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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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アジアを制覇し、実力でクラブワールドカップに出場するという目標を、有言実行の下に達成したレッズの2007年シーズン。しかし・・・
もうひとつの目標であったリーグ連覇を終盤まさかの大失速で逃し、J2下位チーム相手に完封負けという悪夢の結果で、2年間保持し続けた天皇杯ウィナーの座も失った。
選手は過密日程と疲労困憊の中で次々倒れ、来季の開幕さえ危ぶまれる選手も出てしまった。

01d23d0d.jpgACL優勝。
クラブワールドカップ出場。
アジア勢初の世界3位。

このとてつもなく巨大なタイトルと輝かしい称号の獲得は、一方で果てしなく多くの犠牲と代償を払った上での結果であると言わざるを得ない。これまで築き上げてきたものを失い、そしてより大きなものを手に入れたシーズンだった。

開幕前は不安と期待が入り交じっていた。阿部獲得で沸く一方、監督に復帰したオジェックは、昔とは違う大きくなりすぎたレッズを試行錯誤の中で作り上げていった。あまりにも多くの目標を掲げすぎたクラブに、サポーターも容赦ない期待を突きつけていたのだ。
ゼロックス、A3、ナビスコ・・・次々悲惨な結果に終わる一方、それらをバッサリ切り捨てたかのようにリーグとACLでは着実に勝ち続けた。
ワシントンの不満が爆発した。練習法や起用法、方針を巡ってオジェックとの確執劇に発展した。両者との距離は最後まで縮まることは無かった。

b1399a74.jpgリーグ連覇は失敗したが、その一方で最大の目標を達成した。日本とアジアのクラブチーム史上最高の結果を残したのもオジェックである。そこは素直に評価しなくてはいけない。
彼のような厳格で哲学的な性質の監督には、彼と選手とのコミュニケーショ面で橋渡しが出来る人材が必要不可欠だった。ゲルトにそれを期待したが、ゲルトはオジェックに多少の遠慮があったのは否めない。
監督は、責任重大であると同時に唯一孤独なポストでもある。選手の不満もサポーターの怒りも一身に背負っていたのもオジェックだった。それに怒りをぶちまけることなく、不満を口にせず、冷静沈着にチームを率いたのもオジェックである。彼が怒りにまかせて選手を追放するのは簡単だった。しかし不用意にそれをしなかった点がオジェックの上手さだったのかもしれない。それを周りがフォロー出来ず、彼におんぶに抱っこ状態になっていたのも事実であろう。

クラブワールドカップでヨーロッパ王者と真剣勝負を交えたレッズは、この試合で世界との力の差をまざまざと見せ付けられた。0-1という点差以上に、今のレッズとアジアでは到底敵うべきもない大きな壁が立ちはだかっていた。
しかしミラン戦がレッズにとっての主旨であったのかと言えば、それはまた違うと思う。勝負事は勝たなければ意味がないのだから。そう、先ずは日本のクラブチームとして初めてクラブワールドカップに実力で出場したことが大事なのである。
去年の今頃、某有名評論家がこんなことを言っていたのを思い出す。
「アジアにはまだまだ日本のチームでは太刀打ち出来ない強いチームが沢山ありますよ。Jリーグのチームがいつの日かCWCに出られたら良いですね」
その”いつの日か”がわずか1年後にやって来るとは、あの時は誰が予想しただろうか?
レッズはそれを見事に成し遂げた日本で最初のクラブチームとなったのである。だから、次にCWCでヨーロッパ王者若しくは南米王者を打ち破ることが出来るのも、もちろんレッズであると信じている。

234e11b3.jpgあの歴史的な夜と敗北の悔しさをレッズは決して忘れることはないだろう。
だからこそレッズは再びこの大会に戻ってこなくてはならない。





最後に、今シーズン限りでレッズを去ったワシントンとネネ。ワシントンはオジェックへの造反が無ければ来年もレッズに居られたはずだったが、本音を言えば彼には”立つ鳥跡を濁さず”に去ってもらいたかった。最後までオジェックへの不満を口にしていたのが残念である。ただ選手として彼がいなかったら今のレッズはなかった。選手としては本当に感謝している。
ネネも同じ。ケガが多かったが、気付けばレッズの外国人DFでは、ギドと並んで3年半という長期に渡る在籍だった。愛くるしい顔からは似つかない繊細かつパワフルなプレーは常にサポーターを魅了した。
二人ともレッズのために本当にありがとう。

というわけで、レッズの2007年シーズンが幕を閉じた。喜びあり、怒りあり、涙あり、落胆あり、驚愕あり、とにかく色々と目まぐるしいシーズンだったけど、多くの貴重なものを得たシーズンだった。
来季のレッズがどうなるかなんて今はまだ予想も付かないけど、とにかく我々はチームを信じるしか道はない。

皆さん本当にお疲れ様でした。来年もまた頑張りましょう。
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それぞれの言い分は…
確かにオジェックに対する不満はあれど、一概にオジェックだけが悪いワケでもないし、サポーターの要求が高くなっているのも事実。今年はうまく着地できたワケではないので、来年はピタッと着地できるようにお互いを尊重しないといけませんね。
ワシントンが抜ける不安はありますが、エメルソンのわがままも逆にロビーとトミーを導き、そこからトミー→ワシントンという流れですから、きっと新しい外国人選手も優良ですよ(笑)
藤沢雄二 URL 2007/12/20(Thu)08:35:25 編集
お疲れ様でした!
オジェック監督に関しては、内部事情まではわかりませんが、個々の能力が高く、我も強く、まとめにくいうちみたいなチームを率いて、いきなりACL出場というシーズンをなんとか乗り切ったことは評価できるのかなぁ、と思っています。

ただ怪我が多かった!!
来年はそのへんをもっとうまく対応してほしいです。

ワシのことは残念だけど、いないならまた別のかたちのサッカーをやってくれる!レッズなら!

来年もがんばりましょう!
ブログのほうでもよろしくです☆
ケロヨン URL 2007/12/20(Thu)10:07:51 編集
俺は認めない
私はレッズファンでありレッズが好きです

しかし
今のチーム方針は嫌いです
若手の成長がまったく無い
オジェックはギドや犬飼氏が作り上げた完成されたチームに阿部というソースを加えて采配しただけ
あれだけ金をかけて今年の結果は妥当でしょう
リーグ制覇を逃したのは本当に情けない
来年もワシントンの代わり長谷部の代わりを大金で補うとしているようだが
少しは鹿島の
育てて強くする方針を見習って頂きたい
ここ数年メンバーが固定され過ぎて
見ている方はつまらない

監督も外人監督から早く脱皮しないと
いずれ綻びが出てきます
柏の石崎監督なんかはオジェックより
選手育成は全然上でしょう

レッズの世界3位なんて認めない!

kouji 2007/12/20(Thu)12:35:30 編集
無題
しかし
小野の坊主頭は
本当に要らない
参鳥栖も復帰って

悪い部分は変えていこうとしないよね
このクラブは

からくり士 2007/12/20(Thu)12:46:52 編集
無題
ワシントンやネネの放出は一定の評価ができる

選手のチャンスの幅が広がるからだ
レッズは巨人やレアルを見習うのではなく

アーセナルを目指してほしい
超えるのは無理!

ベンゲル 2007/12/20(Thu)13:01:19 編集
お疲れさまでした
こんばんは。お久しぶりです。

いやぁ本当にいろいろありましたね・・・
言いたい事は山ほど(?)ありますが(^^;
今年のダメだった部分を修正し、飛躍して欲しいです(声大)
個人的意見を言えば、もう一度CWC出場を。
そしてリーグ制覇は必須ですね(^^;

オジェックは・・・
まっ もう一年我慢します(笑)
URL 2007/12/20(Thu)20:56:04 編集
コメントありがとうございます
藤沢雄二さん
コミュニケーション不足の責任はオジェックにあれど、ちょっとワシントンも駄々をこねすぎた感は否めませんね。一般社会同様に上司たる監督にあれだけ造反を繰り返してチームの輪を乱したワシは、百歩譲っても許されるものではないとも思うんです。
来季はこういったゴタゴタが無いようにしてもらいたいものですね。エジミウソンに期待です。

ケロヨンさん
ケガ人は多かったですねぇ。大本は超過密日程の影響でしょうけど、オジェックには選手起用のやり繰りをもっと柔軟にやてほしかったです。でも逆に考えると、オジェックのやり方だからこそアジア制覇が出来たって見方もあるんですよね。
来季はどうオジェックが指揮するか。我々も頑張りましょう。来季もよろしくです!!

koujiさん
厳しい見方をすればその通りだと思いますよ。個人的に監督が外国人か日本人かは両者善し悪しがあるのであまり議論にならないとも思いますが、ユース出身選手や最近加入した若手を育てきれていないのは明白ですね。
移籍が活発化し始めたJで、移籍選手と生え抜き選手の共存はどの国のサッカー界でも理想ではありますけどね。
うえ URL 2007/12/20(Thu)21:49:23 編集
コメントありがとうございます
からくり士さん
うーん、要らないとまでは言いたくないものの、伸二が来季もこの調子だと、レッズではおろかプロサッカー選手としても厳しい立場に立たされますね。来季の伸二は本当に勝負の年になるでしょうね。

ベンゲルさん
理想は確かにそうなります。現実的にはどの国の強豪チームも移籍選手で強くなっているのが大半でしょうけど、下部組織もしっかり作って行かないといけないのも事実です。
越えるのは・・・でも目標は大きく!

謙さん
お久しぶりです!いや~、どうなさったかと心配していましたよ(笑)
とにかく今季は山あり谷ありのシーズンで、ここまで激しいシーズンはレッズでは前例がなかったですから、サポにとっても大変な一年でしたね。
来季の目標はもちろん再びCWC出場と、欧州or南米チームに勝つことです。とりあえずオジェックにもう1年期待しましょう!!
うえ URL 2007/12/20(Thu)21:50:01 編集
無題
こんばんは。
トラックバックのタイトルはアレですけど、
浦和の選手の数字も記したので許してください(笑)

レッズは世の中にJリーグを認識させた功労者です。
CWCは普段見ない人まで見たでしょうから。
これでレッズサポがまた増えるじゃないか〜(笑)
キング URL 2007/12/20(Thu)22:31:34 編集
コメントありがとうございます
キングさん
そういえばクラブワールドカップでミランのマフラー巻いた人が三位決定戦の勝利を見て「すげぇ。俺レッズファンになるよ」なんて言ってました(笑)。
とはいうものの、CWCのレッズの戦い振りを見て、それがきっかけで海外だけではなくJリーグにも一目置いてくれる人が増えてくれれば嬉しいですね。国内リーグの人気が出ないと本当の意味で盛り上がらないですからねぇ。
うえ URL 2007/12/21(Fri)07:29:36 編集
一年間お疲れ様でした
プロたるもの結果が全てです。しかし一般社会にも通じますが部下を気分良く働かすのが上司や会社の役割ではないでしょうか?
今年全くいいとこ無かった山岸やA3での友ちゃん。彼らのポテンシャルはあんなもんじゃなかった筈です。彼らを責める気持ちにはなれません。
ギドの采配にも?と思うこともありましたがこの辺りのケアが全く違いましたよね。
来年は11人の個人でなく30数人のチームとしてのオジェックサッカーを見せて戴きたい。
それとファン、サポートの始まりはミーハーでもどうでもいいです。その中から一部でもこちら側に走って来てくれれば。
ビデも言ってたじゃないですか。
「今度はJリーグも盛り上げて下さい」って…。
たっぷだんす URL 2007/12/21(Fri)13:19:24 編集
コメントありがとうございます
たっぷだんすさん
大きな結果を残した半面で色々と課題の残るシーズンでもありました。そして監督と選手の距離が拡がってしまったのも事実です。ここを改善してもらいたいですね。そしてCWCの影響でレッズに注目が集まって、新たなサポが生まれる事も期待します。
たっぷさんにとっても大変なシーズンでしたね。来年は落ち着いて、またサポートに復帰出来るように願っていますよ。また頑張りましょう!
うえ URL 2007/12/21(Fri)21:01:58 編集
無題
最後のことがなければ、いいシーズンだったと思いますよ。
ACL優勝なんて次いつとれるかわからないタイトルですからね‥CLだってここ数年でファイナルに複数回出てるのはミランとリヴァプールくらいでしょうから
CLとは比べものにならないとはいえ、そういう大陸タイトルをいっぱつでとれたのは本当にすごいことです!!城南戦なんか‥いままでのレッズなら‥追いつけないか、PKで負けるかだったと思いますし
着実にチームは成長してるので、来年は的確な補強と、育成に邁進してほしいです
S.ジェラード 2007/12/23(Sun)02:55:39 編集
コメントありがとうございます
S.ジェラードさん
オジェックに関してはサポの間でも好き嫌いがハッキリ別れてしまった感がありますが、ACLのタイトルは国際試合を知るオジェックだからこそ獲れたものとの見方も出来ます。逆にリーグ連覇してACL逃してたらどうなっていたでしょうね(汗)
来季はオジェックの真価が問われる年になるでしょう。より安定したチーム作りを期待したいですね。
うえ URL 2007/12/23(Sun)09:36:52 編集
全てが経験の一年
こんばんは、うえさん。
本当に長いシーズンでしたね。ご苦労様でした。

うえさんが、書いておられるように、
「このとてつもなく巨大なタイトルと輝かしい称号の獲得は、一方で果てしなく多くの犠牲と代償を払った上での結果であると言わざるを得ない」私も全く同感です。
普通ならば、次節までに修正可能だと思えることさえも、次から次へと息を着く暇さえもなく迎えなければならなかった過密な日程、選手も監督も試合をこなすだけで、精一杯だったように思います。体力のみならず思考能力さえも少しづつ彼らから奪っていったように思います。
特に秋以降のパフォーマンスの低下からは、
疲労の蓄積は、想像以上のものだと考えさせられましたし、顕著に重い動きを見せ始めた阿部ちゃん、啓太、ハセは、よくも途中でダウンしなかったと今となっては思います。
選手達には、心からご苦労様でしたと伝えたいです。

浦和がより強く進化していく為には、
フロントを含め、クリアしなければならない多くの事が、明確になったシーズンだったのかも知れませんね。そう考えますと、やはり、「ACLを獲るという目標」を達成できたことは何よりも大きな財産になっていくことと思います。
いろいろと議論をかもしだした「オジェックの采配」でしたが、来季こそ、真価を発揮して欲しいと思います。
来季どういうチームでスタートを切ってくれるかまだ解りませんが、
より高い志を持って選手と共に、戦っていきたいと思います。

うえさんシーズン中は有難うございました。
また、コメントさせて頂きます。






rei 2007/12/25(Tue)21:04:09 編集
コメントありがとうございます
reiさん
こちらこそ色々と貴重なご意見ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!
今季のレッズは良い面と悪い面が両極端に現れた興味深いシーズンであったとも思えます。レッズの強さと弱さ、現在の持てる限りの力と、そして限界も見えてしまったシーズンでもありましたね。より高いものを得るためには、今まで得た物を犠牲にしなければいけないという厳しさも経験しました。レッズもサポも、もう目先の勝利では納得いかない領域に入っているとも思います。
reiさんが言われる通り来季は更に強い「志」を持ったシーズンにしたいですね。世界の舞台に立ったレッズの来季は、本当の意味で真価が問われるシーズンになると思います。頑張りましょうね!!
うえ URL 2007/12/25(Tue)21:54:23 編集
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試合終了/J1リーグ第28節・後半分 浦和0-1川崎 得点/55分・小林(川)(前後半合計 浦和1-1川崎 前半得点/23分・凌磨(浦)) ・・・次の試合/J1リーグ第37節 福岡-浦和(ベスト電器スタジアム=11月30日14:00キックオフ)


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