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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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大宮からズラタン獲得以降、レッズに新外国人獲得に向けた確実な情報が見られない。一体どうなっているのかと日々イライラ感が募る訳だが、どうなっているというよりも、端から獲得しようとしていたのはズラタン1人だけで、これにて来季に向けた外国人補強は終了しているという感じもしている。

以降で噂レベルで停止している新外国人は3人。
先ずはKリーグ慶南のセルビア人DFスレテン・スレテノビッチ。この選手に付いては、どうしてレッズの名前が上がったのか意味不明なのだが、ようするにJリーグのスカウトが狙っているというニュースが流れた途端に、外国人枠が空きまくっていて、尚かつミシャとセルビア繋がりでレッズという安易な考えがネット上に流れただけか。後からF東京・加賀の名前が飛び出しては、既に決定的と報道されてしまったから、加賀が本当に来るのならば、もはやDFの新外国人を獲る必要性は無くなってしまう。

給与未払い問題でレッドスターを退団したスロベニア代表FWネイツ・ペチュニクの日本行きが報じられているが、これは最近東欧路線で攻撃的選手の獲得が続いていて、レッドスター時代の同僚ムルジャが居る大宮が濃厚という噂。しかもズラタンが退団済みの大宮にとって、同じスロベニア代表FWは受け入れやすい。
ただし疑問点もある。大宮がJ1に残っていたならまだしも、J2に陥落してしまった事実がある以上、当のペチュニク自身が、わざわざ2部リーグでのプレーを望むだろうか?
そこで名前が上がっているのがミシャのセルビア繋がりと代表の同僚ズラタンが居るレッズという訳だが、これについては現地セルビア人記者がレッズ行きを推察した事から端を発しているという。ただし現時点で大量のFW登録選手を抱えているレッズが、ズラタンを獲った上で更にペチュニクを獲る余裕があるとは思えない。獲得するのならば、現在抱えている攻撃的選手を数人レベルで放出する必要性がある。尤も放出するのならば代わりにペチュニクが来る可能性は高まる。

獲得に必要な金額が5億とも7億とも言われ、それで立ち消えになったかと思われた新潟のレオ・シルバ。最近になって再び名前が上がったようだが、ソースが某夕刊紙だけに、信憑性に欠ける。F東京・高橋獲得失敗報道が流れた事から、尚更のレオ・シルバ再浮上なのだろう。
そもそもレオ・シルバの名前は、このように景気が悪くなると再浮上しては立ち消えを繰り返している。まるで昔のゼ・カルロスのよう。あの時も景気が悪くなるとゼ・カルロス獲得話が再浮上しては立ち消えを繰り返し、結局は来なかった。しかもゼ・カルロスの噂は数年掛かりで続いていた。あの時期レッズサポーターは、ゼ・カルロスの亡霊に取り憑かれていた。そして今回はレオ・シルバである。このままレッズサポがレオ・シルバの亡霊に取り憑かれ続ける事になるかもしれない。

あとこれは完全未確認情報だが、トルコリーグから1人名前が上がったが、その名前を忘れたし報道もされないようだから、このまま放っておいて良いと思う。それと中国スーパーリーグから新外国人を獲る噂があったような無かったような・・・。もちろんレッズサポの大好きなムリキとかじゃなくて、全く別のブラジル人。こちらも名前は忘れた。でもこれも噂で終わると思うから、スルーしておいた方が無難だろう。

ちなみにレッズサポってムリキの亡霊にも取り憑かれている感じ。亡霊と言えばACL優勝後はナビドキアにも取り憑かれていたし、フィンケ時代では何時までもローダ・アンタルの亡霊に取り憑かれている人が居た。レッズサポって一旦目を付けた外国人選手の亡霊に取り憑かれる人が多い気がする。それだけ新外国人に変に期待感を持ってしまう人種なのだろうけど。
亡霊に取り憑かれないようにするためには、新外国人の名前が上がっても、いちいち騒がず相手にしない事が一番なのだろう。だって亡霊が本当に来た例が無いのだから。
・・・なんて言っておきながら、そういう記事を書いている自分が一番矛盾している訳だが。あ、そうか、一番亡霊に取り憑かれているのは、他でもない自分だったというオチか?

まあ今年のストーブリーグもこれだけ騒いでも、フロントが強化部がいくら新外国人を狙っていても、代理人が有力選手を斡旋に来ても、どうせミシャの一言で終わるのだろう。
「私はそういう選手を望まない」



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待望の外国人補強第1弾!・・・がやっぱりズラタンになった。
◆ズラタン選手 完全移籍加入のお知らせ(レッズオフィシャル)
どうせズラタンを連れて来るなら、大宮のズラタンではなくて、イブラヒモビッチの方のズラタンにしてくれよ!・・・という有り得ない馬鹿話は右に置いておいて、ズラタンってリュビヤンキッチっていうのか。ミネラルウォーターみたいな、いやまたすげー尖った鋭そうな名前だな。
この選手、大宮時代からミシャが欲しがりそうな選手だなとは思っていたけど、その通りに獲りに行った感じ。派手さは無くチームプレーが出来る。狙いは右にも左にもここだろう。得点力には期待していないと思う。FW登録だけど過去の成績を見ても、決してゴールを量産するような選手ではない事が明らかで、もともと1トップで十二分に計算が出来る興梠が居る以上、ズラタンは柏木と並べて1.25列目や1.5列目でチャンスメイクさせる目的だろう。でもシュートを撃たせると、結構高い精度でゴールを捉えられる印象もあるし、胸板が厚そうだからミシャレッズに大きく欠けているパワフルな部分にも期待したいけど。まあ時と場合によって興梠とズラタンの位置を入れ替えるのも面白いとは思う。

東欧のスロベニアという実に地味な小国なれど、そこの現役代表でありJリーグで実績がある選手を獲ったのだから、これだけを見たら決して悪い補強ではないと思うんだけど、本来ならレッズの強化部や監督が、自身の力でこういう選手を連れて来ないといけない。
ズラタンに関してはひとつ心配な事。それは怪我が多いという印象。自分の記憶違いなら構わないんだけど、大宮時代にちょこちょこ怪我で離脱を繰り返していたような無かったような・・・。まあそれが取り越し苦労なら良いんだけど。

で・・・武藤と高木を獲った上でズラタン。みーんなFW登録だし同じようなシャドー併用タイプ。こんなに同じような選手ばかり獲って、一体全体どう使い回して行くつもりなのだ?ぶっちゃけ武藤なんて何に期待して獲ったのかが不明なレベルだし、高木に関しても父ちゃんが高木豊で清水ではたまに点を取っていたという以外に特に印象が無い。得点力もズラタンが頭一つ抜きん出ているとはいえ、基本的に点取り屋とは言えない選手ばかりだし。武藤と高木とズラタン3人を合わせた昨季リーグ戦総得点数は14。・・・3人の年俸や契約金を合わせたら、1人に絞ってもっと凄い選手が獲れるのに!なんて考えてしまうけど、ミシャはそういう選手を絶対に獲らないのはわかっているから諦めるとして、今回行っている補強は、出て行く選手が多くて薄くなった選手層をACLに備えて補充するのが目的なのは明らか。
攻撃ばかりの選手ではなくて、左サイド用に橋本を獲ったのも、ACLを考慮して疲労が激しくなるサイドプレーヤーを充実させるため。この橋本はいざとなればストッパーも可能だし。ちなみにこの橋本という選手、何だかやたらガタイの良い選手が左サイドでドッタンバッタンやっていた印象。

さて”穴埋め”はいい加減にこの辺でお腹一杯だ。この上で石原とか来てしまったらどうしようという話にもなってしまうが、もうこの辺はどうでも良いというか半ば投げ遣り感もあるが、それよりも大事なのはズラタン以外に外国人補強があるか否かという点。これがあるか否かで、来季の戦力も、そして何より充実感と気構えが全然違って来る。
ただいつもここから期待しては、結局は補強終了になっているのがミシャレッズ。だから変に期待しない方が良いのはわかっているけど、ミシャの偏った選手選びと、それに言いなりになっている山道部長以下強化部の体たらくぶりに、それで今季も優勝を逃した以上、下手したら暴動が起きるかもしれないレベルまで多くのサポーターの不満と怒りは頂点に達している。いい加減に今年こそもっと外国人枠を埋めてもらわないと、それをしないままで来季も同じ轍を踏んだ場合、どういう惨状が待っているかは火を見るよりも明らかである。そうならないために、強化部よ、自分から動け!海外へ飛べ!!それが出来ないのならば代理人捕まえてリストアップしろ!!!

なんていくら強化部が動いても、どうせミシャの一言で終わるのだろう。
「私はそういう選手を望まない」



天皇杯のガンバと山形の勝敗次第で、来季のACLのグループ振り分けが変わる次第だったレッズ。もし山形が優勝ならば、2年前に苦しめられた金満チーム広州恒大や、昨季ACL王者であり元レッズのスピラも所属するウェスタン・シドニー・ワンダラーズと同組のグループH、つまり死のグループに振り分けられるところだったが、予想通りガンバが優勝してしまったため、レッズはそれよりも比較的楽とされるグループGに落ち着いた。逆にスピラに会えなくなってしまったのは残念だけど、レッズ的には”助かった”というしか言いようがない。

では早速、その対戦相手を見て行こうと思うんだけど・・・最初は死のグループから外れて助かったと思っていたけど、グループGの対戦相手も調べた結果、レッズ的には決して楽なグループではないことが判明した・・・。

ブリスベン・ロアーFC(オーストラリア)
ブリスベン、エンブレム ブリスベンは都市そのものは世界的に有名でも、サッカークラブとなると、どんなチームなのか全くもって不明である。Jリーグよりも歴史が浅いAリーグでは、総当たりリーグ戦のレギュラーシーズン上位6チームで争われるトーナメント制のファイナルシーズンに於いて、ここ4シーズンで3度もの優勝タイトルを獲得している。ちなみにファイナルシーズンの優勝タイトルはブリスベンの3度が今のところ最多。つまりこれだけを見ると、現在Aリーグ最強チームは、昨季ACLを制したウェスタン・シドニー・ワンダラーズよりも、このブリスベンという事になってしまう。ただ国内で強くても、アジアでは目立った成績を残していないだけに、井の中の蛙チームと捉える事も出来る。
ところが、これまたどんな選手が居るのかがわからない。以前にF東京と札幌に所属していた元豪州代表DFジェイド・ノースの名前を見付けた。日本では殆ど活躍出来なかったジェイド・ノースが、今季ブリスベンでは中心選手としてリーグ最少失点に貢献したという話だから、この辺がAリーグがJリーグより強いのか弱いのかわからなくなる部分である。ただ技術とスピードではアジアで頭一つ抜きん出ているJリーグに於いて多くのオーストラリア人選手が活躍し難い理由は、体格が良い割に技術とスピードが伴っていないからだと思っている。これは自分がここで昔から繰り返し書いて来た持論である。だからレッズの日本人選手は体格勝負を避けて、技術面を前面に押し出して戦えば勝機はじゅうぶんあるだろうし、逆に相手の体格に呑まれたらジ・エンドだろう。

水原三星ブルーウィングス(韓国)
水原三星、エンブレム 以前レッズで大失敗した高原がレンタル放出されたチームだけど、まあそれは右に置いておいて、このチームはやたらカップ戦に強いチームとして国内外で昔からカップタイトルを量産している印象なのだが、その割にアジア最大タイトルのACLは一度も制していないところに付け込む隙があるかもしれない。何と言ってもレッズは元ACL王者なのだから、なんて今更昔取った杵柄の効力は無くなっているから油断大敵だろうけど。ただレッズがこれまでガチ対戦経験がある韓国チームの城南や全北と比べて、(情報が少ないからかもしれないけど)それほど強い印象を持っていないのも事実である。
とはいえ水原は韓国最大の財閥・サムスンを大親に持ちKリーグ随一の人気を誇るチームだけに、日本最大の財閥である三菱を大親に持ちJリーグ断トツの観客動員数を誇るレッズとしては、ライバル視という意味で敵意剥き出しで向かって行って良い相手となる。今季リーグ戦はともに準優勝だった同士という点も、何やら共通するものがあるし。ただ水原のアジアでの経験値はレッズと比べて雲泥の差で上であり、何よりもレッズと違ってブラジル人を中心にしっかり外国人枠を埋めているチームだから、ここはレッズも同じ手法で対抗しないとストレートには勝てないだろう。どんな理屈っぽい戦術で対抗しても、パワーを持ち合わせていないと勝てないのがアジアと世界の恐ろしさなのである。これらを考えると水原こそがグループ内で最強の敵になると思う。
あ、そういえばこのチーム、去年辺りから人間ブルドーザー鄭大世が所属していたと思ったが、まだ居るの?

最後の1枠は2月に行われるプレーオフ4の勝者となるため、その結果次第。
プレーオフ4 /日程と組み合わせ
2月4日~ ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア) vs ベンガルFC(インド)
2月10日~ バンコク・グラス(タイ) vs ラウンド1勝者
2月17日~ 北京国安(中国) vs ラウンド2勝者
・・・マレーシアかインドのチームが最後まで勝ち上がれは理想だけど、まあ順当に行けばバンコク・グラスがそれを払い除けた上で、北京国安が不動の本命だろう。

ちなみに柏も2月17日にプレーオフとなっているが、それでACL開幕が1週間後の24日という滅茶苦茶ぶり。一体全体AFCの誰がこういうアホ日程を考えているのか顔が見たいが、とにかくプレーオフに出るチームは、ACL開幕一週間前まで本大会に出場出来るか否かがわからないまま、それでも無駄になるかもしれない準備だけは行わなければいけないという理不尽さを迫られる訳。それに影響され引きずられる国内リーグも大変である。だいたいこんなアホな日程を組むから、ACLは罰ゲームだなんて言われるんだよ・・・。

さて、それを踏まえた上で、レッズ自身である。現在次々に選手が放出されては、その代わりとなる選手の獲得が相次いでいる。連日間髪を容れず発表されるため、その都度いちいち選手を1人1人記事にしていてはしつこくなるから、後で纏めて落ち着いて書こうと思うけど、とりあえず武藤と橋本と高木が正式発表され、・・・確かに出すだけ出して薄くなった選手層に穴埋め補充のように選手を集めている意図は理解出来るけど、これACLにキチンと対抗可能な補強かと言えば、全くそうではないところが悲しくなってくる。
まだこれから時間があるからどうなるかは見えないものの、これで外国人も決定的と噂されているズラタン1人だけだったら、本当にどうしようかと心配になって来る。ミシャもフロントもリーグ戦のみならず、ACLに於いても2年前と同じ過ちを繰り返そうとしているのか。
あー、誰か~、アッと驚くような新外国人選手が欲しいよぉ~...



今シーズン、差別問題や無観客試合が発生しなかったら、果たしてどうなっていたであろうか。それは誰にもわからない。差別問題自体の話は散々し尽くしたのであえて話は避けるが、Jリーグ史上前代未聞の事件と制裁を引き起こしたレッズというクラブチームは、またひとつ違う意味で歴史に残る事になった。そして、そういうシーズンだからこそ、そして1シーズン制最後の今季こそ、2ステージ制復活に多くを敵に回してまで真っ向から反対したレッズは、是が非でも今季のリーグ優勝を成し遂げなければならなかった。反対した意味を形として証明しなければならなかった。それが、叶わなかった。後一歩で。

人間、変に期待や可能性を持たせて、その期待や可能性が極めて高かったにも関わらず、それが既の所で叶わなかった時ほど、その落胆と気持ちの反動は大きいものとなる。
今回、最終節に於いて、監督に向けられた大きな批判は、まさにそれを象徴するものとなってしまった。
その僅か1ケ月前、優勝に王手を掛けた時、選手も監督もコーチもフロントも、そして何よりファン・サポーターが、「今年こそ、ついに」という思いを抱いて、大きな期待と可能性を肌で感じていたはずであった。精神論ではなく、数字という確率の、これ以上ない大きな根拠があったからこそ、期待と可能性を感じたはずだった。あの頃のサポーターの気持ちは団結していた。無冠が続く監督に、何としてでもタイトルを獲らせてあげたい。そういう気持ちが強かったサポーターは多かったはずであった。

ところが、言葉は悪いが、それがまた、裏切られた。
最後の一番大切な3試合。いや抑もそれ以前に、首位らしく普通に勝ち点を積み上げてさえすれば、こんな転落劇は起きなかったのだ。この見事なまでの失速。加えて監督の火に油を注ぐような問題発言も飛び出し、これによって最終節、監督の指向するサッカーや、果ては監督自身の指導力から人間性まで、全ての資質が批判対象となって爆発した。

どうしてこのような無様な状況に陥ってしまったのか。結論から言ってしまえば、一昨年、そして去年と同じ繰り返しだったからである。去年のシーズン総括を振り返ってみてほしい。去年と何も変わっていなかった事が一目瞭然でわかる。
もちろん手を打たなかった訳ではない。降格しても不思議ではないと監督自ら認めた守備の大崩壊ぶり、それを改善するために守備意識を導入した。それが成功したかに見えた今季も、実は守備力が根底から改善した訳ではなく、補強によって西川という極めて高い個人能力を持った代表キーパーに頼っていたに過ぎなかった。
その補強に関しても、監督の希望する好みの選手は素直に獲得しても、フロント自ら足を棒にして外国人選手を見付けて来るような苦労は一切しない。クラブライセンス制度を盾に、資金を蓄えるという最もらしい理由を隠れ蓑にして、去年に引き続いて外国人枠を少しでも埋めるような努力を行わなかった。去年、レギュラー選手が息切れしても、その穴を埋めるべき選手が現れず、戦力の空洞化とともに失速して行った悪い教訓があったにも拘わらず、原口の海外移籍時ですら、もともと原口の移籍を想定して獲得していた李の存在に甘んじて、穴埋めに動かなかった。そしてまた、また同じ過ちを犯した。

とはいうものの、首位にすら立てなかった昨季と比べれば、最後の最後まで優勝争いをしての準優勝である。確かに順位上は成長した。2位は大変立派な順位である。いや、そう見えるかだけなのかもしれない。大局的には何も変わっていなかったのだ。それは昨季と今季の流れを見れば明らかなのである。順位に騙されているだけで、チームとクラブの内面は去年と差ほど変わっていなかったのである。変わっていたら、去年と同じ過ちは繰り返していない。

人事を尽くしていれば、優勝は可能であった。自分はそう思っている。ところが監督もフロントも、人事を尽くさなかった。優勝に向けて、幾らでも手を打つ機会はあった。しかしシーズン中、監督もフロントも現状維持のまま、最後まで動かなかった。
それがレッズに出来なかった訳はないと思う。現に他クラブのフロントは、世界に出向いては未だ見ぬ新外国人選手を発掘する。親会社やスポンサーの承諾を取り付け、または営業努力を重ねて新規スポンサーを獲得し、果ては世界的スター選手を招聘したクラブさえ存在する。それが最後に成功に繋がった否かは別の話であるが、それよりも先ずは自分から動く、努力するという姿勢は大いに見えたクラブチームは確かに存在した。
他に出来て、何故レッズにそれが出来ないのか。レッズはJリーグに於いて実に恵まれた環境にあるクラブである。そのレッズ規模のクラブでそれが出来ないというのであれば、それは単に安寧の上に胡座をかいたままの怠慢にしか過ぎないと思う。そしてこういう怠った部分のボロは、最後の最後で現れるのが常。故に今季も当然の息切れ失速であった。
タイトル獲得は、手を拱いているだけでは難しい。全てをやり尽くした上で、それを逃すのならば仕方がない。しかし、やれる事をやらなかった以上、必然的な結果に沈んでしまうものなのだろう。

既に同じ監督と同じフロントの下で3シーズンを消化した。それで同じ過ちを繰り返している以上、もはや限界が見えている感が強い。しかし来季も同じ監督、同じフロントのまま、レッズというクラブチームは運営されて行く。このような状況下で、果たして来季に向けて何か希望はあるだろうか。
残念ながら、現時点で大きな希望を見出す事は難しい。体制が同じままであるという事は、内面が変わらないという事であるから、ここからクラブチームが急激に上昇するという可能性は極めて低いと思う。来季もそこそこの順位に騙されながら、内面では苦しい戦いを余儀なくされる予感がある。それだけは今から覚悟しておく必要がある。

ただし今季は2年振りに来季ACL出場権を獲得した。これによって補強の質が変わる事を期待するしかない。既に発表された選手やこの先も続くかもしれない選手の放出と入れ替わり、来季はまた多くの選手がレッズへ移籍して来る事が予想される。
現在噂されている選手はあくまで国内レベルであるが、ここにACLでも通用するレベルの選手が含まれているかどうかで、来季の選手層が変わってくる。レッズ色がますます薄まる事による批判は当然多いが、これは長年に渡り有力新人の獲得失敗を繰り返し、または育成を怠って来た罪として陥った負のスパイラルである。しかしそれを不本意ながらも涙を呑んで受け入れるしか道が無い。若手が減り保有選手の年齢層がますます高くなる来季、そうでなければチームを維持して行く事が出来ないからである。
しかし若手では、ユース生え抜きの関根が、ルーキーイヤーを飛び出して、更に成長を遂げるシーズンになるかもしれない。若手を次々放出しつつ生え抜きの育成を怠って来たチームに於いて、関根は現在で唯一の希望と言っても過言ではないだろう。
そう、希望は、無い訳ではない。少ないながらも、見出すことは可能なのである。そこに賭けるしかない。そんな来季になると思う。

以上、今季の総括は、実に淡泊な形に終始。この理由は他でもない、上記に何度も書いた通り、去年と同じ過ちを繰り返したシーズンになってしまったからである。失うものは多くても、得たものは少なかった。優勝争いを繰り広げていたチームにしては、余りに淡泊な一年だったように思える。そして少し、本当に少しであるが、優勝を逃した無念さで、燃え尽きてしまった感がある。この沈んだ気持ちを回復させるには、少し時間が必要である。
初めから過度の期待をしなければ、こんな楽な事はないと毎年思いつつも、決して取り返せない通り過ぎた過去に思いを馳せては悔しがり、いざ新しいシーズンが始まれば、また試合の内容と結果に本気で一喜一憂してしまう。レッズサポーターとは、そんな人種である。そして、これが浦和レッズである。


そんな訳で、皆さん今シーズンも大変お疲れ様でした。
総括のような愚痴っぽい事は、残留争いや優勝とは無縁なシーズンを過ごして来たチームのサポーターにからしたら、「優勝の夢を見られるだけ良いじゃないか」と叱られそうです。もちろん自分とて、優勝争いで夢を見られるだけでも贅沢で幸せな事とは理解しつつも、やはり最後の最後で優勝を逃したシーズンである事の無念さは、共通の意識だと思っています。
この思いが晴れるシーズンがまたいつ訪れるかはわかりませんが、願わくば来季こそ、それが訪れてくれる事を期待しつつ、ここから来季に向けて徐々にでも気持ちを切り替えて行きましょう。お疲れ様でした。



2014年 J1リーグ第34節
浦和レッズ1-2名古屋グランパス
~埼玉スタジアム2002

14.12.6ホーム最終節 帰宅してパソコンの電源を入れたまでは良いが、気付いたら爆睡していた・・・。

えーとだな、まあその・・・なんだこれ?・・・いや、まあ見馴れたけどね。予想できた結果だし。個人的には鳥栖戦で吹っ切れていたし。
で、ひとつ思う事を素直に言うね。この試合、仮にレッズが勝っていたとするでしょ?結果的にそうだったら、本来であればリーグ優勝していた訳なんだよな。だってガンバがまさかの徳島との引き分けだったのだから。

・・・本当に、本当に、そう思いますか?

自分はそうは思わないね、絶対。
仮にレッズが勝ったとする。
優勝?
甘い甘い。
恐らくガンバも勝っていたと思うよ。
で、結局は優勝できなかった。
そういうオチになっていたと思う。

奇跡?奇跡というより鬼籍だったな。だいたい奇跡なんて言うものは、努力を重ねてやる事をやり尽くした上で起きるものなのだと思う。神様はそこを見ているからこそ起こしてくれる。ところがレッズはサッカーの神様の配慮を散々無にして来たチームだもん。最後の最後でもう一度チャンスをくれる程、そこまで神様は甘くないよ。だからレッズとガンバの結果は、サッカーの神様のちょっとした悪戯なの。前半まではレッズに期待を持たせておいて、後半は真に強いチームへ微笑んであげる。レッズに対しては「わかるかい?散々私の好意を裏切って来た罪がこれだよ?」サッカーの神様の、そういう冷たい声が聞こえる。

だってそうだろ?本来首位をキープしていたチームが、最後の10試合でどれだけの勝ち点を積み上げた?一番大事な最後の3試合で、どれだけの結果を残した?優勝に王手をかけてから3試合で得点2。その得点もPKとセットプレーから。流れの中から点が取れない。だったら引き分け狙いだろうと逃げ切りだろうと何でも良いから守れば良かったものを、それでも守れない。守りきれない。逆に怒濤の5失点。・・・何がやりたいの?何がやりたかったの?パスサッカーって何?ポゼッションサッカーって何??ミシャサッカーって何???アホですか????

結局は順位に騙されている。これが補充レベルの小規模補強でありながらの順位なら大変立派だろう。でもハッキリ言ってね、外国人は獲らないけど代表クラスの日本人選手で大型補強を敢行していて、それでタイトルが獲れないばかりか、毎年毎年安定性に欠いては終盤に失速する。駄目じゃん。ようするに監督とフロントのやり方が間違っている訳でしょ。これ1年目や2年目なら許されても、ここ3年目でも同じって、それで4年目5年目やっても変わらないんじゃないの?
・・・でも来年もミシャなんだよな。まあフロントも契約時点ではまさかこの期に及んで優勝を逃すとは思っていなかったんだろうけど。

試合中から試合終了まで、スタンドの彼方此方から響く痛烈な罵声がサポーターの本音を象徴していた。「だからすぐ後ろに下げるな!」「前が空いているのに!」「お前ら何がやりたいんだよ!?」「もうこのサッカー嫌い!」「来年もこれが続くなんてまっぴらだ!」「顔も見たくねーよ!!」「ミシャ自分から辞めろ!!」
だから自分は昔から言っているでしょ、ミシャサッカーは皆が言うような”面白いサッカー”ではなくて、”変なサッカー”だって。だから自分はもう冷静。冷ややかです、ハイ。特定の選手に頼らない、どこからでも点が取れるサッカー?嘘じゃん。興梠が居ないと点が取れないサッカーだっちゅーの。
まあ来年は真に強いチームの優勝権が無くなる糞2ステージ制が復活するから、意外と優勝しちゃうかもしれない?いやチャンピオンシップでまた負けてしまうパターンかもしれないけど。まあいいや、来年の事なんて後で考えよう。今はただただ文句たれてスッキリしたいだけ。

14.12.6淵田社長大ブーイング大会 淵田社長も就任初年度から大ブーイングシャワーで悲惨だなぁ。貴方がレッズ社長に転籍する直前の関東三菱社長時代の昨年12月に、自分は新座三菱で三菱車を買い換えているんだからね。その当時の貴方名の礼状を見ては悲しく思うよ。
はぁ、だから糞寒いんだから社長は出て来なくて良いよ。早く居酒屋行かせろよ。でも社長も話を手短に終えてくれて良かった。誰も聞いてねーし。
まあ社長、気にしないでくれ。最終節に崩壊しての大ブーイングは、何も今に始まった事ではないから。もう名物というか、立派な伝統だから。「浦和レッズ最終節ブーイング集DVD」なんて発売してくれたら、意外と楽しいかもしれない。500円くらいなら買うよ。

坪井退団セレモニー
そんな中で坪井・・・勝って送り出したかったけど・・・心残りはそれだけ。大ブーイングの後にこれを持ってくるやり方もどうかと思うけど、まさか今年は坪井を火消し役に狙ったのかと穿ってしまうフロントのやり方。

坪井、ありがとう・・・。




14.12.6反省会
ハイ、浦和でザ・反省会のザ・ヤケ酒。
土下座は来年に持ち越しか。

あ、実は仲間のレプリカの番号は坪井なんだけど、居なくなる事で買い換えるらしい。で、誰にする?って聞いたら、え?柏木??





とりあえず皆さん、今シーズンもお疲れ様でした。
真面目な話は後日のシーズン総括で。

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J1リーグ最終第34節 浦和1-2名古屋
得点/2分・槙野(浦)、72分・牟田(名)、89分・永井(名)
主審=西村雄一
観衆:53,091人



2014年 J1リーグ第33節
サガン鳥栖1-1浦和レッズ
~ベストアメニティスタジアム

今年も歓迎段幕 14.11.29アウェー鳥栖戦
もう笑うしかない。アハハハハハハハハハハハハ・・・ハァ、虚しいな。つーか、頑張った選手には悪いけど、これだけは言いたい。

ふ・ざ・け・ん・な!!

何でまたこうなるんだ?どうして最後まで守れないんだ?
何のために永田を入れたんだ?
ミシャも何やってんだ?
だいたいだな、流れから点が取れない上に決定機すら決められない。何なんだ?
敵は1人退場してレッズは数的優位だったんだぞ?
何をやっているんだ?
点を取るための練習やってんのか?
阿部のPK時にゴール裏みんなで中央に集まって、肩組んで祈ったあの瞬間は何だったんだ?
選手が引き上げてからすぐ下の柱んとこで柏木が寄り掛かって動けなくなっていたけど、こっちだって同じ気持ちなんだよ!泣きたいのはこっちだ!!
ったくよー!!

もうツッコミ処が多過ぎて、何から怒って良いやら、何に対して怒って良いのか、訳がわからなくなってきた!扇谷の糞ジャッジのせいだ!とにかく腹が立つ!
あーそうですよ、俺の応援が足りないから、俺のサポートが足りないから、だから勝てないんですよ!だから首位陥落しちゃうんだよ!だから優勝出来ないんだよ!悪かったな!ご・め・ん・な・さ・い!

くそ、怒ったところで、逆ギレしたところで、もう何も返って来ない。

え?まだ終わっていない?次?奇跡を信じろ?
終わっただろ!だいたい毎回毎回毎回毎回「次」「次」とか甘い事を言っているから駄目なんだよ!だからこんな事になったんじゃないのか!?甘い!本当に甘い!これで奇跡が起きたら土下座してやるよ土下座!!

あーもう、これ書きながら自分が情けなくて涙が出てきた。
毎年々々何しに、何のために腰と尻がウルトラアウチになりながら高速バスで15時間もかけて鳥栖まで行っているんだ?悔しさを味わうためなのか?違うだろう?

14.11.29ザ・ヤケ酒 in 鳥栖 これか?このためなのか??
またいつもの焼鳥屋でザ・ヤケ酒するためか???

マスターに「お、1年ぶりですね」とすっかり顔を覚えられたのは良いが、毎年鳥栖に勝てないサポーターの印象を植え付けてしまっているのは実にマズい次第。焼鳥は美味いんだけど。そんなマスターは実は広島・呉出身だという事が判明した。来年は何故広島から佐賀に流れて来たのか聞いてみよう。

・・・そうだ、鳥栖へは人々と交流を深めるために行っているんだった。そうだそうだ。試合の事なんて忘れちまおう。あー、鳥栖の夜(だけ)はいつも素晴らしい。二次会の店でも完全に酔っ払って、鳥栖サポ集団と交流を深めるのであった。
おかげで二日酔いさ。だいたい2軒目からホテルまでどう帰ったのか覚えていない。気付いたらベッドの上で朝を迎えていた。仲間によると最後にしっかりラーメンまで喰ったというのだが、それすら記憶に無い。もう訳わかんねーや。

鳥栖は本当に良い所だ。但し、何度も言うが、レッズが勝てればもっと良い所だ!優勝が消滅しなかったらもっともっと良い所だっつーの!!

・・・今回首位陥落優勝消滅で情緒不安定に付き文章滅茶苦茶(尤も毎回滅茶苦茶という話もあるが)

おまけ
かしわうどん350円 中央軒・鳥栖駅下り6番ホーム
毎年々々鳥栖に来ていながら、これまで時間が合わなくてスルーしていた中央軒下り6番ホームの「かしわうどん」。
この店、列車到着と同時にドバッと人が群がり、10分もすると人が全然居なくなる。その繰り返し。見ているだけで何か面白い。
で、そんなに評判良いなら喰ってやるぜ!って事で初体験である。
・・・まあ、普通に美味かったという事で。フレークが見た目猫缶みたいので一瞬焦ったけど。
問題は、これが当日の昼飯だったという点だよな。昼はうどん一杯とか、夜は焼鳥とか単価の安いのばっか喰ってて、鳥栖に於ける自分の食糧事情って結構悲惨だな・・・。

鳥栖のさぶちゃん



  ・・・。











------
J1リーグ第33節 鳥栖1-1浦和
得点/69分・阿部PK(浦)、90+4分・小林(鳥)
主審=扇谷健司
観衆:19,235人



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ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第38節 浦和0-0新潟 ・・・次の試合/J1リーグ第1節 神戸-浦和(ノエビアスタジアム神戸=2月15日14:00キックオフ)


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埼玉県富士見市在住

レッズと酒に生きる。
スタジアムではゴール裏住人であります。
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