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浦和レッズが好きなすべての人々へ捧ぐ…
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J1リーグ第6節
浦和レッズ2-0ヴァンフォーレ甲府
~埼玉スタジアム2002


110723vsKOFU.jpg奇跡なのか。いや、奇跡で勝てるほどJリーグは甘くない。
みんな頑張ったからこその勝利だろう。

開始12分というとんでもねー時間帯にキーパーが1発退場って、普通ならここで勝負が決まってしまう程の悪夢のようなアクシデント。というかイジメのようなシナリオ。生きた心地のしない長い残り時間。それを払いのけ、再三の大ピンチを凌ぎ、点を取って、死に物狂いで守って、そして・・・

森さんが助けてくれたのだろうか。1人少ないレッズに混じって、1人分、森さんがピッチに立ってプレーしてくれたのだろうか。2度もバーに助けられたのも、森さんがバーにぶら下がって、必死に下げてくれたのだろうか。
そう考えると、奇跡というものは存在するのかもしれない。いや、森さんなら、そうしてくれたと思っても良い勝利かもしれない。

早々に10人になって、チームはやることはハッキリした。それは唯ひとつ、必死に守ってカウンターを狙う事。定石過ぎるほどの定石。とにかく、守って守ってハーフナーマイクの高さを、パウリーニョの技術を、松橋の速さを封じるしかなかった。
だが、今のレッズはリーグ屈指の守備力が自慢でもあるチームに成長しつつある。攻撃力は低くても、守ることなら自信はある。そう、守備力のあるチームって、こういう状況でいかんなくその力が発揮される。だから、守備って大切なんだ。そりゃピンチは何度もあったけど、1人少ないのだから、それは許容範囲だろうし、それを無失点に抑えたのだから、レッズの守備力って本物だよ、やはり。
最後はダヴィまで投入して来た1人多い相手に、山岸もスピラも永田も平川も高橋も啓太も柏木も・・・みんなみんな、良く守ったよ。偉いよ。本当に耐えた、頑張ったよ。

やはり、今日は奇跡と考えられる事もあったし、でもみんな頑張ったからこその勝利だな。
選手一人一人が1.5人分の動きをして、その気概がすべて良い方向に繋がった。平川の泥臭いゴールもいざ攻める時は当たって行く思い切りの良さが生んだもの。柏木の絶妙ループだって、前が開けばゴールを狙う思い切りの姿勢そのものだ。あそこで躊躇しなかったからこそだ。
ハッキリとした戦い方が出来れば、そうすれば、1人少なくても、相手が1人多くても勝てる。今年のレッズはその力がある。それを証明した試合だ。
ランコは、やはり良い選手だ。あれだけ最前線でプレッシャーがきつい中でボールを懐に収められる選手は、久しくレッズでは存在しなかった。そういう選手がレッズに加わってくれた。これでポストプレーも可能になる。攻撃の幅が拡がる。・・・うー、あの反転シュート、惜しかったなぁ。

あ、そういえば今日はもう一人敵が居たんだよな。扇谷がまたも糞審クオリティを炸裂させてくれたもんだから、試合は大荒れ寸前。そりゃ加藤の1発レッドは仕方ないけと、判定が偏り過ぎの上に、アドバンテージの取り方が最悪だった。そこは流せよ!と思えば、そこは止めるべきだろ!と、実に落ち着きがない。だいたい、エリア内でダニエルがジャンプして勝手に高崎に尻が擦れただけで高崎のファールって、あれじゃサッカー出来んわ。
ハッ・・・いかん、せっかくの気分良い勝利の雰囲気を、扇谷のせいで薄めてしまうところだった。イカンイカン反省。
とにかく、残留争いのライバル相手に、こういう形での勝利は、大き過ぎる程に大きい。勝ち点差4を開かせるとともに、10人対11人という事実で相手にも精神的ダメージを与えた事だと思う。この勝利の価値は計り知れない。

110723vsKOFU2.jpgお酒が大好きな森さんのために、今夜はレッズサポも美味い酒が飲める夜になったぞ。
お酒が大好きな森さんに、お酒が大好きな自分も、さあザ・美酒を飲もう。

森さん、ありがとう。森さんに勝利を捧げる事が出来て本当に良かった。そして選手もペトロも、みんな頑張ってくれてありがとう。
サポの皆さん、お疲れ様。さあ、飲もう。

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J1リーグ第6節 浦和2-0甲府
得点/53分・平川(浦)、73分・柏木(浦)
主審=扇谷健司
観衆:31,369人
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J1リーグ第5節
ジュビロ磐田1-1浦和レッズ
~エコパスタジアム


110717vsIWATA.jpg試合前、森孝慈氏の訃報を知った。
まさか闘病されていたとは知らなかっただけに余計驚いてしまったが、まだ67歳。早過ぎる。残念でたまらない。
監督として「3年分負けた」時代から、GMとしてレッズをタイトルに導くまで、貴方はまさにレッズの”親父”だった。

森孝慈氏のご冥福を心よりお祈りします。

さて・・・自分は器用な人間ではないので、あっちはあっち、こっちはこっちという訳にはいかない。
いくら日本中がなでしこジャパン世界一で沸こうが沸騰しようが、前夜にロスタイム残り2分で勝ち点2を逃したショックを振り払う事は出来ない。自分にとってこの連休は、まさにお通夜状態だ。

110717vsIWATA2.jpg森孝慈氏の訃報に触れて、尚更勝たなければならなかった。勝ちたかった試合だった。
まさかあの時間帯にPKを喰らうとは。こっちのゴール裏からだと混戦で良く見えず、POUの最中でもあり、最初はPKと気付かなかった。そしたら・・・嗚呼これでは先の名古屋戦と真逆の立場に陥った気分。もうひとつの天敵・西村が今日は大人しいと思っていたら、最後の最後でやりやがった。いや失礼。まあ、・・・PKを与えてしまったのはスピラなんだが。スピラは前半から前線で敵のラフプレー喰らいまくって鼻血ブー状態だった中で、それでも90分懸命にプレーしていたんだけどな、それだけに最後はかわいそうだった。試合後の挨拶時も付いて行けず、ショックを隠せないようで、どこか虚ろでヨタヨタだったし、後で号泣したらしい。辛いな。

磐田相手だけあって、ヘタにボールを渡してしまうと磐田お得意のボールキープの術中にはまると思ったのか、今回は前半からでもあまり縦にロングボールを放り込まなかった。逆に中央深い位置から縦に崩そうというプレーが多かった。試合巧者であり組織的な守備を持つ磐田相手には、ヘタにボールを放り込むよりも、足元から強引さをぶつける方が有効だと判断したからなのだろうか。だからこそ柏木の激しさも生きた上での素晴らしい先制点ミドル。
そしてこういうサッカーだと強引にゴリゴリ行くセルの出番で、だからこそのスタメンだったように思う。そしてその通り、セルは持ち味を存分に引き出しては磐田守備網に穴を空けていた。セルから生まれたチャンスは少なくなかった。
そして決して多くはないチャンスでも、超決定機自体は目に見えて良く作れるようになって来ただけに、後半カウンターからポストの跳ね返りを確実に決めておけば。まさかあそこで足が出るとは・・・あんなシーン、今年セレッソ戦でもあったよな。やはり決定力なんだなぁ。柏木のミドルは素晴らしかったけど。
原口が捻挫で途中に退いたのも響いた。原口が得意な形を達也も2度迎えたが、何れも枠外シュート。あれが原口だったらきれいに右隅に突き刺していたのではないかと、・・・タラレバだけどね。でもそれだけ達也のシュートは枠に行かなくなった。かつての達也は、ミドルシュートの上手さはチーム屈指の時代もあったのだが・・・
あとは、直輝が発熱だかで、直前でベンチ入りすら中止になったのも痛すぎた。タラレバだが、これで今回は始めから大きいオプションをひとつ失っていたのだから。

あー、いかん、まさに文章がお通夜だな。川崎戦でのお祭り状態からギャップあり過ぎ。
それだけロスタイムで勝ち点を失うショックは大きい。
去年、何度もそんなショックがあり、ペトロも「ロスタイムで勝ち点を失うのはいけない事」と言っていただけに、だからそうならないようなサッカーをして来ただけに、実に残念な結果になってしまった。
ただミスや過ちは誰にでもある。1シーズンの中で、1試合位はこういう悪夢もあるだろう。だから大切であり重要なのは、この過ちを繰り返さない事だ。去年はそれを繰り返しては治らないまま終わった。つまり去年が異常だっただけだ。今年はそうではない事を、これからの試合で証明して行く事が大切だ。

ランコについて。まだ7割の仕上がりらしいからわからないものの、短い時間帯ながら、可能性を感じさせるプレーは見せてくれた。ひとつの大きなストロングポイントとして、身体の踏ん張りが効く選手だという事がわかった。競り合いに強く、囲まれてスペースが無い中でも身体を反転させては敵を振り切ろうとする。無理な体勢からでもしっかりボールを受けられる。収められる。足腰がしっかりしている。強さは、あるよ。あとコーナーキックからいきなりヘッドでボールを捕らえた。惜しくも枠外だったものの、この感じならばセットプレーでも期待が出来る。そうだな、しいて言うなら、セルビア版ワシントンみたいなイメージ。ただやはりフィニッシャーとしての性質が強いのか、自らボールを運ぶタイプでなない感じ。エリア内でドッシリ構えて仕事をしてほしい選手かな。

110717vsIWATA3.jpg今回は三島で一泊。
入った居酒屋がクーラーが無かった。今時扇風機しかなかった・・・
エコパで汗ビチョビチョで、三島でも汗ビチョビチョって・・・

ペトロレッズ初の連勝もペトロレッズ初のアウェー勝利もまたもお預け・・・

110717vsIWATA4.jpgおまけ
お通夜状態の傍らで、爆睡してる居酒屋の飼い猫・・・
クーラーが無い店内でへばっているだけなのか・・・?





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J1リーグ第5節 浦和1-1川崎
得点/29分・柏木(浦)、90+3分・前田PK(磐)
主審=西村雄一
観衆:18,623人

J1リーグ第4節
浦和レッズ2-0川崎フロンターレ
~埼玉スタジアム2002

110713vsKAWASAKI.jpgやばかったんだ。最後のプライド・オブ・浦和の時の、最後の1分で声が詰まった。何故か涙が出て来た。耐えたけど、決壊寸前で耐えたけど、ちょっとこぼれたかも。
本当なら試合終了の笛が鳴るまでは、声を出し続けなければいけないんだけど、途切れ途切れのように出なくなってしまった。恥ずかしい話だけど、・・・
勝負は下駄を履くまでわからない。油断禁物。帰るまでが遠足だ(ちょっと違う)。たかがリーグ中の1試合、されど・・・勝利に特別扱いは無いが、本当に苦しい危機的状況の中で得る勝利は、また格別なものなのだ。そういう試合。そういう勝利。

今日は良い事しか書かない。

川崎の攻撃力はリーグ屈指だけど、本当のピンチは、アレと、コレと・・・意外に少なかったんだよね。バイタルに持ち込まれる前に、そこで潰していた戦法勝ちかな。対川崎の防御法って、今も昔もそれに限るね。ヘタにエリアに侵入されるまでドン引きしちゃうと、決まってジュニーニョが突っ込んでくるから・・・
とはいえ、シュート撃ちまくられていたのも事実で、枠を外しまくってくれた幸運もあるし、ケンゴーの恐ろしいミドルも何とか外れてくれて、ジュニーニョもかつての突破力とスピードは衰えてきたから、守備が持ち堪えられれば後半で勝機はあったのも事実だ。そして現実にそうなった。

ガンバ戦とまったく同じ戦い方。前半は無駄に体力使わずにロングボールでシンプルに放り込んで局面だけ勝負させ、セカンドボール拾ってあわよくばの形だけを狙って・・・これで揺さぶるだけ揺さぶっておいて、さあ後半。相手の守備が落ち着いた所で、今度は素早いパス回しでガンガンと更に揺さぶる。一通りやって敵も眼が慣れたところで、さあ違った形のスイッチ=直輝の絶妙投入だ(笑)
実際こうやって色々な方法で揺さぶっていると、必ず敵にも穴が出てくるし、突破口が見えてくる。だから、原口の突破口とシュートコースが空いた。そのチャンスを確実にモノにするのは組織ではない。原口の得意な形まで持って行くのが組織であって、決めるべきも最後は”個”の力だ。
変幻自在という訳ではないが、少ないチャンスをモノにするサッカーとしては、90分ずっと単調なサッカーよりも、こういうサッカーの方が可能性は拡がるかな。
履き違えてはいけないのは、川崎のようなチームだからこそ成功しているサッカーであり、逆にドン引きする相手だと苦しいのは未だ変わっていない。パワーで押し切れないチームは、相性でも光明を見出せるサッカーをやらないといけない。相性というものは確実に存在するのだ。つまりガンバも川崎も攻めてくるチームだから、やはりこういうチーム相手には、悪い試合はしないサッカーになっていると思うよ。

でもとにかく良かった。本当に良かった。この勝利、本当に良かった。
ただ観客数は逆に良くないんだけど、・・・でも雰囲気は悪くなかったもんな。

110713vsKAWASAKI2.jpg永田は移籍後初ゴール、おめでとう!!
セットプレーからのこぼれ球を押し込んだ形だけど、何だかんだ言ってもセットプレー絡みでゴールが生まれるのは、良い傾向でもある。
後はジュニーニョにあんなトコでボール奪われないでくれ!!(あ、悪いこと言ってしまった・・・)
でも考えたら、川崎はあのビッグチャンスを外して運を逃し、レッズはあの大チョンボピンチが失点に繋がらなかったからこそ、幸運の女神を味方に付けたのかもしれない。ある意味で、あそこが勝負の分岐点だった。
あ、ウソウソ、やっぱ勝負の分かれ目は、直輝投入の絶妙タイミングにあったよ、ね、ね(笑)

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J1リーグ第4節 浦和2-0川崎
得点/57分・原口(浦)、79分・永田(浦)
主審=井上知大
観衆:24,293人
J1リーグ第3節
モンテディオ山形0-0浦和レッズ
~NDソフトスタジアム山形


目眩が・・・クラクラしてきた。
熱中症じゃないと思う。もっと違う理由でクラクラと・・・。
あ、でもこれでクラクラしていたら、現地で必死にサポートしている人に対して失礼だよな・・・
現地組の皆さん、大変お疲れ様でした・・・

ゲンキ、シュンキ、ナオキの3キが揃ってワクワクしたんだけどなぁ・・・
やっぱ直輝って途中から出す方が良いのかな、なんて言ったら怒られそうだけど、マルシオの穴は埋められなかったか。お世辞にも今日の直輝が良いとは言えなかったのも事実だし、サポの期待に応えて直輝をスタメン起用したペトロも空回り。ハーフタイムのコメントが批判対象になっているようだが、監督も監督だが、選手も選手。前半も後半も動きが悪すぎて、あれが悪いとか誰が悪いとか責任押しつけ合っている以前に、右から左まで全部悪い。とにかく悪い。
というか、マルシオも疲労蓄積でお休み、柏木もベンチでは、プレスキッカーゼロ。これなら柏木を始めから使った方が良かったのではないか。まあタラレバなんだけど。それだけ90分可能性を感じないサッカーが静かに展開されていた。啓太と暢久のスーパーボランチコンビも恐いくらいに定着。引いた相手を崩せない病またも再発。希望は再三のピンチを防ぐ加藤くらいなのか・・・

でも山形とて馬鹿じゃないもんなぁ。公開トレーニングマッチで、ナビスコで、レッズに惨敗しているんだから、いくら何でも研究してしっかり守って来るよなぁ、普通・・・でも、それでも山形に0はショックだけど・・・
しかしまあ、残留争いゾーン同士の、それらしい試合と言っても良いのかな。変な幻想は抱かないよ。これが今のレッズだもん。今に始まった事ではない。

あーいかん、前節でも文句は言わないと言っていた自分だから、これ以上ウダウダはやめよう。今夜だけの愚痴と思って聞いてくれい。
そうだ、どうせウダウダ言ったって、結局は突き進むしかないんだ。都合良く考え方なんて変えられないんだ。そんな都合の良い人間になんてなりたくないし、自分が覚悟して受け入れた監督なんだから、どんな結果になろうとも最後まで後押ししなきゃならんだろ。選手に対しても同じだ。とっくに腹は決めている。覚悟もしている。そうじゃなきゃこんな事が言えるかいってんだ。そうじゃなきゃスタジアムで「ペトロを男にしようぜ~」なんて歌えないだろ、普通?嘘偽りの無い気持ちであれ歌っている自分を固持するんだ。俺も男だ。

まあ今夜は、そうだな、・・・

とりあえず、このカッカしている気持ちを静めよう。
シャワーを浴びよう。
冷たいビールを飲もう。
飯を喰おう。
落ち着こう、俺。

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J1リーグ第3節 山形0-0浦和
主審=木村博之
観衆:8,303人
J1リーグ第2節
浦和レッズ1-1ガンバ大阪
~埼玉スタジアム2002


110702vsG.OSAKA2.jpg





 

 夏だなぁ・・・

あの大地震さえ起きていなければ、とっくに開催されていた試合であり、あの時点でガンバと戦っていたらどうなっていただろう。そんな思いもありつつ、これから7月、その順延分の試合が始まる。その前に、エジとのお別れがあったなぁ・・・
そういえば、豊田スタに続き、またもレッズの試合でビッグマック無料券。エジ退団が決定した後の連発無料券は、果たして偶然か。

さて、・・・

すべてを肯定的に捉えるというのは難しい。何故なら日本人は常に否定から入る人種だからである。しかし、否定ばかりしていると、時に物事の本質が見えなくなる。もちろんその逆も然り。

今回の試合。いくらでも否定的に捉える事は出来よう。だってまたも勝てなかったのだから。しかし、あと1歩のチャンスは連発していた、そしてまたも追い付いた、これまで勝てなかったガンバに引き分けた、この3点を軸に考えると、このサッカーを肯定せざるを得ない内容でもあった。ようは、どちらを表面的に捉え、どちらを内面的に捉えるかだ。

110702vsG.OSAKA.jpg自分はこの試合、内面的な部分こそ肯定的に捉えて行きたい。
ガンバに勝利した訳ではないが、速いパス回しとエリア付近でのアグレッシブな攻めの姿勢は、完全にガンバを圧倒していた。ガンバは序盤の10分こそ得意のパスサッカーでレッズを翻弄して来たが、それ以外ではレッズの時間だった。
前半ロングボールで、つまり縦ポンで裏を狙ったのも、達也&原のスピードを生かすためだというのは明確だし、何よりもこの戦法は、時に(ボールを追いながら)足での1対1を作り出すには有効な手段である。
ただしこれを90分続けていても慣れが生じる。ならば後半はというと、先制して落ち着いた相手には、パスを速く回して最後は積極的に斬り込ませた。この戦法自体は既にレッズに染み付いてきており、つまり今のレッズでは”追い付く”サッカーの定石なのだ。単調な戦術ではない。パス回しと個人技を融合させた、点を取りに行くための戦法。選手の投入も含めて、勝ちに行くための姿勢。結果的に勝てないが、この姿勢が無ければ追い付くことは難しいのだ。勝利に繋げるための姿勢なのだ。結果は出ないが、ペトロは勝利に向かう姿勢は有言実行している。
実は、自分はあそこで直輝を入れたのは絶妙だったと思う。個人的にも本当はスタメンで使いたい選手ではあるのだが、原口がスタメン復帰した以上この扱いは予想されていた。ただ今回は単調になりがちな時間帯で、しっかりタメを作ってゲームを組み立てられる直輝を投入した。これでまた新たな攻撃の活性化に繋がったと思う。

追い付くサッカーはしているのに、だからこそこれが早く追い越すサッカーになってほしいし、そうなる材料と可能性は明確にあるんだけど・・・今回だって・・・最終的には、マゾーラと達也の決定力の無さで涙を飲んだような試合になってしまった。特にマゾーラは、キーパーポロリで拾ったボールで枠を外し、さらにはドフリーボレーをダイナミックな空振り・・・あれどちらかでもしっかり決めていたら勝てていたはず。その他、マルシオがダイビングヘッドしていたらとか、高橋サイドネットとか・・・嗚呼、まあタラレバの話はこれ以上すると余計に悔しいからやめよう。
というより、それを言ってしまうと、逆にガンバの攻めをどれだけ加藤が防いだか。2度3度と大ピンチだった場面を加藤がしっかりセーブしてくれたおかげだ。だからドローで済んだともいえる。ガンバ相手に1失点は、まあ最低限の許容範囲だと思う。

ボランチの話。また啓太と暢久だった訳だが、啓太は長いトンネルからようやく抜け出しての完全復活宣言をして良いかな。啓太は守備専のイメージが強いが、大宮戦を皮切りに今季はサイドチェンジやフィードも積極的で、しかもそれがピタリとはまっているのだから、これが出来るようになったのは啓太の新境地だ。
だからこその相棒が求められるべきだが・・・うーん、暢久にまだ拘るんだよなぁ。名古屋やガンバでは小島だとまだまだ不安と判断したのかなぁ、ペトロは。遠藤を抑えるという意味では、今回は成功だったのかもしれないけれど、長期スパンで考えた場合、小島なんだよなぁ。ちなみに自分は直輝のボランチは反対。直輝は意地でも2列目でゲームを作っては自らも得点を狙うべき選手。

あ、いかん、だんだん話が否定的な方向にズレて来たな。この辺でストップしとこう。
良質のセンタリングを上げた高橋と、しっかり決めた原口に感謝。宇佐美に決められた時は、宇佐美の移籍前の雰囲気をお膳立てしてしまった感に包まれたが、ライバル宇佐美に負けじと、原口のゴールがそれを吹き飛ばしてくれた。
ただ、15位に落ちた事実は・・・明確にしておかないと。だけど暗い雰囲気ではない。自分は今のサッカーに明るいものを感じる部分もある。こんな順位で何を甘い事をと思う人は居るだろう。現実逃避と思う人も居るだろう。でも勝てないから怒る、批判する、そんなサポートはもうしない。勝てないなら勝つまで応援する。確かに時に文句は言うが、愚痴る時もあるが、何でもかんでも否定的には捉えない。ブツクサ言っているより、スタジアムで声を張り上げる方が絶対に良い。今はとにかく明るい部分を明確に育てたい。

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J1リーグ第2節 浦和1-1ガ大阪
得点/56分・宇佐美(ガ大)、77分・原口(浦)
主審=家本政明
観衆:42,331人
J1リーグ第18節
名古屋グランパス1-1浦和レッズ
~豊田スタジアム


何を喜んで・・・

何を・・・

いや、今回は劇的であって、一応こういう形も喜ぶべきで、嬉しいという訳だ。でも勝てなかった事実はしっかり胸に刻むとして。

110625vsNAGOYA.jpgしっかし、ロスタイム6分って凄かったな。実際にPK決めた時間は90+8分というとんでもねー時間帯だったし。しかも豊スタのオーロラビジョンでは、+8分じゃなくて+9分になっていたし。
そのロスタイム6分の原因は、選手の怪我の治療で時間喰ったのが大半だが、何割かは名古屋の遅延行為がモロ関わっている。名古屋にとってはそれがアダになった形だが。
まあ、もちろん最後まで手を緩めず諦めずに攻めたレッズの賜物であるが、PK発生の直接原因は闘莉王のスーパーハンドだ(でも何となく千代反田っぽかったけど)。闘莉王はレッズ大好きだから、まさかわざとやってくれたんじゃないのか?なんてのは冗談だが、いや冗談じゃなかったりして。名古屋との契約は今年までだっけ?来年、まさかレッズに復帰したりして。

なんて話は二の次にして、あの土壇場でPKで追い付いた自体は、ドラマ性はあったけど、肝心のサッカーの内容で追い付いたかというとちょっと違う面もあるから、ストレートに評価は出来ないのも事実。
それでもあの時点では歓喜の同点劇ではあったが。PKに臨むにあたって、ゴール裏みんなで肩組んで集中した時の一体感は感動的だったけどね。

それはそれ、これはこれで、内容は、最近芽生えていた縦への意識が激減して、横に外に逃げパス連発の、去年の悪いサッカーの再来になっていた。まだ原口やマゾーラがサイドから積極的に仕掛けていたから惜しい場面も作れていたのは光明だが、特にマルシオが怪我で退いてからは中央からゲームが作れなくなっていた。それだけ闘莉王と増川で構成される名古屋のセンターバックが硬いという事実もあるけど。
反面で、サイド一辺倒に陥ろうとも、速くゴール前にクロスやセンタリングを入れるという当初の戦術はしっかり守られている。この部分は実に良い事で、最近はしっかりそこに選手が飛び込んできて惜しい場面を連発している。今回も達也が直輝が原が・・・後は出し手と受け手がもう1レベルでマッチすれば、そこに決定力が生まれるはずだ、絶対に。

とにかくだな、鹿島戦にしても大宮戦にしても名古屋戦にしても、追い付けるサッカーをしているのは事実なんだよ。ペトロのサッカーがボロクソ言われている反面で、ここまでしっかりと点を取り返せるサッカーをしているのって何年ぶりだろう。これこそ勝ちに拘るサッカーの成長過程だと思う。そこは評価しなくてはいけない部分だよ、誰が何と言おうと。
ただペトロに言いたいのは、暢久と啓太のダブルボランチは勘弁って事で。啓太は復調して来てるから良いが、何故に小島を使わなかったのだ。マゾーラはまたサブに戻しゃちゃうし・・・
まさか、夏場対策で、実はペトロは中盤から上のポジションはターンオーバー制を敷いて臨んでいるとか!?今までうちはどの監督も挑戦しようとしては結局誰もやる勇気が無かったターンオーバーを、ペトロが意図してやっているのなら感心するのだが、果たして真相は如何に!?

ひとつ後味の悪い事。楢崎のブチギレボトル蹴り上げ&音声マイク破壊行為はマズいんじゃない?指を折ったショックに加えて、恐らく最前列のサポが相当酷い野次飛ばしたんだろうけど、あれは敵味方関係なく絶対にイカンぞ。楢崎も、野次ったレッズサポも両方悪い!せっかくの熱戦に、扇谷の糞ジャッジとともに大きな汚点を残した。両者とも猛省を求む。

という事で連勝ならず。
劇的な同点劇をアウェーで観られたのは、強行遠征した甲斐はあったけど。
仕事の関係で前日にチケット買って、当日に贅沢新幹線を使ってギリギリ到着してでも遠征した甲斐はあった。そういうサッカーを見せてくれた。そこは素直に喜ぼう。
でもまた勝てなくて順位も危険なのは眼を逸らさないぞ。本当は勝ったらご褒美にビジネスホテルに泊まろうと思っていたのだが、結局勝てなかった事を反省し、電車が終わる浜松で、始発まで一晩時間つぶしの在来線帰宅。ちょっときつかった。途中で携帯の電池切れるし。疲れた。

そんな東海道遠征のオアシス、スガキヤ
SUGAKIYA-TOYOHASHI.jpg豊橋ココラアベニュー店!!







SUGAKIYA-TOYOTA.jpg豊田ギャザ店!!!
(しかも大盛り)






TORISOBA.jpgおまけに、浜松で酒飲んだ後に、朝4時までやってるラーメン屋発見。
そこにあった『鶏そば』が激美味。
アッサリ塩ながらもパンチの効いたスープに、チャーシューではなく鶏ササミ肉と水菜がトッピングされたヘルシーなラーメン。酒飲んだ後にピッタリのラーメンだ。これは浜松で意外な発見。

って、今回の遠征、酒のツマミ以外でまともな飯、ラーメンしか喰ってねーじゃん!!汗タップリ流したから塩分ラーメンスープで塩分摂取とでも思えば良いのか?が、自分の食生活、こんなんで良いのか・・・

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J1リーグ第18節 名古屋1-1浦和
得点/45+1分・磯村、90+8分・マゾーラPK(浦)
主審=扇谷健司
観衆:28,515人
ようこそ!!
試合終了/J1リーグ第38節 浦和0-0新潟 ・・・次の試合/J1リーグ第1節 神戸-浦和(ノエビアスタジアム神戸=2月15日14:00キックオフ)


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スタジアムではゴール裏住人であります。
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