候補に挙げた長谷川健太氏が再浮上するのだろうか?
ん?
呼んだ?
うるさい!!
そもそも、日本人監督に拘らなくても・・・いやいや、切羽詰まってまた日本を良く知らない変な外国人監督を引っ張って来ても恐いし・・・
だからって少なくともしっかりとした戦力が整わない内のOB人事は、また悲劇を生みかねないから絶対に嫌だ。特に、困った時のギドとか浮上しそうだが、これも絶対にやめてほしい。ギドの存在はリーグ優勝を果たした栄光の存在のままであってほしい。つーか、ギドって今シュツットガルター・キッカーズの重役に就任していなかったっけ?・・・まあいいや。
とにかくだな・・・
どうすんだー・・・
え?
呼んだ??
黙っとれっ!!
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レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。