浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
来季に向けた懸案事項その1、槙野をどうするか問題が解決。槙野のレッズへの完全移籍が決まった。でも正式発表はもっと後かと思ったが、それがリーグ戦終わって僅か3日後に成されたのは驚いた。クラブも最近は行動が早くなったな。
とは言うものの、もう最終節で自らレッズ残留宣言しちゃったから、既に決定事項だった訳ではあるのだけど、それでも正式発表までは何が起こるかわからない世界でもあるから、まあこれでひと安心。良かった良かった。
今年1年、槙野無くしては語れないレッズの躍進ではあった訳だけど、でも自分、槙野が広島時代からムードメーカーだったのは知っていても、それでもここまでチームを盛り上げてくれる選手だったとは思っていなかった。それも昔から居たチームならまだしも、移籍1年目、それもレンタル移籍の身でありながら、ここまでチームを思って、サポーターを思って行動してくれる選手だったなんて、予想外だった。そして槙野にとっては、柏木の存在も大きかったのは間違いない。
岡野が居なくなって以来、すっかりチームにムードメーカーが居なくなってしまったレッズに現れた救世主、今から思えば、それが槙野だった。やはりチームにとって1人は強烈なムードメーカーが必要だという事が、槙野の件で改めて思い知らされたレッズだったのではないだろうか。
極端な事を言えば、こういう人物が居ない組織だと、火の消えたような状態に陥る事があるし、コミュニケーションも希薄になってしまう場合がある。ここ数年のレッズというチーム内は、もしかしたらそういう状態だったのかもしれないし、だからこそ成績も向上しなかった面はあるかもしれない。
いや、そこばかり指摘していては槙野に失礼かな。もちろん戦力としても大きな役割を担ったのは周知の通りだし、槙野無くしては語れない勝利が多々あった。ちょっと守備面でのミスが少なくなかったのは否めない部分だが、それを上回る得点力が槙野の武器でもあるから・・・ま、そこは今は皆まで言わなくて良いか。
自分がシーズン前に槙野について思った事は「槙野が本当に来た」で書いてあるので、よろしければ参照してほしい。そこで自分が懸念した、ケルンでの出場機会が少なかった故の試合感という部分は、これは完全に自分の取り越し苦労に終わってくれた。
そう、ケルンでハッと思い出したが、問題はケルンにどれだけの移籍金を支払ったのかが気になる。ケルンとはたった半年残っていた契約だから、そうバカ高くはないとは思っているが、これが噂された通りの2千万円であるならば・・・安いと思って良いかい?この辺は、3位の賞金をそっくり槙野の移籍金と年俸に回すくらいの余裕は、まだレッズにはあると思っているから心配はしていないけど。
まあ完全移籍が決まっためでたい日に、これ以上の野暮な話はやめておこう。
とりあえず槙野、改めてレッズへようこそ。
あと贅沢をひとつ言わせてもらうと、槙野とは対極の、もう原口なんてオシッコちびっちゃう(スマソ)位に従うような、恐くて厳しいタイプの選手が1人か2人欲しいんですけど・・・
とは言うものの、もう最終節で自らレッズ残留宣言しちゃったから、既に決定事項だった訳ではあるのだけど、それでも正式発表までは何が起こるかわからない世界でもあるから、まあこれでひと安心。良かった良かった。
今年1年、槙野無くしては語れないレッズの躍進ではあった訳だけど、でも自分、槙野が広島時代からムードメーカーだったのは知っていても、それでもここまでチームを盛り上げてくれる選手だったとは思っていなかった。それも昔から居たチームならまだしも、移籍1年目、それもレンタル移籍の身でありながら、ここまでチームを思って、サポーターを思って行動してくれる選手だったなんて、予想外だった。そして槙野にとっては、柏木の存在も大きかったのは間違いない。
岡野が居なくなって以来、すっかりチームにムードメーカーが居なくなってしまったレッズに現れた救世主、今から思えば、それが槙野だった。やはりチームにとって1人は強烈なムードメーカーが必要だという事が、槙野の件で改めて思い知らされたレッズだったのではないだろうか。
極端な事を言えば、こういう人物が居ない組織だと、火の消えたような状態に陥る事があるし、コミュニケーションも希薄になってしまう場合がある。ここ数年のレッズというチーム内は、もしかしたらそういう状態だったのかもしれないし、だからこそ成績も向上しなかった面はあるかもしれない。
いや、そこばかり指摘していては槙野に失礼かな。もちろん戦力としても大きな役割を担ったのは周知の通りだし、槙野無くしては語れない勝利が多々あった。ちょっと守備面でのミスが少なくなかったのは否めない部分だが、それを上回る得点力が槙野の武器でもあるから・・・ま、そこは今は皆まで言わなくて良いか。
自分がシーズン前に槙野について思った事は「槙野が本当に来た」で書いてあるので、よろしければ参照してほしい。そこで自分が懸念した、ケルンでの出場機会が少なかった故の試合感という部分は、これは完全に自分の取り越し苦労に終わってくれた。
そう、ケルンでハッと思い出したが、問題はケルンにどれだけの移籍金を支払ったのかが気になる。ケルンとはたった半年残っていた契約だから、そうバカ高くはないとは思っているが、これが噂された通りの2千万円であるならば・・・安いと思って良いかい?この辺は、3位の賞金をそっくり槙野の移籍金と年俸に回すくらいの余裕は、まだレッズにはあると思っているから心配はしていないけど。
まあ完全移籍が決まっためでたい日に、これ以上の野暮な話はやめておこう。
とりあえず槙野、改めてレッズへようこそ。
あと贅沢をひとつ言わせてもらうと、槙野とは対極の、もう原口なんてオシッコちびっちゃう(スマソ)位に従うような、恐くて厳しいタイプの選手が1人か2人欲しいんですけど・・・
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J1リーグ第34節
浦和レッズ2-0名古屋グランパス
~埼玉スタジアム2002
終電ギリギリの午前様帰宅の挙げ句、またもパソコンのスイッチを入れた瞬間に寝ていた・・・
終わり良ければ全て良し、という訳ではないにしても、06年以来勝てていなかった最終節で、ようやく勝利出来た事は、いよいよレッズの全てが変わり出したと捉えて良いのだろうか。
今季のリーグ戦を振り返ると、まだどの姿が真のレッズなのかは測りかねるものの、最終節でここまで完璧な試合内容を披露するあたりは、もう一時期の低迷に喘いだレッズではないとも受け取れる、いや、受け取りたい、そんな内容だった。
その勝利の先に待っていたご褒美か、それとも奇跡なのかはわからない。ただひとつ言える事は、ここまで頑張った成果なのだという事だけは、胸を張って言って良いと思う。
土壇場でひっくり返った順位。他力本願だろうが何だろうが、それが順位というものだし、運もあったし、それを引っくるめての勝負事だ。それに泣かされた時もあれば、それで歓喜した時だってある。
勝負事は非情だし、ドラマだ。それは上位だけではなく、違う所ではまた違った歓喜と悪夢があった。もはや望み薄だった17位が、16位と15位の敗戦によって、残留を決めたドラマもあった。そして涙も怒りもあっただろう。それぞれがそれぞれの場所で、ドラマを経験した事だろう。
もはや手の届かないかもしれない状況に陥りながら、最後の最後で手に入れたACL出場権。
こんなドラマもあって良いし、最後の最後で、勝利の女神もサッカーの神様も、やっとレッズの味方をしてくれたのかもしれない。
自ら残留宣言の雄叫びをあげた槙野の姿があった。
たった1年でチームを去る身でありながら、実に潔い態度のポポの姿があった。
そして・・・
達也の涙で、自分も、もう言葉にならない。しかし12年間のレッズでの達也が凝縮された涙だったし、別れは辛いが、でも、言葉は少し変だが、こんな別れ方も良いな、と感じた。これが選手とサポーターの、ある意味での幸せな別れ方でもあるのかなと感じた。そして、出来ることであれば、今まで不幸な形でレッズを去って行ったあの選手もこの選手もどの監督も、本来であれば今回のように、最後だけは幸せな関係で送り出したかった。そう感じた達也の涙だった。
色々と内容の濃い最終節になった。もちろんまだ天皇杯が残っているから今季の戦いは終わっていない。
しかし、いよいよこの手に取り戻したACL出場権が、これからのレッズであるという事実を得た。
思えば、長い苦難の時間を過ごした。その間に失ったものも多かったし、だからこそ感慨深いものになっているのかもしれないが、ひとつ言える事は、そういう苦難の時間も、決して無駄ではなかったという事だ。悩んで苦しんで、紆余曲折を経てこそ得られるものがある。それをレッズが証明したと思う。そして・・・”あの時”から止まっていた時間が、再び動き出したという事だ。その時計の針を何処まで動かせられるか、進められるかが、これからのレッズであろう。
ひとつの歴史が終わって、いよいよ、ここから新しいレッズが始まるのだ。堂々と胸を張ってアジアへ飛びだして行こう。
という事で、毎年恒例の浦和での大反省会は、5年振りのザ・美酒で締め括られた!!めでたしめでたし。
あんな話、こんな話、ちょっと落っこちたガンバも酒の肴にしてしまったが、まあそれがサッカーだし、ぶっちゃけガンバがJ2に落ちた事実も、まだ信じられない感じ。いやはや、Jリーグも色々と変わって行くものなんだと、しみじみ感じた夜だった。
そんな訳で、今季リーグ戦、皆さん大変お疲れ様でした。
そして天皇杯、頑張りましょう。
------
J1リーグ第34節 浦和2-0名古屋
得点/23分・柏木(浦)、59分・槙野(浦)
主審=村上 伸次
観衆:51,879人
浦和レッズ2-0名古屋グランパス
~埼玉スタジアム2002
終電ギリギリの午前様帰宅の挙げ句、またもパソコンのスイッチを入れた瞬間に寝ていた・・・
今季のリーグ戦を振り返ると、まだどの姿が真のレッズなのかは測りかねるものの、最終節でここまで完璧な試合内容を披露するあたりは、もう一時期の低迷に喘いだレッズではないとも受け取れる、いや、受け取りたい、そんな内容だった。
その勝利の先に待っていたご褒美か、それとも奇跡なのかはわからない。ただひとつ言える事は、ここまで頑張った成果なのだという事だけは、胸を張って言って良いと思う。
土壇場でひっくり返った順位。他力本願だろうが何だろうが、それが順位というものだし、運もあったし、それを引っくるめての勝負事だ。それに泣かされた時もあれば、それで歓喜した時だってある。
勝負事は非情だし、ドラマだ。それは上位だけではなく、違う所ではまた違った歓喜と悪夢があった。もはや望み薄だった17位が、16位と15位の敗戦によって、残留を決めたドラマもあった。そして涙も怒りもあっただろう。それぞれがそれぞれの場所で、ドラマを経験した事だろう。
もはや手の届かないかもしれない状況に陥りながら、最後の最後で手に入れたACL出場権。
こんなドラマもあって良いし、最後の最後で、勝利の女神もサッカーの神様も、やっとレッズの味方をしてくれたのかもしれない。
自ら残留宣言の雄叫びをあげた槙野の姿があった。
たった1年でチームを去る身でありながら、実に潔い態度のポポの姿があった。
そして・・・
達也の涙で、自分も、もう言葉にならない。しかし12年間のレッズでの達也が凝縮された涙だったし、別れは辛いが、でも、言葉は少し変だが、こんな別れ方も良いな、と感じた。これが選手とサポーターの、ある意味での幸せな別れ方でもあるのかなと感じた。そして、出来ることであれば、今まで不幸な形でレッズを去って行ったあの選手もこの選手もどの監督も、本来であれば今回のように、最後だけは幸せな関係で送り出したかった。そう感じた達也の涙だった。
色々と内容の濃い最終節になった。もちろんまだ天皇杯が残っているから今季の戦いは終わっていない。
しかし、いよいよこの手に取り戻したACL出場権が、これからのレッズであるという事実を得た。
思えば、長い苦難の時間を過ごした。その間に失ったものも多かったし、だからこそ感慨深いものになっているのかもしれないが、ひとつ言える事は、そういう苦難の時間も、決して無駄ではなかったという事だ。悩んで苦しんで、紆余曲折を経てこそ得られるものがある。それをレッズが証明したと思う。そして・・・”あの時”から止まっていた時間が、再び動き出したという事だ。その時計の針を何処まで動かせられるか、進められるかが、これからのレッズであろう。
ひとつの歴史が終わって、いよいよ、ここから新しいレッズが始まるのだ。堂々と胸を張ってアジアへ飛びだして行こう。
あんな話、こんな話、ちょっと落っこちたガンバも酒の肴にしてしまったが、まあそれがサッカーだし、ぶっちゃけガンバがJ2に落ちた事実も、まだ信じられない感じ。いやはや、Jリーグも色々と変わって行くものなんだと、しみじみ感じた夜だった。
そんな訳で、今季リーグ戦、皆さん大変お疲れ様でした。
そして天皇杯、頑張りましょう。
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J1リーグ第34節 浦和2-0名古屋
得点/23分・柏木(浦)、59分・槙野(浦)
主審=村上 伸次
観衆:51,879人
ポポも退団か。まあ、1年契約だったのと、今季の働きと年齢を総合的に見た場合、これは仕方のない事だろうけど。
自分は開幕前の「ポポも本当に来た」という記事で、こんな事を書いてしまっていた。
『計算できるFWという意味では、いくら日本での経験が長いとか、マルシオと幼馴染みの仲良しだからとはいえ、外国人FWとしては得点力が抜群にあるとは言えないし、コンスタントに得点するとも言えない選手なのに、それでも何故ポポだったのかは大きな疑問であるし、そもそも33歳という年齢からして、その場凌ぎっぽいのは明らかで、そこが懸念材料であるのは絶対的に否めない』
ポポには失礼ながら、自分は何故、今季の外国人補強がポポだったのかを疑問に思っていたし、文面からもわかる通り、得点力には期待していなかった訳で、これは開幕前に懸念した通りになってしまったという意味で、実に残念な補強になってしまった。
いや、それはそれとして、ミシャがポポを積極的に使わなかったのも、ようするにミシャのサッカーに合っていなかった故に途中から完全に構想外になってしまった事は明白だし、そもそもランコと並んでポポという2人の助っ人FWが、多くの試合でベンチを暖めていたのが今季のレッズであるのだから、これは端から見たらかなりの異常に映ったかもしれない。
更にポポを不幸にしたのは、ミシャが原口に固執し過ぎてしまった事実だ。挙げ句の果てに右ウイングバックという使われ方までしていたのであるから、これはポポにとって二重三重の不幸であった。
ポポのようなタイプは、使い方次第で大きな戦力になる事は間違いないのだが・・・しかし、もはやこうなると、ポポ自身が悪いというより、レッズを取り巻く状況からして、タイミング的に運が無かったと言わざるを得ないのだが、こんな事を言うと本当にポポがかわいそうなんだけど、でもポポは、レッズに来るべきではなかった・・・
韓国でも日本でも実績のあるポポにとって、レッズで想定外のような扱いを受けて、よくぞ不満を口にすること無くシーズンを通して来たと思うが、そこは他チームでも”献身的”と言われていただけあって、レッズでも人格者で居てくれたのは感謝である。
とはいうものの現実を見れば、結果的にポポにとっては移籍先を間違えたという事だし、レッズにとっては補強する選手を間違えたという事であるが・・・
これは推測の域を出ない話だが、もしレッズがポポを選んだ第一理由が”戦力”ではなく、噂された通りに”マルシオ”の存在があるのだとしたら、今後そういう理由で選手を補強するのは、絶対にやめてもらいたいと強く思う。こういう補強の仕方は、特定の選手に甘えを生む原因にもなり得る訳で、結果的にお互いを不幸にしてしまうかもしれないのだから。
国立の柏戦での衝撃的な土壇場決勝ゴールは、今でも鮮明に脳裏にこびりついているが、しかし・・・
ポポの右足から、強烈なキャノン砲ゴールはついに炸裂しなかった。いや、まだ残り試合がある。そこで惜別のキャノン砲でゴールネットを揺らしてくれ。
それにしても、冬の時代の到来だ。達也も放出、ポポも退団・・・ランコはまだ半年分の契約が残っているのか?それとも?
しかしこれでFWは完全に駒不足。来季に向けて計算できる点取り屋の補強を成功させないと・・・かなり不味い。
自分は開幕前の「ポポも本当に来た」という記事で、こんな事を書いてしまっていた。
『計算できるFWという意味では、いくら日本での経験が長いとか、マルシオと幼馴染みの仲良しだからとはいえ、外国人FWとしては得点力が抜群にあるとは言えないし、コンスタントに得点するとも言えない選手なのに、それでも何故ポポだったのかは大きな疑問であるし、そもそも33歳という年齢からして、その場凌ぎっぽいのは明らかで、そこが懸念材料であるのは絶対的に否めない』
ポポには失礼ながら、自分は何故、今季の外国人補強がポポだったのかを疑問に思っていたし、文面からもわかる通り、得点力には期待していなかった訳で、これは開幕前に懸念した通りになってしまったという意味で、実に残念な補強になってしまった。
いや、それはそれとして、ミシャがポポを積極的に使わなかったのも、ようするにミシャのサッカーに合っていなかった故に途中から完全に構想外になってしまった事は明白だし、そもそもランコと並んでポポという2人の助っ人FWが、多くの試合でベンチを暖めていたのが今季のレッズであるのだから、これは端から見たらかなりの異常に映ったかもしれない。
更にポポを不幸にしたのは、ミシャが原口に固執し過ぎてしまった事実だ。挙げ句の果てに右ウイングバックという使われ方までしていたのであるから、これはポポにとって二重三重の不幸であった。
ポポのようなタイプは、使い方次第で大きな戦力になる事は間違いないのだが・・・しかし、もはやこうなると、ポポ自身が悪いというより、レッズを取り巻く状況からして、タイミング的に運が無かったと言わざるを得ないのだが、こんな事を言うと本当にポポがかわいそうなんだけど、でもポポは、レッズに来るべきではなかった・・・
韓国でも日本でも実績のあるポポにとって、レッズで想定外のような扱いを受けて、よくぞ不満を口にすること無くシーズンを通して来たと思うが、そこは他チームでも”献身的”と言われていただけあって、レッズでも人格者で居てくれたのは感謝である。
とはいうものの現実を見れば、結果的にポポにとっては移籍先を間違えたという事だし、レッズにとっては補強する選手を間違えたという事であるが・・・
これは推測の域を出ない話だが、もしレッズがポポを選んだ第一理由が”戦力”ではなく、噂された通りに”マルシオ”の存在があるのだとしたら、今後そういう理由で選手を補強するのは、絶対にやめてもらいたいと強く思う。こういう補強の仕方は、特定の選手に甘えを生む原因にもなり得る訳で、結果的にお互いを不幸にしてしまうかもしれないのだから。
国立の柏戦での衝撃的な土壇場決勝ゴールは、今でも鮮明に脳裏にこびりついているが、しかし・・・
ポポの右足から、強烈なキャノン砲ゴールはついに炸裂しなかった。いや、まだ残り試合がある。そこで惜別のキャノン砲でゴールネットを揺らしてくれ。
それにしても、冬の時代の到来だ。達也も放出、ポポも退団・・・ランコはまだ半年分の契約が残っているのか?それとも?
しかしこれでFWは完全に駒不足。来季に向けて計算できる点取り屋の補強を成功させないと・・・かなり不味い。
J1リーグ第33節
サガン鳥栖3-1浦和レッズ
~ベストアメニティスタジアム
やっとこさ鳥栖から帰ってきた・・・贅沢新幹線で・・・
行きは高速バス15時間で、もはや腰と尻がウルトラアウチである。
とにかく疲れた。負けたから疲れた。
ここのスタジアムは駅前にあるのは最高の立地だが、帰りに居酒屋行く前に先にチェックインしようと、電車賃ケチって田代(隣の駅)のホテルまで歩いたら、自分は方向音痴だし、仲間ものほほんとしているから、んなもんだから道を間違えて、遠回りになって倍も歩くはめになった。
だいたいだな、鹿児島本線の線路沿い側道を1本、博多方面に歩けば絶対に迷わないはずなのに、それなのに、何故に線路から遠ざかるような道を歩いていたんだ?わけわからん。・・・自分で情けなくなってきた。
情けなくなってきたというのは試合もそうで・・・
お約束のように”はなわ”が登場し、超熱狂ライブ炸裂でスタジアムの雰囲気が盛り下がるのであった。
この人ね、前に埼玉を馬鹿にした歌作ったから、自分は嫌いなの。佐賀は嫌いじゃないけど。
試合は簡単です。鳥栖のシンプルかつハードワークに完全に圧倒された。それだけ。
レッズは広島戦同様に、要所ではそれなりに速く、そしてある程度の柔軟性を持った攻めは出来ていたし、積極的にシュートを撃っていたし、アグレッシヴさがあったからこそゴール前でもファールを貰えていたし、チャンスは作れていたし、でも、もっとガツガツ行っても良かったかな。途中出場の達也が、いぶし銀の上手い楔を入れた場面とか、あれで決まっていたら盛り上がっただろうし、最後はがら空きのゴールなのに、何でそこに居るのよ?ってな敵DFに当たって入らなかったシュートもあったな。運も無かった。
でも、それでも、いつものレッズである。広島戦での姿と、川崎戦や今回鳥栖戦での姿。どっちが本当のレッズ?・・・どっちもレッズである。槙野も居ない。永田も居ない。そんな中で急造3バックでやっているのだから、綻びが出る時は一瞬である。広島戦で完封したからといって、川崎戦を思い出してもらえれば一目瞭然なんだけど、ようするに、安定感がゼロに近いのが今の守備なのだから、ある意味こうなる事は、予想出来ていた部分は、ある。
水輝は、これが水輝なのだろう。戦犯扱いはしたくないが、敗因の何十パーセントは、水輝である。前が開いているのに平川に出さないし、ボール持った時のファーストチョイスが、阿部か暢久へのパス。まさかそれでお得意の”組み立て”と勘違いしてしまっていたのかはわからないが。しかし、それよりも守備面で本当に良くない。ミスって敵にボールは渡すし、カウンター喰らうと絶対に追いつけないし、2失点目の不用意な弱いクリアも・・・なんだか観ていて痛々しかった。天皇杯でもそうだったけど、今回もこれでは・・・厳しい。本当に厳しい。どうしたら良いんだ、水輝よ。
でも、それでもレッズの敗因は、鳥栖のハードワークなのである。
素直に、鳥栖は強い。J1一年目で上位争いに絡んでいるだけの事はある。明確に、ハードワークという武器を持っている鳥栖。タレントを揃えていなくても、限られた予算の中で戦っていても、体力が、ハードワークが、タレント集団の戦術を凌駕したのだろう。縦ポンだろうが、何だろうが、勝った方が強いサッカーなのだ。
でも、レッズだって上位争いに絡んでいるじゃないか、と思うものの、なぜ絡んでいるのか明確な要因が見出せないまま、ここまで来てしまった感がある。そのような不安定なサッカーをしていると・・・鳥栖に順位をひっくり返されるのである。嗚呼5位転落・・・。
えーい、堅っ苦しい試合の話なんてヤメじゃ。
それでも意地でも敵地で酒を飲むという鉄の掟を守る。意地でも守る。
そんな事を守っていて何の得があるのかは知らんが、とにかく酒を飲む。
←鳥栖、この見事なまでの寂れた感がたまらない。
一応ここ裏路地飲屋街、夕方6時なのに、既にこの状況・・・
お~い、開いている店は無いのか~
とは大袈裟だが、鳥栖なので鳥と無理矢理こじつけての焼鳥屋で、出たよ、またザ・ヤケ酒。
今年は長距離遠征となるとザ・ヤケ酒ばかりじゃないか!あ、今年に限らずか・・・
もはや負けたヤケクソで、どう見ても鳥栖サポばかりの焼鳥屋に突入し、入店と同時に店内テレビで今日の試合のハイライトが映るという超バットタイミングで派手に自爆し、早速アウェーの洗礼を受ける。ハイライト映像に大歓声の鳥栖サポ。ハイライト映像に絶叫悲鳴の自分達。
そして夜も更けて行き、そこで酔っ払いながら、鳥栖サポ集団と熱く語り合うのであった。
語り合いまくって、何を語ったのか忘れたが(おいおい)、麦焼酎のお湯割りをこぼしたのは覚えている(笑)
最初はリスペクトしているはずだったのだが、何故か途中から「埼玉じゃ負けねーぞ!」とか「来年はぶっ潰す!」とか、とんでもねー事を口走っていたような記憶もあるのだが、まあそれはそれとして、最後は真面目にこちらのリベンジを誓いつつ、全員と固い握手をして別れたのであった。
鳥栖は、良い所だ。レッズが負けなかったら、もっと良い所だ。
------
J1リーグ第33節 鳥栖3-1浦和
得点/45分・豊田(鳥)、 58分・梅崎(浦)、63分・野田(鳥)、78分・豊田(鳥)
主審=吉田 寿光
観衆:22,116人
サガン鳥栖3-1浦和レッズ
~ベストアメニティスタジアム
やっとこさ鳥栖から帰ってきた・・・贅沢新幹線で・・・
行きは高速バス15時間で、もはや腰と尻がウルトラアウチである。
とにかく疲れた。負けたから疲れた。
だいたいだな、鹿児島本線の線路沿い側道を1本、博多方面に歩けば絶対に迷わないはずなのに、それなのに、何故に線路から遠ざかるような道を歩いていたんだ?わけわからん。・・・自分で情けなくなってきた。
情けなくなってきたというのは試合もそうで・・・
この人ね、前に埼玉を馬鹿にした歌作ったから、自分は嫌いなの。佐賀は嫌いじゃないけど。
試合は簡単です。鳥栖のシンプルかつハードワークに完全に圧倒された。それだけ。
レッズは広島戦同様に、要所ではそれなりに速く、そしてある程度の柔軟性を持った攻めは出来ていたし、積極的にシュートを撃っていたし、アグレッシヴさがあったからこそゴール前でもファールを貰えていたし、チャンスは作れていたし、でも、もっとガツガツ行っても良かったかな。途中出場の達也が、いぶし銀の上手い楔を入れた場面とか、あれで決まっていたら盛り上がっただろうし、最後はがら空きのゴールなのに、何でそこに居るのよ?ってな敵DFに当たって入らなかったシュートもあったな。運も無かった。
でも、それでも、いつものレッズである。広島戦での姿と、川崎戦や今回鳥栖戦での姿。どっちが本当のレッズ?・・・どっちもレッズである。槙野も居ない。永田も居ない。そんな中で急造3バックでやっているのだから、綻びが出る時は一瞬である。広島戦で完封したからといって、川崎戦を思い出してもらえれば一目瞭然なんだけど、ようするに、安定感がゼロに近いのが今の守備なのだから、ある意味こうなる事は、予想出来ていた部分は、ある。
水輝は、これが水輝なのだろう。戦犯扱いはしたくないが、敗因の何十パーセントは、水輝である。前が開いているのに平川に出さないし、ボール持った時のファーストチョイスが、阿部か暢久へのパス。まさかそれでお得意の”組み立て”と勘違いしてしまっていたのかはわからないが。しかし、それよりも守備面で本当に良くない。ミスって敵にボールは渡すし、カウンター喰らうと絶対に追いつけないし、2失点目の不用意な弱いクリアも・・・なんだか観ていて痛々しかった。天皇杯でもそうだったけど、今回もこれでは・・・厳しい。本当に厳しい。どうしたら良いんだ、水輝よ。
素直に、鳥栖は強い。J1一年目で上位争いに絡んでいるだけの事はある。明確に、ハードワークという武器を持っている鳥栖。タレントを揃えていなくても、限られた予算の中で戦っていても、体力が、ハードワークが、タレント集団の戦術を凌駕したのだろう。縦ポンだろうが、何だろうが、勝った方が強いサッカーなのだ。
でも、レッズだって上位争いに絡んでいるじゃないか、と思うものの、なぜ絡んでいるのか明確な要因が見出せないまま、ここまで来てしまった感がある。そのような不安定なサッカーをしていると・・・鳥栖に順位をひっくり返されるのである。嗚呼5位転落・・・。
それでも意地でも敵地で酒を飲むという鉄の掟を守る。意地でも守る。
そんな事を守っていて何の得があるのかは知らんが、とにかく酒を飲む。
←鳥栖、この見事なまでの寂れた感がたまらない。
一応ここ裏路地飲屋街、夕方6時なのに、既にこの状況・・・
お~い、開いている店は無いのか~
今年は長距離遠征となるとザ・ヤケ酒ばかりじゃないか!あ、今年に限らずか・・・
もはや負けたヤケクソで、どう見ても鳥栖サポばかりの焼鳥屋に突入し、入店と同時に店内テレビで今日の試合のハイライトが映るという超バットタイミングで派手に自爆し、早速アウェーの洗礼を受ける。ハイライト映像に大歓声の鳥栖サポ。ハイライト映像に絶叫悲鳴の自分達。
そして夜も更けて行き、そこで酔っ払いながら、鳥栖サポ集団と熱く語り合うのであった。
語り合いまくって、何を語ったのか忘れたが(おいおい)、麦焼酎のお湯割りをこぼしたのは覚えている(笑)
最初はリスペクトしているはずだったのだが、何故か途中から「埼玉じゃ負けねーぞ!」とか「来年はぶっ潰す!」とか、とんでもねー事を口走っていたような記憶もあるのだが、まあそれはそれとして、最後は真面目にこちらのリベンジを誓いつつ、全員と固い握手をして別れたのであった。
鳥栖は、良い所だ。レッズが負けなかったら、もっと良い所だ。
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J1リーグ第33節 鳥栖3-1浦和
得点/45分・豊田(鳥)、 58分・梅崎(浦)、63分・野田(鳥)、78分・豊田(鳥)
主審=吉田 寿光
観衆:22,116人
◆田中達也との契約について(レッズオフィシャル)
『このたび、浦和レッズは、田中達也選手(29歳)と、契約満了に伴い来季の契約を更新しないことになりましたので、お知らせいたします。』
レッズサポーターの誰しもが、予想はしたくなくても、しかしある程度の予想と覚悟は出来ていたであろう田中達也の戦力外通告が、ついに現実のものとなってしまった。
今季に限らず、ここ数年の稼働率と年齢と年俸を総合的に鑑みた場合、今年で複数年契約が切れる達也の扱いを来季に向けてどうするかは、クラブチームにとっても、そしてサポーターにとっても、苦慮すべき部分であったはずである。
言うまでもなく、達也はレッズにとってスター選手である。それも生え抜きのレッズ一筋。だからこそ、余計に多くのサポーターから愛されている存在の選手である。
移籍加入した選手には失礼を承知で言うが、やはり新人加入からチーム一筋で来た生え抜き選手は、クラブにとって特別の存在である。その象徴がレッズでいえば福田であり、暢久であり、そして達也なのである。そしてそういう選手が、他チームのユニフォームを着る姿など、絶対に想像したくないのがファン心理というものである。
達也を振り返れば、誰しもが小さい身体でピッチを必死に駆け回る姿が思い浮かぶし、誰しもがあの大怪我さえなかったらと思うし、誰しもが生涯をレッズで終える事を望んでいたはずである。
レッズというクラブは、一昔前であったならば、そのような生え抜きのスター選手は、もはや誰の目からも限界と思われる状態になるまでは極力戦力外通告を行わず、選手が望むのであれば、逆に何としてもチームに残そうとしていた。外から甘いと言われようが何と言われようが、そういう温情あるクラブであった。だから一昔前のレッズであったならば、それでもクラブは達也をレッズに残そうと奔走したはずである。
しかしチームが強くなる事で、それが弊害にもなる事を、ここ数年レッズ自身が学んだ。
強くなる、優勝もする、お金も入る、それによって当然のように選手の年俸は上昇する。それが続けば続く程、青天井式にクラブは多くの高額年俸選手を抱える事になる。
現実的な話として、優勝を繰り返した鹿島でありながらも、巨額の累積赤字を抱えるに至った。その原因は、優勝によって繰り返される、選手年俸の歯止めが利かない高騰化であったと言われる。
そして、その栄光の日々が終わりを迎えた時、一気に低下傾向になるクラブの収入に反して、残るのは高額年俸の選手になってしまうのだ。
ただしこれは選手が悪い訳ではない。プロはお金を貰ってナンボの世界である。そして年俸を決めるのはフロントであって、選手はそれに従うか否かの権利はあっても、納得の行く年俸を支払ってもらうクラブに居続けるのは、選手にとって当然の選択である。
問題の責任は、収支のアンバランスな状態を作り出したフロントの目論見の失敗にあるのである。
達也は、もしかしたら、その煽りを受けてしまった選手なのかもしれない。
しかし戦力外通告を受けるには、受けるなりの理由があるという事である。冒頭にも書いた事だが、ここ数年の稼働率と年齢と年俸を総合的に鑑みた場合、今年で複数年契約が切れる達也を、クラブがチームに残す余力は、もう残っていないのだと言う事を、サポーターは受け止めなくてはならない。達也の戦力外通告によって、クラブは自らの等身大を語っているに過ぎない。これは実に日常的な話であり、厳しい現実がレッズというクラブチームを覆っている証拠でもある。
年俸を大幅に下げてでも達也を残す選択肢はあったはず。しかし仮に達也の年俸が報道通りの8千万であった場合、クラブは再契約初年度では半額以下を提示できない規約になっている。4千万。この数字で達也を戦力として残す余力は、はっきり言って今のレッズには無いのであろう。
仮にクラブがその年俸を払ってまで達也を残そうとしても、それ以前に、もはやミシャから構想外の扱いを受けていた達也自身が、来季もミシャ続投で決定済みのレッズに残るだろうか。自分は否だと思う。ここは達也のプライドが許さないと思う。
しかし29歳という、まだまだもう一華も二華も咲かせられるであろう年齢で、生え抜きのスター選手がチームを去る時がやって来たという事実は、重く受け止めなければいけない。
最後に、自分が一番達也の印象に残っているシーンをあげよう。
それはJ1復帰を果たして迎えた2001年シーズン。駒場でのヴェルディ戦。誰のパスだったかは覚えていない。そのパスをゴール前で押し込んだのが達也だった。大勝の駄目押しゴール。これが達也のプロ初ゴールだった。ここから達也の伝説が始まったのだ。願わくば、あの時代の達也に戻って、もう一度赤いユニフォームでピッチを駆け回る姿をと思うが・・・
12年間ありがとう。浦和のワンダーボーイ。
『このたび、浦和レッズは、田中達也選手(29歳)と、契約満了に伴い来季の契約を更新しないことになりましたので、お知らせいたします。』
レッズサポーターの誰しもが、予想はしたくなくても、しかしある程度の予想と覚悟は出来ていたであろう田中達也の戦力外通告が、ついに現実のものとなってしまった。
今季に限らず、ここ数年の稼働率と年齢と年俸を総合的に鑑みた場合、今年で複数年契約が切れる達也の扱いを来季に向けてどうするかは、クラブチームにとっても、そしてサポーターにとっても、苦慮すべき部分であったはずである。
言うまでもなく、達也はレッズにとってスター選手である。それも生え抜きのレッズ一筋。だからこそ、余計に多くのサポーターから愛されている存在の選手である。
移籍加入した選手には失礼を承知で言うが、やはり新人加入からチーム一筋で来た生え抜き選手は、クラブにとって特別の存在である。その象徴がレッズでいえば福田であり、暢久であり、そして達也なのである。そしてそういう選手が、他チームのユニフォームを着る姿など、絶対に想像したくないのがファン心理というものである。
達也を振り返れば、誰しもが小さい身体でピッチを必死に駆け回る姿が思い浮かぶし、誰しもがあの大怪我さえなかったらと思うし、誰しもが生涯をレッズで終える事を望んでいたはずである。
レッズというクラブは、一昔前であったならば、そのような生え抜きのスター選手は、もはや誰の目からも限界と思われる状態になるまでは極力戦力外通告を行わず、選手が望むのであれば、逆に何としてもチームに残そうとしていた。外から甘いと言われようが何と言われようが、そういう温情あるクラブであった。だから一昔前のレッズであったならば、それでもクラブは達也をレッズに残そうと奔走したはずである。
しかしチームが強くなる事で、それが弊害にもなる事を、ここ数年レッズ自身が学んだ。
強くなる、優勝もする、お金も入る、それによって当然のように選手の年俸は上昇する。それが続けば続く程、青天井式にクラブは多くの高額年俸選手を抱える事になる。
現実的な話として、優勝を繰り返した鹿島でありながらも、巨額の累積赤字を抱えるに至った。その原因は、優勝によって繰り返される、選手年俸の歯止めが利かない高騰化であったと言われる。
そして、その栄光の日々が終わりを迎えた時、一気に低下傾向になるクラブの収入に反して、残るのは高額年俸の選手になってしまうのだ。
ただしこれは選手が悪い訳ではない。プロはお金を貰ってナンボの世界である。そして年俸を決めるのはフロントであって、選手はそれに従うか否かの権利はあっても、納得の行く年俸を支払ってもらうクラブに居続けるのは、選手にとって当然の選択である。
問題の責任は、収支のアンバランスな状態を作り出したフロントの目論見の失敗にあるのである。
達也は、もしかしたら、その煽りを受けてしまった選手なのかもしれない。
しかし戦力外通告を受けるには、受けるなりの理由があるという事である。冒頭にも書いた事だが、ここ数年の稼働率と年齢と年俸を総合的に鑑みた場合、今年で複数年契約が切れる達也を、クラブがチームに残す余力は、もう残っていないのだと言う事を、サポーターは受け止めなくてはならない。達也の戦力外通告によって、クラブは自らの等身大を語っているに過ぎない。これは実に日常的な話であり、厳しい現実がレッズというクラブチームを覆っている証拠でもある。
年俸を大幅に下げてでも達也を残す選択肢はあったはず。しかし仮に達也の年俸が報道通りの8千万であった場合、クラブは再契約初年度では半額以下を提示できない規約になっている。4千万。この数字で達也を戦力として残す余力は、はっきり言って今のレッズには無いのであろう。
仮にクラブがその年俸を払ってまで達也を残そうとしても、それ以前に、もはやミシャから構想外の扱いを受けていた達也自身が、来季もミシャ続投で決定済みのレッズに残るだろうか。自分は否だと思う。ここは達也のプライドが許さないと思う。
しかし29歳という、まだまだもう一華も二華も咲かせられるであろう年齢で、生え抜きのスター選手がチームを去る時がやって来たという事実は、重く受け止めなければいけない。
最後に、自分が一番達也の印象に残っているシーンをあげよう。
それはJ1復帰を果たして迎えた2001年シーズン。駒場でのヴェルディ戦。誰のパスだったかは覚えていない。そのパスをゴール前で押し込んだのが達也だった。大勝の駄目押しゴール。これが達也のプロ初ゴールだった。ここから達也の伝説が始まったのだ。願わくば、あの時代の達也に戻って、もう一度赤いユニフォームでピッチを駆け回る姿をと思うが・・・
12年間ありがとう。浦和のワンダーボーイ。
J1リーグ第32節
浦和レッズ2-0サンフレッチェ広島
~埼玉スタジアム2002
そうかと思えば、首位には2-0という素晴らしい完封試合で勝つのである。
これが残留争い真っ直中のガンバに5失点したり、最短降格決定済みの札幌に完封負けしたり、川崎に僅か12分間でハットトリックを許した同じチームなのであろうか?
・・・でも事実、同じチームなんだから、今季のレッズは不思議なチームである。
本来なら、この広島との大一番が、優勝を賭けた一大決戦になるはずであった。それだけに、あの試合に勝っていれば、あの試合に負けていなかったら、正直そんな事も脳裏に過ぎったのも事実ではあったが、しかしそれはそれ、これはこれ。先ずは調子に乗っている首位・広島を、4万以上の大観衆の中で返り討ちにした一大勝利を喜ぼう。
不思議な試合だったと思う。得点王をひた走る佐藤寿人を擁して絶好調かと思われた広島だったが、蓋を開けてみれば淡泊な攻撃に終始し、ヒヤッとする場面はあるにはあったが、全体的にはあまり怖さが無かった。勿論ピンチはあったが、大ピンチは2度加藤がスーパーセーブで弾いた場面と、高萩が後は押し込むだけシュートをアウトにかけてしまい、上に噴かして外してくれた場面。これ位であっただろうか。
レッズが前向きな攻撃が出来ていたからだと思う。いつもの悪い癖、すぐ最終ラインに戻しては攻撃の糸口が掴めなくなってしまう病が、この試合では限りなく少なかった。永田のお株を奪うような暢久のドンピシャのロングフィードが効いていたし、バックパスが少ないという事は、縦に素早い攻撃が出来ているという意味でもあり、開幕前の練習試合で散々繰り返された本来ミシャサッカーの目指すところの、敵陣に入れば後ろを向かず、鋭いパス捌きとショートカウンターから素早くゴールに迫る形、つまり梅崎の先制点に繋がる流れこそ、それであった訳だ。
もうひとつ、良いか悪いかの議論は別として、どの選手にも個人突破の動きが頻繁に見られた事。これは、いつもゴールエリア外側でパス回しに固執して機を逸してしまう病とは実に対照的で、これまでのミシャサッカーではあまり見られていなかった姿である。これはミシャがそういうプレーを解禁したのか、はたまた選手が発奮した故なのかはわからない。が、やはりそういうプレーが無ければ絶好の位置でフリーキックを得られないし、ビッグチャンスはなかなか生まれないのである。それを今日の試合でまざまざと証明したのではないだろうか。
ようするに、パスサッカーであろうと何サッカーであろうと、組織を念頭に置きながらも、それでも勝負を仕掛けるに絶好な時は、エゴでも何でも良いから個人の力を前面に押し出して、ガムシャラにゴールを目指す姿勢を見せる、そして同じパスでも緩急付ける事で試合の流れを引き寄せ、そこから好機が構築されて行くのである。そういう柔軟なサッカーが出来るようになれば、毎試合とはいかないまでも、その頻度が多くなってくれれば自ずと・・・
なんて偉そうに書いているけど、今回そういう内容で勝てたからこそなんだが。
今回一番頑張った選手、そんなご褒美とも言える啓太の追加点は面白かった。あの位置に啓太がヒョコッと居るのも不思議ではあるんだが、前がポカッと開いた途端に、啓太も、そして広島DF陣も一瞬動きが止まり「あ、あれ?い、行くよ?いいの?」と言ったかどうかは知らんが、それが微妙なフェイントに作用して不思議な”間”が生まれ、そんな感じで啓太が再び動き出した時には、肩透かしを喰らったかのような形になった千葉は身体が固くなり、啓太を止められず倒れ、そして啓太は思いっきり右足を振り抜いた。・・・啓太ってたまにあそこに顔を出すんだけど、そうすると決まってゴールを決める。そう、一昨年の等々力でも、去年のホーム福岡戦でも、そして今回も。不思議なゴール嗅覚を持っているのかもしれない。
野田のヘディングも打点が高い。今季消化試合となったナビスコ広島戦で、凄い豪快なヘッドでゴールを決めているが、位置は違えど、またも豪快なヘッドを連発した野田だけに、広島戦とは妙な縁になってしまった感がある。
そして梅崎は、何度も言うけどシャドーが一番活きる。欠場の柏木には悪いが、やはり自分はあの位置に梅崎を固定したいのだ。そこで結果を出し続けている以上、自分が監督だったら、そうせざるを得ないんだが。
坪井にしても槙野(次節出場停止だけど)にしても原口にしても、誰にしても今回は見応えのある内容だった。
ホームで、そういう試合が堪能できて、そして勝利して、3位キープで、ホームで久々に勝てた。本当に良かった。楽しかった。
いや、違うな、勝ったからこそ楽しいんだろうな。そういうこと。
赤き血のイレブン1で始まった今回のサポート。思えば赤き血のイレブン1のお披露目は、レッズが世界と戦い始めた2007年、ビッグアーチで広島から勝利したあの試合だった。あの時に柏木と槙野は敵として対峙していた。それを率いていたのはミシャだった。あれから両チームとも紆余曲折があったが、そんな柏木と槙野は今、レッズのユニフォームを着ている。それを率いるのはミシャ。そして再びレッズは、アジアへ飛び出すチャンスを掴もうとしている。これだけは、意地でも他に譲ってはいけない。
おまけ
味千ラーメンは600円と安いけど脂っこくて最近受け付けなくなって来たし、駒場ラーメンは無駄にでかいチャーシューバージョンになって800円に値上げしてから買わなくなったし、で、その中間を行く700円の「玉スタラーメン」が自分の口に合っている事が判明した一杯。
そして誰も買っている所を見なかった新発売のビールジョッキ。
しかし、飲兵衛の悲しい性か、こういうのを発売されると、買わざるを得なくなるのである。
お約束のように買ってしまったが、これまで買ったレッズグッズの中では、無駄に高く一番無意味な買い物をしてしまったような気がする・・・ってかもうちょと貫禄あるデザインにしてほしかった。
------
J1リーグ第32節 浦和2-0広島
得点/41分・梅崎(浦)、 61分・啓太(浦)
主審=扇谷 健司
観衆:41,296人
浦和レッズ2-0サンフレッチェ広島
~埼玉スタジアム2002
これが残留争い真っ直中のガンバに5失点したり、最短降格決定済みの札幌に完封負けしたり、川崎に僅か12分間でハットトリックを許した同じチームなのであろうか?
・・・でも事実、同じチームなんだから、今季のレッズは不思議なチームである。
本来なら、この広島との大一番が、優勝を賭けた一大決戦になるはずであった。それだけに、あの試合に勝っていれば、あの試合に負けていなかったら、正直そんな事も脳裏に過ぎったのも事実ではあったが、しかしそれはそれ、これはこれ。先ずは調子に乗っている首位・広島を、4万以上の大観衆の中で返り討ちにした一大勝利を喜ぼう。
不思議な試合だったと思う。得点王をひた走る佐藤寿人を擁して絶好調かと思われた広島だったが、蓋を開けてみれば淡泊な攻撃に終始し、ヒヤッとする場面はあるにはあったが、全体的にはあまり怖さが無かった。勿論ピンチはあったが、大ピンチは2度加藤がスーパーセーブで弾いた場面と、高萩が後は押し込むだけシュートをアウトにかけてしまい、上に噴かして外してくれた場面。これ位であっただろうか。
レッズが前向きな攻撃が出来ていたからだと思う。いつもの悪い癖、すぐ最終ラインに戻しては攻撃の糸口が掴めなくなってしまう病が、この試合では限りなく少なかった。永田のお株を奪うような暢久のドンピシャのロングフィードが効いていたし、バックパスが少ないという事は、縦に素早い攻撃が出来ているという意味でもあり、開幕前の練習試合で散々繰り返された本来ミシャサッカーの目指すところの、敵陣に入れば後ろを向かず、鋭いパス捌きとショートカウンターから素早くゴールに迫る形、つまり梅崎の先制点に繋がる流れこそ、それであった訳だ。
もうひとつ、良いか悪いかの議論は別として、どの選手にも個人突破の動きが頻繁に見られた事。これは、いつもゴールエリア外側でパス回しに固執して機を逸してしまう病とは実に対照的で、これまでのミシャサッカーではあまり見られていなかった姿である。これはミシャがそういうプレーを解禁したのか、はたまた選手が発奮した故なのかはわからない。が、やはりそういうプレーが無ければ絶好の位置でフリーキックを得られないし、ビッグチャンスはなかなか生まれないのである。それを今日の試合でまざまざと証明したのではないだろうか。
ようするに、パスサッカーであろうと何サッカーであろうと、組織を念頭に置きながらも、それでも勝負を仕掛けるに絶好な時は、エゴでも何でも良いから個人の力を前面に押し出して、ガムシャラにゴールを目指す姿勢を見せる、そして同じパスでも緩急付ける事で試合の流れを引き寄せ、そこから好機が構築されて行くのである。そういう柔軟なサッカーが出来るようになれば、毎試合とはいかないまでも、その頻度が多くなってくれれば自ずと・・・
なんて偉そうに書いているけど、今回そういう内容で勝てたからこそなんだが。
今回一番頑張った選手、そんなご褒美とも言える啓太の追加点は面白かった。あの位置に啓太がヒョコッと居るのも不思議ではあるんだが、前がポカッと開いた途端に、啓太も、そして広島DF陣も一瞬動きが止まり「あ、あれ?い、行くよ?いいの?」と言ったかどうかは知らんが、それが微妙なフェイントに作用して不思議な”間”が生まれ、そんな感じで啓太が再び動き出した時には、肩透かしを喰らったかのような形になった千葉は身体が固くなり、啓太を止められず倒れ、そして啓太は思いっきり右足を振り抜いた。・・・啓太ってたまにあそこに顔を出すんだけど、そうすると決まってゴールを決める。そう、一昨年の等々力でも、去年のホーム福岡戦でも、そして今回も。不思議なゴール嗅覚を持っているのかもしれない。
野田のヘディングも打点が高い。今季消化試合となったナビスコ広島戦で、凄い豪快なヘッドでゴールを決めているが、位置は違えど、またも豪快なヘッドを連発した野田だけに、広島戦とは妙な縁になってしまった感がある。
そして梅崎は、何度も言うけどシャドーが一番活きる。欠場の柏木には悪いが、やはり自分はあの位置に梅崎を固定したいのだ。そこで結果を出し続けている以上、自分が監督だったら、そうせざるを得ないんだが。
坪井にしても槙野(次節出場停止だけど)にしても原口にしても、誰にしても今回は見応えのある内容だった。
ホームで、そういう試合が堪能できて、そして勝利して、3位キープで、ホームで久々に勝てた。本当に良かった。楽しかった。
いや、違うな、勝ったからこそ楽しいんだろうな。そういうこと。
赤き血のイレブン1で始まった今回のサポート。思えば赤き血のイレブン1のお披露目は、レッズが世界と戦い始めた2007年、ビッグアーチで広島から勝利したあの試合だった。あの時に柏木と槙野は敵として対峙していた。それを率いていたのはミシャだった。あれから両チームとも紆余曲折があったが、そんな柏木と槙野は今、レッズのユニフォームを着ている。それを率いるのはミシャ。そして再びレッズは、アジアへ飛び出すチャンスを掴もうとしている。これだけは、意地でも他に譲ってはいけない。
おまけ
しかし、飲兵衛の悲しい性か、こういうのを発売されると、買わざるを得なくなるのである。
お約束のように買ってしまったが、これまで買ったレッズグッズの中では、無駄に高く一番無意味な買い物をしてしまったような気がする・・・ってかもうちょと貫禄あるデザインにしてほしかった。
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J1リーグ第32節 浦和2-0広島
得点/41分・梅崎(浦)、 61分・啓太(浦)
主審=扇谷 健司
観衆:41,296人
ようこそ!!
☆インフォメーション
■5/17=「たのしいラボ」さんと相互リンクしました。■11/21=「誰も教えてくれないサッカー観戦を100倍楽しむ方法!」さんと相互リンクしました。■7/29=「サッカーの技法をすべての人に」さんと相互リンクしました。■10/1=忍者ブログは先月末をもってトラックバック機能が廃止になりました。これまでTBを送信していただいた皆様ありがとうございました。
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スタジアムではゴール裏住人であります。
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