こんな事を書くと怒られるかもしれない。それを承知であえてタブーに踏み込むけど、・・・
ペトロの今のサッカーを活かす最大の戦術、それは、引き籠もってのカウンター戦術である。
ペトロがレッズで指向しようとしているサッカーは、「速さ」「個人技」「ロングボール」という3点が生命線であり、武器であると言える。ペトロはこれに加えて、ボールを支配して試合を進めるポゼッションサッカーの要素も組み込もうとしているようだが、実際問題として、今のレッズの総合戦力と、レッズに貼られたレッテルがある以上、ポゼッションの部分を切り捨てない限り、常に困難が付きまとう形になると思う。
先ず、ゲームを支配出来るだけの満足な戦力が整っていない。戦力は良くても昨年に比べて少々アップしたに過ぎず、ボランチに至っては逆に戦力ダウンは明白である。もっと言えば、これはフィンケ時代からそうなのだが、そういうサッカーをするタイプの選手が少ない、居ないと言った方が良いかもしれない。ただ、それは日々の練習や経験値の増加で補えるかもしれないが、フィンケが2年もかけてそれを叩き込もうとして、結局は散々な結果に終始した現実を見ると、フィンケと違い速さを打ち出したペトロとて、それは頭打ちに終わる可能性は少なくない。
加えて、上記に書いたように、レッズに貼られたレッテルが問題である。そのレッテルとは、『レッズ相手には、とにかくゴール前で人数を掛けて守れば、ゴールは奪われない』というもの。この2年、フィンケが単調な戦術ですっかり手の内を晒してしまったおかげで、レッズには完全にそのレッテルが染み着いてしまった感が強い。
そうでなくても、昔からレッズは引いた相手には弱い。逆にポゼッションして攻めて来る相手には接戦や好試合を演じる傾向が強く、それは守って逆襲に転じるカウンター戦術こそが、レッズに合っている事を物語っているのである。
実際の話、いくら戦術を変えても、ゴール前を固められたら、手も足も出なくなるのは同じ事。勿論、だからこそ少しでも速くロングボールでゴール前へ迫り、いざとなれば個人技で強引に突っ込んで行く形をとっている訳である。少々荒削りな部分は否めないものの、それはそれでひじょうに理に叶った作戦であり、これに関しては前から言っている通り、自分もそう考える部分である。だからこそペトロのサッカーを支持しているのだ。
ただ、そこに足りない部分がある。それが、カウンターサッカーへの移行だ。いや、もともとカウンターサッカーがお家芸だったレッズにとっては、”戻す”と言った方が良いだろう。
近年レッズサポーターの多くは、カウンターサッカーを嫌う傾向が強い。それは弱かった時代の戦術であり、それ故に負の象徴と見られている部分がある。それに加えて、近年流行りのポゼッションサッカー、パスサッカーといった用語が一人歩きして評価を高める一方、どうしても守備から入る地味なカウンターサッカーへの風当たりが、ますます強くなってしまった。
だが、カウンターも立派な戦術であり、それに向いた選手や戦略を持っているならば、それを最大限に生かすサッカーをした方が得策であると言える。特にマゾーラなどはブラジル時代の映像を見た限りでは、カウンター的な攻めが一番輝いていた。この類の選手はスペースこそが一番必要なのである。そしてレッズはそういうタイプの選手を多く保有している。その中でマゾーラだけを例にとっても、この規格外の選手の能力を中途半端な戦術に置いてしまっては、宝の持ち腐れである。
幸い、レッズはセンターバックにおいて永田という頼りになる選手を獲得し、そこにスピラを組ませれば、一定の守備力の計算は立つ。この2人を中心に先ずは引いてでもしっかり守って、後は”3大武器”を前面に押し出して、攻めてくる敵の裏、つまり手薄になった敵陣を狙って素早く攻め込めば、得点力は飛躍的にアップすると考える。勿論物事はそう単純ではないのもわかっているが、可能性や確率の部分から考えれば、それが得策と思えるのだ。
敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず
言わずと知れた孫子の兵法である。ここ2年のレッズは、この兵法に真っ向から背くサッカーを推し進め、そして失敗した。それを反省し、改めて身の程を知り、今こそこの兵法を実践すべきだと、自分は切に思う。
ホント、同意します。
ボクは海外リーグのサッカーを90分見る機会は少ないんですけど、す●ると!のマンデーフットボールのゴールシーンを見ていると、どこのリーグでも得点シーンはスイッチが入ると速いですよね。
だからアレを見ていると、むしろカウンター万歳ですよね。
だいたいフィンケのパスサッカーはGKからビルドアップする各駅停車ですから、都築のようにハーフラインぐらいまでゲインしてから相手陣内でパス回しをすれば、仮にボールロストしても立て直せるんですよね。自陣でボール回ししてロストしたら一発でピンチですから、そういう意味でもロングボールはバカにできないですね。
いずれにせよJ1にいる以上、勝ち点は必要ですから、試すのであれば勝ち点を稼いだ後にしてほしいですね。
初コメです。
確かに、ユーロやワールドカップでのスペイン優勝・バルサの圧倒的な強さ、などにより“カウンター"にゎマイナスのイメージがありますよね、
ただ、今のレッズの中盤の若手(直輝、柏木、小島など)の成長次第でわ近い将来ポゼッションサッカーも出きるのでゎないでしょうか??
特に小島ゎ育英時代、ポゼッションサッカーの中心でしたし、
バルサやアーセナルもウィングゎ今のレッズのように個人で突破する選手です。ビジャ、ペドロ、ウォルコット、アルシャービンなど
CFの収まり具合ゎエジとゎ比較になりませんが…
確かに、今のスタメンだとカウンターが合ってるのゎ否めませんが…
上に挙げた選手での中盤の構成にゎ期待してみたいです、
長文失礼しました、
実際バルサとかアーセナルでさえ得点シーンはカウンターが多いと思います
それにカウンターで一気に攻めた方がマゾーラやマルシオの特徴も生かせると思います
カウンターの中に徐々にポゼッションを組み込んで行く方が今のボランチなどの戦力的に現実的なのかなと
今シーズンは永田を獲得し、スピラが安定すればJ屈指のセンターバックになると思います。ドン引きしてゴール前を固めろとまでは言いませんが、やはり、しっかり守るという事も勝つためには絶対に必要だと思います。
とにかく昨年までのような、守りきってから、さぁ!いけ!速く!!と言った途端に横へのパスとかはやめてもらいたいですね。速いカウンターで積極的に裏を取りに行ってほしいですね。PSMでもそういう姿勢は見られましたから、早くチームが熟成されて強くなって欲しいです。格好とか言ってる前に、とにかく勝利ですよ!私はそう思います。
こんばんはです。
現代サッカーの場合、相手チームと比較して余程の有力選手の集合体でない限り、そう簡単にポゼッションなど出来ない時代ですからねぇ。だからこそ、海外のどのチームもカウンター気味の速攻を大事にするのでしょうね。
それに海外の場合、基本的に自陣でボール回しという大変危険な事は避けて、先ずは早く敵陣にボールを運ぶ事から始まりますから、去年レッズが鈍行サッカーで、自陣でボール回しばかりしていたのは大変危険な行為であり、完全な自殺行為と言えましたね(汗)
東京在住のサポさん
こんばんはです。
実際、カウンターの場面になると盛り上がりますし、前にスペースが生まれる事によって、攻める側の選手のパフォーマンスも向上する利点がありますよね。
初めまして。
おっしゃる通り、名前のあがっているその選手たちは、ポゼッションサッカーに適正がある選手でしょうね。ただ問題は、それ以外の多くの選手が速攻タイプ、若しくはポゼッションサッカーが苦手な感じのある点でしょうか。
柏木は展開力があるので今のサッカーに慣れれば、と思いますが、後は直輝の怪我癖や、小島がまだこれから成長させる選手という点ですかね。本当は年齢的にも、これらの選手が絶対的な主力になってくれなければいけないんですがねぇ・・・
銀さん
初めまして。
しかし、そういうサッカーになりつつありますので・・・まあ気が向いたら、チケット買ってくださいませ。
こんばんはです。
そうですね、始めから難題のあるポゼッションありきで進めてしまうのは大変危険だと思うので、先ずは守備面からしっかり入った上で速攻を慣らすサッカーで経験を積まないと、またフィンケ時代と同じ過ちを繰り返す危険性がありますね。ポゼッションサッカーは、第2段階で良いと思います。
東浦和レッズさん
こんばんはです。
フィンケ時代はその”しっかり守る”というサッカーがゼロに近かっただけに、ここは絶対的に、そして重点的に立て直さなければいけない部分だと思います。それと、ここ2年は逃げパス横パス遅攻一辺倒だったので、逆にすっかり苦手になってしまったのもロングボールや個人技、カウンターなので、これが再び出来るチーム力を取り戻してほしいところです。
そしてもちろん勝利。これが自信と余裕に繋がるだけに、先ずは勝たないと始まりませんよね。
浦和のいい時は、必ず意思統一が出来ていてボ-ルを奪うと
「バイン」「エメルソン」「ワシントン」
「ポンテ」をすばやく確認してパスをあずける。そこから展開して得点だった。
フィンケになったら「みんながパッサ-」でみんなが横パッサ-になって、ただホ-ルを回している糞サッカ-に落ちてしまった。
今年は、柏木・マルシオと言ういいパッサ-が2人いるので、ボ-ル奪ったら最初に2人の位置をみてパスをだせばいい攻撃になると思う。
日本代表だって、長谷部・遠藤経由の得点が多いいですよネェ
こんばんはです。
そこなんですよねぇ、勝ち試合や得点シーンは結局そういうのが圧倒的に多かったのも、自分がそれを推薦する理由になる訳なんですが、更に言うと、その逆にボール支配がスムーズに行った試合って、ほとんど勝てていないんですよね・・・
もちろん日本代表のように、長谷部や遠藤みたいに絶対的な起点となる選手も欲しいところですが、そこは柏木や、マルシオの精度あるパス技術に頼りたいし、期待がかかりますね。
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